JP3126465B2 - 過ハロゲン化オレフィンの製造方法 - Google Patents

過ハロゲン化オレフィンの製造方法

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JP3126465B2
JP3126465B2 JP04035556A JP3555692A JP3126465B2 JP 3126465 B2 JP3126465 B2 JP 3126465B2 JP 04035556 A JP04035556 A JP 04035556A JP 3555692 A JP3555692 A JP 3555692A JP 3126465 B2 JP3126465 B2 JP 3126465B2
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    • C07C2601/04Systems containing only non-condensed rings with a four-membered ring

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は過ハロゲン化オレフィンの製造方
法に関する。
【0002】ハロゲン化アルカンの脱ハロゲン化により
ハロゲン化オレフィンを製造することは先行技術から公
知である。公知の方法は、脱ハロゲン化剤として亜鉛ま
たはマグネシウムの様な金属の存在下で行う。しかし、
この方法では、望ましい生成物を得る選択性が一般的に
低い。
【0003】4−ヨード−3,4−ジクロロヘプタフル
オロブタンの脱ハロゲン化反応は、Knunyants およびPe
rvova 、Izv. Akad. Nauk. SSSR 、1409(196
2)およびChem. Abs.58、2468h(1963)に
より、亜リン酸トリエチルを使用して135℃で行われ
ている。得られる4−ヨード−ペルフルオロ−1−ブテ
ンの収率はわずか25%である。
【0004】そこで、本発明の目的は、対応する過ハロ
ゲン化アルカンから出発して過ハロゲン化オレフィンを
製造する、収率が高く、選択性が優れた方法を提供する
ことである。
【0005】本発明の別の目的は、副生成物の形成を最
小に押さえるために低温で行うことができる、過ハロゲ
ン化オレフィンの製造方法である。
【0006】本発明の更なる目的は、公知の方法では製
造できないかまたは他の生成物との混合物で得られる過
ハロゲン化オレフィンの製造方法である。
【0007】上記の、および更に他の目的は、本発明に
より、少なくとも2個の炭素原子を含み、塩素、臭素お
よびヨウ素から選択された少なくとも一つのハロゲン原
子を有する過ハロゲン化アルカンを、式 P(NR1 2 3 (I) (式中、R1 およびR2 は1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基を表す。)のトリス−ジアルキルアミノホス
フィンと反応させることから成る方法により達成され
る。
【0008】本発明の方法は、60℃以下の温度で行
う。好ましい温度範囲は−60℃〜+30℃であり、特
に好ましい温度範囲は−40℃〜0℃である。
【0009】一般にこの方法は大気圧で行うが、大気圧
より低い、または高い圧力を使用することもできる。
【0010】この反応は、2個の隣接する炭素原子か
ら、少なくとも一方がフッ素とは異なる2個のハロゲン
を引き抜き、その結果二重結合を形成することから成
る。
【0011】好ましくは、出発過ハロゲン化アルカン
は、隣接する2個の炭素原子のそれぞれに、少なくとも
一つの、フッ素とは異なるハロゲン原子を有する。
【0012】出発過ハロゲン化アルカンが、隣接する2
つの炭素原子上に、ホスフィンと反応し得るそれぞれ異
なったハロゲン原子を有する場合、この反応により一つ
のオレフィンだけが得られるが、これは公知の方法によ
り得られるオレフィンとは異なり得る。この脱ハロゲン
化剤攻撃の特異性により、先行技術の脱ハロゲン化方法
なら混合物の生成物を与えたであろう場合に、単一のオ
レフィンを製造することができる。
【0013】事実、1,2,3,4−テトラクロロ−ヘ
キサフルオロ−ブタンと金属亜鉛との反応により、ヘキ
サフルオロブタジエンが純粋な形で、または1,4−ジ
クロロヘキサフルオロブト−2−エンとの混合物が得ら
れる(Haszeldine、J.Chem.Soc.、4423
(1952)のに対し、本発明の方法によれば、1,
2,3,4−テトラクロロ−ヘキサフルオロブタジエン
から純粋な1,4−ジクロロヘキサフルオロブト−2−
エンが得られる(実施例8参照)。
【0014】さらに、1,2,2,3,4,−ペンタク
ロロペンタフルオロブタンと金属亜鉛の反応からは、2
−クロロペンタフルオロブタジエンが得られる(Belenk
iiおよびGerman、Soviet Scient. Rev., Section B,Ch
em.E, 100(1984))のに対し、本発明の方法に
よれば、同じ過ハロゲン化アルカンから出発して、1,
2,4−トリクロロペンタフルオロブト−2−エンが得
られ(実施例9参照)、この化合物は新規であり、本発
明の更なる目的の一つである。
【0015】出発過ハロゲン化アルカンは好ましくは2
〜20個の炭素原子を有する。特に好ましいのは2〜5
個の炭素原子を有する過ハロゲン化アルカンであり、特
に、ハロゲン化した、フルオロエタン、フルオロプロパ
ン、フルオロブタンおよびフルオロシクロブタンであ
る。
【0016】特に好ましい種類の過ハロゲン化アルカン
は、式 (式中、Rx およびRy は、同一であるか、または互い
に異なるものであって、F、Cl、Br、Iまたは1〜
10個の炭素原子を有する過ハロゲン化アルキルまたは
アルケニル基であり、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 は、
同一であるか、または互いに異なるものであって、F、
Cl、BrまたはIであるが、ただし、Z1 およびZ2
の少なくとも一方、およびZ3 およびZ4 の少なくとも
一方はフッ素原子ではない。)で表されるものである。
【0017】もう一つの特に好ましい種類の過ハロゲン
化アルカンは、式 (式中、Rz は1〜4個の炭素原子を有する過ハロゲン
化アルキルまたはアルケニル基であり、Z1 、Z2 、Z
3 およびZ4 は上記と同じ意味を有する。)で表わされ
るものである。
【0018】好ましくは、Rx およびRy は、ハロゲン
原子、または1〜3個の炭素原子を有する過ハロゲン化
アルキルまたはアルケニル基であり、Rz は2個の炭素
原子を有する過ハロゲン化アルキルまたはアルケニル基
である。
【0019】好適な過ハロゲン化アルカンの例として
は、1−ブロモ−1,2−ジクロロトリフルオロエタ
ン、1,2−ジブロモ−クロロトリフルオロエタン、1
−ヨード−1,2−ジクロロトリフルオロエタン、1,
1,2,2−テトラクロロジフルオロエタン、1,2,
3−トリクロロペンタフルオロプロパン、1,2−ジブ
ロモ−3−クロロペンタフルオロプロパン、1−ヨード
−3,4−ジクロロヘプタフルオロブタン、1,2,
3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン、1,2,
2,3,4−ペンタクロロペンタフルオロブタンおよび
1,1,2−トリブロモペンタフルオロシクロブタンが
ある。
【0020】出発トリス−ジアルキルアミノホスフィン
は公知の化合物であり、従来の方法、例えばV.Mar
k著、Org.Synth.46,42(1966)に
記載されている方法により製造できる。好ましいトリス
−ジアルキルアミノホスフィンは、R1 およびR2 が互
いに等しく、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロ
ピル基を表すものである。好適なトリス−ジアルキルア
ミノホスフィンの例としては、トリス−ジメチルアミノ
ホスフィンおよびトリス−ジエチルアミノホスフィンが
ある。
【0021】ホスフィン/過ハロゲン化アルカンのモル
比は、比較的広い範囲内、例えば0.1〜1.0以上で
よい。該モル比の特に好ましい範囲は、約0.8〜約
1.0である。
【0022】好ましい実施態様では、反応温度に維持し
た、過ハロゲン化アルカンを含む反応容器に、ホスフィ
ンを徐々に、好ましくは一定の速度で供給する。この好
ましい方法により、反応温度(この反応は発熱反応であ
る)を選択した値に容易に維持することができる。
【0023】出発過ハロゲン化アルカンは、好ましくは
反応条件下で不活性な、非プロトン性溶剤中に溶解す
る。好ましい溶剤は、ニトリル(例えばアセトニトリル
およびベンゾニトリル)、塩素化炭化水素(例えば塩化
メチレン)およびエーテル(例えばジエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフランおよびメトキシエチル
エーテル)である。
【0024】反応時間は重要なパラメータではなく、選
択した反応温度およびオレフィンの添加速度により異な
る。反応は、通常5分から1時間の間に完了する。
【0025】本発明の方法により得られたハロゲン化オ
レフィンは、例えばハロゲン化重合体を製造するための
モノマーとして使用できる。特に、その幾つかからは硬
化性重合体を製造できる。
【0026】以下に、実施例により本発明を更に詳細に
説明するが、これらの実施例に限定するものではない。
【0027】実施例1 1−ブロモ−1,2−ジクロロトリフルオロエタンの脱
ハロゲン化 磁気攪拌機、ゴム底、およびガラスおよびテフロン栓か
らなる真空ライン用の標準的接続部を備えた、容量25
mlの2つ口パイレックスガラスフラスコ中に、4.6mm
olの1−ブロモ−1,2−ジクロロトリフルオロエタン
および4.0mlのベンゾニトリルを導入した。このフラ
スコを−21℃に維持した塩水浴中に入れた。次いで、
その様に装填した反応器中に、強く攪拌しながら、4.
1mmolのトリス−ジエチルアミノホスフィンを注射器で
滴下して加えた。ホスフィンの添加が完了した後、フラ
スコを真空ラインに接続し、その中身を液体窒素の温度
に冷却した。真空密閉性を確保するために、ゴム底をす
ぐにガラスプラグで置き換えた。次いで栓を開き、0.
005mmHgの圧力に達するまでフラスコから液体窒素を
排出した。次いで、フラスコの中身を加熱し、揮発性物
質を−40℃のトラップおよび液体窒素の温度のトラッ
プ中に補集した。−40℃のトラップには、少量のベン
ゾニトリルおよび出発原料が補集された。液体窒素で冷
却したトラップには、3.3mmolの、IRおよびNMR
スペクトルで同定されたクロロトリフルオロエチレンが
補集された。クロロトリフルオロエチレンの収率は、使
用したトリス−ジエチルアミノホスフィンの量に対して
80%であった。ブロモトリフルオロエチレンは全く検
出されなかった。
【0028】実施例2 1,2−ジブロモクロロトリフルオロエタンの脱ハロゲ
ン化 実施例1と同じ条件下で作業し、4.0mlのベンゾニト
リルに溶解した3.9mmolの1,2−ジブロモクロロト
リフルオロエタンを3.7mmolのトリス−ジエチルアミ
ノホスフィンと反応させた。液体窒素で冷却したトラッ
プに、2.9mmolのクロロトリフルオロエチレンが補集
された。実施例1に規定する収率は78%であった。ブ
ロモトリフルオロエチレンは全く検出されなかった。
【0029】実施例3 1−ヨード−1,2−ジクロロトリフルオロエタンの脱
ハロゲン化 実施例1と同じ条件下で作業し、4.0mlのベンゾニト
リルに溶解した5.0mmolの1−ヨード−1,2−ジク
ロロトリフルオロエタンを4.73mmolのトリス−ジエ
チルアミノホスフィンと反応させた。液体窒素で冷却し
たトラップに、4.5mmolのクロロトリフルオロエチレ
ンが補集された。実施例1に規定する収率は95%であ
った。ヨードトリフルオロエチレンは全く検出されなか
った。
【0030】実施例4 1,1,2,2−テトラクロロジフルオロエタンの脱ハ
ロゲン化 実施例1と同じ条件下で作業し、4.0mlのベンゾニト
リルに溶解した3.5mmolの1,1,2,2−テトラク
ロロジフルオロエタンを3.5mmolのトリス−ジエチル
アミノホスフィンと反応させた。液体窒素で冷却したト
ラップに、3.16mmolの、IRおよびNMRスペクト
ルで同定された、1,2−ジクロロジフルオロエチレン
が補集された。シスおよびトランス異性体に関するNM
Rシグナルの積分により、操置の精度の範囲内で、それ
らは1:1の比にあることが確認された。実施例1に規
定する収率は90%であった。
【0031】実施例5 1,2,3−トリクロロペンタフルオロプロパンの脱ハ
ロゲン化 磁気攪拌機およびゴム底を備え、−100℃に維持した
トラップにゴム管で接続した、容量25mlの2つ口パイ
レックスガラスフラスコ中に、10mlのアセトニトリル
に溶解した20mmolの1,2,3−トリクロロペンタフ
ルオロプロパンを導入した。このフラスコを空のトラッ
プおよび過フッ化オイルを満たしたバブラーに直列に接
続した。次いで、その様に装填し、塩水浴中で−21℃
に冷却した反応器中に、20mmolのトリス−ジエチルア
ミノホスフィンを注射器で滴下して加えた。ホスフィン
の添加が完了した後、フラスコを冷却浴から取り出し、
40℃に加熱した。ゴム底をすぐに気体状窒素を供給す
るための接続部に取換え、この系中に窒素のわずかな流
れを維持した。−100℃で液状の明るい色の凝縮物を
含むトラップを真空ラインに接続し、その中にその中身
をすべて移動させた。15.0mmolの、IRおよびNM
Rスペクトルで同定された塩化ペルフルオロアリルが補
集された。実施例1に定義する収率は75%であった。
【0032】実施例6 1,2−ジブロモ−3−クロロペンタフルオロプロパン
の脱ハロゲン化 この試薬は塩化ペルフルオロアリルを直接臭素化して調
製し、蒸留により精製した。実施例1と同じ条件下で作
業し、6.0mlのベンゾニトリルに溶解した3.9mmol
の1,2−ジブロモ−3−クロロペンタフルオロプロパ
ンを3.9mmolのトリス−ジエチルアミノホスフィンと
反応させた。液体窒素で冷却したトラップに、3.6mm
olの塩化ペルフルオロアリルが補集されたが、これはN
MR分析によれば純度が96%であった。実施例1に規
定する収率は92%であった。
【0033】実施例7 1−ヨード−3,4−ジクロロヘプタフルオロブタンの
脱ハロゲン化 実施例1と同じ条件下で作業し、2.0mlのベンゾニト
リルに溶解した5.0mmolの1−ヨード−3,4−ジク
ロロヘプタフルオロブタンを4.3mmolのトリス−ジエ
チルアミノホスフィンと反応させた。反応収率後、フラ
スコの中味を蒸留し、連続する−100℃〜−196℃
のトラップ中に移した。−100℃のトラップに、3.
0mmolの4−ヨード−ヘプタフルオロブト−1−エンが
補集された。この生成物は、そのIR、NMRおよび質
量スペクトルにより同定された。実施例1に規定する収
率は70%であった。
【0034】実施例8 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの
脱ハロゲン化 実施例1と同じ条件下で作業し、2.0mlのベンゾニト
リルに溶解した4.7mmolの1,2,3,4−テトラク
ロロヘキサフルオロブタンを4.7mmolのトリス−ジエ
チルアミノホスフィンと反応させた。4.5mmolの1,
4−ジクロロヘキサフルオロブト−2−エンが補集され
た。この生成物は、そのIR、NMRおよび質量スペク
トルにより同定された。シスおよびトランス異性体に関
連するNMRシグナルの積分により、操置の精度の範囲
内で、それらは1:4の比にあることが確認された。実
施例1に規定する収率は95%であった。
【0035】実施例9 1,2,2,3,4−ペンタクロロペンタフルオロブタ
ンの脱ハロゲン化 実施例1と同じ条件下で作業し、2.0mlのベンゾニト
リルに溶解した4.43mmolの1,2,2,3,4−ペ
ンタクロロペンタフルオロブタンを4.4mmolのトリス
−ジエチルアミノホスフィンと反応させた。反応収率
後、2.48mmolの1,2,4−トリクロロペンタフル
オロブト−2−エンが補集された。実施例1に規定する
収率は56%であった。この生成物は、そのIR、NM
Rおよび質量スペクトルにより同定された。シスおよび
トランス異性体に関連するNMRシグナルの積分によ
り、操置の精度の範囲内で、それらは1:4の比にある
ことが確認された。 IR:1726、1660cm-1、NMR19F:トランス
異性体: −52.0(2F、d、J=33Hz)、−
56.8(2F、d、J=9Hz)、−109.3
(t,oft、J=33Hz、9Hz);シス異性体:−
48.9(2F、t,ofd、J=20Hz、6Hz)、
−54.9(2F、t,ofd、J=12Hz、20H
z)、−103.6(m、J=6Hz)、質量: 23
0(M−F)、214(M−Cl)。
【0036】実施例10 1,1,2−トリブロモペンタフルオロシクロブタンの
脱ハロゲン化 実施例1と同じ条件下で作業し、4.0mlのベンゾニト
リルに溶解した5.0mmolの1,1,2−トリブロモヘ
プタフルオロシクロブタンを4.4mmolのトリス−ジエ
チルアミノホスフィンと反応させた。液体窒素で冷却し
たトラップに、1.8mmolの純粋な1−ブロモペンタフ
ルオロシクロブテンが補集された。この生成物は、I
R、NMRおよび質量スペクトルで同定された。実施例
1に規定する収率は41%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワルター、ナバリーニ イタリー国ミラノ、ボファロラ、ティチ ノ、ビア、ア、モロ、46/48 (56)参考文献 J.Org.Chem.,Vol. 57,No.18(1992)p.5018−p. 5019 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/23 C07C 21/02 - 21/215 C07C 23/02 - 23/16 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過ハロゲン化オレフィンの製造方法であっ
    て、少なくとも2個の炭素原子を含み、塩素、臭素およ
    びヨウ素から選択された少なくとも一つのハロゲン原子
    を有する過ハロゲン化アルカンを、式 P(NR1 2 3 (I) (式中、R1 およびR2 は1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基を表す。)のトリス−ジアルキルアミノホス
    フィンと60℃以下の温度で反応させることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】過ハロゲン化アルカンが、隣接する2個の
    炭素原子のそれぞれの上に、塩素、臭素およびヨウ素か
    ら選択された少なくとも一つのハロゲン原子を有するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】反応を−60℃〜+30℃の温度範囲で行
    うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】反応を−40℃〜0℃の温度範囲で行うこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】過ハロゲン化アルカンが2〜20個の炭素
    原子を有することを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】過ハロゲン化アルカンが2〜5個の炭素原
    子を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】過ハロゲン化アルカンが、式 (式中、Rx およびRy は、同一であるか、または互い
    に異なるものであって、F、Cl、Br、Iまたは1〜
    10個の炭素原子を有する過ハロゲン化アルキルまたは
    アルケニル基であり、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 は、
    同一であるか、または互いに異なるものであって、F、
    Cl、BrまたはIであるが、ただし、Z1 およびZ2
    の少なくとも一方、およびZ3 およびZ4 の少なくとも
    一方はフッ素原子ではない。)を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】過ハロゲン化アルカンが、式 (式中、Rz は1〜4個の炭素原子を有する過ハロゲン
    化アルキルまたはアルケニル基であり、Z1 、Z2 、Z
    3 およびZ4 は上記と同じ意味を有する。)を有するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】トリス−ジアルキルアミノホスフィンにお
    けるR1 およびR2 が、同一であるかまたは互いに異な
    るものであって、メチル、エチル、プロピルまたはイソ
    プロピル基を表すことを特徴とする、請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】トリス−ジアルキルアミノホスフィン
    が、トリス−ジメチルアミノホスフィンまたはトリス−
    ジエチルアミノホスフィンであることを特徴とする、請
    求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】過ハロゲン化アルカンを、反応条件下で
    不活性な、非プロトン性溶剤中に溶解させることを特徴
    とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】溶剤がニトリル、塩素化炭化水素および
    エーテルから選択されることを特徴とする、請求項11
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】1,2,4−トリクロロペンタフルオロ
    ブト−2−エン。
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