JP3127960B1 - 生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法 - Google Patents

生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法

Info

Publication number
JP3127960B1
JP3127960B1 JP11261484A JP26148499A JP3127960B1 JP 3127960 B1 JP3127960 B1 JP 3127960B1 JP 11261484 A JP11261484 A JP 11261484A JP 26148499 A JP26148499 A JP 26148499A JP 3127960 B1 JP3127960 B1 JP 3127960B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene oxide
copolymer
biodegradable polyester
polyester copolymer
polyethylene terephthalate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11261484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001081166A (ja
Inventor
育克 前田
拓也 前田
和三 山口
静男 久保田
誠一 相羽
敦好 中山
典起 川崎
襄 山本
一郎 大工
博澄 馬谷
達 井岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakayama Prefecture
Original Assignee
Wakayama Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wakayama Prefecture filed Critical Wakayama Prefecture
Priority to JP11261484A priority Critical patent/JP3127960B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3127960B1 publication Critical patent/JP3127960B1/ja
Publication of JP2001081166A publication Critical patent/JP2001081166A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 優れた生分解性を有すると共に、加工性に優
れ、かつ強度、伸び等の特性が良好な生分解性ポリエス
テル共重合体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートと、エチレ
ンオキシド含量が50モル%を超えて100モル%未満
の範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体との間でエステル交換反応を行うことによって生分
解性ポリエステル共重合体を得る。ポリエチレンテレフ
タレート、無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合
体及び触媒を含有した混合物を押出機により加熱混練押
出することによってエステル交換反応と、得られた共重
合体の押出成形を連続的に行う方法が工業的製造法とし
て好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工性に優れる
と共に、強度、伸び等の特性が良好な生分解性ポリエス
テル共重合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より様々な分野で多種多様な合成樹
脂材料が用いられているが、これら合成樹脂の殆どは生
分解性を有しておらず、環境中に廃棄されると半永久的
にそのまま残存することとなって環境負荷が極めて大き
いことから、近年の地球規模での環境保全の要請が高ま
る中で、これら樹脂材料としても可能な限り生分解性を
有した樹脂を用いることが強く要請されているところで
ある。
【0003】一方、このような環境保全の要請の高まり
から、最近容器リサイクル法が制定されてPET(ポリ
エチレンテレフタレート)ボトル等に代表されるのポリ
エチレンテレフタレートのリサイクル化が義務づけられ
たところである。しかしながら、現状では飲料用PET
ボトルへのリサイクルは困難であり、また他の用途への
リサイクルも殆ど具体化されるまでには至っておらず、
このようにポリエチレンテレフタレートのリサイクル化
は期待される程には進んでいないというのが現状であ
る。例えば、家庭用品製造業分野では、廃棄ポリエチレ
ンテレフタレートのリサイクル利用が検討、模索されて
いるが、加工性が低下する、強度、伸び等の物性が低下
する、といった問題があり、実用レベルには至っていな
いのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる技
術的背景に鑑みてなされたものであって、生分解性に優
れると共に、加工性に優れ、かつ強度、伸び等の特性が
良好な生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究の結果、ポリエチレンテレフ
タレートと無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合
体との間でエステル交換反応を行うことによって得られ
るポリエステル共重合体が、生分解性に優れると共に、
加工性に優れ、かつ強度、伸び等において良好な特性を
備えていることを見出すに至り、この発明を完成したも
のである。
【0006】即ち、この発明に係る生分解性ポリエステ
ル共重合体は、ポリエチレンテレフタレートと、エチレ
ンオキシド含量が50モル%を超えて100モル%未満
の範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体との間でエステル交換反応を行うことによって得ら
れるポリエステル共重合体である。このようなエステル
交換反応を経て得られたポリエステル共重合体は、生分
解性に優れると共に、加工性にも優れ、また強度、耐衝
撃性などの特性も良好であり、更にエチレンオキシドの
エーテル連鎖を有することからゴム様の性状を呈し十分
な伸びも具備している。
【0007】無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体は、下記一般式(I);
【化2】 (但し、式中nは1を超える数を示し、mは2以上の数
を示す)で表される無水コハク酸/エチレンオキシド共
重合体であるのが好ましい。このような構成とすれば、
生分解性を一層向上できると共に、強度も一層向上でき
る利点がある。
【0008】無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体におけるエチレンオキシド含量は51〜80モル%
の範囲であるのが好ましく、このような範囲であれば十
分な強度を確保しつつ、より優れた生分解性および伸び
を確保することができる。
【0009】エステル交換反応の際の混合重量比は、ポ
リエチレンテレフタレート100重量部に対して無水ジ
カルボン酸/エチレンオキシド共重合体20〜800重
量部の範囲であるのが好ましい。このような範囲とする
ことで、優れた生分解性を十分に確保しつつ十分な強度
及び伸びを確保することができる。
【0010】また、この発明の生分解性ポリエステル共
重合体の製造方法は、ポリエチレンテレフタレート、エ
チレンオキシド含量が50モル%を超えて100モル%
未満の範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド
共重合体及び触媒を含有した混合物を押出機により加熱
混練押出することによって、ポリエチレンテレフタレー
トと無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合体との
間でエステル交換反応を行わしめて生分解性ポリエステ
ル共重合体を合成すると共に、該生分解性ポリエステル
共重合体の押出成形を行うことを特徴とするものであ
る。このような押出機による加熱混練押出によって、エ
ステル交換反応による共重合体の生成と該共重合体の成
形を連続的に行うことができ、成形までの工程を非常に
効率良く行うことができるので、工業的製法として好適
である。
【0011】押出機は2軸押出機であるのが好ましく、
これによりエステル交換反応による共重合体の生成にお
ける製造安定性を向上できて、ばらつきのない安定した
品質のものを連続的に製造することができる。
【0012】押出機のスクリュー回転数は150〜60
0回転/分であるのが、より短時間でエステル交換反応
による共重合体の生成を行わしめることができ、一層効
率的な製造が可能となる点で、好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の生分解性ポリエステル
共重合体は、ポリエチレンテレフタレートと、エチレン
オキシド含量が50モル%を超えて100モル%未満の
範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合
体との間でエステル交換反応を行うことによって得られ
たポリエステル共重合体である。このような無水ジカル
ボン酸/エチレンオキシド共重合体との間でエステル交
換反応を行うことによって得られたポリエステル共重合
体は、生分解性に優れると共に、加工性に優れ、しかも
強度等の特性が良好である。更に、エチレンオキシド含
量が50モル%を超えているので構造中にエチレンオキ
シドのエーテル連鎖を有しており、このようなエチレン
オキシドのエーテル連鎖が存在することによって生分解
性が顕著に向上されるものである。かつ、エチレンオキ
シドのエーテル連鎖を有することからゴム様の性状を呈
し十分な伸びも具備しており、従って様々な用途におい
て例えばフィルム、シート体、成形体等として利用でき
る。
【0014】ポリエチレンテレフタレートとしては、特
に限定されないが、廃棄PETボトル等の使用済のポリ
エチレンテレフタレートを用いるのが好ましい。このよ
うな使用済のポリエチレンテレフタレートを用いること
によって、ポリエチレンテレフタレートのリサイクル化
を図ることができるので、環境保全の要請にも十分に応
えることができる。
【0015】使用するポリエチレンテレフタレートの数
平均分子量は特に限定されないが、10000〜300
00の範囲のものが好ましい。
【0016】無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体としては、特に限定されるものではないが、下記一
般式(I);
【化3】 (但し、式中nは1を超える数を示し、mは2以上の数
を示す)で表される無水コハク酸/エチレンオキシド共
重合体を用いるのが好ましい。このような構成とするこ
とで、生分解性を一層向上できると共に、強度も一層向
上できる利点がある。
【0017】前記一般式(I)の式中nは、1を超えて
5以下の範囲であるのが好ましく、このような範囲であ
れば、強度をより向上させつつ、十分な伸びと生分解性
を兼備させることができる。nが5を超えると十分な強
度を確保できなくなるので好ましくない。中でも、一般
式(I)の式中nは、2〜5の範囲であるのがより好ま
しい。なお、nが1であるような場合(この発明の範囲
を逸脱する場合)、即ちエーテル連鎖を有しない構造で
ある場合には伸びが十分に得られないし、生分解性も低
下してしまう。
【0018】前記無水ジカルボン酸/エチレンオキシド
共重合体におけるエチレンオキシド含量は51〜80モ
ル%の範囲であるのが好ましい。51モル%未満では十
分な伸びが得られなくなる上に生分解性も低下するので
好ましくないし、一方80モル%を超えると強度が低下
するので好ましくない。
【0019】前記無水ジカルボン酸/エチレンオキシド
共重合体の数平均分子量は特に限定されないが、200
0〜20000の範囲のものが好ましい。
【0020】また、エステル交換反応の際の混合重量比
は、ポリエチレンテレフタレート100重量部に対して
無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合体20〜8
00重量部の範囲とするのが好ましい。20重量部未満
では生分解性が低下する上に十分な伸びが得られなくな
るので好ましくないし、一方800重量部を超えると強
度が低下するので好ましくない。
【0021】なお、この発明の生分解性ポリエステル共
重合体の数平均分子量は10000〜50000である
のが好ましい。10000未満では強度が十分に得られ
なくなる傾向にあるので好ましくないし、一方5000
0を超えると加工性が低下する傾向にあるので好ましく
ない。
【0022】この発明に係る生分解性ポリエステル共重
合体は、例えばポリエチレンテレフタレートと、エチレ
ンオキシド含量が50モル%を超えて100モル%未満
の範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体と、触媒とを容器内に混合し、加熱溶融状態で、か
つ減圧下で攪拌を所定時間行って、エステル交換反応を
進行させることによって得ることができる。上記触媒は
必須ではないが、反応を効率的に進行させる観点から用
いるのが望ましい。
【0023】触媒としては、エステル交換反応触媒とし
て機能するものであれば特に限定されず、例えばチタン
(IV)テトライソプロポキシドのテトラマー体、チタン
(IV)イソプロポキシドのモノマー体、アルミニウムイ
ソプロポキシド、スズオクトエート等が挙げられる。こ
れらの中でも、ポリエチレンテレフタレートと、無水ジ
カルボン酸/エチレンオキシド共重合体との間のエステ
ル交換反応の触媒作用に特に優れている点で、チタン
(IV)テトライソプロポキシドのテトラマー体や、チタ
ン(IV)イソプロポキシドのモノマー体を用いるのが好
ましい。
【0024】中でも、工業的製法としては次のような製
造方法が好適である。即ち、ポリエチレンテレフタレー
ト、エチレンオキシド含量が50モル%を超えて100
モル%未満の範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオ
キシド共重合体及び触媒を含有した混合物を押出機によ
り加熱混練押出することによって、ポリエチレンテレフ
タレートと無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合
体との間でエステル交換反応を行わしめて生分解性ポリ
エステル共重合体を合成すると共に、該生分解性ポリエ
ステル共重合体の押出成形を行う。
【0025】このような押出機による加熱混練押出によ
って、エステル交換反応による共重合体の生成と該共重
合体の成形を連続的に行うことができる利点がある。ま
た、押出機のスクリューの強いトルクにより原料混合物
を混練するものであるから、短時間でエステル交換反応
を十分に進行させることができる。更に、混練中の温度
が精度高く所定温度に保持されるので、再現性が良好
で、得られる生分解性ポリエステル共重合体の品質のば
らつきがなく、製造安定性に優れている。
【0026】上記加熱混練は通常、減圧下で行い、その
圧は0.1〜1Torrとするのが好ましい。
【0027】上記加熱混練押出の際の加熱温度は、26
0〜320℃とするのが好ましい。260℃未満ではポ
リエチレンテレフタレートの溶融が不十分となって反応
の進行が不十分となるので好ましくないし、一方320
℃を超えると、得られる生分解性ポリエステル共重合体
の品質にばらつきを生じやすくなり製造安定性が低下す
るので好ましくない。中でも、加熱温度は280〜29
0℃とするのがより好ましい。
【0028】上記押出機としては、高分子加工の分野に
おいて樹脂の押出成形等に汎用的に使用されている公知
の押出機を用いることができる。通常、一軸押出機また
は二軸押出機が用いられるが、中でも二軸押出機を用い
るのが望ましく、この場合には得られる生分解性ポリエ
ステル共重合体の品質にばらつきを生じることがなくて
製造安定性を一層向上できる。なお、三軸以上の押出機
も使用することはできるが、汎用性の低い特殊タイプと
なるため高価であり、従って製造コストを増大させるの
で、好ましくない。
【0029】押出機のスクリューの形状としては、特に
限定されないが、例えばフルフライト形、ダルメージ
形、ミキシングピン形、ユニメルト形、バリア形等が挙
げられ、中でもフルフライト形のものが好適に使用され
る。
【0030】また、押出機のスクリューの回転数は、1
50〜600回転/分に設定するのが好ましい。150
回転/分未満では前記混合物が押出機内に滞留する時
間、即ち反応時間が増大するので好ましくないし、一方
600回転/分を超えると滞留時間は短縮されるもの
の、得られる生分解性ポリエステル共重合体の品質にば
らつきを生じやすくなるので好ましくない。
【0031】また、スクリュー長さ(L)とスクリュー
径(D)の比率L/Dは、30〜90の範囲とするのが
好ましい。30未満ではエステル交換反応が不十分とな
ることがあるので好ましくないし、一方90を超えると
押出までに要する時間が長くなるので好ましくない。中
でも、L/Dは、40〜80の範囲とするのがより好ま
しい。
【0032】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
【0033】<使用材料> (ポリエチレンテレフタレートA)カネボウ合繊(株)
製「ベルペットEFG6C」(商品名)、固有粘度0.
7dL/g、数平均分子量が20300であるもの (無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体X)無水コ
ハク酸(SA)とエチレンオキシド(EO)の開環共重
合により合成された共重合体で、組成比がSA/EO=
49/51(モル%)、数平均分子量が7000である
もの (無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Y)無水コ
ハク酸(SA)とエチレンオキシド(EO)の開環共重
合により合成された共重合体で、組成比がSA/EO=
47/53(モル%)、数平均分子量が6500である
もの (無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Z)無水コ
ハク酸(SA)とエチレンオキシド(EO)の開環共重
合により合成された共重合体で、組成比がSA/EO=
45/55(モル%)、数平均分子量が6000である
もの (無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体V)無水コ
ハク酸(SA)とエチレンオキシド(EO)の開環共重
合により合成された共重合体で、組成比がSA/EO=
40/60(モル%)、数平均分子量が4500である
もの (無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体W)無水コ
ハク酸(SA)とエチレンオキシド(EO)の開環共重
合により合成された共重合体で、組成比がSA/EO=
21/79(モル%)、数平均分子量が2800である
もの。
【0034】<実施例1>上記ポリエチレンテレフタレ
ートAと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xと
を重量比50/50で混合せしめた混合物をフラスコに
入れ、次いで触媒としてチタン(IV)テトライソプロポ
キシドのテトラマー体を前記混合物100重量部に対し
て0.5重量部となるようにフラスコに入れた後、減圧
条件下で290℃で30分反応(エステル交換反応)さ
せることによって生分解性ポリエステル共重合体を得
た。なお、この生分解性ポリエステル共重合体を用いて
溶媒キャスト法で作成したフィルムは透明であった。
【0035】<実施例2>触媒として、チタン(IV)テ
トライソプロポキシドのテトラマー体に代えて、チタン
(IV)イソプロポキシドのモノマー体を用いた以外は、
実施例1と同様にして生分解性ポリエステル共重合体を
得た。
【0036】<実施例3>ポリエチレンテレフタレート
Aと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xとを重
量比70/30で混合せしめた混合物を用いた以外は、
実施例1と同様にして生分解性ポリエステル共重合体を
得た。
【0037】<実施例4>ポリエチレンテレフタレート
Aと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xとを重
量比60/40で混合せしめた混合物を用いた以外は、
実施例1と同様にして生分解性ポリエステル共重合体を
得た。
【0038】<実施例5>ポリエチレンテレフタレート
Aと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xとを重
量比80/20で混合せしめた混合物を用いた以外は、
実施例1と同様にして生分解性ポリエステル共重合体を
得た。
【0039】<実施例6>ポリエチレンテレフタレート
Aと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xとを重
量比40/60で混合せしめた混合物を用いた以外は、
実施例1と同様にして生分解性ポリエステル共重合体を
得た。
【0040】<実施例7>ポリエチレンテレフタレート
Aと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xとを重
量比20/80で混合せしめた混合物を用いた以外は、
実施例1と同様にして生分解性ポリエステル共重合体を
得た。
【0041】<実施例8>無水コハク酸/エチレンオキ
シド共重合体Xに代えて、無水コハク酸/エチレンオキ
シド共重合体Yを用い、かつ触媒添加量を混合物100
重量部に対して0.2重量部とした以外は、実施例1と
同様にして生分解性ポリエステル共重合体を得た。
【0042】<実施例9>無水コハク酸/エチレンオキ
シド共重合体Xに代えて、無水コハク酸/エチレンオキ
シド共重合体Zを用い、かつ触媒添加量を混合物100
重量部に対して0.2重量部とした以外は、実施例1と
同様にして生分解性ポリエステル共重合体を得た。
【0043】<実施例10>ポリエチレンテレフタレー
トAと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Zとを
重量比70/30で混合せしめた混合物を用いた以外
は、実施例9と同様にして生分解性ポリエステル共重合
体を得た。
【0044】<実施例11>ポリエチレンテレフタレー
トAと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Vとを
重量比70/30で混合せしめた混合物を用い、かつ触
媒添加量を混合物100重量部に対して0.1重量部と
した以外は、実施例1と同様にして生分解性ポリエステ
ル共重合体を得た。
【0045】<実施例12>ポリエチレンテレフタレー
トAと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Wとを
重量比60/40で混合せしめた混合物を用い、かつ触
媒添加量を混合物100重量部に対して0.1重量部と
した以外は、実施例1と同様にして生分解性ポリエステ
ル共重合体を得た。
【0046】<実施例13>ポリエチレンテレフタレー
トAと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Wとを
重量比80/20で混合せしめた混合物を用いた以外
は、実施例12と同様にして生分解性ポリエステル共重
合体を得た。
【0047】<実施例14>ポリエチレンテレフタレー
トAと無水コハク酸/エチレンオキシド共重合体Xとを
重量比80/20で混合せしめた混合物を高速高混練2
軸押出機(株式会社テクノベル製「KZW15−60M
G」、スクリュー径(D)が15mm、スクリュー長さ
(L)が900mm、L/D=60、ベント部が4箇所
設けられた構成)に入れ、溶融させた後、チタン(IV)
テトライソプロポキシドのテトラマー体を前記混合物1
00重量部に対して0.5重量部となるように押出機内
に導入し、スクリュー回転数400回転/分で290℃
30分間減圧条件下で混練したのち、押出成形して棒状
の成形体を得た。なお、この押出成形の際の成形性(加
工性)は非常に良好であった。
【0048】<比較例1>無水コハク酸/エチレンオキ
シド共重合体Xに代えて、ポリブチレンサクシネート
(無水コハク酸含量50モル%、数平均分子量4200
0)を用いた以外は、実施例1と同様にして生分解性ポ
リエステル共重合体を得た。
【0049】上記のようにして得られた各生分解性ポリ
エステル共重合体は、クロロホルムに可溶であり、GP
C、 1H−NMR、DSCにより反応生成物のキャラク
タリゼーションを行った。これらの結果を表1、2に示
す。なお、 1H−NMR(溶媒:CDCl3 )の結果か
ら実施例1〜14のいずれにおいても、ポリエチレンテ
レフタレート由来のシグナルと、無水コハク酸/エチレ
ンオキシド共重合体由来のシグナルに加え、両ポリマー
ユニットの結合を示すメチレンプロトン(δ=4.53
ppm、δ=4.43ppm)のシグナルが見られ、得
られた重合体が、ポリエチレンテレフタレートと無水ジ
カルボン酸/エチレンオキシド共重合体との間でエステ
ル交換反応がなされて得られたポリエステル共重合体で
あることを確認し得た。また、表1、2における数平均
分子量はGPC測定(標準試料ポリスチレン、溶媒クロ
ロホルム)により求めた。
【0050】なお、溶媒キャスト法でフィルムを作成す
ると、実施例1〜14では透明であるのに対し、比較例
1では半透明であった。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】上記各生分解性ポリエステル共重合体につ
き、下記試験法に基づき評価を行った。
【0054】<生分解性試験法>酵素加水分解試験法に
より生分解性を評価した。即ち、各ポリエステル共重合
体の試料(25mg)をpH7.0のリン酸緩衝液(2
mL)に24時間浸漬し、37℃に保った後、酵素を所
定量加えて24時間静置し、次にこの液を孔径0.2μ
mのフィルターでろ過し、ろ液についてTOC測定装置
(島津製作所株式会社製「TOC10B型」)を用いて
水溶性分解生成物を定量し、該定量値を生分解性の指標
とした。酵素としては、ベーリンガーマンハイム社製ク
モノスカビリパーゼ(Rhizopus arrhizus 50000U/mL )
を1250U用いた。なお、上記と同条件において酵素
の存在しない系および酵素のみの系で測定したTOC値
をブランク値として差し引いた。
【0055】<粘弾性特性試験法>溶媒キャスト法で各
共重合体のフィルムを作成し、該フィルムに付き、粘弾
性スペクトルメーターを用いて、振動周波数10Hz、
昇温速度2℃/分で粘弾性特性(tanδ、貯蔵弾性
率)を測定した。なお、tanδのピーク温度はポリマ
ーのTg(ガラス転移温度)を示すことが知られてい
る。
【0056】<引張強度試験法>溶媒キャスト法で作成
した生分解性ポリエステル共重合体フィルムをダンベル
打ち抜き治具を用いて試験用ダンベル片(図1参照)を
作成し、このダンベル片につきインストロン万能試験機
4501型を用いて引張試験(試験速度:200mm/
毎分)を行い、引張強度を測定した。
【0057】<伸び率試験法>溶媒キャスト法で作成し
た生分解性ポリエステル共重合体フィルムをダンベル打
ち抜き治具を用いて試験用ダンベル片(図1参照)を作
成し、相互間距離20mmで2つの指標を点付した。こ
のダンベル片につきインストロン万能試験機4501型
を用いて引張試験(試験速度:200mm/毎分)を行
い、切断時の指標間距離を測定し、伸び率を下記式より
算出した。
【0058】伸び率(%)={(切断時の指標間距離−
20)/20}×100
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】表3、4から明らかなように、この発明の
実施例1〜14のポリエステル共重合体は、優れた生分
解性を示すと共に、十分な貯蔵弾性率及び十分な引張強
度が得られて強度も良好であり、かつ良好な伸び特性を
も具備していることを確認し得た。これに対し、エーテ
ル連鎖を有しない比較例1のポリエステル共重合体は、
十分な伸びが得られなかった。
【0061】
【発明の効果】この発明の生分解性ポリエステル共重合
体は、ポリエチレンテレフタレートと、エチレンオキシ
ド含量が50モル%を超えて100モル%未満の範囲に
ある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合体との
間でエステル交換反応を行うことによって得られるポリ
エステル共重合体であるから、優れた生分解性を有する
と共に、加工性にも優れ、また強度、耐衝撃性等の特性
も良好である。特にエチレンオキシドのエーテル連鎖を
有することで生分解性を顕著に向上できる利点がある。
かつ、エチレンオキシドのエーテル連鎖を有することか
らゴム様の性状を呈し十分な伸びも具備している。従っ
て、様々な用途において例えばフィルム、シート体、成
形体等として好適に利用できる。
【0062】無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体が、前記一般式(I)で表される無水コハク酸/エ
チレンオキシド共重合体である場合には、生分解性を一
層向上できると共に、強度も一層向上させることができ
る。
【0063】無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重
合体におけるエチレンオキシド含量が51〜80モル%
の範囲である場合には、十分な伸びを確保しつつ、より
優れた生分解性を確保することができる。
【0064】エステル交換反応の際の混合重量比が、ポ
リエチレンテレフタレート100重量部に対して無水ジ
カルボン酸/エチレンオキシド共重合体20〜800重
量部の範囲である場合には、優れた生分解性を十分に確
保しつつ、より優れた強度及び伸びを確保することがで
きる。
【0065】また、この発明に係る生分解性ポリエステ
ル共重合体の製造方法によれば、エステル交換反応によ
る共重合体の生成と、該共重合体の成形を連続的に行う
ことができるので、効率的であり、工業的製法として好
適である。また、スクリューの強いトルクにより混練す
るものであるから、短時間でエステル交換反応を十分に
進行させることができる。更に、得られる生分解性ポリ
エステル共重合体の品質のばらつきがなく、製造安定性
に優れている。
【0066】押出機が2軸押出機である場合には、より
安定した品質の生分解性ポリエステル共重合体を製造で
きる。
【0067】押出機のスクリュー回転数が150〜60
0回転/分である場合には、品質にばらつきのない生分
解性ポリエステル共重合体をより短時間で効率的に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】伸び率試験における試験用ダンベル片を示す平
面図である。
【符号の説明】
1…試験用ダンベル片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 拓也 和歌山県和歌山市小倉60 和歌山県工業 技術センター内 (72)発明者 山口 和三 和歌山県和歌山市小倉60 和歌山県工業 技術センター内 (72)発明者 久保田 静男 和歌山県和歌山市小倉60 和歌山県工業 技術センター内 (72)発明者 相羽 誠一 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業 技術院大阪工業技術研究所内 (72)発明者 中山 敦好 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業 技術院大阪工業技術研究所内 (72)発明者 川崎 典起 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業 技術院大阪工業技術研究所内 (72)発明者 山本 襄 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業 技術院大阪工業技術研究所内 (72)発明者 大工 一郎 海南市大野中1010番地 株式会社オーエ 内 (72)発明者 馬谷 博澄 海南市大野中1010番地 株式会社オーエ 内 (72)発明者 井岡 達 海南市大野中1010番地 株式会社オーエ 内 審査官 森川 聡 (56)参考文献 特開 平11−255878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートと、 エチレンオキシド含量が50モル%を超えて100モル
    %未満の範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシ
    ド共重合体との間でエステル交換反応を行うことによっ
    て得られる生分解性ポリエステル共重合体。
  2. 【請求項2】 前記無水ジカルボン酸/エチレンオキシ
    ド共重合体が、下記一般式(I); 【化1】 (但し、式中nは1を超える数を示し、mは2以上の数
    を示す)で表される無水コハク酸/エチレンオキシド共
    重合体である請求項1に記載の生分解性ポリエステル共
    重合体。
  3. 【請求項3】 前記無水ジカルボン酸/エチレンオキシ
    ド共重合体におけるエチレンオキシド含量が51〜80
    モル%の範囲である請求項1または2に記載の生分解性
    ポリエステル共重合体。
  4. 【請求項4】 エステル交換反応の際の混合重量比が、
    ポリエチレンテレフタレート100重量部に対して無水
    ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合体20〜800
    重量部の範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の生分解性ポリエステル共重合体。
  5. 【請求項5】 ポリエチレンテレフタレート、エチレン
    オキシド含量が50モル%を超えて100モル%未満の
    範囲にある無水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合
    体及び触媒を含有した混合物を押出機により加熱混練押
    出することによって、ポリエチレンテレフタレートと無
    水ジカルボン酸/エチレンオキシド共重合体との間でエ
    ステル交換反応を行わしめて生分解性ポリエステル共重
    合体を合成すると共に、該生分解性ポリエステル共重合
    体の押出成形を行うことを特徴とする生分解性ポリエス
    テル共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 押出機が2軸押出機である請求項5に記
    載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 押出機のスクリュー回転数が150〜6
    00回転/分である請求項5または6に記載の生分解性
    ポリエステル共重合体の製造方法。
JP11261484A 1999-09-16 1999-09-16 生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3127960B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11261484A JP3127960B1 (ja) 1999-09-16 1999-09-16 生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11261484A JP3127960B1 (ja) 1999-09-16 1999-09-16 生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3127960B1 true JP3127960B1 (ja) 2001-01-29
JP2001081166A JP2001081166A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17362558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11261484A Expired - Lifetime JP3127960B1 (ja) 1999-09-16 1999-09-16 生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3127960B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1160269A3 (en) 2000-05-30 2002-01-23 Nippon Shokubai Co., Ltd. Biodegradable recycled polyester resin and production process therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001081166A (ja) 2001-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009295910B2 (en) Aliphatic polyester
JP6231549B2 (ja) ポリマー、それを合成するためのプロセスおよびそれを含む組成物
US20030204029A1 (en) Process to produce polyesters which incorporate isosorbide
US6746779B2 (en) Sulfonated aliphatic-aromatic copolyesters
JPH09512571A (ja) 分解が容易なスター−ブロックコポリマー
CN103732684A (zh) 耐水解和生物可降解脂肪族/芳香族共聚酯树脂组合物
JP5223347B2 (ja) 樹脂組成物及びその製造方法、並びに共重合体
JP3127960B1 (ja) 生分解性ポリエステル共重合体及びその製造方法
JP2863570B2 (ja) 共重合ポリエチレンテレフタレートおよびその用途
JPH08127641A (ja) 医療用ポリエステル容器
JP4362674B2 (ja) ポリエステル
JP2004211008A (ja) 生分解性共重合体とその製造方法
KR101941123B1 (ko) 생분해성 수지 및 이로부터 제조된 생분해성 필름
US7342086B2 (en) Aliphatic polyester polyether copolymer, process for producing the same and aliphatic polyester composition using the copolymer
JP5050610B2 (ja) 低温特性に優れた樹脂組成物の成型体
JP4326241B2 (ja) ポリエステル樹脂およびそれからなる成形体
JP2007112821A (ja) ポリエステル共重合体および成形体
JPH06145283A (ja) 生分解性ポリマー
JP3423800B2 (ja) 脂肪族ポリエステル組成物の製造方法
JP2007112820A (ja) ポリエステル共重合体および成形体
JP3297710B2 (ja) 芳香族ポリエステルおよびその製造方法
JPH09100398A (ja) 新規なポリエステル組成物
JP3361904B2 (ja) ポリエステルブロック共重合体組成物
KR100288053B1 (ko) 분해성 폴리에스테르의 제조방법
KR940007321B1 (ko) 폴리에스테르 공중합체의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3127960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081110

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081110

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081110

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080926

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20090113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term