JP3130243U - カバー用プロファイル・ストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造および在庫品管理を著しく簡単化するカバー用プロファイル・ストリップの提供。
【解決手段】カバー用プロファイル・ストリップ5は、平坦なストリップ6を、例えばブランクとして有し、このストリップは、セパレーションジョイント4に幅方向に跨り、このセパレーションジョイント4に係合しかつ寸法を事前選択することができる少なくとも1つの接着ストリップ7,8を有し、この接着ストリップの高さは、少なくとも、複数の装飾プレート2,3の材料の厚さに対応し、1つのまたは複数の接着ストリップ7,8の、複数の装飾プレート2,3に直接向いた狭い側の、間隔は、セパレーションジョイント4の幅よりも短い。
【選択図】図1

Description

本考案は、壁部または家具を上張りするための複数の装飾プレートの間のセパレーションジョイントのためのカバー用プロファイル・ストリップに関する。このカバー用プロファイル・ストリップは、特に、セパレーションジョイントの底部に接着するために、セパレーションジョイントの底部に載っており、カバー用プロファイル・ストリップの側方の肩部すなわち縁部領域は、複数の装飾プレートを、セパレーションジョイントの両側で被さる。
複数の装飾プレートまたはパネルが敷かれるとき、通常、これらの装飾プレートの間にセパレーションジョイントが入れられる。その目的は、特に、複数の装飾プレートの熱膨張の際の収縮および圧縮を防止するためである。接着された複数の装飾プレートも、熱または湿気によって、寸法を変化させる。そのとき、セパレーションジョイントはエクスパンションジョイントの作用を有する。壁部を構造化するためには、このようなセパレーションジョイントは際立たされ、伸張の際に必要であろうよりも大きな幅にデザインされる。これらのセパレーションジョイントは、ベース、すなわちセパレーションジョイントの底部を空けて、底部を見えるようにする。従って、カバー用プロファイル・ストリップは、丈の低いT字形の横断面を有する押出成形部品として使用される。セパレーションジョイントの底部まで延びているプロファイル部品によって、カバー用プロファイル・ストリップが、セパレーションジョイントの底部に接着または固定される。プロファイルの横断面の側方の肩部は、セパレーションジョイントの直ぐ近くで、複数の装飾プレートの、両側の縁部領域に被さる。このように知られておりかつ広く普及している実施の形態は、セパレーションジョイントの各々の幅およびセパレーションジョイントの種々の深さのための別個の射出成形ツールを必要とする。製造および在庫品管理は高価である。セパレーションジョイントの幅およびセパレーションジョイントの深さに最適に調整されていない現在、あるカバー用プロファイル・ストリップが使用されることは希でない。このことが、壁部の上張りにおける熱による損傷をもたらすことがあるのは、例えば、セパレーションジョイントに係合するプロファイル部品が、セパレーションジョイントを完全に満たす場合である。
本考案は、製造および在庫品管理を著しく簡略化することを目的とする。
このことが達成されるのは、カバー用プロファイル・ストリップが、平坦なストリップを、例えば、木、金属またはプラスチック製のブランクとして有し、このストリップは、セパレーションジョイントに幅方向に跨り、このセパレーションジョイントに係合しかつ寸法を事前選択することができる少なくとも1つの接着ストリップを有し、この接着ストリップの高さは、少なくとも、複数の装飾プレートの材料の厚さに対応し、1つまたは複数の接着ストリップの、複数の装飾プレートに直接向いた狭い側の、間隔は、セパレーションジョイントの幅よりも短いことによってである。
従って、カバー用プロファイル・ストリップは、2つの簡単な構成部材から、必要に応じて組み立てられる。このことによって、射出成形の際に実際よりも全く異なった多様な装飾的な外観が実現される。ストリップ形状に切断されたすべての装飾プレート、例えば、レザー、繊維等からなる覆いによって仕上げ加工されたストリップを使用することができ、ほぼ無制限の数で用いる。固定するためには、材料の厚さの異なる接着ストリップが必要であり、倉庫に入れられる。幅の広いセパレーションジョイントの幅を広くするために、複数の接着ストリップの2つまたは3つが互いに平行にかつ間隔をあけて用いられる。接着ストリップと、セパレーションジョイントの縁部を形成する複数の装飾プレートとの間隔が重要である。この間隔は、複数の装飾プレートの材料の伸びを吸収するために、十分に空けなければならない。複数の接着ストリップが万が一複数の装飾プレートに接触するときは、複数の装飾プレートが熱膨張または湿気による伸びの際に歪むという危険性がある。このことは、間隔によって防止される。同様に、接着ストリップの高さすなわち材料の厚さによって、装飾プレートの材料の厚さと調整して達成されるのは、複数の装飾プレートが、伸びの際に、カバー用プロファイル・ストリップの下方に押し込まれることができることである。万一、面同士が接触する可能性があっても、スムーズな相対運動への影響がない状態になければならない。従って、カバー用プロファイル・ストリップはセパレーションジョイントの底部のみに固定され、隣接したまたは重なり合った複数の装飾プレートに対し固定されていない。そこでは、接着はなされない。本考案に係わるカバー用プロファイル・ストリップを具体的な位置に即座にかつ問題なしに取着できるようにするためには、複数の接着ストリップの側方に、互いに間隔をあけた複数のスペーサ、特に位置決め突出部が、セパレーションジョイントの縁部の方に突出する状態で設けられていることは適切である。複数のスペーサは、部分的に、セパレーションジョイントの全幅を検知するので、中心の位置決めが保証されている。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。本考案の主題の複数の実施の形態は複数の図面に示されている。
図1は2つの装飾プレートの間のセパレーションジョイントに跨って延びる、本考案に係わるカバー用プロファイル・ストリップの断面図を示す。図2はセパレーションジョイントの深さが少ない類似のカバー用プロファイル・ストリップを示す。図3はセパレーションジョイントが狭いカバー用プロファイル・ストリップを示す。図4は位置決め突出部の特殊な例を略示する。
図1に示すように、複数の装飾プレート2,3は壁部1と接着されている。接着結合の代わりに、事前に取り付けられたクランプ等での差込結合も可能である。ここでは、接着結合が前提となっている。装飾プレート2,3は、技術的な理由から、間隔をあけて敷かれている。セパレーションジョイント4は、少なくとも、熱膨張の吸収のために必要な幅を有する。ここでは、セパレーションジョイントは、比較的幅広くデザインされている。その目的は、いずれにせよ、例えば、スピーカ用ケーブル、電話用ケーブルまたは電気ワイヤをセパレーションジョイント4に導くためである。当然ながら、セパレーションジョイント4に関する複数の観点のうちの1つは、その視覚的外観に比較して幅の広いカバー用プロファイル・ストリップ5によって構造化されている壁部でもある。図1に示すように、カバー用プロファイル・ストリップ5は複数構成で形成されている。プロファイルは、例えば木製の平坦なストリップ6および2つの接着ストリップ7,8から構成されている。ストリップ6は、ここではレザー9で被覆されている木製ブランクであってもよい。被覆部はストリップ6の縦縁を包む。接着ストリップ7,8の高さは、装飾プレート2,3の材料の厚さへ調整されている。図1に示すように、レザーが被覆されているストリップ6の、長手方向に延びる縁部領域は、緩く、すなわち部分的な接着または取着なしに装飾プレート2,3に接触している。横方向での相対移動は常に可能である。カバー用プロファイル・ストリップ5を、メーカーから、僅かなコストでかつ最小限の在庫品管理で、豊富なサイズで提供し、短期間で供給することができる。従来、複数の揃いのプロファイルを、一体的なストリップとして、特殊なツールを用いて、押出成形法で製造しなければならなかった。
前述のように、接着ストリップ7,8の材料の厚さすなわち高さは、適宜調整するための基準となる。他の基準として、接着ストリップ7,8と、セパレーションジョイント4にある装飾プレート2,3の端面との側方の間隔xも加わる。この間隔は,通常、3ないし5mmであり、装飾プレートの熱膨張ための遊び空間および出来る限り大きな接着面への要求から生じる。図1では、複数の接着ストリップ7,8の間で、導線のための通路も見ることができる。
図2はカバー用プロファイル・ストリップ5´を有する実施の形態を示す。このカバー用プロファイル・ストリップは、図1に示すレザー被覆部9を有するストリップ6から始まって、図1より平坦な接着ストリップ7´,8´を有する。何故ならば、装飾プレート2´,3´(例えば、アルミニウムプレート)が図1よりも薄く、これによりセパレーションジョイント4´の深さが図1よりも浅くなるからである。
図3は、狭いカバー用プロファイル・ストリップ5´´を有する、図1および2よりも狭いセパレーションジョイント4´´を示す。このカバー用プロファイル・ストリップの構造体は只1つの接着ストリップ10を有する。この接着ストリップ10は、本考案では、セパレーションジョイントの幅よりも狭い。接着ストリップ10ならびに接着ストリップ7,8および7´,8´は、図4では、側方に、複数のスペーサ、例えば位置決め突出部11を有する。その目的は、装飾プレート2´´と3´´の間の夫々のセパレーションジョイント4´´における中心での組込みを容易にするためである。これらの位置決め突出部11は、部分的に、必要な間隔xに跨るが、装飾プレート2,3または2´,3´またはここでは2´´,3´´の材料の伸張を妨げない。位置決め突出部は、接着ストリップ7,8,7´,8´,10から斜めに突出するフィンガとして形成されていてもよい。
図1は2つの装飾プレートの間のセパレーションジョイントに跨って延びる、本考案に係わるカバー用プロファイル・ストリップの断面図を示す。 図2はセパレーションジョイントの深さが少ない類似のカバー用プロファイル・ストリップを示す。 図3はセパレーションジョイントが狭いカバー用プロファイル・ストリップを示す。 位置決め突出部の特殊な例を略示する。
符号の説明
1 壁部
2 装飾プレート
2´ 装飾プレート
2´´ 装飾プレート
3 装飾プレート
3´ 装飾プレート
3´´ 装飾プレート
4 セパレーションジョイント
4´ セパレーションジョイント
4´´ セパレーションジョイント
5 カバー用プロファイル・ストリップ
5´ カバー用プロファイル・ストリップ
5´´ カバー用プロファイル・ストリップ
6 ストリップ
7 接着ストリップ
7´ 接着ストリップ
8 接着ストリップ
8´ 接着ストリップ
9 レザー
10 接着ストリップ
11 スペーサ

Claims (2)

  1. 壁部または家具を上張りするための複数の装飾プレートの間のセパレーションジョイントの底部に接着されるカバー用プロファイル・ストリップであって、前記セパレーションジョイントの底部に搭載され、前記カバー用プロファイル・ストリップの側方の肩部すなわち縁部領域が、前記セパレーションジョイントの両側で前記複数の装飾プレートを被さってなるカバー用プロファイル・ストリップにおいて、
    前記カバー用プロファイル・ストリップ(5,5´,5´´)は、平坦なストリップ(6)を、例えば、木、金属またはプラスチック製のブランクとして有し、このストリップは、前記セパレーションジョイント(4,4´,4´´)に幅方向に跨り、このセパレーションジョイント(4,4´,4´´)に係合しかつ寸法を事前選択することができる少なくとも1つの接着ストリップ(7,8;7´,8´;10)を有し、この接着ストリップの高さは、少なくとも、前記複数の装飾プレート(2,3;2´,3´;2´´,3´´)の材料の厚さに対応し、前記1つのまたは複数の接着ストリップ(7,8;7´,8´;10)の、前記複数の装飾プレート(2,3;2´,3´;2´´,3´´)に直接向いた狭い側の、間隔は、前記セパレーションジョイント(4,4´,4´´)の幅よりも短いことを特徴とするカバー用プロファイル・ストリップ。
  2. 前記複数の接着ストリップ(7,8;7´,8´;10)の側方に、互いに間隔をあけた複数のスペーサ、特に位置決め突出部(11)が、前記セパレーションジョイントの縁部の方に突出する状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカバー用プロファイル・ストリップ。
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