JP3124726B2 - 光学窓のパージ装置 - Google Patents
光学窓のパージ装置Info
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学式距離計、
光学式変位計、光学式位置検出器、放射温度計等の光学
的測定装置の光学窓を、粉塵, スケール, 蒸気, 落下
水、飛散水その他の付着から保護する光学窓のパージ装
置に関するものである。
光学式変位計、光学式位置検出器、放射温度計等の光学
的測定装置の光学窓を、粉塵, スケール, 蒸気, 落下
水、飛散水その他の付着から保護する光学窓のパージ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉塵, スケール, 飛散水等が多量に存在
する環境の下で、光学的測定装置を用いて形状, 寸法,
温度等の測定を行う場合には、粉塵等の光学窓への付着
が測定精度の著しい低下をもたらすことから、光学的測
定装置をこのような環境の下で使用してなお、光学窓へ
の粉塵等の付着を防止すべく、従来から各種の付着防止
技術が提案され、実用に供されており、なかでも劣悪な
環境に対しては、光学窓の前方にそれを囲繞するフード
を配設し、そしてそのフードの側壁に、パージガスの噴
出口を複数段に形成したものがとくに用いられている。
する環境の下で、光学的測定装置を用いて形状, 寸法,
温度等の測定を行う場合には、粉塵等の光学窓への付着
が測定精度の著しい低下をもたらすことから、光学的測
定装置をこのような環境の下で使用してなお、光学窓へ
の粉塵等の付着を防止すべく、従来から各種の付着防止
技術が提案され、実用に供されており、なかでも劣悪な
環境に対しては、光学窓の前方にそれを囲繞するフード
を配設し、そしてそのフードの側壁に、パージガスの噴
出口を複数段に形成したものがとくに用いられている。
【0003】図5はその一例を示す図であり、図中1は
光学的測定装置の全体を示し、2,3はそれぞれ、その
測定装置1の投光窓および受光窓を示す。ここで、この
例のパージ装置は、口径の小さい投光窓2に対しては、
それの前方に、投光窓2を囲繞する円筒状フード4を配
設するとともに、その円筒状フード4に上下二段のパー
ジガス噴出口5, 6を設けることにて構成されており、
また、口径の大きい受光窓3に対しては、受光窓3を囲
繞する大径の円筒状フード7をそれの前方に配設すると
ともに、その円筒状フード7の上部に、図に示すところ
では二個のパージガス噴出口8を幾分上方に向けて形成
するとともに、それの下部に、周方向に所定の間隔をお
く多数のパージガス噴出口9を設けることにより形成さ
れている。
光学的測定装置の全体を示し、2,3はそれぞれ、その
測定装置1の投光窓および受光窓を示す。ここで、この
例のパージ装置は、口径の小さい投光窓2に対しては、
それの前方に、投光窓2を囲繞する円筒状フード4を配
設するとともに、その円筒状フード4に上下二段のパー
ジガス噴出口5, 6を設けることにて構成されており、
また、口径の大きい受光窓3に対しては、受光窓3を囲
繞する大径の円筒状フード7をそれの前方に配設すると
ともに、その円筒状フード7の上部に、図に示すところ
では二個のパージガス噴出口8を幾分上方に向けて形成
するとともに、それの下部に、周方向に所定の間隔をお
く多数のパージガス噴出口9を設けることにより形成さ
れている。
【0004】このようにそれぞれのパージ装置のうち、
投光窓2に対するものは、投光窓2の口径、ひいては円
筒状フード4の内径が小さいことから、上段側の噴出口
5から幾分上方に向けてパージガスを比較的高い圧力で
噴出することで、その円筒状フード4の上端開口への粉
塵等の入り込みを効果的に阻止することができ、また、
下段側の噴出口6からほぼ水平方向に向けてパージガス
を噴出することで、仮に、フード内への粉塵等の侵入が
あっても、それの投光窓2への到達を十分に防止するこ
とができる。
投光窓2に対するものは、投光窓2の口径、ひいては円
筒状フード4の内径が小さいことから、上段側の噴出口
5から幾分上方に向けてパージガスを比較的高い圧力で
噴出することで、その円筒状フード4の上端開口への粉
塵等の入り込みを効果的に阻止することができ、また、
下段側の噴出口6からほぼ水平方向に向けてパージガス
を噴出することで、仮に、フード内への粉塵等の侵入が
あっても、それの投光窓2への到達を十分に防止するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この一方で、受光窓3
に対するパージ装置にあっては、受光量の確保のために
受光窓口径が必然的に大きくなって、円筒状フード7の
内径もまた大きくなることから、上段の複数の噴出口8
から比較的高い圧力でパージガスを噴出した場合は、噴
出口8の上方のフード中央部分とその周辺部分に、図に
細線で囲って示すような、流速の低い領域aが生じ、ま
た、各噴出口8の周りに、これも図に細線で囲って示す
ような減圧域bが発生することになり、これがため、多
量の、しかも質量の大きい粉塵等が存在する劣悪な環境
の下では、噴出口8からのパージガスの噴出をもってし
ては、全ての粉塵等を十分に吹き飛ばすことができず、
それらの一部が低速領域aおよび減圧域b周辺でのパー
ジガスの巻き込み作用でフード内へ巻き込まれるのを阻
止することができない不都合があり、それ故に、下段の
多数の噴出口9によってパージガスのより均一な流れの
形成を試みても、パージガスの巻き込み等の乱流があ
り、粉塵等はそこを通過して受光窓3に到達し、短時間
のうちにそれを汚損するという問題があった。
に対するパージ装置にあっては、受光量の確保のために
受光窓口径が必然的に大きくなって、円筒状フード7の
内径もまた大きくなることから、上段の複数の噴出口8
から比較的高い圧力でパージガスを噴出した場合は、噴
出口8の上方のフード中央部分とその周辺部分に、図に
細線で囲って示すような、流速の低い領域aが生じ、ま
た、各噴出口8の周りに、これも図に細線で囲って示す
ような減圧域bが発生することになり、これがため、多
量の、しかも質量の大きい粉塵等が存在する劣悪な環境
の下では、噴出口8からのパージガスの噴出をもってし
ては、全ての粉塵等を十分に吹き飛ばすことができず、
それらの一部が低速領域aおよび減圧域b周辺でのパー
ジガスの巻き込み作用でフード内へ巻き込まれるのを阻
止することができない不都合があり、それ故に、下段の
多数の噴出口9によってパージガスのより均一な流れの
形成を試みても、パージガスの巻き込み等の乱流があ
り、粉塵等はそこを通過して受光窓3に到達し、短時間
のうちにそれを汚損するという問題があった。
【0006】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、劣悪な環境
の下でなお、粉塵等の光学窓側への巻き込みを十分に防
止して、粉塵等の光学窓への付着を長期間にわたって阻
止することができる光学窓のパージ装置を提供すること
にある。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、劣悪な環境
の下でなお、粉塵等の光学窓側への巻き込みを十分に防
止して、粉塵等の光学窓への付着を長期間にわたって阻
止することができる光学窓のパージ装置を提供すること
にある。
【0007】この発明の、光学窓のパージ装置は、とく
に、光学窓を取り囲むフードの内輪郭寸法を光学窓の輪
郭寸法よりはるかに大きく形成したところにおいて、そ
のフードの先端部にある前壁に、光の入射方向との関連
において前記光学窓と対面する位置に絞り開口が設けら
れ、その前壁と光学窓との間に位置する該フードの内部
に形成した隔壁には、光学窓および前記絞り開口とに対
面する位置に、該絞り開口の開口面積よりもトータルの
開口面積が小さい多孔絞り通路が設けられ、かつ該フー
ドの前壁前方に、前記絞り開口の前面を横切る向きにパ
ージガスを噴出する第1段の噴出口を配設するととも
に、フードの内部における前壁と隔壁との間および、隔
壁と光学窓との間に囲まれた各パージ領域にも、パージ
ガス噴出口を設けたものである。
に、光学窓を取り囲むフードの内輪郭寸法を光学窓の輪
郭寸法よりはるかに大きく形成したところにおいて、そ
のフードの先端部にある前壁に、光の入射方向との関連
において前記光学窓と対面する位置に絞り開口が設けら
れ、その前壁と光学窓との間に位置する該フードの内部
に形成した隔壁には、光学窓および前記絞り開口とに対
面する位置に、該絞り開口の開口面積よりもトータルの
開口面積が小さい多孔絞り通路が設けられ、かつ該フー
ドの前壁前方に、前記絞り開口の前面を横切る向きにパ
ージガスを噴出する第1段の噴出口を配設するととも
に、フードの内部における前壁と隔壁との間および、隔
壁と光学窓との間に囲まれた各パージ領域にも、パージ
ガス噴出口を設けたものである。
【0008】この装置では、フードの前方位置で、第1
段の噴出口からパージガスを速い速度でかつ多量に噴出
して、絞り開口の前面にガスカーテンを形成すること
で、落下、飛散等する粉塵その他を、それの質量の大小
を問わず、絞り開口の近傍部分から吹き飛ばすことがで
き、これによって粉塵等の絞り開口への接近を有効に妨
げることができる。
段の噴出口からパージガスを速い速度でかつ多量に噴出
して、絞り開口の前面にガスカーテンを形成すること
で、落下、飛散等する粉塵その他を、それの質量の大小
を問わず、絞り開口の近傍部分から吹き飛ばすことがで
き、これによって粉塵等の絞り開口への接近を有効に妨
げることができる。
【0009】しかも、ここでは、第2のパージガス噴出
口から大型のフード内へ噴出したパージガスを絞り開口
を経てフード外へ流出させることで、その絞り開口によ
る流路の縮小に基づき、絞り開口およびその付近でのパ
ージガスの流速を速めて、絞り開口に接近する粉塵等を
直接的に吹き飛ばすことができ、併せて、絞り開口の絞
り作用によって、パージガスのフード外への流出を拘束
することで、フード内圧を、フード外の大気圧より幾分
高めて、フード外の塵埃等の、フード内への侵入を阻止
することができる。
口から大型のフード内へ噴出したパージガスを絞り開口
を経てフード外へ流出させることで、その絞り開口によ
る流路の縮小に基づき、絞り開口およびその付近でのパ
ージガスの流速を速めて、絞り開口に接近する粉塵等を
直接的に吹き飛ばすことができ、併せて、絞り開口の絞
り作用によって、パージガスのフード外への流出を拘束
することで、フード内圧を、フード外の大気圧より幾分
高めて、フード外の塵埃等の、フード内への侵入を阻止
することができる。
【0010】そしてさらには、第3のパージガスの噴出
口から噴出したガスを、多孔絞り通路を介して上方へ流
出させることにより、パージガスの流速を、上述したと
同様に速めることができる他、通路内およびその近傍の
流速を、それの多孔部の作用によって一層均一化できる
ので、粉塵等がたとえフード内へ巻き込まれることがあ
っても、その粉塵等の、絞り通路、ひいてはその下方の
フード部分内への侵入を極めて効果的に防止することが
できる。その上、多孔絞り通路より下方側のフード部分
は、その通路のトータル開口面積が、フード前壁に設け
た絞り開口のそれより一層小さくなることに起因して、
大気圧に対してはもちろん、絞り通路より上方側のフー
ド部分内圧に対してもまた高圧となるので、その多孔絞
り通路より下方側への粉塵等の侵入をさらに効果的に防
止することができる。
口から噴出したガスを、多孔絞り通路を介して上方へ流
出させることにより、パージガスの流速を、上述したと
同様に速めることができる他、通路内およびその近傍の
流速を、それの多孔部の作用によって一層均一化できる
ので、粉塵等がたとえフード内へ巻き込まれることがあ
っても、その粉塵等の、絞り通路、ひいてはその下方の
フード部分内への侵入を極めて効果的に防止することが
できる。その上、多孔絞り通路より下方側のフード部分
は、その通路のトータル開口面積が、フード前壁に設け
た絞り開口のそれより一層小さくなることに起因して、
大気圧に対してはもちろん、絞り通路より上方側のフー
ド部分内圧に対してもまた高圧となるので、その多孔絞
り通路より下方側への粉塵等の侵入をさらに効果的に防
止することができる。
【0011】ところで、かかる装置において好ましく
は、第1段の噴出口を囲むカバーを設け、その噴出口の
周りに発生する減圧域への粉塵等の巻き込みを阻止し
て、粉塵等の、絞り開口への侵入のおそれをより十分に
除去する。また好ましくは、フードの前壁と隔壁との間
で、フード側壁に、隔壁に近接して位置する侵入物排出
口を設け、これにより、絞り開口からフード内へ侵入し
て、隔壁上およびその近傍に存在する粉塵等を、その侵
入物排出口からフード外へ排出する。なおここで、隔壁
の上側のフード部内圧は大気圧より幾分高圧であるの
で、その排出口からの粉塵等の排出は迅速にかつ円滑に
行われることになる。
は、第1段の噴出口を囲むカバーを設け、その噴出口の
周りに発生する減圧域への粉塵等の巻き込みを阻止し
て、粉塵等の、絞り開口への侵入のおそれをより十分に
除去する。また好ましくは、フードの前壁と隔壁との間
で、フード側壁に、隔壁に近接して位置する侵入物排出
口を設け、これにより、絞り開口からフード内へ侵入し
て、隔壁上およびその近傍に存在する粉塵等を、その侵
入物排出口からフード外へ排出する。なおここで、隔壁
の上側のフード部内圧は大気圧より幾分高圧であるの
で、その排出口からの粉塵等の排出は迅速にかつ円滑に
行われることになる。
【0012】そしてより好ましくは、フードの隔壁を、
水平面に対して傾斜して、侵入物排出口側でレベルが最
も低くなる傾斜隔壁とし、これによって、とくには、質
量の大きい粉塵等を、重力の作用によってもまた侵入物
排出口側へ移動させ、併せて、その排出口からの落下を
より一層円滑ならしめる。さらに好ましくは、フードの
前壁を傾斜隔壁と同方向に傾斜する傾斜前壁とし、これ
により、第1の噴出口からのパージガス噴流によってそ
の前壁上に衝接,落下等させられた粉塵等のフードから
の自然落下を促進して、その粉塵等の絞り開口への侵入
のおそれをより有効に低減する。
水平面に対して傾斜して、侵入物排出口側でレベルが最
も低くなる傾斜隔壁とし、これによって、とくには、質
量の大きい粉塵等を、重力の作用によってもまた侵入物
排出口側へ移動させ、併せて、その排出口からの落下を
より一層円滑ならしめる。さらに好ましくは、フードの
前壁を傾斜隔壁と同方向に傾斜する傾斜前壁とし、これ
により、第1の噴出口からのパージガス噴流によってそ
の前壁上に衝接,落下等させられた粉塵等のフードから
の自然落下を促進して、その粉塵等の絞り開口への侵入
のおそれをより有効に低減する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発
明の一の実施形態を示す略線縦断面図、図2は図1の平
面図である。図中1は光学的測定装置の全体を示し、3
はそれの受光窓を示す。ここでは、受光窓3の前方に、
それの口径よりはるかに大きい内輪郭形状を有するフー
ド21を配設して、そのフード21の後壁、図では底壁22を
測定装置1のハウジングに十分緊密に取付ける。なお、
この底壁22は、受光窓3と対応する位置に、受光を妨げ
ることのない開口23を有する。
図面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発
明の一の実施形態を示す略線縦断面図、図2は図1の平
面図である。図中1は光学的測定装置の全体を示し、3
はそれの受光窓を示す。ここでは、受光窓3の前方に、
それの口径よりはるかに大きい内輪郭形状を有するフー
ド21を配設して、そのフード21の後壁、図では底壁22を
測定装置1のハウジングに十分緊密に取付ける。なお、
この底壁22は、受光窓3と対応する位置に、受光を妨げ
ることのない開口23を有する。
【0014】ここで、測定装置1のフード取付面は水平
面に対して傾斜していることから、前記底壁22もまた同
方向に傾斜しており、従って、その底壁22と平行をなす
フード前壁24も同じ方向に傾斜する。かかるフード前壁
24のたとえば中央部分に、光の入射方向との関連におい
て、受光窓3と対面する位置に、例えば、その受光窓3
と同等の寸法を有する絞り開口25を設け、また、フード
21の内部に、底壁22および前壁24と平行に形成した隔壁
26に、これも受光窓3および前記絞り開口とに対面する
位置に、例えば、受光窓3と同等の外輪郭を有する、開
口比率が25〜70%の多孔絞り通路27を設ける。かくして
ここでは、底壁22および前壁24のみならず、隔壁26もま
た、水平面に対して同方向に傾斜することになる。
面に対して傾斜していることから、前記底壁22もまた同
方向に傾斜しており、従って、その底壁22と平行をなす
フード前壁24も同じ方向に傾斜する。かかるフード前壁
24のたとえば中央部分に、光の入射方向との関連におい
て、受光窓3と対面する位置に、例えば、その受光窓3
と同等の寸法を有する絞り開口25を設け、また、フード
21の内部に、底壁22および前壁24と平行に形成した隔壁
26に、これも受光窓3および前記絞り開口とに対面する
位置に、例えば、受光窓3と同等の外輪郭を有する、開
口比率が25〜70%の多孔絞り通路27を設ける。かくして
ここでは、底壁22および前壁24のみならず、隔壁26もま
た、水平面に対して同方向に傾斜することになる。
【0015】またこの実施形態では、フード側壁に、隔
壁26の最もレベルの低い側で、それの上側に隣接して位
置する侵入物排出口28を、たとえばフード21に幅方向に
間隔をおいて複数個形成する。
壁26の最もレベルの低い側で、それの上側に隣接して位
置する侵入物排出口28を、たとえばフード21に幅方向に
間隔をおいて複数個形成する。
【0016】このような構成を有するフード21のさらに
前方位置に、絞り開口25の前面を横切る方向にパージガ
スを噴出する第1の噴出口29を配設し、好ましくはこの
噴出口29を、光の入射を妨げることのないカバー30にて
取り囲む。ここで、この噴出口29の配設位置は、図示の
ように、侵入物排出口28の形成側とは反対の側とするこ
とが好ましく、またそれの配設は、フード側壁と一体に
形成した、または、フード21に取付けたブラケット31
に、噴出口29を固定もしくは固着することにて行うこと
ができる。そして、カバー30の取付けは、ブラケット31
およびフード前壁24のそれぞれに、十分緊密に固定もし
くは固着することにより行うことができる。この一方
で、フード21の内部では、前壁24と隔壁26との間およ
び、隔壁26と底壁22との間のそれぞれにおいて、フード
側壁に、これも好ましくは噴出口29と同一の側で、第2
段および第3段のそれぞれのパージガス噴出口32, 33を
設ける。
前方位置に、絞り開口25の前面を横切る方向にパージガ
スを噴出する第1の噴出口29を配設し、好ましくはこの
噴出口29を、光の入射を妨げることのないカバー30にて
取り囲む。ここで、この噴出口29の配設位置は、図示の
ように、侵入物排出口28の形成側とは反対の側とするこ
とが好ましく、またそれの配設は、フード側壁と一体に
形成した、または、フード21に取付けたブラケット31
に、噴出口29を固定もしくは固着することにて行うこと
ができる。そして、カバー30の取付けは、ブラケット31
およびフード前壁24のそれぞれに、十分緊密に固定もし
くは固着することにより行うことができる。この一方
で、フード21の内部では、前壁24と隔壁26との間およ
び、隔壁26と底壁22との間のそれぞれにおいて、フード
側壁に、これも好ましくは噴出口29と同一の側で、第2
段および第3段のそれぞれのパージガス噴出口32, 33を
設ける。
【0017】以上のように構成してなるパージ装置によ
れば、落下、飛散その他によってフード21の近傍に達し
た粉塵等を、第1の噴出口29から噴出した、高速かつ多
量のパージガスによって、絞り開口25の近傍部分から吹
き飛ばすことができ、また、カバー30の作用下で、粉塵
等が、噴出口29の周りの減圧域に巻き込まれるのを十分
に防止することができる。次に、第1のガスカーテンで
飛ばしきれず絞り開口25へ侵入の粉塵等に対し、パージ
ガス噴出口32から噴出されたパージガスが、絞り開口25
から速い速度で流出するので、粉塵等の絞り開口25への
侵入がより有効に阻止されることになる。なおこの一方
で、仮に、絞り開口25からの粉塵等の侵入があったとし
ても、それらの粉塵等は、侵入物排出口から迅速にかつ
円滑にフード外へ排出されるので、粉塵等の、受光窓3
への到達はさらに有効に阻止されることになる。しかも
ここでは、第3の噴出口33から噴出されたパージガス
が、隔壁26の下部側のフード部分を、他の部分より高い
圧力に維持しつつ、多孔絞り通路27から、速い速度で十
分均一に流出するので、粉塵等が、その隔壁26の上方側
まで侵入することがあっても、それの、多孔絞り通路27
への入り込みは、パージガス流によって十分に阻止され
ることになるので、受光窓3は粉塵等の付着に対して極
めて効果的に保護されることになる。
れば、落下、飛散その他によってフード21の近傍に達し
た粉塵等を、第1の噴出口29から噴出した、高速かつ多
量のパージガスによって、絞り開口25の近傍部分から吹
き飛ばすことができ、また、カバー30の作用下で、粉塵
等が、噴出口29の周りの減圧域に巻き込まれるのを十分
に防止することができる。次に、第1のガスカーテンで
飛ばしきれず絞り開口25へ侵入の粉塵等に対し、パージ
ガス噴出口32から噴出されたパージガスが、絞り開口25
から速い速度で流出するので、粉塵等の絞り開口25への
侵入がより有効に阻止されることになる。なおこの一方
で、仮に、絞り開口25からの粉塵等の侵入があったとし
ても、それらの粉塵等は、侵入物排出口から迅速にかつ
円滑にフード外へ排出されるので、粉塵等の、受光窓3
への到達はさらに有効に阻止されることになる。しかも
ここでは、第3の噴出口33から噴出されたパージガス
が、隔壁26の下部側のフード部分を、他の部分より高い
圧力に維持しつつ、多孔絞り通路27から、速い速度で十
分均一に流出するので、粉塵等が、その隔壁26の上方側
まで侵入することがあっても、それの、多孔絞り通路27
への入り込みは、パージガス流によって十分に阻止され
ることになるので、受光窓3は粉塵等の付着に対して極
めて効果的に保護されることになる。
【0018】図3は、この発明の他の実施形態を示す図
であり、これは、フード底壁22を水平面内に位置させ、
フード側壁を垂直壁としたところにおいて、前壁24およ
び隔壁26のそれぞれを、ともに同一方向に傾斜する傾斜
壁としたものであり、これによれば、前述した装置と同
様、特に質量の大きい粉塵等を、重力の作用にもよって
一層円滑に排出、落下等させることができて、それら
の、受光窓3への到達のおそれをより一層低減させるこ
とができる。
であり、これは、フード底壁22を水平面内に位置させ、
フード側壁を垂直壁としたところにおいて、前壁24およ
び隔壁26のそれぞれを、ともに同一方向に傾斜する傾斜
壁としたものであり、これによれば、前述した装置と同
様、特に質量の大きい粉塵等を、重力の作用にもよって
一層円滑に排出、落下等させることができて、それら
の、受光窓3への到達のおそれをより一層低減させるこ
とができる。
【0019】以上この発明の実施の形態を、フード前方
の第1段のパージガス噴出口、フード内の、第2のパー
ジガス噴出口を設けたパージ領域および、第3のパージ
ガス噴出口を設けたパージ領域のそれぞれを具える場合
について説明したが、ガス噴出口およびパージ領域のそ
れぞれは、測定環境との関連において適宜に増減するこ
とができる。
の第1段のパージガス噴出口、フード内の、第2のパー
ジガス噴出口を設けたパージ領域および、第3のパージ
ガス噴出口を設けたパージ領域のそれぞれを具える場合
について説明したが、ガス噴出口およびパージ領域のそ
れぞれは、測定環境との関連において適宜に増減するこ
とができる。
【0020】
【実施例】図1に示すパージ装置を受光窓に適用した光
学式距離計を、図4に示すように、厚板圧延ラインの圧
延機出側に設置して、ワークロール41の周方向変位量の
測定を行ったところ、ワークロールそれ自体が冷却ヘッ
ダ42から多量の冷却水43の散布を受ける劣悪な環境下に
ありながら、一年以上測定を継続してなお、受光窓への
水滴の付着が未だに確認されていない。なお、図中44お
よび45はそれぞれ、バックアップロールおよび圧延素材
を示す。
学式距離計を、図4に示すように、厚板圧延ラインの圧
延機出側に設置して、ワークロール41の周方向変位量の
測定を行ったところ、ワークロールそれ自体が冷却ヘッ
ダ42から多量の冷却水43の散布を受ける劣悪な環境下に
ありながら、一年以上測定を継続してなお、受光窓への
水滴の付着が未だに確認されていない。なお、図中44お
よび45はそれぞれ、バックアップロールおよび圧延素材
を示す。
【0021】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、フードの前
方に配設した第1のパージガス噴出口ならびに、フード
内に画成されて、第2および第3のパージガス噴出口を
設けたそれぞれのパージ領域の作用の下で、多量の粉
塵、スケール、蒸気、落下水、飛散水その他が存在する
劣悪な環境においてなお、光学窓へのそれらの到達を十
分に防止して、光学窓の清掃頻度を大きく低減すること
ができる。従って、光学的測定装置をもって、被測定物
の真近で各種の測定結果をリアルタイムで得ることがで
き、種々の制御を、常に高い精度でかつ迅速に行うこと
が可能となる。
方に配設した第1のパージガス噴出口ならびに、フード
内に画成されて、第2および第3のパージガス噴出口を
設けたそれぞれのパージ領域の作用の下で、多量の粉
塵、スケール、蒸気、落下水、飛散水その他が存在する
劣悪な環境においてなお、光学窓へのそれらの到達を十
分に防止して、光学窓の清掃頻度を大きく低減すること
ができる。従って、光学的測定装置をもって、被測定物
の真近で各種の測定結果をリアルタイムで得ることがで
き、種々の制御を、常に高い精度でかつ迅速に行うこと
が可能となる。
【図1】この発明の一の実施形態を示す略線縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】他の実施形態を示す略線縦断面図である。
【図4】この発明の実施例を示す略線側面図である。
【図5】従来のそれぞれのパージ装置を示す図である。
1 光学的測定装置、 3 受光窓、 21 フード、 22 底壁、 23 開口、 24 前壁、 25 絞り開口、 26 隔壁、 27 多孔絞り通路、 28 侵入物排出口、 29 第1段の噴出口、 30 カバー、 31 ブラケット、 32 第2段の噴出口、 33 第3段の噴出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−82580(JP,A) 実開 平5−62828(JP,U) 実開 平5−59262(JP,U) 実開 昭57−6033(JP,U) 実開 昭49−142285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/02 - 1/06 G01J 5/02 - 5/06 G01V 9/04 G01B 11/00 G02B 7/02 G02B 27/00 G12B 17/00 F23N 5/24 106 F27D 21/02
Claims (5)
- 【請求項1】光学窓の前方に配設されて、その光学窓を
囲繞するフードの側壁に、パージガスの噴出口を複数段
に設けてなる光学窓のパージ装置であって、 前記フードの先端部にある前壁に、光の入射方向との関
連において前記光学窓と対面する位置に絞り開口が設け
られ、その前壁と光学窓との間に位置する該フードの内
部に形成した隔壁には、光学窓および前記絞り開口とに
対面する位置に、該絞り開口の開口面積よりもトータル
の開口面積が小さい多孔絞り通路が設けられ、かつ該フ
ードの前壁前方に、前記絞り開口の前面を横切る向きに
パージガスを噴出する第1段の噴出口を配設するととも
に、フードの内部における前壁と隔壁との間および、隔
壁と光学窓との間に囲まれた各パージ領域にも、パージ
ガス噴出口を設けてなる光学窓のパージ装置。 - 【請求項2】 第1段の噴出口を囲むカバーを設けてな
る請求項1記載の光学窓のパージ装置。 - 【請求項3】 フードの前壁と隔壁との間で、フード側
壁に、隔壁に近接して位置する侵入物排出口を設けてな
る請求項1もしくは2記載の光学窓のパージ装置。 - 【請求項4】 フードの隔壁を、水平面に対して傾斜し
て、侵入物排出口側でレベルが最も低くなる傾斜隔壁と
してなる請求項1〜3のいずれかに記載の光学窓のパー
ジ装置。 - 【請求項5】 フードの前壁を、前記傾斜隔壁と同方向
に傾斜させてなる請求項4記載の光学窓のパージ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08311784A JP3124726B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 光学窓のパージ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08311784A JP3124726B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 光学窓のパージ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10153483A JPH10153483A (ja) | 1998-06-09 |
JP3124726B2 true JP3124726B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=18021437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08311784A Expired - Fee Related JP3124726B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 光学窓のパージ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3124726B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200461681Y1 (ko) * | 2010-01-20 | 2012-07-31 | 전북대학교산학협력단 | 골프클럽 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1016660C2 (nl) * | 2000-11-21 | 2002-05-22 | Corus Staal Bv | Inrichting voor het inspecteren van een bewegende band. |
DE102004033807B4 (de) * | 2004-07-12 | 2010-12-16 | Sidacon Systemtechnik Gmbh | Gehäuse für optische Sensor- oder optische Sende-/Empfangseinheiten |
JP4659494B2 (ja) * | 2005-03-23 | 2011-03-30 | 株式会社ミクニ | 赤外線透過窓材、赤外線センサユニット、及び燃焼装置 |
JP5622084B2 (ja) * | 2010-07-13 | 2014-11-12 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材の表面温度測定装置及び表面温度測定方法並びに鋼材の製造方法 |
JP6904290B2 (ja) * | 2018-03-19 | 2021-07-14 | Jfeスチール株式会社 | 距離計測装置 |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP08311784A patent/JP3124726B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200461681Y1 (ko) * | 2010-01-20 | 2012-07-31 | 전북대학교산학협력단 | 골프클럽 |
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Publication number | Publication date |
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JPH10153483A (ja) | 1998-06-09 |
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