JP3126237U - ベッドの床板 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜状態や屈曲状態(隆起状態)にした場合でも使用者の身体に適合させることのできるベッドの床板を簡潔な構成で安価に提供する。
【解決手段】複数の床板部材11a・11b・11c・11dから成り、複数の床板部材11a・11b・11c・11dの少なくともいずれかが傾斜自在に可動するベッドの床板において、任意の傾斜自在な床板部材11a・11b・11c・11dは、使用者の身長方向への長さを調整することができる長さ調整手段を有している。
【選択図】図2

Description

本考案は寝具の技術分野に属するものであり、より詳しくは、ベッド床板の構成要素である任意の傾斜自在な床板部材について、これを使用者の身長方向へ長さ調整できるように改良したベッドの床板に関する。
ベッド(寝台)については各種のものがすでに提供されている。なかでも傷病者や要介護者などのために開発された調整機能付きベッドは、その機能性に基づいて使用者の快適なベッド生活を実現させたり、介護者の負担を軽減させたりしている。
ベッド調整の主なものとしては、つぎのようなものがある。一つは、室内の床からボトム面までの高さを調整する高さ調整である。他の一つは、頭と背中の当たる背ボトムを起こしたり倒したりする背上げ角度調整である。さらに他の一つは、膝裏の当たる膝ボトムおよび脚ボトムを山状に隆起させたりそれを平坦にしたりする膝上げ角度調整である。このような調整機能を装備したベッドの場合は、それを適切に用いることで安眠が得やすくなり、ベッド上で養生するときの質も高めることができる。
ベッドについていえば使用者の体格に合ったものを選定するのが一般である。そうでないとベッドが使い心地の悪いものになってしまう。とくに調整機能付きベッドの場合、体格に不釣り合いなベッドを選定したりすると使い心地が極端に低下する。それは使用者との間で、調整などでは解消することのできない使用上の不適合が生じるからである。
ベッドのサイズに関しては、調整機能付きベッドなどでも使用者の体格などを参考にして作製したいく通りかのサイズがある。したがって使用者などは、できるだけ自分の身体にみあったサイズのものを選び、それを使用すればよいかに思える。とはいえ、用意されるベッドのサイズは少ない。これは少ないサイズのうちから適当と思うものを選ぶほかないのであるから、選定したベッドが自分に適合しないことも少なからずある。この不適合に起因した不具合の代表的一例はつぎのようなものである。それは座位または半座位と膝屈曲位とをとる場合において、頭と背中の当たる背ボトムを傾斜状に起立させ、これとともに膝裏の当たる膝ボトムおよび脚ボトムを山状に隆起させたときに、使用者の膝裏に隙間が生じるということである。このような隙間が生じると、身体が足もと側にずり落ちやすくなる。かかる不具合は使用者に違和感を与えるばかりか、腹部圧迫を惹き起こすような苦しい姿勢を強いることにもなる。ちなみに従来では、その対策の一つとして膝裏の隙間に三角クッションを介在させるなどの措置を講じている。
一方で特許文献1に開示された発明は、ベッド床部の屈曲位置調節機構として、使用者の体格いかんにかかわらず、床部の屈曲箇所を使用者の身体に適合できるものを提供するという。すなわちこの文献技術は、第2分割床と、第1分割床側または第3分割床側とのいずれかの連結箇所を選択的に拘束することで屈曲箇所を変え、それによって床部の屈曲箇所を使用者の身体に適合させるというものである。
特開平09−075400号公報
特許文献1のベッドにおいては、第2分割床と第1分割床との連結箇所を拘束するか、または、第2分割床と第3分割床との連結箇所を拘束することで、屈曲箇所を選択的に変化させることができるから、その選択性の範囲内で床部の屈曲箇所を使用者の身体に適合させることが可能である。しかしこれは、このような2段階調整しかできないのであるから、床部の屈曲箇所を使用者の身体に適合させるとしても、多くの者に適合させることができない。それゆえ、傾斜状態や屈曲状態にしたりするベッド各部をできるだけ多くの使用者の身体に適合させることのできる実用性の高いベッドの床板が希求されている。
本考案はこのような技術上の課題に鑑み、傾斜状態や屈曲状態(隆起状態)にした場合でも使用者の身体に適合させることのできるベッドの床板を簡潔な構成で安価に提供しようとするものである。
本考案は上記の課題を解決するための第1の手段として、複数の床板部材から成り、前記複数の床板部材の少なくともいずれかが傾斜自在に可動するベッドの床板において、任意の前記傾斜自在な床板部材は、使用者の身長方向への長さを調整することができる長さ調整手段を有していることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、前記長さ調整手段を有する任意の傾斜自在な床板部材が、使用者の大腿部に相当する部分に配置される大腿板であることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、前記長さ調整手段の操作部が、前記床板部材の側面部に設けられていることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、前記長さ調整手段は、前記長さ調整手段を有する前記任意の傾斜自在な床板部材を形成する複数の床板本体部分を備え、前記複数の床板本体部分は、相対的に進退自在に設置され、前記進退により前記使用者の身長方向への長さを調整できることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第4の解決手段において、前記長さ調整手段は、前記複数の床板本体部分を相互に所定の位置で固定し又は前記固定を解除する固定部を備えていることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第5の解決手段において、前記固定部は、一方の前記床板本体部分に形成された複数の固定孔と、前記複数のいずれかに抜き差し自在に固定される固定部材から成っていることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第6の解決手段において、前記固定部材が、通常では前記床板本体部分から突出するように付勢された突起であり、前記突起は、前記付勢に抗して前記床板部材内に格納することにより前記固定孔への嵌合を解除されて前記複数の床板本体部分の固定を解除する一方、前記付勢により突出して前記固定孔を貫通することにより前記複数の床板本体部分を固定することを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第6の解決手段において、前記固定部材が、前記固定孔を貫通して締め付けられるボルトであることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第6乃至第8のいずれかの解決手段において、前記複数の固定孔は前記固定部材の係止部を有する連続孔であることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第9の解決手段において、前記連続孔は、前記固定部材が前記ボルトである場合において、締付時に前記ボルトの頭部が入り込む孔本体と、複数の前記孔本体間に形成されて前記ボルトの杆部が入り込むことができる連結孔とから成り、前記長さ調整手段は、前記ボルトを締め付けて前記複数の床板本体部分を固定する一方、前記ボルトの締付を解除して前記ボルトの杆部を前記連結孔を介して他の孔本体に移動させることにより締め付け位置を調整できることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第6乃至第8のいずれかの解決手段において、前記複数の固定孔は所定の間隔を開けて配置されていることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案は上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第1乃至第11のいずれかの解決手段において、前記複数の床板部材は、前記使用者の腰部に相当する部分に固定して配置される固定腰部板と、前記固定腰部板に対し傾斜自在に設けられ前記使用者の上体に相当する部分に配置される背板と、前記固定腰部板に対し傾斜自在に設けられた前記大腿板と、前記大腿板に対して傾斜自在に設けられた下腿板とから成っていることを特徴とするベッドの床板を提供するものである。
本考案に係るベッドの床板は、複数の床板部材の少なくともいずれかが傾斜自在に可動するタイプのものであり、そのうちの任意の傾斜自在な床板部材が、使用者の身長方向へ長さ調整可能な長さ調整手段を有している。したがって当該長さ調整手段を介して所定床板部材の長さを調整することにより、ベッドサイズを使用者の身体に適合せさることができる。このように長さ調整したものは、ベッドの所定部を傾斜状態にしたり屈曲状態(隆起状態)にしたときに、それらの傾斜部や隆起部が有害な隙間(支障原因)のない状態でベッド上の使用者身体にフィットするようになるから、使用者に対して、違和感・不安定感・不快感・苦痛などを与えることのない快適さを保証する。とくに長期的なベッド生活を強いられる傷病者や要介護者などの場合は、かかる身体適合性に基づき高い質のベッド生活を維持できるようになる。
本考案に係るベッドの床板において、長さ調整手段を有する任意の傾斜自在な床板部材が、使用者の大腿部に相当する部分に配置される大腿板であるときは、使用者身体の足元側へのズレ防止に有効である。
本考案に係るベッドの床板において、長さ調整手段の操作部が、床板部材の側面部に設けられているときは、当該操作部が側面部以外に設けられている場合に比し、その側面部において調整操作が容易に行える。
本考案に係るベッドの床板において、長さ調整手段が、任意の傾斜自在な床板部材を形成するための複数の床板本体部分を備え、その複数の床板本体部分が、相対的に進退自在に設置され、その進退により使用者の身長方向への長さを調整できるものであるときは、調整のための構成が簡潔で安価なものになる。
本考案に係るベッドの床板において、長さ調整手段が、複数の床板本体部分を相互に所定の位置で固定し又は前記固定を解除する固定部を備えたものであるときは、これも構成が簡潔である上、固定とその解除という簡単な操作で調整できる利便性がある。その場合は、つぎようにすることで構成の簡潔性・操作の容易性・低コストなどを満足させることができる。固定部の望ましい一例として、一方の床板本体部分に形成された複数の固定孔と、複数のいずれかに抜き差し自在に固定される固定部材から成るものは上記の効果を満足させる。固定部は、他の一例において、通常では床板本体部分から突出するように付勢された突起である。その突起は、付勢に抗して床板部材内に格納することにより固定孔への嵌合を解除されて複数の床板本体部分の固定を解除する一方、付勢による突出で固定孔を貫通することにより複数の床板本体部分を固定するものである。そのような突起は上記の効果を満足させる。固定部材が固定孔を貫通して締め付けられるボルトであり、複数の固定孔が固定部材の係止部を有する連続孔であるときは上記の効果を満足させる。さらに連続孔は、固定部材がボルトである場合において、締付時にボルトの頭部が入り込む孔本体と、複数の孔本体間に形成されてボルトの杆部が入り込むことができる連結孔とから成るものであるときに上記の効果を満足させる。長さ調整手段については、ボルトを締め付けて複数の床板本体部分を固定する一方、ボルトの締付を解除してボルトの杆部を連結孔を介して他の孔本体に移動させることにより締め付け位置を調整できるものもよく、それが上記の効果を満足させる。複数の固定孔は所定の間隔を開けて配置されるものでもあっても上記の効果を満足させるものである。
本考案に係るベッドの床板において、複数の床板部材が、使用者の腰部に相当する部分に固定して配置される固定腰部板と、固定腰部板に対し傾斜自在に設けられ使用者の上体に相当する部分に配置される背板と、固定腰部板に対し傾斜自在に設けられた大腿板と、大腿板に対して傾斜自在に設けられた下腿板とから成るものは、ベッドサイズを使用者の身体に適合せさることのできるベッドについて、背上げ角度調整や膝上げ角度調整ができるようになる。これは簡潔な構成で多機能性をもたせたものであるから、利便性がより高まる。
本考案に係るベッドの床板の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
本考案に係るベッドの床板として図1(A)〜(C)と図2に例示されたものは、複数の床板部材11a〜11dからなる。これら複数の床板部材11a〜11dは、一例として四角形の枠体12とその枠体12内に取り外し可能に装備された面状体13とを主体にして構成されるものである。面状体13は図示例において縦部材と横部材とが格子状に組まれた格子体からなるが、これは多孔板のようなものであっても、また、無孔板のようなものであってもよい。各床板部材11a〜11dについては、さらに、これらの用途・機能・構造からしてつぎのようにいうことができる。床板部材11aは一般に背ボトムと称されている背板であって、これはベッド使用者の上体に相当する部分に配置されるものである。床板部材11bは一般に腰ボトムとか座ボトムとか称されている固定腰部板であって、これはベッド使用者の腰部に相当する部分に固定して配置されるものである。床板部材11cは一般に膝ボトムと称されている大腿板であって、これは固定腰部板(床板部材11b)に対して傾斜自在に設けられるものである。床板部材11dは一般に脚ボトムと称されている下腿板であって、これは大腿板(床板部材11c)に対して傾斜自在に設けられるものである。このほか床板部材11a・11dの両側部には、床板上に載置されるマットレスなどを保持したり柵(ガード)を取り付けたりするための突出片14が設けられており、その突出片14には治具装着用の縦孔15が形成されている。
図1〜図3を参照して、複数の床板部材11a〜11dは相対的な牽連関係を保持してフレーム本体21上に組み付けられるものである。そのフレーム本体21の一例は長方形の枠体を骨格とするものであって必要な箇所にわたり桟や軸が架設されている。フレーム本体21は、また、その四隅に脚22が取り付けられるものである。そのためにフレーム本体21には、図4(A)のように雌ネジ部(ナット)25を有する脚取付座26が設けられており、これと対応して脚22の上端部には雄ネジ部(ボルト)23を有する締付具24が付設されている。それぞれの脚22は締付具24の雄ネジ部23を脚取付座26の雌ネジ部25に締め付け固定することでフレーム本体21の四隅に取り付けられる。図1を参照してフレーム本体21には、頭上側にヘッドボード27が取り付けられているとともに足下側にフットボード28が取り付けられている。
各床板部材11a〜11dは、フレーム本体21上の所定位置に配置されて装備されるものである。それぞれのレイアウトと装備態様は、図1〜図3を参照してつぎのとおりである。固定腰部板であるところの床板部材11bは、フレーム本体21上で頭上側と足下側とのほぼ中間部に配置されて固定される。背板であるところの床板部材11aはフレーム本体21上において床板部材11bの上位(頭上側)に配置される。この二つの床板部材11a・11bは、これら床板部材11a・11bの隣接面にある一対の連結具16・17とこの両連結具16・17を枢着連結するための頭部付き軸ピン18とを介して相対回転自在に連結されるものである。具体的には図4(B)のとおり、相対的に広幅のコ字形金具からなる一方の連結具16と相対的に細幅のコ字形金具からなる他方の連結具17とが向かい合わせで合体され、その合体された両連結具16・17にわたり軸ピン18が差し込まれて所定の連結がなされる。さらに、軸ピン18については、これの離脱を防止するため、その貫通端部に周知のストッパピン19が施される。このような連結具16・17と軸ピン18とによる床板部材相互の連結手段は、両床板部材11a・11bの隣接部間で幅方向に間隔をおいて二つ以上設けられるものである。床板部材11bと相対連結された床板部材11aは、図2に示された複数(例:二本)の回動アーム29とも連結される。この回動アーム29はフレーム本体21に装備された回転軸(図示せず)に基端部を固定されており、床板部材11aの裏面(下面)に重なるという態様において、その先端部が当該床板部材11aに連結されるものである。したがって床板部材11aは、空気圧式または油圧式のシリンダ(図示せず)からの動力を受けて前記回転軸(図示せず)が回転し、それにともなって回動アーム29が上方へ起立回転したとき、床板部材11bに対して屈折して傾斜状になるものである。また、回動アーム29が下方へ倒伏回転したときには、床板部材11aは水平状態に戻るものである。これで床板部材(背板)11aは床板部材(固定腰部板)11bに対して傾斜自在に設けられている。大腿板であるところの床板部材11cと下腿板であるところの床板部材11dは、図2のように平行隣接する相対配置において前記と同様に枢着連結されるものである。すなわち両床板部材11c・11dの隣接部間で幅方向に間隔をおいて二つ以上設けられる図4(B)の連結手段により、相対回転自在に連結されるものである。これは、さらに、両床板部材11c・11dが折れ曲げ自在になることから相対屈伸自在な連結ということもできる。相互に連結された両床板部材11c・11dはフレーム本体21上において、床板部材11cが床板部材11bに隣接するという態様で床板部材11bの下位(足下側)に配置される。この場合も、床板部材11bと床板部材11cは、両床板部材11b・11cの隣接部間で幅方向に間隔をおいて二つ以上設けられる図4(B)の連結手段により、相対回転自在に連結されるものである。床板部材11bと相対連結された床板部材11cは、図2に示された複数(例:二本)の回動アーム30とも連結される。この回動アーム30は、フレーム本体21に装備された回転軸31に基端部を固定されていて床板部材11cの裏面(下面)に重なるという態様において、その先端部が当該床板部材11cに連結されるものである。したがって床板部材11cは、空気圧式または油圧式のシリンダ(図示せず)からの動力を受けて回転軸31が回転し、それにともなって回動アーム30が上方へ起立回転したとき、床板部材11bに対して屈折して傾斜状になるものである。そのとき床板部材11bと連結されている床板部材11dの連結端部も同時に持ち上がるので、両床板部材11c・11dは、山状に相対屈曲した隆起状態を呈するようになる。これとは逆に、回動アーム30が下方へ倒伏回転したときには、両床板部材11c・11dは伸展してフラットな状態に戻るものである。
上述した各床板部材11a〜11dのうちで、床板部材11aと床板部材11cと床板部材11dは傾斜自在なものである。この傾斜自在な床板部材11a・11b・11cのうちの任意の一つまたは二つ以上(複数のもの)については、これに長さ調整手段が設けられる。その場合の長さ調整手段は、ベッド使用者の身長方向への長さを調整することができるというものである。具体的一例として図示例の場合は、床板部材11cにその長さ調整手段が設けられるが、それは図5・図6を参照してつぎのとりである。
図5・図6で床板部材11cは、前後複数に分割された床板本体部分C01・C02を主体にして構成されるものである。この図示例では、床板本体部分C01側であって枠体12の両側面部を構成している断面角形の中空体(パイプ)が、長さ調整手段の一部すなわち調整雌具12xとして用いられる。一方で、床板本体部分C02側における枠体12の両側面部には、調整雌具12xと嵌め合い自在に対応する断面角形の中空体(パイプ)が調整雄具12yとして取り付けられている。これらのうちで一方の調整雌具12xの外側壁には複数の固定孔12fが形成されており、他方の調整雄具12yの外側壁には一つの固定孔12hが形成されている。かかる長さ調整手段は、自明のとおり、その調整状態を固定するための固定部が不可欠である。その固定部の一実施形態として、固定孔12f・12hに対応する固定部材12pが付帯する。この図示例において調整雌具12xに形成された固定孔12fは、一例として複数の孔が横一列に連なった横長の連続孔からなる。その場合に、孔と孔との隣接部間が固定部材12pを保持するための係止部になる。この図示例の床板部材11cの長さ調整手段は、調整雌具12xと調整雄具12yとが内外に嵌まり合っているとき、その嵌り合い状態に依存して両床板本体部分C01・C02の前後方向に引き離したり近づけたりすることにより、床板部材11cの長さを所定方向に調整することができるものである。このように調整したときは、一方の固定孔12hが、複数ある他方の固定孔12fのいずれかに一致するから、その両孔にわたり固定部材12pを差し込むことで当該調整状態を保持することができる。
本考案に係るベッドの床板は一例として上記のような実施形態になる。これの使用例は図1を参照してつぎのとおりである。図1(A)は背板(背ボトム)に該当する床板部材11aを傾斜状態にした使用例である。これはベッド使用者が半座位の姿勢をとる背上げのときにこの使用例になる。図1(B)は大腿板(膝ボトム)に該当する床板部材11cと下腿板(脚ボトム)に該当する床板部材11dとを山状に隆起させた使用例である。これはベッド使用者が膝屈曲位の姿勢をとる膝上げのときにこの使用例になる。図1(C)は床板部材11aを傾斜状態にするとともに床板部材11cおよび床板部材11dを山状に隆起させた使用例である。これはベッド使用者が半座位の姿勢をとり、かつ、膝屈曲位の姿勢をとるときにこの使用例になる。
本考案に係るベッドの床板は、既述の長さ調整手段を備えているから、これを有効活用して床板部材11cの長さ(前後方向の寸法)を調整する。すなわちベッド使用者の身体に合わせて床板部材11cの長さを調整する。したがって図1(B)や図1(C)のような使用例において使用者が半座位かつ膝屈曲位の姿勢をとったとき、使用者の膝裏に隙間が生じることはなく、それに起因した身体のずり落ちを未然に防止することができる。
上述した本考案の実施形態は一例にすぎないものである。したがって本考案に係るベッドの床板については、下記(1)〜(5)のような実施形態もある。
(1) 床板部材11a〜11dについては、床板部材11cだけでなく、床板部材11aや床板部材11dについても床板部材11cと同様の調整手段を備えることがある。
(2) 床板部材11a・11c・11dなどを長さ調整自在に設けるとき、床板本体部分はC01・C02のような前後二分割だけでなく、前後三分割以上にしてよいものである。
(3) 図示例において固定孔12fは複数の孔が横一列に連なった横長の連続孔であるが、これは独立した複数の孔が間隔をおいて横一列に並ぶものであってもよい。
(4) 固定部材12pがボルト(例:頭部付きボルト)のような雄ネジからなるとき、固定孔12fおよび/または12hは雌ネジからなる。
(5) 調整雌具12x側の固定孔12fに対する調整雄具12y側の固定部材12pについて、固定部材12pが調整雄具12yに保持されたものからなり、しかもそれがバネなどで付勢(弾発力付与)されて調整雌具12x側へ定常的に突出する突起からなることもある。このような態様のとき、突起は付勢に抗し床板部材内に格納することで固定孔12fから離脱して各床板本体部分C01・C02相互の固定を解除する。一方で、付勢により突出して固定孔12fを貫通することにより各床板本体部分C01・C02を相互に固定することなる。
本考案に係るベッドの床板は、寝具としての各種ベッドに適用できるものである。しかもそれは、傾斜状態や屈曲状態(隆起状態)にした場合でも使用者の身体に適合させることのできるベッドの床板が簡潔な構成で安価に提供できるのであるから、産業上の利用可能性が高い。
本考案に係るベッドの床板の一実施形態についてこれの各種使用状態を略示した側面図である。 本考案に係るベッドの床板の一実施形態を示した分解斜視図である。 本考案における床板部材相互の連結状態を示した斜視図である。 本考案に係るベッドの床板の一部拡大図である。 本考案における床板部材の一つを示した斜視図である。 本考案における床板部材の一つを示した側面図である。
符号の説明
11a 床板部材
11b 床板部材
11c 床板部材
11d 床板部材
12 枠体
12f 固定孔
12h 固定孔
12p 固定部材
12x 調整雌具
12y 調整雄具
13 面状体
01 床板本体部分
02 床板本体部分
16 連結具
17 連結具
18 軸ピン
21 フレーム本体

Claims (12)

  1. 複数の床板部材から成り、前記複数の床板部材の少なくともいずれかが傾斜自在に可動するベッドの床板において、任意の前記傾斜自在な床板部材は、使用者の身長方向への長さを調整することができる長さ調整手段を有していることを特徴とするベッドの床板。
  2. 請求項1に記載されたベッドの床板において、前記長さ調整手段を有する任意の傾斜自在な床板部材が、使用者の大腿部に相当する部分に配置される大腿板であることを特徴とするベッドの床板。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたベッドの床板において、前記長さ調整手段の操作部が、前記床板部材の側面部に設けられていることを特徴とするベッドの床板。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたベッドの床板において、前記長さ調整手段は、前記長さ調整手段を有する前記任意の傾斜自在な床板部材を形成する複数の床板本体部分を備え、前記複数の床板本体部分は、相対的に進退自在に設置され、前記進退により前記使用者の身長方向への長さを調整できることを特徴とするベッドの床板。
  5. 請求項4に記載されたベッドの床板において、前記長さ調整手段は、前記複数の床板本体部分を相互に所定の位置で固定し又は前記固定を解除する固定部を備えていることを特徴とするベッドの床板。
  6. 請求項5に記載されたベッドの床板において、前記固定部は、一方の前記床板本体部分に形成された複数の固定孔と、前記複数のいずれかに抜き差し自在に固定される固定部材から成っていることを特徴とするベッドの床板。
  7. 請求項6に記載されたベッドの床板において、前記固定部材が、通常では前記床板本体部分から突出するように付勢された突起であり、前記突起は、前記付勢に抗して前記床板部材内に格納することにより前記固定孔への嵌合を解除されて前記複数の床板本体部分の固定を解除する一方、前記付勢により突出して前記固定孔を貫通することにより前記複数の床板本体部分を固定することを特徴とするベッドの床板。
  8. 請求項6に記載されたベッドの床板において、前記固定部材が、前記固定孔を貫通して締め付けられるボルトであることを特徴とするベッドの床板。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載されたベッドの床板において、前記複数の固定孔は前記固定部材の係止部を有する連続孔であることを特徴とするベッドの床板。
  10. 請求項9に記載されたベッドの床板において、前記連続孔は、前記固定部材が前記ボルトである場合において、締付時に前記ボルトの頭部が入り込む孔本体と、複数の前記孔本体間に形成されて前記ボルトの杆部が入り込むことができる連結孔とから成り、前記長さ調整手段は、前記ボルトを締め付けて前記複数の床板本体部分を固定する一方、前記ボルトの締付を解除して前記ボルトの杆部を前記連結孔を介して他の孔本体に移動させることにより締め付け位置を調整できることを特徴とするベッドの床板。
  11. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載されたベッドの床板において、前記複数の固定孔は所定の間隔を開けて配置されていることを特徴とするベッドの床板。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載されたベッドの床板において、前記複数の床板部材は、前記使用者の腰部に相当する部分に固定して配置される固定腰部板と、前記固定腰部板に対し傾斜自在に設けられ前記使用者の上体に相当する部分に配置される背板と、前記固定腰部板に対し傾斜自在に設けられた前記大腿板と、前記大腿板に対して傾斜自在に設けられた下腿板とから成っていることを特徴とするベッドの床板。
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