JP3129865U - 箸 - Google Patents

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Abstract

【課題】食物を安定に狭持することができるとともに、手指で安定に握り持つことができる箸を提供する。
【解決手段】箸1は、食物を挟持するための先端部2と、手指で持つための把持部3を有する一対の箸1,1であって、箸1を水平に置いた場合の箸1の先端部2は、少なくとも一対の箸1,1が相対する内側面2i,2iが平面となるように形成されているとともに、箸1の先端部2における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面の形状が、水平方向の長さLeよりも、鉛直方向の長さLvが大きい形状をなし、箸1を水平に置いた場合の箸1の把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面の形状が、鉛直方向の長さLvよりも、水平方向Leの長さが大きい形状をなすように形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、豆腐のように柔らかく崩れやすい食物や、豆のように小さくて狭持しにくい食物を安定に狭持することができるとともに、手指で安定に握り持つことができる箸に関する。
一般的な箸は、食物を狭持するために、その先端部が先細りとなり、一方、手指で握り持つために、把持部及び後端部が、その先端部よりも太く形成されている。
このように一般的に使用されている箸は、先端部が細くなっているために、小さい食物等も摘むことができる。その一方で、箸の先端部が細くなっているために、日常的に箸を使用している者であっても、豆腐のように柔らかく崩れやすい食物を箸で狭持する場合は、箸を把持する力の加減によって、箸の細い先端部が食い込んで、食物が崩れてしまい、食物を狭持しにくい。また、豆のように小さく球形に近い食物を箸で狭持する場合は、箸の細い先端部が、食物の表面で滑ってしまい、食物を狭持しにくい。
通常、人が箸を使用する場合は、図12に示すように、一対の箸20m,20nの動かさない方の箸20nの把持部22nの先端部21側を、親指の付け根部分と、小指で支えた薬指の背面で支持するとともに、箸20nの把持部22nの後端部23側を人差し指から続く手の平の側面で支持し、動かす方の箸20mの把持部22mの先端部21側を、親指の腹部先端部分と、中指の側面及び人指し指の腹部の3点で挟んで支持するとともに、箸20mの把持部22mの後端部23側を、人差し指の側面で支持している。そして、一対の箸20m,20nを把持した人が、中指及び人指し指を動かすことによって、動かさない方の箸20nの先端部21に対して、動かす方の箸20mの先端部21を開閉させて、食物を狭持している。
一対の箸20m,20nで、食物を狭持する際に、動かさない方の箸20nは、箸20nの把持部22nの先端部21側が、薬指の背面と親指の腹部付け根部分で安定に支持されるとともに、箸20nの把持部22nの後端部23側が、人差し指の側面から続く手の平の側面で安定に支持されることが望ましい。一方、動かす方の箸20mは、箸20mの把持部22mの先端部21側が、中指の側面と親指の腹部先端部分で安定に支持されるとともに、中指及び人差し指が動かしやすいことが望ましい。また、動かす方の箸20mは、箸20mの把持部22mの後端部23側が、人差し指の側面で安定に支持されることが望ましい。
一般的に使用されている箸は、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、その箸の先端部から後端部に至るまで、略同一の形状(略正方形状や、略円形状)に形成されている。
このように一般的な箸は、図12に示すように、箸20m,20nの把持部22m,22nにおける、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、略正方形状や、略円形状に形成されているため、一対の箸20m,20nの把持部22m,22nの後端部23側が、人差し指の側面及び手の平の側面と接触する部分が小さく、人差し指の側面及び手の平の側面で安定に支持されず、特に、箸を使い慣れない幼児や外国人等は、食物を狭持しにくかった。
一般的に使用されている箸の不都合な点を解消するために、例えば、特許文献1には、図13に示すように、柔らかい食物等を狭持し易くするために、箸24の先端部に、長方形に近い楕円形の平坦な面を有する拡張把持部25が形成された箸24が開示されている。なお、図13中、(a)は箸24の平面図であり、(b)は(a)の箸24のXIII−XIII線の断面図である。
また、例えば、特許文献2には、図14に示すように、安定して箸を持つことができるようにするために、箸26の長手方向LD26に対して垂直な断面が、略6角形状となるように形成した箸26が開示されている。図14中、(a)は箸26の斜視図であり、(b)は(a)の箸26のXIV−XIV線の拡大断面図である。図14(b)に示すように、箸26は、箸26の長手方向LD26に対して垂直な断面の形状が、該断面の中心から箸26を略60度に6等分し、該6等分した箸26の外周側面の各々を、交互に平面状の側面26aと曲面状の側面26bとなる略6角形状に形成されている。
特開2005−111262号公報 実用新案登録第3109676号公報
しかし、特許文献1の箸24のように、食物を狭持する先端部に拡張把持部24が設けられていると、拡張把持部25によって箸24の先端部に段差部分ができ、食物を狭持する時に、この段差部分に他の食物(特に、野菜等)が引っかかったり、箸24を口腔中に入れた時に、通常の箸の先端部と形の異なる拡張把持部25に違和感を覚える等の問題があった。
また、特許文献2の箸26は、食物を狭持し易くする問題については解消されていなかった。
そこで、本考案は、豆腐のように柔らかく崩れやすい食物や、豆のように小さく狭持しにくい食物を安定に狭持することができるとともに、手指で安定に握り持つことができる箸を提供することを目的とする。
本考案者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、箸の先端部において、一対の箸が相対する内側面を平面にするとともに、前記箸の先端部の形状を、前記箸の内側面の面積が大きくなるような形状に形成し、一方、箸の把持部は、前記内側面に直交する面(箸を水平に置いた場合の上下面)の面積を大きくするような形状に形成することによって、箸の先端部では、食物を安定に狭持することができ、一方、箸の把持部では、手指で安定に握り持つことができるようになることを見出し、本考案を完成した。
すなわち、本考案は、以下の[1]〜[6]を提供するものである。
[1] 食物を挟持するための先端部と、手指で持つための把持部を有する一対の箸であって、
前記箸を水平に置いた場合の前記箸の先端部は、少なくとも一対の箸が相対する内側面が平面となるように形成されているとともに、前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、水平方向の長さよりも、鉛直方向の長さが大きい形状をなし、
前記箸を水平に置いた場合の前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、鉛直方向の長さよりも、水平方向の長さが大きい形状をなすように形成されていることを特徴とする箸。
[2] 前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状の水平方向の長さに対する鉛直方向の長さの比が、1.1以上4.0以下である前記[1]に記載の箸。
[3] 前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状の鉛直方向の長さに対する水平方向の長さの比が、1.1以上3.0以下である前記[1]又は[2]に記載の箸。
[4] 前記箸の先端部における、箸の先端縁から箸の長手方向に5mmの位置の、箸の長手方向に対して垂直な断面の面積に対して、前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の面積が、2倍以上である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の箸。
[5] 前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略長方形状であり、前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略楕円形状である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の箸。
[6] 前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略長方形状であり、前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略長方形状である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の箸。
本考案の箸は、箸を水平に置いた場合に、その先端部において、少なくとも一対の箸が相対する内側面を平面とし、かつ、該先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状を、水平方向の長さよりも、鉛直方向の長さが大きくなる縦長の形状に形成しているので、箸の先端部における、一対の箸の内外面が、該内外面と直交する両面(箸を水平に置いた場合の上下面)よりも大きくなる。
このように、本考案の箸は、食物を狭持するための一対の箸が相対する内側面が大きくなるので、豆腐のように柔らかく崩れやすい食物や、豆のように球形で滑りやすい食物も、安定に確実に狭持することができる。
本考案の箸は、箸を水平に置いた場合に、その把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状を、鉛直方向の長さよりも、水平方向の長さが大きくなる横長の形状に形成しているので、箸を水平に置いた場合の上下側部が大きくなり、この上下側部に直交する、一対の箸の内外側部は小さくなる。このため、本考案の箸は、箸の把持部の後端部側において、人差し指の側面及び人差し指から続く手の平の側面と、箸の把持部の下側部が接触する部分が大きくなり、箸の把持部の後端部側が、人差し指の側面及び手の平の側面で安定に支持される。
また、本考案の箸は、箸の把持部の先端部側において、食物を狭持する際に、動かさない方の箸については、箸の把持部の面積の大きい上側部及び下側部が、薬指の側面及び親指の腹部付け根部分に接触するので、薬指の側面及び親指の腹部付け根部分で安定に支持される。一方、動かす方の箸については、箸の把持部の面積の大きい上側部及び下側部が、親指の腹部先端部分及び中指の側面に接触するので、親指の腹部先端部分及び中指の側面で、安定に支持されるとともに、箸の把持部の面積の小さい外側部が、中指の側面と人差し指の腹部で挟む部分に接触するので、中指と人差し指が動かしやすくなり、箸の操作性がよい。
このように、本考案の箸は、手指で安定に握り持つことができるとともに、操作性もよく、使いやすい。
本考案の箸の実施形態を図面に基づき説明する。図1は、本考案の箸の実施形態の一例を示す斜視図である。図2中、(a)は一対の箸1,1の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は箸1,1の先端面2a,2aを表す底面図、(d)は箸1,1の後端面5a,5aを表す平面図である。なお、箸の背面図は、図2(a)の正面図と一致し、箸の左側面図は、図2(b)の右側面図と一致する。
また、図3は、箸1の先端部2における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面2csを表し、図1のIII−III線拡大断面図である。図4は、箸1の長手方向LDの中間領域4における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面4csを表し、図1のIV−IV線拡大断面図である。図5は、箸1の把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面3csを表し、図1のV−V線拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態において、箸1は、食物を挟むための先端部2が先細りとなり、手指で箸を握り持つための把持部3及び後端部5が、その先端部2よりも太くなっている。
本考案の箸1は、箸1を水平に置いた場合に、箸1の先端部2において、一対の箸1,1が相対する内側面2i,2iが平面となるように形成されている。
また、図3に示すように、箸1は、箸1を水平においた場合に、箸1の先端部2における、箸1の長手方向に対して垂直な断面2csの形状が、水平方向の長さLeよりも、鉛直方向の長さLvが大きい縦長の長方形状に形成されている。一方、図5に示すように、箸1は、箸1を水平に置いた場合に、箸1の把持部3における、箸1の長手方向に対して垂直な断面3csの形状が、鉛直方向の長さLvよりも、水平方向の長さLeが大きい横長の楕円形状に形成されている。
すなわち、箸1は、その先端部2における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面2csの形状の長手方向(箸1を水平においた場合の鉛直方向(Lv))と、その把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面3csの形状の長手方向(箸1を水平においた場合の水平方向(Le))が直交するような形状に形成されている。
なお、図4に示すように、箸1は、箸1を水平に置いた場合に、箸1の長手方向LDの中間領域4における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面4csが、箸1を水平においた場合の鉛直方向の長さLvと、水平方向の長さLeが同程度の長さである略正方形状に形成されている。
また、箸1は、その先端部2から把持部3及び後端部5にかけて、箸1の長手方向の側面が、滑らかなテーパ状となるように形成されている。
図6は、本考案の箸1の使用例を説明する図である。
図6に示すように、本考案の箸1は、箸1を水平に置いた場合に、箸1の先端部2の、一対の箸1,1が相対する内側面2i,2iが平面に形成されているとともに、その先端部2における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面の形状が、水平方向の長さLeよりも、鉛直方向の長さLvが大きい縦長の長方形状に形成されている。このため、本考案の箸1は、その先端部2における、箸1の内側面2i及び外側面2oが、該内側面2i及び外側面2oと直交する両面(箸1を水平に置いた場合の上面2t及び下面2u)よりも大きくなる。
このように、本考案の箸1は、箸1の先端部2における、食物を狭持するための箸1の内側面2iが、従来の箸(箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、箸の先端部から後端部まで略同一の箸)よりも大きく形成されているため、豆腐のように柔らかく崩れやすい食物や、豆のように球形で滑りやすい食物も、安定に確実に狭持することができる。
また、図6に示すように、通常、箸1は、一対の箸1,1の動かさない方の箸1の把持部3の先端部2側が、親指の付け根部分と、小指で支えた薬指の背面で支持されるとともに、動かさない方の箸1の把持部3の後端部5側が、人差し指から続く手の平の側面で支持される。一方、動かす方の箸1の把持部3の先端部2側が、親指の腹部先端と、中指の側面及び人指し指の腹部の3点で挟んで支持されるとともに、動かす方の箸1の把持部3の後端部5側が、人差し指の側面と、この人差し指の側面から続く手の平の側面で支持される。
本考案の箸1は、その把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面の形状が、箸1を水平に置いた場合の鉛直方向の長さLvよりも、水平方向の長さLeが大きい横長の楕円形状に形成されているため、箸1の把持部3における、箸1を水平に置いた場合の上側部3t及び下側部3uが大きくなる。このため、箸1の把持部3(主に把持部3の下側部3u)と、人差し指の側面及び人差し指の側面から続く手の平の側面との接触部分が大きくなり、一対の箸1,1の把持部3の後端部5側が、人差し指の側面及び手の平の側面で安定に支持される。
また、食物を狭持する際に動かさない方の箸1については、箸1の把持部3の先端部2側において、箸1の把持部3の面積の大きい上側部3t及び下側部3uが、薬指の側面及び親指の腹部付け根部分に接触するので、薬指の側面及び親指の腹部付け根部分で安定に支持される。一方、食物を狭持する際に動かす方の箸1については、箸1の把持部3の先端部2側において、箸1の把持部3の面積の大きい上側部3t及び下側部3uが、親指の腹部先端部分及び中指の側面に接触するので、親指の腹部先端部分及び中指の側面で、安定に支持されるとともに、箸1の把持部3の面積の小さい外側部3oが、中指の側面と人差し指の腹部で挟む部分に接触するので、中指と人差し指を動かしやすくなり、箸の操作性がよくなる。
図1,2及び図5,6に示すように、箸1の把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面3csの形状が、横長の楕円形状であると、手指に接触する部分がすべて緩やかな円弧状となっているため、手指で握り持った時に感触が柔らかく、持ちやすいという利点がある。
また、本考案の箸1のように、箸1の先端部2から把持部3及び後端部5に至るまでの箸1の長手方向の側面が、滑らかに傾斜するテーパ面となるように形成されていると、箸1が手になじみ易く、柔らかい感触で、精神的にも安定した状態で箸1を握り持つことができる。
本考案の箸は、竹、柳、杉等の天然木や、金属、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂等の合成樹脂によって形成することができる。本考案の箸は、手に持った感触が柔らかい天然木製であることが好ましい。特に、紫檀や、黒檀、タガヤサン等の高級天然木から形成された箸は、先端部が細くても曲がることがなく、手になじみやすく、持ちやすいという優れた利点がある。
本考案の箸において、その大きさは、箸を使用する者(男性や女性、大人や子供等)や、使用する用途等によって異なり、特に限定されるものではないが、一般的には、箸の先端部から後端部までの長さが20〜24cmである。
箸1の先端部2における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面の形状の水平方向の長さLeに対する鉛直方向の長さLvの比(Lv/Le)は、好ましくは1.1以上4.0以下であり、より好ましくは1.3以上3.2以下であり、さらに好ましくは1.5以上2.5以下である。
箸1の先端部2における、箸1を水平に置いた場合の鉛直方向の長さLv
2.0〜8.0mmであり、水平方向の長さLeが1.5〜7.0mmであることが好ましい。
また、箸1の先端縁を構成する箸1の先端面2aは、箸1を水平に置いた場合の鉛直方向の長さLv2aが2.5〜4.0mmであり、水平方向の長さLe2aが1.0〜2.0mmであることが好ましい。
なお、本考案の箸1の先端部2における、箸1の先端縁から箸1の長手方向に5mmの位置の、箸1の長手方向に対して垂直な断面の、箸1を水平に置いた場合の鉛直方向の長さ及び水平方向の長さは、前記箸1の先端面2aにおける、鉛直方向の長さLv2a及び水平方向の長さLe2aとほぼ同一である。
箸1の把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面の形状の鉛直方向の長さLvに対する水平方向の長さLeの比(Le/Lv)は、好ましくは1.1以上3.0以下であり、より好ましくは1.2以上2.5以下であり、さらに好ましくは1.3以上2.0以下である。
箸1の把持部3における、箸1を水平に置いた場合の鉛直方向の長さLv
4.5〜8.0mmであり、水平方向の長さLeが5.0〜14.0mmであることが好ましい。
また、箸1の後端縁を構成する箸1の後端面5aにおける、箸1を水平に置いた場合の鉛直方向の長さLv5aが5.0〜8.0mmであり、水平方向の長さLe5aが6.0〜12.0mmであることが好ましい。
また、箸1の先端部2における、箸1の先端縁(先端面2a)から箸1の長手方向LDに5mmの位置の、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面2csの面積に対して、箸1の把持部3における、箸1の長手方向LDに対して垂直な断面3csの面積は、好ましくは2倍以上、より好ましくは2.5倍以上、特に好ましくは3倍以上である。
このように、箸の使用時に、頻繁に食物を狭持する部分である、箸の先端縁(先端面2a)から箸の長手方向に5mmの位置の、箸の長手方向に対して垂直な断面2csの面積に対して、箸1の把持部3における、箸1の長手方向LD1に対して垂直な断面3csの面積が2倍以上となるように形成されていると、箸1の先端部2よりも把持部3が太くなるので、手指で箸1を持ちやすい。
本明細書において、箸1の先端部2とは、箸1の先端縁(先端面2a)から長手方向に5cm以内の領域をいう。食物を狭持する部分は、使用する箸の長さや用途によって異なるが、一般的に、箸の先端縁(先端面)から箸の長手方向に5cm以内の領域が、食物を狭持しやすい。
また、箸1の把持部3とは、箸1を把持した場合に、手指が接触する領域をいう。箸を把持した場合に、手指が接触する領域は、使用する箸の長さや用途等、または、箸を使用する者の持ち方や手指の大きさ等によって異なるが、一般的に、箸を把持した場合に、手指が接触する領域は、箸の後端縁(後端面)から箸の長手方向に3〜15cmの領域である。
なお、箸1の中間領域4とは、本明細書において、箸1の先端部2と把持部3との間の部分をいう。
次に、本考案の箸の他の実施形態を図面に基づき説明する。図7は、本考案の箸の実施形態の他の例を示す斜視図である。図8中、(a)は一対の箸10,10の正面図、(b)は箸10,10の右側面図、(c)は箸10,10の先端面11a,11aを表す底面図、(d)は箸10,10の後端面13a,13aを表す平面図である。なお、箸の背面図は図8(a)の正面図と一致し、箸の左側面図は、図8(b)の右側面図と一致する。
また、図9は、箸10の先端部11における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面11csを表し、図7のIX−IX線拡大断面図である。図10は、箸10の中間領域14における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面14csを表し、図7のX−X線拡大断面図である。図11は、箸10の把持部12における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面12csを表し、図7のXI−XI線拡大断面図である。
図7及び図8に示すように、本実施の形態における箸10は、食物を挟むための先端部11が先細りとなり、手指で箸を握り持つための把持部12及び後端部13が先端部11よりも太くなっている。
本考案の箸10は、箸10を水平に置いた場合に、箸10の先端部11において、一対の箸10,10が相対する内側面11i,11iが平面となるように形成されている。
また、図9に示すように、箸10は、その先端部11における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面11csの形状が、箸10を水平に置いた場合の水平方向の長さLe11よりも、鉛直方向の長さLv11が大きい縦長の長方形状に形成されている。一方、図11に示すように、箸10は、その把持部12における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面12csの形状が、箸10を水平においた場合の鉛直方向の長さLv12よりも、水平方向の長さLe12が大きい横長の略長方形状に形成されている。
すなわち、箸10は、その先端部11における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面11csの形状の長手方向(箸10を水平においた場合の鉛直方向(Lv11))と、その把持部12における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面12csの形状の長手方向(箸10を水平においた場合の水平方向(Le12))が直交するような形状に形成されている。
なお、図10に示すように、箸10は、箸10を水平に置いた場合に、箸10の長手方向LD10の中間領域14における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面14csは、箸10を水平においた場合の鉛直方向の長さLv14と、水平方向の長さLe14が同程度の長さである略正方形状に形成されている。
また、箸10は、その先端部11から把持部12及び後端部13にかけて、箸10の長手方向LD10の側面が、滑らかなテーパ状となるように形成されている。
図7〜9に示すように、本考案の箸10は、箸10を水平に置いた場合に、箸10の先端部11の、一対の箸10,10が相対する内側面11i,11iが平面に形成されているとともに、その先端部11における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面11csの形状が、箸10を水平に置いた場合の水平方向の長さLe11よりも、鉛直方向の長さLv11が大きい縦長の長方形状に形成されている。このため、本考案の箸10は、箸10の先端部11における、箸10の内側面11i及び外側面11oが、該内側面11i及び外側面11oと直交する両面(箸10を水平に置いた場合の上面11t及び下面11u)よりも大きくなる。
このように、本考案の箸10は、箸10の先端部11における、食物を狭持するための箸10の内側面11iが、従来の箸(箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、箸の先端部から後端部まで略同一の箸)よりも大きく形成されているため、豆腐のように柔らかく崩れやすい食物や、豆のように球形で滑りやすい食物も、安定に確実に狭持することができる。
また、図7,8及び図11に示すように、本考案の箸10は、その把持部12における、箸10の長手方向LD10に対して垂直な断面12csの形状が、箸10を水平に置いた場合の鉛直方向の長さLv12よりも、水平方向の長さLe12が大きい横長の略長方形状に形成されているため、箸10の把持部12における、箸10を水平に置いた場合の上側部12t及び下側部12uが大きくなる。
このため、箸10の把持部12(主に把持部12の下側部12u)と、人差し指の側面及び人差し指の側面から続く手の平の側面との接触部分が大きくなり、箸10の把持部12の後端部13側が、人差し指の側面及び手の平の側面で安定に支持される。
また、食物を狭持する際に動かさない方の箸10については、箸10の把持部12の先端部11側において、箸10の把持部12の面積の大きい上側部12t及び下側部12uが、薬指の側面及び親指の腹部付け根部分に接触するので、薬指の側面及び親指の腹部付け根部分で安定に支持される。一方、食物を狭持する際に動かす方の箸10については、箸10の把持部12の先端部11側において、箸10の把持部12の面積の大きい上側部12t及び下側部12uが、親指の腹部先端部分及び中指の側面に接触するので、親指の腹部先端部分及び中指の側面で、安定に支持されるとともに、箸10把持部12の面積の小さい外側部12oが、中指の側面と人差し指の腹部で挟む部分に接触するので、中指及び人差し指を動かしやすく、箸の操作性がよくなる。
なお、箸10の把持部12から後端部13にかけては、柔らかい感触で持つことができ、手になじみやすいように、箸10の把持部12及び後端部13における、箸10を水平に置いた場合の上側部12t,13t及び下側部12u,13uは平面ではなく、外周方向に膨出する円弧状の曲面に形成されていることが望ましい(図8(d)及び図11参照。)。
本考案の箸の実施形態の一例を示す斜視図である。 (a)は箸の正面図、(b)は箸の右側面図、(c)は箸の先端面を表す平面図、(d)は箸の後端面を表す底面図である。 図1のIII−III線拡大断面図である。 図1のIV−IV線拡大断面図である。 図1のV−V線拡大断面図である。 本考案の箸の使用例を説明する図である。 本考案の箸の実施形態の他の例を示す斜視図である。 (a)は箸の正面図、(b)は箸の右側面図、(c)は箸の先端面を表す平面図、(d)は箸の後端面を表す底面図である。 図7のIX−IX線拡大断面図である。 図7のX−X線拡大断面図である。 図7のXI−XI線拡大断面図である。 従来の箸の使用例を説明する図である。 従来の箸の一例を示し、(a)は箸の正面図、(b)は(a)のXIII−XIII線断面図である。 従来の箸の他の例を示し、(a)は箸の斜視図、(b)は(a)のXIV−XIV線拡大断面図である。
符号の説明
1 箸
2 先端部
2a 先端面
2i 内側面
2o 外側面
2t 上面
2u 下面
2cs 先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面
3 把持部
3t 上側部
3u 下側部
3o 外側部
3cs 把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面
4 中間領域
4cs 中間領域における、箸の長手方向に対して垂直な断面
5 後端部
5a 後端面
10 箸
11 先端部
11a 先端面
11i 内側面
11o 外側面
11t 上面
11u 下面
11cs 先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面
12 把持部
12t 上側部
12u 下側部
12o 外側部
12cs 把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面
13 後端部
13a 後端面
13t 上側部
13u 下側部
14 中間領域
14cs 中間領域における、箸の長手方向に対して垂直な断面
20m 一対の箸の動かす方の箸
20n 一対の箸の動かさない方の箸
21 先端部
22m 動かす方の箸の把持部
22n 動かさない方の箸の把持部
23 後端部
24 箸
25 拡張把持部
26 箸
26a 平面状の側面
26b 曲面状の側面
LD,LD10,LD26 箸の長手方向
Le2〜5a,Le11〜14 箸を水平に置いた場合の水平方向の長さ
Lv2〜5a,Lv11〜14 箸を水平に置いた場合の鉛直方向の長さ

Claims (6)

  1. 食物を挟持するための先端部と、手指で持つための把持部を有する一対の箸であって、
    前記箸を水平に置いた場合の前記箸の先端部は、少なくとも一対の箸が相対する内側面が平面となるように形成されているとともに、前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、水平方向の長さよりも、鉛直方向の長さが大きい形状をなし、
    前記箸を水平に置いた場合の前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状が、鉛直方向の長さよりも、水平方向の長さが大きい形状をなすように形成されていることを特徴とする箸。
  2. 前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状の水平方向の長さに対する鉛直方向の長さの比が、1.1以上4.0以下である請求項1に記載の箸。
  3. 前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状の鉛直方向の長さに対する水平方向の長さの比が、1.1以上3.0以下である請求項1又は2に記載の箸。
  4. 前記箸の先端部における、箸の先端面から箸の長手方向に5mmの位置の、箸の長手方向に対して垂直な断面の面積に対して、前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の面積が、2倍以上である請求項1〜3のいずれかに記載の箸。
  5. 前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略長方形状であり、前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略楕円形状である請求項1〜4のいずれかに記載の箸。
  6. 前記箸の先端部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略長方形状であり、前記箸の把持部における、箸の長手方向に対して垂直な断面の形状は、略長方形状である請求項1〜4のいずれかに記載の箸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136109A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Hyozaemon:Kk
JP2016049380A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 花王株式会社 化粧料塗布具

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