JP3124178U - 中空スクリュー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中空状に形成されたスクリュー本体と、上記スクリュー本体の基端に設けられ締結治具の先端部が差し込まれる差込凹部と、を具備してなる中空スクリューにおいて、上記差込凹部は、中心から等距離位置に複数個の小径孔を穿孔し、中心から上記各小径孔の向かって該各小径孔の一部を残した位置まで切削していくことにより形成されたものである。
【選択図】 図3
Description
まず、ラグスクリュー本体103があり、このラグスクリュー本体103の先端部には雄ねじ部105が設けられていて、この雄ねじ部105の一部は切り欠かれていてタップ部107となっている。
まず、スクリュードライバー111の機械的強度が低下してしまうという問題があった。すなわち、ラグスクリュー本体103には軸方向に貫通・形成された中空部109があり、その中空部109内にはガイドピンが通ることになる。その際、上記中空部109の径としては上記ガイドピンを通すためにある程度の大きさが必要となる。その為、図5(c)に示すように、中空部109の内径部と星型形状の差込凹部115の最内径部とが近接してしまうことになる。
因みに、図5(c)は極端な例を示すものであり、中空部109の内径部と星型形状の差込凹部115の最内径部とが一致している。
一方、スクリュードライバー111側についても上記中空部109と同径の中空部121が設けられており、且つ、先端差込部117は上記差込凹部115の星型形状と略同じ大きさの星型形状に形成される必要がある。そのため、スクリュードライバー111の先端差込部117の肉厚が極めて薄い状態になってしまい、必要な機械的強度が得られなくなってしまうという問題があった。
例えば、差込凹部115が図5(c)に示すような構成の場合には、スクリュードライバー111の先端に所定の先端差込部117を形成することはできなくなってしまう。つまり、中空部121の内径と先端差込部117の最内径が同じ大きさになってしまうために肉厚を確保することができなくなってしまうからである。
又、上記星型形状の差込凹部115を形成する作業も面倒であった。
又、従来の差込凹部115の場合には、そこにスクリュードライバー111の先端差込部117を差し込んで回転させた場合、いわゆる「テーパーロック現象」が発生してしまうという問題があった。これは、差込凹部115にいわゆる「抜け勾配」が付いているからである。つまり、差込凹部115は切削工具によって中心から外側に向かって切削することにより加工されるが、その際、切削工具が中心側に撓むために、奥に向かって縮径されるような抜け勾配が付いてしまうものである。
又、請求項2による中空スクリューは、請求項1記載の中空スクリューにおいて、上記複数個の小径孔は正多角形の各頂点位置に穿孔されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による中空スクリューは、請求項2記載の中空スクリューにおいて、上記正多角形は正六角形であることを特徴とするものである。
又、請求項4による中空スクリューは、請求項1〜請求項3の何れかに記載の中空スクリューにおいて、上記各小径孔の半径位置まで切削することを特徴とするものである。
又、請求項5による中空スクリューは、請求項1〜請求項4の何れかに記載の中空スクリューにおいて、医療用のボーンスクリューであることを特徴とするものである。
次に、差込凹部の形成が容易になった。すなわち、正六角形の各頂点に小径孔を穿孔し、後は、それら小径孔の半径位置まで切削すればいいからである。
又、そのような加工方法を採用することにより抜け勾配が付けられることを防止することができ、それによって、テーパーロック現象の発生を防止することができる。
又、上記複数個の小径孔を正多角形の各頂点位置に穿孔するように構成した場合には、製作がより容易になるものである。
又、上記正多角形を正六角形とした場合にはより理想的な差込凹部を得ることができる。
又、上記各小径孔の半径位置まで切削するようにした場合もより理想的な差込凹部を得ることができる。
又、医療用のボーンスクリューとして使用した場合にはより顕著な効果を得ることができる。
まず、ラグスクリュー本体3があり、このラグスクリュー本体3は中空形状をなしていて、軸方向に貫通・形成された中空部5が設けられている。この中空部5内には図示しないガイドピンが挿通されることになる。又、スクリュー本体3の先端部には雄ねじ部7が設けられている。上記雄ねじ部7の一部は切り欠かれていてタップ部9となっている。
まず、図3に示すように、正六角形(図3中仮想線で示す)15を想定する。この正六角形15の各頂点において小径孔17を穿孔する。次に、中心から上記各小径孔17方向に向かって切削を施していき、各小径孔17の半径位置まで切削する。その結果、図2(a)、図3に示すような差込凹部13を得ることができる。
まず、スクリュードライバー21の機械的強度の向上を図ることができる。これは、図4(d)に示すように、中空部25を貫通・形成し、且つ、所定の形状の先端差込部27を形成しても、十分な肉厚を確保することができるからである。
次に、差込凹部13の形成が容易になった。すなわち、正六角形の各頂点に小径孔17を穿孔し、後は、それら小径孔17の半径位置まで切削すればいいからである。
又、そのような加工方法を採用することにより抜け勾配が付けられることを防止することができる。つまり、予め小径孔17を穿孔し、それら小径孔17に向かって軸中心から外側に向かって切削していくことにより所定の差込凹部13を形成するようにしたからであり、それによって、抜け勾配が付けられることを防止することができる。そして、抜け勾配がないのでテーパーロック現象の発生を防止することができる。
まず、前記一実施の形態の場合には、骨接合装置に使用されるラグスクリューを例に挙げて説明したがそれに限定されるものではなく、インプラントスクリュー等様々な用途のスクリューに適用可能である。
前記一実施の形態では、正六角形の各頂点に小径孔を穿孔したが、他の正多角形を採用してもよい。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
3 ラグスクリュー本体
5 中空部
7 雄ねじ部
9 タップ部
11 スクリュー頭部
13 差込凹部
15 正六角形
17 小径孔
21 スクリュードライバー
23 スクリュードライバー本体
25 中空部
27 先端差込部
Claims (5)
- 中空状に形成されたスクリュー本体と、上記スクリュー本体の基端に設けられ締結治具の先端部が差し込まれる差込凹部と、を具備してなる中空スクリューにおいて、
上記差込凹部は、軸中心から放射方向等距離位置に複数個の小径孔を穿孔し、上記軸中心から上記各小径孔の向かって該各小径孔の一部を残した位置まで切削していくことにより形成されたものであることを特徴とする中空スクリュー。 - 請求項1記載の中空スクリューにおいて、
上記複数個の小径孔は正多角形の各頂点位置に穿孔されていることを特徴とする中空スクリュー。 - 請求項2記載の中空スクリューにおいて、
上記正多角形は正六角形であることを特徴とする中空スクリュー。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の中空スクリューにおいて、
上記各小径孔の半径位置まで切削することを特徴とする中空スクリュー。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の中空スクリューにおいて、
医療用のボーンスクリューであることを特徴とする中空スクリュー。
Priority Applications (1)
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JP2006004073U JP3124178U (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 中空スクリュー |
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JP2006004073U JP3124178U (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 中空スクリュー |
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JP3124178U true JP3124178U (ja) | 2006-08-10 |
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Family Applications (1)
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JP2006004073U Expired - Lifetime JP3124178U (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 中空スクリュー |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013255814A (ja) * | 2006-11-17 | 2013-12-26 | Wake Forest Univ Health Sciences | 外固定アセンブリおよびその使用法 |
WO2015146866A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | オリンパステルモバイオマテリアル株式会社 | 骨プレートおよび骨プレートシステム |
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- 2006-05-29 JP JP2006004073U patent/JP3124178U/ja not_active Expired - Lifetime
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