JP3128712B2 - クロロフィル類組成物の新規製造法 - Google Patents

クロロフィル類組成物の新規製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明は、天然系緑色色素として有用なク
ロロフィル類組成物の新規製造法に関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】クロロフィル類はマグネシウムを含む緑色
色素として知られており、広く植物に含有されていて含
有量が最も多いのがクロロフィルa(Chl a ということ
がある)であるが、この物質やその類縁体は光や温度、
化学物質等に対して極めて不安定なものが多く、更に、
水に対する溶解性も低いこと等から製造及びその利用に
困難を伴うとされてきた。
【0005】実際に、マグネシウムに代えて銅を用いた
類縁体が一部のガム等の食品に使用されている他は、食
品向け色素としては殆ど実用化されていない。
【0006】一方、クロロフィル類の中の化合物(1)
[下記一般式(A)でR1 がOH基、R2 がCOOCH
3 基の場合]及び化合物(2)[下記一般式(A)でR
1 がCOOCH3 、R2 がOH基の場合]は比較的安定
であり、その化学合成法[P.M.Schaberら、
ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー(Journa
l of Chromatography),316
(1984)p25]は知られているが、藻類からの発
見例や製造例は未だ報告されていない。
【0007】
【化2】
【0008】つまり、天然系色素であるクロロフィル類
を食品向け緑色色素として実用化することが望まれてお
り、数多く知られているクロロフィル類の中でも、光や
化学物質に対する安定性及び水に対する溶解性の優れた
クロロフィル類が要望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】しかしながら、比較的安定な化合物(1)
や化合物(2)は天然物中に見い出されておらず、従来
の化学的合成法では、あまりにも高価になってしまい実
用性に難点が残るので、クロロフィル類を食品等の用途
の緑色色素として実用化するには、経済的な天然物原料
から優れた性質のクロロフィル類を製造する方法の開発
が課題とされていたのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】本発明者等は、上記課題を解決するため
に、鋭意研究を重ねた結果、塩蔵したコンブ及びワカメ
中にChl a よりも安定性及び水に対する溶解性が優れた
クロロフィル類組成物、即ち化合物(1)及び化合物
(2)が多く生成することを発見し、その抽出、精製に
成功し、更に、各種藻類の処理条件及び抽出条件を検討
した結果、本発明を完成するに至った。
【0013】以下に本発明の内容を詳細に説明する。
【0014】即ち、第一の本発明は、褐藻類、緑藻類、
紅藻類の中から選ばれる藻類を塩蔵した後、クロロフィ
ル類を抽出することを特徴とするクロロフィル類組成物
の新規製造法である。
【0015】第二の本発明は、抽出されるクロロフィル
類が一般式(A)で表される化合物(1)[一般式
(A)でR1 がOH基、R2 がCOOCH3 基の場合]
及び化合物(2)[一般式(A)でR1 がCOOCH
3 、R2 がOH基の場合]を主成分として含有する前記
第一記載のクロロフィル類組成物の新規製造法である。
【0016】
【化3】
【0017】本発明の原料である藻類は、褐藻類、緑藻
類、紅藻類の中から選ばれるが、具体的に好ましい藻類
は、コンブ目(Laminariales)に属するマコンブ(Lami
naria japonica Areschoug)、ミツイシコンブ(Lamina
ria angustata Kjellman)、ナガコンブ(Laminaria an
gustata var. longissima Miyabe)、オニコンブ(Lami
naria diabolica Miyabe)等、アナメ属(Agarum)、ス
ジメ属(Costaria)、アラメ属(Eisenia )、ワカメ属
(Undaria )、ホンダワラ属(Sargassum )、ヒジキ属
(Hijikia )等に属する各種褐藻類、アオサ目(Ulvale
s )に属するアナアオサ(Ulva pertusa)、ヒトエグサ
(Monostroma nitidum Wittrock )、ヒロハノヒトエグ
サ(Monostroma Latissimum )、エゾヒトエグサ(Mono
stroma angicava )等の各種緑藻類、アサクサノリ(Po
rphyra tenera )等のチノリモ属(Porphyridium)に属
する各種紅藻類が挙げられる。
【0018】一方、ホウレンソウ等の野菜や各種牧草、
木の葉等の陸上植物を本発明に記載された方法で処理す
ることもできるが、それらは一般に、セルロースやヘミ
セルロース、リグニンを成分とする強固な膜の中にクロ
ロフィル類が存在するので、本発明に必須の操作の他に
充分な抽出率を得るための操作を追加することが必要な
場合が多い。
【0019】前記各種藻類に含有されている天然色素
は、殆どがChl a を主成分とするものであり、仮にこの
ものを抽出したとしても極めて不安定であり、到底各種
用途の緑色色素として用いることができない。
【0020】本発明を実施することにより得られる化合
物(1)及び化合物(2)は、それに較べて安定であ
り、本発明の工程の一部である塩蔵操作により初めて生
成する。
【0021】その塩蔵操作は、藻類の種類等によって条
件を加減する必要があるが、例えば、コンブを例に取る
と、陸揚げした藻類を50〜100℃程度の湯を用いて
短時間湯通しし、水洗した後、生の藻体1kgに対して
100〜500g程度の塩を加えて暗所、例えばタンク
等の中に好ましくは8時間〜30日程度、更に好ましく
は24時間〜7日程度貯蔵することによって実施され
る。
【0022】本発明において、クロロフィル類組成物の
抽出に有利に用いられる有機溶剤としては、エタノー
ル、メタノール、アセトン、ヘキサン、ジエチルエーテ
ル、酢酸エチルエステル等が挙げられるが、抽出の効率
やクロロフィル類の収率、更には、精製する際に除去し
やすいことや人体に対する安全性が比較的高いこと等か
ら、中でも好ましい溶剤は、エタノール及びアセトンで
ある。
【0023】本発明を実施する際の好ましい抽出温度
は、5〜60℃、更に好ましくは15〜30℃であり、
好ましい抽出時間は1〜72時間、更に好ましくは8〜
24時間である。
【0024】抽出温度が5℃未満の場合には抽出に時間
がかかったり抽出されるクロロフィル類の量が少なかっ
たりすることがあるので好ましくなく、60℃を超える
場合には目的物であるクロロフィル類の構造が変化した
り分解することがあるので好ましくない。
【0025】また、抽出時間が1時間未満の場合にはク
ロロフィル類が充分に抽出されないことが多いので好ま
しくなく、72時間を超える場合には抽出時間を長くし
ても抽出されるクロロフィル類の量が殆ど増加しないの
で経済的に意味が無い。
【0026】以上の操作の後、溶媒に溶けた状態でのク
ロロフィル類組成物を得ることができ、この物をそのま
ま各種用途に使用することも可能であるが、更に、公知
の方法、例えば、濃縮、乾燥等の操作で溶媒を除去した
後粉末状のクロロフィル類組成物とすることもできる。
【0027】また、必要に応じて、抽出により得られた
クロロフィル類組成物を、それ自体は公知の方法、例え
ばゼオライトやアルミナやシリカゲルを用いたクロマト
分離操作等によって更に精製することも可能である。
【0028】その精製操作の際には、目的物の分解を避
ける意味から、できる限り加熱しないか又は加熱条件を
温和にすることが好ましく、使用する溶媒も、目的物の
溶解性が良好で、目的物の構造や性質に悪影響を与えな
い等の意味から、ヘキサン、アセトン、ジエチルエーテ
ル、酢酸エチルエステル、エタノール、メタノールから
選ばれる1種又は2種以上のものが好ましく、中でも最
も好ましいのはヘキサンとアセトンとの混合溶媒であ
る。
【0029】以上に説明したように、本発明を実施する
ことにより、天然の藻類中の不安定なChl a を安定な化
合物(1)及び化合物(2)に変化させることが可能に
なり、且つ、それから該物質を抽出することによって、
比較的安定なクロロフィル類組成物が、従来の化学的合
成法による場合よりも遥かに経済的に提供される。
【0030】本発明により得られた緑色色素化合物
(1)及び化合物(2)並びにそれらの含有物であるク
ロロフィル類組成物は、液状、粉末、顆粒、成形物等の
何れの形態での製品化も自由であり、その用途にも格別
の制約は無い。
【0031】用途の一例を挙げれば、コンブエキス、ダ
シの素、麺つゆ、ドレッシング、マヨネーズ、卓上甘味
料、みりん、等の調味料や甘味料、ガム、チョコレー
ト、ビスケット、クッキー、キャラメル、キャンデー、
煎餅、あられ、かりん糖、餅類、饅頭、求肥、羊羹、カ
ステラ、パン、パイ、シュークリーム、ドーナツ等の菓
子、アイスクリーム、シャーベット、アイスキャンデー
等の冷菓、ゼリー、ヨーグルト、プリン等の各種デザー
ト類、ハム、ソーセージ、カマボコ、ハンペン、チクワ
等の畜肉製品や水産練り製品やその原材料のすり身、ジ
ャム、マーマレード等の各種ジャム類、千枚漬、べった
ら漬等の各種漬物等の食品、ペットや家畜の各種飼料、
アイライン、マスカラ、マニキュア等の各種化粧品、マ
ウスウオッシュ、練り歯磨き、舌下錠、粉末胃薬等の各
種医薬品等がある。
【0032】
【実施例】
【0033】以下に、実施例を挙げて本発明の内容を更
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定さ
れるものではない。尚、例中の%は、特に断らない限り
重量%を表すものとする。
【0034】
【実施例−1】
【0035】生コンブ(Laminaria japonica)(宮城県
唐桑産、平成4年5月採取)400gに140gの粉砕
塩を満遍無く加えて、6日間15℃の暗所に塩蔵した。
塩蔵後、300gのコンブを取り出し、600mlのエ
タノールを加えて1分間洗浄した。次に、洗浄液を捨
て、再度600mlのクロロフィル類抽出のためのエタ
ノールを加えてコンブを浸漬し、24時間室温で暗所に
置いて抽出し、コンブを取り出し、抽出した液を0.4
5μmのメンブランフィルターで濾過し、クロロフィル
類組成物を含有したエタノール溶液を得た。更に、ろ液
を軽い減圧下で濃縮してエタノールを除去し、0.81
gのクロロフィル類組成物−1を得た。
【0036】
【実施例−2】
【0037】実施例−1で抽出操作をした後取り出した
コンブに300mlのエタノールを加え、実施例−1と
同様に抽出、濾過、濃縮して0.22gのクロロフィル
類組成物−2を得た。
【0038】
【実施例−3】
【0039】実施例−1で用いたコンブに代えて、生ワ
カメ[Undaria pinnatifida (Harvey) Suringar](韓
国産、平成4年5月採取)を用いた他は、実施例−1と
同一の操作を行い、2.0717gのクロロフィル類組
成物−3を得た。
【0040】
【実施例−4】
【0041】実施例−3で抽出操作をした後取り出した
ワカメに300mlのエタノールを加え、実施例−3と
同様に抽出、濾過、濃縮して0.2418gのクロロフ
ィル類組成物−4を得た。クロロフィル類組成物−3及
び4を合わせ、組成比をHPLCで確認したところ、化
合物(1):化合物(2)=42.9:10.1であっ
た。
【0042】
【実施例−5】
【0043】実施例−1及び実施例−2でそれぞれ得た
ものを合わせ、1.03gのクロロフィル類組成物と
し、その組成比をHPLCで確認したところ、化合物
(1):化合物(2)=48.5:26.9であった。
この組成物を、ヘキサン:アセトン=3:1の混合溶媒
を用いて160gのシリカゲルカラムに通して精製し、
73.2mgのクロロフィル類組成物−5を得た。
【0044】
【実施例−6】
【0045】実施例−5で得られたクロロフィル類組成
物−5の一部を用いて、HPLCの分取カラム(Senshu
pak Silica-5301-N、0℃、ヘキサン:イソプロパノー
ル:メタノール=100:0.8:0.4、5ml/m
in.、425nm)により分離精製し、クロロフィル
類組成物、即ち、化合物(1)と化合物(2)とをそれ
ぞれ得た。
【0046】
【比較例−1】
【0047】化学合成法[P.M.Schaberら、
ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー(Journa
l of Chromatography),316
(1984)p25]により10位をOH化したクロロ
フィルa′及び10位をOH化したクロロフィルaを調
製し、この物を対照品とした。
【0048】
【確認試験−1】
【0049】比較例−1で得た対照品と実施例−6で得
た本発明に係るクロロフィル類組成物とのHPLC(Ne
opak 120-5SI、0℃、ヘキサン:イソプロパノール:メ
タノール=100:0.8:0.4、1.2ml/mi
n.、 425nm)の溶出スペクトルを比較した結果、
両者の溶出スペクトルは一致した。
【0050】
【確認試験−2】
【0051】比較例−1で得た対照品(10位がOH化
されたクロロフィルa′,10位がOH化されたクロロ
フィルa)と、実施例−6で得た本発明に係るクロロフ
ィル類組成物[化合物(1),化合物(2)]との可視
光線の吸収スペクトルを、それぞれ常法で測定した。得
られた結果について、図1に、本発明に係る化合物
(1)及び対照品である10位をOH化したクロロフィ
ルa′の可視光線の吸収スペクトルを示す。また、図2
に、本発明に係る化合物(2)及び対照品である10位
をOH化したクロロフィルaの可視光線の吸収スペクト
ルを示す。得られた結果から、対照品の構造と実施例−
6で得られた本発明に係るクロロフィル類組成物の構造
とに相違が無いことが支持される。なお、図1,図2
中、本発明に係る化合物(1)及び化合物(2)は実線
で示し、対照品である10位をOH化したクロロフィル
a及び10位をOH化したクロロフィルa′は点線で示
したが、ほぼ同一の線となっている。
【0052】
【確認試験−3】
【0053】比較例−1で得た対照品(10位がOH化
されたクロロフィルa′,10位がOH化されたクロロ
フィルa)と、実施例−6で得た本発明に係るクロロフ
ィル類組成物[化合物(1),化合物(2)]との常法
によるCD(円偏光2色性)スペクトルを、それぞれ測
定した。得られた結果について、図3に、本発明に係る
化合物(1)及び化合物(2)のCDスペクトルを示
す。また、図4に、対照品である10位をOH化したク
ロロフィルa′及び10位をOH化したクロロフィルa
のCDスペクトルを示す。得られた結果から、対照品の
構造と実施例−6で得られた本発明に係るクロロフィル
類組成物の構造とに相違が無いことが支持される。
【0054】
【確認試験−4】
【0055】比較例−1で得た対照品中の10位をOH
化したクロロフィルaと、実施例−6で得た本発明に係
るクロロフィル類組成物の中の化合物(2)との13C−
NMR(核磁気共鳴)スペクトルを、それぞれ測定し
た。得られた結果について、図5に、本発明に係る化合
物(2)の13C−NMRスペクトルを示す。また、図6
に、対照品である10位をOH化したクロロフィルaの
13C−NMRスペクトルを示す。得られた結果から、対
照品の構造と実施例−6で得られた本発明に係るクロロ
フィル類の構造とに相違が無いことが支持される。
【0056】
【比較試験】
【0057】濃度が4.7×10-5モル/lになるよう
に、実施例−6で得た本発明に係る化合物(1)及びク
ロロフィルaを、それぞれエタノールに溶解した。各溶
液10mlをそれぞれ50mlの三角フラスコに入れ、
パラフィルムで密閉し、25℃で暗所に置いた。また、
各溶液10mlを同様に用意して25℃で2000ルッ
クスの明所に置いた。各試料について、エタノール中に
於ける光安定性の経時変化を、可視光線の吸収スペクト
ルの赤色帯(Red band)での減少率で測定し
た。得られた結果について、図7に、本発明に係る化合
物(1)及びクロロフィルaの赤色帯での光吸収率と保
存時間との関係を示す。図7に示された結果から、暗所
の場合、2000ルックスの明所の場合共に、化合物
(1)のほうが、クロロフィルaよりも顕著に安定であ
ることが判る。特に、化合物(1)は、暗所で保管した
場合には、クロロフィルaよりも遥かに安定であること
が判る。
【0058】
【発明の効果】
【0059】以上に説明したように、本発明を実施する
ことにより、天然の藻類中の不安定なChl a を安定な化
合物(1)及び化合物(2)に変化させることが可能に
なり、且つ、それから該物質を抽出することによって、
比較的安定なクロロフィル類組成物が、従来の化学的合
成法による場合よりも遥かに経済的に提供される。つま
り、本発明により、天然系色素であるクロロフィル類組
成物の食品等各種用途向け緑色色素としての使用が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化合物(1)及び対照品である1
0位をOH化したクロロフィルa′の可視光線の吸収ス
ペクトルを示す図
【図2】本発明に係る化合物(2)及び対照品である1
0位をOH化したクロロフィルaの可視光線の吸収スペ
クトルを示す図
【図3】本発明に係る化合物(1)及び化合物(2)の
CDスペクトルを示す図
【図4】対照品である10位をOH化したクロロフィル
a′及び10位をOH化したクロロフィルaのCDスペ
クトルを示す図
【図5】本発明に係る化合物(2)の13C−NMRスペ
クトルを示す図
【図6】対照品である10位をOH化したクロロフィル
aの13C−NMRスペクトルを示す図
【図7】本発明に係る化合物(1)及びクロロフィルa
の赤色帯での光吸収率と保存時間との関係を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Proceedings of th e Indian Academy o f Sciences Plant S ciences,(1989)Vol.99, No.4,p.319−326 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 17/18 C07D 487/22 BIOSIS(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 褐藻類、緑藻類、紅藻類の中から選ばれ
    る藻類を塩蔵した後、クロロフィル類を抽出することを
    特徴とするクロロフィル類組成物の新規製造法。
  2. 【請求項2】 抽出されるクロロフィル類が一般式
    (A)で表される化合物(1)[一般式(A)でR1
    OH基、R2 がCOOCH3 基の場合]及び化合物
    (2)[一般式(A)でR1 がCOOCH3 、R2 がO
    H基の場合]を主成分として含有する請求項1記載のク
    ロロフィル類組成物の新規製造法。 【化1】
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