JP3127668U - 面ファスナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材210、面ファスナ層220及び粘着層230を備える。基材210は、表裏の関係で設けられた頂面211及び底面212を有し、頂面211若しくは底面212のいずれか、又は頂面211及び底面212の両方は、その上に互いに隣接した第1の領域201及び第2の領域202が形成される。面ファスナ層220は、基材210の頂面211又は底面212のいずれかの第1の領域201上に形成される。粘着層230は、基材210の頂面211又は底面212のいずれかの第2の領域202上に形成され、頂面211又は底面212のいずれかの上にある面ファスナ層220と粘着層230が互いに隣接する。
【選択図】図7
Description
1.図3、図4及び図5に示すように、ステッチにより面ファスナを結合する方式は、物品140の非装飾面141に面ファスナ100(又は面ファスナ100')をステッチするため、物品140の装飾面142に面ファスナ100、100'が露出されることはないが、物品140に貫設されたステッチ線150の頭部が物品140の装飾面142から露出し、物品140の美観性を損ねた。
2.図4及び図5に示すように、ステッチ線150により、面ファスナ100(又は面ファスナ100')の縁101とその周辺が相対的に作用力を受けるため、物品140と反対方向にカールすることがあった。そのため、物品140を組立てたり携帯したりする時に、縁101の先端部102により手を切ることがあった。その他、一本針又は複数針によるステッチ方式によっても面ファスナ100(又は面ファスナ100')の縁101に先端部102が形成されるため、尖った線端部分により手を切ることを防ぐことはできなかった。
3.一本針及び複数針のステッチ方式は、どちらも加工速度が遅く、ステッチのミスが発生しやすいため、不良率が高く生産率は低かった。
4.図5及び図6に示すように、結合強度を保持するために、物品140上をステッチする長さwを多く残さなければならないため、面ファスナにかかるコストが増大した。
1.図4及び図5に示すように、超音波で固着する方式は、先ず面ファスナ100'(又は面ファスナ100)の平面部111上に接着剤112を塗布するが、接着剤112の凝固には時間がかかるため、接着剤で接合する加工時間が長く、生産率に悪い影響を与えた。
2.図3及び図5に示すように、カーペットの組合せに用いる(即ち図3に示す物品140)場合、二つのカーペットを平行に組合せるため、面ファスナ100、100'の組合せ方式は、それぞれ独立したカーペットを反対方向で組合せる必要があった。また、図5及び図6に示すように、従来の面ファスナ100、100'には、その使用面(即ちループ側120又はフック側130)と結合面(即ち平面部111)が表裏の関係で設けられている。従って、面ファスナ100'(又は面ファスナ100)は、図5又は図6に示す方式だけしか選択できず、その平面部111は、接着剤112を用いて物品140上に超音波で固着することができるが、フック側130(又はループ側120)は超音波により物品140へ固着させることができなかった。従って、図5又は図6に示す組合せ方式であっても、面ファスナ100、100'のうちの一つは、必然的にステッチ方式を採用しなければならなかった。しかし上述したように、ステッチ方式ではステッチのミスが発生しやすくて不良率が高い上、ステッチ線150の頭部が美観性を損ね、外側にカールした縁101により手を切ることがよくあった。
本考案の第2の目的は、粘着層の箇所に配置して加工作業を行うことにより、ミスが発生することを防ぎ、不良率を低減させる面ファスナを提供することにある。
(一)接着箇所が完全に密着されて縁がカールしないため、接着を確実かつ安定的に行うことができる。
(二)粘着層の箇所に配置して加工作業を行うことにより、ミスが発生することを防ぎ、不良率を低減させることができる。
(第1実施形態)
図7は、本考案の第1実施形態による面ファスナ200を示す斜視図である。図8は、図7の線7−7に沿った断面図である。
図9及び図10は、本考案の第2実施形態による面ファスナを示す。第2実施形態による面ファスナの構造は、図7及び図8に示す第1実施形態と略同じであるが、基材210の第1の領域201及び第2の領域202と一体結合した面ファスナ層220(即ちループ側)に、粘着層230を接着するときは、第2の領域202の面ファスナ層220を圧着して基材210の頂面211上に形成する点が異なる。この時、基材210と粘着層230の間に扁平型面ファスナ層221が一層形成される。このように、第2実施形態の面ファスナ200の構造は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、本考案の第3実施形態による面ファスナを示す。図12は、図11の線11−11に沿った断面図である。
図13は、本考案の第4実施形態による面ファスナを示す。第4実施形態による面ファスナ200''は、基材210、二つの面ファスナ層220及び粘着層230を含む。
図14は、本考案の第5実施形態による面ファスナを示す。第5実施形態による面ファスナ200''の構造は、図13に示す第4実施形態と略同じであり、一方の面のファスナ層220(ループ側)が頂面211の第1の領域201上に形成され、他方の面のファスナ層220'が底面212の第2の領域202上に形成される点だけが異なる。一方の粘着層230は、頂面211の第2の領域202上に形成され、他方の粘着層230は、底面212の第1の領域201上に形成されている。頂面211の第1の領域201は、頂面211の第2の領域202よりも大きく、底面212の第1の領域201は、底面212の第2の領域202よりも小さい。
図15は、本考案の第6実施形態による面ファスナを示す。この面ファスナ300は、基材310(プラスチック層)、面ファスナ層320(フック側)及び粘着層330を含む点が図12に示す第2実施形態の面ファスナと略同じであるが、基材310と面ファスナ層320が同じ材料からなる点で異なる。本実施形態の基材310と面ファスナ層320は、プラスチックにより一体射出成型され、上述と同様の使用目的及び効果を得ることができる。
100' 面ファスナ
101 縁
102 先端部
110 基材
111 平面部
112 接着剤
120 ループ側
130 フック側
140 物品
141 非装飾面
142 装飾面
150 ステッチ線
200 面ファスナ
200' 面ファスナ
200'' 面ファスナ
210 基材
201 第1の領域
202 第2の領域
211 頂面
212 底面
220' 面ファスナ層
220 面ファスナ層
221 扁平型面ファスナ層
230 粘着層
300 面ファスナ
310 基材
320 面ファスナ層
330 粘着層
400 物品
401 装飾面
402 非装飾面
Claims (21)
- 基材、面ファスナ層及び粘着層を備えた面ファスナであって、
前記基材は、表裏の関係で設けられた頂面及び底面を有し、前記頂面若しくは前記底面のいずれか、又は前記頂面及び前記底面の両方は、その上に互いに隣接した第1の領域及び第2の領域が形成され、
前記面ファスナ層は、前記基材の前記頂面又は前記底面のいずれかの前記第1の領域上に形成され、
前記粘着層は、前記基材の前記頂面又は前記底面のいずれかの前記第2の領域上に形成され、
前記頂面又は前記底面のいずれかの上にある前記面ファスナ層と前記粘着層とが互いに隣接することを特徴とする面ファスナ。 - 前記粘着層は、接着フィルム、ゲル、ホットメルト接着剤、PU又はTPUからなることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- 前記面ファスナ層はループ側であることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- 前記面ファスナ層はフック側であることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- 前記基材は織編層であることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- 前記基材はプラスチック層であることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- 前記基材は、前記面ファスナ層と一体に形成され、
前記面ファスナ層はフック側であることを特徴とする請求項6に記載の面ファスナ。 - 前記面ファスナ層は、前記第1の領域及び前記第2の領域に形成され、
前記粘着層は、前記第2の領域に形成され、前記第2の領域上にある前記面ファスナ層が圧着されることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。 - 紡糸層上への結合に用いることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- プラスチック層上への結合に用いることを特徴とする請求項1に記載の面ファスナ。
- 基材、二つの面ファスナ層及び二つの粘着層を備えた面ファスナであって、
前記基材は、表裏の関係で設けられた頂面及び底面を有し、前記頂面若しくは前記底面のいずれか、又は前記頂面及び前記底面の両方は、その上に互いに隣接した第1の領域及び第2の領域が形成され、
前記面ファスナ層は、それぞれ前記基材の前記頂面及び前記底面の前記第1の領域上に形成され、
前記粘着層は、それぞれ前記基材の前記頂面及び前記底面の前記第2の領域上に形成され、
前記頂面又は前記底面のいずれかの上にある前記面ファスナ層と前記粘着層とが互いに隣接することを特徴とする面ファスナ。 - 前記粘着層は、接着フィルム、ゲル、ホットメルト接着剤、PU又はTPUからなることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
- 前記面ファスナ層は、ループ側又はフック側のいずれかであることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
- 前記面ファスナ層は、一方がフック側であり、他方がループ側であることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
- 前記基材は織編層であることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
- 前記基材はプラスチック層であることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
- 前記基材は、前記面ファスナ層と一体に形成され、
前記面ファスナ層はフック側であることを特徴とする請求項16に記載の面ファスナ。 - 前記面ファスナ層は、前記第2の領域に形成され、
前記粘着層は、前記第2の領域に形成され、前記第2の領域上にある前記面ファスナ層が圧着されることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。 - 前記面ファスナ層は、ループ側又はフック側のいずれかであることを特徴とする請求項18に記載の面ファスナ。
- 紡糸層上への結合に用いることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
- プラスチック層上への結合に用いることを特徴とする請求項11に記載の面ファスナ。
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JP2006007939U JP3127668U (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | 面ファスナ |
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Publications (1)
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JP3127668U true JP3127668U (ja) | 2006-12-07 |
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Family Applications (1)
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JP2006007939U Expired - Lifetime JP3127668U (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | 面ファスナ |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010265104A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Duplo Seiko Corp | 紙葉類供給装置 |
JP2011006145A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Shuichi Yamamoto | 物品保持具 |
JP5175857B2 (ja) * | 2007-10-23 | 2013-04-03 | クラレファスニング株式会社 | 融着性面ファスナー |
-
2006
- 2006-09-28 JP JP2006007939U patent/JP3127668U/ja not_active Expired - Lifetime
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