JP3124482U - 弁当容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】盛り皿に盛られた会席料理のような豪華な雰囲気を醸し出す、弁当容器を提供する。
【解決手段】上面が開放された比較的薄い容器本体1と、惣菜を配置するための複数の凹所3,3を形成した盛り皿2と、開放された容器本体1の上面を覆う蓋部材4と、お茶や飯器を置くためのトレー板5とで構成する。トレー板5は、容器本体1の側面下部に穿設した貫通孔6から挿入自在とし、トレー板5を挿入した状態で、容器本体に盛り皿2を収容し、盛り皿の上に惣菜などの料理を配置し、蓋部材4を装着して弁当として提供する。提供された弁当を食する場合は、蓋部材4を取り除き、トレー板5を引き出し、別に提供された飯器やお茶をトレー板5の上に載置して食する。
【選択図】 図1
【解決手段】上面が開放された比較的薄い容器本体1と、惣菜を配置するための複数の凹所3,3を形成した盛り皿2と、開放された容器本体1の上面を覆う蓋部材4と、お茶や飯器を置くためのトレー板5とで構成する。トレー板5は、容器本体1の側面下部に穿設した貫通孔6から挿入自在とし、トレー板5を挿入した状態で、容器本体に盛り皿2を収容し、盛り皿の上に惣菜などの料理を配置し、蓋部材4を装着して弁当として提供する。提供された弁当を食する場合は、蓋部材4を取り除き、トレー板5を引き出し、別に提供された飯器やお茶をトレー板5の上に載置して食する。
【選択図】 図1
Description
この考案は主として、多人数の会議や団体旅行などにおいてお客に配る弁当であって、駅弁やコンビニ弁当にない、なるべく豪華な気分で食することができる弁当容器の構造に関するものである。
駅弁やコンビニ弁当といった従来の弁当は、例えば箱形状の弁当箱に惣菜やご飯が詰め込まれているという印象を与え、きれいに盛り付けられた会席のような、豪華な雰囲気を醸し出すものではなかった。
本考案者は、惣菜などの配置が、平面的な広がりで盛り付けられることによって、食事の豪華な雰囲気を醸し出す要素であることに着目し、平面的な弁当容器である「弁当用お盆」(実用新案登録第3109983号公報)を考案している。
本考案者は、惣菜などの配置が、平面的な広がりで盛り付けられることによって、食事の豪華な雰囲気を醸し出す要素であることに着目し、平面的な弁当容器である「弁当用お盆」(実用新案登録第3109983号公報)を考案している。
従来の駅弁などの弁当箱は、一つの容器内におかずやご飯が、例えば仕切られた状態で収容されている。そのため、ご飯やおかずが配膳された豪華な食事、といった雰囲気を味わうことができなかった。また、先の「弁当用お盆」でも、料亭などの盛り付けの印象を引き出すことは困難であった。
上記、従来技術の欠点に鑑み、本考案は、例えば料亭における料理の如く盛り付けた、豪華な印象を醸すことができる弁当容器を提供することを目的とするものである。
また、別の目的は、配膳などが容易であって、各自が一定の広さの範囲内で安心して食事をとることができるようにすることである。
また、別の目的は、配膳などが容易であって、各自が一定の広さの範囲内で安心して食事をとることができるようにすることである。
上記、従来技術の欠点を解消するため、請求項1記載の考案は、弁当容器を、上面が開放された容器本体1と、食品を配置するための複数の凹所3,3を形成した盛り皿2と、開放された容器本体1の上面を覆う蓋部材4と、お茶や飯器を置くためのトレー板5とで構成する。そして、容器本体1の側面下部には、底面に沿って貫通孔6を設けておき、容器本体1の外側面から容器本体1内の底面部分であって、盛り皿2の下にトレー板5を挿入しておき、このトレー板5を出し入れ自在とする。
請求項2記載の考案は、トレー板5の構造に関するもので、トレー板5の一端に、容器本体1から突出する摘み部7を形成する。また、容器本体1から引き出すトレー板5の表面に、お茶や飯器を安定良く配置するための凹所8,8を形成しておく。
請求項3記載の考案は、蓋部材に関するもので、蓋部材4は、上面が開放された容器本体1に対して着脱自在の帽状とし、かつ全体を透明とすることである。
請求項1記載の本考案弁当容器によれば、平面的な広がりのある盛り皿に、惣菜を体裁よく間隔をあけた状態のままで、弁当として完成させることができる。この場合、ご飯やお茶は、例えば熱い状態で別に提供し、提供したご飯やお茶は、トレー板5を引き出し、その表面に載置することによって、衛生的に食事をすることができる。さらに、例えば会議場などで、多人数の人が食事をする場合に、各自のご飯やお茶などが混乱することなく、しかも、従来の弁当にはない、盛り皿に盛り付けられた豪華な料理であるといった雰囲気で食することができる。
請求項2記載の考案によれば、トレー板5に形成した摘み部7を利用して容易に引き出すことができ、引き出したトレー板にお茶や飯器を安定良く載置することができ、安心して食事を進めることができる。また、多人数で食事をする場合に、各自はトレー板5を引き出した状態の弁当容器の領域といった狭い範囲で、例えば会議室などの限られたスペースでも、隣の人を気にせず安心して食事をすることができる。
請求項3記載の考案によれば、惣菜が盛り皿2に盛り付けられた状態のままを維持して、衛生的に惣菜などの調理物を覆うことができ、透明とすることによって盛り付けの状態を器外から明瞭に把握することができる効果がある。
以下、本考案に係る弁当容器の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は、本考案に係る弁当容器の分解斜視図、図2は、弁当として提供される状態の斜視図、図3は、弁当容器全体の縦断面図である。
本考案に係る弁当容器は、図1に示すように上面が開放された容器本体1と、食品を配置するための複数の凹所3,3を形成した盛り皿2と、開放された容器本体1の上面を覆う蓋部材4と、図2に示すようにお茶9や飯器10などを置くためのトレー板5とで構成する。
図1は、本考案に係る弁当容器の分解斜視図、図2は、弁当として提供される状態の斜視図、図3は、弁当容器全体の縦断面図である。
本考案に係る弁当容器は、図1に示すように上面が開放された容器本体1と、食品を配置するための複数の凹所3,3を形成した盛り皿2と、開放された容器本体1の上面を覆う蓋部材4と、図2に示すようにお茶9や飯器10などを置くためのトレー板5とで構成する。
容器本体1は、上面が開放された方形状(浅い方形箱)とし、容器本体1の側面下部に下端縁と平行に広幅の貫通孔6を設けておき、容器本体1の外側面から容器本体1内の底面部分であって盛り皿2の下位置に配置するトレー板5を挿入しておく。トレー板5は、自由に引き出すことができる。
容器本体1は、プラスチック容器などであってもよいが、ある程度厚みのある紙、例えば弁当容箱として一般的なボール紙で製造し、使い捨て容器とすることができる。容器本体1の側面下部には、トレー板5が通過する大きさの貫通孔6が穿設してある。貫通孔6から挿入したトレー板5は、容器本体1の内底面に接する如く配置される。すなわち、貫通孔6の高さは、容器本体1側面の下端からトレー板5の厚みよりも僅かに高い程度であって、横幅はトレー板5の横幅に合わせ、挿入したトレー板5が大きくガタツクようなことがなく、自由に出し入れすることができるようにしておく。
図示例のトレー板5の大きさは、横幅が容器本体1の横幅に対して僅かに狭い程度の広い幅であり、奥行き(容器本体への挿入方向)が対向する側壁内面に接する位置まで差し込まれる大きさとしている。このようにトレー板5を比較的大きなものとすることにより、トレー板5そのものが容器本体1の底板、あるいは補強板として機能し、容器本体1の剛性を向上させる実益がある。もっとも、トレー板5は図示例のものよりも幅の狭いものであってもよい。要は、食事に際してお茶9や飯器10などを載置することができる大きさとする。
トレー板5は、例えば合成樹脂製とすることも可能であるが、ある程度厚みのあるダンボール紙を利用し、その一端を折曲して摘み部7を形成しておくと、この摘み部7を持って容易に引き出すことができる。また、図1に示すように、トレー板5には、ある程度引き出した時に容器本体1の外に出る部分に、例えばダンボール紙で形成するトレー板5の表面に、押圧加工によって凹所8,8を形成しておくと便利である。凹所8は、図2に示すように食事に際して飯器10(飯椀)やお茶9を安定良く置くことができる大きさに形成しておく。
図3に示すように、トレー板5を容器本体1内に挿入した状態で、容器本体1内、すなわち、トレー板5の上に盛り皿2を配置する。盛り皿2は、ある程度平面的でありながら弁当を構成する複数の惣菜A,B,C,Dなどの料理を配置することができるように、複数の凹所3,3を形成するものとする。図示例の盛り皿2では、緩やかな曲面で四箇所に凹所3を形成し、間隔を開けて四種類の惣菜A〜Dを配置することができるようにしている。
盛り皿2の具体的な形状は、浅い方形に形成した容器本体1に収容することができるものであれば、任意に変更することが可能である。また、惣菜を配置する凹所3は、図示例のように四箇所ではなく、三箇所や五箇所以上であってもよい。
しかしながら、容器本体1に収容する盛り皿2が、仕切り壁を備えた身容器と認識されるような深い凹所3を有するものは、盛り皿の印象を求める本考案の趣旨から、好ましいものではない。
盛り皿2の具体的な形状は、浅い方形に形成した容器本体1に収容することができるものであれば、任意に変更することが可能である。また、惣菜を配置する凹所3は、図示例のように四箇所ではなく、三箇所や五箇所以上であってもよい。
しかしながら、容器本体1に収容する盛り皿2が、仕切り壁を備えた身容器と認識されるような深い凹所3を有するものは、盛り皿の印象を求める本考案の趣旨から、好ましいものではない。
盛り皿2は、より豪華さを演出するために陶磁器や強化セラミック製とすることも可能であるが、取扱いの簡便さやコストを考慮して、陶磁器の質感に近い合成樹脂製とするのが好ましい。この場合においても、従来の単なる紙製弁当箱の内容器といった印象を払拭する、ある程度の厚みを備えた重厚感のある合成樹脂製とするのが好ましい。
本考案に係る弁当容器を使用するには、容器本体1内にトレー板5を挿入し、その上に盛り皿2を収容した状態で、盛り皿2の上に惣菜A〜Dを盛り付け、その上から透明な蓋部材4を装着して弁当として提供する。飯器10に盛ったご飯や、ペットボトル入りのお茶9は、惣菜とは別に例えば暖かい状態で提供し、配膳の時点で図2に示すようにトレー板5を引き出し、トレー板5の上に載置するようにお客に提供する。
お弁当として提供する料理の組み合わせは任意であり、例えば盛り皿2の一部にすしなどの飯類や麺類を盛り付けることも可能である。また、別に組み合わせて提供するものとして、ご飯だけでなく、味噌汁などを組み合わせることも可能である。また、お弁当として提供するに際し、図3に二点鎖線で示すように、盛り皿2下方の空間に保冷剤11を配置し惣菜のみを保冷状態で提供することも可能である。
上記したように、盛り皿の下方に保冷剤11を配置する場合、トレー板5が断熱材として機能し、保冷効果を高める効果がある。すなわち、トレー板5にダンボール紙を利用する場合は、強度的な点で容器本体1の補強板として機能すると同時に、断熱剤として機能する効果を発揮する。また、容器本体1の外部に露出した状態となる、トレー板5の摘み部7は、ダンボール紙を折曲加工するだけで、容易に形成することができる。もっとも、摘み部7の具体的な形状は図示例以外の摘み形状に形成することができる。
さらに、トレー板5は、例えば発泡性合成樹脂板とすることによって、ダンボール紙と同等以上の強度と断熱性を備えたものとすることができる。
さらに、トレー板5は、例えば発泡性合成樹脂板とすることによって、ダンボール紙と同等以上の強度と断熱性を備えたものとすることができる。
本考案において、最も豪華な雰囲気を醸し出すのは、盛り皿2である。したがって、盛り皿2のみを、恒久的に使用することができる高級な材質(合成樹脂材、陶磁器、金属)とし、繰り返し利用が可能なものとし、それ以外の容器本体1やトレー板5を使い捨てが可能な材質で実施することができる。勿論、盛り皿2も使い捨てが可能な材質で実施することも可能である。
1…容器本体、 2…盛り皿、 3…凹所、 4…蓋部材、 5…トレー板、 6…貫通孔、 7…摘み部、 8…凹所、 9…お茶、 10…飯器、 11…保冷剤、 A〜D…惣菜。
Claims (3)
- 上面が開放された容器本体と、食品を配置するための複数の凹所を形成した盛り皿と、開放された容器本体の上面を覆う蓋部材と、お茶や飯器を置くためのトレー板とで構成し、
容器本体の側面下部に貫通孔を設けておき、容器本体の外側面から容器本体内の底面部分であって盛り皿の下にトレー板を挿入し、該トレー板を引き出し自在としたことを特徴とする弁当容器。 - トレー板の一端に、容器本体から突出する部分に摘み部を形成するとともに、容器本体から引き出すトレー板の表面に、お茶や飯器を安定良く配置するための凹所を形成したことを特徴とする請求項1記載の弁当容器。
- 蓋部材は、上面が開放された容器本体に対して着脱自在の帽状とし、かつ全体を透明としたことを特徴とする請求項1又は2記載の弁当容器。
Priority Applications (1)
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2006
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