JPH06150371A - 光記録媒体の製造方法 - Google Patents
光記録媒体の製造方法Info
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- JPH06150371A JPH06150371A JP4299396A JP29939692A JPH06150371A JP H06150371 A JPH06150371 A JP H06150371A JP 4299396 A JP4299396 A JP 4299396A JP 29939692 A JP29939692 A JP 29939692A JP H06150371 A JPH06150371 A JP H06150371A
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Abstract
環境条件を設定し、信頼性に優れる特性を備える記録媒
体の製造方法を提供する。 【構成】 光透過性の基板の上に、有機色素を含有する
記録膜を形成する工程と、記録膜の上に光反射膜を形成
する工程を含む光記録媒体の製造方法であって、前記記
録膜を形成する工程から、記録膜の上に光反射膜を形成
する工程に至るまでの保存環境を、相対湿度30%以下
にする。
Description
し可能な光記録媒体の製造方法、特に光透過性の基板の
上に有機色素を含有する記録膜と光反射膜を有する光記
録媒体の製造方法に関する。
録媒体の記録膜には例えば、シアニン、フタロシアニン
系等の有機色素が用いられていることは一般に良く知ら
れている。
込み方法としては、記録膜の微小面積にレーザビームを
集光させ、それを熱エネルギーに変換し、記録膜の性状
を変えて(ピット形成)行っている。この記録膜の性状
変化を円滑に行うために、媒体の構成は基板上に記録膜
を設層したものを2枚用意し、記録膜を対向して配置し
たいわゆるエアーサンドイッチ構造とされることが一般
的である。
いられる書込み用のレーザビームは、透明基板側から照
射され、記録膜の中に光読取り可能なピットを形成す
る。記録されたデータを再生するための読取り用のレー
ザビームの出力は、書込み用のそれと比べて弱い出力で
あり、ピットが形成された部分と、そうでない部分のコ
ントラストは電気信号として読み取られる。
タが記録されているいわゆるROM(read only memor
y)タイプの媒体も存在し、音声記録と情報処理の分野
で広く実用化されている。しかし、このものには上記の
ごとく書込み可能な記録膜が存在しない。すなわち、再
生されるべくデータに相当するプリピットはすでにプラ
スチック基板の上に射出成形によって形成され、この上
にAu、Ag、Cu、Al等の金属からなる反射層が形
成され、さらにこの上に保護層が形成されている。この
ROMタイプの典型的な媒体は、いわゆるCDと呼ばれ
るコンパクトディスクである。このCDの記録と読み取
りの信号の仕様は規格化されており、この規格に準じ
て、CDの再生装置がコンパクトディスクプレーヤー
(CDプレーヤー)として広く使われている。
媒体は、レーザビームを用いる点においてはCDと同様
であり、また、媒体の形態もディスク形状をなしている
点においてはCDと同様である。それゆえ、CD仕様の
規格に適合し、CDプレーヤーにそのまま使える書込み
可能な媒体の開発が活発に行われている。このような媒
体の構成は、例えば、光透過性の基板と、この基板の上
に形成された有機色素を含有する記録膜と、この記録膜
の上に形成された光反射膜とを有する構成とされる。
うな媒体を製造するにあたって、記録膜を形成する工程
から、記録膜の上に光反射膜を形成する工程に至るまで
の保存条件は、媒体の記録特性に無視できないような影
響を及ぼすことが本発明者らの研究の結果判明してき
た。
ものであって、その目的は、媒体の記録特性に影響を与
えないような保存環境条件を設定し、信頼性に優れる特
性を備える記録媒体の製造方法を提供することにある。
本発明は、光透過性の基板の上に、有機色素を含有する
記録膜を形成する工程と、記録膜の上に光反射膜を形成
する工程を含む光記録媒体の製造方法であって、前記記
録膜を形成する工程から、記録膜の上に光反射膜を形成
する工程に至るまでの保存環境を、相対湿度30%以下
にするように構成した。
の結果として作られる光記録媒体について説明する。
法によって作られる光記録媒体1は、光透過性の基板1
1の上に記録膜12が設層され、この記録膜12の上に
光反射膜13が設層される。さらに光反射膜13の上に
は通常、保護膜14が設けられる。
し、基板11の片側平面には、通常、トラッキング用の
プリグルーブが、同心円状にまたはスパイラル状に形成
されている。このようなプリグルーブを有する基板11
は、生産性向上の観点から、いわゆる一体的に形成され
た射出成形樹脂基板を用いることが好ましく、このもの
は、例えば、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリメタ
クリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透明材料から形成
される。また、一体的に形成された射出成形樹脂基板に
限らず、いわゆる2P(photo-polymer )法で形成した
基板であってもよい。このような基板11の厚さは1.
0〜1.5mm程度とされる。
る。記録膜12の中には、有機色素、例えば、フタロシ
アニン色素などが含有される。フタロシアニン色素は、
下記一般式[I]で表わされる。
いアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、−O
R15、−SR15、−SeR15、−TeR15、
換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい
シクロアルキル基、あるいはポリエーテル基を表す。
っても異なっていてもよく、置換基を有してもよいアル
キル基、置換基を有してもよいシクロアルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ルコキシ基、置換基を有してもよいアリーロキシ基、ポ
リエーテル基、水酸基、または水素原子を表す。
っていてもよく、置換基を有してもよいアルキル基、置
換基を有してもよいシクロアルキル基、置換基を有して
もよいアリール基を表す。
よいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、
置換基を有してもよい複素環残基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、スルホン酸基を表す。Meは、金属を
表す。Meとしては、特に、Si,V,Fe,Al等が
好ましい。 有機色素は上記フタロシアニン色素にかえ
て、シアニン系の有機色素であってもよい。このような
色素を主成分として含有する記録膜12は、例えば、以
下のようにして形成される。すなわち、色素を坪量し、
後述するような溶媒に溶かしてコート原液をつくり、こ
の原液をスピンナーを用いて基板上に成膜した後、塗膜
ベイクして溶媒を飛ばして記録膜を形成させる。
は、10〜1000nm、好ましくは、100〜500
nmである。この値が10nm未満となると記録感度が
不足し、理想的な記録ができなくなるという不都合が生
じ、この値が1000nmを越えると反射率が不足する
という不都合が生じる。
種々のものが用いられ、例えば、ジアセトンアルコー
ル、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、イソホロ
ン、メタノール、テトラフルオロプロパノール等が挙げ
られる。
13が設けられる。この際、記録膜を形成する工程か
ら、記録膜の上に光反射膜を形成する工程に至るまでの
保存環境は、相対湿度30%以下、特に、低ければ低い
程好ましい。この値が30%を越えると記録再生信号に
おけるBLERが悪化するという不都合が生じる。な
お、この工程間で保存される時間としては、0〜500
時間程度を考慮している。
の金属から構成され、このものは真空蒸着法、スパッタ
法、イオンプレーティング法等で成膜される。なかでも
スパッタ法が好適である。
厚さは、0.02〜2.0μm程度とされる。光反射膜
13の上には、通常、記録膜12と光反射膜13を保護
するために保護膜14が設層される。保護膜14は、一
般に、紫外線硬化型樹脂をスピンコートして塗設した
後、紫外線を照射し、塗膜を硬化させて形成する。
シ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂
等を用いてもよい。このような保護膜14の厚さは、通
常、0.1〜100μm程度とされる。
は、基板11を溶媒から保護するための中間層を設けて
も良い。また、記録膜12と反射膜13との間には、エ
ンハンス膜を形成してもよい。また、基板11の記録・
再生光側の表面には、有機材料からなる反射率調整用の
トップコート膜を形成してもよい。トップコート膜は、
フッ素系樹脂またはシリコーン系樹脂から形成される。
て、記録光が記録膜にパルス状に照射される。このとき
記録膜の一部が融解および昇華してピットが形成され
る。このように形成されたピットは、やはり媒体の回転
下、読出し光の反射光の差を検出することによって行わ
れる。
に詳細に説明する。本発明サンプルの作製 記録膜に含有される有機色素として、下記式で特定され
るフタロシアニンを用い、これらをエチルセロソルブ溶
媒中に溶解し、直径12cm、厚さ1.2mmのポリカ
ーボネート(PC)基板11上に、スピンコート法で記
録膜を2000オングストロームの厚さに形成した。ベ
イクは、70℃,10minとした。
での保存環境を相対湿度46%RHおよび,30%RH
にそれぞれ変えて、これらの各条件下で、24時間保存
した後、この記録膜12の上に、Auからなる光反射膜
13を、1000オングストロームの厚さに蒸着法で成
膜した。
リレート樹脂からなる保護膜14を5μm厚さにスピン
コート(回転数5800rpm,2cc滴下)で形成した。
さらに、基板11の記録光照射側にはフッ素樹脂を14
00オングストローム厚さにトップコートして、各種サ
ンプルを作製した。
5nm,N.A.=0.5,記録パワー=8.0mW これらの条件のもとにEFM信号を記録し、 再生条件:L.V.(線速)=1.4m/s,λ=77
8nm,N.A.=0.45,再生パワー=0.3mW の条件のもとに再生を行い、BLER(ブロックエラー
レート)を測定した。
(本発明)のBLERは8×10-4であったのに対し
て、46%RHで保存のサンプル(比較)のBLERは
2×10-3であった
かである。本発明の光記録媒体の製造方法は、光透過性
の基板の上に、有機色素を含有する記録膜を形成する工
程と、記録膜の上に光反射膜を形成する工程を含む光記
録媒体の製造方法であって、前記記録膜を形成する工程
から、記録膜の上に光反射膜を形成する工程に至るまで
の保存環境を、相対湿度30%以下にするようにしてい
るので、保存環境下による媒体の記録特性への影響はほ
とんどなく、信頼性に優れる特性を備える記録媒体を提
供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 光透過性の基板の上に、有機色素を含有
する記録膜を形成する工程と、記録膜の上に光反射膜を
形成する工程を含む光記録媒体の製造方法であって、 前記記録膜を形成する工程から、記録膜の上に光反射膜
を形成する工程に至るまでの保存環境を、相対湿度30
%以下にすることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299396A JPH06150371A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 光記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299396A JPH06150371A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 光記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06150371A true JPH06150371A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17872017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4299396A Pending JPH06150371A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 光記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06150371A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-11-10 JP JP4299396A patent/JPH06150371A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0968769A3 (en) * | 1998-06-30 | 2001-02-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Optical information-recording medium, method for producing the same, and air-conditioning system for producing optical information recording medium |
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US7347959B2 (en) | 1999-11-10 | 2008-03-25 | Fujifilm Corporation | Information recording medium and method of manufacturing same |
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