JP3126435B2 - 再溶融硬化処理方法およびその装置 - Google Patents

再溶融硬化処理方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再溶融硬化処理方法お
よびその装置に係わり、特に軸状のワークの被処理部に
トーチを用いて再溶融硬化処理を施す再溶融硬化処理方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークの耐摩耗性・耐衝撃性
を高める為に、鋼製或いは鋳鉄製ワークの表面を加熱溶
融して急速硬化(チル化)させる再溶融硬化処理技術が
広く用いられている。この再溶融硬化処理技術として、
例えば特開昭60−258421号公報には、自動車用
エンジンに組み込まれるカムシャフトにおけるカムのカ
ム面を再溶融硬化処理する方法が記載されている。この
公報に記載されたものは、カムシャフトのカムの幅に広
狭があるときは、トーチの発生するアークがカム面のい
ずれの箇所においても全幅にわたる如く供給されるよう
にしたことを特徴としている。
【0003】ところで、再溶融硬化処理を施す際、ワー
クの温度が低いと被処理部がチル化するときに割れが生
じやすく、この被処理部の割れを防止するために、通常
は、再溶融硬化処理に先立って、ワークを所定温度に加
熱する予熱処理が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、再溶融
硬化処理に先立ってワークに予熱処理が行われるので、
軸状のワークの場合には、予熱処理によりワークが軸方
向に熱膨張するとともにワークの被処理部の位置が僅か
に軸方向に変位する。このため、上記従来の再溶融硬化
処理方法及び装置により再溶融硬化処理を施すと、トー
チは再溶融すべき被処理部から熱膨張による被処理部の
軸方向の位置変位分だけずれたワークの部分を再溶融す
るとともに、被処理部にその位置変位分だけ再溶融硬化
処理が施されない部分が生じ、被処理部に正確に再溶融
硬化処理が施されず、ワークの品質が低下するという問
題があった。また予熱処理後のワーク温度の変化によ
り、チル深さやチル硬さなどのチル特性が異なるという
問題もあった。
【0005】そこで本発明は、上記従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、予熱処理によりワ
ークの熱膨張量を加味してワークの被処理部の位置を正
確に決定すると共にワーク温度に応じて適性な再溶融硬
化処理を施すことができる再溶融硬化処理方法およびそ
の装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、軸状のワークの被処理部にトーチを用い
て再溶融硬化処理を施す再溶融硬化処理方法において、
ワークの軸方向両端部を一対の支持手段により支持する
と共に一方の支持手段によりワークの軸方向一端部を基
準点にセットし、このワークの軸方向一端部が基準点に
セットされた状態で、他方の支持手段に設けられた熱膨
張検出手段によりワークの軸方向の熱膨張量を検出し、
この熱膨張量の検出値に基づきワーク温度を演算し、こ
のワーク温度の演算値に基づいてトーチの軸方向位置を
調整すると共にトーチのビーム出力若しくは処理速度の
いずれか若しくは両者を制御するようにしたことを特徴
としている。
【0007】また本発明は、軸状のワークの被処理部に
トーチを用いて再溶融硬化処理を施す再溶融硬化処理装
置において、ワークの軸方向両端部を支持する一対の支
持手段であって、この支持手段の一方が上記ワークの軸
方向一端部を基準点にセットする一対の支持手段と、他
方の支持手段に設けられ、このワークの軸方向一端部が
基準点にセットされた状態で、ワークの軸方向の熱膨張
量を検出する熱膨張量検出手段と、熱膨張量検出手段に
より検出された検出値に基づきワーク温度を演算する温
度演算手段と、この温度演算手段によるワーク温度の演
算値に基づきトーチの軸方向位置を調整するトーチ位置
調整手段と、この温度演算手段によるワーク温度の演算
値に基づいてトーチのビーム出力若しくは処理速度のい
ずれか若しくは両者を制御する制御手段と、を有するこ
とを特徴としている。
【0008】このように構成された本発明においては、
ワークの軸方向両端部を一対の支持手段により支持する
と共に一方の支持手段によりワークの軸方向一端部を基
準点にセットし、このワークの軸方向一端部が基準点に
セットされた状態で、他方の支持手段に設けられた熱膨
張検出手段によりワークの軸方向の熱膨張量を検出する
ようにしている。このため、ワークの軸方向の熱膨張量
をより正確に検出することができる。さらに、この熱膨
張量の検出値に基づきワーク温度を演算し、このワーク
温度の演算値に基づいてトーチの軸方向位置を調整して
いるため、トーチが被処理部以外の部分を再溶融した
り、被処理部に再溶融硬化処理が施されない部分が生じ
たりすることはなく、被処理部に正確に再溶融硬化処理
を施すことができる。また、ワーク温度の演算値に基づ
いてトーチのビーム出力若しくは処理速度のいずれか若
しくは両者を制御するようにしているため、ワークの温
度変化に起因するチル特性のばらつきを防止できる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1乃至図5
を参照して説明する。この実施例は、自動車の4気筒エ
ンジンのカムシャフトのカムに再溶融硬化処理を施すた
めの再溶融硬化処理方法およびその装置に本発明を適用
したものである。図1は本発明の再溶融硬化処理装置を
示す全体構成図、図2はTIGトーチとカムシャフトを
示す斜視図、図3はカムシャフトの熱膨張によりカムの
位置変位を示すカムシャフトの部分正面図である。
【0010】先ずカムシャフトCSについて説明する。
カムシャフトCSは、ダクタイル鋳鉄を用いて製造さ
れ、図1に示されるように、カムシャフトCSには、吸
気用カム1と排気用カム2からなる第1カム部C1〜第
4カム部C4が設けられている。またカムシャフトCS
の前端部と後端部にはそれぞれジャーナル部3、4が設
けられ、ジャーナル部4には後端面から係合孔4aが凹
設されている。
【0011】各吸気用カム1と排気用カム2のカム面5
の軸方向の幅W(図2参照)は同幅に形成され、再溶融
硬化処理は各カム1、2のカム面5のうち円筒面5aを
除くノーズ部のバルブ駆動面5b(図2に2点鎖線で示
した溶融開始位置M1とこの位置M1と反対側の溶融終
了位置との間の面)に全幅Wにわたって施される。尚、
カム面5の前後両側にはエッジ部5cが形成されてい
る。
【0012】次に図1により、再溶融硬化処理装置につ
いて説明する。図1に示すように、再溶融硬化処理装置
は、トーチ移動駆動装置30と、このトーチ移動駆動装
置30に設けられたTIGトーチ40と、回転支持装置
50を備えている。トーチ移動駆動装置30は、本体装
置31と前方に突出したアーム32を備え、この本体装
置31がアーム32を前後方向(X軸方向)及び上下方
向(Z軸方向)に往復移動させる。アーム32の先端に
は支持部材33を介してTIGトーチ40が取り付けら
れている。
【0013】上記回転支持装置50は、ピットPの後方
に配設された油圧シリンダ51と、油圧シリンダ51の
ロッド51aにガイド部材52を介して連結された支持
軸部材53と、ピットPの前方に油圧シリンダ51と対
向状に配設された油圧シリンダ54と、油圧シリンダ5
4のロッド54aにガイド部材55を介して連結された
サーボモータ56と、このサーボモータ56の出力軸端
部に設けられたホルダ57などで構成されている。
【0014】上記支持軸部材53とサーボモータ56及
びホルダ57は、油圧シリンダ51、54により、図1
において実線で示した進出位置と2点鎖線で示した退避
位置とに切り換え可能になっている。ホルダ57は、3
組の把持部57aを有する。また支持軸部材53の前端
にはカムシャフトCSの係合穴4aに係合可能なピン5
3aが設けられている。
【0015】ホルダ57は、油圧シリンダ54のロッド
54aがフルストローク進出・後退駆動することにより
進出位置と退避位置とに切り換えられる。このホルダ5
7の進出位置がX軸方向の基準点P0 (図3参照)に設
定される。カムシャフトCSが、再溶融硬化処理装置に
セットされる前は、支持軸部材53とホルダ57は、退
避位置にあり且つホルダ57は非把持位置に切り換えら
れている。またTIGトーチ40は、カムシャフトCS
の熱膨張がないものとしてセットされる。すなわち、図
3に示されたように、TIGトーチ40は、カム1、2
の幅方向中心の位置においてカムシャフトCSの軸心を
通る上下方向(Z軸方向)の中心線L上に位置してい
る。尚、カムシャフトCSを所定位置にセットすると
は、ジャーナル部3の前端面が基準点P0 に位置した状
態でホルダ57に把持され且つジャーナル部4が係合穴
4aを介して支持軸部材53に支持された状態をいう。
【0016】さらに支持軸部材53の前側とホルダ57
の後側には、それぞれ受け部18aを有しキャリヤ22
で搬送されたカムシャフトCSを載置するためワーク受
け部材18がピットPに臨むように設けられている。ホ
ルダ57側のワーク受け部材18には、カムシャフトC
Sを検出するための非接触式の検出スイッチ19が設け
られている。
【0017】上記油圧シリンダ51のロッド51aの近
傍には、カムシャフトCSの軸方向の熱膨張量を測定す
るためのリミットスイッチ20が配置されている。この
リミットスイッチ20は、軸方向に複数個配置された近
接スイッチにより構成されている。次に図4及び図5を
参照して、再溶融硬化処理を施すための再溶融硬化処理
の制御内容について説明する。図4及び図5において、
Sは各ステップを示している。
【0018】先ず図4に示す制御内容について説明す
る。予熱処理を施されたカムシャフトCSは、ワーク受
け部材18の受け部18aに載置される。このとき、検
出スイッチ19がONとなる(S1)。次に油圧シリン
ダ51、54が駆動されて支持軸部材53及びホルダ5
7が退避位置から進出位置に切り換えられ、支持軸部材
53のピン53aがカムシャフトCSのジャーナル部4
の係合穴4aに係合され、その後ホルダ57が非把持位
置から把持位置に切り換えられ、カムシャフトCSのジ
ャーナル部3がその前端面を基準点P0 に位置した状態
でホルダ57により把持される。このようにして、カム
シャフトCSが所定位置にセットされる(S2)。
【0019】次にリミットスイッチ20によりカムシャ
フトCSの軸方向の熱膨張量が測定され、このリミット
スイッチ20からの検出信号が読込まれる(S3)。次
に検出されたカムシャフトCSの軸方向の熱膨張量に基
づいて、カムシャフトCSの温度が、次式により演算さ
れる(S4)。 T=A×ΔL/L+ΔT A:定数(ダクタイル鋳鉄の熱膨張係数αの逆数) ΔL:カムシャフトCSの熱膨張量 L:カムシャフトCSの全長 ΔT:室温 次に上記の演算により求められたカムシャフトCSの温
度が設定温度範囲内であるか否かが判定される(S
5)。カムシャフトCSの温度が設定温度より低い場合
には、以降の再溶融硬化処理が中止される(S5)。
【0020】一方、カムシャフトCSの温度が設定温度
範囲内である場合には、カムシャフトCSの熱膨張によ
る第1カム部C1の吸気用カム1及び排気用カム2の常
温状態における位置からの位置変位量ΔXn(図3参
照)が、次式により演算される(S7)。 ΔXn=α×(T−ΔT)×Xn (n=1、2) α:ダクタイル鋳鉄の熱膨張係数 T:カムシャフトCSの温度 ΔT:室温 上記演算結果に基づいて吸気用カム1及び排気用カム2
の中心のX座標Xm(m=1、2)が次式により演算さ
れる(S8)。
【0021】Xm=Xn+ΔXn (m、n=1、2) 次に、吸気用カム1及び排気用カム2のバルブ駆動面5
bに再溶融硬化処理を施すためにTIGトーチ40をX
軸方向に往復移動させる移動範囲の両端のX軸座標値X
p(p=1、2)が次式により演算される(S9)。 Xp=Xm±0.5W (m、p=1、2) 次に、吸気用カム1の中心位置データXm(m=1)に
基づいて、TIGトーチ40が吸気用カム1の中心線L
1 (図3参照)上に位置するように制御される。その
後、油圧モータ56により、吸気用カム1の溶融開始位
置M1 がTIGトーチ40の下方に位置するようにカム
シャフトCSがX軸方向回りに回転駆動される。溶融開
始位置M1 がTIGトーチ40の下方に位置すると、T
IGトーチ40に所定のアーク電流が供給されると共
に、図2に示されるように、サーボモータ56によりカ
ムシャフトCSが低速度で回転駆動される。また同時に
TIGトーチ40も、バルブ駆動面5bの形状に応じて
上下方向に移動されるように制御されると共に往復移動
範囲データXp(p=1)に基づいてバルブ駆動面5b
の幅Wの全域にわたって再溶融するように制御される。
このようにして、バルブ駆動面5bに再溶融硬化処理が
施される(S10)。尚、このとき、チル特性を一定に
するために、カムシャフトCSの温度に基づいて、トー
チ出力及び処理速度を制御しているが、この点について
は、図5により、後に説明する。
【0022】このように、カムシャフトCSの熱膨張に
よる吸気用カム1のX軸方向の位置変位量ΔXnを加味
してトーチ40の移動範囲が決定され、バルブ駆動面5
bに再溶融硬化処理が施される。このため、バルブ駆動
面5bの前側のエッジ部5cが再溶融されて肩だれが生
じたり、バルブ駆動面5bの後端部に再溶融硬化処理が
施されなかったりすることがなく、正確にバルブ駆動面
5bに再溶融硬化処理を施すことが出来る。
【0023】吸気用カム1の再溶融硬化処理が完了する
と、TIGトーチ40は、排気用カム2の中心位置デー
タXm(m=2)に基づいて制御駆動され、排気用カム
2の中心線上に移動する(S11)。次に、上記同様に
排気用カム2のバルブ駆動面5bに再溶融硬化処理が施
される。この場合も、TIGトーチ40は、往復移動範
囲データXp(p=2)に基づいてバルブ駆動面5bの
幅Wの全域にわたって再溶融するように制御駆動される
ので、排気用カム2のバルブ駆動面5bに正確に再溶融
硬化処理を施すことが出来る。
【0024】次に図5を参照して、図4のS10及びS
12における再溶融硬化処理についてさらに詳細にす
る。先ずカムシャフトCSの温度(T)をカムシャフト
CSの熱膨張量から演算して求める(S20)。これ
は、上述した図4のS4に示されている。次に、この演
算により求められたカムシャフトCSの温度(T)とカ
ムシャフトCSの基準温度(T1 )とを比較する(S2
1)。ここでカムシャフトCSの基準温度(T 1 )は、
予熱処理された後のカムシャフトCSの予想温度を所定
値である基準温度(T1 )として設定したものである。
【0025】演算により求められたカムシャフトCSの
温度(T)とその基準温度(T1 )とが等しければ、T
IGトーチ40には、基準ビーム出力となるような基準
電流が供給される(S22)。さらに、カムシャフトC
Sの回転速度が基準速度となるようにサーボモータ56
の回転速度が制御される(S23)。カムシャフトCS
の温度(T)がその基準温度(T1 )より低ければ、T
IGトーチ40のビーム出力が増大するように電流値が
制御され(S24)、さらにカムシャフトCSの回転速
度が小さくなるようにサーボモータ56の回転速度が制
御される(S25)。カムシャフトCSの温度(T)が
その基準温度(T1 )より高ければ、TIGトーチ40
のビーム出力が減少するように電流値が制御され(S2
6)、さらにカムシャフトCSの回転速度が大きくなる
ようにサーボモータ56の回転速度が制御される(S2
7)。
【0026】このように、カムシャフトCSの熱膨張量
から演算して求められたカムシャフトCSの温度(T)
の値に応じて、TIGトーチ40及び処理速度を適性に
制御するようにしたため、従来から問題になっていたカ
ムシャフトCSの温度変化に起因するチル深さ・チル硬
さのばらつきを防止でき、カムシャフトCSの温度変化
にかかわらず常に一定のチル特性を有するカムを製造す
ることが出来る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
ークの熱膨張量の検出値に基づきワーク温度を演算し、
このワーク温度の演算値に基づいてトーチの軸方向位置
を調整しているため、トーチが被処理部以外の部分を再
溶融したり、被処理部に再溶融硬化処理が施されない部
分が生じたりすることはなく、被処理部に正確に再溶融
硬化処理を施すことができる。また、ワーク温度の演算
値に基づいてトーチのビーム出力若しくは処理速度のい
ずれか若しくは両者を制御するようにしているため、ワ
ークの温度変化に起因するチル特性のばらつきを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の再溶融硬化処理装置の一実施
例を示す全体構成図である。
【図2】図2は、TIGトーチとカムシャフトを示す斜
視図である。
【図3】図3は、カムシャフトの熱膨張によりカムの位
置変位を示すカムシャフトの部分正面図である。
【図4】図4は、再溶融硬化処理を施すための再溶融硬
化処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】図5は、再溶融硬化処理のトーチ出力及び処理
速度の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
CS カムシャフト 1 吸気用カム 2 排気用カム 20 リミットスイッチ 30 トーチ移動駆動装置 40 TIGトーチ 50 回転支持装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/09 C21D 9/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸状のワークの被処理部にトーチを用い
    て再溶融硬化処理を施す再溶融硬化処理方法において、上記ワークの軸方向両端部を一対の支持手段により支持
    すると共に一方の支持手段によりワークの軸方向一端部
    を基準点にセットし、 このワークの軸方向一端部が基準点にセットされた状態
    で、他方の支持手段に設けられた熱膨張検出手段により
    上記ワークの軸方向の熱膨張量を検出し、 この熱膨張量の検出値に基づきワーク温度を演算し、 このワーク温度の演算値に基づいて上記トーチの軸方向
    位置を調整すると共に上記トーチのビーム出力若しくは
    処理速度のいずれか若しくは両者を制御するようにした
    ことを特徴とする再溶融硬化処理方法。
  2. 【請求項2】 軸状のワークの被処理部にトーチを用い
    て再溶融硬化処理を施す再溶融硬化処理装置において、上記ワークの軸方向両端部を支持する一対の支持手段で
    あって、この支持手段の一方が上記ワークの軸方向一端
    部を基準点にセットする上記一対の支持手段と、 他方の支持手段に設けられ、このワークの軸方向一端部
    が基準点にセットされた状態で、上記ワークの軸方向の
    熱膨張量を検出する熱膨張量検出手段と、 上記熱膨張量検出手段により検出された検出値に基づき
    ワーク温度を演算する温度演算手段と、この温度演算手段によるワーク温度の演算値 に基づき上
    記トーチの軸方向位置を調整するトーチ位置調整手段
    と、 この温度演算手段によるワーク温度の演算値に基づいて
    上記トーチのビーム出力若しくは処理速度のいずれか若
    しくは両者を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする再溶融硬化処理装置。
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