JP3128216U - 体重計 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型、軽量、安価、および隅に被計測物を載せるような雑な使われ方をしても問題が生じ難い、といった要求事項を満足した体重計を提供する。
【解決手段】ロバーバル型ロードセル102a〜dの一端部を計量板101の4隅に接触させて、計量板101の対角線上に沿って配置する。こうすることで、体重計100の厚みを薄くすることができる。また、ロバーバル型ロードセル102a〜dを計量板の4隅に寄せて配置することで、計量板101の端に載っても、計量板101の他端が持ち上がることがないような安定性を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、薄型構造にすることができる体重計に関する。
起歪体の変形を歪みゲージによって電気的に検出することで、重量の測定を行うロバーバル型ロードセルを用いた体重計が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−232161号公報(要約書)
ところで、体重計には、収納性やインテリアとしての観点から、薄型および軽量であることが要求されている。また体重の計測時に、計量板の隅に人が乗るような場合もあり、その際に計量板が傾き、正確な計測ができないばかりか、体重計の端部が持ち上がるような不都合が発生していた。そこで、本考案は、このような従来技術における不都合を解消し、薄型、軽量、安価、隅に被計測物を載せるような雑な使われ方をしても問題が生じ難い、といった要求事項を満足した体重計を提供することを目的とする。
本考案の体重計は、矩形形状の計量板と、この計量板の4隅のそれぞれを直接支える4個のロバーバル型ロードセル(ロードセル)と、これらロバーバル型ロードセルの他端側をそれぞれ直接支え、床面に接触する4個の脚部とを備えることを特徴とする。計量板とは、人や重量を測ろうとする物体を載せる板状の部材のことをいう。矩形形状には、正方形、長方形、これら形状の角に丸みを与えた形状、これら形状の角を切り落とした形状等が含まれる。また、矩形形状という概念には、矩形形状の対辺を完全に平行にしない変形形状や湾曲させた形状(四角形状と楕円や円形状との中間的な形状)を含むものとする。また、床という概念には、同等な機能を有する畳や床上に敷かれたカーペット等が含まれる。
本考案によれば、矩形形状の計量板の4隅がロバーバル型ロードセルによって支えられるので、計量板上における荷重の加わる位置が計量板の中央からずれていてもモーメントが発生せず、荷重が特定のロバーバル型ロードセルに集中してしまう不都合を回避することができる。また、4個のロバーバル型ロードセルを用いることで、一つのロバーバル型ロードセルに加わる荷重を抑えることができる。これにより、ロバーバル型ロードセルを構成する起歪体を小型にすることができ、全体の薄型化を追求する上で有利となる。
ところで、起歪体を小型にした場合、負荷時の歪みに対してロードセルが線形に応答する領域が狭くなるので、高負荷状態における計測精度は犠牲にせざるを得ない。しかしながら、本考案においては、計量板上に載せた被計測物の重心の位置が、中央から多少偏った位置であっても、各ロバーバル型ロードセルに効果的に重量が分散されるので、一つのロバーバル型ロードセルが高負荷状態になり難く、そのため、被計測物の重量が大きい場合でもあっても、計測精度の誤差を抑えることができる。
また、各ロバーバル型ロードセルを直接脚部で支える構造とすることで、部品点数を少なくすることができ、薄型化、低コスト化、および高信頼性を追求することができる。また、ロバーバル型ロードセルに伝わる荷重の経路に介在する部材が最小限に抑えられるので、荷重が伝わる経路も単純化され、計量に及ぶ部材の歪みやガタ等の影響を極力排除することができる。このことは、体重計が置かれる床面の状態等によって、極力計量値に違いが出ないようにする上で重要となる。
なお、本考案の主要な用途は、人の体重を計測する点にあるが、重量を計測する対象は、特に限定されず、家具、食料品、日用品等であってもよい。また、本考案は、ロバーバル型ロードセルを上述した計量板の4隅に加えて、さらに配置する構成を排除するものではない。
本考案において、4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれは、荷重を受けると歪む起歪体を含み、且つこの起歪体の長手方向を計量板の対角線上に合わせた配置とすることは好ましい。この態様によれば、荷重を起歪体の歪みに効果的に反映させることができ、計測精度を高めることができる。
また、X字の対角線上に4個のロバーバル型ロードセルがそれぞれ配置されるので、各ロバーバル型ロードセルの出力に対称性があり、計量板上における非計測物の載置位置に対する各ロバーバル型ロードセルからの出力の偏差を、簡単なブリッジ回路によってキャンセルすることが容易となる。例えば、対角線が直交する場合、各起歪体における計測対象となる歪み方向も直交する2方向に設定される。この場合、各起歪体の歪み方向の対称性が確保されるので、計量板上の荷重が加わる位置が計量板の中心からずれていても、各ロバーバル型ロードセルからの出力を組み合わせたブリッジ回路からの出力には、荷重印可点の違いによる偏差は現れ難い。このため、計量板上の乗る位置によって計測値に違いが出るといった不都合の発生を抑えることができる。
本考案において、4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおける起歪体の端部と、前記計量板の隅部の位置が近接している構造とすることは好ましい。この態様によれば、計量板の隅部の端に寄せてロバーバル型ロードセルが配置されるので、ロバーバル型ロードセルによる計量板の支持構造が安定なものとなる。したがって、計量板の隅に荷重を加えた場合(例えば、人が計量板の隅に乗った場合)に、計量板上における被計測物の重心位置が、ロバーバル型ロードセルが位置する場所の外側に寄ってしまい、それにより計量板の一方の辺が持ち上がったり、計量板と荷重変換器との接合部分が破損したりする不都合を回避することができる。
近接する距離としては、水平方向における距離で、15mm以下とすることが好ましい。15mm程度であれば、計量板の外側付近に体重が加えられても、体重計のバランスが崩れる危険性は低く抑えられる。起歪体の端部と、前記計量板の隅部(角の部分)との距離が15mmを越えた値になると、上述したバランスが崩れ、計量板の他端が持ち上がってしまう等の不都合が発生し易くなる傾向が増大する。また、上方から見て、計量板からロバーバル型ロードセルがはみ出さない位置関係とすることが望ましい。こうすることで、外部に突起物のない構造とすることができ、インテリアとしても扱われる体重計の意匠性の点で有利であり、さらに精密機器であるロバーバル型ロードセルを外部に露出させずに物理的に保護する構造を実現することができる。
本考案の4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおいて、脚部の接地部分が、計量板の支持部分より外側に位置する構造とすることは好ましい。ロバーバル型ロードセルは、起歪体の歪みを歪みゲージによって検出する構造であるので、荷重を受けた際に歪みが効果的に発生するように、荷重を受ける軸と接地する軸とは、平行にずれて片持支持構造を形成するようになっている。本考案においては、このロバーバル型ロードセルの構造において、接地する軸を、荷重を受ける軸より外側にし、それにより、上方から見て、なるべく計量板の外側部分で接地する構造とする。こうすることで、計量板の端に荷重を加えても、体重計がひっくり返ったり、一部の脚部が持ち上がったりすることがないバランスを実現することができる。なお、接地部分というのは、体重計の脚部と、体重計が置かれる面との接触部分のことをいう。
本考案において、計量板とロバーバル型ロードセルとが重なった重複部分において、計量板の断面形状は、その外周方向に向かって相対的に厚みの大きい肉厚部および相対的に厚みの薄い肉薄部に形成され、(1)肉厚部において、計量板にロバーバル型ロードセルが固定され、(2)肉薄部において、計量板とロバーバル型ロードセルとが非接触状態になる構造とすることは好ましい。この態様によれば、計量板の裏面側にロバーバル型ロードセルを固定した状態において、ロバーバル型ロードセルが変形する空間を確保することができ、同時に計量板の裏面側にロバーバル型ロードセルを直接接触させ固定した構造を実現することができる。この構造によれば、体重計全体の厚さを薄型化することができる。
この態様において、計量板の上記重複部分以外の領域に、肉厚部の厚さ寸法より、さらに肉厚の強度確保部を備える構造とすることは好ましい。この態様によれば、計量板とロバーバル型ロードセルとが重なる領域以外の領域における計量板部分を肉厚化し、強度を確保することができ、体重計全体の薄型化と高強度化とを同時に追求することができる。
本考案において、脚部は、接地する面が球面の接地部を備え、この接地部の材料がプラスチックまたは金属である構成が望ましい。この態様によれば、ロードセルが荷重を受けて変形したときに、荷重点(脚部が接地する点)の移動が少なくなり、体重計の計測精度が向上する。
本校案において、脚部は、接地する面が平面の接地部を備え、この接地部の材料が弾性部材であることが望ましい。弾性部材としては、ゴム、ゲル化材料、樹脂材料、繊維質材料(例えばフェルト)等を採用することができる。この態様によれば、ロードセルが荷重を受けて変形したときに、弾性部材が変形するので荷重点(脚部が接地する点)の移動が少なくなり、体重計の計測精度が向上する。
本考案によれば、計量板の4隅が4個のロバーバル型ロードセルの一端側によって直接支えられ、さらに各ロバーバル型ロードセルの他端側を直接脚部で支える構造とすることで、体重計の薄型化を実現することができる。また、部品点数を少なくすることができるので、軽量化、低コスト化を追及することができる。また、計量板が4隅で支えられるので、計量板上における荷重の重心位置が多少偏っていても、各ロバーバル型ロードセルへの負荷の偏差を抑えることができ、計量誤差を低く抑えることができる。
また、4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおいて、起歪体の歪み方向を前記計量板の対角線上に合わせた配置とすることで、計量板上における荷重の重心位置の違いによる計測値の偏差を小さくすることができる。これにより、体重計測時の扱われ方が雑であっても、計測地のバラツキを少なくできる。
また、4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおける起歪体の端部側面の位置と、前記計量板の隅部の位置とを近接させた構造とすることで、計量板の端に荷重を加えても、計量板の一方の辺が持ち上がったり、計量板と荷重変換器との接合部分が破損したりする不都合の発生を抑えることができる。
また、4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおいて、脚部の接地部分が、計量板の支持部分より外側に位置する構造とすることで、計量板の端に荷重を加えても、体重計がひっくり返ったり、一部の脚部が持ち上がったりすることを抑えることができる。
また、計量板のロバーバル型ロードセルが配置される部分を一部肉薄化することで、ロバーバル型ロードセルと計量板とを直接接触させた状態において、ロバーバル型ロードセルの変形を許容する空間を確保することができ、体重計の薄型化を追求することができる。
また、計量板のロバーバル型ロードセルが配置される部分以外をさらに肉厚化することで、体重計の厚さを増すことなく、計量板の強度を確保することができる。
このように、本考案によれば、従来技術における不都合が解消され、薄型、軽量、安価、隅に被計測物を載せるような雑な使われ方をしても問題が生じ難い、といった要求事項を満足した体重計を提供することができる。
1.第1の形態
以下、本考案を利用した体重計の一例を説明する。図1は、体重計を裏面側から見た平面図である。図2は、図1のA−A’で切った断面の構造を示す断面図である。以下、図1および図2を参照して、本実施形態の体重計の概要を説明する。
体重計100は、略正方形の計量板101、この計量板101に一端部が直接固定された4個のロバーバル型ロードセル(以下、ロードセル)102a〜d、これらロードセル102a〜dの他端部に固定された脚部103a〜d、計量板101に埋め込まれた計測部兼表示部104を備えている。計量板101は、略正方形の薄型の板材であり、例えば、軽合金、硬質プラスチック材料、あるいはそれらの積層構造によって構成されている。4個のロードセル102a〜dの一端部は、計量板101裏面側(体重を加える面と反対側の面)の4隅に、ネジによって固定されている。図2には、ロードセル102aの一端部が計量板101にネジ105aおよびネジ105bによって固定され、ロードセル102cの一端部が計量板101にネジ105cおよびネジ105dによって固定された状態が示されている。また、ロードセル102a〜dのそれぞれの他端部には、脚部103a〜dがねじ込まれて固定されている。これら4個の脚部103a〜dが床面等に接地(接触)することで、ロードセル102a〜dを介して計量板101が支えられる。
図3(A)は、図2におけるロバーバル型ロードセル102cの部分を拡大した拡大断面図である。ロードセル102cは、金属製の直方体からなる起歪体300に空洞301が形成された構造を有し、この空洞301によって上下一対のビーム部が形成され、起歪体300の上面303および下面304における歪みが発生し易いようになっている。起歪体300の上面303には、歪みゲージ307と歪みゲージ308が適当な距離を隔ててビーム部に貼り付けられている。
床面302に脚部103cが接地した状態において、計量板101に荷重が加わると、起歪体300は図3(B)で示すように変形し(図では、誇張されて記載されている)、空洞301の上側の上面303において、矢印305によって示される方向に縮もうとする圧縮歪みが発生し、同時に矢印306によって示される方向に延びようとする引張歪みが発生する。この起歪体300の上面303における圧縮歪みを歪みゲージ307によって検出し、起歪体300の上面303における引張歪みを歪みゲージ308によって検出することで、脚部103cが支える荷重の値に対応した電気信号(抵抗値の変化による電圧変化)を得ることができる。なお、この仕組みに関しては、他のロードセル102a、102b、および102dにおいても同様である。
本実施形態においては、ロードセル102a〜dが、計量板101の4隅において、その4隅を結ぶ対角線の延長線方向に、ロードセルの長手方向を一致させた状態で固定されている。すなわち、図1に示すように、ロードセル102aおよび102cの長手方向を、A―A’の線に一致(あるいは略一致)するようにし、ロードセル102bおよび102dの長手方向を、A−A’に直交する図示省略したもう一つの対角線に一致(あるいは略一致)するようにしている。
計量板101に対して、ロードセル102a〜dをこのように配置することで、計量板101に加わる荷重を効果的に検出することができる。すなわち、ロードセル102a〜dの長手方向を、計量板101の四隅を結ぶ対角線に沿った方向に合わせることで、荷重により、各ロードセルを構成する起歪体を効率良く歪ませることができ、それを効果的に歪みゲージにより検出することができる。このため、高い計測精度を得ることができる。また、図1に示す状態において、ロードセル102a〜dの配置状態は、図面の上下反転および左右反転に対して対称性を有している。このため、各ロードセルに配置された計8個の歪みゲージを後述するようなブリッジ回路に組んだ場合、計量板101上における荷重印可点の違いによる各歪みゲージの偏差がキャンセルされ、上記ブリッジ回路の出力に偏差が生じ難い。こうして、計量板101上に乗る位置の違いによる計測値のバラツキが生じ難い体重計を得ることができる。
また、図2の符号201および202に示す隅部の端面において、4個のロードセル102a〜dのそれぞれの一端部(長手方向の一端面)を、計量板101の4隅に近接させ、符号205で示される両者間の水平方向の離間距離を12mmとしている。こうすることで、計量板101の4隅の端部分で計量板が支えられる構造となり、計量板101の端に荷重が偏って加わるようなことがあっても、体重計100の一端が持ち上がるような不都合が発生し難い構造とすることができる。
また、各ロードセルは、図2にロードセル102aについて記載されているように、脚部103aの接地部分203が、計量板101の支持部分204より外側(計量板101の中心から見た対角線方向の外側)に位置する構造となっている。この構造によれば、計量板101の安定性を高く維持することができるので、やはり計量板101の端に荷重が偏って加わるようなことがあっても、体重計100の一端が持ち上がるような不都合が発生し難い構造とすることができる。なお、この構造は、他のロードセル102b、102c、および102dにおいても同様である。
図4は、計量板101の断面構造を説明する断面図であり、図5は、その一部の拡大図である。図1、図4および図5に示すように、計量板101とロードセル102a〜dとが重なった重複部分において、計量板101の断面形状は、その外周方向(例えば符号401の方向)に向かって肉厚部402および肉薄部403を備えている。そして、肉厚部402において、計量板101にロードセル(例えば符号102c)の一端部が直接接触して固定されており、肉薄部403において、計量板101とロードセル(例えば符号102c)とが非接触状態となる構造としている。この構造によれば、例えば図5に示すように、肉薄部403において、計量板101と起歪体300との間に隙間404を確保し、起歪体300に歪みを効果的に発生させることができる。また同時に、肉厚部402において、ロードセル102cを計量板101に直接固定することができるので、体重計全体の厚さ405の薄さを追求することができる。ここでは、ロードセル102cの配置部分を例に挙げて説明を加えたが、この構造は、他のロードセル102a、102b、および102dにおいても同様である。
また、図4および図5に示すように、計量板101は、計量板101とロードセル(例えば符号102c)との重複部分以外の領域に、肉厚部402の厚さ寸法より、さらに肉厚の強度確保部406を備えた構造としている。こうすることで、全体の厚さ寸法405を増加させずに、強度確保部406において計量板101の強度を確保することができ、薄型構造であるにもかかわらず、強度のある体重計を得ることができる。また、図1から分かるように、本実施形態においては、計量板101のほとんどの部分を強度確保部406とし、部分的に4隅に肉厚部402および肉薄部403を形成している。こうすることで、計量板の強度を犠牲にせずに、全体の厚さ寸法405を極力小さな値にすることができる。
図6は、本考案における歪みゲージの配置状態を示す回路図である。図6(A)は、一つのロードセルにおける歪みゲージの結線状態を示し、図6(B)は、ロードセル102a〜dにおける歪みゲージの結線状態を示す。図6には、引張歪みを検知する歪みゲージをTで示し、圧縮歪みを検出する歪みゲージをCで示している。図3に対応させて説明すると、歪みゲージ307が歪みゲージC(圧縮歪み検知ゲージ)に相当し、歪みゲージ308が歪みゲージT(引張歪み検知ゲージ)に相当する。
4つの起歪体の上面に固定された4個の歪みゲージTおよび4個の歪みゲージCは、図6(B)に示す組み合わせで結線され、ブリッジ回路が構成される。このブリッジ回路の出力は、計測部兼表示部104(図1参照)に送られ、そこで処理される。具体的には、(+)側の入力と(−)側の入力との間にDC電圧を加え、歪み発生時における歪みゲージの抵抗値の変化に伴う電圧変化を出力端の(+)側と(−)側の間で検出し、それに基づいて、計測部兼表示部104が荷重の値を算出する。算出された計量値は、計測部兼表示部104が備えた液晶ディスプレイ等の表示装置に表示される。なお、本実施形態の体重計は、図示しない電源装置および校正装置を備えるが、通常の体重計が備える構成と同じであるので、ここでの説明は省略する。
図1〜図5に示す体重計は、計量板101がその4隅において、脚部を備えた4個のロードセル102a〜dによって支えられるので、各ロードセル102a〜dを小型なものとすることができ、さらに極力少ない部品で構成されるので、全体を薄くすることができる。また、ロードセル102a〜dを4隅ぎりぎりの位置に配置し、その端部を計量板101の隅部に近接させることで、計量板101の端に偏った荷重が加わった際に、計量板101の他端が持ち上がったりする不都合が発生し難い構造を実現することができる。
また、図2に代表的に示されるように、ロードセル102aが計量板101を支える部分204に対して、ロードセル102aを支える脚部103aの接地部分203の位置が、より外側になるようにすることで、計量板101の端に偏った荷重が加わった際に、計量板101の他端が持ち上がったりする不都合が発生し難い構造を実現することができる。
また、図4および図5に示すように、計量板101に最も肉厚の強度確保部406、各ロードセル102a〜dが固定される肉厚部402、各ロードセル102a〜dとの間で隙間404を形成するための肉薄部403を形成することで、全体の薄型化、効果的なロードセルの機能の発現、および計量板101の強度確保を同時に追求することができる。
2.第2の形態
以下、第1の実施形態の変形例を説明する。この変形例は、第1の実施形態における脚部の構造に関する。図7は、本実施形態の脚部の構造を示す断面図であり、(A)は荷重が加わっていない状態を示し、(B)は荷重が加わっている状態を示す。
以下、図1〜5に示すロードセル102a〜dに本実施形態の構成を適用した例を説明する。ここでは、代表的にロードセル102cに本実施形態の構成を適用した例を説明するが、他のロードセルについても同様な構成が採用される。図7に示す脚部の構造では、ロードセル102cが脚部700によって支えられる。脚部700は、雄ネジ部702と接地部703を備えている。接地部703は、床面302(接地面)に対向する部分が球面となっており、床面302との接触が点接触となるようにされている。また、接地部703は、金属または高強度プラスチックにより構成され、強度が確保されている。ロードセル102cを構成する起歪体300の先端近くには、雌ネジ部701が形成されており、そこに雄ネジ部702を螺合させることで、脚部700がロードセル102cに固定される。
図7(B)は、荷重が加わった状態を概念的に誇張して示した断面図である。荷重が加わると、図7(B)に示すように、起歪体300が変形(図では誇張して記載されている)する。この態様では、接地部703が球面とされているので、荷重が加わり、起歪体300が変形しても、荷重点(接地部703と床面302との接触点)が移動する変位d704を小さく抑えることができる。このため、荷重点の移動に伴う計測精度の低下を抑えることができる。
また、この態様によれば、雌ネジ部701に対する雄ネジ部702の螺合状態を調整することで、高さ調整を行うことができる。また、この高さ調整により、床面の平坦性が損なわれている場合であっても、ガタのない接地状態に調整することが容易となる。
3.第3の実施形態
以下、第1の実施形態のもう一つの変形例を説明する。この変形例は、第1の実施形態における脚部の構造に関する。図8は、本実施形態の脚部の構造を示す断面図であり、(A)は荷重が加わっていない状態を示し、(B)は荷重が加わっている状態を示す。
以下、図1〜5に示すロードセル102a〜dに本実施形態の構成を適用した例を説明する。ここでは、代表的にロードセル102cに本実施形態の構成を適用した例を説明するが、他のロードセルについても同様な構成が採用される。図8に示す脚部の構造では、ロードセル102cが脚部800によって支えられる。脚部800は、雄ネジ部802と接地部804を備えている。接地部804は、ゴムで構成されており、床面302(接地面)に対向する部分が平坦とされている。雄ネジ部802の接地部804側の先端には、金属等の硬質材料で構成された円板部803が固定されおり、それが接地部804内に保持されている。この構造により、雄ネジ部802と接地部804とが一体化されている。ロードセル102cを構成する起歪体300の先端近くには、雌ネジ部801が形成されており、そこに雄ネジ部802を螺合させることで、脚部800がロードセル102cに固定される。
図8(B)は、荷重が加わった状態を概念的に誇張して示した断面図である。荷重が加わると、図8(B)に示すように、起歪体300が変形(図では誇張して記載されている)する。この態様では、接地部804が弾性部材であり変形可能であるので、荷重が加わり、起歪体300が変形しても、接地部804の変形により、荷重点(接地部804と床面302との接触位置)の移動を抑えることができる。このため、荷重点の移動に伴う計測精度の低下を抑えることができる。
また、この態様によれば、雌ネジ部801に対する雄ネジ部802の螺合状態を調整することで、高さ調整を行うことができる。また、この高さ調整により、床面の平坦性が損なわれている場合であっても、ガタのない接地状態に調整することが容易となる。
本考案は、薄型な体重計に利用することができる。
実施形態の体重計を裏面側から見た平面図である。 実施形態の体重計の断面構造を示す断面図である。 図2の一部を拡大した断面図である。 実施形態の体重計の断面構造を示す断面図である。 図4の一部を拡大した断面図である。 歪みゲージの結線状態を示す回路図である。 実施形態の脚部の構造を示す断面図である。 実施形態の脚部の構造を示す断面図である。
符号の説明
100…体重計、101…計量板、102a〜d…ロバーバル型ロードセル、103a〜d…脚部、104…計測部兼表示部、105a…ビス、105b…ビス、201…隅部の端面、202…隅部の端面、203…脚部の接地部分、204…計測板を支える部分、300…起歪体、301…空洞、302…床面、303…起歪体の上面、304…起歪体の下面、305…歪みの方向、306…歪みの方向、307…歪みゲージ、308…歪みゲージ、401…外側に向かう方向、402…肉厚部、403…肉薄部、404…隙間、405…体重計全体の厚さ寸法、406…強度確保部、700…脚部、701…雌ネジ部、702…雄ネジ部、703…接地部、704…変位する距離、800…脚部、801…雌ネジ部、802…雄ネジ部、803…円板部、804…接地部。

Claims (8)

  1. 矩形形状の計量板と、
    この計量板の4隅のそれぞれを直接支える4個のロバーバル型ロードセルと、
    これらロバーバル型ロードセルのそれぞれを直接支え、床面に接触する4個の脚部と
    を備えることを特徴とする体重計。
  2. 前記4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれは、起歪体を含み、且つこの起歪体の長手方向を前記計量板の対角線上に合わせた配置としていることを特徴とする請求項1に記載の体重計。
  3. 前記4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおける起歪体の端部と、前記計量板の隅部の位置が近接していることを特徴とする請求項1または2に記載の体重計。
  4. 前記4個のロバーバル型ロードセルのそれぞれにおいて、
    前記脚部の接地部分が、前記計量板の支持部分より外側に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の体重計。
  5. 前記計量板と前記ロバーバル型ロードセルとが重なった重複部分において、
    前記計量板の断面形状は、その外周方向に向かって肉厚部および肉薄部に形成され、
    前記肉厚部において、前記計量板に前記ロバーバル型ロードセルが固定され、
    前記肉薄部において、前記計量板と前記ロバーバル型ロードセルとが非接触状態にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の体重計。
  6. 前記計量板の前記重複部分以外の領域に、前記肉厚部の厚さ寸法より、さらに肉厚の強度確保部を備えることを特徴とする請求項5に記載の体重計。
  7. 前記脚部は、接地する面が球面の接地部を備え、
    前記接地部の材料がプラスチックまたは金属であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の体重計。
  8. 前記脚部は、接地する面が平面の接地部を備え、
    前記接地部の材料が弾性部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の体重計。
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