JP3126387U - ガス流路遮断継手及びガスメータ吊架ユニット - Google Patents

ガス流路遮断継手及びガスメータ吊架ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】ガスメータ取付装置とガス供給管とを容易に接続するとともに、火災発生時にはガスを遮断することができ、安価で安全な自在継手を供給する
【解決手段】内部に貫通するガス流路が形成された筒状本体2と、筒状本体2のガス流路に連通するガス流路を有し、先端部が、前記筒状本体に挿入され、前記筒状本体と回動自在にかつ離脱不能に連結された継手部材3とからなり、ガス流路には、耐火性を有するガス遮断手段を具備したことでなる。
【選択図】図2

Description

本考案は、ガス供給、特にガスメータの入口側に接続され、火災時には流路閉塞が可能なガス流路遮断継手及びガスメータを設置するために供されるガスメータ吊架ユニットに関する。
一般に都市ガス等のガス供給量を計測するガスメータは、戸建住宅においては家屋外壁に沿って立ち上げられたガス配管に接続、設置され、また集合住宅においては各階に設けられたパイプシャフト内に設置される。近年これらのガスメータは、施工性が改良されユニット化された各種の取付装置によって支持されている。例えば、特許文献1には、第1継手部材と第2継手部材とを回動可能に、かつ気密に嵌合させた管継手を有するガスメータの取付装置が記載されている。
一方、ガスメータ廻りの配管を構成する管継手、ガス栓、検査プラグ等には、気密性を保持するために、その内部にゴム製のシール部材が設けられている。そのため、火災発生時には、シール部材が焼失しガス漏れの恐れが生じるために、ガス流路を安全に遮断させる必要がある。更に、ガスメータの多くは、その躯体がアルミニウムで形成されているので、最悪の場合、火災で高温に長時間曝されると、ガスメータの接続部が溶け落ち、ガスを大量に流出させてしまう恐れがある。このような背景から、例えば、特許文献2には、ガスの管路となる継手本体内に装着され、耐火性を有する筒状の熱膨張パッキングと、少なくとも熱膨張パッキンの内周面と接触し、熱膨張パッキンが加熱された時に一端側が管路を塞ぐ方向に変形すると共に他端側が管路に支持される保持部材を有する管路遮断部材が提案されている。
特開2002−131109号公報(図4、図5、図13) 特開2004−167241号公報(図4)
特許文献1に記載のガスメータの取付装置は、取付装置本体を回転させることなくガス管と接続することができるので、施工上有益ではあるが、火災発生時には、ガスを遮断する機能を有さず、ガスメータの接続口が溶け落ちた場合には、ガス漏れ事故に至るという問題がある。
特許文献2に記載の管路遮断部材は、火災という不測の事態において管路を遮断できるという点で有益である。しかしながら、接続箇所が多くなり、施工工数が増大するだけでなく、接続箇所そのものによってガス漏れの可能性を増加させてしまう。また、管路遮断部材は、ガスメータとガス栓との間に設けられているために、ガス栓の耐火性能を必要とし、ガスメータを設置する装置全体として高価なものであった。
即ち、本考案は、ガスメータ取付装置とガス供給管とを容易に接続するとともに、万が一の火災発生時にはガスを遮断することができ、安価で安全なガス流路遮断継手及びガスメータ吊架ユニットの供給を目的としている。
本考案は、内部に貫通するガス流路が形成された筒状本体と、前記筒状本体のガス流路に連通するガス流路を有し、先端部が、前記筒状本体に挿入され、前記筒状本体と回動自在にかつ離脱不能に連結された継手部材とを備えた継手であって、
前記筒状本体及び/又は前記継手部材のガス流路に、前記継手が加熱されたときのみ動作する耐火性を有するガス遮断手段を具備したことを特徴とするガス流路遮断継手である。
また、このとき前記筒状本体は、一端部に他部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有し、前記継手部材は、前記筒状本体に挿入される先端部側に、前記筒状本体と気密可能とするシール部材と、耐火性を有する耐火シール部材を具備し、かつ後端部側には、他部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有した継手部材であり、前記ガス遮断手段は、耐火性を有する熱膨張部材と、少なくとも前記熱膨張部材の内周面に接触し、前記熱膨張部材が加熱されたときに少なくとも前記ガス流路を塞ぐ方向に変形する保持部材からなるガス流路遮断継手とすることができる。
また、請求項3に記載の考案は、内部に貫通するガス流路が形成された筒状本体と、前記筒状本体のガス流路に連通するガス流路を有し、先端部が、前記筒状本体に挿入され、前記筒状本体と回動自在にかつ離脱不能に連結された継手部材とを備えた継手であって、
前記筒状本体は、一端部にガス流出側配管部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有し、前記継手部材は、前記筒状本体に挿入される先端部側に、前記筒状本体と気密可能とするシール部材を具備し、かつ後端部側には、ガス流入側配管部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有した継手部材であり、更に、前記継手部材のガス流路に耐火性を有する熱膨張部材と、少なくとも前記熱膨張部材の内周面に接触し、前記熱膨張部材が加熱されたときに少なくとも前記ガス流路を塞ぐ方向に変形する保持部材を具備したガス流路遮断継手である。
また、請求項4に記載の考案は、上記したガス流路遮断継手において、前記筒状本体と継手部材との間に第2のシール部材を設け、前記筒状本体と継手部材を回動自在にかつ離脱不能に連結した止輪を、前記継手部材の先端部側に設けたシール部材と前記第2のシール部材との間に配置したガス流路遮断継手である。
また、請求項5に記載の考案は、上記したガス流路遮断継手において、前記筒状本体および/または継手本体の外表面にガスの流れ方向を示す表示部が形成されているガス流路遮断継手である。
また、請求項6に記載の考案は、ガスメータ入口接続用継手、入側配管接続口、ガスメータ出口接続用継手及び出側配管接続口を含む本体、並びに、該本体を建物壁等に固定する固定金具を備え、ガスメータ及びその入・出側配管を設置するためのガスメータ吊架ユニットであって、前記ガスメータ入口接続用継手と前記入側配管接続口との間に、ハンドルを介して栓を回動させることにより、前記ガスメータ入口接続用継手と前記入側配管接続口とが連通及び遮断されるガス栓を設けるとともに、前記入側配管接続口には、請求項1乃至5に記載のガス流路遮断継手を備えたガスメータ吊架ユニットである。
本考案によれば、筒状本体と継手部材とを気密で、回動自在にかつ離脱不能に連結されるとともに、ガス流路内にはこの自在継手が加熱されたときのみ動作する耐火性を有するガス遮断手段を具備している。よって、接続箇所を最小とするとともに、自在継手に接続される他部材を回転させることなく、容易に接続することができ、万が一の火災発生時には、ガス流路を遮断するガス流路遮断継手を供給することができる。
また、請求項3に記載の考案によれば、筒状本体にガス流出側配管部材が接続され、継手部材にガス流入側配管部材が接続されるとともに、熱膨張部材および保持部材を特に継手部材のガス流路に設けている。よって、ガス流入側配管部材およびガス流出側配管部材を回転させることなく接続することができ、万が一の火災発生時には、ガス流路を遮断する。更に、継手部材内部でガス流路を遮断するので、筒状本体と継手部材との間に設けられるべき耐火性を有する第3シール部材を省略できるので、安価なガス流路遮断継手とすることができる。
また、請求項6に記載の考案によれば、ガスメータ吊架ユニットの入側配管接続口に本考案のガス流路遮断継手を備えているので、火災時においてもガスはガス流路遮断継手内で遮断され下流に流出することがない。したがって、例えば、ガス栓等は、耐火性能を必要としない材質や構造とし、更に安価なガスメータ吊架ユニットとすることができる。
本考案の最良の形態を図1から図4を用いて説明する。図1は、本考案のガスメータ吊架ユニットの一実施例の斜視図を、図2は、本考案のガス流路遮断継手の第1の実施の形態を示す縦断面図を、図3は、本考案のガス流路遮断継手の第2の実施の形態を示す縦断面図を、図4は、本考案に用いる保持部材の一実施例の斜視図を、図5は、本考案のガス流路遮断継手の第3の実施の形態を示す縦断面図を示している。
まず、本考案のガス流路遮断継手を適用したガスメータ吊架ユニットについて説明する。図1に示したガスメータ吊架ユニット100は、上流側端部である入側配管接続口113にガス導入管140が下方から接続され、下流側端部であるガスメータ入口接続用継手(ユニオン接続部)111にガスメータ200の導入口が接続される略U字形状のガス入管本体110と、上流側端部であるユニオン接続部121にガスメータ200の導出口が接続され、下流側端部であるガス出側配管接続口123にガス導出管150が下方に接続される略U字形状のガス出管本体120とによってガスの流路が形成されている。また、ガス入管本体110のユニオン接続部111とガス出管本体120のユニオン接続部121とは、互いに所定の距離(即ち、ガスメータの導入口と導出口との間隔:例えば130mm)だけ離れた状態で支持プレート130に回動自在に支持されている。
また、ガス入管本体110の入側配管接続口113とガス出管本体120のガス出側配管接続口123とは、ガス入管本体110のユニオン接続部111とガス出管本体120のユニオン接続部121と比べて互いの距離が離れる方向にハの字状に拡がり、ガス入管本体110の入側配管接続口113とガス出管本体120のガス出側配管接続口123とのそれぞれに建物の壁面に対して位置調整可能に設けた固定手段131が設けられている。
しかして、ガス入管本体110は、入側配管接続口113の更に上流側にガス流路遮断継手1が接続されている。このガス流路遮断継手1は、筒状本体2と継手部材3とが抜け止めされた状態で、回動自在に、且つ気密に設けられたものであり、筒状本体2のテーパねじ部を入側配管接続口113に螺合接続されている。即ち、地中から立設したガス導入管140に対して、ガス入管本体110を回転させなくとも接続することができるので、施工が容易であるだけでなく、壁面との距離を近づけることができるので、ガスメータ200の取付けが省スペースとなる。また、詳細を後述する管路遮断部材を内蔵しているので、火災発生時には上流側のガス流路を遮断し、未然にガスの漏洩を防止する。
また、ガス入管本体110のユニオン接続部111の上方には、ユニオン接続部111と入側配管接続口113とが連通及び遮断されるガス栓112が、その操作部を略正面となるように設けられている。即ち、ガスメータ200の正面とガス栓112の正面とが一致しているため、開閉状態の確認や、操作が容易である。但し、正面に限定されるものではなく例えば操作部を上面となるようにガス入管本体110に設けても良い。
さて、従来この種のガス栓には、もっぱらガス栓本体の内周面とガス栓の外周面とを1/6程度のテーパ面にて形成したテーパ栓が用いられている。(図示せず)テーパ栓は、金属で形成されたガス栓本体の内周面とガス栓の外周面とのテーパ面が直接接触させ、シールしているので、耐火性能を有し、優れたガス栓として知られている。ところが、テーパ面同士でシールさせるためには、ガス栓本体の内周面とガス栓の外周面とのテーパ面には極めて精密な、真円度、面粗度などが要求され、ガス入管本体110のように複雑な形状においては、ガス栓本体の内周面加工に熟練した技能が必要とされてきた。
本考案においては、ガス入管本体110は、入側配管接続口113の更に上流側にガス流路遮断継手1が接続されているので、ガス流路遮断継手1より下流側には必ずしも耐火性を必要とされない。したがって、ガス栓112は、前記のようなテーパ栓とする必要がなく、例えば、ボール弁や円筒弁体栓といった栓を選択することができ、ボール弁や円筒弁体栓は、比較的加工精度を要求されないことから、安価なガスメータ吊架ユニットとすることが可能となる。
一方、ガス出管本体120は、ユニオン接続部121の上部に検査口122が略正面となるように設けられている。検査口122には、検圧プラグ124が螺合接続されており、施工後や、ガスメータの定期交換後などにガス漏れ検査器具を接続できるようになっている。なお、通常時には、ゴミが入ったり、誤って緩めたりすることのないように、円筒状の樹脂製キャップで保護している。但し、正面に限定されるものではなく例えばガス出管本体120の中途部に設けても良い。
しかしながら、ガス栓112、検査口122がいずれも正面方向にある場合は、ガスメータ吊架ユニット100の上部空間を有効に利用することができる。
次に、本考案のガス流路遮断継手の実施の形態について説明する。図2及び図3において、ガス流路遮断継手1及びガス流路遮断継手1‘は、内部に貫通するガス流路21が形成された筒状本体2と、筒状本体2のガス流路21に連通するガス流路31を形成した継手部材3を有している。継手本体3は、先端部32が筒状本体2に挿入され、筒状本体2の内周面に形成された止輪溝24と、継手本体3の外周面に形成された止輪溝36との両方に係止されるように止輪8を設けているので、筒状本体2と継手部材3とは、回動自在にかつ離脱不能に連結されている。継手本体3の外周面には工具を係合させる八面の工具掛り部35を形成し、後端部側には他部材との接続用のねじ部34(テーパ雌ねじ)が形成されている。但し、ねじ部34と下記するねじ部22の形態は限定されるものではなく種々のものが可能である。
筒状本体2は、一端側に他部材との接続用のねじ部22(テーパ雄ねじ)が形成され、外周面には工具を係合させる八面の工具掛り部23を形成し、例えば、黄銅棒を切削加工した後、ニッケルメッキを施される。
一方、継手部材3は、例えば、可鍛鋳鉄に溶融亜鉛メッキを施して製造され、筒状本体2に挿入される先端部32側の外周面に、通常状態で筒状本体2と継手部材3との気密性を確保するためのシール部材5と、さらに雨水等の外部からの水分の侵入を防止する水密用Oリング6を備えている。そして火災発生時に一時的なシール性を確保するための耐火性を有する耐火シール部材7を具備させ、筒状本体2に挿入されている。
シール部材5、および水密用Oリング6は、Oリング等の環状リングを適宜用いることができ、特に長期間にわたってシール性能を保持する必要性から、ニトリルブタジエンゴム(NBR)が最適である。ここで、止輪8はシール部材5および水密用Oリング6の間に設けている。これにより内外部からの水分の浸入及び外部からの塵芥の浸入が防止され、回動自在にかつ離脱不能に連結する機能を損なうことがない。
耐火シール部材7は、火災が発生したとき、シール部材5および水密用Oリング6が焼失し、ガスが外部へ漏洩することを防止するための耐火性を有した環状リングであり、膨張黒鉛を合成ゴムに添加したものが好適である。詳細は、後述する。
図2において継手部材3のガス流路31に、あるいは図3において筒状本体2のガス流路21に、管路遮断部材4が設けられている。管路遮断部材4は、耐熱性を有する金属材料からなる筒状の保持部材42と、そこに保持された耐火性を有する筒状の熱膨張部材41を有する。
耐火性を有する熱膨張部材41は、170度以上の温度で熱膨張し、かつ、800度以上の高温に曝されても崩壊しない程度の機械的強度をもつ材料で形成される。この熱膨張部材41は、筒状に形成されるが、熱膨張した時に管路を塞ぐ状態になるような形状であれば、完全な筒に限らず、その一部を軸方向に沿って切り欠いた筒あるいはアーク形状であってもよい。また、保持部材42は、耐熱性を有する金属材料で形成される。この種金属材料としては、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼、SUS420等のマルテンサイト系ステンレス鋼、シリコンマンガン鋼、マンガンクロム鋼、Fe−Mn−Si系、Fe−Ni−Co−Ti系及びFe−Ni−C系等の形状記憶合金等を用い得るが、800度以上の高温に曝されるので、ステンレス系耐熱鋼(例えばSUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼)で形成することが好ましい。
保持部材42は、図4に示すように基部42aとそれより長い櫛歯状の変形部42bからなる略コ字断面を有する部材であり、基部42aと変形部42bとの間にシート状の熱膨張部材41(図4では省略)を差込み、これを丸めてから、ガス流路遮断継手に挿入することができる。また管路遮断部材4は、筒状に形成した保持部材42を金型内にセットしておき、その成形キャビティに原料を注入して熱膨張部材41を筒状に成形することにより作製してもよい。上記ガス流路遮断継手が加熱されると、すなわち熱膨張部材41が加熱され、その体積が数倍乃至十倍程度に膨張するので、保持部材42は、櫛歯状の変形部42bがガス流路遮断継手の内側に折り曲がる。従って、ガスが流入した場合でも、熱膨張部材41の崩壊は変形部42bで阻止されて膨らんだ状態を保ち、ガスの管路を閉止することができる。
この熱膨張部材41は、例えば、原料ゴムと無発砲状態で熱膨張する黒鉛層間化合物と必要に応じ充填材、軟化材、加硫剤等を混練して得られたゴム配合物を、金型に充填して成形し、ついでプレス加硫することにより製造される。黒鉛層間化合物は、例えば黒鉛(六員環重合体層が層状に重なり合った炭素の六方晶系結晶体)に硫酸を反応させることにより得られる層間に硫酸根が結合した化合物であり、170度以上に加熱されると無発砲状態で体積が数倍乃至数十倍にも増加し、800度〜1000度に加熱すると見掛けの体積は100乃至250倍に増加する。原料ゴムとしては、天然ゴム(NR)、ニトリルブタジェンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、シリコーンゴム(Q)等を用い得る。また熱膨張部材41は、シール機能の点からショアーA硬度が50〜80度の範囲となるような組成、条件で製造することが望ましい。
更に、熱膨張部材41には、難燃剤を添加することも有効である。例えば、発生ガス量が少なく、ノンハロゲン系の難燃剤としては、ホウ酸亜鉛、ポリリン酸アンモニウム、窒素燐系難燃剤などを単独または併用して添加することができる。また、前述した耐熱シール部材7も同質の材料を選択することができる。
したがって、本考案によれば、筒状本体と継手部材とを気密で、回動自在にかつ離脱不能に連結されるとともに、ガス流路内には自在継手が加熱されたときのみ動作する耐火性を有するガス遮断手段を具備しているので、接続箇所を最小とするとともに、自在継手に接続される他部材を回転させることなく、容易に接続することができ、万が一の火災発生時には、熱膨張部材が加熱膨張し、ガス流路を遮断するので、安全且つ安価なガス流路遮断継手を供給することができる。尚、保持部材42は、上述したように櫛歯状の変形部42bが内側に折れ曲がった上に熱膨張部材が加熱膨張して管路を閉止するので、上下流方向を間違えないように接続することが必要である(例えば、図2では図面下部がガス上流側)。しかし、ねじ部34とねじ部22が同種で形状も区別が付き難い場合、誤って天地逆転に接続する場合も考えられるので、継手本体あるいは筒状本体の外表面に鋳出しや刻印などでガスの流れ方向を示す表示部を形成しておくと良い。
また、本考案の実施の形態においては、管路遮断部材4を熱膨張部材41と保持部材42とからなる構成として説明したが、火災などの高温に曝された場合に、管路を遮断可能な構成であれば、実施の形態に限られることはない。
次に、本考案におけるガス流路遮断継手の第3の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態においては、上記実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、上記実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5において、ガス流路遮断継手1“は、継手部材3のガス流路31に管路遮断部材4を設けるとともに、継手部材3の後端部側33に形成したねじ部34にガス流入配管部材(図示せず)を、筒状本体2の一端部に形成したねじ部22にガス流出配管部材(図示せず)を接続する。
したがって、火災発生時には、継手部材3に設けた管路遮断部材4の熱膨張部材41が膨張してガスを遮断するので、ガスが筒状本体2側へ流出することがない。よって、継手部材3から下流側の部材は、あえて耐火シール性を有する必要がなく、本実施の形態においては、耐熱シール部材7が不要となる。
即ち、ガス流路遮断継手において、その安全性を低下させることなく、安価に供給することが可能である。
本考案のガス流路遮断継手は、都市ガス等のガス供給配管、特にガスメータへガスを導入するガス供給配管を接続するガス流路遮断継手に利用できる。また、ガスメータ吊架ユニットを構成する自在継手として利用できる。
本考案のガスメータ吊架ユニットの一実施例の斜視図である。 本考案のガス流路遮断継手の第1の実施の形態を示す縦断面図である。 本考案のガス流路遮断継手の第2の実施の形態を示す縦断面図である。 本考案に用いる保持部材の一実施例の斜視図である。 本考案のガス流路遮断継手の第3の実施の形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1、1‘、1“: ガス流路遮断継手、
2:筒状本体、21:ガス流路、22:ねじ部、23:工具掛り部、24:止輪溝
3:継手部材、31:ガス流路、32:先端部、33:後端部、34:ねじ部、35:工具掛り部、36:止輪溝
4:管路遮断部材、41:熱膨張部材、
42:保持部材、42a:基部、42b:変形部
5:シール部材(気密用Oリング)
6:水密用Oリング
7:耐熱シール部材
8:止輪
100:ガスメータ吊架ユニット
110:ガス入管本体、111:ガスメータ入口接続用継手(ユニオン接続部)、112:ガス栓、113:入側配管接続口
120:ガス出管本体、121:ガスメータ入口接続用継手(ユニオン接続部)、122:検査口、123:出側配管接続口、124:検圧プラグ
130:支持プレート、131:固定手段
140:ガス導入管、150:ガス導出管
200:ガスメータ

Claims (6)

  1. 内部に貫通するガス流路が形成された筒状本体と、
    前記筒状本体のガス流路に連通するガス流路を有し、先端部が、前記筒状本体に挿入され、前記筒状本体と回動自在にかつ離脱不能に連結された継手部材とを備えた継手であって、
    前記筒状本体及び/又は前記継手部材のガス流路に、前記継手が加熱されたときのみ動作する耐火性を有するガス遮断手段を具備したことを特徴とするガス流路遮断継手。
  2. 前記筒状本体は、一端部に他部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有し、
    前記継手部材は、前記筒状本体に挿入される先端部側に、前記筒状本体と気密可能とするシール部材と、耐火性を有する耐火シール部材を具備し、
    かつ後端部側には、他部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有した継手部材であり、
    前記ガス遮断手段は、耐火性を有する熱膨張部材と、少なくとも前記熱膨張部材の内周面に接触し、前記熱膨張部材が加熱されたときに少なくとも前記ガス流路を塞ぐ方向に変形する保持部材からなることを特徴とする請求項1に記載のガス流路遮断継手。
  3. 内部に貫通するガス流路が形成された筒状本体と、
    前記筒状本体のガス流路に連通するガス流路を有し、先端部が、前記筒状本体に挿入され、前記筒状本体と回動自在にかつ離脱不能に連結された継手部材とを備えた継手であって、
    前記筒状本体は、一端部にガス流出側配管部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有し、
    前記継手部材は、前記筒状本体に挿入される先端部側に、前記筒状本体と気密可能とするシール部材を具備し、
    かつ後端部側には、ガス流入側配管部材との接続用のねじが形成され、外周面には工具を係合させる工具掛り部を有した継手部材であり、
    更に、前記継手部材のガス流路に耐火性を有する熱膨張部材と、少なくとも前記熱膨張部材の内周面に接触し、前記熱膨張部材が加熱されたときに少なくとも前記ガス流路を塞ぐ方向に変形する保持部材を具備したことを特徴とするガス流路遮断継手。
  4. 前記筒状本体と継手部材との間に第2のシール部材を設け、前記筒状本体と継手部材を回動自在にかつ離脱不能に連結した止輪を、前記継手部材の先端部側に設けたシール部材と前記第2のシール部材との間に配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のガス流路遮断継手。
  5. 前記筒状本体および/または継手本体の外表面にガスの流れ方向を示す表示部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のガス流路遮断継手。
  6. ガスメータ入口接続用継手、入側配管接続口、ガスメータ出口接続用継手及び出側配管接続口を含む本体、並びに、該本体を建物壁等に固定する固定金具を備え、ガスメータ及びその入・出側配管を設置するためのガスメータ吊架ユニットであって、
    前記ガスメータ入口接続用継手と前記入側配管接続口との間に、ハンドルを介して栓を回動させることにより、前記ガスメータ入口接続用継手と前記入側配管接続口とが連通及び遮断されるガス栓を設けるとともに、
    前記入側配管接続口には、請求項1乃至5に記載のガス流路遮断継手を備えたことを特徴とするガスメータ吊架ユニット。
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JP2021165715A (ja) * 2020-04-08 2021-10-14 大阪瓦斯株式会社 メータカプラ構造

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