JP3130156B2 - 新規なる表面硬度改質板とその製法 - Google Patents

新規なる表面硬度改質板とその製法

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JP3130156B2
JP3130156B2 JP04359459A JP35945992A JP3130156B2 JP 3130156 B2 JP3130156 B2 JP 3130156B2 JP 04359459 A JP04359459 A JP 04359459A JP 35945992 A JP35945992 A JP 35945992A JP 3130156 B2 JP3130156 B2 JP 3130156B2
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泰三 宇野
克盛 兵頭
民幸 和気
明 松井
守宏 世古
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はある程度の表面硬度が要
求され、且つ熱成形・印刷を必要とする用途に適した表
面硬度改質板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成樹脂板等の表面硬度を上
げる為、その表面に熱硬化性樹脂であるシリコーン,架
橋型アクリル,メラミン等を塗布する事により、表面硬
度を上げる方法が取られているが、その反面次のような
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、熱硬化性樹脂を
用いる為コーティング後の熱成形が出来ない。又、バッ
チ式での製造になる為製造効率が悪いという問題があっ
た。
【0004】本考案は、上記問題を鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、表面硬度の向上と同時に
熱成形及び印刷が可能な表面硬度改質板を効率良く得る
事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する為、
本発明の請求項1の表面硬度改質板は、表面硬度に乏し
い合成樹脂基板の表面に、厚さ3〜20μmのポリメチ
ルメタアクリレート樹脂(以下PMMA樹脂とする)の
みのコーティング層を融着一体化してなるものである。
これに用いるPMMA樹脂はこの樹脂の有する硬度(鉛
筆硬度で3H以上)を有するもので、通常PCやPVC
の積層に用いる変性PMMA樹脂の如き硬度の低い物で
はない。しかるに、かかるPMMA樹脂をフィルムにす
る事は困難であり、仮に出来たとしても積層加工等の扱
いが困難である。従って本発明の請求項2の製造方法
は、表面硬度に乏しい合成樹脂基板の表面に離形フィル
ムに厚さ3〜20μmのPMMA樹脂のみの溶液をコー
ティングする事によって得られた2層フィルムを、熱融
着により貼り合わせた後、離形フィルムを回収する事に
より、PMMA樹脂コーティング層と合成樹脂基板を積
層一体化する事を特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の表面改質板によれば、PMMA樹脂の
みのコーティング層を合成樹脂基板に熱融着により一体
化する事によって作成した“表層のPMMA樹脂のみの
層”(以下PMMA樹脂層と言う)の為に表面硬度が鉛
筆硬度で基板より数ランク向上し、更に表層のPMMA
樹脂層が20μmになると十分に実用硬度が得られる。
【0007】しかも、この表面に印刷する事も可能であ
り、真空成形等により深絞りの熱成形をした場合も表層
のPMMA樹脂層が基板の伸びに追従して伸びる為成形
が可能である。又この場合、延伸によりPMMA樹脂層
が更に硬くなる為PMMA樹脂層が薄くなっても表面硬
度はほとんど低下しない。
【0008】PMMA樹脂層コーティッドフィルムは、
離形性フィルムへコーターを用いてPMMA樹脂溶液を
コーティングする事により連続的に熱融着することが可
能である為、低コストで硬度改質が可能であり小ロット
ずつの生産も容易にできる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明表面硬度改質板の断面図であって
図示のようにこの表面硬度改質板は、合成樹脂基板1の
表面にPMMA樹脂コーティング層4を熱融着により積
層一体化してPMMA樹脂層2を形成した2層構造を示
しており、用途によっては図2に示すように両面にPM
MA樹脂コーティング層を熱融着により、積層一体化し
た三層構造にして用いる場合もある。
【0010】合成樹脂板1は、ポリカーボネート,ポリ
塩化ビニルその他の表面硬度に乏しい熱可塑性樹脂より
なる板で種々の厚さ、色を有するものが使用される。
【0011】PMMA樹脂コーティング層4は、基本的
に変性されていない硬度に優れたPMMA樹脂からなっ
ている。好ましくは、均一な面状に形成する事が望まし
く、厚みについてはあまり薄いと、本発明の主旨である
表面硬度に寄与しない為、3μm以上、好ましくは5μ
m以上であり、20μmになると表面硬度が十分に実用
的硬度を有するので、その範囲内で用途に応じて膜厚を
選定する事が好ましい。又、合成樹脂基板がポリカーボ
ネート板の様に耐候性に劣る場合は、この層に紫外線吸
収剤等を含有させる事もできる。
【0012】以上のような二および三層構造の表面硬度
改質板は、例えば次の方法で製造される。まず、PMM
A樹脂を溶剤(トルエン・キシレン・酢酸エチル等)に
溶解して、塗料を調製する。そして、この塗料をPET
樹脂などから成る離形フィルム3の片面全体に均一塗布
し、溶剤を乾燥除去して図3の転写フィルムを形成す
る。
【0013】次いで、合成樹脂基板1の上に上記の転写
フィルム(図3)をPMMA樹脂コーティング層4を下
側にして積層し、例えばホットプレス機等で熱圧着一体
化した後、離形フィルムを剥離して回収する事により、
表面硬度改質板を得る。又、合成樹脂基板1の厚みや材
質を変更することも自在であるから、前記の製造方法に
従って、表面硬度・材質・厚さ等が異なる各種タイプの
表面硬度改質板が容易に且つ小ロットづつ製造が可能で
ある。
【0014】下記の表1は、本発明、表面硬度改質板の
試験片1〜4と厚さ2.5mmのポリカーボネート板に
ついての鉛筆硬度と印刷インキクラッキング性を示した
ものである。この試験片1は、厚さ5μmのPMMA樹
脂コーティング層を片面に形成した38μmのPET樹
脂フィルムを2.5mmのポリカーボネート板に熱融着
により転写積層した後、PET樹脂フィルムを剥離して
作成したものであり、又、試験片2〜4は、PMMA樹
脂コーティング層の厚さをそれぞれ、10μm、15μ
m、20μmに変更して同様に作成したものである。
尚、鉛筆硬度は、JIS−K−5400によって測定し
た値である。
【0015】
【表1】
【0016】本発明の表面硬度改質板は、試験片1のよ
うにPMMA樹脂層が5μmという薄い場合でも鉛筆硬
度がHとなり、ポリカーボネート板の4Bと比較すれば
かなり硬くなっている事がわかる。又、PMMA樹脂層
が厚くなるにしたがって硬度が向上している事がわか
る。これらの表面硬度改質板は、いずれも印刷インキを
塗布した場合クラッキングやクレージングを生じず、比
較例のポリカーボネート板は著しくクレージングを生じ
た事から印刷特性が改善されている事が分かる。
【0017】更に、上記試験片2について、150℃で
1軸延伸したときのPMMA樹脂層の厚さと鉛筆硬度を
測定した。その結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】この表2より、350%延伸した後でも6
50%延伸した後でもHの硬度を示し、十分な硬度を維
持している事がわかる。従って、本発明の表面硬度改質
板を真空成形等の二次熱成形加工をしても十分な表面硬
度を有する事ができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の表面硬度改質板は、合成樹脂基板の表面にPMMA樹
脂のみのコーティング層を積層一体化した構造であり、
PMMA樹脂層により十分な表面硬度を得る事ができ
る。又、PMMA樹脂層の厚みを3〜20μmの範囲内
で変えるだけで簡単に表面硬度を調節する事が出来る。
又、印刷特性も改善し熟成形も可能である。更に、合成
樹脂基板を種々の厚みや材質のものに変更することも自
在であるから、表面硬度・材質・厚さ等が異なる各種タ
イプの表面硬度改質板を製造する事が容易で、小ロット
の生産にも極めて有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面硬度改質板の実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明のPMMA樹脂転写フィルムの実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂基板 2 PMMA樹脂層 3 離形フィルム 4 PMMA樹脂コーティング層
フロントページの続き (72)発明者 世古 守宏 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タ キロン株式会社内 審査官 芦原 ゆりか (56)参考文献 特開 平5−69698(JP,A) 特開 平5−50798(JP,A) 実開 平2−108061(JP,U) 特表 平2−503077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B05D 1/00 - 7/26 B44C 1/16 - 1/175

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面硬度に乏しい合成樹脂基板の表面
    に、厚さ3〜20μmのポリメチルメタアクリレート樹
    脂のみのコーティング層を融着一体化してなる表面硬度
    改質板。
  2. 【請求項2】 表面硬度に乏しい合成樹脂基板の表面
    に、離形フィルムに厚さ3〜20μmのポリメチルメタ
    アクリレート樹脂のみの溶液をコーティングして成るポ
    リメチルメタアクリレート樹脂コーティッドフィルムを
    融着により一体化したる後、離形フィルムを剥離して成
    る表面硬度改質板の製造方法。
JP04359459A 1992-12-24 1992-12-24 新規なる表面硬度改質板とその製法 Expired - Lifetime JP3130156B2 (ja)

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