JP3127447U - ゲレンデ用ロッカー - Google Patents
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Abstract
【課題】 スキー等を収納する専用ロッカーを小型化して、コスト低減とスペースの有効利用を図る。
【解決手段】 スノーブーツを収納するための棚板17の上面背板側に、奥に向かって上昇傾斜させた傾斜面30を設ける。傾斜面30があると、前後に一列にスノーブーツを置くときに、奥に置くスノーブーツは傾けた状態で収納することができる。傾斜させることにより、奥側のスノーブーツの収納に要する前後方向の寸法(奥行寸法)が短縮されロッカー全体の奥行きを小さくできる。また、スノーブーツを横に並べて置かないので幅寸法も小さくできる。
【選択図】 図1
【解決手段】 スノーブーツを収納するための棚板17の上面背板側に、奥に向かって上昇傾斜させた傾斜面30を設ける。傾斜面30があると、前後に一列にスノーブーツを置くときに、奥に置くスノーブーツは傾けた状態で収納することができる。傾斜させることにより、奥側のスノーブーツの収納に要する前後方向の寸法(奥行寸法)が短縮されロッカー全体の奥行きを小さくできる。また、スノーブーツを横に並べて置かないので幅寸法も小さくできる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、スキー、スノーボード、スノーブーツ等を収納するためのロッカー(以下、ゲレンデ用ロッカー)に係り、とくにロッカーの奥行寸法を小さくする構造に関する。
ゲレンデ用ロッカーは、冬期スポーツであるスキーやスノーボード等の長尺板と専用のスノーブーツとを収納させる。従来、ゲレンデ用ロッカーは、例えば図3に示すように、ケース本体1の両端と内部に側板2を設けてロッカー空間を複数に画成し、それぞれにドア3を設ける一方、独立させたロッカー庫内に仕切板4を設けて、庫内(収納空間)を左右二つのスペースに分割し、一方の収納空間S1にスキー、スノーボードを収納させるようになっている。
また、他方の収納空間には、複数の棚板5を設けて、スノーブーツBを横並びさせて収納できるようにしてある。棚板5は、仕切板4と前記側板2との間に掛け渡して配設し、上下方向に略均等間隔をもたせる。冬期の競技大会のような場合は一人の利用者が複数のスノーブーツを持ち込むこともあるし、ホテルのような施設では二名〜三名がひとつのロッカーを共用する場合もあるので、棚板5は複数配置することが望ましい。
なお、ケース本体1の天板7には、長尺なスキーを収納させやすくするための天孔8を設ける場合がある。天孔8をスリット状にしておけば、上方に引き抜くことができないので、高額なスキー板の盗難を防止できる。
なし
問題は、大きなスノーブーツを横並びで収納させる必要性から、ゲレンデ用ロッカーはスノーブーツBを入れる空間の幅Wが大きくなる点にある。一般の靴と異なり、スノーブーツはビンディングに装着させる必要や剛性を高めるため外形が大きく、二足一組のスノーブーツを棚板5に置くには、どうしても幅Wの寸法を大きく設計する必要があった。
しかしながら、幅Wが大きいとロッカーの製造コストも高くなるし、ロッカーの占有体積が増えて、ロッカー室の使い勝手が悪くなる等の難が生じていた。
そこで、本考案の目的は、従来とほぼ同じ構造を採用しつつ、幅Wを狭くしてロッカーを小型化することにある。
前記目的を達成するため、本考案に係るゲレンデ用ロッカーは、スノーブーツを収納するための棚板の上面背板側に、奥に向かって上昇傾斜させた傾斜面を設ける(請求項1)。
本願考案は、スノーブーツを左右に並べて置くのではなく、前後に並べて収納させ、幅Wを約1/2にする。このとき、棚板の奥部(背板側)に傾斜面を設けることで、奥に置くスノーブーツは傾けた状態で収納することができる。傾斜させることにより、奥側のスノーブーツの収納に要する前後方向の寸法(奥行寸法)が短縮され、ロッカー全体の奥行きも小さくすることが可能となる。傾けて置いてもスノーブーツの収納機能には何らの支障もないからである。こうして、従来通りの使い勝手のまま、ロッカー全体の体積を低減することが可能となった。
請求項2は、仕切板によって左右二つに分割した収納空間のうち、スキー板またはスノーボードの収納空間の底板の上に、高さ5〜40cmの台座を設けるものである。
このような台座を設けると、台座の上に置いたスキーやスノーボードと、底板の上に置いたスキーやスノーボードは、高さ位置が段違いとなる。このため、ビンディング(ブーツ装着具)の位置が互いにずれ、複数のスキー板やスノーボードを収納しても、ビンディングのぶつかり合いがなく、多くの長尺板の収納を行うことが可能となる。
本考案に係るゲレンデ用ロッカーによれば、スノーボードを収納する空間の体積を小さくでき、ロッカーの小型化を図ることが出来る。これにより製品コストを低減でき、ロッカー室の占有空間が小さくなることによって利用者の使い勝手も良好となる。
図1は、本考案に係るゲレンデ用ロッカーを例示するものである。このゲレンデ用ロッカーは、天板11、底板12、背板13、開閉扉14、および左右両側の側板15によって形成した個別の収納空間の内部に、仕切板16を設けて収納空間を左右二つの領域に分割してあり、片方の側板15Rと仕切板16との間に棚板17を設けてスノーブーツの収納空間を形成する。
ロッカーは、開閉扉14の数だけ個別の収納空間をもつが、この実施形態では個別の収納空間の数を例えば二つとして示してある。ロッカーの左右寸法を大きく設定できる場合は、開閉扉14の数、すなわち個別の収納空間の数を適宜増加して構わない。数が増えても、各収納空間の内部の構造は同じでよい。
仕切板16によって左右二つの領域に分割した収納空間は、この実施形態では、右側をスノーブーツの収納空間(副空間)、左側をスキー板やスノーボードの収納空間とするよう図示した。左右の関係は逆でも良い。なお、スノーブーツは横に並べておかず、前後に並べて収納するので、収納空間の幅は従来のロッカーの約1/2程度とできる。
図2にも示すように、棚板17の奥(背板13側)には、奥に向かって上昇傾斜させた傾斜台30を配設する。これにより、背板13側に置くスノーブーツ31は傾斜させて配置することが出来、棚板17にそのまま載せる手前側のスノーブーツ32よりも収納に要する前後方向の寸法が短縮される。
背板13側に置くスノーブーツ31に要する収納寸法をW1、手前側のスノーブーツ32に要する収納寸法をW2とし、傾斜台30の傾斜面の角度をθとしたとき、おおよそW1=W2・COSθとなる。COSθ<1である。傾斜面の角度θが大きくなればなるほど、W1の値は小さくなる。実用上は30〜45度程度とすることが望ましい。角度を大きくとりすぎると、背板13側に置くスノーブーツ31が滑動する可能性が生じるからである。
背板13側に置くスノーブーツ31を傾斜させるには、何らかの方法で傾斜面を設ければよい。この実施形態では、配設の容易さから傾斜台30を配設してある。傾斜台30は、量産成形でき、予め棚板17にネジ止め固定しておくことが出来るので、傾斜面を設ける作業性がよい。傾斜台30を用いなくても、傾斜面を固定することは出来るがネジ止め等の固定作業が繁雑になる不利がある。傾斜台30は、棚板17の中央より奥(背板13側)に配置することが望ましい。
棚板17の一端を固定する仕切板16は、従来の仕切板と異なり、棚板17の手前側端縁(開閉扉14側端縁)まで設けず、手前端縁から少し奥まった位置までの大きさとし、棚板17の手前側にスキー用の収納空間と連通する隙間を設けることが望ましい。左右二つの収納空間に隙間を設けることにより、スノーブーツの収納が容易になり、同時に、スキーやスノーボードのビンディングをスノーブーツ用の空間に逃がすことが可能となる。隙間は、例えば、10〜15cm程度を見込む。なお、従来のロッカーの仕切板の端縁を図1に破線Yで示した。
スキー板やスノーボードの収納空間(左側の収納空間)の底板12には、例えば高さ12〜15cm程度の台座40を配置する。この台座40は、スキーやスノーボードのビンディングの高さ位置をずらせるものである。台座40の上に置いたスキー等の長尺板と、底板12の上に置いたスキー等の長尺板の中央のビンディングを位置ずれさせることが出来ればよい。ビンディングを位置ずれさせることによって、突起物同士の衝突を回避して、スキー等の各種のスポーツ用長尺板の効率的収納を可能とさせる。
台座40は、底板12に固定しておくことが望ましい。悪戯などによる盗難や清掃時の紛失を防止するためである。また、重量のあるスキー板やスノーボードを載せるため、利用中に台座40が滑動することも好ましくないからである。しかしながら、一定の重量をもたせて滑動が生じないようにした台座40であれば、必ずしも底板12に固定する必要はない。固定しない方が、スキー等の長尺板の配置を自由に組み替えることが出来る等の自由性も生まれるからである。
台座40の大きさは、例えば、左右幅をスキー等の収納空間の略半分とし、奥行きは、スキー等の収納空間の奥行寸法の50%以上とすることが望ましい。台座40の上面面積と、残余の底板12の面積の比率が、例えば40〜50%になっていればビンディングを位置ずれさせた効率の良い収納が出来る。
従って、かかるゲレンデ用ロッカーによれば、棚板17の上面奥部に傾斜台30を設けてあるため、従来のゲレンデ用ロッカーに較べて奥行寸法を確実に小さくでき、製造コストを押さえ空間スペースの有効利用を図ることが出来る。
第二に、仕切板16の奥行寸法を小さくして手前側に若干の隙間を設けることによって、スノーブーツの収容がより容易になった。
第三に、スキー板やスノーボードの収納空間の底板12に台座40を設けることによって、ビンディングの位置をずらすことが可能となり、狭い庫内の空間スペースを有効に利用して効率的にスキー等を収納できるようになる。
なお、本願考案に係るゲレンデ用ロッカーは、前記実施形態のものに限定されない。例えば、実施形態では棚板17の上面奥部に傾斜台30を設ける旨を説明したが、スノーブーツを傾けて収納すればよいので、必ずしも傾斜台30を用いる必要はない。片方の側板15Rまたは仕切板16に一端を固定した傾斜板を設けても同じ効果を得る。スノーブーツを載せて支持できる面積をもった傾斜面があれば、構造は限定されない。スノーブーツの底面より幅が狭い傾斜面でも実用に耐えることは当然である。
台座40は、上面の総面積が大切である。上面の形状は問わない。略L字状や円形でもよい。脚の形状も問わない。強度が保証できる限り、脚は、柱状、箱形、トラス脚など適宜の構成で構わない。
また、台座40として説明したが、スキー等のビンディングの高さを互いにずらすことが出来れば良いので、台座40に代え、棚を設けても同様の効果を得る。スキー等は重量物なので、棚の強固な支持のためには側板15や仕切板16の強度を強くしてL字状のブラケットで上下を支持する等、製造の煩雑やコストの点で種種の不利が生ずるが、同じ作用効果を得る点で台座40と変わりがない。
11 天板
12 底板
13 背板
14 開閉扉
15 側板
15R 片方の側板
16 仕切板
17 棚板
30 傾斜台
31、32、B スノーブーツ
40 台座
S1 収納空間
Y 仕切板の端縁
12 底板
13 背板
14 開閉扉
15 側板
15R 片方の側板
16 仕切板
17 棚板
30 傾斜台
31、32、B スノーブーツ
40 台座
S1 収納空間
Y 仕切板の端縁
Claims (2)
- 天板、底板、背板、開閉扉、および左右両側の側板によって形成した個別の収納空間の内部に、仕切板を設けて収納空間を左右二つの領域に分割するとともに、片方の側板と仕切板との間に棚板を設けてスノーブーツの収納空間を形成したゲレンデ用ロッカーにおいて、
前記棚板の上面背板側に、奥に向かって上昇傾斜する傾斜面を備えることを特徴とするゲレンデ用ロッカー。 - 仕切板によって分割した収納空間の左右二つの領域のうち、スキー板またはスノーボードの収納空間の底板の上に、高さ5〜40cmの台座を設けることを特徴とする請求項1記載のゲレンデ用ロッカー。
Priority Applications (1)
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JP2006007690U JP3127447U (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | ゲレンデ用ロッカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007690U JP3127447U (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | ゲレンデ用ロッカー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3127447U true JP3127447U (ja) | 2006-11-30 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP3127447U (ja) |
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2006
- 2006-09-21 JP JP2006007690U patent/JP3127447U/ja not_active Expired - Fee Related
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