JP3130253B2 - 樹木導入用緑化基体 - Google Patents

樹木導入用緑化基体

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JP3130253B2
JP3130253B2 JP08203000A JP20300096A JP3130253B2 JP 3130253 B2 JP3130253 B2 JP 3130253B2 JP 08203000 A JP08203000 A JP 08203000A JP 20300096 A JP20300096 A JP 20300096A JP 3130253 B2 JP3130253 B2 JP 3130253B2
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹木を導入確実に実
施する緑化基体のの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、 法面の緑化工法の一つとして、 種
子や肥料、 土壌改良材等を混合した植生基材の吹付けに
よって法面上に厚層有機客土を形成する吹付け工法が盛
んにおこなわれるようになった。
【0003】この吹付け工法では、 多くの場合、 法面上
に予めネットを敷設し、 吹付け機によって、 そのネット
越しに法面に対して植生基材を吹き付け、 岩盤地や硬質
土壌、 せき悪地等においても、 より安定した厚層有機客
土を均一に形成できるようにしている。例えば特公平6
ー99931号公報には、 このような緑化工法の一例が
記載されている。
【0004】また、上記の厚層有機吹付け工法の他に、
網状体に種子・肥料の混合した植生基材を装着する緑化
基体も実施されており、機械を使用しないために、小規
模施工地とか、機械の使用できない山間地、高所施工地
等に使用されている。
【0005】
【発明か解決しようとする課題】上述したような吹付け
工法とか緑化基体においては、 野草種や牧草種、 樹木種
等の種子が植生基材に配合され、 変化に富んだ多様な緑
化も可能とされている。しかし、 樹木種は他の草本種か
らの被庄の影響を受けやすく、 特に、 成長力の旺盛な外
来の牧草種からの被圧を受けて充分に発芽・ 生育できな
いことか多かった。
【0006】近時は、 景観の向上と、 より安定した強固
な法面の形成を図るために、 樹木種子を健全に発芽・成
長させることのできる緑化工法が求められるようにな
り、 上述した被圧の問題の解消と同時に、 逆に樹木種が
優先しすぎることによる法面表面をカバーする植生の衰
退による表層土壌の不安定化が大きな問題となってい
る。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
樹木種子を健全に発芽・ 生育させると共に緑化工法施工
初期からエロージョン防止を図ることのできる樹木導入
用緑化基体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、 請求項1に記載の発明では、 発芽が比較的早く、 外
来草本との競合にある程度耐えることができ、 かつ温度
・ 水分条件が良好であれば発芽時期の如何を問わない樹
木種子と、 少量の外来草本種子と、 施工後半年間に溶出
する純窒素成分が2〜7g/m2 となるように、少量の
窒素肥料を溶出させる肥料とを混合した植生基材を、網
状体に装着する樹木導入用緑化基体を特徴としている。
【0009】発芽・ 生育力の強い外来草本種子を少量に
抑え、 かつ窒素肥料の溶出量を少量に抑えることでその
外来草本種子の成長をある程度抑制し、 樹木種子に対す
る被圧の影響を少なくすることができ、 これにより樹木
種子を比較的早期に健全に発芽・ 生育させることがで
き、しかも、少量の外来草本種により法面表面をカバー
するために、樹木種の落葉期等の法面表層のエロージョ
ン防止を図ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、 請求項2に記
載の発明における植生基材に、郷土種草本を混入してな
ることを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発明では、 請求項2に記
載の発明における植生基材に、 遅効性肥料を混入してな
ることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、 本発明の樹木導入用植生
基体の一実施形態を説明する。まず、 植生基材に配合す
る樹木種子としては、 例えばイタチハギ、 ヤマハギ、コ
マツナギ、 ニセアカシア、 ネムノキ、 ムクゲ等々があ
り、 これらは、 比較的発芽か早く、 外来草本との競合に
ある程度耐えることかでき、 また、 温度、 水分の条件が
良好であれば発芽時期の如何を問わない品種である。
【0013】また、 これらの樹木種子に対して少量配合
される外来草本種子としては、 トールフェスク、 ウィー
ピングラブグラス、 クリーピングレッドフェスク、 バー
ミューダグラス、 レッドトップ等々であり、 いずれも発
芽・ 生育力の強いものであり、 その配合割合の目安とし
て、 その期待発生本数を250〜500本/m2 程度と
するのが好ましい。
【0014】植生基材に配合するその他のものとして、
バーク堆肥やピートモス等の有機質材、 パーライトやバ
ーミキュライト等の保水材、 土壌改良材かあり、 また、
少量の窒素肥料を溶出させる肥料としてハイコントロー
ル( 商品名: チッソ旭肥料株式会社製)、グリーンマップ
( 商品名: 日本合同肥料株式会社製)、PKカスタム(商
品名: 多木化学株式会社製) 、タキホスカ(商品名: 多
木化学株式会社製) 等々が必要とされる。
【0015】上述した樹木種子と外来草本種子の配合比
率は例えば表1に示されるが、 その播種量Wは以下の式
から求められる。 なお、N1 は種子相互間の競合による成立性、N2 は種
子の流亡性をそれぞれ勘案して適当な補正値を求めるこ
ととする。
【0016】
【表1】
【0017】また、 少量の窒素肥料を溶出させる肥料の
各成分の重量比は、 例えば、N:5g/m2、P:30g/m2、
K:10g/m2等が好ましく、 施工後半年間に溶出する純N
成分が2〜7g/m2となるような配合が望ましい。例えば
植生基体1m2 当たりの各肥料の配合量とN,P,Kの
成分比( 重量) の具体例を説明する。前記のタキホスカ
(N:P:K=15:15;15)を30g/m2 植生
基体に装着すると、施工時から半年間で約4.5g/m
2 のN成分が溶出することが、判明している。(タキホ
スカは速効性の肥料であるために半年間でほとんど溶出
する。)更に、植生の生育持続を図る必要がある場合に
は、遅効性肥料(例えばハイコントロール)を50g/
m2 を上記の肥料配合に追加すると施工後1年〜2.5
年間の間にほぼ1g/m2 のN成分が持続的に溶出し、
植生に供給されることになる。このような配合肥料を含
む植生基材を用いた場合のN成分の溶出試験のデータ(
m2当たりに溶出した純N成分の量) を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2より、 施工後半年間までにN成分が2
〜7g/ m2程度溶出することが判る。このような肥料を
含む植生基材、 すなわち、 発芽が比較的早く外来草本と
の競合にある程度耐えることかでき、 かつ温度・ 水分条
件が良好であれば発芽時期の如何を問わない樹木種子
と、 少量の外来草本種子と、 有機質材、 保水材、 土壌改
良材等と、 上記の肥料とを混合した植生基材を網状体に
装着した植生基体を法面に張付け施工すると、施工初期
は発芽生育の早い外来草本で法面表層のエロージョンを
防止しつつ、 かつ、 初期に溶出する肥料を制限するよう
にして、 外来草本種の発芽・ 生育を適当に抑えつつ、 樹
木種子を健全に発芽・ 生育させ、 樹木主体の変化に富ん
だパターンで早期安定緑化を図ることができ、 かつ樹木
が深く根を張ることによって法面か強固なものとなり崩
落や地崩れが防止される。
【0020】また、 植生基材に郷土種の草本類、 例えば
すすき、 よもぎ、 めどはぎ等を配合することによって、
緑化パターンに更に変化を与えることができる。 これら
の草本類は樹木種子に対して被圧を与えるものではな
く、 適宜な割合で配合されればより自然に近い緑化が実
現する。
【0021】さらに、 これらの植生基材に、 被圧を助長
することのない遅効性肥料のグリーンマップ、ハイコン
トロール等を配合することにより、 肥効を持続させて樹
木をより一層健全に成長させることができる。この場合
でも、施工後〜半年間は肥料の溶出を2〜7g/m2 と
する必要がある。
【0022】なお、 植生基体の具体的な態様について
は、 腐蝕性又は耐腐蝕性の粗目の網状体(織成体を含
む)(目合い1.0〜50mm−腐蝕性素材を使用する
場合は比較的目合いの密なものが望ましい)に綿状繊維
を水溶性接着剤で接着した植生マットに、上記の種子及
び肥料、更には、保水材を混合した植生基材を接着剤を
用いて接着したり、前記網状体に、上記植生基材を水溶
性もしくは水脆弱性のシートに挟着した張芝体を接着し
たり、更には、上記の網状体による薄い袋状体(厚み
1.0〜7cm)に上記植生基材に土壌改良材、有機質
材等を混合したものを充填した袋状の植生基体とするこ
ともある。
【0023】また、上記した各種の植生基体に、肥効の
更なる持続のために、肥料を収容した筒状の肥料袋を適
宜間隔(20〜100cm)に装着することも有効であ
る。の場合においてもN成分の施工後〜半年間の溶出量
は2〜10g/m2 とすることが必要である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、 本発明の樹木導入
用植生基体を施工すれば、外来草本により初期エロージ
ョンを防止しつつ、外来草本種子を少量に抑え、 かつ窒
素肥料の溶出を施工後半年間に溶出する純窒素成分が2
〜7g/m2 程度の、少量に抑えるような配合として、
樹木種子への被圧の影響を少なくしたので、 樹木種子を
健全に発芽・ 生育させ樹木主体の変化に富んだパターン
で早期安定緑化を図ることかできる。 そして樹木が深く
根を張ることによって法面が強固なものとなり崩落や地
崩れを防ぐこともできる。
【0025】また、 その植生基材に郷土種の草本類を配
合することによって、 樹木種子に被圧を与えることな
く、 緑化パターンに更に変化を与えることができる。
【0026】さらに、 これらの植生基材中に、 被圧を助
長することのない遅効性肥料を配合することにより、 肥
効を持続させて樹木をより一層健全に成長させることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 1/04 A01G 1/00 301 E02D 17/20 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽が比較的早く、 外来草本との競合に
    ある程度耐えることができ、 かつ温度・水分条件が良好
    であれば発芽時期の如何を問わない樹木種子と、少量の
    外来草本種子と、 施工後半年間に溶出する純窒素成分が
    2〜7g/m2となるように、少量の窒素肥料を溶出さ
    せる肥料とを混合した植生基材を、網状体に装着するこ
    とを特徴とする樹木導入用緑化基体。
  2. 【請求項2】 前記植生基材に、 郷土種草本を混入して
    なることを特徴とする請求項1に記載の樹木導入用緑化
    基体。
  3. 【請求項3】 前記植生基材に、 遅効性肥料を混入して
    なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    樹木導入用緑化基体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8310616B2 (en) 2009-01-06 2012-11-13 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display device

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