JP3125854B2 - 種子のゲル被覆加工装置における加工部 - Google Patents

種子のゲル被覆加工装置における加工部

Info

Publication number
JP3125854B2
JP3125854B2 JP07324677A JP32467795A JP3125854B2 JP 3125854 B2 JP3125854 B2 JP 3125854B2 JP 07324677 A JP07324677 A JP 07324677A JP 32467795 A JP32467795 A JP 32467795A JP 3125854 B2 JP3125854 B2 JP 3125854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
passage
seed
gelling agent
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07324677A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09154318A (ja
Inventor
和志 中司
靖司 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP07324677A priority Critical patent/JP3125854B2/ja
Priority to US08/763,438 priority patent/US5725662A/en
Priority to DE69606962T priority patent/DE69606962T2/de
Priority to EP96119994A priority patent/EP0779019B1/en
Priority to KR1019960064975A priority patent/KR100208414B1/ko
Publication of JPH09154318A publication Critical patent/JPH09154318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3125854B2 publication Critical patent/JP3125854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2/00Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic
    • B01J2/006Coating of the granules without description of the process or the device by which the granules are obtained
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01CPLANTING; SOWING; FERTILISING
    • A01C1/00Apparatus, or methods of use thereof, for testing or treating seed, roots, or the like, prior to sowing or planting
    • A01C1/06Coating or dressing seed

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種子を高分子ゲル
で被覆したゲル被覆種子を製造するゲル被覆加工装置に
おいて、硬化後にゲルとなるゲル化剤で種子を被覆する
加工部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、栄養物質や殺菌剤等を含み弾
力性を有する高分子ゲルで種子を被覆したゲル被覆種子
が知られている。このゲル被覆種子は、種子を動物の食
害から保護したり、種子を殺菌するのに有効であり、ま
た、粒径の大型化により種子の取り扱いを容易にして播
種作業を効率化できる他、高分子ゲル中の栄養物質の吸
収により発芽率を向上させることができるといった数多
くの利点を有している。
【0003】本出願人は、上述した数多くの利点に着目
して、ゲル被覆種子を自動的に製造する種子のゲル被覆
加工装置における加工部を過去から複数提案している。
図8は本出願人の提案による従来装置の一例を示す正面
図で、図中全体符号20で示すゲル被覆加工装置は、架
台21、種子ホッパ22、種子移送部23、ゲル化剤タ
ンク24、ゲル加工部25、硬化槽26、水洗槽27等
を備えている。
【0004】種子ホッパ22は、架台21の上部左方に
配置され、エアシリンダ22aを介して昇降可能に支持
されており、図9に平面図で示すように、上方に開放さ
れた平面視略円形を呈し、種子(図示せず)が内部に多
数収容されている。ゲル化剤タンク24は、図8に示す
ように、架台21の下部左方に配設されており、硬化し
て高分子ゲルとなる種子被覆用の粘度の高い液体状のゲ
ル化剤が内部に収容されている。
【0005】ゲル加工部25は、架台21の上部略中央
に配置されており、このゲル加工部25には、ゲル化剤
タンク24内のゲル化剤が不図示のチューブを介して供
給され、ここで、加工用の種子にゲル化剤を被覆した被
覆種子が作られる。
【0006】種子移送部23は、架台21の上部で種子
ホッパ22とゲル加工部25の間の箇所に配設され、ロ
ータリアクチュエータ23aにより略中間部が水平面内
で旋回可能に支持された長尺の旋回アーム23bと、こ
の旋回アーム23bの両端下面にそれぞれ着脱可能に取
着されるディスポーザブルの2本の吸引チップ23c,
23dを有している。前記種子移送部23は、ロータリ
アクチュエータ23aにより旋回アーム23bが180
°ずつ旋回されることで、一方の吸引チップ23cが種
子ホッパ22の上方に位置すると共に他方の吸引チップ
23dがゲル加工部25の上方に位置する第1状態と、
一方の吸引チップ23cがゲル加工部25の上方に位置
すると共に他方の吸引チップ23dが種子ホッパ22の
上方に位置する第2状態を交互に繰り返すように構成さ
れている。
【0007】硬化槽26は、ゲル加工部25の下方の架
台21箇所から水平に延設されており、硬化槽26内に
は、前記被覆種子のゲル化剤と反応しこのゲル化剤を硬
化させて被覆種子をゲル被覆種子とする液状の硬化剤が
流れている。また、硬化槽26内には、図9に示すよう
に、硬化槽26内でこの硬化槽26の延在方向に沿って
ゲル被覆種子を搬送するスクリューフィーダ26aが回
転可能に収容されている。
【0008】水洗槽27は、前記硬化槽26に沿って水
平に延設されており、水洗槽27内には、硬化槽26内
でゲル化剤が硬化したゲル被覆種子を洗浄する水が流れ
ている。また、水洗槽27内には、硬化槽26とは反対
向きにゲル被覆種子を搬送するスクリューフィーダ27
aが回転可能に収容されている。
【0009】このような構成による従来のゲル被覆加工
装置20では、種子ホッパ22上に位置するどちらかの
吸引チップ23c,23dを負圧にして種子ホッパ22
をエアシリンダ22aにより上動させ、種子ホッパ22
内の種子を吸引チップ23c,23dにより吸引した
後、種子ホッパ22を下動させると共に、その間、ゲル
加工部25の上方の吸引チップ23d,23cを正圧に
して種子をゲル加工部25に投下させ、種子移送部23
の第1及び第2の各状態を反復することで、各吸引チッ
プ23c,23dが種子の吸引と投下を交互に繰り返
す。
【0010】そして、ゲル加工部25において、吸引チ
ップ23c,23dから投下された種子を、ゲル化剤タ
ンク24から供給されるゲル化剤により被覆し、外側が
ゲル化剤で被覆された被覆種子を自重によりゲル加工部
25から硬化槽26に落下させる。さらに、硬化槽26
に落下した被覆種子をスクリューフィーダ26aの作る
水流により移送させつつ、この移動中に被覆種子の種子
の外側を被覆するゲル化剤を硬化させてゲル被覆種子と
し、前記幅方向の他側寄りの硬化槽26内箇所に達した
ゲル被覆種子を、スクリューフィーダ26aにより硬化
槽26と水洗槽27の隔壁26b(図9参照)を乗り越
えさせて水洗槽27側に移載させる。
【0011】そして、前記水洗槽27に移載されたゲル
被覆種子を、スクリューフィーダ27aが作る水流によ
り水洗槽27の洗浄水内で移動させつつ、この移動中に
ゲル被覆種子の表面を洗浄し、洗浄されて水洗槽27の
終端に達したゲル被覆種子を、スクリューフィーダ27
aにより水洗槽27の終端の隔壁27b(図9参照)を
乗り越えさせて、ゲル被覆種子の排出落下口28(図9
参照)に移載し、ゲル被覆加工装置20の外部に排出す
る。
【0012】このような全体動作を行うゲル被覆加工装
置20において、前記ゲル加工部25は従来、次のよう
に構成されていた。即ち、図10に側断面図で示すよう
に、ゲル加工部25は、ノズルブロック31と、このノ
ズルブロック31の側方に連設されたゲル収容ブロック
33とを備えている。
【0013】前記ノズルブロック31は、上下に開放さ
れた通路31aを有し、この通路31aは、ノズルブロ
ック31の上方から順に、大径部31b、中径部31
c、及び、小径部31dで構成されており、通路31a
の下端には、小径部31dよりも小径のバルブ31eが
形成され、大径部31bの外周面には雄ねじ31fが形
成されている。
【0014】また、前記通路31aには、円筒状で内部
に通路35aが形成されたプランジャ35が上下に移動
可能に収容されている。前記プランジャ35は、通路3
1aの中径部31cの内径に対応する外径で形成され、
プランジャ35の一端は、前記バルブ31eに対応する
内径の細径部35bに形成されている。尚、図10中3
1gは、プランジャ35の上下移動を円滑にするために
通路31aの中径部31cに嵌挿されたブッシュ、31
hは環状でゴム製のシール部材をそれぞれ示す。
【0015】前記プランジャ35は、通路31aの大径
部31bに細径部35b側から挿入した状態で、細径部
35bとこの細径部35bよりも他端寄りのプランジャ
35部分との内径差で形成される段部が、中径部31c
のブッシュ31gと小径部31dとの内径差で形成され
る段部に係合し、それ以上下方への移動を規制されると
共に、この状態で、細径部35bの先端がバルブ31e
を閉塞して、プランジャ35の一端が大径部31bの中
径部31c寄り箇所に位置し、プランジャ35の通路3
1a内での上動により、細径部35bがバルブ31eか
ら離間してこれを開放するように構成されている。尚、
プランジャ35の細径部35bの先端がバルブ31eを
閉塞した状態で、細径部35bと通路31aの小径部3
1dとの間には環状の空間31kが画成され、この空間
31kは、通孔31jを介してゲル収容ブロック33側
の側部に連通している。
【0016】そして、この状態で、通路31aの大径部
31bには円筒状のスプリング受け37が収容される。
前記スプリング受け37は、前記大径部31bよりも小
さい外径で形成され、スプリング受け37の一端には、
大径部31bに対応する外径でフランジ37aが形成さ
れ、通路31aの大径部31bに収容した状態でこのフ
ランジ37aが、プランジャ35の他端に当接し、スプ
リング受け37の他端が通路31aの上方に突出し、ス
プリング受け37の外周と通路31aの大径部31bの
内周との間に環状の空間37bが画成されるように構成
されている。
【0017】さらに、前記空間37bにはコイルスプリ
ング39が収容され、このコイルスプリング39は、大
径部31b外周面の雄ねじ31fに外側から螺着される
円筒状のキャップ41により、バルブ31e側に押し込
まれ、コイルスプリング39の弾発力により、スプリン
グ受け37を介してプランジャ35は、細径部35bが
バルブ31eを閉じる向きに付勢される。
【0018】前記ゲル収容ブロック33は、下方に開放
されたゲル通路33aを有し、ゲル通路33aの上端に
はゲル収容部33bが形成され、ゲル通路33aの下端
には逆止弁33cが設けられ、この逆止弁33cにより
逆流を防止されつつ、ゲル通路33aの下端に接続され
た前記ゲル化剤タンク24からゲル化剤がゲル収容部3
3b内に供給される。そして、前記ゲル収容部33b
は、通孔33dを介してノズルブロック31側の側部に
連通しており、この通孔33dと通孔31jを介して、
前記ノズルブロック31の空間31kとゲル収容部33
bが連通している。さらに、ゲル収容部33b内は、ゲ
ル収容ブロック33の側部に接続された不図示のエアシ
リンダの伸長動作により加圧される。
【0019】このように構成された従来のゲル加工部2
5では、プランジャ35が通路31a内で上下移動して
バルブ31eが開閉する度に、種子をゲル化剤で包んだ
被覆種子が作られる。詳しくは、バルブ31eの前回の
開閉により、ゲル化剤タンク24から供給されるゲル化
剤が、ゲル収容ブロック33のゲル通路33a乃至ノズ
ルブロック31の空間31kに充満し、且つ、バルブ3
1eの下端にゲル化剤の膜が形成された状態で、吸引チ
ップ23cにより吸引された種子がゲル加工部25の上
方からキャップ41及びスプリング受け39を介して、
プランジャ35の通路35aに落下、投入され、バルブ
31eの下端で種子がゲル化剤の膜により受け止められ
る。
【0020】この状態で、前記不図示のエアシリンダに
よりゲル収容部33b内が加圧されて空間31kの内圧
が上昇し、これにより、コイルスプリング39の弾発力
に抗してプランジャ35が通路31a内で上動し、細径
部35bがバルブ31eから上方に離間してバルブ31
eが開く。これに伴い、空間31k内のゲル化剤がバル
ブ31eからノズルブロック31の下方に押し出され、
バルブ31e下端の種子を受け止めたゲル化剤の膜と一
緒になって、ゲル化剤が種子を包み込み、粒体状の被覆
種子となって、バルブ31eから下方の硬化槽26に落
下する。
【0021】尚、バルブ31eから被覆種子が滴下する
のと略同時に、前記不図示のエアシリンダによるゲル収
容部33b内の加圧が停止し、さらに、エアシリンダが
収縮動作して元の状態に戻ると、これに伴って空間31
kの内圧が低下し、空間31kの圧力よりもコイルスプ
リング39の弾発力がまさって、コイルスプリング39
による付勢でプランジャ35が通路31a内を下動し、
細径部35bの下端によりバルブ31eが閉じられて、
被覆種子の滴下が終了する。このとき、バルブ31eの
下端には、被覆種子の滴下時にバルブ31eに付着した
ゲル化剤が膜状となって残り、また、ゲル通路33aに
は、バルブ31eからの滴下により減った分のゲル化剤
がゲル化剤タンク24から供給される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の構
成によるゲル加工部25では、ゲル化剤タンク24から
供給されるゲル化剤を、ゲル収容ブロック33のゲル通
路33a乃至ノズルブロック31の空間31kに充満さ
せた状態で、前記不図示のエアシリンダによりゲル収容
部33b内を加圧することで、プランジャ35を通路3
1a内で上動させバルブ31eを開かせる構成であっ
た。
【0023】このため、気温の昇降によりゲル化剤の粘
度が変化したり、ゲル化剤タンク24からゲル収容ブロ
ック33のゲル通路33aへ供給されるゲル化剤中に気
泡が混入していたりすると、エアシリンダによるゲル収
容部33bの加圧力にばらつきが生じ、プランジャ35
がバルブ31eを開く時間や大きさに違いが発生して、
バルブ31eから滴下される被覆種子の粒径、即ち、ゲ
ル化剤による種子の被覆量がばらついたり、ゲル化剤や
種子によるバルブ31eの目詰まりが発生してしまうと
いう不具合があった。
【0024】また、上述した従来のゲル加工部25で
は、被覆種子の粒径を変えるのに、バルブ31eに内径
の異なるノズルを選択して取り付ける必要があり、交換
の手間がかかる上、複数種のノズルを用意する分だけコ
ストが嵩んでしまうという不具合があった。
【0025】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の第1の目的は、種子をゲル化剤で被覆する
に当たり、周辺温度等の環境条件や、供給されるゲル化
剤中への気泡等の混入に左右されず、ゲル化剤による種
子の被覆量、即ち、被覆種子の粒径を均一化することが
できる種子のゲル被覆加工装置における加工部を提供す
ることにあり、また、本発明の第2の目的は、面倒な手
間やコストをかけずに被覆種子の粒径を変更することが
できる種子のゲル被覆加工装置における加工部を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の本発明による種子のゲル被覆加工
装置における加工部は、ゲル化剤が充填された通路内に
外部から種子を投入し、該種子を前記ゲル化剤で被覆し
た被覆種子を前記通路から滴下させる種子のゲル被覆加
工装置における加工部において、前記通路内に連通し外
部から前記ゲル化剤が供給されるゲル貯留部と、前記通
路と前記ゲル貯留部との間を開放、遮断する開閉弁と、
前記開閉弁の開閉に連動して前記ゲル貯留部の内部で移
動し、該ゲル貯留部の内部空間を拡縮する拡縮部材とを
備え、前記拡縮部材を、前記開閉弁の弁開時に位置し前
記ゲル貯留部の内部空間が最小容量となる最小箇所と、
前記開閉弁の弁閉時に位置し前記ゲル貯留部の内部空間
が、前記最小容量と前記被覆種子に用いる前記ゲル化剤
の量とを足し合わせた最大容量となる最大箇所との間で
移動可能に構成したことを特徴とする。
【0027】また、請求項2記載の本発明による種子の
ゲル被覆加工装置における加工部は、前記通路内に先端
が挿通され該通路内の前記ゲル化剤中に圧縮空気を噴出
するパイプをさらに備え、該圧縮空気により前記通路内
で前記パイプの先端が臨む前記ゲル化剤部分に発生する
空気溜り中に前記通路の外部から前記種子を投入させる
ものとした。さらに、請求項3記載の本発明による種子
のゲル被覆加工装置における加工部は、前記パイプの先
端は上方から前記通路に挿入され、該パイプの先端外壁
と前記通路の内壁との間には、前記パイプの先端よりも
上方が閉塞し核パイプの先端の下方に開方された空間が
画成され、該空間と前記通路の外部とが、空気抜き弁に
より開閉可能に連通しているものとした。
【0028】また、前記第2の目的を達成するため請求
項4記載の本発明による種子のゲル被覆加工装置におけ
る加工部は、前記ゲル貯留部に外部から供給される前記
ゲル化剤の供給圧が、前記通路から滴下させる前記被覆
種子の粒径の大小に応じて増減されるものとした。
【0029】さらに、請求項5記載の本発明による種子
のゲル被覆加工装置における加工部は、前記開閉弁及び
前記拡縮部材が、前記ゲル貯留部の外部に連設されたシ
リンダの、該ゲル貯留部の外部から前記通路と連通する
前記ゲル貯留部の内部空間箇所に向けて挿通されたピス
トンロッドにそれぞれ固着されているものとした。
た、請求項6記載の本発明による種子のゲル被覆加工装
置における加工部は、前記シリンダが圧縮空気により作
動するエアシリンダで構成され、前記拡縮部材が、前記
エアシリンダで前記ゲル貯留部の内部空間箇所に挿通さ
れた前記ピストンロッド部分に取着されたダイヤフラム
で構成されるものとした。 さらに、請求項7記載の本発
明による種子のゲル被覆加工装置における加工部は、前
記エアシリンダと前記パイプとに共通の供給源から圧縮
空気が供給されるものとした。
【0030】また、請求項8記載の本発明による種子の
ゲル被覆加工装置における加工部は、前記シリンダの作
動による前記ピストンロッドの移動ストロークが、前記
通路から滴下させる前記被覆種子の粒径の大小に応じて
増減されるものとした。さらに、請求項9記載の本発明
による種子のゲル被覆加工装置における加工部は、前記
シリンダの作動により前記開閉弁が前記通路と前記ゲル
貯留部との間を開放する時間長が、前記通路から滴下さ
せる前記被覆種子の粒径の大小に応じて増減されるもの
とした。
【0031】請求項1に記載した本発明の種子のゲル被
覆加工装置における加工部によれば、ゲル化剤が充填さ
れ外部から種子が投入される通路と、これに連通するゲ
ル貯留部との間を開放、遮断する開閉弁が、弁閉状態か
ら弁開状態となるのに連動して、ゲル貯留部の内部で拡
縮部材が、ゲル貯留部の内部空間が最大容量となる最大
箇所から最小容量となる最小箇所に移動することで、最
大容量と最小容量の差に等しい被覆種子に用いる量のゲ
ル化剤が、ゲル貯留部の内部空間から開閉弁を介して通
路に流入し、この通路に充填されたゲル化剤が、外部か
ら投入された種子と共に通路から滴下される。
【0032】このため、空間内のゲル化剤の充填圧の昇
圧によりプランジャを移動させてバルブを開きゲル化剤
を滴下する従来に比べて、周辺温度等の環境条件や、ゲ
ル化剤内の気泡等の混入に左右されることなく、均一な
量のゲル化剤を通路から滴下させて、ゲル化剤による種
子の被覆量、即ち、被覆種子の粒径を均一化することが
可能となる。
【0033】また、請求項2に記載した本発明の種子の
ゲル被覆加工装置における加工部によれば、通路からゲ
ル化剤が滴下される際に、ゲル化剤の中に種子と共に気
泡が包まれるので、この気泡により、種子の発芽に必要
な酸素を被覆種子内で確保させるようにすることが可能
となる。
【0034】さらに、請求項3に記載した本発明の種子
のゲル被覆加工装置における加工部によれば、上方から
通路に挿入されたパイプの先端から通路内のゲル化剤に
噴出される圧縮空気のうち、パイプの先端が臨むゲル化
剤部分に空気溜りを発生させるのに必要な量を上回る量
の圧縮空気が、パイプの先端外壁と通路の内壁との間の
空間に溜り、この溜った圧縮空気が空気抜き弁を介して
通路の外部に排出される。 このため、通路内に余分な圧
縮空気が溜って、ゲル化剤の中に種子と共に包み込むこ
とができない程大きい空気溜りができてしまうのを防止
することが可能となる。
【0035】また、請求項4に記載した本発明の種子の
ゲル被覆加工装置における加工部によれば、ゲル貯留部
に外部から供給されるゲル化剤の供給圧の増減により、
通路から滴下させる被覆種子の粒径が調整されることか
ら、コストをかけずに被覆種子の粒径の大小を変更する
ことが可能となる。
【0036】さらに、請求項5に記載した本発明の種子
のゲル被覆加工装置における加工部によれば、ゲル貯留
部の外部に連設されたシリンダを伸縮動作させること
で、ゲル貯留部の外部から通路と連通するゲル貯留部の
内部空間箇所に向けて挿通されたピストンロッドと共
に、このピストンロッドに固着された開閉弁と拡縮部材
が一体に動くので、開閉弁に連動した拡縮部材の動作を
容易に実現することが可能となる。
【0037】また、請求項6に記載した本発明の種子の
ゲル被覆加工装置における加工部によれば、シリンダを
圧縮空気により作動するエアシリンダで構成し、ゲル貯
留部の内部空間箇所に挿通されたエアシリンダのピスト
ンロッド部分に取着されたダイヤフラムを拡縮部材とし
て用いることで、市販のエアシリンダを応用し、これに
ゲル貯留部とダイヤフラムを加えるだけで、ゲル加工部
を簡単に構成することが可能となる。 さらに、請求項7
に記載した本発明の種子のゲル被覆加工装置における加
工部によれば、パイプに圧縮空気を供給する供給源をエ
アシリンダへの圧縮空気の供給源として兼用し、動力源
の共通化による構成の簡略化を図ることが可能となる。
【0038】同様に、請求項8に記載した本発明の種子
のゲル被覆加工装置における加工部によれば、ゲル貯留
部の外部に連設されたシリンダの作動によるゲル貯留部
の内部空間箇所に挿通されたピストンロッドの移動スト
ロークの増減により、また、請求項9に記載した本発明
の種子のゲル被覆加工装置における加工部によれば、前
記シリンダの作動により開閉弁が通路とゲル貯留部との
間を開放する時間長を増減することにより、コストをか
けずに被覆種子の粒径の大小を変更することが可能とな
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明による種子のゲル被
覆加工装置における加工部の実施形態を図面に基づいて
説明する。図1は、例えば図8及び図9に示したゲル被
覆加工装置のゲル加工部に適用可能な、本発明の一実施
形態に係る種子のゲル被覆加工部の概略構成を示す正断
面図で、図中引用符号1で示す本実施形態のゲル被覆加
工部1は、種子X(図4参照)をゲル化剤Y(図2参
照)で被覆させるノズルブロック11と、このノズルブ
ロック11に供給するゲル化剤Yが貯留されるゲル収容
ブロック13と、ゲル収容ブロック13に貯留されたゲ
ル化剤Yをノズルブロック11内に供給させるシリンダ
ブロック15を有している。
【0040】前記ノズルブロック11は、上下に開放さ
れた通路11aを内部に有しており、この通路11aに
は、ノズルブロック11の上方から種子供給用パイプ1
1b(パイプに相当)が挿入されている。また、ノズル
ブロック11の側部で上下方向の略中間箇所には、略円
筒状のゲルシリンダ11cが突設されており、このゲル
シリンダ11cの先端には環状のフランジ11dが形成
されており、フランジ11dの先端面略中央部と前記通
路11aとが、ゲルシリンダ11c内のシリンダ室11
eを介して連通し、種子供給用パイプ11bの下端は、
シリンダ室11eの下端よりも上方側に位置している。
さらに、ノズルブロック11の下面で通路11aの下端
箇所には、ゲル化剤Yの吐出用ノズル11fがねじ止め
されている。
【0041】また、前記通路11a内に位置する種子供
給用パイプ11bの下端外周壁と、通路11aの内壁と
の間には、僅かな幅で空間Rが形成されており、この空
間Rには、ノズルブロック11の外部に取着されたエア
ストレート16(空気抜き弁に相当)が連通し、このエ
アストレート16の弁(図示せず)を開くことで、空間
Rに溜った空気をノズルブロック11の外部に排出する
ことができるように構成されている。
【0042】前記ゲル収容ブロック13は、前記フラン
ジ11dに対応する形状の互いに対抗する左右一対の側
面13a,13bを有し、これら両側面13a,13b
の略中央箇所間には、前記シリンダ室11eよりも小さ
い内径でゲル収容室13cが形成されている。前記ゲル
収容ブロック13は、側面13aに前記フランジ11d
の先端面を当接してノズルブロック11をねじ(図示せ
ず)等により固定した状態で、前記シリンダ室11eと
ゲル収容室13cが同心円上に位置するように構成され
ている。
【0043】また、ゲル収容ブロック13の右側面13
bでゲル収容室13cの周縁部分には、略環状の係合突
起13dが膨出形成され、前記ゲル収容室13cで左右
両側面13a,13bの略中間箇所は、ゲル通路13e
を介して前記ゲル収容ブロック13の外方に開口し、こ
のゲル通路13eは、継手13fと不図示の高圧チュー
ブを介してゲル化剤Yの貯留タンク17に接続されてい
る。
【0044】前記シリンダブロック15は、アダプタ1
5aと、このアダプタ15aを介して前記ゲル収容ブロ
ック13に連結されるエアシリンダ15bを有してい
る。
【0045】前記アダプタ15aは、前記ゲル収容ブロ
ック13の係合突起13dに対応する内径で断面略凹状
のゲル吸排室15cを有し、このゲル吸排室15cが開
口するアダプタ15aの先端には、ゲル収容ブロック1
3の右側面13bに対応する形状でフランジ15dが形
成され、このフランジ15dの先端面でゲル吸排室15
cの周縁箇所には環状の溝15eが形成され、この溝1
5eにゴム製でシール用のOリング15fが収容されて
いる。
【0046】前記アダプタ15aは、フランジ15dの
先端面を右側面13bに当接させてゲル収容ブロック1
3にねじ(図示せず)等により固定した状態で、フラン
ジ15dから一部突出する溝15e内のOリング15f
の周面部分が、ゲル収容ブロック13で係合突起13d
の周囲の右側面13b部分に圧接し、これにより、ゲル
収容室13c及びゲル吸排室15cが連通すると共に、
これらがゲル収容ブロック13及びアダプタ15aの外
部から遮蔽されるように構成されている。尚、図中S1
及びS3はゲル収容室13cとゲル吸排室15cの内部
空間を示し、本実施形態では、ゲル収容室13cとゲル
吸排室15cで請求項に記載のゲル貯留部が構成され、
ゲル収容室13cの内部空間S1とゲル吸排室15cの
内部空間S1で請求項に記載のゲル貯留部の内部空間が
構成されている。
【0047】前記エアシリンダ15b(シリンダに相
当)は、2つのスピードコントローラ15e,15fを
有しており、各スピードコントローラ15e,15f
は、エアシリンダ15bの内部でピストン15Aの両側
に画成される2つの互いに遮蔽された室S5,S7にそ
れぞれ連通している。そして、前記エアシリンダ15b
は、前記スピードコントローラ15eから一方の室S5
内に圧縮空気を導入することで、エアシリンダ15bの
ロッド15gが伸長作動し、このロッド15gの先端に
嵌着されたダイヤフラム15h(拡縮部材、ピストンダ
イヤフラムに相当)が、図1中実線で示すゲル吸排室1
5cの最奥部の吸引箇所A(最大箇所に相当)から、想
像線で示す係合突起13dの端面に当接する排出箇所B
(最小箇所に相当)に移動すると共に、スピードコント
ローラ15fから他方の室S7内に圧縮空気を導入する
ことで、ピストンロッド15gが収縮作動し、ダイヤフ
ラム15hが排出箇所Bから吸引箇所Aに移動するよう
に構成されている。
【0048】尚、本実施形態では、前記ダイヤフラム1
5hは、ダイヤフラム15hの外周とエアシリンダ15
bの内周の間が密着し、両者間の水密及び気密が常時確
保されるように構成され、前記吸引箇所Aから排出箇所
Bまでのロッド15g及びジョイントロッド15kの移
動に伴い拡縮する、ダイヤフラム15hよりもゲル収容
室13c側のゲル吸排室15c部分の容量差が、吐出用
ノズル11fからノズルブロック11の下方に適下され
る被覆種子の1つ分に必要なゲル化剤Yの量と略一致す
るように構成されている。
【0049】また、前記ロッド15gの先端にはジョイ
ントロッド15kが連結されており、このジョイントロ
ッド15kの先端には、シリンダ室11e内を通路11
aに対して離間接近する方向に移動可能な開閉弁15j
が、ねじ止めにより取着され、この開閉弁15jは、シ
リンダ室11eの内径よりも小さい外径で形成されてい
る。そして、前記開閉弁15jは、前記ロッド15g及
びジョイントロッド15kの収縮作動時に、図1中実線
で示すように、ゲル収容ブロック13の左側面13aに
当接してシリンダ室11eとゲル収容室13cの間を閉
塞する閉塞箇所Cに位置し、前記ロッド15g及びジョ
イントロッド15kの伸長作動時に、図1中想像線で示
すように、ゲル収容ブロック13の左側面13aから離
間し、開閉弁15jの周囲に形成されるシリンダ室11
eとの隙間Eを介してゲル収容室13cとシリンダ室1
1eを開放、連通する開放箇所Dに位置する。
【0050】さらに、図1中18はソレノイドバルブ、
19はエアコンプレッサ(供給源に相当)をそれぞれ示
し、エアコンプレッサ19は、前記貯留タンク17とソ
レノイドバルブ18にそれぞれ圧縮空気を供給すると共
に、不図示の減圧器を介して種子供給用パイプ11bの
中間部にも低圧の圧縮空気を供給する。尚、本実施形態
では、前記ロッド15gと前記ジョイントロッド15k
により、請求項中のピストンロッドが構成されている。
【0051】前記ソレノイドバルブ18は、不図示のシ
ーケンサの制御により、エアコンプレッサ19からの圧
縮空気をスピードコントローラ15eからエアシリンダ
15bの一方の室S5内に、或は、スピードコントロー
ラ15fからエアシリンダ15bの他方の室S7内に、
切り換えて選択的に送出するように構成されている。ま
た、前記貯留タンク17は、エアコンプレッサ19から
の圧縮空気により、内部のゲル化剤Yを高圧チューブ及
び継手13fを介してゲル通路13eに圧送するように
構成されている。さらに、前記種子供給用パイプ11b
は、エアコンプレッサ19から減圧器を介して中間部に
供給される圧縮空気により、通路11aに挿入された下
端から通路11aの内部に向けて微弱な圧力で空気を噴
出するように構成されている。
【0052】次に、上述のように構成された本実施形態
のゲル被覆加工部1の動作(作用)について、図2乃至
図7を参照して説明する。
【0053】まず、ソレノイドバルブ18をスピードコ
ントローラ15e側に切り換え、エアコンプレッサ19
からの圧縮空気をエアシリンダ15bの一方の室S5内
に導入して、図2に示すように、ロッド15gをジョイ
ントロッド15kと共に伸長作動させ、ダイヤフラム1
5hをゲル吸排室15cの吸引箇所Aから排出箇所Bに
移動させて係合突起13dの端面に当接させると共に、
開閉弁15jを閉塞箇所Cから開放箇所Dに移動させて
ゲル収容ブロック13の左側面13aから離間させる。
【0054】すると、エアコンプレッサ19からの圧縮
空気に応じた送圧で貯留タンク17内部のゲル化剤Yが
ゲル通路13eに圧送され、これにより、ゲル収容室1
3cと、開閉弁15jよりもゲル収容室13c側のシリ
ンダ室11e部分にゲル化剤Yが充填されると共に、シ
リンダ室11eと開閉弁15jの隙間Eを介して、開閉
弁15jよりも通路11a側のシリンダ室11eと通路
11aの全体にゲル化剤Yが充填される。尚、ゲル化剤
Yの充填の際、通路11a内に位置する種子供給用パイ
プ11bの下端から噴出される微弱な空気により、種子
供給用パイプ11bの下端から内部へのゲル化剤Yの逆
流は阻止される。
【0055】次に、ソレノイドバルブ18をスピードコ
ントローラ15f側に切り換え、エアコンプレッサ19
からの圧縮空気をエアシリンダ15bの他方の室S7内
に導入して、図3に示すように、ロッド15gをジョイ
ントロッド15kと共に収縮作動させ、ダイヤフラム1
5hをゲル吸排室15cの排出箇所Bから吸引箇所Aに
移動させてゲル吸排室15cの最奥部に当接させると共
に、開閉弁15jを開放箇所Dから閉塞箇所Cに移動さ
せてゲル収容ブロック13の左側面13aに当接させ
る。
【0056】すると、開閉弁15jよりもゲル収容室1
3c側のシリンダ室11e部分のゲル化剤Yのうち一部
が、シリンダ室11eと開閉弁15jの隙間Eを介し
て、開閉弁15jよりも通路11a側に移動してシリン
ダ室11eに残り、他の大半が、開閉弁15jとダイヤ
フラム15hの移動に伴い、開閉弁15jに押されてゲ
ル収容室13cに流入する。従って、開閉弁15jに押
されてゲル収容室13cに流入したゲル化剤Yの分だけ
シリンダ室11e内のゲル化剤Yの量が減って、シリン
ダ室11e及び通路11aに充填されたゲル化剤Yの充
填圧が負圧となり、これにより、吐出用ノズル11fの
下端のゲル化剤Yが若干上方に引き上げられる。
【0057】また、ロッド15gをジョイントロッド1
5kと共に収縮作動させると、上述したように、開閉弁
15jよりもゲル収容室13c側のシリンダ室11e部
分の大半のゲル化剤Yがゲル収容室13cに流入するの
に加えて、貯留タンク17内部からゲル通路13eに圧
送されるゲル化剤Yがゲル収容室13cに流入し、これ
らの流入したゲル化剤Yに押し出されるように、ゲル収
容室13cのゲル化剤Yが、ダイヤフラム15hよりも
ゲル収容室13c側のゲル吸排室15c部分に流入す
る。
【0058】これにより、開閉弁15jで閉塞されたゲ
ル収容室13cとダイヤフラム15hよりもゲル収容室
13c側のゲル吸排室15c部分とに、ゲル化剤Yがそ
れぞれ充填され、このゲル化剤Yの充填圧が、貯留タン
ク17内部からゲル通路13eへのゲル化剤Yの送圧を
上回って、ゲル通路13eへのゲル化剤Yのさらなる圧
送が止まる。そして、通路11a部分に充填されたゲル
化剤Yのうち、種子供給用パイプ11bの下方のゲル化
剤Y箇所には、種子供給用パイプ11bから噴出される
微弱な空気によって、所定の大きさの空気溜りPが発生
する。このとき、種子供給用パイプ11bからの微弱な
空気の噴出が継続することで、空気溜りPが所定の大き
さを上回ろうとすると、余分な空気が種子供給用パイプ
11bの下端外周壁と通路11aの内壁との間の空間R
に溜るので、所定の大きさを上回る空気溜りPができる
ことはない。尚、空間Rに溜った余分な空気は、エアス
トレート16の開放によりノズルブロック11の外部に
排出される。
【0059】続いて、図4に示すように、ノズルブロッ
ク11の上方から種子供給用パイプ11b内に種子Xを
投入し、この種子Xを、種子供給用パイプ11bの微弱
な空気の流れに乗せて種子供給用パイプ11bの下方に
送り、種子供給用パイプ11bの下方のゲル化剤Y箇所
に発生した空気溜りPの中に到達させる。さらに、ソレ
ノイドバルブ18をスピードコントローラ15e側に切
り換えて、図5に示すように、ロッド15gをジョイン
トロッド15kと共に伸長作動させ、ダイヤフラム15
hをゲル吸排室15cの吸引箇所Aから排出箇所Bに移
動させると共に、開閉弁15jを閉塞箇所Cから開放箇
所Dに移動させる。
【0060】すると、ダイヤフラム15hに押されてゲ
ル吸排室15cのゲル化剤Yがゲル収容室13cに排出
され、このゲル化剤Yに押し出されるように、ゲル収容
室13cのゲル化剤Yが、開閉弁15jよりもゲル収容
室13c側のシリンダ室11e部分に流入する。そし
て、このゲル化剤Yに押し出されるように、開閉弁15
jよりもゲル収容室13c側のシリンダ室11e部分の
ゲル化剤Yが、開閉弁15jとシリンダ室11eの隙間
Eを介して、開閉弁15jよりも通路11a側のシリン
ダ室11e部分に流入し、このゲル化剤Yに押し出され
るように、開閉弁15jよりも通路11a側のシリンダ
室11e部分のゲル化剤Yが通路11aに流入する。
【0061】さらに、このゲル化剤Yに押し出されるよ
うに、通路11aのゲル化剤Yが、種子供給用パイプ1
1bの下方の空気溜りPやその中の加工用種子Xを包み
込むように吐出用ノズル11fから下方に吐出され、加
工用種子Xと、空気溜りPが転じてできた気泡Qを内部
に包んだゲル化剤Yが吐出用ノズル11fから雫状に垂
れ下がり、ゲル化剤Yの吐出の勢いで、雫状に垂れ下が
ったゲル化剤Yが、図6に示すように、内部に気泡Qと
加工用種子Xを包んだ粒体状の被覆種子Zとなってノズ
ルブロック11から滴下される。
【0062】また、この状態では、開閉弁15jが開放
箇所Dにありゲル収容ブロック13の右側面13bから
離間していることから、ゲル収容室13c、ゲル吸排室
15c、及び、ゲル通路13eが開閉弁15jにより閉
塞されておらず、従って、これらの部分に充填されたゲ
ル化剤Yの充填圧が、貯留タンク17内部からゲル通路
13eへのゲル化剤Yの送圧を下回る。このため、貯留
タンク17からのゲル化剤Yがゲル通路13eからゲル
収容室13cに流入し、その流入した量に応じたゲル化
剤Yが、シリンダ室11eから開閉弁15jとシリンダ
室11eの隙間Eを介して通路11aに流入し、吐出用
ノズル11fから雫状に垂れ下がって減った分のゲル化
剤Yが通路11aに補充される。
【0063】次に、ソレノイドバルブ18をスピードコ
ントローラ15f側に切り換えて、図7に示すように、
ロッド15gをジョイントロッド15kと共に収縮作動
させ、ダイヤフラム15hをゲル吸排室15cの排出箇
所Bから吸引箇所Aに移動させると共に、開閉弁15j
を開放箇所Dから閉塞箇所Cに移動させる。
【0064】すると、開閉弁15jの移動に伴うゲル収
容室13cへの流入分だけゲル化剤Yの量が減って、シ
リンダ室11e及び通路11aのゲル化剤Yの充填圧が
負圧となり、これにより、ノズルブロック11からの被
覆種子Zの滴下後に吐出用ノズル11fの下端に付着し
て残ったゲル化剤Yが若干上方に引き上げられる。
【0065】また、ロッド15gをジョイントロッド1
5kと共に収縮作動させると、開閉弁15jよりもゲル
収容室13c側のシリンダ室11e部分の大半のゲル化
剤Yが、開閉弁15jとシリンダ室11eの隙間Eを介
してゲル収容室13cに流入すると共に、貯留タンク1
7内部からゲル通路13eに圧送されるゲル化剤Yがゲ
ル収容室13cに流入し、これらの流入したゲル化剤Y
に押し出されるように、ゲル収容室13cのゲル化剤Y
が、ダイヤフラム15hよりもゲル収容室13c側のゲ
ル吸排室15c部分に流入する。
【0066】これにより、開閉弁15jで閉塞されたゲ
ル収容室13cとダイヤフラム15hよりもゲル収容室
13c側のゲル吸排室15c部分とに、ゲル化剤Yがそ
れぞれ充填され、このゲル化剤Yの充填圧が、貯留タン
ク17内部からゲル通路13eへのゲル化剤Yの送圧を
上回って、ゲル通路13eへのゲル化剤Yのさらなる圧
送が止まる。そして、通路11a部分に充填されたゲル
化剤Yのうち、種子供給用パイプ11bの下方のゲル化
剤Y箇所には、種子供給用パイプ11bから噴出される
微弱な空気によって、前記所定の大きさの空気溜りPが
再び発生し、図3に示す、ノズルブロック11の上方か
ら種子供給用パイプ11b内に加工用種子Xを投入する
前の状態に戻る。
【0067】従って、以後は、図4に示すノズルブロッ
ク11の上方から種子供給用パイプ11b内への加工用
種子Xの投入と、図5に示すロッド15g及びジョイン
トロッド15kの伸長動作と、図7に示すロッド15g
及びジョイントロッド15kの収縮動作を順次繰り返す
ことで、ゲル化剤Yの吐出用ノズル11fへの供給と、
図6に示すような、加工用種子Xと気泡Qを内部に包ん
だゲル化剤Y、即ち、被覆種子Zの吐出用ノズル11f
からの滴下と、滴下した分のゲル化剤Yの補充が順次繰
り返して行われる。
【0068】尚、ロッド15g及びジョイントロッド1
5kの伸長動作に伴う開閉弁15jの閉塞箇所Cから開
放箇所Dへの移動と、ダイヤフラム15hの吸引箇所A
から排出箇所Bへの移動により、通路11aのゲル化剤
Yが、種子供給用パイプ11bの下方の空気溜りPやそ
の中の加工用種子Xを包み込むように吐出用ノズル11
fから下方に吐出される際、貯留タンク17からのゲル
化剤Yの送圧を増減することで、ゲル吸排室15cから
のゲル化剤Yと共に通路11aに流入する貯留タンク1
7からのゲル化剤Yの量を増減させると、吐出用ノズル
11fの下端から雫状に垂れ下がるゲル化剤Yの量が増
減し、ノズルブロック11から滴下される被覆種子Zの
粒径の大小が調整される。
【0069】このように、本実施形態のゲル被覆加工部
1によれば、ゲル化剤Yが充填されたノズルブロック1
1の通路11a内に、種子供給用パイプ11bを介して
加工用種子Xを投入し、この加工用種子Xを通路11a
内のゲル化剤Yで被覆した被覆種子Zを通路11aから
滴下させるに当たり、シリンダ室11eを介して通路1
1a内に連通し貯留タンク17の内部からゲル化剤Yが
圧送されるゲル収容ブロック13のゲル収容室13c、
並びに、このゲル収容室13cに連通するシリンダブロ
ック15のゲル吸排室15cと、通路11aとの間を、
開閉弁15jにより開放、遮断し、エアシリンダ15b
のロッド15gの先端に連結されたジョイントロッド1
5kに開閉弁15jと共に嵌着されたダイヤフラム15
hを、開閉弁15jの弁開時にゲル吸排室15cの排出
箇所Bに位置させ、弁閉時にゲル吸排室15cの吸引箇
所Aに位置させる構成とした。
【0070】このため、ダイヤフラム15hの吸引箇所
Aから排出箇所Bへの移動により、ダイヤフラム15h
の両箇所A,Bにおけるゲル吸排室15cの容量差に略
等しい、1つの被覆種子Zを作るのに用いる量のゲル化
剤Yが、ゲル吸排室15c及びゲル収容室13c内か
ら、弁開状態の開閉弁15j及びシリンダ室11eを介
して通路11aに流入し、通路11aに充填されたゲル
化剤Yが、種子供給用パイプ11bから通路11a内に
投入された加工用種子Xと、種子供給用パイプ11bか
ら通路11a内に噴出された微弱空気により通路11a
のゲル化剤Y中に発生した空気溜りPとを包んで、通路
11aに流入したゲル化剤Yに押し出されるように吐出
用ノズル11fから突出して雫状に垂れ下がり、被覆種
子Zとなってゲルブロック11から滴下される。
【0071】従って、装置周辺の温度等の環境条件や、
貯留タンク17の内部から圧送されるゲル化剤Y内の気
泡等の混入に左右されることなく、均一な量のゲル化剤
Yを通路11aから滴下させて、ゲル化剤Yによる加工
用種子Xの被覆量、即ち、被覆種子Zの粒径を均一化す
ることができる。
【0072】また、本実施形態のゲル被覆加工部1によ
れば、エアシリンダ15bのロッド15gの先端にダイ
ヤフラム15hを嵌着すると共に、このロッド15gの
先端にジョイントロッド15kを連結してその先端に開
閉弁15jを嵌着したので、エアシリンダ15bの伸縮
動作により、開閉弁15jの開閉動作とダイヤフラム1
5hの吸引箇所Aと排出箇所Bとの間の移動を容易に連
動させることができる。さらに、本実施形態のゲル被覆
加工部1によれば、種子供給用パイプ11bから通路1
1a内に微弱空気を噴出させることにより、種子供給用
パイプ11bの下方の通路11a箇所のゲル化剤Y中に
空気溜りPを発生させて、通路11aからの滴下により
製造される被覆種子Z中に気泡Qを持たせ、加工用種子
Xの発芽に必要な酸素を被覆種子Z内で確保させること
ができると共に、通路11aへのゲル化剤Yの充填時に
おける種子供給用パイプ11bの目詰まりを防止するこ
とができる。
【0073】また、本実施形態のゲル被覆加工部1によ
れば、種子供給用パイプ11bからの微弱な空気の噴出
が継続により、空気溜りPが所定の大きさを上回ろうと
すると、余分な空気が種子供給用パイプ11bの下端外
周壁と通路11aの内壁との間の空間Rに溜り、この空
間Rに溜った余分な空気が、エアストレート16の開放
によりノズルブロック11の外部に排出される構成とし
たので、空気溜りPを所定の大きさに常時保ち、ゲル化
剤Yにより包み込めないような所定の大きさを上回る空
気溜りPができるのを防ぎ、均一な粒径の被覆種子Zを
より一層確実に製造することができる。
【0074】さらに、本実施形態のゲル被覆加工部1に
よれば、エアシリンダ15bのロッド15gの先端にダ
イヤフラム15hを嵌着する構成とすることで、市販の
エアシリンダを応用し、これに、ジョイントロッド15
k、ダイヤフラム15h、並びに、アダプタ15aを加
えるだけで、シリンダブロック15を簡単に構成するこ
とができる。
【0075】また、本実施形態のゲル被覆加工部1によ
れば、エアシリンダ15bがエアコンプレッサ19から
の圧縮空気により伸縮動作するシリンダであることか
ら、種子供給用パイプ11bから通路11a内に噴出さ
せる微弱空気の源である、しかも、貯留タンク17の内
部からゲル通路13eを経てゲル収容室13c内にゲル
化剤Yを圧送させる源であるエアコンプレッサ19を、
エアシリンダ15bの動力源として兼用し、動力源の共
通化による装置構成の簡略化を図ることができる。
【0076】さらに、本実施形態のゲル被覆加工部1に
よれば、通路11aのゲル化剤Yが、種子供給用パイプ
11bの下方の空気溜りPやその中の加工用種子Xを包
み込むように吐出用ノズル11fから下方に吐出される
際、貯留タンク17からのゲル化剤Yの送圧を増減する
ことで、吐出用ノズル11fの下端から雫状に垂れ下が
って吐出用ノズル11f内部のゲル化剤Yから自重によ
り分離するゲル化剤Yの量が増減し、ノズルブロック1
1から滴下される被覆種子Zの粒径の大小が調整される
構成とした。
【0077】このため、例えば、吐出用ノズル11fを
内径が異なる複数種類の中から選んだ所定のない径のも
のにその都度交換する等、ゲル被覆加工部1の構成の一
部或は全部を変更せずに、被覆種子Zの粒径の大小を容
易に変更することができる。
【0078】尚、ノズルブロック11から滴下される被
覆種子Zの粒径の大小の調整は、本実施形態のように、
貯留タンク17からのゲル化剤Yの送圧を増減すること
で行う他に、エアシリンダ15bのロッド15g及びそ
の先端のジョイントロッド15kの移動ストロークの増
減や、このエアシリンダ15bの作動による開閉弁15
jの開弁時間、即ち、開閉弁15jが閉塞箇所Cよりも
開放箇所D側に位置している時間長を増減することによ
っても行うことができる。そして、エアシリンダ15b
のロッド15g及びその先端のジョイントロッド15k
の移動ストロークの増減は、エアシリンダ15bのシリ
ンダ長を変更することで実行することができ、また、開
閉弁15jが閉塞箇所Cよりも開放箇所D側に位置して
いる時間長の増減は、スピードコントローラ15e,1
5fによるエアシリンダ15bの室S5,S7内への圧
縮空気の流入圧を調整することで実行することができ
る。また、本実施形態では、1つの加工用種子に対する
ゲル化剤の被覆処理を行う構成としたが、ゲル被覆加工
部1を複数並列に作動させて、複数個の加工用種子に対
するゲル化剤の被覆処理を並行して行う構成としてもよ
い。さらに、本発明が適用されるゲル被覆加工装置の構
成は、従来の技術として説明した種子ホッパ22、種子
移送部23、ゲル化剤タンク24、硬化槽26、水洗槽
27等を有するゲル被覆加工装置21に限定されず、ゲ
ル加工部25以外の各部分の構成や有無が異なるゲル被
覆加工装置についても本発明は適用可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の種子のゲル被覆加工装置における加工部によれ
ば、ゲル化剤が充填された通路内に外部から種子を投入
し、該種子を前記ゲル化剤で被覆した被覆種子を前記通
路から滴下させる種子のゲル被覆加工装置における加工
部において、前記通路内に連通し外部から前記ゲル化剤
が供給されるゲル貯留部と、前記通路と前記ゲル貯留部
との間を開放、遮断する開閉弁と、前記開閉弁の開閉に
連動して前記ゲル貯留部の内部で移動し、該ゲル貯留部
の内部空間を拡縮する拡縮部材とを備え、前記拡縮部材
を、前記開閉弁の弁開時に位置し前記ゲル貯留部の内部
空間が最小容量となる最小箇所と、前記開閉弁の弁閉時
に位置し前記ゲル貯留部の内部空間が、前記最小容量と
前記被覆種子に用いる前記ゲル化剤の量とを足し合わせ
た最大容量となる最大箇所との間で移動可能に構成する
ものとした。
【0080】従って、ゲル化剤が充填され外部から加工
用種子が投入される通路と、これに連通するゲル貯留部
との間を開放、遮断する開閉弁が、弁閉状態から弁開状
態となるのに連動して、ゲル貯留部の内部で拡縮部材
が、ゲル貯留部の内部空間が最大容量となる最大箇所か
ら最小容量となる最小箇所に移動することで、最大容量
と最小容量の差に等しい被覆種子に用いる量のゲル化剤
が、ゲル貯留部の内部空間から開閉弁を介して通路に流
入し、この通路に充填されたゲル化剤が、外部から投入
された加工用種子と共に通路から滴下される。このた
め、空間内のゲル化剤の充填圧の昇圧によりプランジャ
を移動させてバルブを開きゲル化剤を滴下する従来に比
べて、周辺温度等の環境条件や、ゲル化剤内の気泡等の
混入に左右されることなく、均一な量のゲル化剤を通路
から滴下させて、ゲル化剤による加工用種子の被覆量、
即ち、被覆種子の粒径を均一化することができる。
【0081】また、請求項2に記載した本発明の種子の
ゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記通路内
に先端が挿通され該通路内の前記ゲル化剤中に圧縮空気
を噴出するパイプをさらに備え、該圧縮空気により前記
通路内で前記パイプの先端が臨む前記ゲル化剤部分に発
生する空気溜り中に前記通路の外部から前記加工用種子
を投入させる構成とした。 このため、通路からゲル化剤
が滴下される際に、ゲル化剤の中に種子と共に気泡が包
まれるので、この気泡により、種子の発芽に必要な酸素
を被覆種子内で確保させるようにすることができる。
【0082】さらに、請求項3に記載した本発明の種子
のゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記パイ
プの先端は上方から前記通路に挿入され、該パイプの先
端外壁と前記通路の内壁との間には、前記パイプの先端
よりも上方が閉塞し該パイプの先端の下方に開放された
空間が画成され、該空間と前記通路の外部とが、空気抜
き弁により開閉可能に連通している構成とした。
【0083】このため、上方から通路に挿入されたパイ
プの先端から通路内のゲル化剤に噴出される圧縮空気の
うち、パイプの先端が臨むゲル化剤部分に空気溜りを発
生させるのに必要な量を上回る量の圧縮空気が、パイプ
の先端外壁と通路の内壁との間の空間に溜り、この溜っ
た圧縮空気が空気抜き弁を介して通路の外部に排出され
る。 従って、通路内に余分な圧縮空気が溜って、ゲル化
剤の中に種子と共に包み込むことができない程大きい空
気溜りができてしまい、被覆種子ができ損なってしまう
のを防止することができる。
【0084】また、請求項4に記載した本発明の種子の
ゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記ゲル貯
留部に外部から供給される前記ゲル化剤の供給圧が、前
記通路から滴下させる前記被覆種子の粒径の大小に応じ
て増減される構成としたので、コストをかけずに被覆種
子の粒径の大小を変更することができる。
【0085】さらに、請求項5に記載した本発明の種子
のゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記開閉
弁及び前記拡縮部材が、前記ゲル貯留部の外部に連設さ
れたシリンダの、該ゲル貯留部の外部から前記通路と連
通する前記ゲル貯留部の内部空間箇所に向けて挿通され
たピストンロッドにそれぞれ固着されている構成とし
た。 このため、ゲル貯留部の外部に連設されたシリンダ
を伸縮動作させることで、ゲル貯留部の外部から通路と
連通するゲル貯留部の内部空間箇所に向けて挿通された
ピストンロッドと共に、このピストンロッドに固着され
た開閉弁と拡縮部材が一体に動くので、開閉弁に連動し
た拡縮部材の動作を容易に実現することができる。
【0086】また、請求項6に記載した本発明の種子の
ゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記シリン
ダが圧縮空気により作動するエアシリンダで構成され、
前記拡縮部材が、前記エアシリンダで前記ゲル貯留部の
内部空間箇所に挿通された前記ピストンロッド部分に取
着されたダイヤフラムで構成されるものとしたので、市
販のエアシリンダを応用し、これにゲル貯留部とダイヤ
フラムを加えるだけで、ゲル加工部を簡単に構成するこ
とができる。 さらに、請求項7に記載した本発明の種子
のゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記エア
シリンダと前記パイプとに共通の供給源から圧縮空気が
供給される構成としたので、パイプに圧縮空気を供給す
る供給源をシリンダへの圧縮空気の供給源として兼用
し、動力源の共通化による構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0087】また、請求項8に記載した本発明による種
子のゲル被覆加工装置における加工部によれば、前記シ
リンダの作動による前記ピストンロッドの移動ストロー
クが、前記通路から滴下させる前記被覆種子の粒径の大
小に応じて増減されるものとした。さらに、請求項9に
記載した本発明による種子のゲル被覆加工装置における
加工部によれば、前記シリンダの作動により前記開閉弁
が前記通路と前記ゲル貯留部との間を開放する時間長
が、前記通路から滴下させる前記被覆種子の粒径の大小
に応じて増減されるものとした。このため、いずれも、
請求項7に記載した本発明による種子のゲル被覆加工装
置における加工部と同様に、コストをかけずに被覆種子
の粒径の大小を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る種子のゲル被覆加工
部の概略構成を示す正断面図である。
【図2】図1に示すゲル被覆加工部の動作を示す説明図
である。
【図3】図1に示すゲル被覆加工部の動作を示す説明図
である。
【図4】図1に示すゲル被覆加工部の動作を示す説明図
である。
【図5】図1に示すゲル被覆加工部の動作を示す説明図
である。
【図6】図1に示すゲル被覆加工部の動作を示す説明図
である。
【図7】図1に示すゲル被覆加工部の動作を示す説明図
である。
【図8】ゲル被覆加工装置の一例を示す正面図である。
【図9】図8に示すゲル被覆加工装置の平面図である。
【図10】図8に示すゲル被覆加工装置に適用される従
来のゲル被覆加工部の概略構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
11a 通路 11b 種子供給用パイプ(パイプ) 13c ゲル収容室(ゲル貯留部) 15b エアシリンダ(シリンダ) 15c ゲル吸排室(ゲル貯留部) 15g ロッド 15h ダイヤフラム(拡縮部材) 15j 開閉弁 16 エアストレート(空気抜き弁) 19 エアコンプレッサ(供給源) A ゲル吸排室吸引箇所(ゲル貯留部最大箇所) B ゲル吸排室排出箇所(ゲル貯留部最小箇所) P 空気溜り R 空間 S1 ゲル収容室内部空間(ゲル貯留部内部空間) S3 ゲル吸排室内部空間(ゲル貯留部内部空間) X 加工用種子 Y ゲル化剤 Z 被覆種子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−255220(JP,A) 特開 平7−231702(JP,A) 特開 平4−141005(JP,A) 特開 平2−128611(JP,A) 特開 昭63−304910(JP,A) 実開 平7−39316(JP,U) 実開 平5−7016(JP,U) 実開 平5−7014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 1/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種子を高分子ゲルで被覆したゲル被覆種
    子を製造するゲル被覆加工装置において、硬化すること
    で前記高分子ゲルとなるゲル化剤が充填された通路内に
    外部から前記種子を投入し、該種子を前記ゲル化剤で被
    覆した被覆種子を前記通路から滴下させる種子のゲル被
    覆加工装置であって、 前記通路内に連通し外部から前記ゲル化剤が供給される
    ゲル貯留部と、 前記通路と前記ゲル貯留部との間を開放、遮断する開閉
    弁と、 前記開閉弁の開閉に連動して前記ゲル貯留部の内部で移
    動し、該ゲル貯留部の内部空間を拡縮する拡縮部材とを
    備え、 前記拡縮部材を、前記開閉弁の弁開時に位置し前記ゲル
    貯留部の内部空間が最小容量となる最小箇所と、前記開
    閉弁の弁閉時に位置し前記ゲル貯留部の内部空間が、前
    記最小容量と前記被覆種子に用いる前記ゲル化剤の量と
    を足し合わせた最大容量となる最大箇所との間で移動可
    能に構成した、 ことを特徴とする種子のゲル被覆加工装置における加工
    部。
  2. 【請求項2】 前記通路内に先端が挿通され該通路内の
    前記ゲル化剤中に圧縮空気を噴出するパイプをさらに備
    え、該圧縮空気により前記通路内で前記パイプの先端が
    臨む前記ゲル化剤部分に発生する空気溜り中に前記通路
    の外部から前記種子を投入させるようにした請求項1記
    載の種子のゲル被覆加工装置における加工部。
  3. 【請求項3】 前記パイプの先端は上方から前記通路に
    挿入され、該パイプの先端外壁と前記通路の内壁との間
    には、前記パイプの先端よりも上方が閉塞し該パイプの
    先端の下方に開放された空間が画成され、該空間と前記
    通路の外部とは、空気抜き弁により開閉可能に連通して
    いる請求項2記載の種子のゲル被覆加工装置における加
    工部。
  4. 【請求項4】 前記ゲル貯留部に外部から供給される前
    記ゲル化剤の供給圧は、前記通路から滴下させる前記被
    覆種子の粒径の大小に応じて増滅される請求項1、2又
    は3記載の種子のゲル被覆加工装置における加工部。
  5. 【請求項5】 前記開閉弁及び前記拡縮部材は、前記ゲ
    ル貯留部の外部に連設されたシリンダの、該ゲル貯留部
    の外部から前記通路と連通する前記ゲル貯留部の内部空
    間箇所に向けて挿通されたピストンロッドにそれぞれ固
    着されている請求項1、2、3又は4記載の種子のゲル
    被覆加工装置における加工部。
  6. 【請求項6】 前記シリンダは圧縮空気により作動する
    エアシリンダで構成され、前記拡縮部材は、前記ゲル貯
    留部の内部空間箇所に挿通された前記ピストンロッド部
    分に取着されたダイヤフラムで構成される請求項5記載
    の種子のゲル被覆加工装置における加工部。
  7. 【請求項7】 前記エアシリンダと前記パイプとに共通
    の供給源から圧縮空気が供給される請求項6記載の種子
    のゲル被覆加工装置における加工部。
  8. 【請求項8】 前記シリンダの作動による前記ピストン
    ロッドの移動ストロークは、前記通路から滴下させる前
    記被覆種子の粒径の大小に応じて増減される請求項5、
    6又は7記載の種子のゲル被覆加工装置における加工
    部。
  9. 【請求項9】 前記シリンダの作動により前記開閉弁が
    前記通路と前記ゲル貯留部との間を開放する時間長は、
    前記通路から滴下させる前記被覆種子の粒径の大小に応
    じて増減される請求項6、7又は8記載の種子のゲル被
    覆加工装置における加工部。
JP07324677A 1995-12-13 1995-12-13 種子のゲル被覆加工装置における加工部 Expired - Fee Related JP3125854B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07324677A JP3125854B2 (ja) 1995-12-13 1995-12-13 種子のゲル被覆加工装置における加工部
US08/763,438 US5725662A (en) 1995-12-13 1996-12-11 Processing section in gel coat processing unit for seeds
DE69606962T DE69606962T2 (de) 1995-12-13 1996-12-12 Verarbeitungsteil in einer Verarbeitungseinheit zum Beschichten von Samen mit einem Gel
EP96119994A EP0779019B1 (en) 1995-12-13 1996-12-12 Processing section in gel coat processing unit for seeds
KR1019960064975A KR100208414B1 (ko) 1995-12-13 1996-12-13 종자의 겔피복가공장치에서의 가공부

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07324677A JP3125854B2 (ja) 1995-12-13 1995-12-13 種子のゲル被覆加工装置における加工部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09154318A JPH09154318A (ja) 1997-06-17
JP3125854B2 true JP3125854B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=18168503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07324677A Expired - Fee Related JP3125854B2 (ja) 1995-12-13 1995-12-13 種子のゲル被覆加工装置における加工部

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5725662A (ja)
EP (1) EP0779019B1 (ja)
JP (1) JP3125854B2 (ja)
KR (1) KR100208414B1 (ja)
DE (1) DE69606962T2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6077605A (en) * 1997-01-31 2000-06-20 Elisha Technologies Co Llc Silicate coatings and uses thereof
JP3928010B2 (ja) * 1997-07-31 2007-06-13 アグリテクノ矢崎株式会社 種子のゲル被覆加工装置
JP3928012B2 (ja) * 1997-08-06 2007-06-13 アグリテクノ矢崎株式会社 種子のゲル被覆加工装置
US6572809B1 (en) * 1999-04-23 2003-06-03 Agritecno Yazaki Co., Ltd. Gel coating method and apparatus
US7387610B2 (en) * 2004-08-19 2008-06-17 Cardiac Pacemakers, Inc. Thoracic impedance detection with blood resistivity compensation
US9959511B2 (en) * 2010-12-08 2018-05-01 Bayer Cropscience Lp Retail point seed treatment systems and methods

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4806357A (en) * 1987-11-25 1989-02-21 The Regents Of The University Of California Apparatus and method for encapsulating seeds and the like
JPH0646887B2 (ja) * 1988-11-08 1994-06-22 矢崎総業株式会社 種子のゲル被覆装置
US5254358A (en) * 1990-10-02 1993-10-19 Yazaki Corporation Method of gel-coating seed and apparatus therefore

Also Published As

Publication number Publication date
DE69606962D1 (de) 2000-04-13
DE69606962T2 (de) 2000-11-16
KR100208414B1 (ko) 1999-07-15
JPH09154318A (ja) 1997-06-17
KR970032356A (ko) 1997-07-22
US5725662A (en) 1998-03-10
EP0779019B1 (en) 2000-03-08
EP0779019A1 (en) 1997-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MX9706939A (es) Pulverizador de bomba.
ATE382026T1 (de) Verfahren und vorrichtung zur abfüllung von flüssigkeiten und feststoffen
US5294052A (en) Fluid dispensing system
JP2003300000A (ja) 液体吐出方法及び装置
CA2230821A1 (en) Dispensing pump for epoxy encapsulation of integrated circuits
JP3125854B2 (ja) 種子のゲル被覆加工装置における加工部
US20200338578A1 (en) Pneumatic material spray gun
US5318207A (en) Method and apparatus for portable dispensing of foam material
JP7118094B2 (ja) 塗装剤で構成部品を塗装するための適用装置
EP1331183A1 (en) Powder weight or volumetric or counting feeder
ITMI941061A1 (it) Erogatore di fluidi in pressione nebulizzati , provvisto do otturatore mobile per azione del fluido in pressione
US20120187148A1 (en) Syringe for single use
JP4121804B2 (ja) 塗料供給用シリンジポンプ
US5180085A (en) Manually operated aerosol sprayer
US6293429B2 (en) Variable-rate, digitally-controlled fluid metering device
Camp et al. Variable-rate, digitally controlled metering device
DE9014034U1 (ja)
US5779100A (en) Vacuum actuated replenishing water gun
EP0426723A1 (en) Method and apparatus for dosing a fluid
JP3125855B2 (ja) 種子のゲル被覆加工方法及び種子のゲル被覆加工装置における加工部
Malguarnera et al. Liquid injection molding II. Mechanical design and characterization of a RIM machine
KR20220001595A (ko) 주사기 충전 장치 및 방법
KR200320975Y1 (ko) 액상물과 고상물 겸용 동력살포기
JP2020190180A (ja) 散布装置及び散布方法
JPH0427913B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000919

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees