JPH06338905A - Atm交換網における優先制御装置 - Google Patents

Atm交換網における優先制御装置

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JPH06338905A
JPH06338905A JP12962593A JP12962593A JPH06338905A JP H06338905 A JPH06338905 A JP H06338905A JP 12962593 A JP12962593 A JP 12962593A JP 12962593 A JP12962593 A JP 12962593A JP H06338905 A JPH06338905 A JP H06338905A
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JP
Japan
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class
cell
pointer
quality
classes
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JP12962593A
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English (en)
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Yutaka Seki
豊 関
Yoshimitsu Shimojo
義満 下條
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各品質クラス間のセルの所定の転送比を満足す
るような優先制御を実現できるATM網における優先制
御装置を提供する。 【構成】入力回線11からクラス振り分け部12を経て
入力された複数の品質クラスの入力セルをクラス別のバ
ッファ13,14に蓄積し、制御部15からの制御によ
り、バッファ13,14に蓄積されたいずれかの品質ク
ラスのセルを優先的に読み出し、多重化部16を介して
出力回線17に出力セルとして送出するための優先制御
を行う。制御部15は、予め定めた2つの品質クラス間
でのセルの転送比(W1 :W2 )を基に、W1 あるいは
2 をW1 +W2 で除した剰余を前ポインタ値に加算し
たポインタを設定するポインタ設定部18と、このポイ
ンタの値を判定するポインタ判定部19と、判定された
ポインタの値に基づいて出力セルとして送出すべき品質
クラスを決定する送出クラス決定部20からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM網に特有なユー
ザトラヒックの通信品質制御を行う優先制御装置に係
り、特にクラス別バッファを用いた優先制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、B−ISDN(Broadband Integr
ated Services Digital Network :広帯域ISDN)が
データ・映像・音声などの多様なメディアを伝達する次
世代の通信ネットワークとして期待されている。ATM
(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)
は、B−ISDNの核となる通信モードであり、この方
式により運用されるATM網は、伝送速度や伝送品質等
の種々異なるユーザの要求を満たしつつ、効率的なネッ
トワークを構築可能とする基幹技術とされている。この
ATM網では、全ての通信情報を宛先情報を付加したセ
ルと呼ばれる固定長パケットに乗せて転送することによ
り、異なる性質の通信情報を統一的に行うことを可能と
している。
【0003】ところで、このようなマルチメディアを扱
うATM網では、セル遅延およびセル損失の条件の異な
るサービスを提供するために、種々のトラヒック制御機
能が必要であり、その一つとして優先制御機能がある。
優先制御機能は、ユーザトラヒックの通信品質制御を行
うための機能であり、異なる通信品質の要求を持つトラ
ヒックに複数の品質クラスを割り当てることにより実現
される。また、この優先制御機能により、ネットワーク
リソースの利用効率の向上が図られる。
【0004】異なる要求を持つトラヒックの品質を保証
するための一手法として、複数の品質クラスを定め、そ
れらを独立して扱う方法が知られている。この方法は、
クラス別バッファ方式と呼ばれている。図9に、従来の
クラス別バッファ方式による優先制御の概要を示す。こ
の従来の優先制御方式では、セルの品質クラス別に独立
したn個のバッファを用意し、内部回線からの到着セル
をその品質クラスに対応したバッファに分配する。そし
て、これら複数のバッファから出力回線への読み出し順
位を以下のように制御する。
【0005】読み出し順位の制御に際して、まず各質ク
ラスのバッファに最優先で出力できる帯域を割り当て
る。その際、優先権割り当て比(W1 :W2 :…:W
n )と呼ばれるものを用いる。ここで、Wi (i=1,
2,…,n)は整数である。出力回線の1セルスロット
時間内に、全クラスの中の1つのセルが転送される。割
り当て周期P(セルスロット)を定義し、Pセルスロッ
トを優先権割り当て比に従う配分比で各クラスに配分す
る。ここで、Pは各クラスの優先権割り当て比の和(W
1 +W2 +…+Wn )の倍数である。
【0006】また、任意のセルスロットにおいて、最高
位の優先権を持つクラスのバッファにセルがないとき
は、他のクラスのセルが転送される。その際の優先権の
スケジューリングは、クラス間の公平を保つために循環
的に行われる。図9では、クラス数が3、優先権割り当
て比が(W1 :W2 :W3 )=(3:2:1)、割り当
て周期がP=6の場合の優先制御について示している。
【0007】ところが、このような優先権スケジューリ
ングでは次のような問題がある。図9を参照して説明す
る。例えば、任意の6セルスロットの期間中、各セルス
ロットにおいてクラス1のバッファには常にセルがな
く、他の2つのクラスのバッファには送出いかんによら
ず常に待ちセルが存在する、というバッファの状態を仮
定する。そのとき、クラス2のセルとクラス3のセルの
転送比は5:1となる。従って、クラス間の公平を保つ
ために設定した優先権割り当て比におけるW2 :W3
2:1の条件を満たさなくなる。すなわち、この場合は
クラス1のバッファに割り当てられた帯域がクラス2と
クラス3のバッファに2:1の比で割り当てられるべき
ところ、この帯域の全てがクラス2のバッファに割り当
てられてしまったことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の優先制御方式では各クラスのバッファ内の待ちセルの
存在状態により、各クラス間でのセルの予め定めた転送
比を満たすことができなくなるという問題点があった。
【0009】本発明はこのような従来技術の問題点を除
去し、各クラス間のセルの所定の転送比を満足するよう
な優先制御を実現できるATM網における優先制御装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による優先制御装置においては、複数の品質
クラス別に設けられた複数のバッファに各品質クラスの
入力セルをそれぞれ蓄積し、これら複数のバッファに蓄
積されたいずれかの品質クラスのセルを優先的に出力セ
ルとして送出する優先制御を行う際、予め定めた2つの
品質クラス間でのセルの転送比(W1 :W2 )を基に、
1 あるいはW2 をW1 +W2 で除した剰余を前ポイン
タ値に加算したポインタを設定し、このポインタの値に
基づいて出力セルとして送出すべき品質クラスを決定す
る。
【0011】
【作用】このように構成された優先制御装置において
は、ある任意の品質クラスのバッファにセルがないとき
は、そのクラスを除いた品質クラス間でのセルの転送比
を満たす制御が行われる。これにより、各品質クラス間
のセルの転送比を常に満足するような優先制御が可能と
なる。
【0012】また、このような優先制御を行うと、転送
比の小さい品質クラスのセルが均一に分散されて送出さ
れることにより、転送比の大きな品質クラスのセルの確
率的なバーストを避けることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るATM網におけ
る優先制御装置の構成を示すブロック図であり、品質ク
ラス(以下、単にクラスという)が2クラスの場合の例
を示している。同図において、入力回線11からの入力
セルはクラス振り分け部12によりクラス1のセルとク
ラス2のセルとに振り分けられ、それぞれバッファ1
3,14に蓄積される。ここで、バッファ13,14は
FIFO(First-In First-out)形式のメモリであり、
各々クラス1,2に対応して設けられている。
【0014】バッファ13,14に蓄積されたセルは、
制御部15からの制御により読み出され、読み出された
セルは制御部15により制御される多重化部16を経て
出力回線17へ出力セルとして送出される。制御部15
は、例えばCPUを用いてソフトウェア処理により実現
されるが、機能的には図のようにポインタ設定部18と
ポインタ判定部19および送出クラス決定部20からな
る。
【0015】図2は、制御部15が予め定めた2クラス
間のセルの転送比(W1 :W2 )に基づいて、クラス
1,2のバッファ13,14からのセルの読み出し順
位、すなわち出力回線17への出力セルの送出順位を決
定するアルゴリズム(以下、優先制御アルゴリズムとい
う)の例を示すフローチャートである。簡単のため、図
2では出力回線17上の任意のセルスロットにおいて、
バッファ13,14には常に待ちセルが存在する場合の
優先制御アルゴリズムのみを示している。
【0016】まず、2クラス間のセルの転送比(W1
2 )に対して、次式に示すポインタP1,2 を設定する
(S11〜S12)。P1,2(k+1)=P1,2(k)+W1 (あ
るいはW2 )mod(W1 +W2 )…(1)ここで、k=
1,2,…、0≦P1,2(1)<W1 +W2 である。この
(1) 式は、ステップS11で得られた前ポインタP
1,2(k)に、ステップS12でW1 あるいはW2 をW1
2 で除した剰余(モジュロ)を加算することにより、
新たなポインタP1,2(k+1)を設定することを表してい
る。
【0017】図3は、図2中のステップS12の処理内
容を示すフローチャートであり、まずポインタP
1,2(k+1)=P1,2(k)+W1 (あるいはW2 )を設定し
(S21)、次にポインタP1,2(k+1)の値を判定する
(S22)。ここで、P1,2(k)>W1 +W2 であればポ
インタP1,2(k+1)=P1,2(k)−(W1 +W2 )とし(S
23)、またP1,2(k)≦W1 +W2 であれば、図2のス
テップS13に移る。
【0018】図4は、この様子を概念的に示す図であ
り、(a)に示すようにW1 ,W2 を連続した線分とし
て考え、この線分を(b)に示すように繰り返し並べ
る。そして、ポインタP1,2 を(b)の線分の任意の位
置に設定し、W1 (またはW2 )の間隔で(b)の線分
上を矢印のように移動させる(S21)。ここで、移動
させた後のポインタP1,2(k+1)の値を判定し(S2
2)、P1,2(k)>W1 +W2 であれば、すなわちポイン
タが(b)の線分の1周期分移動すれば、次のポインタ
をP1,2(k+1)=P1,2(k)−(W1 +W2 )とし(S2
3)、元の値に戻す。これによりポインタの位置は、確
率的に線分W1 と線分W2 上にW1 :W2 の比で位置す
ることになる。
【0019】図2のステップS13では、ポインタP
1,2(k)の値が0≦P1,2(k)<W1 か否か(W1 ≦P
1,2(k)<W1 +W2 )を判定する。この判定の結果、0
≦P1,2(k)<W1 ならば、kセルスロット目に出力セル
として送出されるセルのクラスは、バッファ13内のク
ラス1と決定し(S14)、W1 ≦P1,2(k)<W1 +W
2 ならばkセルスロット目に出力セルとして送出される
セルのクラスは、バッファ14内のクラス2と決定する
(S15)。
【0020】なお、出力セルとして送出されるセルのク
ラスの決定方法は、0≦P1,2(k)<W2 ならばクラス
2、W2 ≦P1,2(k)<W1 +W2 ならばクラス1という
ように種々考えられ、要するにポインタP1,2(k)がW1
の範囲内の値をとる確率とW2の範囲内の値をとる確率
の比がW1 :W2 となれば良い。
【0021】このような優先制御アルゴリズムを用いる
ことにより、予め定めた2クラス間でのセルの転送比
(W1 :W2 )を満足することが可能となる。また、転
送比の小さいクラスのセルを均一に分散させて送出する
ことができるため、転送比の大きいクラスのセルの確率
的なバーストをなくすことができる。
【0022】なお、制御部15はハードウェアで実現す
ることも可能であり、例えばステップS12の処理を行
うポインタ設定部18は加減算器および比較器で実現で
き、ステップS13の処理を行うポインタ判定部19は
比較器で実現できる。
【0023】また、任意のセルスロットにおいて、バッ
ファ13,14の一方にセルがないときは他方のバッフ
ァ内のセルを出力し、両クラスのバッファ13,14に
セルがないときは無効セルを出力する。両クラスのバッ
ファ13,14に待ちセルが存在するときは、上述した
優先制御アルゴリズムに従って優先制御を行う。
【0024】任意のセルスロットにおいてその都度、各
クラスのバッファ内の待ちセルの存在状態によって送出
クラスを決定する方法以外に、送出クラスの決定結果を
予めテーブル等に保持しておくことも考えられる。
【0025】図5は、このようなテーブルの構成を示す
図であり、図1の制御部1に用意されるものである。図
5(a)は品質クラスが2クラスの場合、図5(b)は
3クラスの場合を示す。例えば、各クラスのバッファ内
の待ちセルの存在状態をアドレスに対応させ、テーブル
の「データ」にはそれらのバッファ状態に対応する送出
クラスを記入しておく。テーブルの「アドレス」および
「データ」を次のように定義する。「アドレス」におい
ては、バッファにセルがないときを“0”、待ちセルが
存在するときを“1”とする。アドレス“10”は、ク
ラス1のバッファ13にはセルがなく、クラス2のバッ
ファ14には待ちセルが存在するということを意味す
る。「データ」に記入されている送出クラス“0”は、
無効セルを出力するということを意味する。また、「デ
ータ」で“*”と記入されているところは、前記優先制
御アルゴリズムによって決定される。
【0026】品質クラスが2クラスの場合、アドレスは
2ビット必要となるが、更新が必要なデータは、アドレ
スが“11”のデータのみである。同様に、nクラスの
場合はアドレスはnビット必要であり、更新が必要なデ
ータはアドレスに“1”が少なくとも2つあるアドレス
のデータである。
【0027】図5のテーブルは、図1において次のよう
に利用される。まず、テーブルは初期設定され、出力回
線17上のセルスロット毎に参照される。ある任意のセ
ルスロットで、2つのクラスのバッファ13,14に待
ちセルが存在したときは、テーブルのアドレス“11”
のデータを参照し、このデータで示される送出クラスに
従ったクラスのバッファからセルを送出する。そして、
この参照されたデータは、次のセルスロットまでに前記
優先制御アルゴリズムによって更新される。
【0028】すなわち、各クラスのバッファ13,14
から待ちセルの有無を受け取り、前記テーブル等を参照
してその参照したデータに対応するバッファに読み出し
指令を送出し、更新の必要なデータを参照した場合に前
記テーブルを書き換えるようにする。品質クラスが4ク
ラス以上の場合も、前記と同様にしてテーブルを作成す
ればよい。
【0029】このような構成をとることによって、セル
転送の高速化が図られる。また、従来例の割り当て周期
を用いたスケジューリングでは、割り当て周期が大きく
なった場合には、大きなテーブルが必要となることが考
えられるが、本実施例では出力回線17上のセルスロッ
ト毎に送出クラスを決定するので、大きなテーブルは必
要ない。
【0030】次に、入力セルの品質クラスが3クラス以
上(nクラスとする)の場合に拡張した実施例について
説明する。図6は、その実施例を示す図である。品質ク
ラスがnクラスの場合、例えば図6のようにクラス(n
−1)とクラスnを1つのクラス(n−1)+nとみな
し、次にクラス(n−2)とクラス(n−1)+nを1
つのクラス(n−2)+(n−1)+nとみなす、とい
うように順次クラス番号の大きいクラスから階層化す
る。このような階層化によって、前記優先制御アルゴリ
ズムの適用が可能となることは明らかである。このと
き、2クラス間では図に示したポインタが用いられる。
【0031】図7は、品質クラスが3クラスの場合の前
記優先制御アルゴリズムの適用例を示したものである。
例えば、クラス2とクラス3を1つのクラスとみなし、
クラス1とクラス2+3のセルの転送比をW1 :(W2
+W3 )とすることにより、前記優先制御アルゴリズム
を適用することができる。この場合には、図7(a)に
示すようにポインタとしてP1,2+3 を用いて送出クラス
を決定する。図7において、ステップS31〜S34の
処理は図2のステップS11〜14の処理に対応する。
送出クラスとしてクラス2+3が選ばれたとき、ステッ
プS35ではクラス2とクラス3のセルの転送比(W
2 :W3 )に従って前記優先制御アルゴリズムを用い
る。
【0032】このときは、ポインタP2,3 を用いて図7
(b)の優先制御アルゴリズムによって送出クラスを決
定する。すなわち、図7(b)は図7(a)のステップ
S22の処理の内容を示している。図7(b)において
ステップS41〜43の処理は図2のステップS11〜
S13の処理に対応し、またステップS44,S45の
処理はステップS14の処理に対応する。このような図
7(b)の処理を一度行った後、図7(a)のステップ
S18に戻る。
【0033】また、任意のセルスロットにおいて、任意
の1つのクラスのバッファにセルがないとき、残りの2
つのクラス間のセルの転送比を確保するために、クラス
1とクラス2のセルの転送比(W1 :W2 )に対しては
ポインタP1,2 、またクラス1とクラス3のセルの転送
比(W1 :W3 )に対してはポインタP1,3 をそれぞれ
用い、クラス2とクラス3に関しては前記ポインタP
2,3 を共用することにより、それぞれのポインタに関し
て前記優先制御アルゴリズムを用いて送出クラスを決定
するようにする。
【0034】さらに、任意のセルスロットにおいて、3
つのクラスのバッファとも常に待ちセルが存在する場
合、W1 ≧W2 ≧W3 を満たすようにクラスを決め、前
記3クラスの場合の階層化で制御を行うと、クラス2の
セルが連続して送出される回数は高々2回となる。但
し、初期値の設定によっては、1回にすることも可能で
ある。また、nクラスの場合は、クラス1以外の任意の
クラスの連続送出回数は高々(n−1)回である。但
し、初期値の設定によっては、1回にすることも可能で
ある。。
【0035】以上述べてきたように、品質クラスが4ク
ラスの場合は、前記優先制御アルゴリズムに帰着させる
ために24 −5個のポインタ処理を行えばよく、一般化
するとnクラスの場合は2n −(n+1)個のポインタ
処理を行うことによって、本発明による優先制御を適用
することが可能である。
【0036】次に、前記優先制御アルゴリズムを用いて
各クラスの使用帯域の上限値を規定する方法について述
べる。図8は、各クラスの使用帯域の上限値を規定する
方法について説明するための図である。図8(a)は、
クラス1のバッファ13に対して上限帯域を規定する際
に、無効セルバッファ31というものを考え、このバッ
ファ31の最低保証帯域を規定することで上限帯域を規
定するというものである。図8(b)は、クラス2のバ
ッファ14に対して上限帯域を規定する方法を示す図で
あり、図8(a)と同様に無効セルバッファ31を用い
る。
【0037】例として、品質クラスが2クラスの場合に
ついて説明する。出力回線17の帯域をWとする。クラ
ス1の上限帯域をW1 、クラス2のそれをW2 とする。
また、W1 :(W−W1 )=W1u:W0l1 およびW2
(W−W2 )=W2u:W0l2とする。ここで、W1u,W
0l1 ,W2u,W0l2 は整数である。クラス1およびクラ
ス2のセルと無効セルとの送出比(W1u:W0l1 および
2u:W0l2 )に従って前記優先制御アルゴリズムを用
いて送出することにより、上限帯域を規定することがで
きる。
【0038】このときに用いるポインタP1u,0l1および
2u,0l2は、一方のクラスのバッファにセルがないとき
に使用するものであり、両クラスのバッファ13,14
に待ちセルが存在するときは次のようにポインタを使い
分ける。2つのクラスの帯域の和(W1 +W2 )が出力
回線17の帯域Wを越えるときは、2つのクラスのセル
転送比(W1 :W2 )に従って送出クラスを決定する。
Wに満たないときは、図8(c)のようにW1 :W2
(W−W1 −W2 )の比(W1 :W2 :W0 )に従って
送出クラスを決定する。ここで、W0 は無効セルの送出
割合である。図8(c)の場合は、クラス2バッファ1
4と無効セルバッファ31を1つのクラスバッファとみ
なし、ポインタとしてP1,2+0 を用いる。
【0039】以上のような制御により、各クラスの使用
帯域の上限値を規定することができる。また、このよう
な制御により、無効セルを均一に分散させて送出するこ
とができるので、次段のスイッチノードへのバーストを
避けることができる。また、シェイピングに相当する機
能を実現できる。
【0040】なお、以上の説明では品質クラスの異なる
入力セルに対する優先制御について述べたが、本発明は
ATM網におけるセルに限らず、他の信号等に対する優
先制御にも適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればある
任意の品質クラスのバッファにセルがないときは、その
クラスを除いた品質クラス間でのセルの転送比を常に満
たす制御がなされることにより、各品質クラス間のセル
の転送比を常に満足するような優先制御をおこなことが
できる。
【0042】また、転送比の小さい品質クラスのセルが
均一に分散されて送出されることにより、転送比の大き
な特定の品質クラスのセルの確率的なバーストを避ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入力セルの品質クラスが2クラス
の場合の優先制御装置の実施例を示す構成図
【図2】同実施例における優先制御アルゴリズムを示す
フローチャート
【図3】図2における一部の処理を詳細に示すフローチ
ャート
【図4】同実施例におけるポインタ設定法を概念的に示
す図
【図5】同実施例に係る制御部内に保持されるテーブル
の構成図
【図6】本発明に係る品質クラスが3クラス以上の場合
に拡張した優先制御装置の実施例を示す構成図
【図7】同実施例における優先制御のアルゴリズムを示
すフローチャート
【図8】本発明に係る各クラスの使用帯域の上限値を規
定する方法の実施例を説明するための図
【図9】従来のクラス別バッファ方式による優先制御方
法の説明図
【符号の説明】
11…入力回線 12…セル振り分
け部 13,14…バッファ 15…制御部 16…多重化部 17…出力回線 18…ポインタ設定部 19…ポインタ判
定部 20…送出クラス決定部 21〜23…バッ
ファ 16a〜16d…多重化部 31…無効セルバ
ッファ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の品質クラス別に設けられ、各品質ク
    ラスの入力セルをそれぞれ蓄積する複数のバッファと、
    これら複数のバッファに蓄積されたいずれかの品質クラ
    スのセルを優先的に出力セルとして送出する制御を行う
    制御手段とを備え、 前記制御手段は、 予め定めた2つの品質クラス間での前記セルの転送比
    (W1 :W2 )を基に、W1 あるいはW2 をW1 +W2
    で除した剰余を前ポインタ値に加算したポインタを設定
    するポインタ設定手段と、 このポインタ設定手段により設定されたポインタの値を
    判定するポインタ判定手段と、 このポインタ判定手段により判定されたポインタの値に
    基づいて前記出力セルとして送出すべき品質クラスを決
    定する送出クラス決定手段ととからなることを特徴とす
    るATM交換網における優先制御装置。
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