JP3126506B2 - 反射板を使用する光ファイバ減衰量測定装置 - Google Patents

反射板を使用する光ファイバ減衰量測定装置

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JP3126506B2
JP3126506B2 JP04217128A JP21712892A JP3126506B2 JP 3126506 B2 JP3126506 B2 JP 3126506B2 JP 04217128 A JP04217128 A JP 04217128A JP 21712892 A JP21712892 A JP 21712892A JP 3126506 B2 JP3126506 B2 JP 3126506B2
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伸成 竹内
直之 跡部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、端局間に布設された
光ファイバにより端局間が光信号通信中のとき、光信号
と波長の違う光パルスを光ファイバに入射し、光ファイ
バの始端側と終端側に反射板を設け、始端側の反射板に
よる反射光パルスのレベルと、終端側の反射板による反
射光パルスのレベルから光ファイバの減衰量を求める光
ファイバ減衰量測定装置についてのものである。
【0002】
【従来の技術】次に、従来技術による光パルス試験器
(以下、OTDRという。)の構成を図6により説明す
る。図6の1Aは光源、1Bは光方向性結合器、10は
測定される光ファイバ、1Cは光検出器、1Dは表示部
である。なお、図6の構成は特公昭62-53062号公報の第
1図と同じものである。
【0003】次に、図6の表示部1Dに表示される反射
波形を図7により説明する。図7の左側が光ファイバ1
0の始端の状態を示し、右側に進むにつれて反射波形は
減衰する。なお、図7は特公昭62-53062号公報の第2図
と同じものである。例えば、光ファイバ10が10kmのと
き、光ファイバ10により5dB 程度の減衰を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7の右側にいくにつ
れて光パルスは減衰するので、光ファイバ10の終端を
検出できない場合があり、また、光ファイバ10の中間
接続点による反射波や2次反射波などが現れ、終端では
ない波形を誤って終端の波形として検出する場合があ
る。この発明は、端局間に布設された光ファイバ10に
より端局間が波長λaの光信号で通信中のとき、波長λ
bの光パルスを光ファイバ10に入射し、光ファイバ1
0の始端側と終端側に反射板を設け、始端側の反射板に
よる反射光パルスのレベルと、終端側の反射板による反
射光パルスのレベルから光ファイバ10の減衰量を求め
る光ファイバの減衰量測定装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明では、波長λaの光パルス11を出射する
OTDR1と、OTDR1の出力が端子2Aに接続され
る光方向性結合器2と、光方向性結合器2の分岐端子2
Cに接続される光減衰器3と、光減衰器3の出力に接続
される反射板4と、端局5の出力が端子6Aに接続さ
れ、光ファイバ10の始端が直通端子6Bに接続され、
光方向性結合器2の直通端子2Bが分岐端子6Cに接続
される光方向性結合器6と、光ファイバ10の終端が端
子7Aに接続され、端局8の入力が直通端子7Bに接続
される光方向性結合器7と、光方向性結合器7の分岐端
子7Cに接続される反射板9とを備え、端局5と端局8
間で波長λbの光信号12により光通信をしていると
き、反射板4による反射光パルス13のレベルをOTD
R1で測定し、反射板9による反射光パルス14のレベ
ルをOTDR1で測定し、反射光パルス13のレベルと
反射光パルス14のレベル差から光ファイバ10の減衰
量を求める。
【0006】
【作用】次に、この発明による光ファイバの減衰量測定
装置の構成を図1により説明する。図1の1はOTD
R、2と6と7は光方向性結合器、3は光減衰器、4と
9は反射板、5と8は端局である。
【0007】OTDR1は波長λaの光パルス11を出
射し、光パルス11は光方向性結合器2の端子2Aに接
続される。光減衰器3は光方向性結合器2の分岐端子2
Cに接続され、光減衰器3の出力は反射板4に接続され
る。
【0008】次に、反射板4の構成を図2により説明す
る。反射板4は光ファイバの端部に金属蒸着をし、金属
蒸着面4Aを形成したものである。これにより、入力さ
れた光パルス11を完全に反射する。金属蒸着の程度を
調節することにより、反射率を変えることができる。反
射板9も反射板4と同じ構成である。
【0009】次に、図1の1〜4の代替回路を図3によ
り説明する。図3の4Bはハーフミラーであり、OTD
R1の光パルス11はハーフミラー4Bから光方向性結
合器2の端子2Aに入り、分岐端子2Cから光減衰器3
を通り、ハーフミラー4BからOTDR1に戻る。図3
はハーフミラー4Bの透過率を図1の反射板4の反射率
に置き換えたものである。
【0010】図1の説明に戻る。光方向性結合器6の端
子6Aには端局5の出力が接続され、光方向性結合器6
の直通端子6Bには光ファイバ10の始端が接続され、
光方向性結合器6の分岐端子6Cには光方向性結合器2
の直通端子2Bの出力が接続される。光方向性結合器7
の端子7Aには光ファイバ10の終端が接続され、光方
向性結合器7の直通端子7Bには端局8の入力が接続さ
れ、光方向性結合器7の分岐端子7Cには反射板9が接
続される。
【0011】すなわち、図1では、端局5と端局8の間
を光ファイバ10で接続しており、端局5と端局8間で
波長λbの光信号12により光通信をしている。この状
態のとき、OTDR1から波長λaの光パルス11を光
方向性結合器2に入れ、反射板4による反射光パルス1
3のレベルをOTDR1で測定し、反射板9による反射
光パルス14のレベルをOTDR1で測定する。そし
て、反射光パルス13のレベルと反射光パルス14のレ
ベル差から光ファイバ10の減衰量を求める。波長λa
の例としては、波長1.2 μm または1.6 μm を使用し、
波長λbの例としては、波長 1.3μm または1.55μm を
使用する。
【0012】次に、図1の波形図を図4により説明す
る。図4アの23は反射板4による反射光パルス13の
レベルであり、図4イの24は反射板9による反射光パ
ルス14のレベルである。レベル23は光減衰器3を通
過したレベルである。図4イは実際に観測される波形例
であり、レベル23・24の間にレベル25〜27が現
れる。これらは光ファイバ10の接続点や2次反射光な
どである。
【0013】図4イのレベル23とレベル24の差から
光ファイバ10の減衰量が求められる。図4イのレベル
23とレベル24の差は光ファイバ10の往復の減衰量
なので、光ファイバ10の真の減衰量は、図4の差の半
分である。例えば、図4イの差が10dBのときは、光ファ
イバ10の減衰量は5dB となる。
【0014】次に、この発明による他の光ファイバの減
衰量測定装置の構成を図5により説明する。図5の6D
と7Dは光スイッチであり、その他は図1と同じもので
ある。すなわち、図5は図1の光方向性結合器6・7の
代わりに、光スイッチ6D・7Dを採用したものであ
る。
【0015】光スイッチ6Dは、端局5の出力が端子6
Eに接続され、光ファイバ10の始端が端子6Fに接続
され、光方向性結合器2の直通端子2Bが端子6Gに接
続される。光スイッチ7Dは、光ファイバ10の終端が
端子7Eに接続され、端局8の入力が端子7Fに接続さ
れ、端子7Gに反射板9が接続される。
【0016】図6の端局5・8の間で光通信をするとき
は、光スイッチ6Dの端子6E・6Fを接にし、光スイ
ッチ7Dの端子7E・7Fを接にする。これにより、O
TDR1と反射板9は切り離され、端局5・8間が光フ
ァイバ10で接続される。端局5・8の間の光通信を断
にするときは、光スイッチ6Dの端子6F・6Gを接に
し、光スイッチ7Dの端子7E・7Gを接にする。これ
により、端局5・8が光ファイバ10から切り離され、
OTDR1と反射板9が光ファイバ10に接続されるの
で、図1と同じ条件になり、光ファイバ10による減衰
量を反射板4の反射光パルス13と反射板9の反射光パ
ルス14により測定することができる。すなわち、図1
の測定装置は端局5・8が光通信中でも光ファイバ10
の減衰量を測定するが、図6の測定装置は端局5・8の
光通信を断にしたときに光ファイバ10の減衰量を測定
する。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、端局間に布設された
光ファイバにより端局間が波長λaの光信号で通信中の
とき、波長λbの光パルスを光ファイバに入射し、光フ
ァイバの始端側と終端側に反射板を設け、始端側の反射
板による反射光パルスのレベルと、終端側の反射板によ
る反射光パルスのレベルを求めるので、端局間が光通信
中でも光ファイバの減衰量を求めることができる。ま
た、あらかじめ校正しておくことにより、光ファイバの
各点からの反射光レベルの絶対値を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ファイバ減衰量測定装置の構
成図である。
【図2】図1の反射板4の構成図である。
【図3】図1の1〜4の代替回路である。
【図4】図1の波形図である。
【図5】この発明による他の光ファイバ減衰量測定装置
の構成図である。
【図6】従来技術によるOTDRの構成図である。
【図7】図3の波形図である。
【符号の説明】
1 OTDR(光パルス試験器) 2 光方向性結合器 3 光減衰器 4 反射板 5 端局 6 光方向性結合器 6D 光スイッチ 7 光方向性結合器 7D 光スイッチ 8 端局 9 反射板 10 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 満久 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 竹内 伸成 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 跡部 直之 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 有居 正仁 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀喜 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−211513(JP,A) 特開 平2−129529(JP,A) 特表 平4−502210(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長λaの光パルス(11)を出射する光パ
    ルス試験器(1) と、 光パルス試験器(1) の出力が第1の端子(2A)に接続され
    る第1の光方向性結合器(2) と、 第1の光方向性結合器(2) の第1の分岐端子(2C)に接続
    される光減衰器(3) と、 光減衰器(3) の出力に接続される第1の反射板(4) と、 第1の端局(5) の出力が第2の端子(6A)に接続され、光
    ファイバ(10)の始端が第1の直通端子(6B)に接続され、
    第1の光方向性結合器(2) の第2の直通端子(2B)が第2
    の分岐端子(6C)に接続される第2の光方向性結合器(6)
    と、 光ファイバ(10)の終端が第3の端子(7A)に接続され、第
    2の端局(8) の入力が第3の直通端子(7B)に接続される
    第3の光方向性結合器(7) と、 第3の光方向性結合器(7) の第3の分岐端子(7C)に接続
    される第2の反射板(9) とを備え、 第1の端局(5) と第2の端局(8) 間で波長λbの光信号
    (12)により光通信をしているとき、第1の反射板(4) に
    よる第1の反射光パルス(13)のレベルを光パルス試験器
    (1) で測定し、第2の反射板(9) による第2の反射光パ
    ルス(14)のレベルを光パルス試験器(1) で測定し、第1
    の反射光パルス(13)のレベルと第2の反射光パルス(14)
    のレベル差から光ファイバ(10) の減衰量を求めること
    を特徴とする反射板を使用する光ファイバ減衰量測定装
    置。
  2. 【請求項2】 波長λaの光パルス(11)を出射する光パ
    ルス試験器(1) と、 光パルス試験器(1) の出力が第1の端子(2A)に接続され
    る光方向性結合器(2)と、 光方向性結合器(2) の分岐端子(2C)に接続される光減衰
    器(3) と、 光減衰器(3) の出力に接続される第1の反射板(4) と、 第1の端局(5) の出力が第2の端子(6E)に接続され、光
    ファイバ(10)の始端が第3の端子(6F)に接続され、光方
    向性結合器(2) の直通端子(2B)が第4の端子(6G)に接続
    される第1の光スイッチ(6D)と、 光ファイバ(10)の終端が第5の端子(7E)に接続され、第
    2の端局(8) の入力が第6の端子(7F)に接続される第2
    の光スイッチ(7D)と、 第2の光スイッチ(7D)の第7の端子(7G)に接続される第
    2の反射板(9) とを備え、 第1の端局(5) と第2の端局(8) 間で光通信をするとき
    は、第1の光スイッチ(6D)の第2の端子(6E)と第3の端
    子(6F)を接にし、第2の光スイッチ(7D)の第5の端子(7
    E)と第6の端子(7F)を接にし、 第1の端局(5) と第2の端局(8) 間の光通信を断にする
    ときは、第1の光スイッチ(6D)の第3の端子(6F)と第4
    の端子(6F)を接にし、第2の光スイッチ(7D)の第5の端
    子(7E)と第6の端子(7F)を接にし、第1の反射板(4) に
    よる第1の反射光パルス(13)のレベルを光パルス試験器
    (1) で測定し、第2の反射板(9) による第2の反射光パ
    ルス(14)のレベルを光パルス試験器(1) で測定し、第1
    の反射光パルス(13)のレベルと第2の反射光パルス(14)
    のレベル差から光ファイバ(10)の減衰量を求めることを
    特徴とする反射板を使用する光ファイバ減衰量測定装
    置。
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