JP2911800B2 - 法面における木本植物群落造成工法 - Google Patents

法面における木本植物群落造成工法

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JP2911800B2 JP7350095A JP35009595A JP2911800B2 JP 2911800 B2 JP2911800 B2 JP 2911800B2 JP 7350095 A JP7350095 A JP 7350095A JP 35009595 A JP35009595 A JP 35009595A JP 2911800 B2 JP2911800 B2 JP 2911800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には法面緑
化工法の分野に属し、特に、播種工により法面に木本植
物群落を造成する工法の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】法面の緑化において一般的に適用されて
いるいくつかの工法がある。造成される植物種の点から
云えば、草本植物のみからなる単純群落を造成する工
法、マメ科やカバノキ科等の肥料木主体の群落を造成す
る工法、主構成種である常緑広葉樹や落葉広葉樹を造成
する工法等がある。工法の点から云えば、種子を混合し
た植生基材を法面に吹き付ける植生基材吹付工法すなわ
ち播種工、樹木を直接法面に植える植栽工がある。
【0003】播種工によって多様性のある木本植物から
なる自然樹林を造成する場合は、一般的に主構成種のみ
でなく肥料木や草本類との混播が必要とされている。こ
れは、肥料木の土壌改善能力を利用して、効率的に主構
成種を成立させるためである。しかしながら、この混播
の際の主構成種及び肥料木等の種類の選択並びに互いの
混合比率については、未だ定量的に確立されていない。
従って現状では、自然な木本植物群落の造成としては、
肥料木を主体とする植物群落の造成が行われている程度
である。
【0004】一方、植栽工による樹林化は、いわば人工
造林であるので、施工後に追肥を始めとして、人為的な
密度調整等の維持管理が必要である。また、多様性のあ
る植物群落の造成は期待できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】法面は公共性が高く、
防災面での安全性が要求される。このことは、法面に造
成される植物群落と密接な関係がある。すなわち、植栽
工によって造成された人工樹林は自然災害を被りやす
い。植栽工による樹林の場合、法面内部への水分の浸透
を助長して法面の風化を早め、法面の崩壊を誘引しやす
い。またさらに植栽木の場合、根系の発達が悪いために
法面では風倒しやすく、道路を塞いで交通の安全に支障
をきたすおそれがある。近年、台風等の気象災害時に人
工樹林の被害が問題となっている。
【0006】加えて、植栽工により健全な樹林を造成す
る場合、上述のように、施工後の除草、追肥、間伐、除
伐等の維持管理作業が不可欠である。
【0007】また、初期の緑化工においては、法面の浸
食防止を主目的として外来牧草等の草本植物による単純
な緑化が主流であった。しかしながら昨今では、生態系
を含めた環境の保全及びその回復が重視されるようにな
ってきたことから、単純な緑化工ではなく、より自然な
多様な木本植物群落を造成する緑化工が主流となりつつ
ある。
【0008】以上、総合的な見地から、法面における好
ましい緑化工は、木本植物群落の造成工であってかつ植
生基材吹付工すなわち播種工によることが好ましいが、
前述の通り、混播における主構成種と肥料木等との割合
及びその種類の選択を最適化する技術は未だ確立されて
いない。このことが、木本植物群落造成の成功率を低下
させる主原因となっている。すなわち、適正な播種方法
が確立されていないために、肥料木の過剰繁茂や草本類
の過剰繁茂が発生し、主構成種の発芽及び生育を阻害す
ることが多発している。
【0009】本発明の目的は、法面における木本植物群
落の造成工法において、播種工を用いて主構成種と肥料
木等とをバランスよく成立させることにより、多様性の
ある自然な木本植物群落を造成することである。
【0010】本発明の更なる目的は、上記の多様性のあ
る自然な木本植物群落を法面上に造成することにより、
防災上強い法面を実現することである。
【0011】本発明の更なる目的は、上記の多様性のあ
る自然な木本植物群落を法面上に造成することにより、
地域環境と調和する植物群落を実現して法面の環境保全
を図ることである。
【0012】本発明の更なる目的は、上記の多様性のあ
る自然な木本植物群落を法面上に造成することにより、
その法面の周辺地域に棲息する動物を含めた生態系と同
位の生態系を法面上に早期に回復させることである。
【0013】本発明の更なる目的は、上記の多様性のあ
る自然な木本植物群落の造成を、施工後の維持管理作業
無しですなわち全く人為を加えずに実現することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、法面上に種子を含む生育基盤を吹付ける
ことにより木本植物群落を造成する工法において、以下
の構成を提供する。
【0015】本発明による第1の実施の形態では、常緑
広葉樹と肥料木とが混生した中低木性の複層林を造成す
るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
として、第1の常緑広葉樹の種子群であるシイノキ属5
〜20粒、マデバシイ属5〜20粒、常緑性のコナラ属
5〜20粒、ツバキ属5〜20粒の中から1種以上を選
択し、第2の常緑広葉樹の種子群であるイボタノキ属3
0〜100粒、シャリンバイ属10〜50粒の中から2
種以上を選択し、肥料木の種子群であるハギ属10〜2
00粒、コマツナギ属10〜150粒、グミ属10〜1
00粒の中から2種以上を選択して適用する。
【0016】本発明による第2の実施の形態では、常緑
広葉樹と肥料木とが混生した中高木性の複層林を造成す
るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
として、第1の常緑広葉樹の種子群であるシイノキ属5
〜20粒、マデバシイ属5〜20粒、常緑性のコナラ属
5〜20粒、ツバキ属5〜20粒の中から1種以上を選
択し、第2の常緑広葉樹の種子群であるイボタノキ属3
0〜100粒、シャリンバイ属10〜50粒の中から2
種以上を選択し、第1の肥料木の種子群であるハンノキ
属500〜2000粒の中から1種以上を選択し、第2
の肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コマツ
ナギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中から
2種以上を選択して適用する。
【0017】本発明による第3の実施の形態では、落葉
広葉樹と肥料木とが混生した低木性の複層林を造成する
べく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子と
して、第1の落葉広葉樹の種子群であるブナ属10〜5
0粒、落葉性のコナラ属5〜20粒の中から1種以上を
選択し、第2の落葉広葉樹の種子群であるカエデ属10
〜50粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以上を選択
し、肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コマ
ツナギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中か
ら2種以上を選択して適用する。
【0018】本発明による第4の実施の形態では、落葉
広葉樹と肥料木とが混生した中高木性の複層林を造成す
るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
として、第1の落葉広葉樹の種子群であるブナ属10〜
50粒、落葉性のコナラ属5〜20粒の中から1種以上
を選択し、第2の落葉広葉樹の種子群であるカエデ属1
0〜50粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以上を選
択し、第1の肥料木の種子群であるハンノキ属500〜
2000粒の中から1種以上を選択し、第2の肥料木の
種子群であるハギ属10〜200粒、コマツナギ属10
〜150粒、グミ属10〜100粒の中から2種以上を
選択して適用する。
【0019】本発明による第5の実施の形態では、落葉
広葉樹と肥料木とが混生した中高木性の複層林を造成す
るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
として、第1の落葉広葉樹の種子群であるブナ属10〜
50粒、落葉性のコナラ属5〜20粒の中から1種以上
を選択し、第2の落葉広葉樹の種子群であるカエデ属1
0〜50粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以上を選
択し、第3の落葉広葉樹の種子群であるシラカンバ属5
00〜3000粒の中から1種以上選択し、第1の肥料
木の種子群であるハギ属10〜200粒、コマツナギ属
10〜150粒、グミ属10〜100粒の中から2種以
上を選択して適用する。
【0020】本発明による第6の実施の形態では、上記
第1乃至第5の実施の形態において、前記生育基盤に配
合する種子としてさらに、在来イネ科植物の種子群であ
るススキ属500〜2000粒、シバ属500〜200
0粒の中から1又は2種を選択して適用する。
【0021】本発明による第7の実施の形態では、上記
第1乃至第5の実施の形態において、前記生育基盤の厚
さ2cm面積1m2当たり配合する種子としてさらに、外来
牧草の種子群である外来牧草フェスク類30〜100粒
の中から1又は2種を選択して適用する。
【0022】本発明による第8の実施の形態では、上記
第1又は第2の実施の形態において、前記生育基盤に配
合する種子としてさらに、紅葉樹木の種子群であるカエ
デ属10〜50粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以
上を選択して適用する。
【0023】本発明による第9の実施の形態では、上記
第1乃至第8の実施の形態において、前記生育基盤に配
合する種子としてさらに、花木類の種子群であるサクラ
属10〜50粒の中から1種以上を選択して適用する。
【0024】本発明による第10の実施の形態では、前
記生育基盤に対してさらに、窒素(N)、燐酸(P)、
及びカリウム(K)をN:P:K=6:36〜38:6
の比で含む緩効性化成肥料を80〜160g施肥する。
【0025】本発明による法面における木本植物群落造
成工法においては、生育基盤に対して配合する種子の種
類及びその粒数を適正に規定したことが大きな特徴であ
る。従来、種子の最適な配合に関してこのような定量的
知見は得られておらず、本発明により初めて適正な種子
配合方法が提供されたのである。
【0026】
【発明の実施の形態】以降、本発明の実施の形態を例と
していくつか記述するが、ここに明示的に挙げた種子名
にのみ限定するものではなく、また、本発明の適用にお
ける種子以外の生育基盤の成分及び厚さについては、特
定の数値に限定する必要はない。
【0027】次に挙げる各実施の形態の記述において、
「有効種子」とは、100%発芽可能な種子を指称す
る。また「有効種子粒数」とは、厚さ2cm面積1m2の生
育基盤当たりに配合する有効種子粒数を云う。主構成種
とは、常緑広葉樹又は落葉広葉樹を云い、極相構成樹種
である。肥料木とは、一般に低木で土壌改善能力をも
ち、主構成種に先立って生育する先駆樹種の1つであ
る。自然樹林の形成過程では、先駆樹種から極相構成樹
種への植生遷移が進行する。
【0028】以下に示す本発明の各実施の形態は、厚さ
2cm面積1m2の生育基盤中へ配合するべく選択される各
種子を記載したものである。尚、学術用語「・・・属」
で示す種子群には、その属内の全ての植物種が含まれる
ものとし、また、「(・・・粒)」で示す種子の粒数
は、選択された1つの植物種の有効種子粒数を示す。
【0029】(1)第1の実施の形態 ・第1の常緑広葉樹の種子群:シイノキ属(5〜20
粒)、マデバシイ属(5〜20粒)、常緑性コナラ属
(5〜20粒)、ツバキ属(5〜20粒)の中から1種
以上を選択 ・第2の常緑広葉樹の種子群:イボタノキ属(30〜1
00粒)、シャリンバイ属(10〜50粒)の中から2
種以上を選択 ・肥料木の種子群:ハギ属(10〜300粒)、コマツ
ナギ属(10〜150粒)、グミ属(10〜100粒)
の中から2種以上を選択 この第1の実施の形態によれば、常緑広葉樹と肥料木と
が混生した中低木性の複層林が造成される。
【0030】次に、第1の実施の形態に示した各属に含
まれる植物種の例を挙げる。
【0031】(2)第2の実施の形態 ・第1の常緑広葉樹の種子群:シイノキ属(5〜20
粒)、マテバシイ属(5〜20粒)、常緑性コナラ属
(5〜20粒)、ツバキ属(5〜20粒)の中から1種
以上を選択 ・第2の常緑広葉樹の種子群:イボタノキ属(30〜1
00粒)、シャリンバイ属(10〜50粒)の中から2
種以上を選択 ・第1の肥料木の種子群:ハンノキ属(各500〜20
00粒)の中から1種以上を選択 ・第2の肥料木の種子群:ハギ属(10〜200粒)、
コマツナギ属(10〜150粒)、グミ属(10〜10
0粒)の中から1種以上を選択 この第2の実施の形態によれば、常緑広葉樹と肥料木と
が混生した中高木性の複層林が造成される。
【0032】次に、第2の実施の形態に示した各属に含
まれる植物種の例を挙げる。尚、上記第1の実施の形態
で示したものと同じものについては省略する。
【0033】(3)第3の実施の形態 ・第1の落葉広葉樹の種子群:ブナ属(10〜50
粒)、落葉性コナラ属(5〜20粒)の中から1種以上
を選択 ・第2の落葉広葉樹の種子群:カエデ属(10〜50
粒)、ウルシ属(5〜30粒)の中から1種以上を選択 ・肥料木の種子群:ハギ属(10〜200粒)、コマツ
ナギ属(10〜150粒)、グミ属(10〜100粒)
の中から2種以上を選択 この第3の実施の形態によれば、落葉広葉樹と肥料木と
が混生した低木性の複層林が造成される。
【0034】次に、第3の実施の形態に示した各属に含
まれる植物種の例を挙げる。尚、上記第1及び第2の実
施の形態で示したものと同じものについては省略する。
【0035】(4)第4実施の形態 ・第1の落葉広葉樹の種子群:ブナ属(10〜50
粒)、落葉性コナラ属(5〜20粒)の中から1種以上
を選択 ・第2の落葉広葉樹の種子群:カエデ属(10〜50
粒)、ウルシ属(5〜30粒)の中から1種以上を選択 ・第1の肥料木の種子群:ハンノキ属(500〜200
0粒)の中から2種以上を選択 ・第2の肥料木の種子群:ハギ属(10〜200粒)、
コマツナギ属(10〜150粒)、グミ属(10〜10
0粒)の中から1種以上を選択 この第4の実施の形態によれば、落葉広葉樹と肥料木と
が混生した中高木性の複層林が造成される。
【0036】第4の実施の形態に示したコナラ属に含ま
れる植物種の例は、上記第3の実施の形態に示したもの
と同じであり、他の各属についても、上記第1〜第3の
実施の形態のいずれかで示したものと同じである。
【0037】(5)第5の実施の形態 ・第1の落葉広葉樹の種子群:ブナ属(10〜50
粒)、落葉性コナラ属(5〜20粒)の中から1種以上
を選択 ・第2の落葉広葉樹の種子群:カエデ属(10〜50
粒)、ウルシ属(5〜30粒)の中から1種以上を選択 ・第3の落葉広葉樹の種子群:シラカンバ属(500〜
3000粒)の中から1種以上を選択 ・肥料木の種子群:ハギ属(10〜200粒)、コマツ
ナギ属(10〜150粒)、グミ属(10〜100粒)
の中から1種以上を選択 この第5の実施の形態によれば、落葉広葉樹と肥料木と
が混生した中高木性の複層林が造成される。
【0038】次に、第5の実施の形態に示した各属に含
まれる植物種の例を挙げる。尚、コナラ属については上
記第3の実施の形態に示したものと同じであり、また上
記第1〜第4の実施の形態で示したものと同じものにつ
いては省略する。
【0039】(6)第6の実施の形態 上記第1〜第5の実施の形態のいずれかの種子の配合条
件に加えて、草本植物である在来イネ科植物を生育基盤
に配合することが好適である。この場合、在来イネ科植
物の種子群であるススキ属、シバ属(いずれも500〜
2000粒)の中から1〜2種を選択する。ススキ属、
シバ属としては次のようなものが挙げられる。 このような草本植物種子を配合する目的は、施工初期に
おける緑量確保のためである。
【0040】(7)第7の実施の形態 第6の実施の形態と同様に、施工初期の緑量確保の目的
で、上記第1〜第5の実施の形態のいずれかの種子の配
合条件に加えて、草本植物である外来牧草を生育基盤に
配合することもまた好適である。この場合、外来牧草の
種子群である外来牧草フェスク類(30〜100粒)の
中から1〜2種を選択する。外来牧草フェスクとしては
次のようなものが挙げられる。
【0041】(8)第8の実施の形態 上記第1及び第2の実施の形態によれば常緑広葉樹林を
主体とする複層林が造成されるが、景観の向上を図るた
めに、紅葉樹木を混生させてもよい。その場合、紅葉樹
木の種子群であるカエデ属(10〜50粒)、ウルシ属
(5〜30粒)の中から1種以上を選択して、生育基盤
に加えることが好適である。
【0042】(9)第9の実施の形態 上記第1〜第8の実施の形態によれば常緑広葉樹林又は
落葉広葉樹林を主体とする複層林が造成されるが、景観
の向上を図るために、花木類を混生させてもよい。その
場合、花木類の種子群であるサクラ属(5〜50粒)の
中から1種以上を選択して、生育基盤に加えることが好
適である。サクラ属の他、フヨウ属、アジサイ属、タニ
ウツギ属等が好適である。サクラ属に含まれる植物種の
例を次に挙げる。
【0043】前述の通り、本発明の適用における種子以
外の生育基盤の成分については通常の配合で十分である
が、さらに、造成する生育基盤2cm1m2当たり、窒素、
燐酸、及びカリウムをN:P:K=6:36〜38:6
の比で含む緩効性化成肥料を80〜160g施肥するこ
とが好適である。このように窒素含有量が低く燐酸含有
量が高い肥料は、木本植物の生長を促進する。また、草
本植物の生長を抑えて木本植物の被圧を防止することが
できる。
【0044】本発明による法面に対する木本植物群落の
造成工法は、生育基盤に対して主構成種すなわち極性構
成樹種と肥料木等の先駆樹種をバランスよく配合してい
るため、植生遷移が円滑に進行し、結果的に従来のいず
れの緑化工法よりも植生遷移の期間を大幅に短縮するこ
とが可能となった。従って、本発明による工法によれ
ば、施工後短期間で階層構造を有する複層林が造成され
る。このことは特に、生態系の早期回復に有効である。
【0045】
【発明の効果】本発明においては、法面に対する播種工
による木本植物群落の造成工法において、生育基盤へ配
合する主構成種、肥料木及び/又は草本植物の種子の種
類及びその配合量を適正に規定したので、確実にかつ早
期に目的とする多様性のある木本植物群落を造成するこ
とができる。
【0046】この結果、法面上に理想的な自然樹林が造
成されることから、防災上最適な法面条件が実現され
る。また、このような自然樹林は地域環境と調和しやす
く環境を保全する効果がある。さらに、草本植物による
単純緑化の場合にはかなりの年月を必要としていた動物
を含む生態系の回復を早期に実現することができる。
【0047】加えて、本発明による工法は、肥料木等の
先駆樹種と極性構成樹種とをバランスよく成立させるの
で、肥料養分の確保から自然淘汰による密度管理までが
人為を要することなく行われる。従って、施工後の維持
管理が不要であり、経済性の面でも優れた工法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−148846(JP,A) 特開 平4−330227(JP,A) 特開 平1−190828(JP,A) 特開 平7−166552(JP,A) 特開 昭58−183015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 7/00 A01G 1/00 301 E02D 17/20 102

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面上に種子を含む生育基盤を吹付ける
    ことにより木本植物群落を造成する工法において、常緑
    広葉樹と肥料木とが混生した中低木性の複層林を造成す
    るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
    として、 第1の常緑広葉樹の種子群であるシイノキ属5〜20
    粒、マデバシイ属5〜20粒、常緑性のコナラ属5〜2
    0粒、ツバキ属5〜20粒の中から1種以上を選択し、 第2の常緑広葉樹の種子群であるイボタノキ属30〜1
    00粒、シャリンバイ属10〜50粒の中から2種以上
    を選択し、 肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コマツナ
    ギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中から2
    種以上を選択して適用することを特徴とする法面におけ
    る木本植物群落造成工法。
  2. 【請求項2】 法面上に種子を含む生育基盤を吹付ける
    ことにより木本植物群落を造成する工法において、常緑
    広葉樹と肥料木とが混生した中高木性の複層林を造成す
    るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
    として、 第1の常緑広葉樹の種子群であるシイノキ属5〜20
    粒、マデバシイ属5〜20粒、常緑性のコナラ属5〜2
    0粒、ツバキ属5〜20粒の中から1種以上を選択し、 第2の常緑広葉樹の種子群であるイボタノキ属30〜1
    00粒、シャリンバイ属10〜50粒の中から2種以上
    を選択し、 第1の肥料木の種子群であるハンノキ属500〜200
    0粒の中から1種以上を選択し、 第2の肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コ
    マツナギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中
    から2種以上を選択して適用することを特徴とする法面
    における木本植物群落造成工法。
  3. 【請求項3】 法面上に種子を含む生育基盤を吹付ける
    ことにより木本植物群落を造成する工法において、落葉
    広葉樹と肥料木とが混生した低木性の複層林を造成する
    べく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子と
    して、 第1の落葉広葉樹の種子群であるブナ属5〜50粒、落
    葉性のコナラ属5〜20粒の中から1種以上を選択し、 第2の落葉広葉樹の種子群であるカエデ属10〜50
    粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以上を選択し、 肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コマツナ
    ギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中から2
    種以上を選択して適用することを特徴とする法面におけ
    る木本植物群落造成工法。
  4. 【請求項4】 法面上に種子を含む生育基盤を吹付ける
    ことにより木本植物群落を造成する工法において、落葉
    広葉樹と肥料木とが混生した中高木性の複層林を造成す
    るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
    として、 第1の落葉広葉樹の種子群であるブナ属5〜50粒、落
    葉性のコナラ属5〜20粒の中から1種以上を選択し、 第2の落葉広葉樹の種子群であるカエデ属10〜50
    粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以上を選択し、 第1の肥料木の種子群であるハンノキ属500〜200
    0粒の中から1種以上を選択し、 第2の肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コ
    マツナギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中
    から2種以上を選択して適用することを特徴とする法面
    における木本植物群落造成工法。
  5. 【請求項5】 法面上に種子を含む生育基盤を吹付ける
    ことにより木本植物群落を造成する工法において、落葉
    広葉樹と肥料木とが混生した中高木性の複層林を造成す
    るべく生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり配合する種子
    として、 第1の落葉広葉樹の種子群であるブナ属5〜50粒、落
    葉性のコナラ属5〜20粒の中から1種以上を選択し、 第2の落葉広葉樹の種子群であるカエデ属10〜50
    粒、ウルシ属5〜30粒の中から1種以上を選択し、 第3の落葉広葉樹の種子群であるシラカンバ属500〜
    3000粒の中から1種以上選択し、 第1の肥料木の種子群であるハギ属10〜200粒、コ
    マツナギ属10〜150粒、グミ属10〜100粒の中
    から2種以上を選択して適用することを特徴とする法面
    における木本植物群落造成工法。
  6. 【請求項6】 前記生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり
    配合する種子としてさらに、 在来イネ科植物の種子群であるススキ属500〜200
    0粒、シバ属500〜2000粒の中から1又は2種を
    選択して適用することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか記載の法面における木本植物群落造成工法。
  7. 【請求項7】 前記生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり
    配合する種子としてさらに、 外来牧草の種子群である外来牧草フェスク類30〜10
    0粒の中から1又は2種を選択して適用することを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の法面における
    木本植物群落造成工法。
  8. 【請求項8】 前記生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり
    配合する種子としてさらに、 紅葉樹木の種子群であるカエデ属10〜50粒、ウルシ
    属5〜30粒の中から1種以上を選択して適用すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の法面における木本
    植物群落造成工法。
  9. 【請求項9】 前記生育基盤の厚さ2cm面積1m2当たり
    配合する種子としてさらに、 花木類の種子群であるサクラ属5〜50粒の中から1種
    以上を選択して適用することを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれかに記載の法面における木本植物群落造成工
    法。
  10. 【請求項10】 前記生育基盤の厚さ2cm面積1m2当た
    り、窒素(N)、燐酸(P)、及びカリウム(K)を
    N:P:K=6:36〜38:6の比で含む緩効性化成
    肥料を80〜160g施肥することを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれかに記載の法面における木本植物群落
    造成工法。
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