JP3127001B2 - 酸に対して安定化された炭酸カルシウム、その製法および酸性紙の製造にこれを用いる方法 - Google Patents
酸に対して安定化された炭酸カルシウム、その製法および酸性紙の製造にこれを用いる方法Info
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Description
た形の炭酸カルシウム、およびこれを製造する方法、お
よびこれを中性ないし弱酸性紙を製造する際の充填材料
として用いて得られる紙の光学的性質を改良する方法に
関する。
れる紙の光学的性質、特に白色度、を改良するために、
二酸化チタンおよび焼成クレーが従来用いられてきた。
しかしながら、これらの物質、特に二酸化チタン、は非
常に高価で、製紙コストが高くなり、その結果、競争に
ならないほど高価な紙にしなければならないという欠点
を持つ。
ム、はアルカリ性紙の製造の際の充填材料として用いら
れる。この材料を用いると、光学的性質が向上した紙と
なる。炭酸カルシウムは、二酸化チタンと比べてかなり
安価であり、従ってこれを用いると経済的に相当有利と
なる。しかしながら、炭酸カルシウムは酸性環境下で分
解するので、酸性紙の充填材としては一般に用いること
ができない。従って、アルカリ性充填材を使用すると最
終的な紙の性質に否定的な影響がもたらされる砕木紙の
ような酸性紙の製造の際に、充填材料として用いうる酸
に対して安定化されたされたかつ低いpHで分解しにく
い炭酸カルシウムをベースにした材料の開発が長い間望
まれてきた。
の炭酸塩化による炭酸カルシウムの製造プロセスにおい
て、様々な燐酸類およびそれらの塩、とくにナトリウム
およびカリウム塩が用いられてきたことは知られてい
る。
の中には米国特許第4、240、870号があり、そこ
では、多段炭酸カルシウム製造プロセスの第1工程で、
燐酸、例えばオルト燐酸、メタ燐酸、ヘキサメタ燐酸、
トリポリ燐酸、ピロ燐酸、テトラポリ燐酸およびヘキサ
ポリ燐酸、あるいはこれらのナトリウム、カリウムまた
は亜鉛塩、の少なくとも1種を水性水酸化カルシウム懸
濁液に加えている。用いる酸または塩の量は、懸濁液中
の水酸化カルシウムの約0.01−約5.0重量%であ
る。
では、多段炭酸カルシウム合成の第1工程または第2工
程の反応を、燐酸およびその水溶性塩の少なくとも1種
の存在下で行なっている。燐酸またはその塩は、上記米
国特許第4、240、870号に挙げられている同じリ
ストの中から選ばれ、同じ量で用いられる。
段炭酸カルシウム製造プロセスの第1炭酸塩化工程の終
了時に、好ましくは大部分の炭酸カルシウムが沈殿した
後に、あるいはその後の熟成または第2炭酸塩化工程時
に、ポリ燐酸塩、特にヘキサメタ燐酸ナトリウム、のよ
うな錯体形成剤を加えることが記載されている。使用す
る錯化剤の量は、製造される炭酸カルシウムの0.00
1−5重量%である。
に、水酸化カルシウムの水性懸濁液の最初の炭酸塩化の
後に、アルカリ金属燐酸塩のような可溶性金属塩を加え
ることが記載されている。加える塩の量は、出発懸濁液
中の水酸化カルシウムの約0.001−0.5モル%で
ある。
には、縮合燐酸またはその塩を、水性水酸化カルシウム
分散液の二酸化炭素含有ガスでの炭酸塩化によって形成
された粘性ゼラチン状エマルジョンに加える、炭酸カル
シウムの製造法が記載されている。縮合燐酸はヘキサメ
タ燐酸、ピロ燐酸、トリポリ燐酸、ポリ燐酸またはウル
トラ燐酸である。
には、さらに水性水酸化カルシウム分散液中にマグネシ
ウム含有化合物を存在させる以外は、上記の特開昭60
−090、821号公報に記載のものと同じ基本的な製
法が記載されている。
シウムの製造時に燐酸またはその塩を加えることによっ
て、得られる炭酸カルシウム生成物が耐酸性のものにな
るということについては、記載も示唆するものもない。
さらに、上記の方法ではいずれも、酸または塩の添加
を、最終炭酸カルシウム粒子へ行なうのではなく、炭酸
塩化の前またはまたはその間に水酸化カルシウムへ行な
うか、あるいは沈殿直後の炭酸カルシウム先駆体へ行な
っている。
体中の固体の分散を改善するために、2ミクロン未満の
平均粒度を有する超微細炭酸カルシウムの製造プロセス
の一部として、0.2−0.4重量%の分散剤、例えば
ポリ燐酸の水溶性塩または燐酸塩、特にヘキサメタ燐酸
ナトリウム、を粉砕炭酸カルシウムのスラリーへ加える
ことが記載されている。
ルシウムに加えるものであるが、スラリー状の炭酸カル
シウムへ加えるものであり、酸または燐酸塩が、得られ
る超微細炭酸カルシウムを耐酸性にすることについては
記載はなくまた示唆するものもない。
燐酸塩を分散剤または表面活性剤として炭酸カルシウム
のような鉱物粒子のスラリー中に用いることは、米国特
許第4、610、801号に記載されている。
酸カルシウム粒子を細かく均一化しそして粒子表面を酸
性ガスのカルシウム塩で被覆するために、平均粒径が2
0ミクロン以下の炭酸カルシウム粒子を、炭酸カルシウ
ムと反応しうる酸性ガス、例えば燐酸を加熱することに
よって得た酸性ガス、で処理することが記載されてい
る。この文献にはまた、酸性ガスが弗化水素、二酸化硫
黄、無水燐酸あるいはチタン、アルミニウムまたは珪素
の塩化物または弗化物であるとき、得られる炭酸カルシ
ウム粒子の酸に対する溶解度が減じると記されている。
このプロセスは流動床型反応器で固体―ガス相を接触さ
せることに基づくものである。しかしながら、ガス接触
プロセスを用いる場合には、炭酸カルシウムの表面処理
を、炭酸カルシウムの水性懸濁液を表面処理剤の溶液ま
たはエマルジョンで処理することによって行なう方法を
用いるという固有の欠点があると、この特許では述べて
いる。日本特許第030、812/82号には、メタ燐
酸塩またピロ燐酸塩のような縮合燐酸塩のみの水溶液を
用い、これを水性炭酸カルシウム懸濁液に加える、炭酸
カルシウム粒子表面を改良する方法が記載されている。
この方法によると、耐酸性でかつ粒子のpHが0.1−
5.0まで減少した炭酸カルシウム粒子が得られる。
ないし弱酸性紙を製造する際に充填材料として使用する
ことが可能となるように酸に対して安定化された炭酸カ
ルシウムの形、およびこの酸に安定な炭酸カルシウムの
製法を見いだしたものであり、それは、固体―液体反応
および被覆工程において、カルシウムキレート化剤およ
び/または共役塩基である化合物を、次いで弱酸を、微
細炭酸カルシウムへ加えることに基づくものである。好
ましいカルシウムキレート化剤または共役塩基および弱
酸の組み合わせは、ヘキサメタ燐酸ナトリウムと燐酸で
ある。
された形の炭酸カルシウムは、製紙の際の充填材料とし
て特に効果的であり、これによって光学的性質が向上し
た紙、特に顔料散乱係数、不透明度および白色度が改良
された紙が得られることが分かった。本発明の酸に対し
て安定化された炭酸カルシウムはまた、経済的でありそ
してこれまで用いられてきた二酸化チタンおよび焼成ク
レー充填材に比べて著しく安価である。本発明によって
製造された材料はまた、塗料の顔料としても有用であ
る。
は、穏やかな酸性環境において安定な炭酸カルシウムの
形をしている。酸安定化炭酸カルシウムが穏やかな酸性
環境において劣化に耐える能力は、溶液中の炭酸カルシ
ウム表面に吸収されたまたはこれと反応したカルシウム
キレート化剤または共役塩基と弱酸との間の緩衝作用に
よる。特定の理論に限定したくはないが、カルシウムキ
レート化剤または共役塩基を炭酸カルシウム表面に施し
たとき、これらは炭酸カルシウム表面の溶解度を減少さ
せる働きをすると考えられる。
陰イオンおよび弱酸の陰イオンは同じであってもよい
が、これらは同じである必要はない。
塩基として炭酸カルシウムへ加えたとき、弱酸は燐酸ま
たは亜硫酸のようなどのような弱酸でもよいが、燐酸が
好ましい。
ウムは、クエン酸/クエン酸塩、亜硫酸/亜硫酸塩、ホ
ウ酸/ホウ酸塩、およびこれらの組み合わせのような弱
酸/共役塩基系にしうる。
なくとも約0.1重量%のカルシウムキレート化剤また
は共役塩基および少なくとも約0.1重量%の弱酸と混
合することによって、酸に対して安定化される。カルシ
ウムキレート化剤は、ヘキサメタ燐酸(これが好まし
い)と、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、ト
リエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、o−フ
ェナントロリン、修酸等を含めた一般的な多座キレート
配位子とからなる群から選ばれる化合物である。本発明
の共役塩基は、弱酸のアルカリ金属塩である。アルカリ
金属はナトリウムまたはカルシウムが好ましい。ヘキサ
メタ燐酸ナトリウムは、カルシウムキレート化剤である
上に、共役塩基でもあり、また本発明の共役塩基の好ま
しい例でもある。弱酸のいくつかの具体例は、燐酸、メ
タ燐酸、ヘキサメタ燐酸、クエン酸、ホウ酸、亜硫酸、
酢酸およびこれらの混合物である。燐酸が好ましい。
は、最終混合物の約1−約2重量%、弱酸は、最終混合
物の約1−約4重量%であるのが好ましい。
ましく、これは沈降炭酸カルシウムでも天然の粉砕石灰
石でもよい。
レート化剤または共役塩基をまず微細炭酸カルシウムと
混合する。次に、弱酸を混合物に加え、これらの混合物
を、成分を確実に均一に混合するのに十分に長い時間、
攪拌する。
ート化剤または共役塩基を微細炭酸カルシウムと混合す
る。弱酸は紙組成物に加え、充填材料としての炭酸カル
シウム含有混合物をこれと一緒にし、製紙プロセスの
間、さらに混合する。
ムキレート化剤または共役塩基および弱酸の両方を、紙
組成物に加え、これを製紙プロセス中に炭酸カルシウム
に加える。
よび弱酸を含めた酸安定化炭酸カルシウム成分は、製紙
プロセス中の様々な時に、紙組成物の一部として、製紙
機械内で炭酸カルシウム含有紙混合物に動力学的に加え
ることができる。
よび弱酸の両方を紙組成物に加える本発明の方法の具体
例では、カルシウムキレート化剤または共役塩基を、続
いて弱酸を、炭酸カルシウム含有混合物へ順次供給する
ことが重要である。
ムキレート化剤または共役塩基および弱酸の好ましい組
み合わせは、ヘキサメタ燐酸ナトリウムと燐酸である。
細炭酸カルシウムは乾燥粉末または固形分含有率が約6
0重量%以下の水性スラリー状である。
は、固体の形でまたは水溶液の形で用いることができ
る。微細炭酸カルシウムが乾燥粉末状である場合は、均
質混合を促進するために、カルシルウムキレート化剤ま
たは共役塩基は固体の形であるよりは、水溶液で用いる
のが好ましいことが分かった。炭酸カルシウムが水性ス
ラリーの形である場合は、カルシルウムキレート化剤ま
たは共役塩基が固体状であるとこれに容易に溶解する。
そしてこれは、混合物の全体容積を最少にするのが望ま
しい場合に好ましい形である。
な濃縮した形でまたは水溶液として使用しうる。
定化するのに必要なカルシウムキレート化剤または共役
塩基の添加量は、最終混合物の重量に基づいて、約0.
1重量%もの少ない量であることを見いだした。カルシ
ウムキレート化剤または共役塩基の含有量は、全最終混
合物の重量に基づいて、約1−約2重量%であるのが好
ましい。
安定化するのに必要な弱酸の量も、全最終混合物の重量
に基づいて、約0.1重量%もの少ない量であることを
見いだした。弱酸の含有量は、全最終混合物の重量に基
づいて、約1−約4重量%であるのが好ましい。
の弱酸部と同じ酸でも、あるいは異なるものでもよい。
弱酸の組合せは、ヘキサメタ燐酸ナトリウムと燐酸であ
ることが分かった。
サメタ燐酸塩が炭酸カルシウム表面と反応する力を与え
る金属イオン封鎖作用を示し、これによって炭酸カルシ
ウムの溶解度が低下する。燐酸を炭酸カルシウムへ加え
ると、初めはスラリーのpHが約5.0に下がる。 し
かしながら、数分間の攪拌で、pHは8.0に上がる。
燐酸を炭酸カルシウムへ加えたときに形成されると考え
られる成分は、Ca(H2PO4)2、CaHPO4お
よびCa3(PO4)2である。これらの3成分は他の
ものと平衡状態にあるが、それらの溶解度はCa(H2
PO4)2>CaHPO4>Ca3(PO4)2の順で
減少する。CaHPO4が形成すると、これは溶液から
沈澱し、これによって平衡は、それが形成される方向に
押し進められる。最後には、全ての燐酸はCaHPO4
またはCa3(PO4)2に変わり、炭酸カルシウムは
解離し、pHは上昇する。試料中のブラッシュ石、Ca
HPO4は粉末X線回折によって検出することができ
る。
ムスラリーに加えると、これは炭酸カルシウム表面上の
および溶液中のCa+2とキレートを形成する。H3P
O4を加えると、これはCa(H2PO4)2を形成す
るが、溶液のpHは、(NaPO3)6の加水分解によ
って形成されるH+により、酸性にとどまる。 CaC
O3が溶解するほど、Ca+2濃度は、系が平衡に達す
るところまで増加し、CaCO3はそれそれ以上解離す
ることはできない。平衡pHは酸性であり、これは加え
たヘキサメタ燐酸ナトリウムおよび燐酸の量による。
ウムキレート化剤また共役塩基、例えばヘキサメタ燐酸
ナトリウム、および弱酸、例えば燐酸、よりなる。この
系には、どのようなカルシウムキレート化剤または共役
塩基および弱酸も使用することができるが、ヘキサメタ
燐酸ナトリウムおよび燐酸が好ましい。計算によると、
炭酸カルシウム表面積1m2/g当たり、約0.1%の
ヘキサメタ燐酸塩が必要であるが、実際は、添加する弱
酸の最終量によって変わるが、十分に被覆するのに理論
最少限値の2−3倍の量が必要である。このことは、以
下の実施例で確認される。しかしながら、ヘキサメタ燐
酸および燐酸の添加量を判断するさらに実際的な方法と
して、これらの量は、一般的に乾燥炭酸カルシウムの重
量%で表される。
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によ
って限定されるものではない。実施例では、ヘキサメタ
燐酸ナトリウムおよび燐酸を用いた緩衝系の効果につい
て説明する。
て、アダムス社のマサチューセッツ州の石灰石採掘所の
フィーザー石灰から沈降させたものであるか、あるいは
やはりアダムス社のマサチューセッツ州の石灰石採掘所
の非分散微粉砕石灰石であった。以下の実施例で使用し
た沈降炭酸カルシウムは全て柱状の形態のものであり、
表面積は7−11m2/g、平均粒度は0.7−1.4
ミクロンであった。沈降炭酸カルシウムスラリーのpH
はいづれも、二酸化炭素で8.0に調整した。
シウムを穏やかな酸性環境下で安定にする試みはこれま
でいくつかあった。初めは、系のpHは6.0未満であ
るが、攪拌すると、pHは急速に上昇して8.0を越え
る。しかしながら、燐酸を加える前に、ヘキサメタ燐酸
を炭酸カルシウムに添加すると、系のpHは酸性のまま
である。炭酸カルシウムの乾燥重量に基づいて、6%の
燐酸を1リッターの、沈降炭酸カルシウムの15%固形
分スラリーに加えると、pHは初めは5.2に減少し
た。試料を攪拌すると、スラリーのpHは直ちに8.0
に上昇した。しかしながら、炭酸カルシウムの乾燥重量
に基づいて、1重量%のヘキサメタ燐酸ナトリウムを燐
酸の前に加えると、スラリーのpHは攪拌した際に5.
4に上昇したにすぎない。図1に示すように、ヘキサメ
タ燐酸ナトリウムおよび燐酸を用いた場合の沈降炭酸カ
ルシウムのpH安定性を、燐酸を用いた場合の沈降炭酸
カルシウムのpH安定性と比べた。
を7つの4リッター部に分け、これに、炭酸カルシウム
の乾燥重量に基づいて、0−6重量%のヘキサメタ燐酸
ナトリウムを1%の増分で加え、続いて、炭酸カルシウ
ムの乾燥重量に基づいて、6%の燐酸を加えた。次に、
これらの物質を18時間攪拌して、酸安定性を測定し
た。18時間後に、燐酸のみで処理した試料は最終pH
が8.2に達し、一方、燐酸を加える前に、ヘキサメタ
燐酸ナトリウムで処理した試料は最終pHが6.5未満
であった。これを図2に示す。
に必要な添加量を決定するために、炭酸カルシウムの乾
燥重量に基づいて、0−6%のヘキサメタ燐酸ナトリウ
ムを、7つの3000ml部の柱状形態の炭酸カルシウ
ムの15重量%スラリーに加えた。次に、各3000m
l部を6つの500mlのアリコートに分け、これに、
炭酸カルシウムの乾燥重量に基づいて、1−6%の燐酸
を1%増分で加えた。これらの物質を攪拌し、18時間
の攪拌の後、pHを測定した。図3は、18時間後の各
試料に対して測定したpHをプロットしたものである。
炭酸カルシウムの乾燥重量に基づいて、2%のヘキサメ
タ燐酸を添加し、次いで炭酸カルシウムの乾燥重量に基
づいて、6%の燐酸を加えると、5.3の安定なpHを
有する炭酸カルシウムスラリーが得られることが図3か
ら分かる。希望の最終pHとするのに必要なヘキサメタ
燐酸および燐酸の添加量も、図3から決定することがで
きる。
からの非分散微粉砕石灰石を、15重量%固形分スラリ
ーにした。スラリーのpHは9.2であった。2000
mlのこのスラリーに、ヘキサメタ燐酸ナトリウム(乾
燥炭酸カルシウムの重量に基づいて1%)を加え、次に
燐酸(乾燥炭酸カルシウムの重量に基づいて2%)を加
えた。初めのおよび24時間攪拌した後のこのスラリー
のpHを、乾燥炭酸カルシウムの重量に基づいて2%の
燐酸を加えた同じ粉砕石灰石の15重量%固形分スラリ
ー2000mlのpHと比べた。両スラリーのpHは初
めは5.5−5.7であった。しかしながら、24時間
後には、ヘキサメタ燐酸ナトリウムおよび燐酸と反応さ
せたスラリーのpHは6.0であったのに対して、燐酸
のみを添加したスラリーのpHは8.0であった。これ
については図4に示す。
酸安定化を行なった沈降炭酸カルシウムの、時間に対す
るpH安定度を示すグラフである。
重量%の燐酸を用いて酸安定化を行なった沈降炭酸カル
シウムをさらに攪拌した後の、最終pHを示すグラフで
ある。
えて酸安定化を行なった沈降炭酸カルシウムをさらに攪
拌した後の、最終pHを示すグラフである。
酸安定化を行なったおよび燐酸のみを用いて酸安定化を
行なった、微粉砕石灰石状の炭酸カルシウムの、時間に
対するpH安定度を示すグラフである。
Claims (13)
- 【請求項1】 カルシウムキレート化剤および共役塩基
よりなる群から選ばれる化合物少なくとも約0.1重量
%、および弱酸少なくとも約0.1重量%、そして全体
を100重量%として残部が微細炭酸カルシウムである
混合物、但し、前記共役塩基は弱酸のアルカリ金属塩であり、 共役塩基が選ばれた場合、その弱酸部および弱酸は、同
じまたは異なるものであり、燐酸、メタ燐酸、ヘキサメ
タ燐酸、クエン酸、ホウ酸、亜硫酸、酢酸およびこれら
の混合物よりなる群から選ばれ、 上記炭酸カルシウムは、上記のカルシウムキレート化剤
または共役塩基および弱酸で被覆されかつ上記のカルシ
ウムキレート化剤または共役塩基および弱酸と平衡状態
にある、上記の混合物であることを特徴とする、酸に対
して安定化された微細炭酸カルシウム。 - 【請求項2】 アルカリ金属がナトリウムまたはカルシ
ウムである、請求項1に記載の酸に対して安定化された
微細炭酸カルシウム。 - 【請求項3】 共役塩基がヘキサメタ燐酸ナトリウムで
ある、請求項1に記載の酸に対して安定化された微細炭
酸カルシウム。 - 【請求項4】 共役塩基がヘキサメタ燐酸ナトリウムで
あり、弱酸が燐酸である、請求項1に記載の酸に対して
安定化された微細炭酸カルシウム。 - 【請求項5】 カルシウムキレート化剤が、ヘキサメタ
燐酸ナトリウムおよび多座キレート化配位子よりなる群
から選ばれる、請求項1に記載の酸に対して安定化され
た微細炭酸カルシウム。 - 【請求項6】 上記多座キレート化配位子が、エチレン
ジアミンテトラ酢酸(EDTA)、トリエチレンテトラ
ミン、ジエチレントリアミン、o−フェナントロリン、
シュウ酸よりなる群から選ばれる、請求項5に記載の酸
に対して安定化された微細炭酸カルシウム。 - 【請求項7】 炭酸カルシウムが沈降炭酸カルシウムお
よび微粉砕天然石灰石から選ばれる、請求項1に記載の
酸に対して安定化された微細炭酸カルシウム。 - 【請求項8】 カルシウムキレート化剤または共役塩基
が上記混合物の約1−約2重量%であり、弱酸が上記混
合物の約1−約4重量%である、請求項1に記載の酸に
対して安定化された微細炭酸カルシウム。 - 【請求項9】 以下の工程: a) 微細炭酸カルシウムに、炭酸カルシウムの乾燥重
量に基づいて、少なくとも約0.1重量%の、ヘキサメ
タ燐酸ナトリウムと、エチレンジアミンテトラ酢酸(E
DTA)、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリア
ミン、o−フェナントロリン、修酸等を含む多座キレー
ト化配位子とからなる群から選ばれるカルシウムキレー
ト化剤、および弱酸のアルカリ金属塩である共役塩基よ
り選ばれる化合物を加えることによって混合物を形成
し、 b) 炭酸カルシウムの乾燥重量に基づいて、少なくと
も約0.1重量%の弱酸を前記混合物に加えて、得られ
る混合物のpHを約5−約7に減じ、但し、共役塩基が
選ばれた場合、その弱酸部および弱酸は同じまたは異な
るものであり、前記弱酸は燐酸、メタ燐酸、ヘキサメタ
燐酸、クエン酸、ホウ酸、亜硫酸、酢酸およびこれらの
混合物よりなる群から選ばれ、そして c) 上記混合物を攪拌して、均一な混合を確実に行な
う、 よりなることを特徴とする、酸に対して安定化された微
細炭酸カルシウムの製法。 - 【請求項10】 微細炭酸カルシウムが乾燥粉末である
とき、カルシウムキレート化剤または共役塩基は水溶液
の状態であり、そして微細炭酸カルシウムが水性スラリ
ーであるとき、カルシウムキレート化剤または共役塩基
は固体であるかまたは水溶液の状態である、請求項9に
記載の方法。 - 【請求項11】 酸に対して安定化された微細炭酸カル
シウムを充填材料として用いる製紙方法であって、微細
炭酸カルシウムとカルシウムキレート化剤または弱酸の
アルカリ金属塩である共役塩基との混合物を、弱酸を含
む紙組成物に加えることにより、形成される製紙方法。 - 【請求項12】 酸に対して安定化された微細炭酸カル
シウムを製紙の際の充填材料として用いるときに、カル
シウムキレート化剤または共役塩基および弱酸を紙組成
物の一部として供給し、但し、製紙工程の際、まずカル
シウムキレート化剤または共役塩基を、微細炭酸カルシ
ウムを含有する混合物に加え、その後弱酸を、得られ
た、微細炭酸カルシウムおよびカルシウムキレート化剤
または共役塩基の混合物に加える、請求項11に記載の
方法。 - 【請求項13】 製紙の際に充填材料として微細炭酸カ
ルシウムを用いることを特徴とする、中性ないし弱酸性
紙の光学的性質を改良する方法であって: 上記炭酸カルシウムは以下の群: ヘキサメタ燐酸ナトリウムおよび、エチレンジアミンテ
トラ酢酸(EDTA)、トリエチレンテトラミン、ジエ
チレントリアミン、o−フェナントロリン、シュウ酸等
を含む多座キレート化配位子よりなる群から選ばれるカ
ルシウムキレート化剤、および弱酸のアルカリ金属塩で
ある共役塩基、 から選ばれる化合物少なくとも約0.1重量%〜約2重
量%を弱酸の少なくとも約0.1重量%〜約4重量%、 と共に用いて酸に対して安定化してあり、 但し、共役塩基が選ばれた場合、その弱酸部および弱酸
は同じまたは異なるものであり、前記弱酸は燐酸、メタ
燐酸、ヘキサメタ燐酸、クエン酸、ホウ酸、亜硫酸、酢
酸およびこれらの混合物よりなる群から選ばれる、上記
の方法。
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