JP3125661U - 櫛装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】櫛針に絡んだ毛を取り除くために、一方の手で取っ手または櫛装置の他の胴身を握ってから他方の手で抜け毛を掻き落とすことができる櫛装置を提供する。
【解決手段】櫛装置は、相対的に接離することができる上下二板21、22を有し、上板21の下面から複数の櫛針3が下板22の複数の通孔222と対応するように突出し、複数の櫛針3が平常時に前記下板22の下方に露出する近接位置に、作動時に縮まる離間位置にさせる作動手段4が設けられ、上下二板21,22は、下板22の上面に立上がった案内手段23に沿って摺動できるような組み合わせになっており、作動手段4は、案内手段の上端に設置されている押しボタン41と、押しボタン41と上板21との間に挟まれていて平常時に上下に延びて押しボタンと上板とを押し離して二板を近接位置にさせるばね手段42とからなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、櫛装置に関し、特に櫛針についた毛の取り易い櫛装置に関する。
従来、ブラシングの抜けた髪の毛やペットの体毛が櫛針に絡んで目詰まりになると、きれいに取り除くために、図5に示すように、櫛針に絡んだ毛を容易に取り除けるようにした櫛装置が提案され登録されている。(下記文献1)
この種の櫛装置は、抜け毛Aを除去する時に、手で櫛装置のレバー13を時計回り方向(矢印方向)に回してから押す。すると、櫛針12がそれらに絡んだ抜け毛Aから抜き出されて扁平ケース体11内に縮まり、この際、レバー13を押したまま扁平ケース体11の下面に残った抜け毛Aを軽く掻き落とすことで、櫛装置を清潔状態に戻すことができる。
しかし、手は二つしかなく、一方の手で取っ手14または櫛装置の他の胴身(取っ手がなければ)を握りながら他方の手で抜け毛Aを掻き落とすなら、結局は、取っ手14を握った手でレバー13をも押さなければならない。つまり、一方の手で取っ手14を握ったまま、他方の手でレバー13を回してから、取っ手14または櫛装置の他の胴身を握った手の親指などに渡して押えさせ、それから空いた他方の手で抜け毛Aを掻き始める。これは、なかなか面倒臭くて、使用にかなり不便である。
したがって、難なく清潔にするために、櫛装置の構造が少しでも便利になれば良いと考案者が考えるに到った。
実用新案登録第3092121号
上記に鑑みて、本考案の目的は、櫛針に絡んだ毛を取り除くには、前記のように、他の手でレバーを回してから、取っ手を握った手の親指などに渡して押えさせ、それから空けた他の手で抜け毛を掻き始める、というような繁雑な動作によらず、直接に一方の手で取っ手または櫛装置の他の胴身を握ってから他方の手で抜け毛を掻き落とすことができ、即ち、取っ手または櫛装置の他の胴身を握った手の親指自体で前記レバー操作に当たる操作を自在に行うことができる櫛装置を提供しようとすることにある。
上記目的を達成するため、本考案は、上下互いに対面している上、相対的に近接したり離間したりすることができるように組み合わせられている上下二板を有し、前記下板は複数の上下向きの通孔が開設してあり、前記上板は、その下面から複数の櫛針が下方へ前記複数の通孔と対応するように突出しており、また、前記上下二板は、平常時に前記複数の櫛針が前記複数の通孔を経由して前記下板の下方に露出する近接位置に、作動時に前記複数の櫛針が前記複数の通孔を経由して縮まる離間位置にさせる作動手段が設けられている櫛装置において、前記上下二板は、前記下板の上面に案内手段がそこから立ち上がって前記上板をそれに沿って摺動できるように貫通する組み合わせになっており、前記作動手段は、前記案内手段の上端に設置されている押しボタンと、前記押しボタンと前記上板との間に挟まれていて平常時に上下に延びて前記押しボタンと前記上板とを押し離して前記上下二板を前記近接位置にさせるばね手段とからなっていることを特徴とする、櫛装置を提供する。
請求項2にかかる考案は、上板が、その上面の中心近くに突台を形成してあり、該突台の中央に前記ばね手段の下端部を収納する凹孔を開設してあり、該凹孔の中心に前記ばね手段の下端部を更に係止する突柱を設けてあることを特徴とする。
請求項3にかかる考案は、案内手段が、一対の互いに並立している立ち板からなっており、前記突台が、一対の上下向きの通孔が開設されていて前記一対の立ち板に貫通されており、また、前記押しボタンが前記一対の立ち板の上端部に係止されていることを特徴とする。
請求項4にかかる考案は、下板が、その上面に、更に、その周縁に沿って立ち上がっていて前記近接位置にある時、前記上板と上下当接して前記上下二板の間に隙間を残す上、周囲から遮蔽する周壁を形成してあることを特徴とする。
請求項5にかかる考案は、上板が、その上面から取っ手が一体的に突出していることを特徴とする。
前記構成の櫛装置は、操作行程の長い回転によって操作されなければならないレバーの代わりに操作行程の短い押圧だけによって操作できる押しボタンが設置されているので、その櫛針に絡んだ毛を取り除くには、前記のように、他方の手でレバーを回してから、取っ手または櫛装置の他の胴身を握った手の親指などに渡して押えさせ、それから空いた他方の手で抜け毛を掻き始める、というような繁雑な動作によらず、直接に一方の手でその取っ手(取っ手が他にあれば)または櫛装置の他の胴身を握りながらこの一方の手の親指自体で押しボタンを押してから他方の手で抜け毛を掻き落とすことができ、抜け毛の掻き落とし作業が非常に簡単である。
この考案の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の考案を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
以下、本考案の実施例を図面に従って詳しく説明する。なお、図中、そのサイズに拘わらず、似ている部品には、同一の参照符号を付する。
図1〜図4を参照しながら本考案の実施例である櫛装置を説明する。
図1に示すのは、本考案の実施例である櫛装置の斜視図であり、図2は前記櫛装置の分解斜視図であり、図3は前記櫛装置の上下二板が近接位置にある時、即ち櫛針が下板の下方に露出する時の拡大断面図であり、図4は前記櫛装置の上下二板が離間位置にある時、即ち櫛針が通孔内に縮まる時の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施例の櫛装置は、主として、取っ手213などを含めた胴身2と、複数の櫛針3と、作動手段4とを備えている。
図2をも参照して説明すると、胴身2は、主として上下互いに対面している上に、相対的に近接したり離間したりすることができるように組み合わせられている上板21と下板22との上下二板からなっている。
前記取っ手213は、上板21の上面の一辺側から斜めに立ち上がるように一体的に突出している。それに、下板22の上面に、周壁221がその周縁に沿って立ち上がるように形成してある。下板22の周壁内の面上に複数の上下向きの細長い通孔222が開設してある。
周壁221は、上板21と上下当接して上下二板の間に隙間を残す上、周囲から遮蔽するように形成されている。
複数の櫛針3は、上板21の下面212から下方へ複数の通孔222と対応するように突出している。
そして、作動手段4は、上板21と下板22との上下二板を、平常時に複数の櫛針3が複数の通孔222を経由して前記下板22の下方に露出する近接位置(特に図3参照)に位置させ、作動時に複数の櫛針3が複数の通孔222を経由して縮まる離間位置(特に図4参照)に位置させるものである。
図面に基づいて更に詳しく説明すると、上板21と下板22との上下二板は、下板22の上面に案内手段23がそこから立ち上がって上板21をそれに沿って摺動できるように貫通する組み合わせになっている。
作動手段4は、案内手段23の上端に設置されている押しボタン41と、押しボタン41と上板21との間に挟まれていて平常時に上下に延びて押しボタン41と上板21とを押し離して、上板21と下板22の上下二板を近接位置に位置させるばね手段42とからなっている。
また、上板は、その上面211の中心近くに突台214が形成してあり、突台214の中央にばね手段42の下端部を収納する凹孔214Aが開設してあり、凹孔214Aの中心にばね手段42の下端部を更に係止する突柱215が設けてある。
さらに、案内手段23は、一対の互いに並立している立ち板231、231からなっている。突台214は、一対の上下向きの通孔214B、214Bが開設されていて、一対の立ち板231、231の上端部232、232に貫通されている。
また、押しボタン41は、一対の立ち板231、231の上端部232、232に係止されている。押しボタン41は、板状頭部411の下面から下方に向けて突出された係止部412A及び係止部412Bを備え、係止部412A及び係止部412Bは、突台214Bの通孔214B、214Bに挿通され、立ち板231の上端部232に形成された係止孔に係止されている。
次に、図1及び図4を用いてこの櫛装置の抜け毛取り動作を説明する。
まず、指で押しボタン41を下に押す。すると、下板22を一対の立ち板231、231の通孔214B、214Bに沿う摺動により下方へ移動させる。これにより、複数の櫛針3が複数の通孔222を経由して縮まって離間位置にあるようになる(特に図4参照)。
その結果、直接に一方の手で取っ手213を握ってから他方の手で抜け毛を掻き落とすことができ、その時、取っ手214を握った手の親指自体で押しボタン41操作を自在に行うことができる。即ち、親指で押しボタン41を押したまま抜け毛を軽く掻き落とすことで、下板22の下方を使う前のような清潔状態に戻らせる。
そして、抜け毛を取り除いた後、押しボタン41をリリースする。これにより、押しボタン41は、押縮されているばね手段42の付勢力によって突台214から離間すると同時に、下板22を上板21に近付かせるように上げ、上板21の複数の櫛針3を複数の通孔222を経由して下板22の下方へ露出させ、上下二板21、22を近接位置(特に図3参照)にあるように復位させる。
以上説明した実施例は、あくまでも本考案の技術的内容を明らかにする意図のもとにおいてなされたものであり、本考案はそうした具体例に限定して狭義に解釈されるものではなく、本考案の精神とクレームに述べられた範囲で、いろいろと変形して実施できるものである。
叙上のように、本考案による櫛装置は、操作行程の短い押しボタンが設置されているので、直接に一方の手でその取っ手や胴身の他の部位を握りながらこの一方の手の親指自体で押しボタンを押してから他方の手で抜け毛を掻き落とすことができ、抜け毛の掻き落とし作業が非常に簡単であり、実用性が高くなる。
本考案の実施例の櫛装置を示す斜視図である。 本考案の実施例の櫛装置を示す分解斜視図である。 前記櫛装置の上下二板が近接位置にある時の拡大断面図である。 前記櫛装置の上下二板が離間位置にある時の拡大断面図である。 従来の櫛装置を示す斜視図である。
符号の説明
21:上板
211:上板の上面
212:上板の下面
213:取っ手
214:突台
214B:通孔
214A:凹孔
215:突柱
22:下板
221:周壁
222:通孔
23:案内手段
231:立ち板
232:上端部
3:櫛針
4:作動手段
41:押しボタン
411:頭部
412A,412B:係止部
42:ばね手段

Claims (5)

  1. 上下互いに対面している上、相対的に近接したり離間したりすることができるように組み合わせられている上下二板を有し、
    前記下板は複数の上下向きの通孔が開設してあり、
    前記上板は、その下面から複数の櫛針が下方へ前記複数の通孔と対応するように突出しており、
    また、前記上下二板は、平常時に前記複数の櫛針が前記複数の通孔を経由して前記下板の下方に露出する近接位置に、作動時に前記複数の櫛針が前記複数の通孔を経由して縮まる離間位置にさせる作動手段が設けられている櫛装置において、
    前記上下二板は、前記下板の上面に案内手段がそこから立ち上がって前記上板をそれに沿って摺動できるように貫通する組み合わせになっており、
    前記作動手段は、前記案内手段の上端に設置されている押しボタンと、前記押しボタンと前記上板との間に挟まれていて平常時に上下に延びて前記押しボタンと前記上板とを押し離して前記上下二板を前記近接位置にさせるばね手段とからなっていることを特徴とする、櫛装置。
  2. 前記上板は、その上面の中心近くに突台が形成してあり、該突台の中央に前記ばね手段の下端部を収納する凹孔が開設してあり、該凹孔の中心に前記ばね手段の下端部を更に係止する突柱が設けてあることを特徴とする、請求項1に記載の櫛装置。
  3. 前記案内手段は、一対の互いに並立している立ち板からなっており、
    前記突台は、一対の上下向きの通孔が開設されていて前記一対の立ち板に貫通されており、
    また、前記押しボタンは、前記一対の立ち板の上端部に係止されていることを特徴とする、請求項2に記載の櫛装置。
  4. 前記下板は、その上面に、更に、その周縁に沿って立ち上がっていて前記近接位置にある時、前記上板と上下当接して前記上下二板の間に隙間を残す上、周囲から遮蔽する周壁が形成してあることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の櫛装置。
  5. 前記上板は、その上面から取っ手が一体的に突出していることを特徴とする、請求項4に記載の櫛装置。
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