JP3129944B2 - 半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子およびその製造方法

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JP3129944B2 JP20419795A JP20419795A JP3129944B2 JP 3129944 B2 JP3129944 B2 JP 3129944B2 JP 20419795 A JP20419795 A JP 20419795A JP 20419795 A JP20419795 A JP 20419795A JP 3129944 B2 JP3129944 B2 JP 3129944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の発光単
位として採択し得る超小型の半導体発光素子及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体発光素子について図10及
び図11を参照して説明する。図10は従来例による半
導体発光素子の斜視図、図11(a)及び(b)はこの
半導体発光素子の基板搭載状態を説明するための断面図
である。
【0003】図10に示す半導体発光素子100は、G
aPやGaAs等からなるN型の半導体層101上に、
同じくGaPやGaAs等からなるP型の半導体層10
2が積層形成され、PN接合面103に平行な両端面の
全面にAgやAu等よりなる金属薄膜が順次積層されN
電極層104とP電極層105が形成されている。
【0004】ところで、図10のような半導体発光素子
100を基板等に実装する場合には下記のような問題点
があった。まず、基板への実装について説明すると、図
11に示すように、半導体発光素子100の位置ずれを
防ぐ目的で、予め絶縁基板106(またはリードフレー
ム等)の電極部分107、108の間に絶縁性接着剤1
09を塗布する。次に、電極部分107、108上に、
例えばインジウム等の金属系からなる導電性のろう材ま
たはAg−エポキシ樹脂の導電性樹脂接着剤110を予
め塗布し、半導体発光素子100のN・P両電極層10
4、105を各々絶縁基板またリードフレーム等の電極
部分107、108上に設置後、硬化形成する。
【0005】なお、図11(a)は、絶縁基板又はリー
ドフレーム等の電極部分の間隔Lを半導体発光素子のP
・N両電極層の間隔よりも狭くとった場合の実装状態、
図11(b)は間隔Lを半導体発光素子のP・N両電極
層の間隔よりも広くとった場合の実装状態を示してい
る。
【0006】ところで、上記半導体発光素子の基板搭載
の際には、図11に示すように、PN接合面が露出する
端面には、外部との物理的接触により外傷や欠損等が発
生し易く信頼性が低い等の問題点があった。
【0007】上記問題を解消する構造が、特願平6−7
0664号(平成6年4月8日出願)に提案されてい
る。図12及び図13はこの構造を示す図で、図12は
斜視図、図13(a)乃至(c)はそれぞれ、図12の
C−C’断面図、上面図及び下面図である。この構造
は、図12及び図13に示すように、PN接合面及びそ
の近傍が、周囲の端面よりも凹状に低く形成され樹脂1
11が充填されたもので、これによって上記問題を回避
するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特願平6−70664号の構造において、下記のような
問題が発生することが確認された。即ち、雰囲気温度の
大きな変化の繰り返しによって、図14(a)のX部及
び図14(b)のY部に示すように、半導体発光素子に
破損が生じる可能性がある。具体的には、0℃(30
分)と80℃(30分)で1サイクルの雰囲気温度を1
0サイクル以上繰り返す環境試験においてこの破損が確
認された。図14(a)は半導体内部にクラックが発生
する場合であり、図14(b)は電極層が剥離する場合
である。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記のような大
きな温度変化の繰り返しに対しても、破損等の生じない
高信頼性の半導体発光素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の半導体発光素子は、第1導電型の
半導体層と第2導電型の半導体層とが積層形成されると
ともに、前記両半導体層の各端面に電極層が各々形成さ
れ、前記両電極層が外部基板に対して垂直方向となるよ
う基板に接続固定される半導体発光素子において、前記
電極層と半導体層間に軟粘性の絶縁性樹脂を介した絶縁
部と接触部とを設け、温度変化に起因する熱応力によっ
て生じる前記半導体層のクラックや前記電極層の半導体
層からの剥離を防止するように、前記電極層と半導体層
間に軟粘性の絶縁性樹脂を介した絶縁部を設けるととも
に、前記電極層及び半導体層間の接触部の面積を限定し
てなることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の半導体発光素子として
は、上記両半導体層の接合部近傍の外周に凹状の段差が
設けられ、該段差部に上記軟粘性の絶縁性樹脂が充填さ
れてなることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の半導体発光素子として
は、上記両半導体層の各端面側近傍の外周に凹状の段差
が設けられ、該段差部に上記軟粘性の絶縁性樹脂が充填
されてなることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の半導体発光素子として
は、前記軟粘性の絶縁性樹脂の軟質を鉛筆硬度で4H以
下とするとともに、前記電極層と半導体層間の接触部の
接触面積を0.09mm2以下としてなることを特徴と
する。
【0014】請求項5に記載の半導体発光素子の製造方
法としては、第1半導体層に第2半導体層を積層形成し
た後に、前記第2半導体層表面側から前記両半導体層の
接合面を越えるまで素子毎に分割するための溝を形成す
るハーフダイスを施す工程と、エッチング液によって前
記溝部のクラック除去を行う工程と、前記両半導体層の
表裏に軟粘性の絶縁性樹脂を塗布した後、前記溝部近傍
以外の前記絶縁性樹脂を除去する工程と、その後両半導
体層の表裏に電極となる金属層を形成する工程と、前記
溝部に沿って各素子毎にフルダイスを行う工程とを含む
ことを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の半導体発光素子の製造方
法としては、第1半導体層に第2半導体層を積層形成し
た後に、前記第2半導体層表面側から前記両半導体層の
接合面を越えるまで素子毎に分割するための第1の溝を
形成するハーフダイスを施すとともに、前記半導体層の
裏面側より前記第1の溝に対向する箇所に第2の溝をハ
ーフダイスによって形成する工程と、エッチング液によ
って前記両溝部のクラック除去を行う工程と、前記両半
導体層の表裏に軟粘性の絶縁性樹脂を塗布した後、前記
両溝部近傍以外の前記絶縁性樹脂を除去する工程と、そ
の後両半導体層の表裏に電極となる金属層を形成する工
程と、前記両溝部に沿って各素子毎にフルダイスを行う
工程とを含むことを特徴とする。
【0016】本発明によれば、電極層と半導体層間に軟
粘性の絶縁性樹脂を介した接触部を設けているので熱応
力を吸収し易い。加えて、接触部の面積を小さく限定し
ているので熱応力がかかりにくい。従って、従来発生し
ていた温度変化に起因する熱応力によって生じる半導体
層のクラックや電極層の半導体層からの剥離を防止する
ことができる。
【0017】また、請求項3のように、両半導体層の各
端面側近傍の外周に設けられた凹状の段差部の両方に軟
粘性の絶縁性樹脂が充填される構造の素子の製造工程に
おいては、凹状の両段差部を形成するハーフダイス時に
クラックのエッチング除去を行うので、半導体層の表裏
両方において剥離等の原因となるクラックを無くすこと
ができ、高信頼性の半導体発光素子を提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例について、
図1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施例によ
る半導体発光素子の斜視図、図2(a)乃至(c)はそ
れぞれ、図1のA−A’断面図、上面図及び下面図、図
3は本実施例の素子の基板搭載状態を示す断面図であ
る。
【0019】図1乃至図3に示すように、本実施例の半
導体発光素子は、N型半導体層1の上にP型半導体層2
が積層形成されており、それぞれの端面にN電極層3及
びP電極層4(いづれもAgエポキシ層)が形成されて
いる。また、PN接合面5の外周面はN型半導体層1の
外周面より段差6をもって低く形成されているが、この
構造は、特願平6−70664号と同様の目的、即ちP
N接合面が外部との物理的接触により外傷や欠損するこ
とのないようにするための構造である。
【0020】そして、本実施例においては、P電極層4
はP型半導体層2の端面全面に対してではなく、その中
央部に部分的に接続されている。一方、N電極層3も同
様にN型半導体層1の端面全面に対してではなく、その
中央部に部分的に接続されている。上記各電極層3、4
の半導体層への接続部となる薄膜の電極部の厚みは数百
Å〜数μm、その外側の厚膜部の厚みは20〜150μ
mである。上記の各薄膜電極部の接続面積は、いづれも
0.09mm2(300μm角)以下としている。
【0021】また、本実施例においては、PN接合面5
周囲の段差6の部分及びN型半導体層1−N電極層3間
の隙間(絶縁部)8のそれぞれに、絶縁性樹脂7、7’
(以下、7で代表する)を被覆している。この絶縁性樹
脂7の外周面は、素子を基板やリードフレームに搭載す
る必要上、PN接合面5の垂直な端面と面一となるよう
に形成している(要するに、樹脂が外方に突出しないよ
うにしている)。絶縁性樹脂7の材料としては、半導体
発光素子の出射光に対して透明であり、且つ軟質の樹脂
(鉛筆硬度で4H以下)を使用する。この材料として
は、例えば、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、アク
リル樹脂を使用することができる。より具体的な組成例
としては主成分として、 ビスフェノールA型エポキシアクリルレート/10〜5
0重量部 メチルメタクリレート/10〜50重量部 シリカ微粒子/〜50重量部 変性尿素樹脂/1〜5重量部 等を使用する。また、7’の材料に関しては、必ずしも
透明である必要はない。
【0022】なお、9、10はそれぞれN型半導体層1
及びP型半導体層2の端面全面にそれぞれ形成された金
属薄膜である。
【0023】上記構造によって、大きな温度変化の繰り
返しに対しても、破損等の生じない高信頼性の半導体発
光素子を実現できるが、その理論的な根拠について以下
説明する。
【0024】まず、従来構造における破損等は、熱応力
によるものと考えられる。一般に、線膨張係数の異なる
2つの物質A,Bが接合され一体化された構造物の場
合、その構造物固有の一定温度に於いてのみA,B間に
相互応力は発生しない。しかし、その温度以外では、温
度が離れれば離れる程、また、線膨張係数の差異が大き
ければ大きいほど、応力は増大する。
【0025】図4に示すバイメタル構造の界面における
熱応力(圧縮応力または引っ張り応力)の大きさF0
2次元モデルでは、 F0=L0・(αA−αB)・GA・GB・△T/(GA+GB) となる。
【0026】ここで、各パラメータは次の通りである。
【0027】L0;熱平衡温度(F=0となる温度)で
の界面長 αA、αB;物質A、Bそれぞれの線膨張係数 GA、GB;物質A、Bそれぞれの弾性率 △T;熱平衡温度からの温度差 従って、熱応力Fは、上記各パラメータを適宜選択する
ように調整すれば良い。また、熱応力F0は物質A,B
の界面(図中、0のポイント)で最大値となり、界面か
ら離れるに従って(図中、A1、B1の方向)減少する。
【0028】ところで、実際には線膨張係数を小さくす
るよう半導体材料や電極材料を選択するのは困難である
ので、本実施例では、L0(上記実施例では半導体層と
厚膜電極の界面(1−3間、2−4間)の界面長)を小
さくし、GB(上記実施例では絶縁性樹脂7、7’の弾
性率)を低くしている。
【0029】つまり、上述のように、1)電極層と半導
体層との接続面である薄膜電極の面積を0.09mm2
以下(望ましくは0.04mm2)にするとともに、
2)電極層と半導体層との間において設けられる絶縁性
材料として軟質の樹脂(鉛筆硬度で4H以下)を選択し
ている。
【0030】次に、上記半導体発光素子の製造方法につ
いて説明する。図5(a)乃至(e)は上述の半導体発
光素子の製造工程図である。まず、図5(a)に示すよ
うに、III−V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体
あるいはSiC等の半導体材料よりなるN型の半導体層
1上に、同じくIII−V族化合物半導体、II−VI族化合
物半導体あるいはSiC等の半導体材料よりなるP型の
半導体層2を積層形成(厚膜:約200乃至300μ
m、PN接合面5はP型半導体層表面より約数μm〜数
十μm)した後、PN接合面5に平行な両端面の全面上
に例えばAgやAu等よりなる金属薄膜9、10を積層
形成(膜厚:約3μm)する。
【0031】次に、ウェハー状態のP型半導体2の表面
より、PN接合面5を越えてN型半導体層1に至るまで
の深さに、例えばダイヤモンドブレード等を用いて複数
の垂直に交差する2種類の平行な溝部6’を形成する。
この溝幅は約50乃至80μmであり、深さはP型半導
体層2側の表面より約50乃至150μm、また隣り合
う溝部間のピッチは約200乃至500μmである。な
お、これらの寸法は最終的に得られる個々の半導体発光
素子の外形寸法や量産性等を考慮して適宜設定する。
【0032】これらの複数に交差する2種類の平行な溝
部6’により、P型半導体層2側の表面は見かけ上、多
数の四角柱が林立する形状を呈する。ここで、一方の溝
部6’のピッチと、これに垂直に交差する溝部6’との
ピッチは必ずしも同一でなくてもよい。
【0033】上記複数に交差する2種類の平行な溝部
6’の表面には、微細なクラックが多数発生しており、
これらのクラックは半導体発光素子の性能に悪影響を及
ぼすことが経験的に知られている。従って、図5(b)
に示すように、例えばH2SO4:H22:H2O=3:
1:1組成のエッチング液等で、溝部6’中の表面に化
学処理を施して微細なクラックの除去を行う。
【0034】次に、図5(c)に示すように、溝部6’
とその周囲及び溝部6’に対向するN型半導体層の反対
面側を樹脂7,7’で被覆する。この樹脂被覆方法とし
ては、まず、光硬化性樹脂をPN半導体層の両端面に塗
布する。次に、フォトマスクによって、溝部6’とその
周囲、これに対向するN型半導体層1の反対面側を露光
(硬化または仮硬化)する。この露光はUV照射によっ
て行う。照射条件として、例えば、使用ランプは80〜
160W/cm2、照射距離は100〜200mm、照
射時間は10〜30秒である。そして、不要部分を専用
溶剤(現像液、例えばアセトン、メタノール等)で除去
する。ここで予め、樹脂7または7’によって被覆され
ない各素子のPN半導体層の端面の面積が0.09mm
2を越えないように設計しておく。
【0035】次に図5(d)に示すように、半導体層の
N層側及びP層側の両面それぞれに電極となる厚膜金属
層3’、4’を各々形成する。
【0036】最後に、図5(e)に示すように、溝部
6’に沿って各素子毎に分割するようにしてダイシング
(フルダイス)して、図1及び図2に示した半導体発光
素子を得る。
【0037】本発明の他の実施例について、図6及び図
7を参照して説明する。図6は本実施例による半導体発
光素子の斜視図、図7(a)乃至(c)はそれぞれ、図
6のB−B’断面図、上面図及び下面図である。図1及
び図2に示した実施例と同一機能部分には、同一記号を
付している。ここでは、異なる点についてのみ説明す
る。
【0038】この実施例は図1乃至図3(以下、図1で
代表する)でなお、発生する可能性のある問題を解消す
るものである。即ち、図1の構造においては、図5
(a)に示すようなハーフダイス工程において発生する
P型半導体層2側のハーフダイス端面の切削傷が、図5
(b)のエッチング液によるクラック除去工程によって
取り除かれているが、一方、図5(e)のフルダイス工
程によって発生し得るN型半導体層1の端面と金属層3
間近傍で生じ得る切削傷については処理されていない。
従って、従来構造よりは改善されているものの、なお、
熱応力がこの部分に加わり易いという問題点がある。図
6及び図7に示した構造はこの問題を解消するものであ
る。
【0039】図1に示した実施例と異なる点は、N型半
導体層1の端面近傍の外周にP型半導体層2の端面近傍
と同様の段差11を設け、この段差11にも絶縁性樹脂
7’を充填した点にある。つまり、N型半導体層1とP
型半導体層2の両端面近傍部が対称的に形成されている
点にある。この構造を実現するに当たっては、図8
(a)乃至(e)に示す製造工程より明らかなように、
ハーフダイスをPN両側より行い(a工程;e工程のフ
ルダイスによって段差となる溝部11’を形成する)、
かつその後でエッチング液によるクラック除去を行う
(b工程)ために、両溝部6’,11’ともにクラック
除去され、上記した図1での問題点はない。
【0040】図9は本発明のさらに他の実施例である。
この構造の場合、N型半導体層1とN側電極3との接触
面積は若干大きくなるものの、図4及び図5の構造と同
様、ハーフダイスをPN両半導体層の両端面より行い、
その後でエッチング液によるクラック除去を行う工程を
とることにより実現できるので、図6及び図7の実施例
と同様、図1の構造で起こり得る問題点はない。
【0041】なお、上記図1乃至図9で示した実施例で
は、電極部と半導体層の接触面を連続的に広がる平面と
しているが、他に接触面積の広さを制限する構造として
例えば、メッシュ状の接触面や複数の帯状の接触面も考
えられる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体発光素子においては、電極層と半導体層間に軟粘性の
絶縁性樹脂を介した接触部を設けているので熱応力を吸
収し易い。加えて、接触部の面積を小さく限定している
ので熱応力がかかりにくい。従って、従来発生していた
温度変化に起因する熱応力によって生じる半導体層のク
ラックや電極層の半導体層からの剥離を防止することが
でき、高信頼性の半導体発光素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による半導体発光素子の斜視
図である。
【図2】(a)乃至(c)はそれぞれ、図1の半導体発
光素子のA−A’断面図、上面図及び下面図である。
【図3】図1の素子の基板搭載状態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の効果を説明するための図である。
【図5】(a)乃至(e)は本発明の一実施例による半
導体発光素子の製造工程図である。
【図6】本発明の他の実施例による半導体発光素子の斜
視図である。
【図7】(a)乃至(c)はそれぞれ、図6の半導体発
光素子のB−B’断面図、上面図及び下面図である。
【図8】(a)乃至(e)は本発明の他の実施例による
半導体発光素子の製造工程図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例による半導体発光素
子の縦断面図である。
【図10】従来例による半導体発光素子の斜視図であ
る。
【図11】(a)及び(b)はそれぞれ、図10の半導
体発光素子の基板搭載状態を示す断面図である。
【図12】他の従来例による半導体発光素子の斜視図で
ある。
【図13】(a)乃至(c)はそれぞれ、図12の半導
体発光素子のC−C’断面図、上面図及び下面図であ
る。
【図14】(a)及び(b)はそれぞれ、図12の半導
体発光素子の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 N型半導体基板(第1導電型) 2 P型半導体基板(第2導電型) 3 N型電極層 4 P型電極層 6、11 段差 7、7’ 軟粘性の絶縁性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00 H01S 5/00 - 5/50 H01L 31/02 - 31/024

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体層と第2導電型の半
    導体層とが積層形成されるとともに、前記両半導体層の
    各端面に電極層が各々形成され、前記両電極層が外部基
    板に対して垂直方向となるよう基板に接続固定される半
    導体発光素子において、 温度変化に起因する熱応力によって生じる前記半導体層
    のクラックや前記電極層の半導体層からの剥離を防止す
    るように、前記電極層と半導体層間に軟粘性の絶縁性樹
    脂を介した絶縁部を設けるとともに、前記電極層及び半
    導体層間の接触部の面積を限定してなることを特徴とす
    る半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体発光素子におい
    て、両半導体層の接合部近傍の外周に凹状の段差が設け
    られ、該段差部に上記軟粘性の絶縁性樹脂が充填されて
    なることを特徴とする半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体発光素子におい
    て、前記両半導体層の各端面側近傍の外周に凹状の段差
    が設けられ、該段差部に上記軟粘性の絶縁性樹脂が充填
    されてなることを特徴とする半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいづれかに記載の半導
    体発光素子において、前記軟粘性の絶縁性樹脂の軟質を
    鉛筆硬度で4H以下とするとともに、前記電極層と半導
    体層間の接触部の接触面積を0.09mm2以下として
    なることを特徴とする半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 第1半導体層に第2半導体層を積層形成
    した後に、前記第2半導体層表面側から前記両半導体層
    の接合面を越えるまで素子毎に分割するための溝を形成
    するハーフダイスを施す工程と、エッチング液によって
    前記溝部のクラック除去を行う工程と、前記両半導体層
    の表裏に軟粘性の絶縁性樹脂を塗布した後、前記溝部近
    傍以外の前記絶縁性樹脂を除去する工程と、その後両半
    導体層の表裏に電極となる金属層を形成する工程と、前
    記溝部に沿って各素子毎にフルダイスを行う工程とを含
    むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1半導体層に第2半導体層を積層形成
    した後に、前記第2半導体層表面側から前記両半導体層
    の接合面を越えるまで素子毎に分割するための第1の溝
    を形成するハーフダイスを施すとともに、前記半導体層
    の裏面側より前記第1の溝に対向する箇所に第2の溝を
    ハーフダイスによって形成する工程と、エッチング液に
    よって前記両溝部のクラック除去を行う工程と、前記両
    半導体層の表裏に軟粘性の絶縁性樹脂を塗布した後、前
    記両溝部近傍以外の前記絶縁性樹脂を除去する工程と、
    その後両半導体層の表裏に電極となる金属層を形成する
    工程と、前記両溝部に沿って各素子毎にフルダイスを行
    う工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造
    方法。
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