JP3187347U - 給食運搬用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】幼稚園へ配送したものをそのまま園児に配膳することができ、料理の盛り付けを崩すことなく、安定性をもって配送することができると共に、料理に手作りの温かみが感じられ、園児が家庭の雰囲気で給食を食べることができる給食運搬用具を提供する。
【解決手段】給食運搬用具1は、複数の料理収容部に区画された平面視略方形のプレート状の容器本体2と蓋体3とからなる。容器本体2は開口部に外方へ水平方向に延出するフランジ部20を備える。蓋体3は開口部を覆う天板30と天板30の外周縁から下方へ延出する外周壁31とを備える。天板30の上面にはその上に容器本体2を積み重ねたときに容器本体2の底部と嵌合する凹部34が設けられ、外周壁31の下端には容器本体2との嵌合時にフランジ部20の上面に着座する鍔部32と、鍔部32の外周縁から下方へ延出しフランジ部20の外側面に当接する垂下壁33とが設けられている。
【選択図】図6
【解決手段】給食運搬用具1は、複数の料理収容部に区画された平面視略方形のプレート状の容器本体2と蓋体3とからなる。容器本体2は開口部に外方へ水平方向に延出するフランジ部20を備える。蓋体3は開口部を覆う天板30と天板30の外周縁から下方へ延出する外周壁31とを備える。天板30の上面にはその上に容器本体2を積み重ねたときに容器本体2の底部と嵌合する凹部34が設けられ、外周壁31の下端には容器本体2との嵌合時にフランジ部20の上面に着座する鍔部32と、鍔部32の外周縁から下方へ延出しフランジ部20の外側面に当接する垂下壁33とが設けられている。
【選択図】図6
Description
本考案は、主に、幼稚園への給食の配食サービスに用いられる給食運搬用具に関するものである。
従来、幼稚園への給食の配食サービスは、主食(米飯、パン、めん類など)を収容した深底の容器と副食(主食のおかず)を収容した深底の容器とからなる弁当箱を幼稚園へ配送し、それをそのまま園児に配膳することにより行われていた。
しかし、このような深底の容器からなる弁当箱を用いる給食は、料理に手作りの温かみが感じられず、園児が家庭の雰囲気で給食を食べることができないものであった。
ところで、従来、給食の配食サービスに用いる弁当箱の場合、その蓋はシート状に形成したものを用いるのが一般であった。
しかし、シート状の蓋をかぶせたときに料理を押し付けてしまわないためには容器は深底なものを採用せざるを得ないが、容器が深底だと手前側の側壁が障害となり、園児は料理をつかむのに苦労して楽しく給食を食べることができないという問題があった。また、容器が深底だと容器の底隅部の洗浄が困難となり時間がかかるという問題もあった。
本考案が解決しようとする課題は、幼稚園へ配送したものをそのまま園児に配膳することができる給食運搬用具であって、料理の盛り付けを崩すことなく、安定性をもって配送することができると共に、料理に手作りの温かみが感じられ、園児が家庭の雰囲気で給食を食べることができる給食運搬用具を提供することにある。
前記課題を解決するため、本考案の給食運搬用具は、上方に開口部を有し、内部空間が仕切り壁により複数の料理収容部に区画された平面視略方形のプレート状の容器本体と、この容器本体に着脱自在に嵌合する蓋体とからなり、前記容器本体は、前記開口部に外方へ水平方向に延出するフランジ部を備え、前記蓋体は、前記開口部を覆う天板と、この天板の外周縁から下方へ延出する外周壁とを備え、前記天板の上面には、その上に前記容器本体を積み重ねたときに前記容器本体の底部を嵌合してその横ずれを阻止する凹部が設けられ、前記外周壁の下端には、前記容器本体との嵌合時に前記フランジ部の上面に着座する鍔部と、前記鍔部の外周縁から下方へ延出し、前記容器本体との嵌合時に前記フランジ部の外側面に当接する垂下壁とが設けられたことを特徴とするものである。
本考案の給食運搬用具によれば、幼稚園へ配送したものをそのまま園児に配膳することができ、しかも、料理の盛り付けを崩すことなく、安定性をもって配送することができると共に、料理に手作りの温かみが感じられ、園児が家庭の雰囲気で給食を食べることができる。
以下、本考案の給食運搬用具の実施形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本考案の実施の形態に係る給食運搬用具であって、プレート状の容器本体から蓋体を取り外した状態を示す正面図である。
本考案の給食運搬用具1は、料理を盛り付けるプレート状の容器本体2と、容器本体2に着脱自在に嵌合する蓋体3とからなる。容器本体2と蓋体3の嵌合についての詳細は後述する。
図2及び図4は本考案の実施の形態に係る容器本体2と蓋体3の平面図であり、図3は図2のX−X断面を、図5は図4のY−Y断面を示す断面図である。
容器本体2は、平面形状が四隅を円弧状とした160×190mmの方形状とされ、深さは20mmであり、浅底のプレート状を呈している。蓋体3は、平面形状が容器本体2と略相似形の170×200mmの方形状とされ、深さは26mmである。上記の寸法は、園児にとって適当な量の給食を収納するために好適なものとして選択したものであり、介護施設や病院など他の施設への配食サービスに用いる場合には、喫食者にとって適当な給食の量を決定して、それに合わせて適宜寸法を調整すればよい。
容器本体2は、プレート状であって開口部の外周に水平方向に延びるフランジ部20を備えている。フランジ部20は、蓋体3との嵌合手段を構成すると共に、給食運搬用具1の把持手段としての役割も担うものである。したがって、フランジ部20の張り出し部の寸法は、これらの手段を全うするために好適なものを選択すればよい。本実施例では11mmとしている。
容器本体2の内部空間は、料理同士が混ざり合わないように、仕切り壁21により複数個(図では3個)の料理収容部22に区画されている。これにより、盛り付けの外観を損なうことなく、複数の料理を1枚の容器本体2に収容することができる。
容器本体2の底部は、仕切り壁21の部分が隆起している点を除いては平坦に形成され、料理収容部22は、底面が緩やかな稜線状の皿形状を形成している。これにより、園児は料理をつかむのに苦労するということはなくなり、楽しく給食を食べることができる。また、容器本体2は浅底のプレート状であるため、底面に付着したよごれを落とすのは容易であり、洗浄に時間がかからない。
蓋体3は、容器本体2の開口部と略同一形状に形成された天板30と、天板30の外周縁から下方へ延出する外周壁31とを備え、外周壁31の下端には鍔部32と垂下壁33とが設けられている。外周壁31は、垂直面に対し傾斜角10°でやや外向きに延出している。
天板30の上面には、その上に容器本体2を積み重ねたときに容器本体2の底部を嵌合する凹部34が設けられている。これにより、給食運搬用具1を積み重ねて運搬する際に高く積み上げても横ずれが起こりにくく、安定性を維持することができる。
また、給食運搬用具1を積み重ねたときの安定性をより高めるために、容器本体2の底部に凹部34との嵌合に適した突状部23をさらに設けることができる。
図6は本考案の実施の形態に係る給食運搬用具1であって、容器本体2に蓋体3をかぶせた状態を示す要部切断断面図である。
鍔部32と垂下壁33は、フランジ部20と共に容器本体2と蓋体3の嵌合手段を構成する。即ち、容器本体2への蓋体3の閉蓋は、真上から、垂下壁33がフランジ部20の外側面に当接するように、鍔部32をフランジ部20の上面に着座させることにより行う。これにより閉蓋姿勢が完成し、互いの水平方向への移動が阻止される。
また、閉蓋状態をより強固に維持するために、垂下壁33の下端縁の全部又は一部に、フランジ部20の下面に当接する係止部(図示せず)を設けてもよい。
さらに、料理の盛り付け前において、容器本体2のみを積み重ねて運搬する際の便宜のため、フランジ部20の下面の任意の箇所に突状片24を設けることができ、蓋体3のみを積み重ねて運搬する際の便宜のため、外周壁31の外側面上の任意の箇所に突状壁35を設けることができる。
給食運搬用具1は平面視略方形状に形成されているため、平面視略円形状に形成されたものと比較して、配送用トレー等に並べてまとめて大量に運搬する際にデッドスペースが生じにくく、運搬効率は良くなる。また、この際に隣接する給食運搬用具1は互いに面接触ないし辺接触しているため、点接触しかしていない平面視略円形状に形成されたものと比較して横ずれが起こりにくく、安定性も良くなる。
給食運搬用具1は、蓋体3が略垂直方向に立設する外周壁31を備えることにより、従来のシート状の蓋を用いる容器と比較して、蓋体3の高さ分だけ容器本体2の高さを低く抑えても十分な料理収容空間を確保することができる。これにより、園児の給食の食べ易さや洗浄の容易を追求しつつ十分な料理収容空間を確保することができ、献立のバリエーションが広がる。給食運搬用具1を用いる給食は料理に手作りの温かみが感じられ、園児は家庭の雰囲気で給食を食べることができる。
1 給食運搬用具
2 容器本体
3 蓋体
20 フランジ部
21 仕切り壁
22 料理収容部
23 突状部
24 突状片
30 天板
31 外周壁
32 鍔部
33 垂下壁
34 凹部
35 突状壁
2 容器本体
3 蓋体
20 フランジ部
21 仕切り壁
22 料理収容部
23 突状部
24 突状片
30 天板
31 外周壁
32 鍔部
33 垂下壁
34 凹部
35 突状壁
Claims (1)
- 上方に開口部を有し、内部空間が仕切り壁により複数の料理収容部に区画された平面視略方形のプレート状の容器本体と、この容器本体に着脱自在に嵌合する蓋体とからなる給食運搬用具であって、
前記容器本体は、前記開口部に外方へ水平方向に延出するフランジ部を備え、
前記蓋体は、前記開口部を覆う天板と、この天板の外周縁から下方へ延出する外周壁とを備え、
前記天板の上面には、その上に前記容器本体を積み重ねたときに前記容器本体の底部を嵌合してその横ずれを阻止する凹部が設けられ、
前記外周壁の下端には、前記容器本体との嵌合時に前記フランジ部の上面に着座する鍔部と、前記鍔部の外周縁から下方へ延出し、前記容器本体との嵌合時に前記フランジ部の外側面に当接する垂下壁とが設けられた
ことを特徴とする給食運搬用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005270U JP3187347U (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | 給食運搬用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005270U JP3187347U (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | 給食運搬用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3187347U true JP3187347U (ja) | 2013-11-21 |
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ID=50430918
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013005270U Expired - Fee Related JP3187347U (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | 給食運搬用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3187347U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015221076A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | 株式会社井上製作所 | 配膳車等における食器兼用トレイ |
-
2013
- 2013-09-10 JP JP2013005270U patent/JP3187347U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015221076A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | 株式会社井上製作所 | 配膳車等における食器兼用トレイ |
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