JP3129854B2 - 光スイッチ装置およびその調芯方法 - Google Patents

光スイッチ装置およびその調芯方法

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JP3129854B2
JP3129854B2 JP04268588A JP26858892A JP3129854B2 JP 3129854 B2 JP3129854 B2 JP 3129854B2 JP 04268588 A JP04268588 A JP 04268588A JP 26858892 A JP26858892 A JP 26858892A JP 3129854 B2 JP3129854 B2 JP 3129854B2
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勤 渡邉
和人 斉藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光スイッチ装置およびそ
の調芯方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1本の光ファイバ(マスター側光ファイ
バ)とn本の光ファイバ(n側光ファイバ)を端面同志
で対向させ、マスター側光ファイバを移動させることに
より光結合対象のn側光ファイバを切り換えるものとし
て、1:n光スイッチ装置がある。この種の従来装置で
は、機械的接触を伴なう光切換えがされていた。例え
ば、マスター側光ファイバをフェルールに挿入し、これ
を割りスリーブに挿入する。ここで、割りスリーブには
n側光ファイバが各スリーブごとにセットされており、
挿入対象を変えることで光切換が可能になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような物
理的接触を伴なうものでは、当然に摩耗によるフェルー
ルの外形変化が生じ、位置合せ精度が使用と共に低下す
る。特に、シングルモード光ファイバ同士の光結合で
は、コア径は10μm程度であるため、例えば1μm程
度の軸ずれがあると、一般に0.3〜0.5dB程度の
光結合損失が生じることになる。
【0004】そこで、当然に非接触方式の光スイッチ装
置およびその調芯方法が望まれることになるが、非接触
では光軸合せが極めて困難である。ちなみに、n側光フ
ァイバをシリコン基板などのV溝に固定しても、その位
置精度を1μm以下にすることは現実的でない。また、
マスター側光ファイバの移動量コントロールも、1μm
以下の精度で行なうことは極めて困難である。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、精度良く調芯することの可能な非接触方式の
光スイッチ装置と、光スイッチングのための調芯方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光スイッチ
装置は、光通信信号が伝送されるマスター側光導波路
(光ファイバ)を有するマスター側光コネクタと、各々
の端面が結合端面でアレイ状に配置された複数のn側光
導波路を有し、上記結合端面がマスター側光導波路の端
面と対向するように配置されたn側光コネクタと、マス
ター側光導波路を結合端面に沿って平行移動させる平行
駆動手段と、平行駆動手段により平行移動されると共
に、マスター側光導波路をその光軸を中心として回転さ
せる回転駆動手段と、マスター側光導波路にセンシング
用光導波路を結合する光結合手段と、センシング用光導
波路にセンシング光を入射するセンシング光源と、マス
ター側光導波路から前記n側光導波路に入射された後に
反射され、当該マスター側光導波路を経由して戻ってく
るモニタ光を検出するモニタ光検出手段と、回転駆動手
段による回転運動の位相と、モニタ光検出手段による検
出光量の変動の位相にもとづき、マスター側光導波路の
回転中心位置とこれに光結合すべき前記n側光導波路の
中心位置との間の偏位方向を算出する演算手段と、上記
偏位方向と反対方向にマスター側光導波路が移動するよ
う平行駆動手段を制御する制御手段とを備えることを特
徴とする。
【0007】ここで、平行駆動手段はn側光コネクタに
取り付けて、これを平行移動するようにしてもよく、ま
たマスター側光道導波路にセンシング用光導波路を付設
し、光通信信号伝送用の光導波路とは別の光導波路で位
置決めを行なうようにしてもよい。
【0008】また、本発明に係る光スイッチ装置の調芯
方法によれば、光通信信号が伝送されるマスター側光導
波路を有するマスター側光コネクタと、各々の端面が結
合端面でアレイ状に配置された複数のn側光導波路を有
するn側光コネクタとを端面同志が対向するように配置
する第1のステップと、マスター側光導波路をその光軸
を中心に回転させると共に、当該マスター側光導波路に
センシング光を入射してその端面からn側光コネクタに
向けて出射する第2のステップと、n側光コネクタより
戻ってきたセンシング光の反射光のうち、マスター側光
導波路に入射したものを検出する第3のステップと、マ
スター側光導波路の回転運動の位相と第3のステップで
検出した光量の変動の位相にもとづき、マスター側光導
波路の回転中心位置と、これに対向すべきn側光導波路
の中心位置との間の偏位方向を求める第4のステップ
と、第4のステップで求めた偏位方向と反対方向にマス
ター側光導波路とn側光コネクタの相対位置を変更する
第5のステップとを備える。
【0009】なお、マスター側光導波路にセンシング用
光導波路を付設し、これを回転駆動させることによって
マスター側とn側の調芯をしてもよい。
【0010】
【作用】本発明の構成によると、マスター側光導波路と
n側光導波路は非接触状態で対向させられ、マスター側
光導波路あるいはこれに付設されたセンシング用光導波
路は一定の微小な半径で回転運動させられる。そして、
これら光導波路にセンシング光が入射され、これら光導
波路と対向するn側光導波路あるいはモニタ用光導波路
に向けて出射される。
【0011】このセンシング光は、n側光導波路あるい
はモニタ用光導波路の内部で反射され、マスター側光導
波路あるいはセンシング用光導波路に戻ってくる。する
と、マスター側光導波路あるいはセンシング用光導波路
と、これらに対向するn側光導波路あるいはモニタ用光
導波路との光結合効率は、回転運動にともなって変化す
る。ここで、この回転運動の位相とモニタ光の検出光量
の変動の位相を対比すると、中心軸の偏位方向と一定の
関係を有している。そこで、これを用いて偏位方向を算
出し、これを修正するようにマスター側光コネクタある
いはn側光コネクタを平行移動させることにより調芯す
る。
【0012】
【実施例】以下、添付図面により本発明のいくつかの実
施例を説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付
すことにより、重複した説明は省略する。
【0013】図1は第1実施例に係る光スイッチ装置の
全体構成図である。後に詳述するチューブ型圧電素子か
らなる微動チューブ1は固定ステージ20に取り付けら
れ、固定ステージ20はX軸粗動ステージ21に固定さ
れ、X軸粗動ステージ21はY軸粗動ステージ22に取
り付けられる。ここで、微動チューブ1は回転駆動手段
と平行微駆動手段を同時に構成し、X軸粗動ステージ2
1およびY軸粗動ステージ22は外部からのスイッチ切
換指令によりコントロールされる切換駆動手段を構成
し、この中央部は中抜きにされてマスター側光ファイバ
31が貫通されている。マスター側光ファイバ31は微
動チューブ1の先端に固定されており、微動チューブ1
の回転あるいはX、Y軸方向の微動に従って回転運動あ
るいは微小移動する。このマスター側光ファイバ31と
対向する位置にはn側光コネクタ4が配設され、この結
合端面にはn本のn側光ファイバ41の端面が一定ピッ
チでアレイ状に露出している。
【0014】光通信用の信号が伝送されるマスター側光
ファイバ31にはセンシング用光ファイバ32が光結合
され、センシング用光ファイバ32には光ファイバ33
が光結合される。なお、これらの光結合を行なうカプラ
(3dBカプラ)34、35は、例えば光ファイバ同士
を加熱して融着、延伸することにより構成される。セン
シング用光ファイバ32は光通信用の信号と波長の異な
るセンシング光を出力するLD(レーザーダイオード)
モジュール51に接続され、このLDモジュール51の
発光はLD駆動回路52によりドライブされる。光ファ
イバ33はホトダイオードなどのモニタ光検出器61に
接続され、その出力(センシング光が反射されて戻って
きたモニタ光の検出出力)はプリアンプ62で増幅され
る。
【0015】CPU100は全体の制御を司るもので、
まず別途に入力された切換指令にもとづき、X軸粗動コ
ントローラ71とY軸粗動コントローラ72に指令を与
える。ここで、切換指令とはn側光コネクタ4おけるn
本のn側光ファイバ41のうち、どのn側光ファイバ4
1とマスター側光ファイバ31を結合させるかの指令
(アドレス指令)である。X軸粗動コントローラ71は
X軸粗駆動回路73をコントロールし、Y軸粗動コント
ローラ72はY軸粗駆動回路74をコントロールし、こ
れらによってステッピングモータなどからなるX軸粗動
ステージ21とY軸粗動ステージ22が粗動させられ
る。
【0016】一方、CPU100はモニタ光検出器61
の検出光量の変動位相と回転運動の位相との間の位相差
を示す信号を入力する。すなわち、プリアンプ62の増
幅出力はX軸位相検波器63とY軸位相検波器64に入
力され、ここで参照信号と位相比較される。なお、参照
信号とは後述のように、マスター側光ファイバ31の回
転運動の位相を示す信号である。このX軸位相検波器6
3とY軸位相検波器64は共にロックインアンプを用い
て構成されるが、この出力すなわち位相差信号は、X軸
A/Dコンバータ65とY軸A/Dコンバータ66でデ
ィジタル信号に変換され、CPU100に送られる。
【0017】CPU100には光検出器61の検出光量
を示す信号、すなわちプリアンプ62の出力をA/D変
換した信号も入力される(図示せず)。この信号は後に
詳述するように、マスター側光ファイバ31の回転中心
とこれに対向するn側光ファイバ41の中心の偏位量に
対応しており、これが所定の規定値以下であるときは、
中心が略一致しているか、あるいは大きくずれているも
のと判断する。なお、この場合の規定値とは、検出光量
の変動レベルが雑音レベル程度であるとみなし得る値で
あり、極く小さい値である。
【0018】円運動発生回路81は円運動を起こさせる
ための信号を発生し、そのX成分とY成分をそれぞれX
軸アナログ加算器82とY軸アナログ加算器83に入力
する。一方、X軸アナログ加算器82にはX軸D/Aコ
ンバータ84からX方向微動用のアナログ信号(X軸微
動信号)が与えられ、Y軸アナログ加算器83にはY軸
D/Aコンバータ85からY方向微動用のアナログ信号
(Y軸微動信号)が与えられている。ここで、X軸D/
Aコンバータ84とY軸D/Aコンバータ85にはCP
U100からディジタル信号が与えられており、これは
マスター側光ファイバ31をn側光コネクタ4の結合端
面と平行方向に微動させるためのサーボ制御信号であ
る。
【0019】上記のアナログ加算の結果はX軸正微駆動
回路86、X軸負微駆動回路87、Y軸正微駆動回路8
8及びY軸負微駆動回路89に与えられ、これからの4
つの駆動信号は微動チューブ1に与えられる。これによ
り、微動チューブ1は水平方向の微移動と高速回転を行
なう。
【0020】次に、図2および図3を参照することよ
り、微動チューブ1とn側光コネクタ4の結合部近傍の
構成を示す。図2はその断面図であり、図3は一部を破
砕した斜視図である。図2に示す通り、上部ベース板4
2にはY軸粗動ステージ22が取りつけられ、下部ベー
ス板43にはn側光コネクタ4が取り付けられる。そし
て、図2および図3に示すように、微動チューブ1の上
端部はチューブ支持アーム23によって固定ステージ2
0に固定され、その上方においてマスター側光ファイバ
31はファイバ支持アーム24によって固定ステージ2
0に固定されている。
【0021】図2および図3の構造において、X軸粗動
ステージ21はX軸粗駆動回路73から信号(パルス信
号)が与えられることによりX軸方向に粗動し、Y軸粗
動ステージ22はY軸粗駆動回路74からの信号(パメ
ス信号)が与えられることによりY軸方向に粗動する。
これによって、CPU100からの光結合切換指令(ア
ドレス指示)に従って、マスター側光ファイバ31に光
結合されるn側光コネクタ4のn側光ファイバ41が切
り換えられる。なお、X軸粗動ステージ21とY軸粗動
ステージ22はステッピングモータにより構成され、与
えられたパルス信号のパルス数に応じた量だけステップ
移動する。
【0022】図4および図5を参照することにより、微
動チューブ1の近傍の構成を詳細に説明する。微動チュ
ーブ1はその上端部がチューブ支持アーム23に固定さ
れ、その上方でマスター側光ファイバ31がファイバ保
持チューブ25を介してファイバ支持アーム24に固定
される。微動チューブ1の下部外面には4個の圧電ユニ
ットが設けられる。すなわち、微動チューブ1の外面に
はグランド電極11Gが設けられ、この上に圧電材料層
が堆積される。圧電材料層の上面には4つの電極1
X1、11X2、11Y1、11Y2が設けられるが、プラス
X電極11X1とマイナスX電極11X2が対向し、プラス
Y電極11Y1とマイナスY電極11Y2が対向する位置に
ある。微動チューブ1の下部開口にはキャップ13が設
けられ、このキャップ13にはマスター側光ファイバ3
1が貫通して固定されている。
【0023】この微動チューブ1の構造によると、微動
チューブ1の先端を水平に微動あるいは回転運動させる
ことができ、これによってマスター側光ファイバ31の
先端も上記の運動に従った動きをさせられる。これを示
したのが図6(a)、(b)である。図6(a)の電極
に図6(b)の電圧を加えると、圧電材料層に引張りり
あるいは圧縮歪みが生じ、これによって微動チューブ1
が微少に変形し、同図(a)に示す矢印の変位方向(丸
印1〜丸印4)の微動が実現される。
【0024】従って、プラスX電極11X1とマイナスX
電極11X2に180°位相のずれた正弦波電圧を加え、
プラスY電極11Y1とマイナスY電極11Y2に上記90
°ずつ位相のずれた正弦波電圧を加えると微動チューブ
1の先端は回転運動をする。また、X軸D/Aコンバー
タ84とY軸D/Aコンバータ85の出力にもとづき、
上記の電極11X1〜11Y1に加える交流電圧の直流バイ
アスを変化させると、微動チューブ1の先端はマスター
側光ファイバ31の光軸と直交方向に微動する。すなわ
ち、マスター側光ファイバ31の高速回転運動と、水平
方向の回転中心位置の微調整が同一の微動チューブ1に
より行なわれる。
【0025】次に、図7および図8を参照することによ
り、n側光ファイバ41の回転中心とこれに対向するn
側光ファイバ41の中心との間の偏位方向と、その偏位
量の算出原理を説明する。図7(a)において、実線の
円はマスター側光ファイバ31のコアを示し、点線の円
はn側光ファイバ41のコアを示している。いま、マス
ター側光ファイバ31の回転中心(図中の白丸印)はn
側光ファイバ41の中心(図中のクロス印)から、マイ
ナスx方向に一定量だけ偏位していると仮定する。する
と、回転中のマスター側光ファイバ31のコアの位置
は、図中の丸印1から丸印5のように変化し、このため
マスター側光ファイバ31とn側光ファイバ41の光結
合率は回転位相に応じて変化する。
【0026】ここで、マスター側光ファイバ31からは
センシング光が出射されているものと仮定すると、この
センシング光は上記の光結合率に応じた割合でn側光フ
ァイバ41に入射し、内部で反射されて戻ってくる。戻
ってきたモニタ光は、マスター側光ファイバ31に再び
入射されて光検出器61により検出されるが、この検出
光量の変動は、上記のマスター側光ファイバ31とn側
光ファイバ41の光結合率の変動に対応している。
【0027】したがって、マスター側光ファイバ31の
回転中心位置と、その回転運動の位相と、光検出器61
による検出光量の変動の位相との関係を図示すると、図
8のようになり、回転運動の位相と検出光量の変動位相
から、マスター側光ファイバ31の回転中心の偏位方向
が求める。
【0028】この偏位方向の算出は、図1に示すX軸位
相検波器63およびY軸位相検波器64によりなされ
る。すなわち、図8(a)〜(d)の下の回転運動の波
形は、円運動発生回路81からX軸位相検波器63およ
ばY軸位相検波器64に入力される参照信号であり、上
の検出光量変動の波形は、光検出器61からプリアンプ
62で増幅されてX軸位相検波器63およびY軸位相検
波器64に入力される信号である。
【0029】上記の構成により位相検波されると、図8
(a)ではX軸位相検波器63の出力が正になり、同図
(b)ではX軸位相検波器63の出力が負になり、これ
らに応じてCPU100からX軸D/Aコンバータ84
に与えられる信号が正あるいは負となり、X軸微駆動回
路86およびX軸微駆動回路87からの出力変化(直流
バイアスの変化)により微動チューブ1はX軸の正ある
いは負方向に微動させられる。一方、図8(c)では、
Y軸位相検波器64の出力が負になり、同図(d)では
Y軸位相検波器64の出力が正になり、上記X軸方向と
同様にして、偏位方向の修正方向に微動チューブ1の先
端が微動させられる。
【0030】一方、マスター側光ファイバ31の回転中
心位置とn側光ファイバ41の中心位置との間の偏位量
は、光検出器61による検出光量の変動の大小(振幅)
により判断できる。(但し、本実施例ではこの偏位量に
もとづくサーボ動作は特に実行していない。)図9はそ
の説明図である。同図(a)〜(c)に示すように、n
側光ファイバ41の中心に対してマスター側光ファイバ
31の回転中心があまり偏位してないと、光検出器61
の出力変動量は小さいが、偏位が大きくなるとモニタ光
変動の振幅も大きくなる。そして、ある値(シングルモ
ードファイバ同士では約2.5μm)を越えると、偏位
が大きくなるにつれて振幅が小さくなる。これを示した
のが同図(d)である。なお、図9(d)において、光
検出器61による検出レベルが点線で示すレベル(規定
値)以下のときは、雑音成分に信号成分が埋もれるの
で、サーボ動作が難しい。そこで、この検出光量の変動
が上記の既定値以下であるときは、調芯されたとみなす
範囲にあるか、中心位置が大きく外れているかの、いず
れかであるとされる。
【0031】次に、上記実施例の装置を用いた光スイッ
チングの調芯方法を図10のフローチャートに従って説
明する。
【0032】まず、マスター側光ファイバ31と結合す
べきn側光ファイバ41のアドレスがCPU100に指
示され、これにもとづく切換位置指令がX軸粗動コント
ローラ71とY軸粗動コントローラ72に与えられる
(ステップ102)。これにより、X軸粗動ステージ2
1とY軸粗動ステージ22がステップ駆動され、マスタ
ー側光ファイバ31が結合対象のn側光ファイバ41の
対向位置に粗動させられる(ステップ104)。
【0033】次に、LD駆動回路52がオンとされ(最
初からオンとなっていてもよい)、LDモジュール51
からのセンシング光がセンシング用光ファイバ32に入
射される(ステップ106)。このセンシング光は、カ
プラ35とカプラ34を通ってマスター側光ファイバ3
1から出射され、n側光ファイバ41に入射されて内部
で反射される。反射光(モニタ光)は再びマスター側光
ファイバ31に入射し、カプラ34とカプラ35を通っ
て光ファイバ33から光検出器61に入射され、光検出
器61に検出される。
【0034】このとき、円運動発生回路81からの出力
により微動チューブ1は高速回転運動されており(ステ
ップ108)、したがって光検出器61のモニタ光量は
変化する。すなわち、完全に調芯され、あるいは全く外
れていれば検出光量は変化しないが、偏位があればその
量に応じたモニタ光量の変動がある。
【0035】そこで、X軸位相検波器63およびY軸位
相検波器64により検出光量の変動位相と回転運動の位
相との間の差を求め、かつプリアンプ62からの出力に
より検出光量の変動振幅を必要に応じて求める(ステッ
プ110)。これによりCPU100でマスター側光フ
ァイバ31の回転中心位置とn側光ファイバ41の中心
位置との間の、相互の偏位方向が求まり、偏位量が求め
られる(ステップ112)。なお、このフローチャート
では、上記偏位量の規定値は図9(d)の記号S以下で
あると仮定している。
【0036】上記の偏位量が規定値以下であるとき(雑
音成分が支配的であるとき)には、図9(d)の調芯さ
れた範囲にあるものとみなし(大きく外れている場合は
ついては後述する)、規定値を越えるときは(ステップ
114)、偏位方向の修正方向にマスター側光ファイバ
31を微動させる(ステップ116)。この微動は、X
軸D/Aコンバータ84およびY軸D/Aコンバータ8
5からの信号がX軸アナログ加算器82およびY軸アナ
ログ加算器83に入力され、X軸正微駆動回路86、X
軸負微駆動回路87、Y軸正微駆動回路88およびY軸
負微駆動回路89の出力電圧に直流バイアスが加わるこ
とで実行される。
【0037】そして、上記のステップ110〜116の
サーボ制御が続けられ、偏位量が規定値以下になるとL
D駆動回路52がオフとされ、LDモジュール51から
のセンシング光の出力が停止される(ステップ11
8)。なお、このセンシング光の投射は停止しなくても
よい。さらに、本実施例では円運動発生回路81がオフ
となることにより、微動チューブ1によるマスター側光
ファイバ31の高速回転運動も停止される。これによ
り、調芯状態での光通信が可能となる。
【0038】本発明については種々の変形が可能であ
り、これを上記実施例を対象に説明すると、次のように
なる。
【0039】まず、位相差検出については、ロックイン
アンプによるX軸位相検波器63およびY軸位相検波器
64を用いることなく、下記のように実行できる。すな
わち、回転運動の位相がθ°、(θ+90)°、(θ+
180)°および(θ+270)°となるタイミングで
光検出器61の出力をサンプリングし、θ°と(θ+1
80)°のときの大小関係と、(θ+90)°と(θ+
270)°のときの大小関係を求める。そして、これら
の間の関係から位相差を求め、偏位方向を算出すること
ができる。
【0040】また、n側光ファイバ41の途中に、LD
モジュール51からのセンシング光のみを反射するフィ
ルタを設けてよい。このようにすると、n本のn側光フ
ァイバ41におけるセンシング光の反射率を略同一にで
きる。このようなフィルタとしては、誘電体多層膜ある
いはファイバグレーティングにより実現できる。ここ
で、センシング光としては、波長0.48μmのものが
使用できる。
【0041】また、光検出器61の出力を増幅するプリ
アンプ62のゲインは、可変としてもよい。すなわち、
n側光ファイバ41のコアからの反射率のばらつきが大
きいときは、一定となるようゲインを調整し、あるいは
検出光量が過大なときはゲインを下げてプリアンプ62
自身の飽和を防止する。この場合のゲイン調整は、検出
光量の振幅が最大となる場合(図8(d)に示す振幅が
最大となる位置)において、プリアンプ62の出力が所
定レベルになるようにすればよい。
【0042】また、マスター側光ファイバ31とn側光
ファイバ41のコア同士が大きく外れるようなときは、
下記のような制御をしてもよい。すなわち、調芯が完了
した後(検出光量の変動振幅が規定値以下となった後)
に、微動チューブ1によってマスター側光ファイバ31
を僅かに微動させ、検出光量の振幅を監視する。このと
き、微動により振幅が大きくなったら、調芯されたとみ
なし得る状態にあることになるが、微動によっても振幅
に変化がないときは、調芯が全くされていない(中心が
外れている)ことになる。そこで、この場合には検出光
量に変動が生じる位置をサーチし、再び、調芯動作を再
開する。
【0043】また、調芯コントロールを調芯がとれた後
にも継続してもよい。すなわち、LDモジュール51か
らのセンシング光の投射と微動チューブ1の高速回転運
動を停止することなく、光検出器61によるモニタ光の
検出と検出光量の変動の振幅および位相を監視し続け
る。そして、中心位置間の一定レベル以上の偏位量が検
出できたら、偏位方向と反対方向にサーボをかける。こ
のようにすれば、光通信を行なっているときに、装置へ
の振動や衝撃があった場合でも、光結合効率が低下した
り、光結合自体が中断されることはない。
【0044】なお、調芯コントロールを上記のように調
芯完了後も継続するときには、回転運動の半径はコア径
に比べて十分に小さいことが望ましく、コアの半径が1
0μm程度のときは、回転半径は例えば0.5μm程度
である。また、マスター側光ファイバ31を切り換えた
直後の回転半径を大きくしておき、調芯がとれたら回転
半径を小さくしてもよい。
【0045】図11は上記第1実施例を変形した光スイ
ッチ装置の要部構成を示している。この変形例では、図
1におけるカプラ34に代えて、損失が0.2〜0.3
dBの1×2型の光スイッチ36を用いている。なお、
カプラ35は3dBカプラである。光スイッチ36の具
体的構成としては、機械的な移動によって切り換えるも
のであってもよいし、電圧印加による電気光学結晶の屈
折率変化により、光の経路を切り換えるものであっても
よい。
【0046】この変形例では、芯の際にはマスター側光
ファイバ31とセンシング用光ファイバ32が接続さ
れ、調芯が終了するとマスター側光ファイバ31同士が
光スイッチ36で接続される。したがって、調芯が完了
した後には、センシング光がマスター側光ファイバ31
からn側光ファイバ41に漏れることがない。
【0047】この変形例による利点は、下記の通りであ
る。すなわち、例えば波長1.65μmのOTDR(光
ファイバ障害点探索装置)を用いる場合であって、波長
1.31μmと1.55μmの両方で光通信を行なうと
きには、1.314μmと1.55μmと1.65μm
の波長のセンシング光は、図1の構成では用いることが
できない。このため、LDモジュール51に用いうるL
Dの種類が制限される。ところが、図11の変形例によ
ると、マスター側光ファイバ31とセンシング用光ファ
イバ32との結合が1×2光スイッチ36で切り換えら
れるので、上記波長帯のLDモジュール51を用いるこ
とができる。また、2×2型のカプラ34についても、
OTDRをさらに適用してカプラ34の分岐比を波長に
より変えたとしても、100%の効率で分岐することは
できず、OTDR用の光は少なからず損失をうける。と
ころが、光スイッチ光スイッチ36を用いると、OTD
Rが動作させられる光結合時(光通信時)には、光スイ
ッチ36は高効率(0.2〜0.3dBの損失)でマス
ター側光ファイバ31同志を結合しているので、このよ
うな問題は発生しない。
【0048】図12は第2実施例にかかる光スイッチ装
置の要部を示し、マスター側光ファイバ31とn側光フ
ァイバ41の結合部近傍の断面図である。この実施例の
場合には、マスター側光ファイバ31だけでなくセンシ
ング用光ファイバ32も微動チューブ1を貫通させら
れ、n側光コネクタ4の結合断面に対向している。そし
て、マスター側光ファイバ31とセンシング用光ファイ
バ32の配設ピッチは、n側光コネクタ4におけるn側
光ファイバ41の配設ピッチと同一になっており、セン
シング用光ファイバ32に対向するn側光ファイバ41
が、マスター側光ファイバ31と光結合させられるn側
光ファイバ41に隣接している。なお、マスター側光フ
ァイバ31とセンシング用光ファイバ32の先端部近傍
は、共にキャップ13によって微動チューブ1に固定さ
れており、同時に回転運動し、かつサーボのための微動
をするようになっている。
【0049】この実施例によれば、光検出器61による
検出光量の変動位相とその回転運動位相の間の位相差か
ら、センシング用光ファイバ32の回転中心位置の偏位
方向を知ることができる。ところで、n側光ファイバ4
1のピッチとマスター側光ファイバ31およびセンシン
グ用光ファイバ32の間隔にあらかじめ設定されている
ので、上記のセンシング用光ファイバ32の偏位方向は
マスター側光ファイバ31の偏位方向と同等であると推
定できる。そこで、第1実施例と同様にしてサーボ動作
を行ない、調芯をする。
【0050】この実施例を用いると、マスター側光ファ
イバ31にLDモジュール51からのセンシング光が混
入することはないので、光通信を更に好適にできる。ま
た、n側光コネクタ4にn側光ファイバ41とモニタ用
光ファイバ(図示せず)を交互に配置し、マスター側光
ファイバ31が結合すべきn側光ファイバ41と光結合
したときに、センシング用光ファイバ32がこのn側光
ファイバ41に隣接するモニタ用光ファイバと光結合す
るように構成してもよい。このようにすれば、センシン
グ光の反射率を略一定にできるのでプリアンプ62のゲ
イン調整が不要にできる。
【0051】本発明においては、機械的な動作には3種
類のものがあり、第1の動作は、マスター側光ファイバ
との結合対象のn側光ファイバを切り換えるための切換
指令にもとづく切換動作であり、第2の動作は高速回転
運動であり、第3の動作は調芯のための平行運動(微
動)である。前述の実施例では、これらの動作は全てマ
スター側光ファイバで行なうものとしたが、X軸粗動ス
テージおよびY軸粗動ステージにn側光コネクタを取り
付けることにより、n側光ファイバ側で切換動作させて
もよい。また、調芯のための平行微動は、n側光コネク
タ側に別途に圧電アクチュエータを設けて、n側光ファ
イバをサーボ制御してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、マスター側
光導波路とn側光導波路は非接触状態で対向させられ、
マスター側光導波路あるいはこれに付設されたセンシン
グ用光導波路は一定の微小な半径で回転運動させられ
る。そして、これら光導波路にセンシング光が入射さ
れ、n側光導波路あるいはモニタ用光導波路に向けて出
射され、このセンシング光は、n側光導波路あるいはモ
ニタ用光導波路の内部で反射され、マスター側光導波路
あるいはセンシング用光導波路に戻ってくる。すると、
マスター側光導波路あるいはセンシング用光導波路と、
これらに対向するn側光導波路あるいはモニタ用光導波
路との光結合効率は、回転運動にともなって変化する。
ことになるが、この回転運動の位相とモニタ光の検出光
量の変動の位相を対比すると、中心軸の偏位方向と一定
の関係を有している。そこで、これを用いてマスター側
光コネクタあるいはn側光コネクタを平行移動させるこ
とにより調芯することが可能になる。このため、マスタ
ー側光導波路を極めて高速かつ高精度にn側光導波路に
調芯できるので、非接触方式で光スイッチングを実現す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の装置の全体構成図。
【図2】要部の断面構成図。
【図3】要部の斜視図。
【図4】微動チューブの斜視図。
【図5】微動チューブの断面図。
【図6】微動チューブの動作原理の説明図。
【図7】回転運動の説明図。
【図8】位相差と偏位方向の関係図。
【図9】検出光量の振幅と偏位量の関係図。
【図10】実施例の動作のフローチャート。
【図11】変形例の要部構成図。
【図12】第2実施例の要部構成図。
【符号の説明】
100…CPU、1…微動チューブ、11G …グランド
電極、11X1…プラスX電極、11Y1…プラスY電極、
11X2…マイナスX電極、11Y2…マイナス電極、12
…圧電材料層、13…キャップ、20…固定ステージ、
21…X軸粗動ステージ、22…Y軸粗動ステージ、2
3…チューブ支持アーム、24…ファイバ支持アーム、
25…ファイバ保持チューブ、31…マスター側光ファ
イバ、32…センシング用光ファイバ、33…光ファイ
バ、34…カプラ、35…カプラ、36…光スイッチ、
4…n側光コネクタ、41…n側光ファイバ、42…上
部ベース板、43…下部ベース板、44…モニタ用光フ
ァイバ、51…LDモジュール、52…LD駆動回路、
61…モニタ光検出器、62…プリアンプ、63…X軸
位相検波器、64…Y軸位相検波器、65…X軸A/D
コンバータ、66…Y軸A/Dコンバータ、71…X軸
粗動コントローラ、72…Y軸粗動コントローラ、73
…X軸粗駆動回路、74…Y軸粗駆動回路、81…円運
動発生回路、82…X軸アナログ加算器、83…Y軸ア
ナログ加算器、84…X軸D/Aコンバータ、85…Y
軸D/Aコンバータ、86…X軸正微駆動回路、87…
X軸負微駆動回路、88…Y軸正微駆動回路、89…Y
軸負微駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 勤 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 斉藤 和人 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 三川 泉 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−211717(JP,A) 特開 平4−199010(JP,A) 特開 平2−114215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信信号が伝送されるマスター側光導
    波路を有するマスター側光コネクタと、 各々の端面が結合端面でアレイ状に配置された複数のn
    側光導波路を有し、前記結合端面が前記マスター側光導
    波路の端面と対向するように配置されたn側光コネクタ
    と、 前記マスター側光導波路を前記結合端面に沿って平行移
    動させる平行駆動手段と、 前記平行駆動手段により平行移動されると共に、前記マ
    スター側光導波路をその光軸を中心として回転させる回
    転駆動手段と、 前記マスター側光導波路にセンシング用光導波路を結合
    する光結合手段と、 前記センシング用光導波路にセンシング光を入射するセ
    ンシング光源と、 前記マスター側光導波路から前記n側光導波路に入射さ
    れた後に反射され、当該マスター側光導波路を経由して
    戻ってくるモニタ光を検出するモニタ光検出手段と、 前記回転駆動手段による回転運動の位相と、前記モニタ
    光検出手段による検出光量の変動の位相にもとづき、前
    記マスター側光導波路の回転中心位置とこれに光結合す
    べき前記n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を算
    出する演算手段と、 前記偏位方向と反対方向に前記マスター側光導波路が移
    動するよう前記平行駆動手段を制御する制御手段とを備
    えることを特徴とする光スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 光通信信号が伝送されるマスター側光導
    波路を有するマスター側光コネクタと、 各々の端面が結合端面でアレイ状に配置された複数のn
    側光導波路を有し、前記結合端面が前記マスター側光導
    波路の端面と対向するように配置されたn側光コネクタ
    と、 前記n側光コネクタを前記結合端面と平行な方向に移動
    させる平行駆動手段と、 前記マスター側光導波路をそ
    の光軸を中心として回転させる回転駆動手段と、 前記
    マスター側光導波路にセンシング用光導波路を結合する
    光結合手段と、 前記センシング用光導波路にセンシング光を入射するセ
    ンシング光源と、 前記マスター側光導波路から前記n側光導波路に入射さ
    れた後に反射され、当該マスター側光導波路を経由して
    戻ってくるモニタ光を検出するモニタ光検出手段と、 前記回転駆動手段による回転運動の位相と、前記モニタ
    光検出手段による検出光量の変動の位相にもとづき、前
    記マスター側光導波路の回転中心位置とこれに光結合す
    べき前記n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を算
    出する演算手段と、 前記偏位方向と反対方向に前記n側光コネクタが移動す
    るよう前記平行駆動手段を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする光スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記モニタ光検出手段
    による検出光量の変動量が規定値以下のとき、前記回転
    駆動手段を停止させると共に前記センシング光源を消灯
    させる請求項1または2記載の光スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記光結合手段は、前記マスター側光導
    波路に前記センシング用光導波路が光結合された第1の
    状態と、前記マスター側光導波路に前記センシング用光
    導波路が光結合されない第2の状態を切り換え得るよう
    に構成され、 前記制御手段は、前記モニタ光検出手段による検出光量
    の変動量が規定値を越えるとき前記光結合手段を前記第
    1の状態とし、前記規定値以下のとき前記第2の状態と
    する請求項1または2記載の光スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 光通信信号が伝送されるマスター側光導
    波路と、これと平行に所定間隔で配置されたセンシング
    用光導波路とを有するマスター側光コネクタと、 各々の端面が結合端面でアレイ状に前記所定間隔のピッ
    チで配置された複数のn側光導波路を有し、前記結合端
    面が前記マスター側光導波路の端面と対向するように配
    置されたn側光コネクタと、 前記マスター側光コネクタを前記結合端面に沿って平行
    移動させる平行駆動手段と、 前記平行駆動手段により平行移動されると共に、少なく
    とも前記センシング用光導波路をその光軸を中心として
    回転させる回転駆動手段と、 前記センシング用光導波路にセンシング光を入射するセ
    ンシング光源と、 前記センシング用光導波路から前記マスター側光導波路
    と対向する前記n側光導波路と隣接する別のn側光導波
    路に入射された後に、当該隣接するn側光導波路で反射
    されて前記センシング用光導波路に戻ってくるモニタ光
    を検出するモニタ光検出手段と、 前記回転駆動手段による回転運動の位相と、前記モニタ
    光検出手段による検出光量の変動の位相にもとづき、前
    記センシング用光導波路の回転中心位置と前記隣接する
    n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を算出し、前
    記マスター側光導波路の中心位置とこれに光結合すべき
    前記n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を推定す
    る演算手段と、 前記算出または推定された偏位方向と反対方向に前記マ
    スター側光コネクタが移動するよう前記平行駆動手段を
    制御する制御手段とを備えることを特徴とする光スイッ
    チ装置。
  6. 【請求項6】 光通信信号が伝送されるマスター側光導
    波路と、これと平行に所定間隔で配置されたセンシング
    用光導波路とを有するマスター側光コネクタと、 各々の端面が結合端面でアレイ状に前記所定間隔のピッ
    チで配置された複数のn側光導波路を有し、前記結合端
    面が前記マスター側光導波路の端面と対向するように配
    置されたn側光コネクタと、 前記n側光コネクタを前記結合端面と平行な方向に移動
    させる平行駆動手段と、 少なくとも前記センシング用光導波路をその光軸を中心
    として回転させる回転駆動手段と、 前記センシング用光導波路にセンシング光を入射するセ
    ンシング光源と、 前記センシング用光導波路から前記マスター側光導波路
    と対向する前記n側光導波路と隣接する別のn側光導波
    路に入射された後に、当該隣接するn側光導波路で反射
    されて前記センシング用光導波路に戻ってくるモニタ光
    を検出するモニタ光検出手段と、 前記回転駆動手段による回転運動の位相と、前記モニタ
    光検出手段による検出光量の変動の位相にもとづき、前
    記センシング用光導波路の回転中心位置と前記隣接する
    n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を算出し、前
    記マスター側光導波路の中心位置とこれに光結合すべき
    前記n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を推定す
    る演算手段と、 前記算出または推定された偏位方向と反対方向に前記n
    側光コネクタが移動するよう前記平行駆動手段を制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とする光スイッチ装
    置。
  7. 【請求項7】 光通信信号が伝送されるマスター側光導
    波路と、これと平行に所定間隔で配置されたセンシング
    用光導波路とを有するマスター側光コネクタと、 各々の端面が結合端面でアレイ状に配置された複数のn
    側光導波路と、これらと前記所定間隔をあけて平行に配
    置された複数のモニタ用光導波路とを有し、前記結合端
    面が前記マスター側光導波路の端面と対向するように配
    置されたn側光コネクタと、 前記マスター側光コネクタを前記結合端面に沿って平行
    移動させる平行駆動手段と、 前記平行駆動手段により平行移動されると共に、少なく
    とも前記センシング用光導波路をその光軸を中心として
    回転させる回転駆動手段と、 前記センシング用光導波路にセンシング光を入射するセ
    ンシング光源と、 前記センシング用光導波路から前記モニタ用光導波路に
    入射された後に、当該モニタ用光導波路で反射されて前
    記センシング用光導波路に戻ってくるモニタ光を検出す
    るモニタ光検出手段と、 前記回転駆動手段による回転運動の位相と、前記モニタ
    光検出手段による検出光量の変動の位相にもとづき、前
    記センシング用光導波路の回転中心位置と前記モニタ用
    光導波路の中心位置との間で偏位方向を算出し、前記マ
    スター側光導波路の中心位置とこれに光結合すべき前記
    n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を推定する演
    算手段と、 前記算出または推定された偏位方向と反対方向に前記マ
    スター側光コネクタが移動するよう前記平行駆動手段を
    制御する制御手段とを供えることを特徴とする光スイッ
    チ装置。
  8. 【請求項8】 光通信信号が伝送されるマスター側光導
    波路と、これと平行に所定間隔で配置されたセンシング
    用光導波路とを有するマスター側光コネクタと、 各々の端面が結合端面でアレイ状に配置された複数のn
    側光導波路と、これらと前記所定間隔をあけて平行に配
    置された複数のモニタ用光導波路とを有し、前記結合端
    面が前記マスター側光導波路の端面と対向するように配
    置されたn側光コネクタと、 前記n側光コネクタを前記結合端面と平行な方向に移動
    させる平行駆動手段と、 少なくとも前記センシング用光導波路をその光軸を中心
    として回転させる回転駆動手段と、 前記センシング用光導波路にセンシング光を入射するセ
    ンシング光源と、 前記センシング用光導波路から前記モニタ用光導波路に
    入射された後に、当該モニタ用光導波路で反射されて前
    記センシング用光導波路に戻ってくるモニタ光を検出す
    るモニタ光検出手段と、 前記回転駆動手段による回転運動の位相と、前記モニタ
    光検出手段による検出光量の変動の位相にもとづき、前
    記センシング用光導波路の回転中心位置と前記モニタ用
    光導波路の中心位置との間で偏位方向を算出し、前記マ
    スター側光導波路の中心位置とこれに光結合すべき前記
    n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を推定する演
    算手段と、 前記算出または推定された偏位方向と反対方向に前記n
    側光コネクタが移動するよう前記平行駆動手段を制御す
    る制御手段とを供えることを特徴とする光スイッチ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記マスター側光導波
    路と前記n側光導波路の調芯完了後も前記モニタ光検出
    手段による検出光量から求められる前記マスター側光導
    波路の中心位置と前記n側光導波路の中心位置との間の
    偏位量を監視し、当該偏位量が所定レベル以上増大した
    ときは前記偏位方向と反対方向に前記平行駆動手段を制
    御する請求項1、2、5、6、7、または8記載の光ス
    イッチ装置。
  10. 【請求項10】 前記演算手段は、前記回転駆動手段に
    よる回転運動の位相が90°の差となるタイミンングで
    前記モニタ光検出手段の出力をサンプリングし、前記回
    転運動の位相が180°の差となるときの前記モニタ光
    検出手段の出力の大小関係から前記回転運動と前記検出
    光量の変動の位相差を求める請求項1ないし9のいずれ
    かに記載の光スイッチ装置。
  11. 【請求項11】 前記演算手段は、前記回転駆動手段に
    よる円運動の直交する二軸成分に対応する位相の90°
    ずれた正弦波または方形波を参照信号として、前記モニ
    タ光検出手段による検出光量の変動と前記円運動の位相
    差を求めるロックインアンプを有する請求項1ないし9
    のいずれかに記載の光スイッチ装置。
  12. 【請求項12】 前記モニタ光検出手段の出力を増幅し
    て前記演算手段に出力する増幅手段を更に備え、当該増
    幅手段の増幅レンジが前記モニタ光検出手段の検出光量
    の平均レベルに応じて可変にされている請求項1ないし
    11のいずれかに記載の光スイッチ装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記モニタ光検出手
    段により求めた前記検出光量の変動値が規定値以下とな
    った後、前記平行駆動手段を所定の微少量だけ移動させ
    て前記検出光量の変動が存在することを確認する請求項
    1ないし12のいずれかに記載の光スイッチ装置。
  14. 【請求項14】 前記モニタ光検出手段による検出光量
    から求める前記マスター側光導波路と前記n側光導波路
    の中心位置間の偏位量が規定値を超えるときのみ、前記
    制御手段は前記偏位方向と反対方向に前記平行駆動手段
    を制御する請求項1ないし13のいずれか記載の光スイ
    ッチ装置。
  15. 【請求項15】 前記マスター側光コネクタを前記結合
    端面に沿って平行移動させることにより、前記マスター
    側光導波路と対向する前記n側光導波路を切り換える切
    換駆動手段と、 入力された切換指令にもとづき、前記マスター側導波路
    が指令されたn側光導波路と対向する位置に移動するよ
    う前記切換駆動手段を制御する前記切換制御手段とを更
    に備える請求項1ないし14のいずれか記載の光スイッ
    チ装置。
  16. 【請求項16】 前記n側光コネクタを前記結合端面と
    平行な方向に移動させることにより、前記マスター側光
    導波路と対向する前記n側光導波路を切り換える切換駆
    動手段と、 入力された切換指令にもとづき、指令された前記n側光
    導波路が前記マスター側光導波路と対向する位置に移動
    するよう前記切換駆動手段を制御する切換制御手段とを
    更に備える請求項1ないし14のいずれか記載の光スイ
    ッチ装置。
  17. 【請求項17】 光通信信号が伝送されるマスター側光
    導波路を有するマスター側光コネクタと、各々の端面が
    結合端面でアレイ状に配置された複数のn側光導波路を
    有するn側光コネクタとを端面同志が対向するように配
    置する第1のステップと、 前記マスター側光導波路をその光軸と平行な軸を中心に
    回転させると共に、当該マスター側光導波路にセンシン
    グ光を入射してその端面から前記n側光コネクタに向け
    て出射する第2のステップと、 前記n側光コネクタより戻ってきた前記センシング光の
    反射光のうち、前記マスター側光導波路に入射したもの
    を検出する第3のステップと、 前記マスター側光導波路の回転運動の位相と前記第3の
    ステップで検出した光量の変動の位相にもとづき、前記
    マスター側光導波路の回転中心位置と、これに対向すべ
    き前記n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を求め
    る第4のステップと、 前記第4のステップで求めた偏位方向と反対方向に前記
    マスター側光導波路と前記n側光コネクタの相対位置を
    変更する第5のステップとを備える光スイッチ装置の調
    芯方法。
  18. 【請求項18】 光通信信号が伝送されるマスター側光
    導波路とこれと平行に配置されたセンシング用光導波路
    とを有するマスター側光コネクタと、各々の端面が結合
    端面でアレイ状に配置された複数のn側光導波路を有す
    るn側光コネクタとを端面同志が対向するように配置す
    る第1のステップと、 少なくとも前記センシング用光導波路をその光軸と平行
    な軸を中心に回転させると共に、当該センシング用光導
    波路の端面から前記n側光コネクタに向けてセンシング
    光を出射する第2のステップと、 前記n側光コネクタより戻ってきた前記センシング光の
    反射光のうち、前記センシング用光導波路に入射したも
    のを検出する第3のステップと、 前記センシング用光導波路の回転運動の位相と前記第3
    のステップで検出した光量の変動の位相にもとづき、前
    記マスター側光導波路の中心位置と、これに対向すべき
    前記n側光導波路の中心位置との間の偏位方向を求める
    第4のステップと、 前記第4のステップで求めた偏位方向と反対方向に前記
    マスター側光導波路と前記n側光コネクタの相対位置を
    変更する第5のステップとを備える光スイッチ装置の調
    芯方法。
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