JP3127495B2 - 熱処理方法 - Google Patents

熱処理方法

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JP3127495B2
JP3127495B2 JP17749291A JP17749291A JP3127495B2 JP 3127495 B2 JP3127495 B2 JP 3127495B2 JP 17749291 A JP17749291 A JP 17749291A JP 17749291 A JP17749291 A JP 17749291A JP 3127495 B2 JP3127495 B2 JP 3127495B2
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一郎 松村
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Daido Steel Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱処理方法に関する。処
理室へ空気や窒素ガス等の加熱気体又は冷却気体を流通
させて、該処理室に収納されている金属材料やセラミッ
クス材料等の被処理材を加熱又は冷却することが行なわ
れている。かかる被処理材の熱処理においては、該被処
理材を均一加熱又は均一冷却することが求められ、この
ためには該被処理材の各部位へ接触する加熱気体又は冷
却気体の風量を適宜制御することが肝要である。本発明
は処理室に収納されている被処理材の各部位へ接触する
加熱気体又は冷却気体の風量を適宜制御して該被処理材
を均一加熱又は均一冷却する熱処理方法の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような熱処理方法として、
処理室へ直通の流路に複数の画壁を並設して該流路を複
数の小流路に区画し、該小流路にそれぞれダンパを着装
して、該ダンパの開度を調節することにより、該処理室
に収納されている被処理材の各部位へ接触する加熱気体
又は冷却気体の風量を制御することが行なわれている。
【0003】ところが、かかる従来法には、複雑な構造
の且つ煩雑な操作の装置が必要であり、またダンパの開
度を小さくして該ダンパが着装されている小流路の風量
を減少させることはできても、該小流路が固定して並設
された画壁で区画されているため、ダンパを全開にした
ときの該小流路に許容される最大風量以上には該小流路
の風量を増加させることができず、その結果、被処理材
の均一加熱又は均一冷却が不充分になるという欠点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、複雑な構造の且つ煩雑な操作
の装置が必要であり、また各小流路における風量の増減
幅が小さいために被処理材の均一加熱又は均一冷却が不
充分であるという点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、処理
室へ加熱気体又は冷却気体を流通させて該処理室に収納
されている被処理材を加熱又は冷却するに際し、該処理
室へ直通の流路に所定間隔で並設された複数の可撓性案
内板の一端部を移動させてその開度を調節することによ
り該可撓性案内版で区画された小流路の風量を制御する
ことを特徴とする熱処理方法に係る。
【0006】本発明において肝要な点は、処理室へ直通
の流路に所定間隔で並設された複数の可撓性案内板の一
端部を移動させてその開度を調節する処にある。可撓性
案内板の一端部を移動させてその開度を大きくすると、
該可撓性案内板で区画された小流路それ自体が広がり、
該小流路における風量が増加する。逆に可撓性案内板の
一端部を移動させてその開度を小さくすると、該可撓性
案内板で区画された小流路それ自体が狭まり、該小流路
における風量が減少する。各可撓性案内板は、固定して
並設されたものではなく、その一端部が移動可能に並設
されたものであるため、各可撓性案内板で区画された各
小流路の間口変更幅は広範囲であり、それだけ各小流路
における風量増減幅も広範囲になる。したがって本発明
によると、簡素な構造の且つ簡略な操作の装置を用いて
被処理材を高度に均一加熱又は均一冷却できる。
【0007】本発明では処理室へ直通の上流側における
流路に所定間隔で並設された複数の可撓性案内板の一端
部を移動させるのが好ましい。各可撓性案内板で整流化
した加熱気体又は冷却気体を処理室へ送入できるため、
該処理室に収納されている被処理材をより高度に均一加
熱又は均一冷却できるからである。また本発明では処理
室の各部位における又は各小流路における加熱気体又は
冷却気体の温度に基づき演算装置を介して各可撓性案内
板の一端部を移動させるのが好ましい。処理室に収納さ
れている被処理材を自動で且つ高度に均一加熱又は均一
冷却できるからである。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施状態を略示する縦断面
図である。ハウジング11の内部に加熱室12が形成さ
れており、加熱室12には台車21に載置された被処理
材Aが収納されている。加熱室12の上流側には多孔の
整流板13を介して流路31が形成されており、加熱室
12の下流側には出口14を介して流路32が形成され
ていて、流路31の上流側と流路32の下流側とは加熱
器41を介して接続されている。流路31には整流板1
3を囲むようにファン42が介装されており、流路32
には出口14の全域に亘って可撓性案内板51〜55が
所定間隔で並設されている。
【0009】可撓性案内板51〜55は、その一端部が
ハウジング11に取付けられたシリンダ61〜65のシ
リンダロッドに延長部材を介して連結されており、その
他端部が出口14の枠部に固定されている。流路32は
可撓性案内板51〜55で小流路71〜75に区画され
ており、小流路71〜75には測温端子81〜85が挿
入されていて、測温端子81〜85は演算装置91を介
してシリンダ61〜65へと接続されている。
【0010】図1は被処理材Aを加熱処理している状態
を示しており、この際の加熱気体は実線矢印で示す流れ
となっている。かかる加熱処理において例えば、測温端
子81,82で検出される加熱気体の温度が相対的に高
い場合には、その高い程度に応じ、演算装置91及びシ
リンダ61,62を介して、可撓性案内板51,52の
一端部を左方向へ移動させ、その間口を狭くすることに
より小流路71,72における風量を減少させるのであ
り、同時にまた測温端子84,85で検出される加熱気
体の温度が相対的に低い場合には、その低い程度に応
じ、演算装置91及びシリンダ64,65を介して、可
撓性案内板54,55の一端部を右方向へ移動させ、そ
の間口を広くすることにより小流路74,75における
風量を増加させるのである。
【0011】図2は本発明の他の一実施状態を略示する
縦断面図である。ハウジング15の内部に加熱室16が
形成されており、加熱室16には台車22に載置された
被処理材Bが収納されている。加熱室16の下流側には
多孔の整流板17を介して流路33が形成されており、
加熱室16の上流側には入口18を介して流路34が形
成されていて、流路33の下流側と流路34の上流側と
は冷却器43を介して接続されている。流路33には整
流板17を囲むようにファン44が介装されており、流
路34には入口18の全域に亘って可撓性案内板56〜
60が所定間隔で並設されている。
【0012】可撓性案内板56〜60は、その一端部が
ハウジング15に取付けられたシリンダ66〜70のシ
リンダロッドに延長部材を介して連結されており、その
他端部が入口18の枠部に固定されていて、流路34は
可撓性案内板56〜60で小流路76〜80に区画され
ている。加熱室16の下流側には上下方向に所定間隔で
測温端子86〜90が挿入されており、測温端子86〜
90は演算装置92を介してシリンダ66〜70へと接
続されている。
【0013】図2は被処理材Bを冷却処理している状態
を示しており、この際の冷却気体は実線矢印で示す流れ
となっている。かかる冷却処理において例えば、測温端
子86,87で検出される冷却気体の温度が相対的に低
い場合には、その低い程度に応じ、演算装置92及びシ
リンダ66,67を介して、可撓性案内板56,57の
一端部を左方向へ移動させ、その間口を狭くすることに
より小流路76,77における風量を減少させるのであ
り、同時にまた測温端子89,90で検出される冷却気
体の温度が相対的に高い場合には、その高い程度に応
じ、演算装置92及びシリンダ69,70を介して、可
撓性案内板59,60の一端部を右方向へ移動させ、そ
の間口を広くすることにより小流路79,80における
風量を増加させるのである。
【0014】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、簡素な構造の且つ簡略な操作の装置を用いて被
処理材を高度に均一加熱又は均一冷却できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施状態を略示する縦断面図。
【図2】本発明の他の一実施状態を略示する縦断面図。
【符号の説明】
11,15・・・ハウジング、12・・・加熱室、16
・・・冷却室、31〜34・・・流路、41・・・加熱
器、42,44・・・ファン、43・・・冷却器、51
〜60・・・可撓性案内板、61〜70・・・シリン
ダ、71〜80・・・小流路、81〜90・・・測温端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/767 F25D 17/08 F27D 19/00 G01N 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室へ加熱気体又は冷却気体を流通さ
    せて該処理室に収納されている被処理材を加熱又は冷却
    するに際し、該処理室へ直通の流路に所定間隔で並設さ
    れた複数の可撓性案内板の一端部を移動させてその開度
    を調節することにより該可撓性案内版で区画された小流
    路の風量を制御することを特徴とする熱処理方法。
  2. 【請求項2】 処理室へ直通の上流側における流路に所
    定間隔で並設された複数の可撓性案内板の一端部を移動
    させる請求項1記載の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 処理室の各部位における又は各小流路に
    おける加熱気体又は冷却気体の温度に基づき演算装置を
    介して各可撓性案内板の一端部を移動させる請求項1又
    は2記載の熱処理方法。
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