JP3125870U - ズボンの裾構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ズボンの外観に大きな影響を与えることなく、股下の長さを容易に調整することができるズボンの裾構造を提供する。
【解決手段】裾の全周にわたって先端側を内側方向に折り返すことで形成された表地折返部を有する表地と、筒体であって、基端側が表地折返部よりも基端側の表地の裏面に取り付けられ、先端側が全周にわたって外側方向に折り返されることで少なくとも一部が表地折返部に全周にわたって面するよう形成された裏地折返部を有する裏地と、表地折返部と裏地折返部とが面するよう、収容する脚部の長手方向に関し異なる位置で両折返部を固定する2以上の固定手段と、を備えてなる、ズボンの裾構造である。
【選択図】 図2

Description

本考案は、ズボンの裾構造に関し、より詳細には、股下の長さを容易に調整することができるズボンの裾構造に関する。
ズボンは、通常、着用者の下半身胴部を収容する胴部分と、胴部分の下端に取り付けられ着用者の脚部を収容する一対の脚部分と、を有してなる。
これまでズボンは、まず、着用者のウエスト周囲の長さや体型(普通、肥満、痩せ等)に応じて選択され、次いで、該選択されたズボンの股下(該脚部分の長さ)を着用者の股下長さに合わせるよう裾調整(裾上げ等とも言われる。)した後、着用に供されていた。通常、裾調整は、着用者の股下長さに合わせて、ズボンの裾部分(脚部分の下端近傍)をズボンの内側(脚部分が形成する筒形状の内部)方向に折り返し、該折り返された部分と脚部分の外面を形成する部分とを縫い糸等で縫いつけることにより行われてきた。
このようなズボンの脚部分を縫いつけることにより裾調整する従来からの方法では、ズボンの脚部分を体裁良く縫いつける必要があるため、これを行うにはそのための技術を有する必要があり、容易に行うことはできなかった。
このような裾調整を容易に行うことができるズボンに対する要求はこれまでもあり、既にいくつかの方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、「ズボンの裾の長さを簡単に調整することができ、その調整を繰り返し行なっても布地が傷むことがないようにすることを目的」(特許文献1の段落番号0004)として考案されたズボンであり、具体的には、「下方に分岐して筒状に延びる一対の脚被着部のそれぞれ内面下端部に、面と面とを押し付けることにより止着される対の面止着具の一方を周方向に間隔を置いて複数個取り付けると共に、その面止着具に対応する面止着具の他方をそれぞれ上記各面止着具の一方が取り付けられた位置から上記分岐方向に所定の間隔を置いて複数段取り付けたズボン」(特許文献1の段落番号0005)が開示されている。このような特許文献1に記載のズボンによれば、「ズボンの一対の脚被着部のそれぞれ内面下端部には対の面止着具の一方が周方向に間隔を置いて複数個取り付けられているので、その各脚被着部の下端部をそれぞれ内側に折り曲げて、その内側に取り付けられている各面止着具の一方を、その脚被着部の内面に分岐方向に沿って所定の間隔を置いて複数段取り付けられている面止着具の他方に、取り付け段数を被着者の足の長さに応じて任意に選択しながら押し付ければ、裾の長さを簡単に調整することができる」(特許文献1の段落番号0006)というものである。
登録実用新案第3054303号公報(考案の詳細な説明の段落番号0002〜0006、0013、第1図〜第3図等)
特許文献1に記載のズボンによれば、「ズボンの裾の長さを手間をかけずに簡単に調整することができ、その調整を繰り返しても布地が全く傷むことがない」(特許文献1の段落番号0013)という効果が得られるものの、一対の脚被着部の内面下端部に、面と面とを押し付けることにより止着される対の面止着具の一方を周方向に間隔を置いて複数個取り付けると共に、その面止着具に対応する面止着具の他方をそれぞれ上記各面止着具の一方が取り付けられた位置から上方に所定の間隔を置いて複数段取り付けることを要し、このような面止着具の一方と他方とをズボンに複数個取り付けることにより、ズボンの外観を無粋なものにしてしまう問題があった。
そこで、本考案では、特許文献1に記載のズボン(面止着具の一方と他方とをズボンに複数個取り付ける)のようにズボンの外観に大きな影響を与えることなく、股下の長さを容易に調整することができるズボンの裾構造を提供することを目的とする。
本考案のズボンの裾構造(以下、「本構造」という。)は、裾の全周にわたって先端側を内側方向に折り返すことで形成された表地折返部を有する表地と、筒体であって、基端側が表地折返部よりも基端側の表地の裏面に取り付けられ、先端側が全周にわたって外側方向に折り返されることで少なくとも一部が表地折返部に全周にわたって面するよう形成された裏地折返部を有する裏地と、表地折返部と裏地折返部とが面するよう、収容する脚部の長手方向に関し異なる位置で両折返部を固定する2以上の固定手段と、を備えてなる、ズボンの裾構造である。
本構造は、表地と、裏地と、2以上の固定手段と、を備えてなる。
表地は、着用者の脚部を収容するズボンの脚部分の裾部分(下端近傍部分)外面(表面)を形成する生地であり、裾の全周にわたって先端側を内側方向に折り返すことで形成された表地折返部を有している。なお、「先端」とは、本構造のズボンを着用した着用者の脚部を収容するズボンの脚部分が形成する筒の開放された両端のうち、着用者の足が近い開放端(即ち、着用者の下半身胴部を収容するズボンの胴部分に取り付けられていない方の開放端)をいう。
裏地は、筒体(一端側の開口と他端側の開口とを経由して外部空間に連通する内部空間を有している。例えば、円筒体を例示できる。)をなすものであり、その筒体の一端側である基端(先端とは逆側の端部であり、本構造のズボンを着用した着用者の脚部を収容するズボンの脚部分が形成する筒の開放された両端のうち、着用者の下半身胴部を収容するズボンの胴部分に取り付けられている方の開放端(即ち、着用者の足から遠い方の開放端)をいう。)側が表地折返部よりも基端側の表地の裏面に取り付けられている。さらに、裏地は、裏地の先端側が全周にわたって外側方向に折り返されることで形成された裏地折返部を有しており、裏地折返部の少なくとも一部は表地折返部に全周にわたって面するように形成されている。
2以上の固定手段は、(裏地折返部の少なくとも一部は表地折返部に全周にわたって面するので、その互いに面する部分において)表地折返部と裏地折返部とが面するよう、収容する脚部(本構造のズボンを着用した着用者の脚部)の長手方向に関し異なる位置で両折返部(表地折返部と裏地折返部)を固定する。
このため2以上の固定手段により、収容する脚部の長手方向に関し異なる位置にて両折返部(表地折返部と裏地折返部)が固定されているので、固定手段のうち最も先端側に位置する固定手段が表地折返部と裏地折返部とを固定していることを解除すれば、該最も先端側に位置する固定手段の次に先端側に位置する固定手段が表地折返部と裏地折返部とを固定する位置まで、表地折返部と裏地折返部との折返幅を減少させ、裾を先端側に伸ばす(ズボンの股下長さを合わせ裾調整する。)ことができる。
この2以上の固定手段により両折返部(表地折返部と裏地折返部)を固定し、必要に応じ、先端側に位置する固定手段の固定を解除するようにする本構造は、特許文献1に記載のズボン(面止着具の一方と他方とをズボンに複数個取り付ける)のようにズボンの外観に大きな影響を与えることなく、股下の長さを容易に調整することができるズボンの裾構造である。
固定手段が、表地折返部と裏地折返部とを縫い合わせる糸又は紐であってもよい。
糸又は紐は、ズボンを縫製するのに広く一般に用いられているものであり、ズボンを縫製する際に本構造を形成するとき、固定手段を構成する材料を別個に準備する必要がないことに加え、ズボンの縫製技術を用いて容易に本構造を形成することができる。また、先端側に位置する固定手段が表地折返部と裏地折返部とを固定していることを解除し、次に先端側に位置する固定手段が表地折返部と裏地折返部とを固定する位置まで、表地折返部と裏地折返部との折返幅を減少させ、裾を先端側に伸ばした際、固定手段たる糸又は紐が表地折返部と裏地折返部とを固定していた跡形が目立ちにくいことからも好ましい。
固定手段が、表地外面に現れないものであってもよい。
両折返部(表地折返部と裏地折返部)を固定する固定手段は、人目に触れやすいズボンの外面となる表地外面に現れない方が、ズボンの外観に大きな影響を与えることなく本構造を形成することができる。なお、「固定手段が、表地外面に現れない」とは、表地の外面(表面)側から見て目視で固定手段を観察できないことをいう。
固定手段が、表地折返部と裏地折返部との少なくともいずれか一方とは異なる色彩を有するものであってもよい。
先端側に位置する固定手段が両折返部(表地折返部と裏地折返部)を固定することを解除する場合、固定手段がどこに位置しどのような状態になっているかを迅速かつ容易に把握できることが解除を円滑に行わしめることができ好ましい。固定手段が固定している両折返部(表地折返部と裏地折返部)と固定手段とは通常近接しているので、固定手段が表地折返部と裏地折返部との少なくともいずれか一方(無論、両方でもよい)とは異なる色彩を有するようにすれば、固定手段の位置や状態等を迅速かつ容易に把握することができる。
固定手段が、表地折返部と裏地折返部との間を固定するが、表地折返部以外の表地及び裏地折返部以外の裏地のいずれも固定しないものであってもよい。
両折返部(表地折返部と裏地折返部)を固定する固定手段は、ズボンの外観に大きな影響を与えることなく本構造を形成するためには、表地折返部以外の表地及び裏地折返部以外の裏地と関係をできる限り持たない方が好ましい。例えば、固定手段が、表地折返部と裏地折返部との間の固定のみならず、表地折返部以外の表地及び/又は裏地折返部以外の裏地も固定すれば、固定手段により固定される表地折返部以外の表地及び/又は裏地折返部以外の裏地にひきつれやしわが生じズボンの外観に悪影響を与え得る。かかる問題を防止又は減少させるためには、固定手段が、表地折返部と裏地折返部との間を固定するが、表地折返部以外の表地及び裏地折返部以外の裏地のいずれも固定しないようにすればよい。
固定手段のうち最も先端側に位置するものの表地折返部と裏地折返部との間の固定を、裏地折返部を形成する折返し部分近傍の表地折返部と裏地折返部との隙間から解除することが可能なものであってもよい。
表地折返部と裏地折返部との折返幅を減少させて裾を先端側に伸ばすには、固定手段のうち最も先端側に位置する固定手段が表地折返部と裏地折返部とを固定していることを解除する必要がある。この固定手段の固定解除は、それに伴いズボンの外観に与える悪影響を可能な限り小さくして行われることが好ましいが、そのためには表地及び裏地(表地折返部と裏地折返部とを含む)を傷つけることをできる限り小さくするべきである。このためには表地及び裏地(表地折返部と裏地折返部とを含む)への新たな穿刺や切開を行わない方法が好ましく、表地折返部と裏地折返部とを固定する固定手段へは、裏地折返部を形成する折返し部分近傍の表地折返部と裏地折返部との隙間から接近することも可能であるので、該隙間から固定手段に操作を加え、固定を解除する(例えば、固定手段が、表地折返部と裏地折返部とを縫い合わせる糸又は紐であれば、裏地折返部を形成する折返し部分近傍の表地折返部と裏地折返部との隙間から糸又は紐をはさみ等で切断する。)ようにしてもよい。
本構造(本考案のズボンの裾構造)によれば、それを有するズボンの裾を先端側に伸ばす(ズボンの股下を長くする)ことを極めて容易かつ迅速に行い得るので、ズボンの股下を着用者の股下長さに合わせるよう裾調整した後に、着用者の股下長さが長くなることにより、再度、ズボンの股下を着用者の股下長さに合わせるよう長く裾調整しなければならなくなるズボンにとりわけ好適に用いられることができる。かかる裾調整した後、着用者の股下長さが長くなることにより、再度、ズボンの股下を長く裾調整しなければならなくなるズボンとしては、成長期の着用者を目的とするものが広く挙げられ、例えば、小学校、中学校又は高等学校の生徒が着用するズボン(例えば、学生服用のズボン、体操着のズボン等)を例示することができる。
また、本構造は、着用者の脚部を収容するズボンの一対の脚部分のうちいずれか一方のみの裾部分に適用されてもよいが、一対の脚部分のうち両方の裾部分に適用される方が、ズボンの股下を着用者の股下長さに合わせるよう容易かつ迅速に裾調整することができるので好ましい。
本考案の実施の形態を図面を参照して詳述するが、本考案はこれに限定されるものではない。
図1は、一例の本考案のズボンの裾構造(本構造)を有するズボン101を示す斜視図である。そして、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図2のB−B端面図である。図1乃至図3を参照して、本構造を有するズボン101について説明する。なお、ここに「上」及び「下」とは、ズボン101を着用した着用者が水平な床面に直立した状態において該着用者が認識する「上」及び「下」をいい、それぞれ図1中、矢印F1(上)及び矢印F2(下)にて示した。
ここではズボン101は、中学生又は高校生用の男子学生服のズボンであり、図示しない着用者の下半身胴部を収容する胴部分103と、胴部分103の下端に取り付けられ着用者の脚部を収容する一対の脚部分105(右脚)、107(左脚)と、を有してなる。
本構造は、脚部分105、107の下端近傍に存する裾部分105b、107bに形成されているが、裾部分105bに形成される本構造と、裾部分107bに形成される本構造と、のいずれも同様の構造であるので、以下、裾部分105bに形成される本構造について説明する。
裾部分105bは、図2及び図3に示すように、脚部分105の表地を構成し筒形状に縫製された表地11と、表地11(後述の表地本体部11a)の裏面11cに取り付けられた裏地21と、表地11(後述の表地折返部11b)と裏地21(後述の裏地折返部21b)とを縫い合わせ固定する固定糸31、33、35(他の線と区別しやすいよう、図2及び後述の図4では一点鎖線にて示している。)と、を備えている。
なお、裾部分105bは、裾の全周のいずれの位置においても、図3と同様の端面構造を有している。
また、「先端」とは、ズボン101を着用した着用者の脚部を収容するズボン101の脚部分105が形成する筒の開放された両端106a、106bのうち、着用者の足が近い開放端(即ち、着用者の下半身胴部を収容するズボン101の胴部分103に取り付けられていない方の開放端)106bをいう。そして、「基端」とは、先端106bとは逆側の端部106aであり、ズボン101を着用した着用者の脚部を収容するズボン101の脚部分105が形成する筒の開放された両端106a、106bのうち、着用者の下半身胴部を収容するズボン101の胴部分103に取り付けられている方の開放端106a(即ち、着用者の足から遠い方の開放端106a)をいう。また、「先端側」を図中、矢印K2にて、そして「基端側」を図中、矢印K1にて、それぞれ示した。
表地11は、裾部分105bの裾の全周にわたって先端側(矢印K2側)を内側(着用者の脚部が収容される側であり、図3中、内側41として示した。なお、図3中、内側41の反対である外側を外側43として示した。)方向に折り返されることで、折り返し部分11dを境に表地折返部11b(折り返された部分)と表地本体部11aとが形成されている。
裏地21は、全体として筒形状(筒体。脚部分105が収容する脚部の長手方向(図2及び図3にて点線Lにて示した。)を軸とする筒である。)を形成しており、筒形状の一端側の開口21p1と他端側の開口21p2とを経由して外部空間に連通する内部空間21qを有している。筒形状の一端側の開口21p1を先端側(矢印K2)方向に向け、他端側の開口21p2を基端側(矢印K1)方向に向けている。裏地21は、基端側(矢印K1側)が表地折返部11bよりも基端側(矢印K1側)の表地11(表地本体部11a)の裏面11cに、縫いつけ糸51により全周にわたって縫いつけ(すくい縫い)られて取り付けられている。裏地21は、裾部分105bの裾の全周にわたって先端側(矢印K2側)が外側43方向に折り返されることで、折り返し部分21dを境に裏地折返部21b(折り返された部分)と裏地本体部21aとが形成されている。そして、裏地折返部21bは、裾部分105bの裾の全周にわたって表地折返部11bに面している。
固定糸31、33、35は、いずれも独立した縫い糸(いずれかを切断しても他の糸には影響を与えない。)により形成されており、表地折返部11bと裏地折返部21bとが面するよう、脚部分105が収容する脚部の長手方向(図2及び図3にて点線Lにて示した。)に関し異なる位置で両折返部(表地折返部11bと裏地折返部21b)を固定している。具体的には、該長手方向Lと平行な直線上に存する点イを含み該直線に対して垂直な平面イ(点イ及び平面イのいずれも図示せず)が裏地折返部21bと交わる環状の線に沿って固定糸35は表地折返部11bと裏地折返部21bとを縫いつけ固定している。該直線上に存する点ロを含み該直線に対して垂直な平面ロ(点ロ及び平面ロのいずれも図示せず)が裏地折返部21bと交わる環状の線に沿って固定糸33は表地折返部11bと裏地折返部21bとを縫いつけ固定している。同様に、該直線上に存する点ハを含み該直線に対して垂直な平面ハ(点ハ及び平面ハのいずれも図示せず)が裏地折返部21bと交わる環状の線に沿って固定糸31は表地折返部11bと裏地折返部21bとを縫いつけ固定している。なお、点イ、点ロ及び点ハは、上述のように、該長手方向Lと平行な同一の一直線上に存するが、該一直線上では互いに異なる点であり(このように表地折返部11bと裏地折返部21bとが縫いつけ固定された各位置(該一直線を含む平面のうち該一直線により両側に分けられた第1領域と第2領域とのうち第1領域に含まれる該固定された各位置)から、脚部分105が収容する脚部の長手方向Lと平行な一直線上に下ろした垂線の足の位置が互いに異なることが、「収容する脚部の長手方向に関し異なる位置で両折返部を固定する」との意である。)、互いに隣接する点同士の距離は所定の距離(例えば、2cm)とされている。
また、表地11(表地折返部11bを含む)と裏地21(裏地折返部21bを含む)とが黒色の布地により構成されているのに対し、固定糸31、33、35は、いずれも赤色の縫い糸により形成されている。
このような図2及び図3に示した裾部分105bにおいては、裏地折返部21bを形成する折り返し部分21d近傍の表地折返部11bと裏地折返部21bとの隙間61から固定糸31をはさみ(図示せず)等で切断することができる。
固定糸31を切断すると、それまで固定糸31が固定していた表地折返部11bと裏地折返部21bとの固定が解除されるので、次の固定糸33が表地折返部11bと裏地折返部21bとを固定する図4(図2と同じ断面を示している)及び図5(図3と同じ端面を示している)に示す位置まで、表地折返部11bと裏地折返部21bとの折返幅を減少させ(即ち、固定糸31を切断する前の図2及び図3の状態において、固定糸31と固定糸33との間の幅W分だけ表地折返部11bと裏地折返部21bとの折返幅が減少する。)、裾部分105bの裾を先端側(矢印K2)にのばすことができる。
同様に、図4及び図5の状態から、固定糸33を切断すれば、それまで固定糸33が固定していた表地折返部11bと裏地折返部21bとの固定が解除されるので、次の固定糸35が表地折返部11bと裏地折返部21bとを固定する位置まで、表地折返部11bと裏地折返部21bとの折返幅を減少させ、裾部分105bの裾を先端側(矢印K2)にのばすことができる。
このように、裾部分105bにおいては、最も下方に位置する固定糸31、33を順次切断することで、表地折返部11bと裏地折返部21bとの折返幅を減少させ裾部分105bの裾を先端側(矢印K2)にのばすことができる。なお、これは裾部分105b、107bのいずれも同様である。
このような裾部分105b、107bの形成は、従来からのズボンの縫製技術に基づき種々の方法により縫製できるが、簡単に一例を挙げれば次の如きである。
第1に、図6(図3と同様の端面を示す)に示すよう、表地11と裏地21とを固定糸31、33、35により縫い合わせ固定する。
第2に、図7(図6と同様の端面を示す)に示すよう、裾部分105bの裾の全周にわたって表地11を折り返し部分11dを境に折り返すことで、表地折返部11bと表地本体部11aとを形成する。
第3に、図7の状態から、裾部分105bの裾の全周にわたって裏地21を折り返し部分21d(図2及び図3参照)を境に折り返すことで、裏地折返部21bと裏地本体部21aとを形成する(図2及び図3参照)。
第4に、第3にて形成された裏地本体部21aを、表地11(表地本体部11a)の裏面11cに縫いつけ糸51により全周にわたって縫いつけて取り付ける(図2及び図3参照)。
このようにして裾部分105b、107bを形成することができる。
以上のように、ズボン101の裾部分105b、107bに係る本構造は、裾の全周にわたって先端側(矢印K2側)を内側41方向に折り返すことで形成された表地折返部11bを有する表地11と、筒体であって、基端側(矢印K1側)が表地折返部11bよりも基端側(矢印K1側)の表地11の裏面11cに取り付けられ、先端側(矢印K2側)が全周にわたって外側43方向に折り返されることで少なくとも一部(ここでは全部)が表地折返部11bに全周にわたって面するよう形成された裏地折返部21bを有する裏地21と、表地折返部11bと裏地折返部21bとが面するよう、収容する脚部の長手方向Lに関し異なる位置で両折返部11b、21bを固定する2以上(ここでは固定糸31、33、35の3個)の固定手段たる固定糸31、33、35と、を備えてなる、ズボンの裾構造である。
そして、固定手段たる固定糸31、33、35が、表地折返部11bと裏地折返部21bとを縫い合わせる糸である。
また、固定手段たる固定糸31、33、35が、表地外面(表地本体部11aの両面のうち外側43に面する面。裏面11cとは反対の面)に現れない。
さらに、固定手段たる固定糸31、33、35が、表地折返部11bと裏地折返部21bとの少なくともいずれか一方(ここでは両方とも黒色)とは異なる色彩である赤色を有する。
加えて、固定手段たる固定糸31、33、35が、表地折返部11bと裏地折返部21bとの間を固定するが、表地折返部11b以外の表地(表地本体部11a)及び裏地折返部21b以外の裏地(裏地本体部21a)のいずれも固定しないものである。
また、固定手段たる固定糸31、33、35のうち最も先端側(矢印K2)に位置するものの表地折返部11bと裏地折返部21bとの間の固定を、裏地折返部21bを形成する折り返し部分21d近傍の表地折返部11bと裏地折返部21bとの隙間61から(切断し)解除することが可能なものである。
このズボン101は本構造を有するズボンである。
一例の本考案のズボンの裾構造(本構造)を有するズボンを示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B端面図である。 図2の状態から裾を先端側にのばしたところを示す断面図である。 図3の状態から裾を先端側にのばしたところを示す端面図である。 本考案のズボンの裾構造(本構造)を形成する第1工程を示す端面図である。 本考案のズボンの裾構造(本構造)を形成する第2工程を示す端面図である。
符号の説明
11 表地
11a 表地本体部
11b 表地折返部
11c 裏面
11d 折り返し部分
21 裏地
21a 裏地本体部
21b 裏地折返部
21d 折り返し部分
21p1、21p2 開口
21q 内部空間
31、33、35 固定糸
41 内側
43 外側
51 縫いつけ糸
61 隙間
101 ズボン
103 胴部分
105、107 脚部分
105b、107b 裾部分
106a、106b 開放端

Claims (7)

  1. 裾の全周にわたって先端側を内側方向に折り返すことで形成された表地折返部を有する表地と、
    筒体であって、基端側が表地折返部よりも基端側の表地の裏面に取り付けられ、先端側が全周にわたって外側方向に折り返されることで少なくとも一部が表地折返部に全周にわたって面するよう形成された裏地折返部を有する裏地と、
    表地折返部と裏地折返部とが面するよう、収容する脚部の長手方向に関し異なる位置で両折返部を固定する2以上の固定手段と、
    を備えてなる、ズボンの裾構造。
  2. 固定手段が、表地折返部と裏地折返部とを縫い合わせる糸又は紐である、請求項1に記載のズボンの裾構造。
  3. 固定手段が、表地外面に現れないものである、請求項1又は2に記載のズボンの裾構造。
  4. 固定手段が、表地折返部と裏地折返部との少なくともいずれか一方とは異なる色彩を有するものである、請求項1乃至3のいずれかに記載のズボンの裾構造。
  5. 固定手段が、表地折返部と裏地折返部との間を固定するが、表地折返部以外の表地及び裏地折返部以外の裏地のいずれも固定しないものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載のズボンの裾構造。
  6. 固定手段のうち最も先端側に位置するものの表地折返部と裏地折返部との間の固定を、裏地折返部を形成する折返し部分近傍の表地折返部と裏地折返部との隙間から解除することが可能なものである、請求項1乃至5のいずれか1に記載のズボンの裾構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載のズボンの裾構造を有するズボン。
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