JP3129166U - 天井板 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属薄板を用いて形成された天井板にあって、中央部の垂れ下がりを発生し難くし、かつ僅かな垂れ下がりが発生しても目立つことがないようにした天井板を提供する。
【解決手段】主板面4の略中央部に位置する領域に、金属薄板に対するプレス成形によって、段差部6を介して上方に凹陥する窪み面7を設けた。これにより、天井板1の周縁が支持された状態にあって、段差部6によってリブ作用が生じ、天井板1の耐湾曲力が向上して、自重による中央部の垂れ下がりが発生し難くなる。また、主板面4の中央部に僅かな垂れ下がりが発生したとしても、主板面4の略中央部に位置する領域に形成された窪み面7が段差部6を介して上方に凹陥していることにより、該窪み面7が主板面4の周縁部分より下方に膨出して垂れ下がることがない。
【選択図】図1
【解決手段】主板面4の略中央部に位置する領域に、金属薄板に対するプレス成形によって、段差部6を介して上方に凹陥する窪み面7を設けた。これにより、天井板1の周縁が支持された状態にあって、段差部6によってリブ作用が生じ、天井板1の耐湾曲力が向上して、自重による中央部の垂れ下がりが発生し難くなる。また、主板面4の中央部に僅かな垂れ下がりが発生したとしても、主板面4の略中央部に位置する領域に形成された窪み面7が段差部6を介して上方に凹陥していることにより、該窪み面7が主板面4の周縁部分より下方に膨出して垂れ下がることがない。
【選択図】図1
Description
本考案は、格子状に組み付けられた複数の天井板用吊持杆の下部支持縁によって周縁が支持される矩形状の天井板に関する。
複数枚を縦横に列設することにより建物の天井面を構成する矩形状の天井板が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる天井板pは、図10に示すように、複数の天井板用吊持杆fを格子状に組み付けた矩形状の区画枠部hに夫々配設されて天井面を構成する。ここで、天井板用吊持杆fは、断面略逆T字状を呈し、下端に水平状に側方突成された左右一対の下部支持縁g,gを備え、かつ、上端に建物の構造駆体の天壁面(図示省略)から垂設されたハンガーjに保持される係止頭部iを備えており、区画枠部hを構成する格子状に組み付けられた天井板用吊持杆fの各下部支持縁gに、天井板pの四辺縁を乗載して支持させることにより、各天井板pが縦横に列設されている。
特開2002−285675号公報(図17参照)
ところで、前記天井板pにあって、該天井板pが金属薄板を用いて形成されている場合には、上記のように、格子状に組み付けられた複数の天井板用吊持杆fの各下部支持縁gによって天井板pの四辺縁を支持すると、特に中央部が自重により下方に湾曲して膨出状に垂れ下がり、見た目が悪いという問題点があった。
本考案は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、金属薄板を用いて形成された天井板にあって、上記のような中央部の垂れ下がりを発生し難くし、かつ僅かな垂れ下がりが発生しても目立つことがないようにした天井板を提供することを目的とするものである。
本考案は、格子状に組み付けられた複数の天井板用吊持杆の下部支持縁によって周縁が支持された状態で、複数枚が縦横に列設されて建物の天井面を構成する矩形状の主板面を備えた金属薄板からなる天井板において、前記主板面の略中央部に位置する領域に、金属薄板に対するプレス成形によって形成された、段差部を介して上方に凹陥する窪み面を備えていることを特徴をする天井板である。
ここで、主板面の形状である矩形状とは、全ての角が直角(若しくは略直角)をなす四辺形のことであり、具体的には正方形及び長方形(若しくは略正方形及び略長方形)を意味する。また、主板面の略中央部に位置する領域とは、矩形状の主板面の周縁部分を除く領域を意味し、本考案は、主板面の略中央部を含む部分に窪み面が形成される場合は勿論のこと、主板面の略中央部に位置する領域内で、中央部以外の部分に窪み面が形成される場合(例えば、図5(F)参照)も含むものである。
また、上記天井板にあって、窪み面が、方形,三角形,多角形,円形,菱形,星形,十字形等の幾何学的模様からなる図柄形状、或いはこれらの幾何学的模様を組み合わせた図柄形状、若しくはキャラクター,文字等を象った図柄形状である構成が提案される。
本考案は、上述したように、主板面の略中央部に位置する領域に、金属薄板に対するプレス成形によって形成された、段差部を介して上方に凹陥する窪み面を備えている天井板であるから、格子状に組み付けられた複数の天井板用吊持杆の各下部支持縁によって天井板の周縁が支持された状態にあって、段差部によってリブ作用が生じ、天井板の耐湾曲力が向上することにより、自重による中央部の垂れ下がりが発生し難くなる。また、主板面の中央部に僅かな垂れ下がりが発生したとしても、主板面の略中央部に位置する領域に形成された窪み面が段差部を介して上方に凹陥していることにより、該窪み面が主板面の周縁部分より下方に膨出して垂れ下がることがない。これにより、主板面の中央部に発生した垂れ下がりが殆ど目立たないため、美観を損なうことがない。また、段差部及び窪み面は、金属薄板に対するプレス成形によって形成し得るので、その形成が容易であり、生産性がよいため、天井板を安価に提供し得る利点がある。
また、前記窪み面を、方形,三角形,多角形,円形,菱形,星形,十字形等の幾何学的模様からなる図柄形状、或いはこれらの幾何学的模様を組み合わせた図柄形状、若しくはキャラクター,文字等を象った図柄形状とする構成にあっては、天井板の装飾性を向上させることができる。
以下に、本考案の実施例を、図1〜図9に基づいて説明する。
図1は本考案にかかる天井板1の底面図、図2は該天井板1の左半部の側断面図、図3は該天井板1の支持状態を示す側縁部分の拡大側断面図である。
図1は本考案にかかる天井板1の底面図、図2は該天井板1の左半部の側断面図、図3は該天井板1の支持状態を示す側縁部分の拡大側断面図である。
天井板1は、図1,図2に示すように、矩形状の主板部2と、該主板部2の四辺縁から夫々立ち上げられた補強縁部3とを備えており、主板部2の下面が建物の天井面を構成する矩形状の主板面4となっている。また、各補強縁部3の上端には外側方に折曲された鍔縁部5が夫々設けられており、図3に示すように、該鍔縁部5が天井板用吊持杆fの下部支持縁gに支持される。ここで、天井板用吊持杆fは、従来と同様に複数本を格子状に組み付けることによって区画枠部hを構成するものであり(図10参照)、各区画枠部hに夫々配設される天井板1の、その周縁の各鍔縁部5を、区画枠部hを構成する天井板用吊持杆fの各下部支持縁gに乗載して支持させることにより、複数枚の天井板1が縦横に列設される。尚、天井板用吊持杆fの下部支持縁g,gは、下方に開口するスリットkを備えるように断面略門形に形成されている。
前記天井板1は、例えば、鉄,ステンレス,アルミニウム等を素材とする厚さ0.5〜1.2mm程度の金属薄板からなり、主板面4の略中央部に位置する領域には、金属薄板に対するプレス成形によって、上下方向の段差部6(図2参照)を介して上方に凹陥する窪み面7が形成されている。尚、天井板1の素材は、特に限定されるものではなく、プレス成形可能な金属薄板であればよい。
また、天井板1に吸音性を付与するため、図4に示すように、主板面4には無数の小孔8がプレスによる打ち抜き加工によって穿設されている。この小孔8の打ち抜き加工は、上述した窪み面7のプレス成形と同時に行い得るが、窪み面7のプレス成形前、或いは窪み面7のプレス成形後に別途行うことも可能である。
また、前記窪み面7は、図5〜図8に示すよう、方形,三角形,多角形,円形,菱形,星形,十字形等の幾何学的模様からなる図柄形状、或いはこれらの幾何学的模様を組み合わせた図柄形状、若しくはキャラクター,文字等を象った図柄形状で形成される。
ここで、図5,図6の(A)〜(F)及び図7の(A)〜(C)は、主板面4を正方形(若しくは略正方形)とした場合における窪み面7の形状及び形成位置の具体例を示し、図8の(A)〜(C)は、主板面4を長方形(若しくは略長方形)とした場合における窪み面7の形状及び形成位置の具体例を示すものである。尚、この窪み面7の形状及び形成位置はこれらに限定されるものではなく、任意に変更可能である。
かかる構成にあって、格子状に組み付けられた複数の天井板用吊持杆fの各下部支持縁gに天井板1の周縁を支持させると、該天井板1には自重により特にその中央部を下方に垂れ下がらせる力が作用することとなるのであるが、主板面4に形成された上下方向の段差部6によってリブ作用が得られ、天井板1の耐湾曲力が向上することにより、自重による中央部の垂れ下がりを発生し難くすることができる。
また、主板面4の中央部に僅かな垂れ下がりが発生したとしても、主板面4の略中央部に位置する領域に形成された窪み面7が段差部6を介して上方に凹陥していることにより、該窪み面7が主板面4の周縁部分より下方に膨出して垂れ下がることがない。これにより、主板面4の中央部に発生した垂れ下がりを殆ど目立たせないようにすることができ、垂れ下がりの発生による見た目の悪さを解消することができる。
さらに、前記段差部6及び窪み面7は、金属薄板に対するプレス成形によって形成し得るので、その形成が容易である。これにより、生産性がよく、天井板1を安価に提供することが可能となる。
また、前記窪み面7を、方形,三角形,多角形,円形,菱形,星形,十字形等の幾何学的模様からなる図柄形状、或いはこれらの幾何学的模様を組み合わせた図柄形状、若しくはキャラクター,文字等を象った図柄形状としたので、天井板1の装飾性を向上させることができる。
尚、上記実施例では、補強縁部3の上端に、外側方に折曲した鍔縁部5を設け、該鍔縁部5を天井板用吊持杆fの下部支持縁gに乗載することにより、天井板1の周縁を支持するようにしているが、これに代えて、図9(A)に示すように、補強縁部3に鍔縁部5を設けない天井板1の周縁を、天井板用吊持杆fの下部支持縁gに直接乗載して支持させるようにしてもよい。また、上記実施例では、天井板用吊持杆fの下部支持縁g,gを、下方に開口するスリットkを備えるように断面略門形に形成しているが、これに代えて、図9(B)に示すように、下部支持縁g,gを従来構成(図10参照)と同様に水平板状のものとし、補強縁部3に鍔縁部5を設けない天井板1の周縁を、該下部支持縁gに直接乗載して支持させるようにしてもよい。
1 天井板
4 主板面
6 段差部
7 窪み面
f 天井板用吊持杆
g 下部支持縁
4 主板面
6 段差部
7 窪み面
f 天井板用吊持杆
g 下部支持縁
Claims (2)
- 格子状に組み付けられた複数の天井板用吊持杆の下部支持縁によって周縁が支持された状態で、複数枚が縦横に列設されて建物の天井面を構成する矩形状の主板面を備えた金属薄板からなる天井板において、
前記主板面の略中央部に位置する領域に、金属薄板に対するプレス成形によって形成された、段差部を介して上方に凹陥する窪み面を備えていることを特徴をする天井板。 - 窪み面が、方形,三角形,多角形,円形,菱形,星形,十字形等の幾何学的模様からなる図柄形状、或いはこれらの幾何学的模様を組み合わせた図柄形状、若しくはキャラクター,文字等を象った図柄形状であることを特徴とする請求項1記載の天井板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009541U JP3129166U (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 天井板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009541U JP3129166U (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 天井板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3129166U true JP3129166U (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=43280136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006009541U Expired - Fee Related JP3129166U (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 天井板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129166U (ja) |
-
2006
- 2006-11-24 JP JP2006009541U patent/JP3129166U/ja not_active Expired - Fee Related
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