JP3127932B2 - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP3127932B2
JP3127932B2 JP03157637A JP15763791A JP3127932B2 JP 3127932 B2 JP3127932 B2 JP 3127932B2 JP 03157637 A JP03157637 A JP 03157637A JP 15763791 A JP15763791 A JP 15763791A JP 3127932 B2 JP3127932 B2 JP 3127932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MRI装置(核磁気
共鳴断層撮影装置)に関し、とくに超高速イメージング
を行なうMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置において、従来より、超高速
イメージングを行なうものが知られている(特開昭63
−21426号公報)。これは図4に示すようなパルス
シーケンスを行なうものである。まず、図4のAに示す
ように90°パルス1を加えると同時に、図4のBのよ
うにスライス選択用の傾斜磁場Gsのパルス3を加え
る。このGsパルス3はスライス厚さ方向のある領域の
核スピンの位相を乱すディフェージング傾斜磁場パルス
として機能し、その領域のみを選択的に励起することが
できる。つぎにリフェージングGsパルス4を印加する
ことによってスライス厚さ方向に乱れていた核スピンの
位相をそろえる。
【0003】その後、図4のCのようにフェーズエンコ
ーディング方向の傾斜磁場Gpのディフェージングパル
ス6を印加する。また、図4のDに示すようにリードア
ウト方向の傾斜磁場Grのディフェージングパルス8を
印加する。
【0004】さらに、90°パルス1から時間間隔τだ
け後に、180°パルス2と同時にGsパルス5を加え
る。このGsパルス5は180°パルス2の前後にまた
がっているため、前半がディフェージング傾斜磁場パル
スとして後半がリフェージング傾斜磁場パルスとして作
用する。
【0005】この180°パルス2の後に、リフェージ
ングGrパルス9を加える。すると、このリフェージン
グGrパルス9の時間積分がディフェージングGrパル
ス8の時間積分と同じになったときに図4のEに示すよ
うにグラジェントエコー10を発生する。このリフェー
ジングGrパルス9を順次正負に反転させると、時間積
分が反対極性で同量となった時点で順次グラジェントエ
コー10が生じる。
【0006】このグラジェントエコー10の発生に対応
して、リフェージングGpパルス7を順次加える。18
0°パルス2から時間τだけ経過した時点でスピンエコ
ーが生じるが、その時点までに加えたリフェージングG
pパルス7の総時間積分が、ディフェージングGpパル
ス6の時間積分と一致するように波形を定め、スピンエ
コーが生じる時点と、フェーズエンコーディング方向で
乱れていた核スピンがそろう時点とを一致させ、スード
エコー(グラジェントエコー10の列の包絡線)11の
ピークが180°パルス2より時間τ後の時点となるよ
うにする。
【0007】この場合、グラジェントエコー10はフェ
ーズエンコーディング数に対応した数だけ発生させるよ
うにしているので、1個の90°パルス1と1個の18
0°パルス2による1回の励起だけで必要なフェーズエ
ンコーディング数のデータを一度に得ることができて、
超高速のイメージングを行なうことができる。
【0008】ディフェージングGpパルス6の時間積分
は最大フェーズエンコーディング量の半分に相当するも
のとされており、リフェージングGpパルス7が、その
総時間積分がちょうどフェーズエンコーディング量の中
央値相当となるまで与えられた時点で、スードエコー1
1がピークとなるようにされており、そのため、スード
エコー11及びグラジェントエコー10の列に対称性が
得られる。そこで、スードエコー11の立ち上がりから
立ち下がりまでをデータサンプリングウインドウとする
ことにより、そのウインドウの中心にスードエコー11
のピークを一致させることができて、その対称性のた
め、トランケーションアーティファクトの少ない画像が
得られるという利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記の超高速イメージングでは90°パルス1と180
°パルス2との時間間隔τの2倍の時点にサンプリング
ウインドウの中心を位置させ、かつその時点までにフェ
ーズエンコーディング数の半分の数のグラジェントエコ
ー10を得なければならないので、必然的にτを短くで
きず、さらに高速化することが難しいという問題があっ
た。
【0010】この発明は、上記従来の超高速イメージン
グを行なうMRI装置を改善してさらにイメージングの
高速化を図るようにしたMRI装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRI装置においては、フェーズエ
ンコーディング方向のディフェージング傾斜磁場パルス
の時間積分を最大フェーズエンコーディング量の半分よ
りも小さくしてフェーズエンコーディング数の半分の数
までリフェージング傾斜磁場パルスを加えないうちにこ
のフェーズエンコーディング方向で乱れていた核スピン
をそろえるようにするとともに、90°パルスと180
°パルスとの時間間隔を短くすることにより、スードエ
コーを非対称とし、90°パルスと180°パルスとの
時間間隔を短くできた分だけ高速化を図ることができ
る。スードエコーが非対称となり、スードエコーの立ち
上がりから立ち下がりまでのデータサンプリングウイン
ドウの中心より前にスードエコーのピークを位置するよ
うになるので、対称性がくずれるが、撮像時間をより短
くできるという利点が得られ、また信号のS/N比を向
上させプロトン密度強調画像に近い画像を得ることがで
きるという別の利点も得られる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図1において、静磁場マグ
ネット12が発生する静磁場内に被検体(人体)11が
配置され、また、その静磁場空間内に傾斜コイル13
と、RFコイル21とが配置される。傾斜コイル13に
は傾斜電源14より所定の波形のパルス電流が流され
て、静磁場に重畳するような傾斜磁場が発生させられ
る。この傾斜電源14には、コンピュータ31の制御の
もとでシーケンサ32のRAMから読み出された波形デ
ータが送られ、そのデータ通りの波形の電流が所望のタ
イミングで傾斜コイル13に出力される。傾斜コイル1
3は直交3軸方向にそれぞれ設けられており、それらに
対応して傾斜電源14からは各方向の傾斜磁場用の電流
が出力される。この直交3軸方向の傾斜磁場はそれぞ
れ、スライス選択用の、スライス厚さ方向の傾斜磁場G
s、フェーズエンコーディング方向の傾斜磁場Gp、リ
ードアウト方向の傾斜磁場Grとする。
【0013】シーケンサ32はRFパルス波形を変調器
23に送り、この変調器23においてそのパルス波形に
応じて高周波発振器24からの高周波信号が振幅変調さ
れ、その変調後の高周波出力がRF増幅器22で増幅さ
れ、RFコイル21に送られる。こうしてRFコイル2
1から被検体11に向けてRF信号が照射される。
【0014】被検体11で発生した核磁気共鳴信号はR
Fコイル21により受信される。この受信信号は、プリ
アンプ25で増幅された後直交位相検波回路26に送ら
れて、上記の高周波発振器24からの高周波信号を参照
信号として直交位相検波される。検波出力はA/D変換
器27に送られ、デジタルデータに変換され、シーケン
サ32を経てコンピュータ31に取り込まれ、2次元フ
ーリエ変換などの画像再構成処理されることにより画像
化がなされる。
【0015】上記の静磁場は約0.1テスラ〜5テスラ
に設定され、図2のようなパルスシーケンスが行なわれ
る。この図2のパルスシーケンスは図4のパルスシーケ
ンスとほぼ同じであるが、90°パルス1と180°パ
ルス2との時間間隔τが図4よりも短くなっている点、
ディフェージングGpパルス6の時間積分が図4よりも
小さくなっている点、及び、これらによりスードエコー
11が非対称となっている点が異なっている。
【0016】すなわち、90°パルス1と180°パル
ス2との時間間隔τが図4よりも短くなっているので、
フェーズエンコーディング数の半分の数のグラジェント
エコー10が生じる前にスピンエコーが生じることとな
る。そこで、このスピンエコーが生じる時点で、フェー
ズエンコーディング方向の核スピンの位相乱れがそろう
ように、つまりリフェージングGpパルス7の総時間積
分が最大フェーズエンコーディング量の半分の量に到達
する以前にその総時間積分がディフェージングGpパル
ス6の時間積分に到達するようディフェージングGpパ
ルス6の時間積分を小さくする。これにより、フェーズ
エンコーディング数の半分の数より少ない数だけリフェ
ージングGpパルス7を与えた時点で、フェーズエンコ
ーディング方向の核スピンの位相がそろうようになっ
て、その時点をスピンエコーが生じる時点と一致させる
ことができる。
【0017】そのため、図2のEに示すように、この時
間τ後の時点でスードエコー11のピークが生じるよう
になり、フェーズエンコーディング数だけ生じるグラジ
ェントエコー10の半分の数より前の時点でそのピーク
が現われるようになって、スードエコー11は非対称な
ものとなる。A/D変換器27(図1)によるデータサ
ンプリングウインドウはこのスードエコー11の立ち上
がりから立ち下がりまでとして設定され、各グラジェン
トエコー10よりそれぞれフェーズエンコーディング量
の異なるデータが得られる。このデータがコンピュータ
31(図1)などによって2次元フーリエ変換されるこ
とにより画像が再構成される。
【0018】スードエコー11を非対称としたことによ
り、90°パルス1と180°パルス2との時間間隔τ
を短くでき、その分イメージングシーケンスの時間のさ
らなる短縮化を図ることができる。
【0019】データサンプリングウインドウはスードエ
コー11の立ち上がりから立ち下がりまでと設定される
ので、データサンプリングウインドウの半分の時点より
前でスードエコー11のピークが生じ、対称性が失われ
るが、1mM(ミリモル)〜25mMの塩化ニッケルの
水溶液を試料として用い、上記のパルスシーケンスを行
なって信号を得、そのS/N比を求める実験を行なって
みると、図3の△印で示すようなデータが得られた。参
考までに従来例(図4のシーケンス)で得たデータを○
印で示す。この図3から、スードエコー11を非対称と
することにより信号のS/N比が向上していることが分
かる。これはτが短くなったことにより核磁気共鳴信号
の強度がより強い時点でデータサンプリングが可能とな
ったためと思われる。また、塩化ニッケルの水溶液の濃
度に対する傾きが小さいため、T2に対する信号強度の
変化率が小さく、T2に対してより影響されないデータ
が得られ、その結果、再構成画像のコントラスト特性は
プロトン密度強調画像のコントラスト特性に近づくこと
が分かる。
【0020】
【発明の効果】以上、実施例について説明したように、
この発明のMRI装置によれば、スードエコーを非対称
とすることにより、撮像時間をより短くできるという利
点が得られ、また信号のS/N比を向上させプロトン密
度強調画像に近い画像を得ることができるという別の利
点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロック図。
【図2】同実施例のパルスシーケンスを示すタイムチャ
ート。
【図3】実験結果のデータを示す図。
【図4】従来例のパルスシーケンスを示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
11 被検体 12 静磁場マグネット 13 傾斜コイル 14 傾斜電源 21 RFコイル 22 RF増幅器 23 変調器 24 高周波発振器 25 プリアンプ 26 直交位相検波器 27 A/D変換器 31 コンピュータ 32 シーケンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90°パルスと180°パルスとを、デ
    ータサンプリングウインドウの中心より前でスピンエコ
    ーが発生するような短い時間間隔で順次発生する手段
    と、この90°パルス及び180°パルスとともにスラ
    イス厚さ方向のリフェージング傾斜磁場パルスを加えか
    つそのディフェージング用傾斜磁場パルスを加える手段
    と、リードアウト方向のディフェージング傾斜磁場パル
    スを加えた後そのリフェージング傾斜磁場パルスを順次
    反転させて加える手段と、フェーズエンコーディング方
    向のディフェージング傾斜磁場パルスを、その時間積分
    を最大フェーズエンコーディング量の半分よりも小さく
    して加え、かつその後そのリフェージング傾斜磁場パル
    スを、上記のリフェージング傾斜磁場パルスの反転に対
    応してフェーズエンコーディング数に対応した数だけ順
    次加える手段とを備えることを特徴とするMRI装置。
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