JP3130271B2 - 高速車両の窓枠構造 - Google Patents

高速車両の窓枠構造

Info

Publication number
JP3130271B2
JP3130271B2 JP09186988A JP18698897A JP3130271B2 JP 3130271 B2 JP3130271 B2 JP 3130271B2 JP 09186988 A JP09186988 A JP 09186988A JP 18698897 A JP18698897 A JP 18698897A JP 3130271 B2 JP3130271 B2 JP 3130271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
window frame
peripheral
window
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09186988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1129036A (ja
Inventor
舜一 坂東
誠 古川
利弘 平田
理 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP09186988A priority Critical patent/JP3130271B2/ja
Publication of JPH1129036A publication Critical patent/JPH1129036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3130271B2 publication Critical patent/JP3130271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新幹線などの高速
車両の窓枠に関し、さらに詳しくは先頭車両の窓枠の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の窓枠構造によって窓枠部
1が構成される高速車両の先頭部2の一部の平面図であ
り、図18は図17に示される窓枠部1付近の側面図で
あり、図19は図17の切断面線A−Aから見た窓枠フ
レーム3の断面図である。なお、図17および図18に
おいては、車体の幅方向左半分だけが示されている。
【0003】新幹線などの高速車両において、先頭車両
の先頭部2は、トンネルに突入する際に、その先頭部2
に形成される圧力波に起因してトンネルの出口で微気圧
波による衝撃音の発生を低減するために、より先鋭化
し、その形状が連続した3次元的曲面を組合せた流線形
状に形成され、複雑になってきている。このような高速
車両の車体は、強度を向上するために、鋼板およびアル
ミニウム合金板などの金属材料のたたき出しで外板とも
呼ばれる外壁4を形成し、この外壁4を鋼鉄製またはア
ルミニウム合金製の押出し形材から成るフレームに溶接
して取付け、高速車両の先頭部2を製造している。
【0004】図20は、図19のセクションBの拡大断
面図である。前記外壁4には、窓枠フレーム3が嵌合す
る窓枠フレーム嵌合孔5が形成される。この窓枠フレー
ム嵌合孔5に臨む外壁4の周縁部6に、前記窓枠フレー
ム3が固定される。窓枠フレーム3は、フレーム本体7
と、フレーム本体7の内周面に溶接して取付けられる補
強部材8とを有する。フレーム本体7は、アルミニウム
合金から成る押出し形材を削りだし加工し、図20に拡
大して示されるように、外壁4の周縁部6が嵌まり込む
第1凹所9、その裏側の第2凹所10、フレーム本体7
の内周側でかつ外側に開口する第3凹所11および第4
凹所12がそれぞれ形成される。
【0005】第1凹所9と第2凹所10との間には、前
記第3および第4凹所11,12が形成される基部13
に一体的に連なる外壁取付部14が形成される。この外
壁取付部14の外部側、すなわち図20の上方に臨む外
表面上には外壁4の周縁部6が配置され、また外壁取付
部14の内側、すなわち図20の下方の内表面にはナッ
ト16が配置される。外壁4の周縁部6と外壁取付部1
4との間にはシート状パッキン17が配置される。外壁
4の周縁部6とフレーム本体7の外壁取付部14とは、
前記ナット16に螺合するボルト18によって水密に固
定される。このようにしてフレーム本体7が外壁4の周
縁部6に取付けられる。
【0006】上記のようなフレーム本体7によって、窓
ガラス21が嵌まり込む窓ガラス嵌合孔22が形成され
る。窓ガラス21の周縁部23には、凸部24が周方向
全周にわたって形成される。この凸部24は、前記第3
凹所11に嵌まり込む。凸部24には、ゴムなどの可撓
性および弾発性材料から成る断面形状が略U字状のパッ
キン25が装着される。このパッキン25とフレーム本
体7の前記第3凹所11に臨む内周面26との間には、
緩衝材27およびパッキン28が介在される。各パッキ
ン25,28は合成ゴムから成り、緩衝材27はスポン
ジゴムから成る。このような構成によって窓ガラス21
への振動の伝達を防ぎ、かつ窓ガラス21の面方向のず
れを防いでいる。
【0007】また基部13の前記第3凹所11に臨んで
内側、すなわち図20の右上方に突出する窓ガラス支持
部29上には、パッキン30が配置され、窓ガラス21
の前記凸部24を支持している。このパッキン30は、
前記パッキン25,28と同一材料から成る。第4凹所
12には、たとえばアルミニウム合金から成る押え部材
31が配置され、この押え部材31はボルト32によっ
て基部13に固定される。押え部材31と基部13との
間にはパッキン33が介在される。また押え部材31と
パッキン25との間にはパッキン34が介在される。さ
らに窓ガラス支持部29とパッキン25との間にはパッ
キン35が介在される。
【0008】押え部材31の周方向に垂直な幅方向一端
部と基部13との間には、湿式シール材36が充填さ
れ、押え部材31の幅方向他端部と窓ガラス21の周縁
部23との間には湿式シール材37が充填され、さらに
窓ガラス21の周縁部23と基部13の窓ガラス支持部
29との間には湿式シール材38が充填される。このよ
うにして窓ガラス21は窓枠フレーム3に水密に取付け
られ、窓枠フレーム3は外壁4に内側から水密に固定さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、窓枠フレーム3と窓ガラス21との寸法誤差を吸
収するために、窓枠フレーム3をハンマーでたたいた
り、スポット溶接機を用いて局部的に加熱したりして、
窓枠フレーム3を窓ガラス21の寸法形状に合わせてお
り、このような形状修正作業に非常に手間がかかり、製
造コストが高くなってしまう。
【0010】この問題を解決するために、型によるプレ
ス成形、NC工作機およびロボットなどの使用も考えら
れるが、新幹線などの高速車両は多品種少量生産であ
り、特に先頭車の窓枠は形状が極めて複雑であるため、
製造するための初期投資額が大きくなってしまう。その
ため、総合的に見たコスト削減のために、窓枠の製造は
手作業が主体とならざるを得ず、上記のように窓ガラス
21に窓枠フレーム3の形状を適合させるための加工作
業に手間を要し、コスト高になってしまうという問題を
有する。
【0011】また高速車両がトンネルを通過する際の圧
力変動による変形に耐えるために、窓枠部1にも大きな
曲げ剛性が要求される。このように窓枠部1に大きな曲
げ剛性が必要とされるのは、窓枠部1の変形が大きけれ
ば、窓ガラス21が窓枠部1から外れる恐れがあり、ま
たその変形がそれほど大きくなくても、窓枠部1の変形
によって上述した各種のパッキン17,25,28,3
0,33〜35および各シール材36〜38によるシー
ル性が低下してしまい、高い気密性および水密性を保て
なくなってしまうという不具合が生じる。このような窓
枠部1の大きな変形を防ぐために、窓枠フレーム3には
アルミニウム合金製の補強部材8が溶接されるが、高さ
および幅ともに内部装備品との緩衝等を防止するため
に、その大きさには制限があり、窓枠フレーム3を充分
に補強することができないという問題がある。
【0012】さらに上記の窓枠フレーム3は金属製であ
るため、このような窓周辺部の応力集中の大きい部分で
は、長期の繰返し応力によって構造疲労が生じ、亀裂が
発生するという問題がある。
【0013】さらに窓枠フレーム3は金属製であるの
で、上記のようにスポット溶接の要領で熱を与えて、そ
の熱歪を利用して形状を比較的容易に変えることができ
るが、工作精度が極めて悪い。一方、たとえば特開平5
−345567号公報に開示されるように、微細な孔を
有する気体透過性多孔質材料から成る外壁板と、気密性
を有する緻密な組織の材料から成る内壁板との間にハニ
カム形状の隔壁を配置して構成される複合材構体は、精
度よく加工することが可能であるが、成形硬化後はその
形状を変えることができない。このような複合材構体に
金属製窓枠フレームを接合するにあたって、両者の寸法
誤差を吸収する必要がある。しかし、金属製窓枠フレー
ム3は窓ガラス21の形状に合わさなくてはならず、複
合材構体との形状誤差の修正だけを行えばよいのではな
く、両者を同時に解消するには極めて困難な作業を伴
う。すなわち、窓ガラス21と金属製窓枠フレーム3と
の寸法調整に前述の各種のパッキン25,28,30,
33〜35等によるスペーサを必要とするだけでなく、
窓枠フレーム3と複合材構体との間にも上記のパッキン
17などのスペーサによる寸法調整が必要となり、製造
コストが高価になってしまうという問題がある。
【0014】また複合材構体と金属製窓枠フレーム3と
の結合が上記のようなせん断形ボルト18によるもので
あると、ボルト接合部の剛性が小さくなり、窓枠フレー
ム3の変形を充分に抑えることが困難になってしまうと
いう問題がある。
【0015】さらに複合材構体の周縁部6付近の形状は
3次元曲面であり、その加工も複雑であり、窓枠フレー
ム3が取付けられる周縁部6およびその付近の補強を容
易に行うことができないという問題がある。
【0016】したがって本発明の目的は、製造が容易で
かつ剛性の高い高速車両の窓枠構造を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、高弾性繊維を含む強化材料に熱硬化性合成樹脂を含
浸させた複合材料によって内層および外層が形成され、
これらの内層および外層間に多数の空間を有する発泡合
成樹脂から成るコアが固定される外壁に、その厚み方向
に貫通した窓ガラス嵌合孔が形成され、この窓ガラス嵌
合孔に窓ガラスが嵌まり込んだ状態で、窓ガラスの周縁
部を保持する高速車両の窓枠構造であって、外壁には、
窓ガラス嵌合孔内に突出し、窓ガラスの周縁部の内面を
支持する前記複合材料から成る内面支持部と、内面支持
部の基端部から車両の外側に屈曲して延び、窓ガラスの
外周面を支持する前記複合材料から成る周縁支持部と
が、内層および外層に連なって一体的に形成され、外壁
の外層には、前記複合材料から成る押え部材が外側から
着脱可能に設けられ、この押え部材の前記周縁支持部か
ら窓ガラス嵌合孔内に突出する部分によって、窓ガラス
の周縁部の外面を押圧することを特徴とする高速車両の
窓枠構造である。
【0018】本発明に従えば、窓ガラス嵌合孔が形成さ
れる外壁は、高弾性繊維を含む繊維強化材料に熱硬化性
合成樹脂を含浸させた複合材料によって形成される内層
および外層間に多数の空間を有する発泡合成樹脂から成
るコアが固定された構成を有し、これらの内層および外
層には内面支持部と周縁支持部とが一体的に連なって形
成される。内面支持部によって窓ガラスの周縁部の内面
が支持されるとともに、周縁支持部によって窓ガラスの
外周面が支持され、この状態で外側から押え部材が外層
に取付けられて窓ガラスの周縁部の外面を押圧して窓ガ
ラスを固定する。この押え部材もまた、内層および外層
と同様な複合材料から成る。
【0019】このようにして窓枠を構成する内面支持部
および周縁支持部ならびに押え部材は全て複合材料から
成るので、高精度で成形することができ、しかも内面支
持部および周縁支持部は、外壁の内層および外層に一体
的に連なって形成されるので、高速車両の窓枠を、高精
度にかつ手間を要さずに製造することができる。さらに
上記内面支持部および周縁支持部は内層および外層に一
体的に連なって形成されることによって、従来の技術に
関連して述べたように、窓枠フレーム3をせん断ボルト
18などを用いて外壁4の周縁部6に固定する必要がな
くなり、したがってこの組立作業が不要となり、製造の
手間およびコストを削減することができる。
【0020】上述のように窓枠を高精度にかつ手間を要
さずに製造するために、内面支持部、周縁支持部および
押え部材のいずれも複合材料から成り、内層および外層
もまた複合材料から成る。この複合材料は、強化材料と
して高弾性繊維を用い、マトリクスとして熱硬化性合成
樹脂を用いる。高弾性繊維としてたとえば炭素繊維を用
いることによって、トンネル通過時の圧力変動および鳥
衝突による衝撃力などが繰返し作用しても、高弾性によ
って強度が低下するおそれはなく、繰返し応力に対する
疲労強度を向上することができる。またマトリクスとし
て熱硬化性合成樹脂を用いるので、この熱硬化性合成樹
脂は一般に粘性が低く、前記高弾性繊維に確実に含浸さ
せることができ、繊維と合成樹脂とが剥離するという不
具合が生じず、高弾性強度を長期に維持することがで
き、高い曲げ剛性を達成することができる。このように
窓枠を高精度に、さらに加えて疲労強度を向上しかつ高
弾性強度を長期に維持できる高速車両の窓枠構造を実現
することができる。
【0021】さらに内面支持部、周縁支持部および押え
部材は複合材料から成り、上述のように高精度に製造で
きるので、高い寸法精度を得ることができ、高速車両の
窓枠構造に、従来技術のようにスペーサによる大きな寸
法調整が不要となる。これによってもまた低コスト化を
図ることができる。またこのような窓枠構造では、内面
支持部、周縁支持部および押え部材の周縁支持部から突
出する部分によって、窓ガラスの周縁部が嵌まり込む凹
溝が形成される。この凹溝を形成するための押さえ部材
は、外壁に外側から着脱可能に取付けられており、押さ
え部材を取外すことによって凹溝76は、外方に臨んで
開放する。したがって高速車両の窓枠に保持される窓ガ
ラスを外部から交換することができ、容易に交換するこ
とができる。
【0022】請求項2記載の本発明の、内面支持部、周
縁支持部および押え部材と窓ガラスの周縁部との間に
は、可撓性および弾発性を有するスペーサが介在される
ことを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、内面支持部、周縁支持部
および押え部材と窓ガラスの周縁部との間にスペーサが
介在される。このスペーサは、上述したように、複合材
料による寸法精度の向上によって大きな寸法誤差を許容
する必要がなくなるため、比較的薄い構成によって窓ガ
ラスへの振動を遮断し、水密性および気密性を達成する
ことができる。
【0024】請求項3記載の本発明の、内面支持部およ
び周縁支持部の周囲に配置されるコアは、周方向に所定
の幅で分割され、この分割されたコアの一部は前記複合
材料から成る補強層によって外囲されて固定されること
を特徴とする。
【0025】本発明に従えば、内面支持部および周縁支
持部の周囲に配置されるコアは、前記外壁4のコアから
分割される。この分割されたコアの一部には複合材料か
ら成る補強層が形成され、外壁4の残余のコアに比べて
補強され、これによって外壁の前記内面支持部より周縁
支持部の周辺領域の強度を向上し、高い曲げ剛性を得る
ことができる。
【0026】請求項4記載の本発明は、外壁には袋状ナ
ットが固定され、押え部材をその厚み方向に挿通して前
記袋状ナットに螺合するボルトによって、前記押え部材
が外壁に着脱可能に設けられることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、外壁にも袋状ナットが固
定されており、この袋状ナットには押え部材を挿通した
ボルトが螺着される。このように押え部材をボルトによ
って外壁に固定するに際して、このボルトが螺合するナ
ットを袋状としたので、ナットとボルトとの間を介して
外部からコア内に水が侵入することが防がれ、高い水密
性を達成することができる。
【0028】請求項5記載の本発明の、前記コアの分割
部は、厚み方向に内面から外面に向かうにつれて窓ガラ
ス嵌合孔から離反する方向に傾斜して形成されることを
特徴とする。
【0029】請求項6記載の本発明の、前記分割された
コアの一部は、窓ガラス嵌合孔寄りの端部が厚み方向に
外面から内面に向かって前記窓ガラス嵌合孔から離反す
る方向に傾斜して形成されることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、外壁の前記コアの一部と
残部との分割部は、厚み方向に内面から外面に向かうに
つれて窓ガラス嵌合孔から離反する方向に傾斜して形成
されるので、外壁を窓枠とともに加熱および加圧してオ
ートクレーブ成形する際、オートクレーブ圧力はコアの
厚み方向に内側から外側に向かって作用するが、分割部
を傾斜させることによって、この圧力の一部を、コアの
残部から一部への成形圧力として利用できる。このため
コアの残部がコアの一部によってしっかりと押さえら
れ、しわおよびずれが防がれ、複合材料として充分に信
頼性の高い構造を実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の窓
枠構造を示し、図2の切断面線I−Iから見た拡大断面
図であり、図2は図1に示す窓枠構造が実施される高速
車両の先頭部41の左側半分の構体42を示す斜視図で
ある。新幹線などの高速車両の先頭部41の構体42
は、高弾性繊維を含む強化材料に熱硬化性合成樹脂を含
浸させた複合材料によって内層44および外層45が形
成され、これらの内層44および外層45間に多数の空
間を有するコア46が固定される外壁47を有する。こ
の外壁47には、図1の上下方向である厚み方向に貫通
した窓ガラス嵌合孔48が形成され、この窓ガラス嵌合
孔48に窓ガラス49が嵌まり込んだ状態で、窓ガラス
49の周縁部50を保持するように構成される。
【0032】このような外壁47は、運転室パーツ、天
井パーツ、スノープラウパーツおよび連結器カバーなど
の複数の部位に分割して製造され、前記構体42を構成
している。
【0033】外層45および内層44を構成する各プリ
プレグは、繊維強化熱硬化性合成樹脂製であり、たとえ
ば不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、ポリイミド樹
脂、またはエポキシ樹脂に、カーボン繊維またはアラミ
ド繊維が含浸された構成を有する。本発明の実施の形態
では、加熱硬化形エポキシ樹脂にカーボン繊維が含浸さ
れた構成を有する。カーボン繊維は、アラミド繊維に比
べて、強度の観点から好ましい。各プリプレグは、たて
糸とよこ糸とが、カーボン繊維、ガラス繊維およびアラ
ミド繊維のグループから選ばれる1つから成る平織また
は朱子織などの織物に、前述のように熱硬化性合成樹脂
が含浸されたものである。こうして下から上に順次積み
重ねられる複数層のプリプレグのたて糸の延びる方向
は、45度ずつ順次的に厚み方向に変化される。こうし
て熱融着されて熱硬化された複数層から成るプリプレグ
を有する外層45は、ほぼ等方性の引張強度を有する。
内層44もまた、外層45と同様な構成を有する。
【0034】コア46は、硬質発泡合成樹脂製である。
この硬質発泡合成樹脂としては、たとえばポリメタクリ
ルイミドが好適に用いられる。このポリメタクリルイミ
ドは、他の合成樹脂の発泡体と比較して、引張強度、圧
縮強度、弾性率、せん断強度などの機械的強度が大き
く、特に低温下での特性が優れ、さらに耐熱性、耐溶剤
性、断熱性に優れている。
【0035】外壁47には、窓ガラス嵌合孔48内に突
出し、窓ガラス49の周縁部50の内面52を支持する
内面支持部53と、内面支持部53の基端部から車両の
外側にほぼ垂直に屈曲して延び、窓ガラス49の外周面
54を支持する周縁支持部55とが前記内層44および
外層45に連なって一体的に形成される。外壁47には
また、前記複合材料から成り、周縁支持部55から窓ガ
ラス嵌合孔48内に突出する部分56によって、窓ガラ
ス49の周縁部50の外面57を押圧する押え部材58
が袋状ナット61とボルト62とによって着脱可能に取
付けられる。
【0036】図3は、袋状ナット61の具体的構成を示
す断面図である。袋状ナット61は、外層45の外表面
上で係合するフランジ63と、フランジ63側に拡開す
る環状の案内部64と、案内部64に軸線方向に一体的
に連なって形成され、案内部64に関して前記フランジ
63とは反対側の軸線方向一端部で半径方向外方に突出
するかしめ部65と、かしめ部65の軸線方向一端部に
連なり、内周面に内ねじ66が刻設される環状の螺合部
67と、螺合部67の軸線方向一端部を塞ぐ端壁68と
を有する。このような袋状ナット61は、ステンレス鋼
またはスチールから成る。
【0037】図4は、袋状ナット61の外層45への取
付け手順を示す断面図である。上記の袋状ナット61
は、外層45に取付けるにあたっては、まず外層45側
に袋状ナット61をフランジ63付近まで挿入すること
ができる穴69(図4(2)参照)をドリルなどの穿孔
工具によって形成し、図4(1)に示されるように、袋
状ナット61を、外周面に外ねじが刻設されたドリルの
チャック71に装着されたツール70に装着し、図4
(2)に示されるようにチャック71を回転駆動してツ
ール70を袋状ナット61の螺合部67に螺合させた状
態で、フランジ63の内周部がツール70の基端部に形
成される複数のリブ72の当接面73に当接するまで締
付けて外壁47に形成した前記穴69に差込む。
【0038】次に図4(3)に示されるように、ツール
70を回転させることによってかしめ部65が半径方向
外方に突出するように変形してかしめられ、外層45が
フランジ63とかしめ部65とによって挟着される。す
なわち、かしめ部65は螺合部67に比べて薄く形成さ
れており、前記ツール70の回転によって螺合部67は
フランジ63に近接する方向に軸線方向に圧縮され、か
しめ部65が半径方向外方に屈曲しながらフランジ63
とほぼ同一形になるまで突出して内層45の前記穴69
に臨む周縁部74をフランジ63に近接する方向に押え
付け、このようにして袋状ナット61が外壁47に埋設
された状態で固定される。その後、図4(4)に示され
るように、袋状ナット61からツール70を逆回転させ
て抜取り、図4(5)に示されるように、押え部材58
に形成したボルト挿通孔75に前記ボルト62の軸部を
挿通して袋状ナット61の螺合部67に螺着して締付
け、押え部材58が外壁47に取付けられる。このよう
に押え部材58はボルト62によって外壁47に着脱可
能に取付けられるので、窓ガラス49を外部から容易に
交換することができる。
【0039】このような袋状ナット61およびボルト6
2は、図1の紙面に垂直な周方向に間隔をあけて複数列
(本実施形態では2列)交互に設けられる。窓ガラス寄
りの袋状ナット61およびボルト62の列と、外側の列
とは幅方向(図1の左右方向)に約20mmの間隔を有
し、また前記周方向に75〜150mmの間隔をあけて
千鳥状に設けられる。このように千鳥状に周方向および
幅方向に間隔をあけて袋状ナット61およびボルト62
が設けられるので、図1に示されるように、外層45お
よび押え部材58の有効断面が少なくならず、袋状ナッ
ト61およびボルト62の挿通孔形成による強度の低
下、特に曲げ剛性の低下が防がれる。このように袋状ナ
ット61を用いることによって、外部から雨水あるいは
洗浄水がコア46の内部に侵入することが防がれ、水密
性が達成される。
【0040】上述したように、内面支持部53、周縁支
持部55および押え部材58の部分56によって、窓ガ
ラス49の周縁部50が嵌まり込む凹溝76が形成され
る。この凹溝76は、前述したように袋状ナット61お
よびボルト62によって押え部材58が外壁47に着脱
可能に設けられるので、押え部材58を取外すことによ
って、凹溝76は外方(図1の上方)に臨んで開放し、
窓ガラス49を容易に交換することができる。このよう
な窓ガラス49の周縁部50と内面支持部53、周縁支
持部55および押え部材58の部分56との間には、可
撓性および弾発性を有するたとえば合成ゴムから成る第
1〜第4パッキン77〜80が介在される。これらの第
1〜第4パッキン77〜80は、スペーサを構成する。
【0041】第1パッキン77は、その長手方向に垂直
な断面形状が略U字状であって、窓ガラス49の周縁部
50の周方向全周にわたって装着される。また内面支持
部53の窓ガラス49の周縁部50に臨む表面上には第
2パッキン78が配置され、周縁支持部55の窓ガラス
49の周縁部50に臨む表面上には第3パッキン79が
配置され、さらに押え部材58の部分56の前記窓ガラ
ス49の周縁部50に臨む表面上には第4パッキン80
が配置される。また内面支持部53の先端部と窓ガラス
49の周縁部50との間には第1湿式シール材81が充
填され、押え部材58の部分56と窓ガラス49の周縁
部50との間には第2湿式シール材82が充填され、さ
らに押え部材58の幅方向一端部、すなわち図1の左側
の端部と外層45との間には第3湿式シール材83が充
填される。これらの第1〜第3湿式シール材81〜83
によって高い気密性および水密性が達成される。
【0042】前記内層44および外層45間に介在され
るコア46のうち、内面支持部53および周縁支持部5
5の周囲に配置されるコア46aは、周方向に所定の幅
で分割され、この分割されたコア46の一部46aは、
前記複合材料から成る補強層86によって外囲され、固
定される。このような補強層86によって、前記分割さ
れたコアの一部46aの強度は格段に向上される。この
ようなコアの一部46aの具体的構成に関しては、後述
の図15および図16において詳述する。
【0043】コア46と、その一部である分割部分46
aとが分割された分割部87は、その厚み方向に内面8
9から外面88に向かうにつれて窓ガラス嵌合孔48か
ら離反する方向、すなわち図1の左方に傾斜して形成さ
れる。これによって、コアの一部46aがコア46の残
部46bとの接触面積を大きくすることができ、これに
よって窓枠側のコアの一部46aからその残部46bに
伝達される応力とを軽減することができる。また外壁4
7を窓枠43とともに加熱および加圧してオートクレー
ブ成形する際、オートクレーブ圧力はコアの厚み方向に
内側から外側に向かって作用するが、分割部87を傾斜
させることによって、この圧力の一部を、コアの残部4
6bから一部46aへの成形圧力として利用できる。こ
のためコアの残部46bがコアの一部46aによってし
っかりと押さえられ、しわおよびずれが防がれ、複合材
料として充分に信頼性の高い構造を実現することができ
る。
【0044】また前記コアの一部46aは、窓ガラス嵌
合孔48寄りの端部90が厚み方向に外面88から内面
89に向かって前記窓ガラス嵌合孔48から離反する方
向に傾斜して面張りされる。これによって窓ガラス49
の周縁部50付近が室内側から見てすっきりしたものと
なり、コアの一部46aをほぼ同一な厚みにした場合に
比べて無駄な空間を少なくすることができ、内装上の美
観を向上することができる。このことは、新幹線の先頭
車両の運転室では、乗務員に対して窓ガラス49の周縁
部50の周囲が室内側に突き出していることによる圧迫
感をなくし、広い視界を得る点においても重要である。
【0045】図5は図2の切断面線V−Vから見たピラ
ー98の断面図であり、図6は図2の切断面線VI−V
Iから見たピラー98の断面図である。前述した窓枠4
3の上縁部96と下縁部97とにわたって左右両側に設
けられるピラー98は、高弾性繊維を含む強化材料に、
熱硬化性合成樹脂を含浸させた前記窓枠43および外壁
47と同様な複合材料によって形成される外周層99、
および外周層99内に配置されて固定され、多数の空間
を有するコア100を有し、左右両側に配置される窓ガ
ラス49a,49b(総称する場合には添字a,bを省
略する)を内側から支持するピラー本体101と、各窓
ガラス49a,49b間でピラー本体101に外部側か
ら固定され、ピラー本体101よりも剛性の高い材料で
あるステンレス鋼製の中実棒から成る中間部材102
と、中間部材102に外部側から固定され、中間部材1
02を左右両側から挟むようにして配置される各窓ガラ
ス49a,49bの側縁部を、ピラー本体101上に押
付けて挟持する押え部材103とを含む。押え部材10
3は、複合材料から成る。
【0046】中間部材102には、その長手方向に間隔
をあけて複数のボルト挿通孔104が形成される。また
ピラー本体101の外周層99には、前述の図3に示さ
れる袋ナット61と同様な構成を有する袋ナット105
が固定される。中間部材102のボルト挿通孔104に
は、中間部材固定用ボルト106aが挿通して前記袋ナ
ット105に螺着され、このようにして中間部材102
がピラー本体101に固定される。押え部材103に
は、ボルト挿通孔107が形成される。また中間部材1
02には、前記ボルト挿通孔104から長手方向にずれ
た位置で内周面に内ねじが刻設される複数のねじ孔10
8が形成される。ボルト挿通孔107には、押え部材固
定用ボルト106bが挿通して中間部材102のねじ孔
108に螺合し、このようにして押え部材103が中間
部材102に固定される。
【0047】各窓ガラス49a,49bの周縁部50に
は、前述したように第1〜第4パッキン77〜80がそ
れぞれ設けられる。これらの第1〜第4パッキン77〜
80によって、ピラー本体101、中間部材102およ
び押え部材103から各窓ガラス49a,49bに伝達
される振動または衝撃力を緩和することができるととも
に、水密性を達成することができ、外部からピラー本体
101が配置される内部への水の侵入を遮断することが
できる。
【0048】ピラー本体101は、内部側(図5および
図6の下側)の角部が中心軸線を含む一鉛直面109に
関して左右対称に約45°で面取りされて傾斜部110
a,110bが形成される。これらの傾斜部110a,
110bによって、内部から外部を見たときに広い視界
を得ることができる。前記ピラー本体101の内部側の
表面には、内層部用の化粧シート111が直接貼りつけ
られてもよい。各窓ガラス49a,49bの周縁部50
と、押え部材103の幅方向(図5および図6の左右方
向)両端部との間の空間およびその近傍には、湿式シー
ル材112a,112bがそれぞれ充填され、水密性お
よび気密性を達成している。
【0049】図7は、図5および図6に示されるピラー
本体101の正面図であり、図8は図7の下方から見た
ピラー本体101の側面図である。ピラー本体101
は、前述したように、内部側の角部が面取りされて傾斜
部110a,110bが形成される。またピラー本体1
01の長手方向両端部における内部側、すなわち乗務員
室に臨む側の領域には、前記長手方向外側方になるにつ
れて平坦な内側表面113に対して角度θ1,θ2を成
して緩やかに傾斜した第2の傾斜部114a,114b
が形成される。またピラー本体101の長手方向両端部
における外部側には、平坦な外側表面115に関して角
度θ3,θ4を成して傾斜する第3の傾斜部116a,
116bが形成される。前記第2の傾斜部114a,1
14bの角度θ1,θ2は、たとえば約15°に選ばれ
る。また第3の傾斜部116a,116bの角度θ3,
θ4は、たとえば45°に選ばれる。各第3の傾斜部1
16a,116bは、前述の窓枠43の上縁部96およ
び下縁部97によってそれぞれ支持される。
【0050】図9は、図8の切断面線IX−IXから見
たピラー本体101の断面図である。ピラー本体101
は、前述したようにコア100が外周層99によって外
囲された構成を有する。コア100は、硬質の熱硬化性
発泡合成樹脂から成る。この硬質の熱硬化性発砲合成樹
脂としては、前述のポリメタクリルイミドが用いられ
る。また外周層99は、前記複合材料から成る複数のシ
ートであるプリプレグ118を巻回してオートクレーブ
成型された積層構造体から成る。プリプレグ118は、
内側表面側で両端部が重ねられ、そのため積層圧が強ま
り大きく形成される。これは、外部側からの圧力変動に
対して内側が引張りとなり、外側が圧縮となるような曲
げ応力に対して大きな強度のためである。このような複
数のプリプレグ118によって形成される外周層99
は、アルミニウム合金の約1/2の密度を有し、重量は
比較的軽い。
【0051】このような複合材料から成るピラー本体1
01の寸法を、内層化粧パネルが設けられるべき位置に
該当する寸法まで大きくし、ピラー本体101の内側の
表面に前述の化粧シート111を貼り付けることによっ
て、ピラー本体101の曲げ剛性を向上することができ
るだけでなく、化粧パネルを設ける場合に比べて製造コ
ストおよび取付コストを省略することができ、経済性が
向上される。またピラー本体101は、繊維強化複合材
料から成るので、内部側の角部を前述したように面取り
を行って傾斜部110a,110bを形成し、さらに角
部を丸く仕上げた形状に成形することは容易であり、ア
ルミニウム合金などの金属を加工する場合に比べて加工
コストも少なくて済む。したがって従来の金属製内装化
粧パネルの形状に近いデザインを安価なコストで容易に
実現することができる。
【0052】またピラー本体101の断面形状を大きく
することによって、外周層99の厚みを小さくすること
ができ、したがってプリプレグ118のプライ数(積重
枚数)を少なくすることができ、機械的強度を低下させ
ずに材料費および工程数を削減することができる。
【0053】また上記の構成によれば、左右の窓ガラス
49a,49b間の隙間を金属製の中実棒から成る中間
部材102によって埋め、そこに押え部材103を取付
用ボルト106bによって固定することによって、ピラ
ー98の幅を可及的に小さくし、内部から外部に向かっ
て広い視界を得ることができ、乗務員の視界を広く改善
することができる。
【0054】さらに複合材料によってピラー本体101
と中間部材102とを一体成形することが考えられるけ
れども、これは加工が難しくなるだけでなく、上記の押
え部材取付用ボルト106bを取付けることが困難とな
り、強度上ピラー本体101の幅を大きくしなければな
らなくなる。したがって複合材料から成るピラー本体1
01に金属製の中間部材102を組合せた構成とするこ
とは、前記ピラー本体101の幅を広げる必要がない点
で合理的である。仮に、ピラー本体101の幅を広げる
と、上述したように内部から外部を見たときの視界が狭
くなり、乗務員の視界が妨げられてしまうけれども、上
記の構成によれば、乗務員の視界を広くすることができ
る。
【0055】さらに前記外周層99、したがって各プリ
プレグ118は、強化材料として炭素繊維およびアラミ
ド繊維などの高弾性繊維を用いることによって、疲労強
度を格段に高くすることができ、トンネル通過時および
鳥衝突などによる繰返し荷重による構造疲労の問題を解
消することができる。
【0056】さらに前記押え部材103は、上記の高弾
性繊維を含む繊維強化材料に熱硬化性合成樹脂から成る
マトリクスを含浸させた複合材料から成る。このような
押え部材103によって、各窓ガラス49a,49bは
ピラー本体101との間で挟むようにして取付けられ、
押え部材103はボルト106aによって外側から取外
せるようにして取付けられているので、窓ガラス49
a,49bを容易に取付けおよび取外しを行うことがで
き、各窓ガラス49a,49bの交換が容易である。
【0057】また前述したように窓枠43および外壁4
7が複合材料から成る場合、ピラー本体101は同様の
複合材料によって形成されるので、熱膨張率の差が少な
く、取付構造が簡単であり、製造が容易であり、組立作
業も簡単に行うことができる。従来のような金属製ピラ
ーはほぼ中実棒と補強板とを溶接したものであり、外形
は小さくても剛性は高い。このような金属製ピラーと外
形寸法が同一で繊維強化複合材料によって同等の剛性を
確保しようとすると、炭素繊維などの高弾性繊維強化材
料を用いたとしても、肉厚の大きい構造となる割には剛
性は充分でなく、製造が困難であるけれども、繊維強化
複合材料から成るピラー本体101とステンレス鋼から
成る中間部材102とを組合せて用いることによって、
所用の剛性が得られ、かつ外形がむやみに大きくなら
ず、広い視界を確保することができる。
【0058】また上記のピラー98は、高い曲げ剛性を
有するので、トンネル通過時の圧力変動によって大きな
変形が生じることが防がれ、各窓ガラス49a,49b
が外れてしまうという不具合が防がれる。また変形がそ
れほど大きくない場合であっても、ピラー98と各窓ガ
ラス49a,49bとの間の気密性および水密性が低下
してしまうという不具合が防がれる。
【0059】図10はピラー98の窓枠43への取付構
造を示す断面図であり、図11は図10の切断面線XI
−XIから見た断面図である。前述のピラー98は、窓
枠43に取付けられる。図1に関連して述べたように、
サンドイッチ構造の窓枠43のコア46、したがって窓
ガラス嵌合孔48寄りに配置されるコアの一部46aの
内部の前記ピラー本体101の延長線上の部位に、コア
の一部46aよりも剛性の高い材料である複合材料から
成る一対の補強部材121a,121bが埋設されると
ともに、各補強部材121a,121bに直交して連結
され、かつ窓枠43の前記ピラー本体101を支持する
支持面122に沿って延びる隔壁123が埋設される。
【0060】各補強部材121a,121bは、コアの
一部46aの延びる方向、すなわち図10の紙面に垂直
な方向にピラー98の幅と同一の間隔をあけて配置され
る。このような補強部材121a,121bは、必要に
応じて3枚以上設けるようにしてもよい。またピラー本
体101の長手方向両端部は、複合材料から成るコーナ
部補強シート124a,124bが貼り付けられて一体
化され、ピラー本体101の長手方向両端部が窓枠43
の上縁部96および下縁部97にそれぞれ一体化されて
固定される。
【0061】図12は、ピラー本体101から外側の補
強部材121aへの曲げ荷重の伝達状態を説明するため
の図である。トンネル通過時または鳥衝突による衝撃力
の作用によってピラー本体101に内側に曲げようとす
る曲げモーメントMが生じると、ピラー本体101の長
手方向両端部には、前記曲げモーメントMによって偶力
F1,F2が発生する。このような偶力F1,F2が生
じる領域は、窓枠43内に埋め込まれた領域であって、
偶力F1,F2によってピラー本体101の長手方向両
端部にはせん断応力が発生する。このようなせん断応力
は、窓枠43の支持面122に押圧力として作用する。
この支持面122は、前述したように傾斜して形成さ
れ、この傾斜した支持面122にピラー本体101の第
3の傾斜部116a,116bが当接するため、前記せ
ん断荷重は窓枠43の厚み方向および延在方向に分散し
て伝達する。このような窓枠43に作用するせん断荷重
は、押え部材103に伝達し、押え部材103の外側へ
の押圧力は袋ナット105およびボルト106を介して
中間部材102に伝えられて負荷され、モーメントMは
ピラー本体101と中間部材102とによって抗され
る。この曲げモーメントMによってピラー本体101
は、内側の領域が引張り領域となるため、図9に示され
るように複数のプリプレグ118の両端部近傍が積重さ
れた厚肉領域118aが形成され、大きな圧縮強度によ
って前記曲げモーメントMに抗することができるように
構成される。
【0062】図13は、ピラー本体101から押え部材
103への曲げ荷重の伝達状態を説明するための図であ
る。ピラー本体101には、前述と同様な曲げモーメン
トMが作用したとき、内側(図13の右側)は圧縮領域
となり、外側は引張り領域となる。このような引張り領
域には、前述したように押え部材103の押え部129
が複数のボルト106によって固定され、各ボルト10
6には引張り力が作用する。このような引張り力に抗す
るために、押え部材103の基端部127は、複数のボ
ルト128によって窓枠43に固定される。基端部12
7は、これに連なる押え部129よりも幅広状とされ、
前記引張り力を分散して窓枠43に伝達することができ
る。
【0063】図14は、ピラー本体101から各コーナ
部補強シート124a,124bへの曲げ荷重の伝達状
態を説明するための図である。トンネル通過時の圧力変
動または鳥衝突による衝撃力の作用によってピラー本体
101にせん断力Hが作用すると、ピラー本体101に
はせん断応力が発生する。このようなせん断応力を小さ
くするためには、ピラー本体101から窓枠43にせん
断力Hを伝達して分散する必要があり、そのために前述
の各コーナ部補強シート124a,124bが設けられ
る。これらのコーナ部補強シート124a,124bに
よって、ピラー本体101の長手方向両端部から窓枠4
3にせん断荷重Hを確実に伝達して、ピラー本体101
に発生するせん断応力を低減して、ピラー本体101の
断面形状を小さくすることができる。
【0064】図15は窓枠43およびピラー98の製造
手順を示すフローチャートであり、図16は窓枠43お
よびピラー98の製造手順を示す図である。作業が開始
され、ステップa1で治工具が準備され、ステップa2
で外層45を形成する複数のプリプレグ118が図16
(1)に示されるように積層され、窓ガラス嵌合孔48
近傍となるコアの一部46aを配置する部位には、断面
形状が三角形のコア積重部分131が載置され、このコ
ア積重部分131上にはピラー98と窓枠43とを連結
するためのピラー接合シート132が乗載される。
【0065】ステップa3で、コアの一部46aには図
16(2)に示されるように、複数のプリプレグ119
が巻付けられ、図16(3)に示されるように、内側の
領域に両端部が重なるように積重される。ステップa4
で治具上に積重された外層45を形成するための複数の
プリプレグ118上に、コア46の残部46bを図16
(4)に示されるように載置するとともに、前記ステッ
プa3で製造したコアの一部46aを積重し、さらに窓
枠43を形成する部分の前記ピラー接合シート132上
にはピラー101を載置し、さらにコーナ部分補強シー
ト124(総称する場合には添字a,bを省略する)を
載置する。
【0066】次にステップa6で、図16(5)に示さ
れるように、内層44を形成する複数のプリプレグ13
0を積重するとともに、内側でピラーを接合するための
ピラー接合シート133を積重し、孔加工、袋状ナット
61の取付けおよび仕上げなどを行い、オートクレーブ
成形して製造作業が終了する。
【0067】このようにピラー98は、窓枠43に取付
けられるので、各窓ガラス49a,49bの面外方向の
力はピラー98からのせん断荷重として各コーナ部補強
シート124などを介して窓枠43に伝達されるが、そ
の内部に埋め込まれた各補強部材121a,121bお
よび隔壁123によってコア46、内層44および外層
45に拡散させることができ、ピラー98およびその取
付部における負荷を軽減することができる。またピラー
98のモーメント荷重は、ピラー内面側では直接に内層
44および外層45に各コーナ部補強シート124を介
して伝達され、ピラー外面側では押え部材103によっ
て内層44および外層45に伝達され、力の伝達経路と
して自然であり、安定して分散吸収し、外力に抗するこ
とができる。
【0068】さらに押え部材103の端末部には、荷重
が集中するが、押え部材103の基端部において幅を広
く取ることができ、これによってボルト128を充分な
数だけ打つことができ、ピラー98を窓枠43に大きな
強度で連結することができる。
【0069】またピラー98と窓枠43との間の力の伝
達は、それぞれ複合部材のせん断力および引張り力とい
った面内応力で伝達されるので、上述したような薄い複
合材料から成る各コーナ部補強シート124a,124
bおよびピラー接合シート130によって無理なく接合
することができる。従来のように金属製の金具で接続す
る場合には、曲げモーメントおよびせん断力を1つの金
具で同時に伝達するため、その金具の強度は大きくなっ
てしまうが、本実施の形態では曲げモーメントおよびせ
ん断力の各力の成分を個別に伝達する経路を形成してい
るため、軽量でかつ薄い部材によって伝達することがで
き、これによって各窓ガラス49a,49bおよびピラ
ー98が取付金具などに干渉するという不具合が生じな
い。
【0070】またピラー本体101、各補強部材121
a,121b、隔壁123、各コーナ部補強シート12
4a,124bおよびピラー接合シート132などは、
高弾性繊維を含む複合材料によって形成されるので、疲
労強度が高く、金属構造では防止し得ない構造疲労に対
して充分な強度を達成することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、窓ガラ
ス嵌合孔が形成される外壁は、高弾性繊維を含む繊維強
化材料に熱硬化性合成樹脂を含浸させた複合材料によっ
て形成される内層および外層間に多数の空間を有する発
泡合成樹脂から成るコアが固定された構成を有し、これ
らの内層および外層には内面支持部と周縁支持部とが一
体的に連なって形成される。内面支持部によって窓ガラ
スの周縁部の内面が支持されるとともに、周縁支持部に
よって窓ガラスの外周面が支持され、この状態で外側か
ら押え部材が外層に取付けられて窓ガラスの周縁部の外
面を押圧して窓ガラスを固定する。この押え部材もま
た、内層および外層と同様な複合材料から成る。
【0072】このようにして高速車両の窓枠を構成する
内面支持部および周縁支持部ならびに押え部材は全て複
合材料から成るので、高精度で成形することができ、し
かも内面支持部および周縁支持部は、外壁の内層および
外層に一体的に連なって形成されるので、高速車両の窓
枠を、高精度にかつ手間を要さずに製造することができ
る。さらに上記内面支持部および周縁支持部は内層およ
び外層に一体的に連なって形成されることによって、従
来の技術に関連して述べたように、窓枠フレーム3をせ
ん断ボルト18などを用いて外壁4の周縁部6に固定す
る必要がなくなり、したがってこの組立作業が不要とな
り、製造の手間およびコストを削減することができる。
【0073】上述のように窓枠を高精度にかつ手間を要
さずに製造するために、内面支持部、周縁支持部および
押え部材のいずれも複合材料から成り、内層および外層
もまた複合材料から成る。この複合材料は、強化材料と
して高弾性繊維を用い、マトリクスとして熱硬化性合成
樹脂を用いる。高弾性繊維としてたとえば炭素繊維を用
いることによって、トンネル通過時の圧力変動および鳥
衝突による衝撃力などが繰返し作用しても、高弾性によ
って強度が低下するおそれはなく、繰返し応力に対する
疲労強度を向上することができる。またマトリクスとし
て熱硬化性合成樹脂を用いるので、この熱硬化性合成樹
脂は一般に粘性が低く、前記高弾性繊維に確実に含浸さ
せることができ、繊維と合成樹脂とが剥離するという不
具合が生じず、高弾性強度を長期に維持することがで
き、高い曲げ剛性を達成することができる。このように
窓枠を高精度に、さらに加えて疲労強度を向上しかつ高
弾性強度を長期に維持できる高速車両の窓枠構造を実現
することができる。
【0074】さらに内面支持部、周縁支持部および押え
部材は複合材料から成り、上述のように高精度に製造で
きるので、高い寸法精度を得ることができ、高速車両の
窓枠構造に、従来技術のようにスペーサによる大きな寸
法調整が不要となる。これによってもまた低コスト化を
図ることができる。またこのような窓枠構造では、内面
支持部、周縁支持部および押え部材の周縁支持部から突
出する部分によって、窓ガラスの周縁部が嵌まり込む凹
溝が形成される。この凹溝を形成するための押さえ部材
は、外壁に外側から着脱可能に取付けられており、押さ
え部材を取外すことによって凹溝76は、外方に臨んで
開放する。したがって高速車両の窓枠に保持される窓ガ
ラスを外部から交換することができ、容易に交換するこ
とができる。
【0075】請求項2記載の本発明によれば、内面支持
部、周縁支持部および押え部材と窓ガラスの周縁部との
間にスペーサが介在される。このスペーサは、上述した
ように、複合材料による寸法精度の向上によって大きな
寸法誤差を許容する必要がなくなるため、比較的薄い構
成によって窓ガラスへの振動を遮断し、水密性および気
密性を達成することができる。
【0076】請求項3記載の本発明によれば、内面支持
部および周縁支持部の周囲に配置されるコアは、前記外
壁4のコアから分割される。この分割されたコアの一部
には複合材料から成る補強層が形成され、外壁4の残余
のコアに比べて補強され、これによって外壁の前記内面
支持部より周縁支持部の周辺領域の強度を向上し、高い
曲げ剛性を得ることができる。
【0077】請求項4記載の本発明によれば、外壁にも
袋状ナットが固定されており、この袋状ナットには押え
部材を挿通したボルトが螺着される。このように押え部
材をボルトによって外壁に固定するに際して、このボル
トが螺合するナットを袋状としたので、ナットとボルト
との間を介して外部からコア内に水が侵入することが防
がれ、高い水密性を達成することができる。
【0078】請求項5および6記載の本発明によれば、
外壁の前記コアの一部と残部との分割部は、厚み方向に
内面から外面に向かうにつれて窓ガラス嵌合孔から離反
する方向に傾斜して形成されるので、外壁を窓枠ととも
に加熱および加圧してオートクレーブ成形する際、オー
トクレーブ圧力はコアの厚み方向に内側から外側に向か
って作用するが、分割部を傾斜させることによって、こ
の圧力の一部を、コアの残部から一部への成形圧力とし
て利用できる。このためコアの残部がコアの一部によっ
てしっかりと押さえられ、しわおよびずれが防がれ、複
合材料として充分に信頼性の高い構造を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の窓枠構造を示し、図2
の切断面線II−IIから見た拡大断面図である。
【図2】図1に示す窓枠構造が実施される高速車両の先
頭部41の左側半分の構体42を示す斜視図である。
【図3】袋状ナット61の具体的構成を示す断面図であ
る。
【図4】袋状ナット61の外壁47への取付手順を示す
断面図である。
【図5】図2の切断面線V−Vから見たピラー98の断
面図である。
【図6】図2の切断面線VI−VIから見たピラー98
の断面図である。
【図7】図5および図6に示されるピラー本体101の
正面図である。
【図8】図7の下方から見たピラー本体101の側面図
である。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見たピラー本体
101の断面図である。
【図10】ピラー98の窓枠43への取付構造を示す断
面図である。
【図11】図10の切断面線XI−XIから見た断面図
である。
【図12】ピラー本体101から窓枠取付部への曲げ荷
重の伝達状態を説明するための図である。
【図13】ピラー本体101から押え部材103への曲
げ荷重の伝達状態を説明するための図である。
【図14】ピラー本体101から各コーナ部補強シート
124a,124bへの曲げ荷重の伝達状態を説明する
ための図である。
【図15】窓枠43およびピラー98の製造手順を示す
フローチャートである。
【図16】窓枠43およびピラー98の製造手順を示す
図である。
【図17】従来の窓枠構造によって窓枠部1が構成され
る高速車両の先頭部2の一部の平面図である。
【図18】図17に示される窓枠部1付近の側面図であ
る。
【図19】図17および図18の切断面線A−Aから見
た窓枠フレーム3の断面図である。
【図20】図19のセクションBの拡大断面図である。
【符号の説明】
41 先頭部 42 構体 43 窓枠 44 内層 45 外層 46,46a,46b コア 47 外壁 48 窓ガラス嵌合孔 49,49a,49b 窓ガラス 50 外壁47の周縁部 51 窓ガラス49の周縁部 52 内面 53 内面支持部 54 外周面 55 周縁支持部 56 突出する部分 57 外面 58,103 押え部材 61 袋状ナット 62 ボルト 63 フランジ 77〜80 パッキン 81〜83 シール材 86 補強層 87 分割部 96 上縁部 97 下縁部 98 ピラー 99 外周層 100 コア 101 ピラー本体 102 中間部材 110a,110b,114a,114b,116a,
116b 傾斜部 121a,121b 補強部材 122 支持面 123 隔壁 124a,124b コーナ部補強シート 127 基端部 129 押え部 132 ピラー接合シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 理 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番 18号 川崎重工業株式会社 兵庫工場内 (56)参考文献 特開 平8−207762(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 25/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高弾性繊維を含む強化材料に熱硬化性合
    成樹脂を含浸させた複合材料によって内層および外層が
    形成され、これらの内層および外層間に多数の空間を有
    する発泡合成樹脂から成るコアが固定される外壁に、そ
    の厚み方向に貫通した窓ガラス嵌合孔が形成され、この
    窓ガラス嵌合孔に窓ガラスが嵌まり込んだ状態で、窓ガ
    ラスの周縁部を保持する高速車両の窓枠構造であって、 外壁には、窓ガラス嵌合孔内に突出し、窓ガラスの周縁
    部の内面を支持する前記複合材料から成る内面支持部
    と、内面支持部の基端部から車両の外側に屈曲して延
    び、窓ガラスの外周面を支持する前記複合材料から成る
    周縁支持部とが、内層および外層に連なって一体的に形
    成され、 外壁の外層には、前記複合材料から成る押え部材が外側
    から着脱可能に設けられ、この押え部材の前記周縁支持
    部から窓ガラス嵌合孔内に突出する部分によって、窓ガ
    ラスの周縁部の外面を押圧することを特徴とする高速車
    両の窓枠構造。
  2. 【請求項2】 内面支持部、周縁支持部および押え部材
    と窓ガラスの周縁部との間には、可撓性および弾発性を
    有するスペーサが介在されることを特徴とする請求項1
    記載の高速車両の窓枠構造。
  3. 【請求項3】 内面支持部および周縁支持部の周囲に配
    置されるコアは、周方向に所定の幅で分割され、この分
    割されたコアの一部は前記複合材料から成る補強層によ
    って外囲されて固定されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の高速車両の窓枠構造。
  4. 【請求項4】 外壁には袋状ナットが固定され、押え部
    材をその厚み方向に挿通して前記袋状ナットに螺合する
    ボルトによって、前記押え部材が外壁に着脱可能に設け
    られることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の高速車両の窓枠構造。
  5. 【請求項5】 前記コアの分割部は、厚み方向に内面か
    ら外面に向かうにつれて窓ガラス嵌合孔から離反する方
    向に傾斜して形成されることを特徴とする請求項3記載
    の高速車両の窓枠構造。
  6. 【請求項6】 前記分割されたコアの一部は、窓ガラス
    嵌合孔寄りの端部が厚み方向に外面から内面に向かって
    前記窓ガラス嵌合孔から離反する方向に傾斜して形成さ
    れることを特徴とする請求項3または5記載の高速車両
    の窓枠構造。
JP09186988A 1997-07-11 1997-07-11 高速車両の窓枠構造 Expired - Fee Related JP3130271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09186988A JP3130271B2 (ja) 1997-07-11 1997-07-11 高速車両の窓枠構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09186988A JP3130271B2 (ja) 1997-07-11 1997-07-11 高速車両の窓枠構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1129036A JPH1129036A (ja) 1999-02-02
JP3130271B2 true JP3130271B2 (ja) 2001-01-31

Family

ID=16198245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09186988A Expired - Fee Related JP3130271B2 (ja) 1997-07-11 1997-07-11 高速車両の窓枠構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3130271B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043807A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 株式会社総合車両製作所 鉄道車両運転台の窓枠構造、鉄道車両のワイパ取付構造及び取付方法
CN111391630B (zh) * 2020-03-10 2023-04-11 杭州创威实业股份有限公司 微压富氧救护车用密封窗

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1129036A (ja) 1999-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2677676B2 (ja) 特に航空機胴体用フレーム及びその製造方法
JP5067890B2 (ja) 軽量パネルの支持体取付方法
US6739104B2 (en) Vacuum heat-insulating block
KR100971873B1 (ko) 운송차량용 일체형 복합소재 차체 및 그 제조방법
JP2012501889A (ja) 補強構造が統合されたサンドイッチパネル及びその製造のための方法
JP5457110B2 (ja) 船舶用プロペラ
WO2018087142A1 (en) Chassis for a vehicle
JP2944967B2 (ja) 高速車両の外壁構造および高速車両の外壁の製造方法
JP6358280B2 (ja) 車体パネルの取付構造
US20070264472A1 (en) Sandwich Panel and a Method of Producing a Sandwich Panel
US5195779A (en) Motor vehicle body structure employing sandwiched structural body
JP3130271B2 (ja) 高速車両の窓枠構造
JP4462978B2 (ja) 自動車のエネルギー吸収構造
JP2920370B2 (ja) 高速車両の先頭部の耐鳥衝突構造
JPH09118226A (ja) レール車両の車体のための運転室
JP3073178B2 (ja) 高速車両のピラー構造
JP3386340B2 (ja) 高速車両のピラー取付構造
KR20160121622A (ko) 자동차용 시트백 프레임
JP3564034B2 (ja) サンドイッチパネルを用いた構体の防音構造
JP7035906B2 (ja) ルーフリインフォースメント及び樹脂中空骨格部材の製造方法
JP7249939B2 (ja) 車両
JPH0644678Y2 (ja) 外皮層とハニカムコアとを有するサンドイッチ構造体の補強構造
JP5665573B2 (ja) 繊維強化プラスチック板及びその製造方法
JP2002331988A (ja) 船体構造
JP2841062B1 (ja) 鉄道車両用構体とその製作方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees