JP3124272U - 端子リール保持装置 - Google Patents

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公平 光田
矢野 賢一
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Abstract

【課題】端子リールの惰性回転を抑制しつつ端子リールを滑らかに回転でき、且つストッパの軸部の適宜位置への取り付けが容易に行える端子リール保持装置を提供する。
【解決手段】この端子リール保持装置1では、軸部3に対して歯車7が固定され、リール当て板5に対して、リール当て板5の回転に伴って歯車7の各歯に順に弾性的に係合してリール当て板5の回転に抵抗を与える係合機構9が固定され、リール当て板5における端子リール11との当接面に、リール当て板5と端子リール11との間の滑りを防止する柔軟性樹脂部材15aまたは粘着性樹脂部材15bが配設され、軸部3の外周面に凹溝3cが周設され、ストッパ13における軸部3の外周面との当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、軸部3の凹溝3cに嵌合して、ストッパ13を軸部3に対して回転自在に且つ軸方向移動規制する突起部13bが配設される。
【選択図】図5

Description

本考案は、端子リールを回転可能に保持する端子リール保持装置に関する。
従来の端子リール保持装置100は、図6の様に、固定配置された軸部103と、軸部103に固定されたリール当て板105と、軸部103に回転自在に装着された端子リール107と、リール当て板105との間で端子リール107を適宜狭圧力で狭圧する様にして軸部103に着脱自在に外嵌されるストッパ109とを備える(例えば特許文献1)。
ストッパ109は、軸部103に外嵌可能な筒状に形成されており、その側部にネジ孔109aが設けられている。
このストッパ109の軸部103への取り付けは、ストッパ109を軸部103の適宜位置(リール当て板105との間で端子リール107を適宜狭圧力で狭圧する位置)に外嵌し、その状態で、ネジ孔109aにボルト109bをねじ込んで、ボルト109bで軸部103を締め付けることで行われる。
この端子リール保持装置100では、端子リール107に巻き付けられている連鎖状端子が引っ張られることで、端子リール107が回転して連鎖状端子が繰り出される。その際、端子リール107がリール当て板105とストッパ109とによって適宜狭圧力で狭圧されていることで、端子リール107とリール当て板105との間に摩擦抵抗が生じ、その摩擦抵抗により端子リール107の惰性回転が抑制されて、連鎖状端子が必要以上に繰り出される事が防止される。
特開平9−232063号公報
従来の端子リール保持装置100では、ストッパ109の軸部103への取付位置は、端子リール107の種類(幅や重さ等)に応じて異なっており、その取り付けを行う作業者の経験で決められていた。そのため、ベテランの作業者の場合は、容易にストッパ109を軸部103の適宜位置(リール当て板105との間で端子リール107を適宜狭圧力で狭圧する位置)に取り付ける事ができるが、経験の浅い作業者の場合は、ストッパ109を軸部103の適宜位置に取り付ける事ができない場合があるという欠点があった。
そして、ストッパ109が軸部103の適宜位置に取り付けられていない場合、例えばストッパ109とリール当て板105とによる狭圧が強過ぎる場合は、その狭圧により端子リール107に巻き付けられている連鎖状端子が変形するという欠点を招いていた。他方、ストッパ109とリール当て板105とによる狭圧が弱過ぎる場合は、連鎖状端子が引っ張られた際に、端子リール107が惰性回転して、連鎖状端子が必要以上に繰り出されるという欠点を招いていた。
また、従来の端子リール保持装置100では、ボルト109bで軸部103を締め付けることでストッパ109を軸部103に取り付けていたので、ストッパ109の軸部103への取り付けに手間が掛かるという欠点があった。
また、従来の端子リール保持装置100では、端子リール107とリール当て板105との間の摩擦抵抗によって端子リール107の惰性回転を抑制しているが、端子リール107とリール当て板105との間の摩擦抵抗は、端子リール107の表面の凹凸状態によって変化するので、端子リール107が滑らかに回転しない場合があるという欠点があった。
そこで、この考案の課題は、端子リールの惰性回転を抑制しつつ端子リールを滑らかに回転でき、且つストッパの軸部の適宜位置への取り付けが容易に行える端子リール保持装置を提供することにある。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の考案は、端子リールを回転可能に保持する端子リール保持装置であって、回転不能に固定配置され、前記端子リールが回転自在に装着される軸部と、前記軸部に回転自在に外嵌されたリール当て板と、前記リール当て板との間で、前記軸部に回転自在に装着された前記端子リールを狭持する様にして、前記軸部に着脱自在に外嵌されたストッパと、を備え、前記軸部および前記リール当て板のうち、その一方に対して歯車が固定され、その他方に対して、前記リール当て板の回転に伴って前記歯車の各歯に順に弾性的に係合して前記リール当て板の回転に抵抗を与える係合手段が固定され、前記リール当て板における前記端子リールとの当接面に、前記リール当て板と前記端子リールとの間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材が配設され、前記軸部の外周面に凹溝が周設され、他方、前記ストッパにおける前記軸部の外周面との当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、前記軸部の前記凹溝に嵌合して、前記ストッパを前記軸部に対して回転自在に且つ軸方向移動規制する突起部が配設されたものである。
請求項2に記載の考案は、前記ストッパにおける前記端子リールとの当接面に、前記ストッパと前記端子リールとの間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材が配設されているものである。
請求項3に記載の考案は、前記リール当て板における前記端子リールとの当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、その付勢により前記端子リールの側面を押圧する突起部が設けられている。
請求項4に記載の考案は、前記端子リールに係合穴が設けられ、前記リール当て板に、前記端子リールが前記リール当て板に当接する様に前記軸部に装着された状態で、前記端子リールの前記係合穴に係合する突起部が設けられているものである。
請求項5に記載の考案は、前記端子リールに係合穴が設けられ、前記ストッパに、前記ストッパが前記端子リールに当接する様に前記軸部に外嵌された状態で、前記端子リールの前記係合穴に係合する突起部が設けられているものである。
請求項1に記載の考案によれば、軸部に回転自在に外嵌されたリール当て板と、軸部に回転自在に装着された端子リールと、リール当て板との間で端子リールを狭持する様にして軸部に着脱自在に外嵌されたストッパとを備えるので、即ち、端子リールは、それぞれ軸部に回転自在に外嵌されたリール当て板およびストッパにより狭持されてそれらと一体となって回転するので、リール当て板およびストッパにより狭持された状態でも、軸部回りに滑らかに回転できる。
そして、軸部およびリール当て板のうち、その一方に対して歯車が固定され、その他方に対して、リール当て板の回転に伴って歯車の各歯に順に係合してリール当て板の回転に抵抗を与える係合手段が固定されるので、それら歯車と係合手段とにより端子リールの惰性回転を抑制できる。よって、端子リールの惰性回転を抑制しつつ端子リールを滑らかに回転できる。
また、リール当て板における端子リールとの当接面に、リール当て板と端子リールとの間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材が配設されるので、リール当て板と端子リールとの間の滑りを防止できる。
また、軸部の外周面に凹溝が周設され、他方、ストッパにおける軸部の外周面との当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、軸部の凹溝に嵌合して、ストッパを軸部に対して回転自在に且つ軸方向移動規制する突起部が配設されるので、ストッパの突起部が軸部の凹溝に嵌合する様にストッパを軸部に外嵌するだけで、ストッパの軸部への適宜位置への取り付けが容易に行える。
請求項2に記載の考案によれば、ストッパにおける端子リールとの当接面に、ストッパと端子リールとの間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材が配設されているので、ストッパと端子リールとの間の滑りを防止できる。
請求項3に記載の考案によれば、突起部が、その付勢により端子リールの側面を押圧するので、その押圧によりリール当て板・端子リール間および端子リール・ストッパ間の滑りを抑制できる。
請求項4に記載の考案によれば、端子リールに係合穴が設けられ、他方、リール当て板に、端子リールがリール当て板に当接する様に軸部に装着された状態で、端子リールの係合穴に係合する突起部が設けられているので、それら係合穴と突起部との係合によりリール当て板と端子リールとの間の滑りを防止できる。
請求項5に記載の考案によれば、端子リールに係合穴が設けられ、他方、ストッパに、ストッパが端子リールに当接する様に軸部に外嵌された状態で、端子リールの係合穴に係合する突起部が設けられているので、それら係合穴と突起部との係合によりストッパと端子リールとの間の滑りを防止できる。
<実施の形態>
この実施の形態に係る端子リール保持装置1は、端子リールを回転可能に保持する端子リール保持装置であって、図1〜図4の様に、回転不能に固定配置され、端子リール11が回転自在に装着される軸部3と、軸部3に回転自在に外嵌されたリール当て板5と、リール当て板5の一方側面に同心状に固定された歯車7(図4)と、軸部3に固定され、歯車7を収容するギアケース8と、ギアケース8に固定され、リール当て板5の回転に伴って歯車7の各歯に順に係合してリール当て板5の回転柔軟性または粘着性の樹脂部材に抵抗を与える係合機構(係合手段)9と、リール当て板5との間で、軸部3に回転自在に装着された端子リール11を狭持する様にして軸部3に着脱自在に外嵌されたストッパ13とを備える。
端子リール11は、連鎖状端子11aが巻き付けられる短円柱状の胴体部11bを有し、その両端に胴体部11bよりも大径のフランジ部11cが形成されてなる。胴体部11bの中心には、軸部3が嵌挿される中心孔11dが設けられている。また端子リール11の一方端面11fには、リール当て板5の後述の突起部5bが係合する係合穴11eが、1つ以上(ここでは端子リール11の周方向に定間隔をあけて例えば4つ)設けられている。
軸部3は、例えば、その基部3aが垂直に立設され、その上部3b側が水平に屈曲されて形成されている(以後、水平部3bと称す)。そして軸部3の水平部3bに、リール当て板5、ギアケース8、端子リール11およびストッパ13が、その順番で軸部3の基端3a側から先端3d側に向けて配設されている。
また、軸部3の水平部3bの外周面には、ストッパ13の後述の突起部としてのボール13bが嵌合する環状の凹溝3cが1つ以上周設されている。ここでは、凹溝3cは例えば3つ周設されており、各凹溝3cはそれぞれ、端子リール11の種類(幅や重さ等)に応じた位置に設けられている。
リール当て板5は、例えばステン製の部材によって円板状に形成されており、その中心に軸部3が回転自在に嵌挿される中心孔5aが形成されている。
またリール当て板5の一方側面(端子リール11との当接面)5cには、柔軟性樹脂部材(ホットメルト、発泡ウレタン、または例えばポリエチレン75%重量比・チレン25%重量比からなる合成樹脂等)15aおよび粘着性樹脂部材(粘着シート等)15bが配設されている。尚、樹脂部材15a,15bのうちの何れか一方を省略しても構わない。
ここでは、各樹脂部材15a,15bはそれぞれ、リール当て板5の周方向に交互に間隔あけて複数(例えば4つずつ)配設されている。またここでは、一方の樹脂部材(例えば樹脂部材15a)は、例えばリール当て板5の径方向に沿った長細状に形成されており、他方の樹脂部材(例えば樹脂部材15b)は、例えば四角状に形成されている。
更にリール当て板5の一方側面(端子リール11との当接面)5cには、出没自在で突出状に付勢された突起部5bが配設されている。
ここでは、この突起部5bは、プランジャにより構成されている。即ち、リール当て板5に設けられた貫通孔に、両端に孔を有するシリンダ部5hが配設され、そのシリンダ部5h内に、その途中にフランジ部5iを有する棒状のピストン5jがシリンダ部5hの両端の孔から突出する様に挿通されると共にそのピストン5jに外装される様にスプリング5kが収容されて、ピストン5jの一端部がピストン5jの孔から(即ちリール当て板5の一方側面5cから)出没自在で且つスプリング5kにより突出状に付勢される様にして、プランジャが構成されており、そのピストン5jの一端部により当該突出部5bが構成されている。ここでは、突起部5bは、リール当て板5の周方向に定間隔を空けて例えば4つ設けられている。尚、この突起部5bは省略しても構わない。
この突起部5bは、スプリング5kの付勢により端子リール11の側面11fを押圧することで、リール当て板5・端子リール11間および端子リール11・ストッパ13間で滑りが生じる事を抑制する働きをしている。
歯車7は、その中心に軸部3が回転自在に嵌挿する中心孔7aを有している。この歯車7は、リール当て板5の一方側面11fに同心状に(即ち歯車7の中心孔7aとリール当て板5の中心孔5aとが重なる様に)固定されている。
ギアケース8は、例えば有底円筒状に形成されており、その底部の中心に軸部3が固定状に嵌挿する中心孔8aが形成されている。このギアケース8は、その筒軸方向が軸部3の軸方向に一致し且つその開口8bが軸部3の先端3d側に向けられた状態で、その底部の中心孔8aに軸部3が固定状に嵌挿されることで、軸部3に配設されている。尚、リール当て板5は、その他方側面5dに固定された歯車7がギアケース8内に収容される様にして、軸部3に外嵌されている。
係合機構9は、例えばボールプランジャとして構成されていおり、その一方端面に開口部が形成されたシリンダ部9aと、シリンダ部9a内に収容された例えばボール9bと、シリンダ部9a内に収容され、ボール9bをシリンダ部9aの前記開口部から出没自在に突出状に付勢するバネ等の付勢部材(付勢手段)9cとを備える。
この係合機構9は、そのボール9bが歯車7の歯に係合する様に、ギアケース8の側壁部に固定されている。
即ち、この係合機構9では、そのボール9bが、歯車7の回転に伴って歯車7の各歯に順に係合して、係合した歯によりシリンダ部9a内に弾性復帰的に押し込まれることで(即ち弾性的に係合することで)、歯車7の回転に対して(即ちリール当て板5の回転に対して)抵抗を与える様になっている。
ストッパ13は、例えば樹脂部材により適宜厚さの円板状に形成されており、その中心に軸部3が嵌挿される中心孔13aが形成されている。
またストッパ13には、その中心孔13aの内周面(軸部3の外周面との接触面)に、出没自在で突出状に付勢されたボール13bが配設されている。
即ち、ストッパ13の内外周面を貫通する様に設けられた貫通孔に、シリンダ部13cが、その一方端面の開口部がストッパ13の内周面付近に位置する様に配設されており、そのシリンダ部13c内に、ボール13bおよびそのボール13bをシリンダ部13cの前記開口部から(即ちストッパ13の内周面から)出没自在に突出状に付勢するバネ等の付勢部材13dが収容されることで、上記の様に出没自在に突出状に付勢されたボール13bが構成されている。
また、ストッパ13における端子リール11との当接面には、ストッパ13と端子リール11との間の滑りを防止するための柔軟性(ホットメルト、発泡ウレタン、または例えばポリエチレン75%チレン25%からなる合成樹脂等)または粘着性(粘着シート等)の何れかの樹脂部材15cが配設されている。
このストッパ13を軸部3に取り付ける際は、ストッパ13の中心孔13aを軸部3の先端3dに外嵌させてストッパ13を軸部3の奥側に強く押し込む。すると、軸部3の外周面によりストッパ13のボール13bがストッパ13の内周面下に押し込まれて、ストッパ13が軸部3の奥側に外嵌される。そして、ストッパ13を軸部3の適宜位置(ストッパ13とリール当て板5とにより端子リール11が、リール当て板5・端子リール11間および端子リール11・ストッパ13間で滑りが生じず且つ連鎖状端子11aが変形しない程度の適宜狭持力で狭持される位置)まで押し込んで、ストッパ13のボール13bを軸部3の当該適宜位置にある凹溝3cに嵌合させることで、ストッパ13を軸部3に取り付ける。この取付状態では、ストッパ13のボール13bが軸部3の凹溝に嵌合することで、ストッパ13が軸部3に対して回転自在に且つ軸方向移動規制された状態で外嵌されている。
他方、ストッパ13を軸部3から取り外す際は、ストッパ13を軸部3の先端3d側に強く引っ張ることで、ストッパ13のボール13bが軸部3の凹溝3cから外れてストッパ13が軸部3から外れる。
次にこの端子リール保持装置1への端子リール11の取り付け手順を説明する。
まずストッパ13が軸部3から取り外され且つリール当て板5が軸部3に回転自在に外嵌されている状態で、端子リール11を、その中心孔11dに軸部3を挿通させて、リール当て板5に当接するまで軸部3の奥に押し込み、その係合穴11eにリール当て板5の突起部5bが係合する様にして、軸部3に装着させる。
そして、ストッパ13を、上述の様に、そのボール13bが軸部3の適宜位置にある凹溝3cに嵌合する様にして軸部3の適宜位置に取り付ける。
このストッパ13の取付状態では、リール当て板5とストッパ13とにより端子リール11が適宜狭持力で狭持され、それら3者3,5,11およびリール当て板5に固定された歯車7が一体となって軸部3回りに回転する様になっている。その際、リール当て板5に設けられた各樹脂部材15a,15bがリール当て板5と端子リール11との間で適度に押し潰されて端子リール11に密着することで、リール当て板5と端子リール11との間の滑りが防止されている。更にリール当て板5の突起部5bがその付勢により端子リール11の側面11fを押圧しており、この押圧によりリール当て板5・端子リール11間および端子リール11・ストッパ13間の滑りが抑制されている。更にストッパ13に設けられた樹脂部材15cがストッパ13と端子リール11との間で適度に押し潰されて端子リール11に密着することで、ストッパ13と端子リール11との間の滑りが防止されている。
次にこの端子リール保持装置1の動作を説明する。
この端子リール保持装置1では、端子リール11に巻き付けられている連鎖状端子11aの端部側が引っ張られると、端子リール11が軸部3回りに回転して連鎖状端子11aが繰り出されると共に、その端子リール11と一体となってリール当て板5、リール当て板5に固定された歯車7およびストッパ13も軸部3回りに回転される。そしてその際、歯車7の歯に、軸部3側に固定された係合機構9が弾性的に係合していることにより、その歯車7の回転(即ち端子リール11の回転)に抵抗が与えられて、端子リール11の惰性回転が抑制され、連鎖状端子11aが、引っ張られた分だけ端子リール11から繰り出される(即ち連鎖状端子11aが必要以上に繰り出される事が防止される)。
以上の様に構成された端子リール保持装置1によれば、軸部3に回転自在に外嵌されたリール当て板5と、軸部3に回転自在に装着された端子リール11と、リール当て板5との間で端子リール11を狭持する様にして軸部3に着脱自在に外嵌されたストッパ13とを備えるので、即ち、端子リール11は、軸部3に回転自在に外嵌されたリール当て板5およびストッパ13により狭持されてそれらと一体となって回転するので、リール当て板5およびストッパ13により狭持された状態でも、従来の様にリール当て板5・端子リール11間およびストッパ13・端子リール11間の摩擦抵抗に影響されず、軸部3回りに滑らかに回転できる。
そして、軸部3およびリール当て板5のうち、その一方に対して歯車7が固定され、その他方に対して、リール当て板5の回転に伴って歯車7の各歯に順に係合してリール当て板5の回転に抵抗を与える係合機構9が固定されるので、それら歯車7と係合機構9とにより端子リール11の惰性回転を抑制できる。よって、端子リール11の惰性回転を抑制しつつ端子リール11を滑らかに回転できる。
また、リール当て板5における端子リール11との当接面に、リール当て板5と端子リール11との間の滑りを防止するための柔軟性樹脂部材15aおよび粘着性樹脂部材15bが配設されるので、リール当て板5と端子リール11との間の滑りを防止できる。尚、それら樹脂部材15a,15bのうちの何れか一方が省略された場合でも、リール当て板5と端子リール11との間の滑りを防止できる。
また、軸部3の外周面に凹溝3cが周設され、他方、ストッパ13における軸部3の外周面との当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、軸部3の凹溝3cに嵌合して、ストッパ13を軸部3に対して回転自在に且つ軸方向移動規制するボール13bが配設されるので、ストッパ13のボール13bが軸部3の凹溝3cに嵌合する様にストッパ13を軸部3に外嵌するだけで、ストッパ13の軸部3の適宜位置への取り付けが容易に行える。
また、軸部3に周設される凹溝3cは、端子リール11の種類(幅や重さ等)に応じて複数設けられるので、種類の異なる端子リール11に対しても、ストッパ13の軸部3の適宜位置への取り付けが容易に行える。
また、ストッパ13における端子リール11との当接面に、ストッパ13と端子リール11との間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材15cが配設されているので、ストッパ13と端子リール11との間の滑りを防止できる。
尚、この実施の形態において、更にまたは樹脂部材15cの代わりに、端子リール11におけるストッパ13との当接面に係合穴を設け、他方、ストッパ13における端子リール11との当接面に、ストッパ13が端子リール11に当接する様に軸部3に外嵌された状態で、端子リール11の前記係合穴に係合(嵌合)する突起部を設けてもよい。この様にしても、前記係合穴と前記突起部との係合により端子リール11とストッパ13との間の滑りを防止できる。
尚、この実施の形態において、端子リール11におけるリール当て板5との当接面5cに、リール当て板5の突起部5bが係合(嵌合)する係合穴を設けて、端子リール11がリール当て板5に当接する様に軸部3に装着された状態で、リール当て板5の突起部5bが端子リール11の前記係合穴に係合する様にしてもよい。この様にすれば、突起部5bがその付勢により端子リール11の側面を押圧することで、その押圧によりリール当て板5・端子リール11間および端子リール11・ストッパ13間の滑りを抑制する効果はなくなるが、リール当て板5の突起部5bが端子リール11の前記係合穴に係合することで、リール当て板5と端子リール11との間の滑りを防止できる様になる。
<変形例>
尚、この実施の形態では、歯車7がリール当て板5に対して固定され、係合機構9が軸部3に対して固定される場合で説明したが、逆に、歯車7が軸部3に対して固定され、係合機構9がリール当て板5に対して固定される様にしてもよい。
その様にする場合は、図5の様に構成すればよい。即ち、歯車7を、その中心孔7aに軸部3が固定状に嵌挿される様にして軸部3に固定する。そして、リール当て板5の他方側面5dにギアケース8を固定し、そのギアケース8に、係合機構9を、そのボール9bが歯車7の歯に係合する様に配設する。
ギアケース8は、例えばその底部に孔8aを有する有底円筒状に形成されており、その底部の孔8aに軸部3が挿通し且つその筒内部に歯車7が収容される様にして、その開口側がリール当て板5の他方側面5dに同心状に固定されている。尚、その他の構成部分は、上記の実施の形態と同様に構成されている。
この様に構成された端子リール保持装置1Bでは、リール当て板5とストッパ13とにより適宜狭持力で端子リール11が狭持されることで、それら3者3,5,11およびリール当て板5に対して固定された係合機構9が一体となって軸部3回りに回転する様になっている。
そして、端子リール11に巻き付けられている連鎖状端子11aの端部側が引っ張られると、端子リール11が軸部3回りに回転して連鎖状端子11aが繰り出されると共に、その端子リール11と一体となってリール当て板5、リール当て板5に対して固定された係合機構9およびストッパ13も軸部3回りに回転される。そしてその際、軸部3に対して固定された歯車7の歯に、係合機構9が弾性的に係合していることにより、その係合機構9の軸部3回りの回転(即ち端子リール11の回転)に抵抗が与えられて、端子リール11の惰性回転が抑制され、連鎖状端子11aが、引っ張られた分だけ端子リール11から繰り出される(即ち連鎖状端子11aが必要以上に繰り出される事が防止される)。
この様に構成された端子リール保持装置1Bによっても、上記の実施の形態と同様の効果を得る事ができる。
本考案の実施の形態に係る端子リール保持装置の正面視概略図である。 図1のII方向から見た側面視概略図である。 図1のIII−III断面概略図である。 本考案の実施の形態に係る端子リール保持装置の背面視概略図である。 変形例に係る端子リール保持装置の側面視断面概略図である。 従来の端子リール保持装置の要部の側面視断面概略図である。
符号の説明
1,1B 端子リール保持装置
3 軸部
3c 凹溝
3d 先端
5 リール当て板
5b 突起部
5h シリンダ部
5i フランジ部
5j ピストン
5k スプリング
7 歯車
8 ギアケース
8a 孔
9 係合手段
11 端子リール
11a 連鎖状端子
11e 係合穴
13 ストッパ
13b ボール
13d 付勢部材
15a 柔軟性樹脂部材
15b 接着性樹脂部材
15c 樹脂部材

Claims (5)

  1. 端子リールを回転可能に保持する端子リール保持装置であって、
    回転不能に固定配置され、前記端子リールが回転自在に装着される軸部と、
    前記軸部に回転自在に外嵌されたリール当て板と、
    前記リール当て板との間で、前記軸部に回転自在に装着された前記端子リールを狭持する様にして、前記軸部に着脱自在に外嵌されたストッパと、
    を備え、
    前記軸部および前記リール当て板のうち、その一方に対して歯車が固定され、その他方に対して、前記リール当て板の回転に伴って前記歯車の各歯に順に弾性的に係合して前記リール当て板の回転に抵抗を与える係合手段が固定され、
    前記リール当て板における前記端子リールとの当接面に、前記リール当て板と前記端子リールとの間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材が配設され、
    前記軸部の外周面に凹溝が周設され、他方、前記ストッパにおける前記軸部の外周面との当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、前記軸部の前記凹溝に嵌合して、前記ストッパを前記軸部に対して回転自在に且つ軸方向移動規制する突起部が配設されたことを特徴とする端子リール保持装置。
  2. 前記ストッパにおける前記端子リールとの当接面に、前記ストッパと前記端子リールとの間の滑りを防止するための柔軟性または粘着性の樹脂部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の端子リール保持装置。
  3. 前記リール当て板における前記端子リールとの当接面に、出没自在で突出状に付勢されて配設され、その付勢により前記端子リールの側面を押圧する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子リール保持装置。
  4. 前記端子リールに係合穴が設けられ、
    前記リール当て板に、前記端子リールが前記リール当て板に当接する様に前記軸部に装着された状態で、前記端子リールの前記係合穴に係合する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子リール保持装置。
  5. 前記端子リールに係合穴が設けられ、
    前記ストッパに、前記ストッパが前記端子リールに当接する様に前記軸部に外嵌された状態で、前記端子リールの前記係合穴に係合する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子リール保持装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233615A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Panasonic Corp 部品圧着装置
JP2013154559A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Lintec Corp 長尺体の回転支持装置

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