JP3128868U - ストラットタワーにおけるバー本体とタワーバー取付部材との連結装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右のストラットタワーの上端部間を連結するストラットタワーバーのタワーバー本体とタワーバー取付部材との連結装置であって、前記のタワーバー本体の両端部に直交して連結用中空軸を固設し、該それぞれの連結用中空軸にインナーチューブを遊嵌し、該インナーチューブに所要の厚さを有する弾性材よりなるブシュを外嵌し、先端部がタワーバー取付部材に固定された取付アームの基部を前記インナーチューブの両端外周側に当接せしめて前記連結用中空軸に挿通するボルトで前記基部を固定する。
【効果】タワーバー本体の両端部は弾性材のブシュを介してタワーバー取付部材に連接されることになるので局部的な剛性を避けることができ、急激な挙動変化に対しても対応が可能となり、運動性、安定性を図り、フラットな乗り心地が得られる。
【選択図】図2
【効果】タワーバー本体の両端部は弾性材のブシュを介してタワーバー取付部材に連接されることになるので局部的な剛性を避けることができ、急激な挙動変化に対しても対応が可能となり、運動性、安定性を図り、フラットな乗り心地が得られる。
【選択図】図2
Description
本考案は、自動車の左右両端に設けられたストラットタワーを連結するストラットタワーバーにおけるバー本体とタワーバー取付部材との連結装置に関するものである。
従来より車体の左右両側に設けられサスペンションが取り付けられるストラットタワーの上端部間をストラットタワーバーによって連結することにより車体の補強や剛性の向上を図り、そして、このような車体の剛性を高めることにより操縦の安定性や乗り心地の向上によりレースや悪路等の走行にも安定した走行を得ていた。
そして、車体剛性の向上のために強度の強い鉄棒や鉄パイプでストラットタワーバーを構成したとき、ストラットタワーバーの重量が増すこととなりレースに参加する車両等においては加速に問題を生じるとともにカーブにおいて遠心力が働きスリップするという危険性も危惧され、車体重量の増加による燃費の悪さもあることより,強度を維持したままより軽いストラットタワーバーが求められ、それに対応する軽量のストラットタワーバーが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002ー308149号公報
前記した特許文献1に記載のストラットタワーバーは、軽量化を図りながらタワーバーの強度を向上することを可能ならしめ例えばレースに参加する車両等においても良好な加速が得られ、カーブなどにおいても遠心力による操縦性能にも格別の問題を生ぜずに良好な走行が可能となり、悪路に対する走行においても燃費も良くなるという効果を有する良好な発明である。しかしながら、ストラットタワーバーとその両端に連結されるタワーバー取付部材との締結において、特許文献1では次のような構成が採用されている。
ストラットタワーバーの両端に連結されるタワーバー取付部材の締結は両者は同一構成であるのでその一つについて説明すると、図3に示すように、ストラットタワー20のバー本体21の両端にブラケット22,22を溶接固定し、ストラットタワー20の上端にストラットタワー20のタワーバー取付部材23を固定するためのボルト24A,24B,24Cを立設し、前記タワーバー取付部材23に上記ボルト24A,24B,24Cが挿通されるボルト孔25A,25B,25Cを穿設し、前記バー本体21に固定されたブラケット22を前記タワーバー取付部材23にボルト、ナットで固定し前記したタワーバー取付部材23のボルト孔25A,25B,25Cにボルト24A,24B,24Cを挿通しナットを締結してバー本体21が固定されたタワーバー取付部材23をストラットタワー20に固定するようにしている。
上記したストラットタワーバーとストラットとの固定は、両者の確実な固定となり、操縦性の向上に資することにはなるが、その反面、局部的なボディの補強となり、変形を局部的に抑えすぎ車体が不自然な挙動を起こしたり、乗り心地が硬くなることがある。そこで、本考案は、急激な挙動の変化がなく、外乱に対して安定性の向上の外に、静粛性を向上せしめたストラットタワーバーの提供を目的とするものである。
本考案に係るストラットタワーにおけるタワーバー本体とタワーバー取付部材との連結装置は、前記の目的を達成するために、自動車の前部左右に設けられたストラットタワーの上端部間を連結する車両用ストラットタワーバーにおけるタワーバー本体の両端部に直交して連結用中空軸を固設し、該それぞれの連結用中空軸にインナーチューブを遊嵌し、該インナーチューブに所要の厚さを有する弾性材よりなるブシュを外嵌し、先端部がタワーバー取付部材に固定された取付アームの基部を前記インナーチューブの両端外周側に当接せしめて前記連結用中空軸に挿通するボルトで前記基部を固定することをその特徴とするものである。
本考案に係るストラットタワーにおけるタワーバー本体とタワーバー取付部材との連結固定装置は、タワーバー本体の両端部に直交して連結用中空軸を固定し、該それぞれの連結用中空軸にインナーチューブを遊嵌し、該インナーチューブに所要の厚さを有する弾性材よりなるブシュを外嵌し、前記した連結用中空軸に挿通されるボルトによって前記インナーチューブの外周側で先端部がタワーバー取付部材に固定された取付アームの基部を固定するようにしたので、タワーバー本体の両端部は弾性材のブシュを介してストラットタワーに連接されることになるので局部的な剛性を避けることができ、急激な挙動変化に対しても対応が可能となり、運動性、安定性を図ることができ、ハードなサスペンションと組み合わせても突き上げのないフラットな乗り心地が得られるとする効果を有するものである。
本考案のストラットタワーにおけるタワーバー本体と連結部材との連結装置の実施の形態を説明すると、従来より車体の補強及び剛性を向上させるために、車体の左右両側に設けられるサスペンションが取り付けられるストラットタワーの上端部間をストラットタワーバーにより連結することが知られており、本考案は、前記したストラットタワーバーとストラットに固定される前記ストラットタワーバーのタワーバー本体とタワーバー取付部材との連結部に関するものである。これを説明すると、1はストラットタワーバーであり、2は前記ストラットタワーバー1の両端に連結されるストラット(図示しない)に固定されるタワーバー取付部材である。
前記したストラットタワーバー1のタワーバー本体3の両端部にはそれぞれタワーバー本体3に直交する状態で連結用中空軸4が溶接等で固定されている。そして、タワーバー本体3の両端部は同一の構成であるので、その一方について説明する。前記した連結用中空軸4には両端部に鍔5a,5aが設けられたインナーチューブ5が装着され、該インナーチューブ5の外側には所要の厚さを有する例えばウレタン等の弾性材よりなるブシュ6が外嵌されている。
8,8はタワーバー取付部材2にその一部が固定される取付アームであり、該取付アーム8,8は基部9,9と該基部9,9より鈍角を形成して外方に延設されその先端部がタワーバー取付部材2に固定される取付片10,10とよりなり、前記の取付片10,10のタワーバー取付部材2への固定は、前記取付片10,10のそれぞれの先端部が略円形状をなすタワーバー取付部材2の上面で直径方向の相対する位置に固定され、かつ、固定時に両取付片10,10はハ字状を形成するようにされている。前記した基部9,9は板状でよいが取付片10,10は板状体を加工等してタワーバー取付部材2の上面に固定される固定部を幅広とするのが良い。
また、前記したタワーバー取付部材2の取り付けアーム8,8の基部9,9にはボルト挿通孔が穿設され、前記取付アーム8,8の基部9,9を前記したタワーバー本体3の端部に固設した連結用中空軸4に装着されたインナーチューブ5の両端の鍔5a,5aの外周側に当接され取付アーム8の挿通孔及び前記した連結用中空軸4の軸孔にボルト12を挿通し、前記した取付アーム8,8の基部9,9をインナーチューブ5の両端部の鍔5a,5aの外周側に当接せしめてナット13により固定する。
上記したように、本実施の態様は、ストラットタワーバー1のタワーバー本体3とタワーバー取付部材2との連結は、該ストラットタワーバー1のタワーバー本体3の両端に固設された連結用中空軸4に装着されたインナーチューブ5に外装されたウレタン等の弾性材よりなるブシュ6を介してタワーバー取付部材2が連結されるので、左右の両ストラットタワーバー1は、その両端にウレタン等の弾性材よりなるブシュ6を介してタワーバー取付部材2が連結されることになるので、ストラットタワーバー1と左右のストラットとの連結は若干のゆとりを持たせることができ、その結果、局部的な剛性の向上を排除でき、急激な挙動変化がなく、運動性、安定性の向上の外に、静粛性を向上させることができ、ハードなサスペンションと組み合わせても突き上げのないフラットな乗り心地を得ることができる。
上記したような効果を得るためには、前記したタワーバー本体3の両端部に装着された弾性材よりなるブシュ6を車種毎に入念にセッティングする必要があるが、前記したブシュ6の硬度を変えて組み合わせることにより、ブシュの特性に非線形特性を持たせることができ、セッティングにおいても、その自由度が大きく容易に最適な値を見出せるものえある。
また、サスペンションタワーの外にも、サスペンション取付部近傍のフロア、サイドメンバー間等に装着して同様の効果が期待できるものである。
1 ストラットタワー
2 タワーバー取付部材
3 タワーバー本体
4 連結用中空軸
5 インナーチューブ
6 ブシュ
8 取付アーム
12 ボルト
2 タワーバー取付部材
3 タワーバー本体
4 連結用中空軸
5 インナーチューブ
6 ブシュ
8 取付アーム
12 ボルト
Claims (1)
- 自動車の前部左右に設けられたストラットタワーの上端部間を連結する車両用ストラットタワーバーにおけるタワーバー本体の両端部に直交して連結用中空軸を固設し、該それぞれの連結用中空軸にインナーチューブを遊嵌し、該インナーチューブに所要の厚さを有する弾性材よりなるブシュを外嵌し、先端部がタワーバー取付部材に固定された取付アームの基部を前記インナーチューブの両端外周側に当接せしめて前記連結用中空軸に挿通するボルトで前記基部を固定することを特徴とするストラットタワーにおけるバー本体とタワーバー取付部材との連結装置。
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JP2006009175U JP3128868U (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | ストラットタワーにおけるバー本体とタワーバー取付部材との連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3128868U true JP3128868U (ja) | 2007-01-25 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012045960A (ja) * | 2010-08-24 | 2012-03-08 | Carrosser Co Ltd | 自動車用の車体補強部材取り付け装置 |
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2006
- 2006-11-10 JP JP2006009175U patent/JP3128868U/ja not_active Expired - Fee Related
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