JP3216383U - 刃物の鞘 - Google Patents
刃物の鞘 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3216383U JP3216383U JP2018000882U JP2018000882U JP3216383U JP 3216383 U JP3216383 U JP 3216383U JP 2018000882 U JP2018000882 U JP 2018000882U JP 2018000882 U JP2018000882 U JP 2018000882U JP 3216383 U JP3216383 U JP 3216383U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- sheath
- fixture
- knife
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Abstract
【課題】本考案は、ピンの逸失といった不具合がなく、確実かつ容易に刃身の抜け出しを防止することができる刃物の鞘を提供することを課題とする。【解決手段】 刃物の鞘の基部5とその両面に設けられた側板と刃身出入口とからなる鞘本体4と、両側板間に回転ピン8によりピン留めされ、刃身を固定するための固定具6と、刃物の鞘の基部の固定具寄の端部に固定具に当接して固定具を止める可撓性の止め板7とを含む刃物の鞘である。固定具6は、回転の支点となる回転ピンが挿入される貫通孔と、固定具の固定時に止め板に当接する第1の面と、第1の面に隣接し、固定具の固定解除時に止め板に当接する第2の面とを備え、貫通孔の中心から第1の面までの距離を、貫通孔の中心から第2の面までの距離よりも短くしたことを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本考案は、包丁等の刃物の鞘に関する。
本考案の基礎となる従来の刃物の鞘として、包丁の鞘を例示して説明する。これまでの包丁の鞘の模式図を図4に示す。
図4に示すように、包丁の刃身23は、包丁の鞘24に収納されている。包丁の鞘24は、基部25とその両面に設けられた鞘の側板26と刃身出入口とからなる。そして、鞘の刃身出入口付近の側板26に刃身抜け落ち防止用孔27を穿孔し、そこにピンを挿入して包丁等の刃物の抜け落ちを防止するものである。
図4に示すように、包丁の刃身23は、包丁の鞘24に収納されている。包丁の鞘24は、基部25とその両面に設けられた鞘の側板26と刃身出入口とからなる。そして、鞘の刃身出入口付近の側板26に刃身抜け落ち防止用孔27を穿孔し、そこにピンを挿入して包丁等の刃物の抜け落ちを防止するものである。
図5に、従来の包丁の鞘の写真を示す。図5の写真では、刃身抜出し防止用孔に木製のピンが挿入されている。
図6は、従来の包丁の鞘の右側面からの拡大写真である。刃身出入口付近に、木製のピンが、側板の刃身抜出し防止用孔に挿入されているのが分かる。
図6は、従来の包丁の鞘の右側面からの拡大写真である。刃身出入口付近に、木製のピンが、側板の刃身抜出し防止用孔に挿入されているのが分かる。
従来の包丁等の刃物の鞘では、ピンが鞘本体と分離しているため、ピンを逸失してしまい、使用できなくなってしまう難点があった。また、持ち歩いた時にピンが鞄の中で外れることもあった。
ピンに代えて鍵等の止具を採用することも提案されている。
(例えば、特許文献1参照)
これによれば、ピンの逸失といった不具合は解消されるが、刃物を鞘から取り出して使用する際に、鍵の解錠等のために手間がかかるといった難点がある。
ピンに代えて鍵等の止具を採用することも提案されている。
(例えば、特許文献1参照)
これによれば、ピンの逸失といった不具合は解消されるが、刃物を鞘から取り出して使用する際に、鍵の解錠等のために手間がかかるといった難点がある。
本考案は、ピンの逸失といった不具合がなく、確実かつ容易に刃身の抜け出しを防止することができる刃物の鞘を提供することを課題とする。
本考案の上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
(1)刃物の鞘の基部とその両面に設けられた側板と刃身出入口とからなる鞘本体と、両側板間に回転ピンによりピン留めされ、刃身を固定するための固定具と、刃物の鞘の基部の固定具寄の端部に、固定具に当接して固定具を止める可撓性の止め板とを含む刃物の鞘であって、固定具は、回転の支点となる回転ピンが挿入される貫通孔と、固定具の固定時に止め板に当接する第1の面と、第1の面に隣接し、固定具の固定解除時に止め板に当接する第2の面とを備え、貫通孔の中心から第1の面までの距離を、貫通孔の中心から第2の面までの距離よりも短くしたことを特徴とする刃物の鞘。
(2)上記固定具は、上記貫通孔、上記第1の面及び上記第2の面を有する回転部と刃物の刃身抜出し防止のための固定部とからなることを特徴とする、上記(1)に記載の刃物の鞘。
(3)上記刃物の鞘、上記固定具及び上記回転ピンは、木製であることを特徴とする、上記(1)又は上記(2)に記載の刃物の鞘。
(4)上記可撓性の止め板は、竹製であることを特徴とする、上記(1)ないし上記(3)のいずれかに記載の刃物の鞘。
(5)上記刃物は、包丁であることを特徴とする、上記(1)ないし上記(4)のいずれかに記載の刃物の鞘。
(1)刃物の鞘の基部とその両面に設けられた側板と刃身出入口とからなる鞘本体と、両側板間に回転ピンによりピン留めされ、刃身を固定するための固定具と、刃物の鞘の基部の固定具寄の端部に、固定具に当接して固定具を止める可撓性の止め板とを含む刃物の鞘であって、固定具は、回転の支点となる回転ピンが挿入される貫通孔と、固定具の固定時に止め板に当接する第1の面と、第1の面に隣接し、固定具の固定解除時に止め板に当接する第2の面とを備え、貫通孔の中心から第1の面までの距離を、貫通孔の中心から第2の面までの距離よりも短くしたことを特徴とする刃物の鞘。
(2)上記固定具は、上記貫通孔、上記第1の面及び上記第2の面を有する回転部と刃物の刃身抜出し防止のための固定部とからなることを特徴とする、上記(1)に記載の刃物の鞘。
(3)上記刃物の鞘、上記固定具及び上記回転ピンは、木製であることを特徴とする、上記(1)又は上記(2)に記載の刃物の鞘。
(4)上記可撓性の止め板は、竹製であることを特徴とする、上記(1)ないし上記(3)のいずれかに記載の刃物の鞘。
(5)上記刃物は、包丁であることを特徴とする、上記(1)ないし上記(4)のいずれかに記載の刃物の鞘。
本考案に係る刃物の鞘によれば、次のような効果が得られる。
(1)ワンタッチで確実かつ容易に刃物の収納・取り出しが可能である。
(2)止め板を竹材とすることにより、鞘の全てを木製とすることができる。また、鞘の全てを木製とすることにより、分別することなく廃棄処分が可能である。
(1)ワンタッチで確実かつ容易に刃物の収納・取り出しが可能である。
(2)止め板を竹材とすることにより、鞘の全てを木製とすることができる。また、鞘の全てを木製とすることにより、分別することなく廃棄処分が可能である。
包丁の鞘を例示して、本考案に係る刃物の鞘について、以下詳細に説明する。
図1は、本考案に係る包丁の鞘に包丁の刃身3を刃身出入口から収納し、固定具6により固定した状態を示す模式図である。
図1は、本考案に係る包丁の鞘に包丁の刃身3を刃身出入口から収納し、固定具6により固定した状態を示す模式図である。
図2は、包丁の刃身3を刃身出入口から取り出すために、固定具6の固定を解除した状態を示す模式図である。
また、図3は、固定具6周辺の拡大模式図である。
なお、図1ないし図3では、図4ないし図6にあるような包丁の鞘の側板は、外して図示してある。
また、図3は、固定具6周辺の拡大模式図である。
なお、図1ないし図3では、図4ないし図6にあるような包丁の鞘の側板は、外して図示してある。
図1において、1は包丁、2は包丁の柄、3は包丁の刃身である。また、4は、包丁の鞘本体であり、鞘の基部5とその両面に図示を省略した鞘の側板と刃身出入口からなり、包丁の刃身3を内部に収納するものである。
図1において、6は本発明に係る固定具である。
固定具6は、回転ピン8を中心に回転する回転部9と包丁の刃身3が刃身出入口から外に抜け出ないように固定する固定部10から構成されている。
包丁の刃身3を抜き出す際には、固定部10を斜め上方に押し上げ、回転部9を回転させることにより、固定具の固定を解除する。
固定具6は、回転ピン8を中心に回転する回転部9と包丁の刃身3が刃身出入口から外に抜け出ないように固定する固定部10から構成されている。
包丁の刃身3を抜き出す際には、固定部10を斜め上方に押し上げ、回転部9を回転させることにより、固定具の固定を解除する。
包丁の鞘の素材は特に限定されないが、保持した時の感触からみて木製であることが望ましい。
回転ピン8の素材も特に限定されないが、木製であれば鞘も含めて木製とすることが可能である。木製とすることで、分別することなく廃棄処分が可能となる。
回転ピン8の素材も特に限定されないが、木製であれば鞘も含めて木製とすることが可能である。木製とすることで、分別することなく廃棄処分が可能となる。
包丁の鞘本体の基部の固定具寄りの端部12には、固定具に当接して固定具を固定する可撓性の止め板7が、接着剤等により固着されている。止め板は、適度の可撓性を有するものであれば、プラスチック等の素材でよい。また、竹材であってもよい。
図3に、固定具6周辺の拡大模式図を示す。
固定具6の回転部9には、貫通孔11が穿孔されている。貫通孔11には、固定具6の回転の支点となる回転ピン8が挿入されている。
固定具6の回転部9には、貫通孔11が穿孔されている。貫通孔11には、固定具6の回転の支点となる回転ピン8が挿入されている。
さらに、固定具6の回転部9は、固定具の固定時に止め板7に当接する第1の面13と、第1の面13に隣接し、固定具の固定解除時に止め板7に当接する第2の面14とを備えている。回転部9の第2の面は、回転部9の先端にある角部を角取りすることにより得られる。
貫通孔11の中心から第1の面13までの距離をaとし、貫通孔11の中心から第2の面14までの距離をbとしたとき、距離aを距離bよりも短くする。これにより、固定部を外側に向けて強く押し出すことにより、可撓性の止め板7が撓み、第2の面14が安定に止め板7に当接する。図2に示すように、包丁は鞘から取り出すことが可能になる。
包丁を収納する時は、固定部10を下方に押し下げ、回転部9を回転させることにより、止め板7は第2の面14を離れて第1の面13に当接する。
距離aが距離bよりも短いために、軽い力で第2の面14から第1の面13への移動が可能となる。
固定時には第1の面13は、可撓性の止め板7に安定に当接しているため、固定具6の固定は簡単には解除されない。
距離aが距離bよりも短いために、軽い力で第2の面14から第1の面13への移動が可能となる。
固定時には第1の面13は、可撓性の止め板7に安定に当接しているため、固定具6の固定は簡単には解除されない。
貫通孔11、第1の面13及び第2の面14の配置は、止め板7の可撓性の特性を勘案し、ワンタッチで確実かつ容易に刃物の収納・取り出しを可能とする本考案の目的に照らして最適となるように選定される。
以上、本考案に係る刃物の鞘について、実施形態として包丁の鞘を例示して、その構造及び使用方法を説明したが、この実施形態は本考案の技術的範囲を限定するものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができることは言うまでもないことである。
1 包丁
2 包丁の柄
3 包丁の刃身
4 包丁の鞘本体
5 鞘の基部
6 固定具
7 止め板
8 回転ピン
9 回転部
10 固定部
11 貫通孔
12 鞘の基部の固定具寄りの端部
13 第1の面
14 第2の面
21 包丁
22 包丁の柄
23 包丁の刃身
24 包丁の鞘(包丁の鞘本体)
25 鞘の基部
26 鞘の側板
27 刃身抜け落ち防止用孔
2 包丁の柄
3 包丁の刃身
4 包丁の鞘本体
5 鞘の基部
6 固定具
7 止め板
8 回転ピン
9 回転部
10 固定部
11 貫通孔
12 鞘の基部の固定具寄りの端部
13 第1の面
14 第2の面
21 包丁
22 包丁の柄
23 包丁の刃身
24 包丁の鞘(包丁の鞘本体)
25 鞘の基部
26 鞘の側板
27 刃身抜け落ち防止用孔
Claims (5)
- 刃物の鞘の基部とその両面に設けられた側板と刃身出入口とからなる鞘本体と、両側板間に回転ピンによりピン留めされ、刃身を固定するための固定具と、刃物の鞘の基部の該固定具寄の端部に、該固定具に当接して該固定具を止める可撓性の止め板とを含む刃物の鞘であって、該固定具は、回転の支点となる該回転ピンが挿入される貫通孔と、該固定具の固定時に該止め板に当接する第1の面と、該第1の面に隣接し、該固定具の固定解除時に止め板に当接する第2の面とを備え、該貫通孔の中心から該第1の面までの距離を、該貫通孔の中心から該第2の面までの距離よりも短くしたことを特徴とする刃物の鞘。
- 上記固定具は、上記貫通孔、上記第1の面及び上記第2の面を有する回転部と刃物の刃身抜出し防止のための固定部とからなることを特徴とする、請求項1に記載の刃物の鞘。
- 上記刃物の鞘、上記固定具及び上記回転ピンは、木製であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の刃物の鞘。
- 上記可撓性の止め板は、竹製であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の刃物の鞘。
- 上記刃物は、包丁であることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の刃物の鞘。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000882U JP3216383U (ja) | 2018-03-10 | 2018-03-10 | 刃物の鞘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000882U JP3216383U (ja) | 2018-03-10 | 2018-03-10 | 刃物の鞘 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3216383U true JP3216383U (ja) | 2018-05-31 |
Family
ID=62238717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018000882U Expired - Fee Related JP3216383U (ja) | 2018-03-10 | 2018-03-10 | 刃物の鞘 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216383U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7110514B1 (ja) * | 2022-07-07 | 2022-08-01 | 株式会社貝印刃物開発センター | 刃物ケース |
-
2018
- 2018-03-10 JP JP2018000882U patent/JP3216383U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7110514B1 (ja) * | 2022-07-07 | 2022-08-01 | 株式会社貝印刃物開発センター | 刃物ケース |
WO2024009460A1 (ja) * | 2022-07-07 | 2024-01-11 | 株式会社貝印刃物開発センター | 刃物ケース |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9445678B2 (en) | Removal safeguard for knife blocks | |
JP3216383U (ja) | 刃物の鞘 | |
KR20160124439A (ko) | 도마가 내장된 싱크대 | |
JP2006342539A (ja) | 扉開き防止装置 | |
CN208523095U (zh) | 一种把手、可拔插式模块以及电子设备 | |
JP5029668B2 (ja) | ワニクリップリムーバー | |
CN201631071U (zh) | 一种防盆吸装置 | |
JP2011061115A (ja) | 電子機器 | |
JP3187283U (ja) | ピン付きつまみ | |
US9705230B2 (en) | Plug cover storage and removal device | |
JP3226068U (ja) | 名刺入れ | |
JP6427434B2 (ja) | 歯科用器具収納ケース | |
KR101458319B1 (ko) | 캔 오프너 | |
JP6033653B2 (ja) | 工具ホルダ | |
WO2016095607A1 (zh) | 光纤插拔器 | |
JP2002253351A (ja) | 机 | |
US3588275A (en) | Cocktail accessory | |
CN218518700U (zh) | 一种手柄及裁切刀 | |
JP2017035420A (ja) | 皮むき具 | |
US20210029982A1 (en) | Removable extension for a spincast reel line release button | |
JP2018091772A (ja) | 採便棒及びそれを備えた採便キット | |
JP2001293265A (ja) | 刃物と刃物の柄及びこれに用いる指当て具 | |
KR940006349Y1 (ko) | 회전착탈식 밧데리 케이스 | |
CN108962295A (zh) | 方便拿取的光盘盒 | |
JP2006265973A (ja) | 窓シャッター用操作具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3216383 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |