JP3126999B2 - Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式 - Google Patents

Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式

Info

Publication number
JP3126999B2
JP3126999B2 JP10806091A JP10806091A JP3126999B2 JP 3126999 B2 JP3126999 B2 JP 3126999B2 JP 10806091 A JP10806091 A JP 10806091A JP 10806091 A JP10806091 A JP 10806091A JP 3126999 B2 JP3126999 B2 JP 3126999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
burst
cell
cells
information
call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10806091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04336831A (ja
Inventor
正文 加藤
俊二 阿部
利夫 宗宮
一雄 初鹿野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10806091A priority Critical patent/JP3126999B2/ja
Publication of JPH04336831A publication Critical patent/JPH04336831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3126999B2 publication Critical patent/JP3126999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はATM網におけるバース
トトラヒックの平滑化方式に関する。近年,データを固
定長のセルとして形成してATM(Asynchronous Trans
ferMode) 網により伝送する研究が盛んに行われてお
り,画像やファイルデータ等の大容量のデータを高速に
転送するBISDN(Broadband Integrated ServicesD
igital Network)を実現する技術として実用化の研究が
進められている。このATM網により,バースト的に発
生するデータ,即ちバーストトラヒックをATM網でセ
ル化して転送する場合,長いバーストを連続して転送す
ると網が輻輳状態になり,サービス品質が低下するため
その改善が望まれている。
【0002】
【従来の技術】ATM網ではATMセルという一定長の
データ単位で伝送,スイッチングが行われ,標準化され
たフォーマットによれば,5オクテット(1オクテット
は8ビット)のヘッダフィールドと48オクテットの情
報フィールドの合計53オクテットで構成される。 こ
のようなATM網を介してバーストトラヒック(データ
が連続して生じる性質を持つ呼)をセル化して転送する
場合がある。ところが,,統計多重により等価的に高速
転送を行うことが可能なATM網では,長いバーストを
連続的に伝送すると網が輻輳状態になって,サービス品
質(セル廃棄率等で表す接続品質)が低下することが指
摘されている。
【0003】すなわち,バーストデータを伝送する場合
の特性をグラフに表示したものが図12である。図12
の縦軸はセル廃棄率,横軸はバースト長(バーストを構
成するセル数)を表し,トラヒックモデルとしてGI/
D/1(S)モデルを用いた時,N=1(バーストのセ
ルを連続して送信する場合)とN=2(バーストの各セ
ルを1セルの空き時間毎に送信する場合)の2つの場合
の特性を表す。
【0004】なお,前記のモデルの記号は,GIが一般
分布再生過程を表し,Dがセルの到着過程が独立である
ことを表し,1(S)はサーバが1個(ATMでは,バ
ッファの出力リンク数が1で,バッファ容量がS個のA
TMセル分)であることを表す。
【0005】これによれば,長いバーストを連続して伝
送するとセル廃棄率が大きくなり,セル間に故意に空き
を挿入する,つまり等価的にセルの発生間隔を長くする
とセル廃棄率を減少させることが分かる。このようなバ
ーストデータのセルの接続品質を低下させる問題を解決
する方法として,端末が長いバーストを連続して網に転
送するのではなく,空きセルを挿入する機能を端末側に
設ける方法が提案されている。具体的な文献して, 北米
標準化委員会T1S1.5で発表の文献,T1S1.5/90-263
"Traffic Shaping," G.Niestegge & D.Hsing(Bellcor
e),Oct. 29-Nov.2,1990がある。
【0006】図13は既に提案されたトラヒック平滑化
方法の説明図である。図13の(1) に示すように, 端末
90からバーストデータが発生すると,トラヒックシェ
ーパ91に入力し,その中でセル化部92において図1
3の(2) に示すように固定長のセルに変換される。この
セルは次いで速度変換部93において高速化される。こ
の時,高速化されたセルをネットワークに送出する時,
図13の(3) に示すように, データを含むセル(Assign
ed Sell)の間にデータを含まない空きセル(Unassigned
Cell) を定期的に挿入して送信する。
【0007】このような方法をトラヒックシェーピング
(Traffic shaping) またはトラヒックスムージング(Tr
affic Smoothing)と称され,以下これらを総称してトラ
ヒック平滑化という。このような方法によりネットワー
クにおける輻輳の発生を防止するものである。なお,図
13の(3) のシェーピング率Nは元のバーストデータ長
Bに対し平滑化して送信するのに要する時間長の倍率を
表す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の図13に示す提
案された方法では,これを具体化する方法または実現例
は知られてなく,この方法を技術的に如何に具体化する
かが問題であった。また,図13に示されている方法の
ように,定期的に空きセルを挿入する方法では,実際の
セルによって50%以上の期間がビジー(塞がった状
態)である場合,空きセルを固定的な割合で挿入するこ
とができないという問題があった。
【0009】さらに,ATM網において一般的に処理の
対象となる複数のバースト呼を多重化したトラヒックの
平滑化の方法については何ら示唆されてなく未解決であ
るという問題があった。本発明はATM網でセルを伝送
する加入者側装置,ATMスイッチ等の各部においてバ
ースト呼による輻輳の発生を防止し,セル廃棄率を低減
できるバーストデータのトラヒック平滑化方式を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図,図2は本発明の原理説明図である。図1において,
1はFIFO等のバッファ,2は停止期間及び連続セル
送出期間を算出する演算部,3は読出し制御部である。
【0011】本発明の第1の原理は,送信したい単一の
バーストデータ呼を,バーストデータがある情報発生区
間(ビジー区間)とバーストデータがない無情報区間
(サイレント区間)とからなる呼として特徴付け,各区
間の時間をセルの個数で対応させ,両者を合わせた時間
(固定)内に情報発生区間に発生する複数のセルをほぼ
均等に分割し, 且つほぼ等間隔で順次送出させるもので
ある。また,第2の原理は,多重化された複数のバース
ト呼を単一バースト呼と同様に平滑化する場合に,各バ
ースト呼の情報発生区間及び無情報区間の情報に基づい
て両者を合わせた新たな情報発生区間及び無情報区間を
持つ単一バースト呼と解釈して,単一バースト呼と同様
に処理するものである。
【0012】
【作用】図1に示す基本構成図において,端末からの単
一バースト呼の性質を表すパラメータとして情報発生区
間(Nb)と無情報区間(Ns)が申告されると演算部
2において,演算が行われて,両区間(時間)を加算し
た区間(Nb+Ns)内でセルが等間隔でかつ均等に送
信することができるようなセル送出期間(Nr)と停止
期間(Nw)とからなるバッファ1の読出し制御情報を
算出する。ここで,各符号Nb,Ns,Nw,Nrの
「N」はセル長を単位とするナンバー(number),
「b」はビジー(busy),Ns の「s」はサイレント(silen
t),「w」はウエイト(wait), 「r」はラン (run)を意
味する。この場合,Nb:Nsの比率は,Nr:Nwの
比率とほぼ等しい値となる。
【0013】算出結果は読出し制御部3に送られる。入
力リンクから入力するバーストデータ(セル化されてい
る)はバッファ1に一旦格納され,読出し制御部3は算
出結果に従ってセル送出期間に対応する個数のセルをバ
ッファ1から読出して出力リンクに出力して停止期間に
対応する期間読出しを停止する動作を繰り返す。
【0014】演算部2は,単一バースト呼のパラメータ
を受け取る場合,基本的に情報発生区間(Nb)と無情
報区間(Ns)がその呼が終了するまで固定したものと
して一回演算すると,その演算結果である読出し制御情
報によりその呼が終了するまでバッファの読出し制御が
行われる。
【0015】一方,演算部2が,単一バースト呼のパラ
メータとして,情報発生区間と無情報区間を加算した区
間(Nb+Ns)は一定であるが,その中の情報発生区
間(Nb)が可変の情報として各バースト毎に入力(バ
ッファ1に格納された量を識別)させることにより,そ
の都度そのバーストに最適な読出し制御情報を算出し,
その結果を読出し制御部3に供給するようにする方式を
用いることもできる。
【0016】また,演算部2に対して,端末から情報発
生区間(Nb)と無情報区間(Ns)の申告値が入力さ
れた時,その申告値に基づいてセル送出期間として最大
許容連続セル送出数を接続品質(セル廃棄率等)の統計
データを用いて求めて,その最大許容連続セル送出期間
毎に,それに続くセル送出停止期間を計算することによ
り,セルの送出間隔か等間隔でかつ均等に送信するため
の読出し制御情報が得られる。
【0017】その情報により読出し制御部3においてバ
ッファ1からの読出しを行う。さらに,入力リンクには
単一バースト呼だけでなく,複数の端末からのバースト
呼が入力する場合もあり,その場合にも演算部2におい
て複数のバースト呼についてのパラメータを受け取る
と,所定の区間内でセルが等間隔で且つ均等に送信する
ことできる連続セル送信期間(Nr)と停止期間(N
w)を算出して, 読出し制御部3に供給する。
【0018】一バースト呼についてのトラヒック平滑
化の原理説明図を図2に示す。図2のA.は,端末から
予め申告した呼のパラメータである情報発生区間(N
b)と無情報区間(Ns)が,Nb<Nsの関係を持つ
場合に, 読出し制御情報として1セルの読出し後に一定
の停止期間を付加するパターンを表す各期間の値が得ら
れ,(1) に示すバッファ1へ入力したバーストが,(2)
のように読出される。
【0019】図2のB.は申告した呼のパラメータがN
b≧Nsの関係を有する場合の読出し制御情報を表す。
この場合,(1) のようにバッファ1に入力したバースト
セルが(2) に示すように一度で一定数のセル読出し後に
1セル分の停止期間を付加したパターンとなっている。
このように同時に複数セルを送出する場合,上記のよう
に接続品質(セル廃棄率等)を考慮して,最大許容セル
送出数が演算部2で求められ,それに対応して停止期間
が算出される。
【0020】
【実施例】図3は実施例のハードウェア構成図である。
図3において,10はFIFO(First In First Out)
バッファ,11は中央処理装置(CPUで表示),12
はプログラムやデータが格納されたメモリ,13はFI
FOバッファ読出し制御回路,14はアンド回路であ
る。
【0021】FIFOバッファ10は,入力リンクから
ユーザ(端末)が送信したバーストトラヒックのセルデ
ータを順次蓄積し,アンド回路14から出力される読出
しクロックにより出力リンクへの読出しが行われる。ア
ンド回路14はFIFOバッファ読出し制御回路13か
らの読出し制御信号によりオン・オフが制御される。
【0022】一方,CPU11はユーザ(端末)から申
告された呼の性質を表すパラメータとして,情報発生区
間(Nb)と無情報区間(Ns)を受け取り,メモリ12のプロ
グラムにより演算を行って,トラヒック平滑化のための
セル送出期間(Nr)と停止期間(Nw),すなわち読
出し制御パターンを求める。求められたセル送出期間
(Nr)と停止期間(Nw)は,FIFOバッファ読出
し制御回路13に送られる。FIFOバッファ制御回路
13はこれを受け取ると,セル送出期間に対応する時間
だけアンド回路14をオンとし,停止期間に対応する時
間だけアンド回路14をオフにする制御信号を発生す
る。
【0023】図4は読出し制御パターン決定の処理フロ
ーである。この処理は図3のCPU11において実行さ
れる。最初に,入力として情報発生区間(Nb)と無情
報区間(Ns)を受け取ると(図4の40),Nb,N
sの何れか小さい値を持つ一方を整数X(端数がある場
合は近似値),大きい値を持つ他方を整数Y(近似値の
場合を含む)とする(同41)。次に,Y/Xの計算を
行って,商の数値z,剰余の数値rを得る(同42)。
次に,NbとNsを比較する(同43)。
【0024】ここで,Nb<Nsの場合(無情報区間の
方が長い)は,ステップ44の演算が行われ,X回(こ
の場合,Nbの整数)のセル読出し周期の中で,(X−
r)回は1セル読出し後zの期間停止し,残りのr回
(剰余r≠0の時)は1セル読出し後(z+1)の期間
停止するという読出し制御情報(読出しパターン)を発
生する。
【0025】Nb≧Nsの場合(情報発生区間の方が長
いか,等しい場合)は,ステップ45の演算が行われ,
X回(この場合,無情報区間Nsの整数)の読出し周期
の内,(X−r)回は1セルの停止期間の後z個のセル
の読出しを行い,r回は1セルの停止期間の後(z+
1)個のセルの読出しを行うという読出し制御情報(読
出しパターン)を発生する。
【0026】CPU11における図4の処理フローによ
り発生したFIFOバッファ読出し制御情報は読出し制
御回路13に供給されてFIFOバッファからの読出し
制御を行う。図5は読出し制御回路の実施例構成図であ
る。
【0027】図5において,R1は上記図4で発生した
値zが設定されるレジスタ,R2は値(z+1)が設定
されるレジスタ,R3は値rが設定されるレジスタ,R
4は値(X−r)が設定されるレジスタ,R5はNbと
Nsの比較結果として,Nb<Nsの時“1”が,Nb
≧Nsの時“0”が設定されるレジスタである。また,
50,53,56はセレクタ,51,54はダウンカウ
ンタ,52,58,59は反転回路,55はT(トリガ
)フリップフロップ回路,57はアンド回路を表す。
【0028】CPU11(図3)から各値がレジスタR
1〜R5に設定され,ダウンカウンタ51には最初にT
フリップフロップ回路55の出力で選択を行うセレクタ
50によりレジスタR1の値z(連続して読出すセル数
で表す期間または連続して停止するセル数で表す期間)
が取り出されて初期値としてロードされる。一方ダウン
カウンタ54には,同様にTフリップフロップ回路55
の出力で選択を行うセレクタ53によりレジスタR4の
値(X−r)(前記値zのセル読み出しの回数または値
zの停止期間の回数)が初期値としてロードされる。
【0029】この例では,バースト呼のパラメータがN
b<Nsの場合について説明する。この場合レジスタR
5は“1”に設定されており,ダウンカウンタ51は1
セル読出し後の停止期間z(単位はセル数)が,ダウン
カウンタ51が“0”になった時の出力により初期値と
してロードされ,ダウンカウンタ54は前記の停止期間
zの動作の回数X−rが最初にセレクタ53により選択
され初期値としてロードされる。
【0030】また,Tフリップフロップ回路55はダウ
ンカウンタ54が“0”になると,その出力によりリセ
ットされて出力Qを反転させる。その出力Qによりセレ
クタ50と53が切り替えられ,セレクタ50はレジス
タR2(値z+1を保持)を選択し,セレクタ53はレ
ジスタR3(値rを保持)を選択する。また,レジスタ
R5は“1”に設定されているものとする。
【0031】ダウンカウンタ51の出力は,1セル期間
だけ“1”のパルスを出力し,この期間だけセレクタ5
6を経てアンド回路57に“1”が入力され,セル読出
しクロックが有効になり,これがFIFOバッファ(例
えば図3)に供給される。次に,セル同期クロックがダ
ウンカウンタ51に入力される。レジスタR1の値が初
期値としてロードされると同時に,この出力は“0”と
なるため,アンド回路57でセル読出しクロックは無効
となり,以後セル数zの期間FIFOバッファの読出し
は停止する。
【0032】一方,ダウンカウンタ54はダウンカウン
タ51が“0”になり,パルスを発生すると1つカウン
トダウンを行う(X−rを−1する)。この後,1セル
の読出しが行われ,同様の動作を行い,zをカウントす
る動作をX−r回実行すると,ダウンカウンタ54から
“1”出力が発生して,Tフリップフロップ回路55が
リセットされる。このTフリップフロップ回路55の出
力はダウンカウンタ54が“0”となり1つのパルスを
発生する毎にその出力が反転される。
【0033】このTフリップフロップ回路55の出力Q
によりセレクタ50,53が切替えられ,ダウンカウン
タ51にレジスタR2の出力(z+1の値)が供給さ
れ,ダウンカウンタ54にレジスタR3の出力(rの
値)が供給される。これにより,ダウンカウンタ51に
より今度は(z+1)のカウントダウンが行われ,その
都度ダウンカウンタ54のrの値が1つづつカウントダ
ウンされる。
【0034】セレクタ56は,レジスタR5が“1”の
場合,下側の反転回路59を介する入力を受け取り,セ
ル読出しクロックが前記zをカウントする間出力するの
を禁止(読出しを停止)する。こうして,1セルの読出
し毎にz個のセル相当期間停止する動作をX−r回実行
したあと,1セル読出し後にz+1個のセル相当期間停
止する動作をr回実行する。
【0035】バースト呼のパラメータがNb≧Nsの場
合は,レジスタR5は“0”に設定され,ダウンカウン
タ51は連続して読出すセル個数としてzまたはz+1
をレジスタR1またはR2からロードされ,各回のセル
読出し後に1セルの停止期間が設けられる。セルをz個
連続して読出す動作が実行されるとダウンカウンタ54
がその回数をカウントダウントして,この動作をX−r
回繰り返してダウンカウンタ54が“0”になると,フ
リップフロップ回路55を切替えて,レジスタR2の値
(z+1)と,レジスタR3の値(r)をそれぞれダウ
ンカウンタ51,54に供給して,同様の動作を実行す
る。
【0036】上記の例は,ユーザ(端末)から申告した
情報発生区間Nbと無情報区間Nsが固定したものとし
て扱い,従ってセルの読出し制御パターンが呼の継続中
固定する場合について説明したが,図6にバースト呼の
到着毎にダイナミックにセルの送出・停止の読出し制御
パターンを変える場合の実施例の構成を示す。
【0037】図6において,60は3個のFIFOバッ
ファ#1〜FIFOバッファ#3((FIFO#1〜#
3で表示),61はセレクタ,62は書込みセル数カウ
ンタ,63はCPU(またはハードウェア論理回路),
64はFIFOバッファ読出し制御回路,65はアンド
回路である。
【0038】動作を説明すると,最初にNb+Nsが一
定で,その中でNbが可変であるものとして申告される
と,端末から送られる各バーストは最初FIFO#1に
書込まれる。この時,書込みセル数カウンタ62でこの
時のセル数(可変の情報発生区間を表す)をカウント
し,そのカウント値がNb’としてCPU63に入力す
る。CPU63は予め固定の値としてNb+Nsが入力
されているので,この時の無情報区間Ns’を算出する
ことができる。
【0039】これらの情報に基づいてCPU63におい
て図4の処理フローに示す演算を行うことによりr,z
及びNb’とNs’の比較結果がFIFOバッファ読出
し制御回路64に供給されると,図5に示す構成により
読出し動作が行われる。図6の実施例構成では,FIF
O#1において書込みが行われると,次のサイクルで計
算を実行し,その時次に入力するバーストはFIFO#
2に書込まれる。また,次のサイクルでFIFO#1に
書込まれたセルの読出しが実行され,同時にFIFO#
2に書込まれたバーストについて計算が実行され,その
時入力するバーストはFIFO#3に書込む動作が行わ
れる。このようにパイプライン処理各バースト毎にN
bが変化してもそれに対応した適切なトラヒック平滑化
を実現できる。
【0040】次に長いバーストのセルを連続的に送出
し,許容最大連続セル読出し数に達したら強制的に送信
を停止し,セル送出停止期間後,そのバーストのセル送
出を開始するための構成を図7及び図8を用いて説明す
る。図7は許容最大連続読出セル数を用いた時の読出し
停止期間決定のフローである。この処理フローは図
CPUにおいて実行される。
【0041】ユーザ(端末)から申告した情報発生区間
Nbと無情報区間Nsが入力されると,許容最大連続読
出セル数(Nr)を決定する。この場合,許容最大連続
読出セル数は,要求されたバースト長(呼量)と接続品
質基準(セル廃棄率等)から許容最大連続読出セル数
決定する。具体的には,例えば各連続送出セル数に対応
してバースト長とセル廃棄率の関係表(図1参照)を
用いて求められる。Nrが求められると,次に,セル読
出し停止期間Nwは,Nw=Nr(Ns/Nb)の計算
を実行することにより求められる。
【0042】図8は長いバーストのセルを許容最大連続
読出セル数だけ送出して,計算により求められた読出し
停止期間だけ停止する方式を概念的に示す図である。図
9は許容最大連続読出セル数とセル読出し停止期間によ
るバッファ読出し制御回路の構成図である。
【0043】以下に図9の動作を説明すると,上記図7
の処理により求めた許容最大連続読出セル数Nrとセル
読出し停止期間NwはCPUからレジスタ78,82に
それぞれ設定される。フリップフロップ回路73が最初
セット状態にあるものとすると,出力Qの“1”出力に
よりアンド回路72と77がオン状態にある。この時,
バッファ読出しクロックアンド回路72を介してFIF
Oバッファ70に供給され,バッファに格納されたバー
ストデータのセル読出しを行う。
【0044】この読出し動作の実行に並行して,バッフ
ァ読出しクロックが分周回路83で分周され,セル同期
クロックに変換されてアンド回路77を通って連続読出
セル数カウンタ76に入力して読出しセル数をカウント
する。比較回路75はレジスタ78に設定された許容最
大連続読出セル数Nrと連続読出セル数カウンタ76の
カウント値の一致を検出する。
【0045】一致検出が発生すると比較回路75から発
生した検出出力はオア回路74を介してフリップフロッ
プ回路73に供給されこれをリセットする。フリップフ
ロップ回路73がリセットすると,アンド回路72,7
7がオフとなってFIFOバッファ70の読出し動作が
停止する。
【0046】読出しが停止すると,読出し停止期間カウ
ンタ81による分周回路83からのセル同期クロックを
カウントする動作が有効になる。この読出し停止期間カ
ウンタ81のカウント値は比較回路80でレジスタ82
に設定された読出し停止期間Nwと比較される。比較回
路80で一致を検出すると,検出出力はオア回路79を
介してフリップフロップ回路73のセット端子に入力し
てこれをセット状態にして,出力Qに“1”を発生させ
る。
【0047】このようにして許容最大連続読出セル数と
読出し停止期間によりFIFOバッファからの読出しと
停止が制御されるが,読出し停止期間が長すぎる場合読
出し停止期間中に次のバーストがFIFOバッファ70
に到来してFIFOバッファに複数個のバッファが重複
して格納されることになる。
【0048】これに対処するため,図9にはセル到着監
視回路71が設けられている。このセル到着監視回路7
1でセル到着を検出するとその検出出力はオア回路79
を介してフリップフロップ回路73のセット端子に供給
されてセット状態にする。こうして,読出し停止期間が
中止されて読出し動作を開始させることができる。
【0049】図10は複数のバースト呼を単一バースト
呼と同様に多重化して平滑化する方式の説明図である。
この場合,複数の呼を多重化して単一のバースト呼と同
様のオン・オフモデルにより表現して,トラヒックの平
滑化を行うものである。図10に#1は第1のバースト
呼,#2は第2のバースト呼を表し,図示するように#
1の呼の申告パラメータとして情報発生区間と無情報区
間がそれぞれNb1,Ns1,#2の申告パラメータと
して情報発生区間と無情報区間がぞれぞれNb2,Ns
2であり,Nb1+Ns1がNb2+Ns2よりも大き
いものとする。
【0050】#1の呼の情報発生区間Nb1と#2の呼
の情報発生区間Nb2が重なる場合(同じ時間に同時に
これら2つの呼のバーストが出現する場合)が,連続的
に発生する可能性のあるセル数が最大となる。その最大
のセル数Nbは,図10の#1+#2の図から明らかな
ように,Nb=(〔Nb1/Ns2〕+1)×Nb2+
Nb1となる。但し,〔A〕は,〔 〕の中の数値Nb
1/Ns2の最大の整数を表し,切り上げ値である(つ
まり,切り捨て値である)。
【0051】このセル数を,バースト呼#1と#2を多
重化されたバーストのセル到着率と等しくなるとすれ
ば,バースト呼#1と#2を多重化した時のバーストト
ラヒックの無情報区間(Ns)が決定される。具体的に
は,次の式により求める。 Nb/(Nb+Ns)=〔Nb1/(Nb1+Ns
1)〕+〔Nb2/(Nb1+Ns1)〕 上記の式の右辺の数値が既知であり,左辺の式の内Nb
が上記により明らかであるからNsを求めることができ
る。
【0052】この方法を繰り返すことにより,複数のバ
ースト呼からなるトラヒックの情報発生区間(Nb)と
無情報区間(Ns)が求められる。このようにして情報
発生区間(Nb)と無情報区間(Ns)が得られると,
上記の単一呼についての本発明の原理及び実施例の技術
を複数のバースト呼を多重化した場合にも適用すること
が可能となる。
【0053】図11は本発明によるバースト呼の平滑化
の効果を説明する図である。図の縦軸はセル廃棄率,横
軸はバースト長Nbを表す。細線が平滑化しない場合,
太線が平滑化した場合の特性である。出力リンクの使用
率が0.99の時,平滑化しないと図12と同様にセル
廃棄率はバースト長が長くなるにつれて高くなる。しか
し,本発明の特に図4に示すバッファの読出し制御方式
を用いて平滑化すると出力リンクの使用率が0.99と
極端に高くてもバースト長に無関係に低い値におさえら
れる。
【0054】次にバースト呼のセルの具体的なパラメー
タの例を説明する。 HDTVの圧縮符号化の場合,150Mbps(ビッ
トパーセコンド)の伝送路を仮定すると,1秒に 35207
セル(1セル:53バイト)が送信できる。水平線走査
周波数を33.7KHzとする。さらに,10本の水平
線をまとめて圧縮符号化し,伝送速度が75Mbpsに
なったものとすると, バーストが到着する周期は,10/(33.75 ×103 ) この間に送信しうるセル数は 33207×10/(33.75×103 ) =104.5 従って,伝送速度が75Mbpsであるから,約50
%が情報発生区間として使用されていると仮定すると,
Nb=52(セル),Ns=52(セル数の長さ)とな
る。
【0055】静止画転送の場合,1Mの静止画(3000
セル) を1秒毎に送るものとすると,150Mbpsの
伝送路では毎秒,350207セルを転送できるので, Nb=
3000(セル),Ns=35207(セル数の長さ)
となる。本発明は主にBISDN(Broadband Integrat
ed Services Digital Network)を実現する場合に,全て
の情報を規格化された固定長の情報伝送単位であるブロ
ック(セルに対応する単位)に分割して,交換,転送す
る網であれば,ATM以外にも適用することができ,具
体的なサービスとしてビットレートが変化するような,
帯域圧縮ビデオ,計算機のファイル間転送のような大容
量データ転送等に利用できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によればバーストトラヒックの平
滑化を達成することができ, ATM網等のデータを固定
長のブロックに分割して転送するネットワークにおける
網輻輳状態の発生を未然に防止することができ,セル廃
棄等によるサービス性の低下を少なくすることができ
る。これにより今後,実現することが予定されるBIS
DNの接続品質の向上を図ることができる。また,既に
提案されているバーストトラヒックの平滑化(図13参
照)も,セル廃棄率を下げるのに有効であるが,この方
法ではまだ平均セル到着率が同じでも情報発生区間及び
無情報区間の増加に対しセル廃棄率は増加するが,本発
明の方式を使用すればそれらの区間長に依存せずにセル
廃棄率を低い一定の値に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の原理説明図である。
【図3】実施例のハードウェア構成図である。
【図4】読出し制御パターン決定の処理フローである。
【図5】読出し制御回路の実施例構成図である。
【図6】バースト呼の到着毎にダイナミックにセルの送
出・停止の読出し制御パターンを変える場合の実施例構
成図である。
【図7】許容最大連続読出しセル数を用いた時の読出し
停止期間決定の処理フローである。
【図8】長いバーストのセルを許容最大連続読出しセル
数だけ送出する方式を概念的に示す図である。
【図9】許容最大連続読出しセル数とセル読出し停止期
間によるバッファ読出し制御回路の構成図である。
【図10】複数のバースト呼を単一バースト呼と同様に
多重化して平滑化する方式の説明図である。
【図11】本発明によるバースト呼の平滑化の効果を説
明する図である。
【図12】バーストデータを伝送する場合の特性を表す
グラフである。
【図13】提案されたトラヒック平滑化方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 FIFO等のバッファ 2 停止期間及び連続セル送出期間を算出する演算
部 3 読出し制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 初鹿野 一雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−170645(JP,A) 特開 平2−312421(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM網におけるバーストトラヒックの
    平滑化方式において, 入力リンクに到来するバーストセルを格納するバッファ
    と, 単一のバースト呼の申告パラメータとして,セル数を単
    位とする情報発生区間(Nb)とセル数を単位とする無情報
    区間(Ns)の合計時間(Nb +Ns) を当該呼の継続中固定さ
    れたものとして受け取って,情報発生区間のセル個数
    各バースト毎にその呼の継続中に変化する情報として
    ウンタにより検出して入力され,前記合計時間(Nb +N
    s) 内に前記の情報発生区間に発生する個数のセルをほ
    ぼ均等に分割し,且つほぼ等間隔に送出するためのセル
    送出期間と停止期間を含む読み出し制御情報を発生する
    演算部と, 前記演算部からの各読出し制御情報に応じて読出し制御
    情報を発生する読出し制御部とを備え,各バースト毎に対応した読み出し制御を行う ことを特徴
    とするATM網におけるバーストトラヒックの平滑化方
    式。
  2. 【請求項2】 ATM網におけるバーストトラヒックの
    平滑化方式において, 入力リンクに到来するバーストセルを格納するバッファ
    と,バースト呼の申告パラメータとして受け取った情報
    発生区間,無情報区間に基づいて許容最大連続セル送出
    数を決定する演算部と,セル送出期間と停止期間を含む
    読出し制御情報を発生する演算部と,前記演算部の出力
    により前記バッファからセルの読出しを行う読出し制御
    部を備え, 前記演算部は前記許容最大連続セル送出数と送出停止期
    間の比が,情報発生区間(Nb)と無情報区間(Ns)の比に近
    似するように送出停止期間を算出し, 前記読出し制御部は,前記演算部からの該許容最大連続
    セル送出数とセル読出し停止期間に応じて情報発生区間
    と無情報区間の合計時間とは無関係に該最大許容連続セ
    ルを等間隔に送出するよう読出し制御を行うことを特徴
    とするATM網におけるバーストトラヒックの平滑化方
    式。
  3. 【請求項3】 ATM網における複数の多重化されたバ
    ースト呼の平滑化方式において, 各バースト呼のパラメータである情報発生区間と無情報
    区間を入力する演算部は,複数のバースト呼の中の任意
    の2つの呼の情報発生区間が重なり合った時に連続的に
    到着するセル数を多重化されたトラヒックの情報発生区
    間(Nb)とし,2つの平均セル到着率の和が多重化された
    トラヒックの平均セル到着率と一致するように多重化さ
    れたトラヒックの無情報区間(Ns)を設定して新たな単一
    バースト呼として算出し, 上記2つの呼の間における新たな単一バースト呼のパラ
    メータの作成を,順次他のバースト呼に対して行うこと
    により多重化された複数のバースト呼からなるトラヒッ
    クを単一のバースト呼の情報発生区間(Nb)と無情報区間
    (Ns)の近似値として発生し, この単一のバースト呼の近似値に基づき請求項1または
    請求項2の何れかに記載の単一バースト呼の平滑方式を
    用いることを特徴とするATM網におけるバーストトラ
    ヒックの平滑化方式。
JP10806091A 1991-05-14 1991-05-14 Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式 Expired - Fee Related JP3126999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10806091A JP3126999B2 (ja) 1991-05-14 1991-05-14 Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10806091A JP3126999B2 (ja) 1991-05-14 1991-05-14 Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04336831A JPH04336831A (ja) 1992-11-25
JP3126999B2 true JP3126999B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=14474887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10806091A Expired - Fee Related JP3126999B2 (ja) 1991-05-14 1991-05-14 Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3126999B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2751832B2 (ja) * 1994-06-10 1998-05-18 日本電気株式会社 Atm網および網構成装置
JPH0969835A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Nec Corp シェーピング装置
WO2011027435A1 (ja) 2009-09-02 2011-03-10 富士通株式会社 フレーム間ギャップ制御ユニット、トラヒック送信ユニット、伝送装置及びフレーム間ギャップ制御方法
US11924111B2 (en) * 2019-06-03 2024-03-05 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Signal transfer device and signal transfer method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04336831A (ja) 1992-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5818815A (en) Method and an apparatus for shaping the output traffic in a fixed length cell switching network node
US5379297A (en) Concurrent multi-channel segmentation and reassembly processors for asynchronous transfer mode
JP2837182B2 (ja) セルデータの伝送方法、送信要求処理方法及びスイッチ
US5509007A (en) Cell multiplexing apparatus handling multiple items of information
CA2043600C (en) Serving constant bit rate traffic in a broadband data switch
JP3774042B2 (ja) ショートセル多重装置
JP3623089B2 (ja) 非同期転送モードにおいてセルを伝送するための方法
JPH0846590A (ja) データ伝送システム
JPH0879264A (ja) 帯域規制装置及びパケット通信装置
JPH0744542B2 (ja) 非同期転送モードにおける仮想パスの帯域割当方式
JPH07240752A (ja) Atm交換機のスイッチングパス設定方法
US6504824B1 (en) Apparatus and method for managing rate band
US6317432B1 (en) Short-cell multiplexing device
JP3126999B2 (ja) Atm網におけるバーストトラヒックの平滑化方式
CA2184144A1 (en) Method and apparatus for adapting a transmission bit rate of a data multiplexer operating according to an asynchronous transfer mode
JPH0614049A (ja) Atmにおけるセル廃棄制御装置及びその方法
JP3602893B2 (ja) Atmインタフェースおよびシェーピング方法
JP3558522B2 (ja) レート制御通信装置及びレート制御通信方法
JP2987258B2 (ja) 非同期転送モード通信網におけるトラヒック監視方式
JPH07327033A (ja) セル送出制御方法及びセル送出制御装置
JP3221407B2 (ja) Atmセル多重化方法及びその装置
JP2575550B2 (ja) Atm呼受付制御装置
JPH06338905A (ja) Atm交換網における優先制御装置
JP2845352B2 (ja) Atm網における交換機の呼受付制御装置
JP2649964B2 (ja) トラヒック制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001024

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees