JP3129704U - 制振防振緩衝マット - Google Patents
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Abstract
【課題】 洗濯機など振動発生機器の振動を防振及び制振して床面等へ振動伝搬を防止し、簡易で、安価に製作できる制振防振緩衝マットを得ること。
【解決手段】 制振防振緩衝マットを熱可塑性エラストマにより押出し成形すると共に所定寸法に切断形成した機器振動緩衝マットに於いて、所定高さを有し、かつ加重に対して直交する方向に所定形状の貫通する穴部を所用数、開設している。
【選択図】図1
【解決手段】 制振防振緩衝マットを熱可塑性エラストマにより押出し成形すると共に所定寸法に切断形成した機器振動緩衝マットに於いて、所定高さを有し、かつ加重に対して直交する方向に所定形状の貫通する穴部を所用数、開設している。
【選択図】図1
Description
本考案は、洗濯機など振動発生機器より発生する振動を防振及び制振して床面等へ該振動が伝搬するのを防止する制振防振緩衝マットに関する。
従来の洗濯機など振動発生機器の振動吸収マットは、ブチルゴム系などの材質を使用した製品で、比較的薄い(数ミリから10数ミリ)の振動吸収マットが多く市販されており、洗濯機、エアコンなどの脚部と床との間に挟入して、一般的に多く使用されている。
また、上述ゴム等の振動吸収マットの先願として防振台があり、パッケージエアコン、冷蔵暖房器具などの防振台としたもので、床面側に高さを変えた独立突起を形成するもの又はゴム板全面に溝を並列するように形成し、該床面に当接する列と当接しない列を有するように突起の高さをそれぞれ変えて形成した四隅貼着用ゴム板を合成樹脂発泡体枠体2の下面に接着固定した合成樹脂発泡体枠体2の防振台がある。(例えば、特許文献1参照)。
さらに、振動を生ずる諸機器を床との間に挟設して使用される事例として、ゴムなどで製作したドーム状の有弾性成形体で球面外周に凸状筋32を配し、有弾性成形体の空洞部34内にコイルばね36を配した防振緩衝マット20がある。(例えば、特許文献2参照)。
加えて、洗濯機などに内蔵されたモーター等の振動を防止するため、振動防止装置を各脚部と床との間に介在させて使用するとした事例で、振動防止装置である容器本体1と蓋体3内に、大小の独立した大突起6、10、中突起7、11、小突起9、12を設けた防振板4を内設した振動防止装置がある。(例えば、特許文献2参照)。
上述の市販されている製品の振動吸収マットの材質において、ブチルゴム系などでは、振動吸収(振動の抑制)の制振性は優れているが、振動遮断(振動の影響を他の場所に伝えない)の防振性に劣り、また例えば天然ゴム系では、防振性は優れるものの制振性にやや劣り、そして本願提案の材質の制振ポリマーである熱可塑性エラストマでは、制振性は優れるものの振動遮断の防振性にはやや劣り、この防振性を向上させることが求められると共にこの従来使用されていた振動吸収マットの材質上の特性を補完し、制振性及び防振性を向上させ、洗濯機など振動発生機器の振動を低く抑え、且つ安価に制作できるものが求められていた。
また、ゴムなど弾性材料は、重量(加重)の大きさに比例して変形収縮し、この重量(加重)の変形収縮により弾性力が減少し、この変形収縮部分から振動が伝搬することとなり、特に、薄いマット状ではこれが顕著に表れ、この変形収縮部分の弾性力低下の状況により振動の抑制力が少なかった。
さらに、従来使用されているゴム系では、リサイクルに向かず、燃やすと有毒ガスが出て環境に影響を及ぼし、また製造工程上、金型で成型することから、コスト面でも低減が図れず、コストダウンが求められていた。
また、上述した従来の特許文献1の防振台は、エアコンなどの振動発生機器を合成樹脂発泡体枠体2で受ける構成で、明細書の説明にもある如く、振動発生機器の重量に合わせて、直線状リブ部6aの直線状高リブ部6b又は直線状低リブ部6cが接地非接地で対応するとしたもので、防振台が合成樹脂発泡体枠体2であることから、振動発生機器の形状に合わせて制作する必要があり、汎用性がなく形状も大きく移動設置など簡易に使用するものでなく、またコストもその分高くなり、安価で簡易に設置できる振動吸収マットが求められていた。
さらに、特許文献2の防振緩衝マットは、偏過重に対する座屈過重の変化を小さくするものであり、また構造上コイルばね36を組み合わせて使用し、上記特許文献1と同様に振動源となる載置機器の形状に合わせた基盤24上に吸振支持体22を4個設けて制作するとしており、載置機器に対して汎用性がなく、形状も大きく移動設置など簡易に使用するものでなく、またコストも高く、安価で簡易に設置できる振動吸収マットが求められていた。
加えて、特許文献3の振動防止装置は、各脚部と床との間に介在させて個別に使用するとしたもので、上述の振動発生機器に対応した枠体を使用するものよりも安価に製造できるものの、容器本体1と蓋体3及び防振板4を内設するなど製造上、ある程度の組み立てコストなどが掛かり、また振動防止装置を容器本体1と蓋体3をネジ22により連結しているため、ネジ22を介して振動が下部に伝わり防振作用が小さかった。
本考案は、上記課題を有効に達成するための解決手段として、所定高さを有し、かつ加重に対して直交する方向に所定形状の貫通する穴部を、所用数、熱可塑性エラストマを使用して押出し成形で開設すると共に該押出し成形された長尺のものを所定寸法に切断形成したことで、製造が容易で、制振性と防振性を併せ持つ制振防振緩衝マットを得る事としている。
本考案は、上述したそれぞれの手段によって有効な効果が得られるようにしたもので、特に、熱可塑性エラストマにより押出し成形すると共に所定寸法に切断形成した機器振動緩衝マットに於いて、所定高さを有し、かつ加重に対して直交する方向に所定形状の貫通する穴部を所用数、開設しているので、
熱可塑性エラストマの特性である制振性により振動吸収(振動の抑制)すると共に所定形状の貫通する穴部を所用数、開設して若干劣る防振性をさらに高めることで、振動遮断(振動の影響を他の場所に伝えない)することにより、洗濯機など振動発生機器より発生する振動を床面等へ伝搬するのを防止できる。
熱可塑性エラストマの特性である制振性により振動吸収(振動の抑制)すると共に所定形状の貫通する穴部を所用数、開設して若干劣る防振性をさらに高めることで、振動遮断(振動の影響を他の場所に伝えない)することにより、洗濯機など振動発生機器より発生する振動を床面等へ伝搬するのを防止できる。
また、貫通する穴部により、防振性を高め、さらに該穴部を所望に応じて穴の数、形状、大きさを設定し、例えば洗濯機など振動発生機器の重量または振動の大きさに対応させて設定し、これら加重による変形収縮部分での防振性の低下を防止することができる。
そして、上述、所望の穴部の変更は、ゴム成型品の金型のようなコストがかからず、押出し成型の押出し口の若干の変更で簡易に変更可能となり、また製造においても、押出し成形された長尺のものを所定寸法に切断形成するだけで製造でき、組み立てコストなどもかからず、非常に安価に製造が可能となる。
よって、本考案は、実用上著大な効果を奏する。
よって、本考案は、実用上著大な効果を奏する。
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1は制振防振緩衝マットで、該制振防振緩衝マット1は、正面略台形状で、正面略中央左右均等割に略小判状の穴部2、2、2を三カ所貫通して開設している。
また、該制振防振緩衝マット1の上部左右端のそれぞれにリブ状の突起部3、3を突設し、下部底面に所定間隔で溝部4、4、…を上記穴部2、2、2と平行する方向に凹設している。
そして、該制振防振緩衝マット1は、熱可塑性エラストマの制振性のスチレン系ポリマーなどを使用して押出し成型で連続形成し、長尺のものを左右幅と同程度の所定長さで、平面形状略正方形となる長さで切断形成している。
しかして、図3に示すように、床5の上に置かれる洗濯機など振動発生機器6の脚部7は、通常四隅四カ所に設けられ、そこでその脚部7、7、…の四カ所それぞれと床5との間に制振防振緩衝マット1、1、…を挟入して該洗濯機など振動発生機器6の振動を床5に伝搬しないように載置して使用する。
そこでその脚部7、7、…を制振防振緩衝マット1、1、…に載置することに於いて、該脚部7を制振防振緩衝マット1の略中央部に載置し、その重量分の加重が直接かかる加重部8に該加重に比例して変形収縮し、この変形収縮が、図3に示すように穴部2、2、2の内側に膨出歪み部9、9、…となって現れ、該膨出歪み部9、9、…の膨らみが防振性の吸収する度合いを示すと共に振動及び加重を吸収している。
また、制振防振緩衝マット1、1、…を台形状に形成することによって、脚部7、7、…からの加重及び揺れと振動を底面に分散させると共に溝部4、4、…の弾性によってもさらに上記加重及び揺れと振動を抑制分散させている。
さらに、洗濯機など振動発生機器6からの振動を熱可塑性エラストマでは、その制振性により振動吸収(振動の抑制)し、振動遮断の防振性を穴部2、2、2の弾性力でさらに補完して防振性を向上させている。
加えて、制振防振緩衝マット1、1、…の台形状及び突起部3、3と溝部4、4、…の形状及び構成要素によって、洗濯機など振動発生機器6より発生する振動と前後左右の複雑な揺れを、さらに抑制している。
なお、材質を熱可塑性エラストマと特定しているが、振動発生機器の振動を抑制する基本的効果を本願提案の形状構成により達成できるので、その他の材質のブチルゴム系、天然ゴム系を使用しても振動抑制遮断効果が期待できるので使用しても好ましい。
1 制振防振緩衝マット
2 穴部。
2 穴部。
Claims (1)
- 熱可塑性エラストマにより押出し成形すると共に所定寸法に切断形成した機器振動緩衝マットに於いて、所定高さを有し、かつ加重に対して直交する方向に所定形状の貫通する穴部を所用数、開設したことを特徴とする制振防振緩衝マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006005974U JP3129704U (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 制振防振緩衝マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006005974U JP3129704U (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 制振防振緩衝マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3129704U true JP3129704U (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=43280626
Family Applications (1)
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JP2006005974U Expired - Fee Related JP3129704U (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 制振防振緩衝マット |
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JP (1) | JP3129704U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008123058A1 (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-16 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | 自動二輪車 |
-
2006
- 2006-06-27 JP JP2006005974U patent/JP3129704U/ja not_active Expired - Fee Related
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