JP3129255U - 伸縮調整鉤ホック - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の鉤ホックは、鉤片を門型受止具や複数の受け止め箇所を有する長手形状の受止具と係合させるのが通常であったが、この場合、一旦縫着した鉤片の位置によって受止具との係合位置が決められるために、ウエスト幅の調整を容易にできないという問題があった。
【解決手段】本考案は、ウエスト部の前合わせ箇所のうち、内側生地の外面に横長凸状に形成された伸縮調節鉤ホック1を縫着し、外側生地の内面に受止具4の受け主体が位置するように縫着して係合させ、着用者のウエストの移動にそって鉤ホック自体も共に移動可能になる伸縮調整鉤ホックを提供するものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、スカート等のウエスト部の調整に用いられる調節鉤ホックに関し、更に詳しくは、一旦、係止したウエスト幅を移動することなく、食後や椅子への着席時等に簡易に移動可能な調節鉤ホックを提供するものである。
従来、スカート等のウエスト部における鉤ホックとしては、舌状の折り返し部を有する鉤片と、逆コの字状を有する受止具とをそれぞれウエスト部の前合わせ箇所に縫着して、相互に掛け合わせして使用している。
この場合には、食事における満腹時にはウエスト幅がきつくなり、或いは椅子に座って作業中にきつく感ずる時などは、前記鉤ホックの係合を外してしまう為、外見上は見苦しいものとなっていた。
このためウエスト幅の移動を用意にするものとして、長手形状の受止具として、受止具本体上に3箇所程の受止部を設けて、鉤片をそれぞれの受止部で係合が可能な鉤ホックも知られている。
しかしながら上記の鉤ホックは、鉤片の縫着位置によって受止具との係合位置が決められるために、ウエスト幅の調整を容易にできないという欠点があった。
また一旦係合させた場合は、鉤片の舌状部の幅(約1cm前後)しか移動が制限されるために、係合後の移動幅も小さいものであった。
このためこれらの欠点を解決するものとして、特開2001−87010号「調整用鉤ホック」に示されるように、ウエスト帯Wの打ち合わせ部の外面生地Aの内面にバネの伸縮で移動する可動鉤ホック1を、内側生地Bの外面に受止具4をそれぞれ縫着固定して、可動鉤ホック1の鉤片33を受止具4に係止させる鉤ホックが開示されている。
特開2001−87010号公報
上記調整用鉤ホックによって、係止時のホックの移動幅は従来の鉤ホックに比べて大幅に拡がったが、例えば女子学生服のように同一サイズのスカートでも着用者の腰幅によっては、さらに係止時におけるウエストの移動幅がより大きな鉤ホックの開発が望まれていた。
或いは、鉤フック自体が自由に移動でき、任意の箇所で固定した後に係止が可能な新規の鉤フックの開発が望まれていた。
本考案者は、係る課題を解決するために鋭意研究したところ、ウエスト部の前合わせ箇所のうち、内側生地の外面に横長凸状に形成された伸縮調整鉤ホック1を縫着し、外側生地の内面に受止具2の受け主体が位置するように縫着して係合させ、着用者のウエストの移動にそって鉤ホック自体も共に移動可能になる伸縮調整鉤ホックを提供するものである。
すなわち本考案の第1考案は、圧縮バネの上下のバネ材の間に先端部を挿通して一端を係止する止め片22を一体成形したバネ収容溝21と該バネ収容溝21の両側端部に延設する摺動用レール23とからなる横長凸状に形成された基体本体の両端部に縫着固定用の取付部24を取り付けてなる鉤ホック基体2と、
前記鉤ホック基体23の止め片22に圧縮バネ31を固定した後に前記摺動レール23にそってレール覆縁35を嵌合させて一体化する鉤ホック主体3とからなる伸縮調整鉤ホック1と、
先端部側にウエスト帯に縫着する複数の縫着孔42と他端部側を逆コの字状に折り曲げた係止部41とを有する受止具4とからなる伸縮調整鉤ホックであって、
前記伸縮調整鉤ホック1と受止具4との係止時において、着用者のウエスト幅の移動に伴って受止具4が鉤ホック主体3の上面に設置されている鉤片33に係止されながら突片34で圧縮バネ31を圧縮させることを特徴とするスカート等のウエストサイズ調整用の伸縮調整鉤ホックである。
本考案の第2考案は、圧縮バネの上下のバネ材の間に先端部を挿通して一端を係止する止め片22を一体成形したバネ収容溝21と該バネ収容溝21の両側端部に延設する摺動用レール23とからなる横長凸状に形成された基体本体の端部に固定用のバックル部63をウエスト部の内側生地Aに逢着した帯体Cに取り付けてなる鉤ホック基体2と、
前記鉤ホック基体23の止め片22に圧縮バネ31を固定した後に前記摺動レール23にそってレール覆縁35を嵌合させて一体化する鉤ホック主体3とからなる伸縮調整鉤ホック1と、
先端部側にウエスト帯に縫着する複数の縫着孔42と他端部側を逆コの字状に折り曲げた係止部41とを有する受止具4とからなる伸縮調整鉤ホックであって、
前記伸縮調整鉤ホック1と受止具4との係止時において、着用者の外側生地Bと内側生地Aとからなるウエスト幅の移動に伴って、受止具4が鉤ホック主体3の上面に設置されている鉤片33に係止されながら突片34で圧縮バネ31を圧縮させて移動されると同時に、内側生地の移動のみによってバックル部63に固定されている基体本体自体も二重に移動されることを特徴とするスカート等のウエストサイズ調整用の伸縮調整鉤ホックである。
上述のように本考案の伸縮調整鉤ホックは、着用者の腹の膨れ状況にそって鉤ホック基体も動くことから、自然と鉤ホック基体の移動が簡易になされるものである。
さらにバックル付伸縮調整鉤ホックは、バックルを取り付けるための帯体Cを別途ウエスト部の内側生地Aの外面に縫着するだけでよいため縫着時の手間もかからず、着用者にとってもウエスト幅を容易に変えうることができるため、従来のようにウエスト幅で制限されていた顧客にも購買時の選択幅を提供するものである。
なお、上記バックルを固定した基体本体を帯体Cに取付ける場合には、伸縮調整鉤ホック1と受止具4との係止時において、着用者の外側生地Bと内側生地Aとからなるウエスト幅の移動に伴って、受止具4が鉤ホック主体3の上面に設置されている鉤片33に係止されながら突片34で圧縮バネ31を圧縮させて移動されると同時に、内側生地の移動のみによってバックル部63に固定されている基体本体自体も二重に移動されるために、よりウエストの伸縮によってウエストサイズの調整が容易にできるようになっている。
本考案の第一の形態は、図1〜図5に示すようにバネ材を利用して移動が用意にできる伸縮調整鉤ホックを提供するものである。
図1は、伸縮調整鉤ホック1の分解状体を示す斜視図であるが、部品として、ウエスト部の内側生地の外面に縫着する伸縮調整鉤ホック1と、外側生地の内面に縫着する受止具4とから構成されている。
前記伸縮調整鉤ホック1は、図2及び図3に示されるように、鉤ホック基体2の内面に設けられた止め弁2に収縮コイルバネを使用する圧縮バネ31の右端を嵌合固定し、次いで掛け用隙間32を設けた鉤片33を有するホック基板36を前記鉤ホック基体2の摺動用レール23に沿って移動させて嵌合する。
鉤ホック基体2上に嵌合された鉤ホック主体3は、図2及び図4の断面図に示されるように収縮コイルバネ31の右端が止め弁22で固定され、一方、圧縮バネ31の左端はホック基板36の左側面に設けられた突片34に接する構造となっている。
図5は、ウエスト部の内側生地Aの外面に縫着する伸縮調整鉤ホック1と、外側生地Bの内面に縫着する受止具4の断面を示す断面図であるが、本実施例では先に伸縮調整鉤ホック1をウエスト部の内側生地Aの外面に縫着し、次いで、受止具4の係止部41が、鉤片33の下の掛け用隙間32に嵌合できる位置に縫着孔42を合わせて縫着する。
これらの係止により、一旦係止した後は着用者の腹部の膨れ具合に沿ってウエスト部の内側生地A自体も外方向に膨れるために、受止具4の係止部41を中心に、鉤片33を介してホック基板36及び突片34が右方向に伸縮コイルバネを押しながら移動する。
本考案の第二の形態は、図6〜図10に示されるように、バックル付き鉤ホック基体6の内面に設けられた止め弁64に収縮コイルバネを使用する圧縮バネ31の右端を嵌合固定し、次いで掛け用隙間32を設けた鉤片33を有するホック基板36を前記鉤ホック基体6の摺動用レール65に沿って移動させて嵌合するものである。
図6は、バックル付き伸縮調整鉤ホック5の分解状体を示す斜視図であるが、部品として、ウエスト部の内側生地の外面に縫着するバックル付き伸縮調整鉤ホック6と、外側生地の内面に縫着する受止具4とから構成されている。
前記バックル付き伸縮調整鉤ホック5は、図7及び図8に示されるように、バックル付き鉤ホック基体6の内面に設けられた止め弁64に圧縮バネ31の右端を嵌合固定し、次いで掛け用隙間32を設けた鉤片33を有するホック基板36を前記バックル付き鉤ホック基体6の摺動用レール65に沿って移動させて嵌合する。
バックル付き鉤ホック基体6上に嵌合された鉤ホック主体3は、図7及び図9の断面図に示されるように収縮コイルバネ31の右端が止め弁64で固定され、一方、収縮コイルバネ31の左端はホック基板36の左側面に設けられた突片34に接する構造となっている。
図10は、ウエスト部の内側生地Aの外面にバックル付き伸縮調整鉤ホック5を帯体Cに取り付けたあとに縫着し、外側生地Bの内面に縫着した受止具4の断面を示す断面図であるが、本実施例では先にバックル付き伸縮調整鉤ホック5を帯体Cに取り付けた後に、ウエスト部の内側生地Aの外面に縫着し、次いで、受止具4を任意の箇所に縫着する。
本実施例のバックル付き伸縮調整鉤ホックは、一旦係止した後は着用者の腹部の膨れ具合に沿ってウエスト部の内側生地A自体も外方向に膨れるために、受止具4の係止部41を中心に、鉤片33を介してホック基板36及び突片34が右方向に圧縮バネ31を押しながら移動する他、更に、ウエストをゆっくりしたい場合には、バックル部63を開放して位置を調節した上で、適当な帯体Cの位置でバックル部を閉鎖するとよい。
本考案の実施例に係る伸縮調整鉤ホックの分解状体を示す斜視図である。 伸縮調整鉤ホック1の長手方向における拡大断面図である。 伸縮調整鉤ホック1の使用形態を示す拡大斜視図である。 図2における部分拡大図である。 スカートのウエスト部における嵌合前の状態を示す拡大断面図である。 本考案の第2実施例に係る伸縮調整鉤ホックの分解状体を示す斜視図である。 伸縮調整鉤ホック1の長手方向における拡大断面図である。 伸縮調整鉤ホック1の使用形態を示す拡大斜視図である。 図7における部分拡大図である。 スカートのウエスト部における嵌合前の状態を示す拡大断面図である。 従来例を示す斜視図である。 従来例の使用形態を示す断面図である。
符号の説明
1・・・伸縮調整鉤ホック
2・・・鉤ホック基体
21・・バネ収納用溝
22・・止め片
23・・摺動用レール
24・・取付部
3・・・鉤ホック主体
31・・圧縮バネ
32・・掛け用隙間
33・・鉤片
34・・突片
35・・レール覆縁
36・・ホック基板
4・・・受止具
41・・係止部
42・・縫着孔
5・・・バックル付き伸縮調整鉤ホック
6・・・バックル付き鉤ホック主体
61・・バックル保持部
62・・バックル固定孔
63・・バックル部
64・・止め片
65・・摺動用レール
66・・バネ収納用溝
A・・・内側生地
B・・・外側生地
C・・・帯体

Claims (2)

  1. 圧縮バネの上下のバネ材の間に先端部を挿通して一端を係止する止め片22を一体成形したバネ収容溝21と該バネ収容溝21の両側端部に延設する摺動用レール23とからなる横長凸状に形成された基体本体の両端部に縫着固定用の取付部24を取り付けてなる鉤ホック基体2と、
    前記鉤ホック基体23の止め片22に圧縮バネ31を固定した後に前記摺動レール23にそってレール覆縁35を嵌合させて一体化する鉤ホック主体3とからなる伸縮調整鉤ホック1と、
    先端部側にウエスト帯に縫着する複数の縫着孔42と他端部側を逆コの字状に折り曲げた係止部41とを有する受止具4とからなる伸縮調整鉤ホックであって、
    前記伸縮調整鉤ホック1と受止具4との係止時において、着用者のウエスト幅の移動に伴って受止具4が鉤ホック主体3の上面に設置されている鉤片33に係止されながら突片34で圧縮バネ31を圧縮させることを特徴とするスカート等のウエストサイズ調整用の伸縮調整鉤ホック。
  2. 圧縮バネの上下のバネ材の間に先端部を挿通して一端を係止する止め片22を一体成形したバネ収容溝21と該バネ収容溝21の両側端部に延設する摺動用レール23とからなる横長凸状に形成された基体本体の端部に固定用のバックル部63をウエスト部の内側生地Aに逢着した帯体Cに取り付けてなる鉤ホック基体2と、
    前記鉤ホック基体23の止め片22に圧縮バネ31を固定した後に前記摺動レール23にそってレール覆縁35を嵌合させて一体化する鉤ホック主体3とからなる伸縮調整鉤ホック1と、
    先端部側にウエスト帯に縫着する複数の縫着孔42と他端部側を逆コの字状に折り曲げた係止部41とを有する受止具4とからなる伸縮調整鉤ホックであって、
    前記伸縮調整鉤ホック1と受止具4との係止時において、着用者の外側生地Bと内側生地Aとからなるウエスト幅の移動に伴って、受止具4が鉤ホック主体3の上面に設置されている鉤片33に係止されながら突片34で圧縮バネ31を圧縮させて移動されると同時に、内側生地の移動のみによってバックル部63に固定されている基体本体自体も二重に移動されることを特徴とするスカート等のウエストサイズ調整用の伸縮調整鉤ホック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009213871A (ja) * 2008-02-15 2009-09-24 Morito Co Ltd 調節用鉤ホック
CN106998923A (zh) * 2014-12-16 2017-08-01 德鱼塔工业股份有限公司 座椅

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