JP2602104B2 - 磁気スケールの製作方法 - Google Patents
磁気スケールの製作方法Info
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- JP2602104B2 JP2602104B2 JP29045189A JP29045189A JP2602104B2 JP 2602104 B2 JP2602104 B2 JP 2602104B2 JP 29045189 A JP29045189 A JP 29045189A JP 29045189 A JP29045189 A JP 29045189A JP 2602104 B2 JP2602104 B2 JP 2602104B2
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- piston rod
- magnetic
- rod
- shot
- magnetic scale
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- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、種々の機械の移動部材の位置,移動速度等
を検出するための磁気スケールの製作方法に関する。
を検出するための磁気スケールの製作方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) ピストンロッドや案内軸等のように摺動使用される金
属基体の表面に目盛部として磁気的性質の異なる線条又
は帯状の磁気的変質部を規則的に配列形成して磁気スケ
ールとし、その表面に磁気センサを近接対峙させ、磁気
センサにより上記目盛を読み取ることによって、基体と
磁気センサとの相対変位を測定する技術は公知である
(例えば、特開昭57−16309号公報)。
属基体の表面に目盛部として磁気的性質の異なる線条又
は帯状の磁気的変質部を規則的に配列形成して磁気スケ
ールとし、その表面に磁気センサを近接対峙させ、磁気
センサにより上記目盛を読み取ることによって、基体と
磁気センサとの相対変位を測定する技術は公知である
(例えば、特開昭57−16309号公報)。
ところで、上記磁気スケールにおける目盛部の形成方
法としては、上記公報に開示されている如く、レーザー
ビーム,電子ビーム等の高エネルギービームを金属基体
の表面に照射してこれを局部的に熱処理し、磁気的に変
質させるのが一般的である。しかしレーザービーム,電
子ビーム等の発生装置は高価であると共に、加工時間が
長くかかる。このため磁気スケールの製作コストが高く
なり、その一般への普及を阻害している。
法としては、上記公報に開示されている如く、レーザー
ビーム,電子ビーム等の高エネルギービームを金属基体
の表面に照射してこれを局部的に熱処理し、磁気的に変
質させるのが一般的である。しかしレーザービーム,電
子ビーム等の発生装置は高価であると共に、加工時間が
長くかかる。このため磁気スケールの製作コストが高く
なり、その一般への普及を阻害している。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、磁気スケールを安価にかつ短時間で製作できる方法
を提供することを目的としている。
り、磁気スケールを安価にかつ短時間で製作できる方法
を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するため、非磁性の金属
基体の表面を所定ピッチかつ所定巾でショットピーニン
グして、強磁性部を形成することを要旨としている。す
なわち本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼の母材
を機械加工してロッドを形成する第1の工程と、上記ロ
ッドを熱処理して磁性部分を非磁性化する第2の工程
と、上記ロッドの外周面を所定ピッチかつ所定巾でショ
ットピーニングして強磁性部を形成する第3の工程と、
から成ることを特徴としている。
基体の表面を所定ピッチかつ所定巾でショットピーニン
グして、強磁性部を形成することを要旨としている。す
なわち本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼の母材
を機械加工してロッドを形成する第1の工程と、上記ロ
ッドを熱処理して磁性部分を非磁性化する第2の工程
と、上記ロッドの外周面を所定ピッチかつ所定巾でショ
ットピーニングして強磁性部を形成する第3の工程と、
から成ることを特徴としている。
(実施例) 以下、本発明について図例を基に詳細説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す簡略部分図,第2図
は他の実施例を示す簡略部分図である。第1図におい
て、(1)は油圧シリンダ,空圧シリンダ等のピストン
ロッドである。該ピストンロッド(1)は、非磁性金属
であるオーステナイト系ステンレス鋼の母材を機械加工
(冷間加工)した後、該加工により歪んだり磁性化した
りした部分を焼鈍,溶体化処理等の熱処理により、応力
除去あるいは非磁性化したものである。なおここに溶体
化処理とは、1000〜1100℃の温度に加熱保持後急冷する
ことにより、加工組織を再結晶させ、また種々の析出物
を固溶させる処理で、強度や耐食性,磁気特性等を調整
するものである。
は他の実施例を示す簡略部分図である。第1図におい
て、(1)は油圧シリンダ,空圧シリンダ等のピストン
ロッドである。該ピストンロッド(1)は、非磁性金属
であるオーステナイト系ステンレス鋼の母材を機械加工
(冷間加工)した後、該加工により歪んだり磁性化した
りした部分を焼鈍,溶体化処理等の熱処理により、応力
除去あるいは非磁性化したものである。なおここに溶体
化処理とは、1000〜1100℃の温度に加熱保持後急冷する
ことにより、加工組織を再結晶させ、また種々の析出物
を固溶させる処理で、強度や耐食性,磁気特性等を調整
するものである。
上記ピストンロッド(1)は、その両端を図示しない
支持台によって支持され、矢印(A)の方向に回転自在
にされていると共に、矢印(B)の方向に所定ピッチづ
つ間欠移動するようにされている。
支持台によって支持され、矢印(A)の方向に回転自在
にされていると共に、矢印(B)の方向に所定ピッチづ
つ間欠移動するようにされている。
上記ピストンロッド(1)の先端上方にはショットノ
ズル(2)が配設されている。該ショットノズル(2)
は、ショット,カットワイヤ等の研磨材を空圧又は水圧
により噴射して上記ピストンロッド(1)の表面をショ
ットピーニングするものであり、その口径はショットピ
ーニングする巾になるように調整されている。
ズル(2)が配設されている。該ショットノズル(2)
は、ショット,カットワイヤ等の研磨材を空圧又は水圧
により噴射して上記ピストンロッド(1)の表面をショ
ットピーニングするものであり、その口径はショットピ
ーニングする巾になるように調整されている。
次に上記のようなピストンロッド(1)を矢印(A)
方向に回転させつつショットノズル(2)からピストン
ロッド(1)の表面に向けて研磨材を噴射し、ショット
ピーニングを行う。所定時間経過後ピーニングを停止
し、ピストンロッド(1)を矢印(B)方向へ所定ピッ
チ移動させ、再び上記ピーニングを行う。以上の工程を
数回くり返して、ピストンロッド(1)の外周面に所定
ピッチかつ所定巾で帯状にショットピーニングを行うも
のである。その結果、ピストンロッド(1)におけるシ
ョットピーニングされた部分(3)の表面層が、あたか
も冷間加工された如くマルテンサイト化し、強磁性を帯
びる。一方、ショットピーニングされない部分はオース
テナイト系のままで非磁性であるから、ピストンロッド
(1)の表面に帯状の強磁性部(3)が所定ピッチで多
数形成されることになる。
方向に回転させつつショットノズル(2)からピストン
ロッド(1)の表面に向けて研磨材を噴射し、ショット
ピーニングを行う。所定時間経過後ピーニングを停止
し、ピストンロッド(1)を矢印(B)方向へ所定ピッ
チ移動させ、再び上記ピーニングを行う。以上の工程を
数回くり返して、ピストンロッド(1)の外周面に所定
ピッチかつ所定巾で帯状にショットピーニングを行うも
のである。その結果、ピストンロッド(1)におけるシ
ョットピーニングされた部分(3)の表面層が、あたか
も冷間加工された如くマルテンサイト化し、強磁性を帯
びる。一方、ショットピーニングされない部分はオース
テナイト系のままで非磁性であるから、ピストンロッド
(1)の表面に帯状の強磁性部(3)が所定ピッチで多
数形成されることになる。
なお、上記実施例では、ショットピーニング時、ピス
トンロッド(1)を間欠的に水平移動させたが、所定速
度で連続的に水平移動させてもよい。これにより、第2
図に示す如く、ピストンロッド(1)の表面に螺線状に
強磁性部(3)が形成される。
トンロッド(1)を間欠的に水平移動させたが、所定速
度で連続的に水平移動させてもよい。これにより、第2
図に示す如く、ピストンロッド(1)の表面に螺線状に
強磁性部(3)が形成される。
(発明の効果) 本発明は磁気スケールの目盛部を形成するに当ってシ
ョットピーニング装置を使用するため、レーザービー
ム,電子ビーム等の発生装置を使用する従来方法よりも
設備費が安くて済み、また加工時間も短くて済む。その
結果、磁気スケールの製作コストを低減することがで
き、一般への普及が促進される。
ョットピーニング装置を使用するため、レーザービー
ム,電子ビーム等の発生装置を使用する従来方法よりも
設備費が安くて済み、また加工時間も短くて済む。その
結果、磁気スケールの製作コストを低減することがで
き、一般への普及が促進される。
第1図は本発明の一実施例を示す簡略部分図,第2図は
他の実施例を示す簡略部分図である。 (1):ロッド、(2):ショットノズル (3):ショットピーニングされた部分(強磁性部)
他の実施例を示す簡略部分図である。 (1):ロッド、(2):ショットノズル (3):ショットピーニングされた部分(強磁性部)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−227095(JP,A) 特開 昭62−83620(JP,A) 特開 昭57−16309(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】オーステナイト系ステンレス鋼の母材を機
械加工してロッドを成形する第1の工程と、 上記ロッドを熱処理して磁性部分を非磁性化する第2の
工程と、 上記ロッドの外周面を所定ピッチかつ所定巾でショット
ピーニングして強磁性部を形成する第3の工程と、 から成ることを特徴とする磁気スケールの製作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29045189A JP2602104B2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | 磁気スケールの製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29045189A JP2602104B2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | 磁気スケールの製作方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03150413A JPH03150413A (ja) | 1991-06-26 |
JP2602104B2 true JP2602104B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17756200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29045189A Expired - Fee Related JP2602104B2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | 磁気スケールの製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602104B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100776742B1 (ko) * | 2006-11-20 | 2007-11-19 | 경남대학교 산학협력단 | 박막 필름을 이용한 피스톤 로드의 변위 측정용 자기스케일형성방법 |
KR100776743B1 (ko) | 2006-11-20 | 2007-11-19 | 경남대학교 산학협력단 | 피스톤 로드의 변위 측정용 자기스케일 형성방법 및 변위검출방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB201103675D0 (en) * | 2011-03-03 | 2011-04-20 | Rls Merlina Tehnika D O O | Method of scale substrate manufacture |
-
1989
- 1989-11-08 JP JP29045189A patent/JP2602104B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100776742B1 (ko) * | 2006-11-20 | 2007-11-19 | 경남대학교 산학협력단 | 박막 필름을 이용한 피스톤 로드의 변위 측정용 자기스케일형성방법 |
KR100776743B1 (ko) | 2006-11-20 | 2007-11-19 | 경남대학교 산학협력단 | 피스톤 로드의 변위 측정용 자기스케일 형성방법 및 변위검출방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03150413A (ja) | 1991-06-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |