JP3124319B2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP3124319B2 JP03162006A JP16200691A JP3124319B2 JP 3124319 B2 JP3124319 B2 JP 3124319B2 JP 03162006 A JP03162006 A JP 03162006A JP 16200691 A JP16200691 A JP 16200691A JP 3124319 B2 JP3124319 B2 JP 3124319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体、特にコン
パクトディスク対応のライト・ワンス型の光記録ディス
クに関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(以下、CDと略称
する)規格に対応して追記ないし記録を行なうことので
きる光記録ディスクが提案されている(日経エレクトロ
ニクス1989年1月23日号,No.465,P10
7、社団法人近畿化学協会機能性色素部会,1989年
3月3日,大阪科学技術センター、SPIE vol 1078 Optic
al Data Storage Topical Meeting, 80 1989等)。
【0003】
【0004】このものは、透明樹脂基板上に、色素層、
Au反射層および保護膜をこの順に設層して形成され
る。すなわち、反射層を色素層に密着して設けるもので
ある。従来は、色素層にピットを形成するために色素層
上に空気層を設けていたが、この提案では、反射層を色
素層に密着して設ける密着型であるので、CD規格のデ
ィスク全厚1.2mmの構成が可能となっている。
【0005】このような反射層と色素を含有する記録層
とを密着して設ける密着型の媒体の場合には、特に、記
録層の記録光および再生光波長での消衰係数kおよび屈
折率nが、それぞれ0.01〜0.05および2.0以
上の所定の値をもち、60%以上、特にCD規格では7
0%以上の反射率をもつ必要がある。
【0006】このような記録層に用いる色素としては、
耐光性、耐熱性、耐水性等の点から、インドレニン系シ
アニン色素が好ましく用いられている。また、インドレ
ニン系シアニン色素については種々の提案がなされてい
る(特開昭59−24692号、特開昭59−5579
5号等)。
【0007】ところで、CD規格では、記録および再生
は、780nmの半導体レーザーによって行なわれる。し
かし、半導体レーザーの発振波長は、製品ごとに差があ
り、一般に、780〜790nm程度の波長範囲に分布す
る。また、半導体レーザーの発振波長は、±10nm程度
の変化巾で温度によっても変化する。
【0008】このようなことから、記録層に用いる色素
は、上記のような波長変動によって、その特性が変化し
ないことが望まれる。しかし、特に、通常のインドレニ
ン系シアニン色素のkは波長依存性が大きく、その選択
には、なお改善の余地がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、良好
な記録および再生を行なうことができ、記録再生光の波
長変動によっても記録再生特性が変動しない密着型の光
記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(3)の本発明により達成される。
【0011】(1) グルーブを有する基板上に色素を
含有する記録層を設け、この記録層上に密着して反射層
を積層して構成され、780〜790nmの波長の記録光
を前記グルーブ部の前記記録層に照射して記録部を形成
し、780〜790nmの波長の再生光により再生を行な
う光記録媒体であって、前記記録層が化2で表わされる
インドレニン系シアニン色素を含有することを特徴とす
る光記録媒体。
【0012】
【化2】
【0013】(2) 前記記録層の記録光および再生光
波長における消衰係数kが0.01〜0.05であり、
屈折率nが2.3〜2.7である上記(1)に記載の光
記録媒体。
【0014】(3) 前記記録層における化2で表わさ
れるインドレニン系シアニン色素の含有量が50重量%
以上である上記(1)または(2)に記載の光記録媒
体。
【0015】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0016】本発明の光記録媒体は、記録層に化2で表
わされるインドレニン系シアニン色素を含有する。
【0017】化2において、X- で表わされる1価の陰
イオンとしては、ClO4 -、I- 等の酸アニオンが挙げ
られる。
【0018】化2の色素は、nおよびkの波長依存性が
少なく、770〜810nmにてnおよびkの変化がきわ
めて少ない。そして、きわめて高い耐光性を示す。
【0019】このような色素を含有することにより、記
録層の記録光および再生光波長における消衰係数(複素
屈折率の虚部)kは、0.01〜0.05、好ましくは
0.015〜0.03となる。
【0020】また、屈折率(複素屈折率の実部)nは
2.3〜2.7、好ましくは2.4〜2.7となる。
【0021】CD規格による記録再生を行なうには、k
が0.01〜0.05、nが2.0以上である必要があ
る。すなわち、kが0.01未満となると記録層の吸収
率が低下し、通常の記録パワーで記録を行なうことが困
難となってくる。また、kが0.05をこえると、反射
率が70%を下回ってきて、CD規格による再生を行な
うことが困難となってくる。
【0022】また、n<2.0では反射率が低下し、ま
た再生信号が小さくなり、CD規格による再生が困難と
なる傾向にある。
【0023】したがって、化2の色素を用いることは、
CD規格による記録・再生を行なう上で好ましく、さら
にはnおよびkの波長依存性がきわめて少ないことか
ら、半導体レーザーの発振波長による記録再生特性の変
動がきわめて小さいものとなる。特に、使用される78
0〜790nmの波長範囲におけるnおよびkはほぼ一定
の値となる。
【0024】また、このような効果は、化2の色素によ
って特異的にもたらされるものであり、類似の構造を有
する色素を用いてももたらされるものではない。例え
ば、類似の骨格を有する化3のインドレニン系シアニン
色素は、十分に高いnを有し、その波長依存性でも、7
80〜790nmにおいては化2のものに比べてやや大き
いとはいえ、許容できるレベルにあるが、kの波長依存
性が大きく、同様の効果は得られない。このような傾向
は他の色素においても同様である。
【0025】
【化3】
【0026】nおよびkの測定に際しては、所定の透明
基板上に、記録層を例えば400〜1000A程度の厚
さに実際の条件にて設層して、測定サンプルを作製す
る。次いで、基板を通しての、あるいは記録層側からの
反射率を測定する。反射率は記録再生光波長を用いて鏡
面反射(5°程度)にて測定する。また、サンプルの透
過率を測定する。これらの測定値から、例えば、共立全
書「光学」石黒浩三P168〜178に準じ、n、kを
算出すればよい。
【0027】本発明において、記録層は化2の色素のみ
で構成することもできるが、化2の色素を50重量%以
上含有すればよく、好ましくは60〜100重量%とす
ればよい。化2の色素のみとしないときには、他の色
素、特に波長依存性の少ない色素や一重項酸素クエンチ
ャー等が含有されていてもよい。化2の色素の含有量を
50重量%以上とすることによって本発明の実効が得ら
れる。
【0028】このような記録層を形成するには、溶液法
による塗布を用いる。好ましくはスピンコート法による
塗布とするのがよい。塗布溶液を調製するのに用いる溶
媒としては、化2の色素を溶解するものであれば制限は
なく、通常、ジアセトンアルコール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、シクロヘキサノン等とすればよ
い。
【0029】このような記録層を適用した本発明の光記
録媒体の好適例が図1に示される。この光記録媒体1
は、基板2上に、前記の記録層3を有し、記録層3に密
着して、反射層4、保護膜5を形成した密着型の光記録
ディスクである。
【0030】基板2は、記録光および再生光(600〜
900nm程度、特に700〜800nm程度の半導体レー
ザー光、特に780nm)に対し、実質的に透明(好まし
くは透過率80%以上)な樹脂あるいはガラスから形成
され、基板をとおしての記録および再生を可能とする。
基板2は、通常のサイズのディスク状であって、CDと
して用いる場合、厚さは1.2mm程度、直径は80ない
し120mm程度とする。
【0031】この場合、基板材質は樹脂を用いることが
好ましく、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、アモ
ルファスポリオレフィン、TPX等の各種熱可塑性樹脂
が好適である。そして、射出成形等の公知の方法により
基板を形成すればよい。
【0032】基板2の記録層3形成面には、トラッキン
グ用のグルーブ23が形成される。グルーブ23は、ス
パイラル状の連続型グルーブであることが好ましく、深
さは0.1〜0.25μm 、幅は0.38〜0.50μ
m 、グルーブピッチは1.5〜1.7μm であることが
好ましい。グルーブをこのような構成とすることによ
り、グルーブ部の反射レベルを下げることなく、良好な
トラッキング信号を得ることができる。
【0033】特にグルーブ幅を0.38〜0.50μm
に規制することは重要であり、グルーブ幅を0.38μ
m 未満とすると、十分な大きさのトラッキング信号が得
られにくく、記録時のトラッキングのわずかなオフセッ
トによって、ジッターが大きくなりやすい。また0.5
0μm をこえると、再生信号の波形歪みが生じやすく、
クロストロークの増大の原因となる。
【0034】本発明では、基板2がグルーブを有する場
合、記録光はグルーブ23内の記録層3に照射されるよ
う構成されることが好ましい。すなわち、本発明の光記
録媒体は、グルーブ記録の光記録媒体として用いられる
ことが好ましい。グルーブ記録とすることにより、記録
層の有効厚さを大きくすることができる。
【0035】記録層3は、前記のとおりの構成であり、
本発明では、グルーブ23部の記録層3を記録トラック
とするが、グルーブ23部の記録層3の厚さは、200
0〜3000Aとする。2000A未満では、十分な大
きさの再生信号が得にくく、また、3000Aをこえる
と、反射率が低下し、クロストークやジッターも増大す
る。
【0036】なお、グルーブ23間のランド部の記録層
3の厚さは1200〜1700A程度とする。これによ
り、プッシュプルトラッキング信号の大きさが反転せず
適当な大きさを保つ膜厚構成が可能となる。このとき、
基板のグルーブ深さは1500〜2500Aが望まし
い。
【0037】このような記録層3には、直接密着して反
射層4が設層される。反射層4には、Au、Ag、Cu
等の高反射率金属ないし合金を用いればよい。
【0038】反射層4の厚さは500A以上であること
が好ましく、蒸着、スパッタ等により設層すればよい。
また、厚さの上限に特に制限はないが、コスト、生産作
業時間等を考慮すると、1200A程度以下であること
が好ましい。これにより、反射層4単独での反射率は、
90%以上、媒体の未記録部の基板をとおしての反射率
は、60%以上、特に70%以上が得られる。
【0039】反射層4上には、保護膜5が設層されるこ
とが好ましい。保護膜5は、例えば紫外線硬化樹脂等の
各種樹脂材質から、通常は、0.5〜30μm程度の厚
さに設層すればよい。保護膜5は、層状であってもシー
ト状であってもよい。保護膜5は、特に放射線硬化型化
合物および光重合増感剤を含有する塗膜を放射線硬化し
たものであることが好ましい。
【0040】そして、保護膜5の硬度が、25℃におけ
る鉛筆硬度(JIS K−5400)で、H〜8H、特
に2H〜7Hであるように構成されることが好ましい。
【0041】このように構成することにより、アイパタ
ーンが良好になり、ジッターが格段と減少する。また、
高温・高湿あるいは温湿度変化条件下の保存において
も、保護膜と反射層との剥離が生じない。より具体的に
は、保護膜の硬度がHより軟らかいとアイパターンが乱
れ、ジッターが増大し、8Hより硬くなると塗膜がもろ
くなり膜形成能が低下する他、反射層との接着力が低下
する。
【0042】このような保護膜形成に用いる放射線硬化
型化合物には、オリゴエステルアクリレートが含まれる
ことが好ましい。オリゴエステルアクリレートは、アク
リレート基またはメタクリレート基を複数有するオリゴ
エステル化合物である。そして好ましいオリゴエステル
アクリレートとしては、分子量1000〜10000、
好ましくは2000〜7000であって、重合度2〜1
0、好ましくは、3〜5のものが挙げられる。また、こ
れらのうちアクリレート基またはメタクリレート基を2
〜6個、好ましくは3〜6個有する多官能オリゴエステ
ルアクリレートが好ましい。また、上記の化合物に加え
て、あるいはこれにかえて熱可塑性樹脂を放射線感応変
性することによって得られる放射線硬化型化合物を用い
てもよい。
【0043】このような放射線硬化型化合物の保護膜の
膜厚は0.5〜30μm 、より好ましくは1〜10μm
である。この膜厚が0.5μm 未満になると、一様な膜
を形成しにくく、湿度が高い雰囲気中での防湿効果が十
分でなく、記録層の耐久性が下がる。しかも、ジッター
防止効果が低下する。また、30μm をこえると、樹脂
膜の硬化の際に伴う収縮により記録媒体の反りや保護膜
中のクラックが生じやすい。
【0044】このような塗膜は、通常、スピンコート、
グラビア塗布、スプレーコート、ディッピング等、種々
の公知の方法を組み合わせて設層すればよい。この時の
塗膜の設層条件は、塗膜組成の混合物の粘度、目的とす
る塗膜厚さ等を考慮して適宜決定すればよい。
【0045】本発明において塗膜に照射する放射線とし
ては、紫外線、電子線等が挙げられるが、紫外線が好ま
しい。紫外線を用いる場合には、前述したような放射線
硬化型化合物の中には、通常、光重合増感剤が加えられ
る。
【0046】光重合増感剤としては、例えば、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、α−メ
チルベンゾイン、α−クロルデオキシベンゾイン等のベ
ンゾイン系、ベンゾフェノン、アセトフェノン、モルホ
リノジメチルメチル−4−メチルチオフェニルケトン、
ビスジアルキルアミノベンゾフェノン等のケトン類、ア
ントラキノン、フェナントラキノン等のキノン類、ベン
ジルジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィ
ド等のスルフィド類等を挙げることができる。
【0047】そして、このような光重合増感剤と放射線
硬化型化合物を含有する塗膜を紫外線によって硬化させ
るには、公知の種々の方法に従えばよい。たとえば、キ
セノン放電管、水銀放電管などの紫外線電球等を用いれ
ばよい。また、場合によっては電子線を用いることもで
きる。
【0048】このような構成の光記録媒体1に記録ない
し追記を行なうには、例えば780nmの記録光を、基板
2をとおしてパルス状に照射する。
【0049】これにより、基板2と記録層3との界面近
傍において、色素等の記録層材質の融解や分解が生じ、
記録層3の融解物や分解物を含有する分解物層61が、
通常グルーブ23の底部上に残存する。しかも、分解物
層61は、基板側に侵入し、ピット部6の形状はより大
きく形成される。分解物層61の材質は、実質的に基板
材質を含まない材質であり、記録層材質の分解物あるい
は記録層材質の分解物と、記録層材質との混合物によっ
て構成される。
【0050】なお、記録光のパワーは5〜9mW程度、基
板回転線速度は1.2〜1.4m/s程度とする。
【0051】このようにして、微小記録部ないしピット
部6を形成したのち、例えば780nmの再生光を、基板
2をとおして照射すると、ピット部6により未記録部や
ランド部21との間に反射光の位相差を生じ、再生反射
レベルが未記録部分の40%以下、特に20%以下に低
下する。
【0052】一方、未記録部では、60%以上、特に7
0%以上の高反射率を示しているので、CD規格による
再生が可能となる。再生光のパワーは、0.1〜1.0
mW程度とする。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 射出成形により、120mm径、厚さ1.2mmの連続グル
ーブを有するポリカーボネート樹脂製の基板を形成し
た。グルーブピッチは1.6μm 、グルーブ幅は0.4
2μm 、グルーブ深さは0.2μm とした。
【0054】この基板上に、実質的に化2の色素のみか
らなる記録層を設層した。記録層の設層は、スピンコー
ト法による塗布により行なった。塗布溶液としては、5
wt%ジアセトンアルコール溶液を用いた。乾燥後の色素
層の厚さはグルーブ部で2700A、ランド部で160
0Aであった。
【0055】記録層の屈折率(n)と消衰係数(k)
を、780〜800nmにおいて測定した。結果を表1に
示す。nおよびkは、上記色素を含有する溶液を測定用
基板上に乾燥膜厚1000〜1500Aに成膜して被検
記録層とし、この被検記録層のnおよびkを測定するこ
とにより求めた。なお、この測定は、「光学」(石黒浩
三著、共立全書)第168〜178ページの記載に準じ
て行なった。
【0056】さらにこの記録層上に、スパッタによりA
u膜を1000A厚に設層して反射層とした。
【0057】そして、さらに反射層上にオリゴエステル
アクリレートを含有する紫外線硬化型樹脂と光重合増感
剤を含む塗布組成物をスピンコート法により塗布設層
し、120W/cmの紫外線を15sec 照射して架橋硬化さ
せ、5μm 厚の保護膜を形成した。この膜の鉛筆硬度は
2Hであった。このようにして作製したものを光記録デ
ィスクサンプルNo. 1とする。
【0058】光記録ディスクサンプルNo. 1において、
化2の色素を化3の色素にかえた記録層とするほかは同
様にして光記録ディスクサンプルNo. 2を作製した。
【0059】光記録ディスクサンプルNo. 2の記録層に
ついても、光記録ディスクサンプルNo. 1と同様にして
nとkを測定した。この結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1の結果から、化2の色素を含有する光
記録ディスクサンプルNo. 1の記録層では、kの波長依
存性が少ないことがわかる。
【0062】次に、これらの光記録ディスクサンプルN
o. 1、No.2をそれぞれ用い、波長790nm、7mWのレ
ーザーにてコンパクトディスク信号の記録を行なった。
この場合の記録は、いずれのサンプルにおいても支障な
く行なうことができた。
【0063】次に、市販のコンパクトディスクプレーヤ
ーを数種用いて再生を行なった。化2の色素を含有する
記録層を有する光記録ディスクサンプルNo.1では、機
種によらず、いずれのプレーヤーでも良好な再生を行な
うことができることがわかった。実際、光記録ディスク
サンプルNo. 1では、未記録部で70%以上の反射率が
得られ、記録部の反射率は未記録部の反射率の40%以
下であり、しかもジッターの少ないものであった。
【0064】これに対し、光記録ディスクサンプルNo.
2では、機種による再生のバラツキが生じた。実際、再
生光波長790nmでは良好な再生を行なうことができた
が、780nmではフォーカス、トラッキング制御が不安
定となり、良好な再生を行なうことができなかった。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、CD規格による再生を
行なうことのできる良好な光記録が可能となる。この
際、記録層は、n、kの波長依存性が小さいので、記録
再生光の波長の変動等があっても、記録再生特性の変化
が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の光記録媒体を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 光記録媒体 2 基板 23 グルーブ 3 記録層 4 反射層 5 保護膜 6 ピット部 61 分解物層
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−239443(JP,A) 特開 昭63−99991(JP,A) 特開 昭64−40381(JP,A) 特開 平2−147286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 G11B 7/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルーブを有する基板上に色素を含有す
    る記録層を設け、この記録層上に密着して反射層を積層
    して構成され、780〜790nmの波長の記録光を前記
    グルーブ部の前記記録層に照射して記録部を形成し、7
    80〜790nmの波長の再生光により再生を行なう光記
    録媒体であって、 前記記録層が化1で表わされるインドレニン系シアニン
    色素を含有することを特徴とする光記録媒体。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記記録層の記録光および再生光波長に
    おける消衰係数kが0.01〜0.05であり、屈折率
    nが2.3〜2.7である請求項1に記載の光記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記記録層における化1で表わされるイ
    ンドレニン系シアニン色素の含有量が50重量%以上で
    ある請求項1または2に記載の光記録媒体。
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