JP2009202302A - センタ穴ドリル - Google Patents

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Shinsuke Takeda
信介 竹田
Kazumi Inomata
和美 猪俣
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YAMAWA PRECISION KK
Yamawa Manufacturing Co Ltd
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YAMAWA PRECISION KK
Yamawa Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】センタ穴加工部のねじれ溝のねじれ角をセンタ穴加工部の刃先角が鋭利になり過ぎないように抑えつつ、ドリル部のねじれ角を大きくしてドリル部の切削性能を向上させることにある。
【解決手段】ドリル部2とセンタ穴加工部3とを順次に具えるとともにねじれ溝4を具えるセンタ穴ドリル1において、ドリル部2のねじれ溝4のリードがセンタ穴加工部3のねじれ溝4のリードよりも小さいことを特長とする、センタ穴ドリルである。
【選択図】図2

Description

本発明は、ねじれ溝を具えるセンタ穴ドリルに関し、特には切削性能を向上させたセンタ穴ドリルに関するものである。
従来のセンタ穴ドリル1は通常、図6および図7(a),(b)に示すように、ドリル部2とセンタ穴加工部3とを順次に具えるとともにねじれ溝4を具え、そのねじれ溝4のリードは加工が容易なため一定とされている(非特許文献1の1604参照)。またドリル部2がドリルとして作用するための先端溝形状と、センタ穴加工部3の刃先が直線的に形成される溝形状とを両立させるため、従来のセンタ穴ドリル1は通常、ドリル部2のねじれ溝4のねじれ角θ1が10度程度とされるとともに、センタ穴加工部3のねじれ溝4のねじれ角θ2が30度程度とされている。
ところでツイストドリル11は通常、図8(a),(b)に示すように、切削抵抗と捻り剛性と切り屑排出性とを考慮して、ねじれ溝12のねじれ角θ3が30度程度とされている(非特許文献1の3004参照)。これは、一般にドリルのすくい角θ4はねじれ溝12のねじれ角θ3と等しいから、ねじれ溝12のねじれ角θ3が大きいということはすくい角θ4が大きいということであり、すくい角θ4が大きい程切削抵抗が小さく、且つ切り屑排出性が向上する傾向にあるからである。
またセンタ穴ドリル1を含めてドリルの外径φとねじれ溝のねじれ角θとねじれ溝のリードL(リーディングエッジに沿って軸の回りを一周するとき、軸方向の進む距離)との関係は、tan(ねじれ角θ)=π×(外径φ)/(リードL)で現され(非特許文献1の2014参照)、センタ穴ドリル1のドリル部2についても、ねじれ溝4のリードが大きくなるとねじれ角θ1は小さくなる。
JIS B 0171:2005 1604,2014,3004参照
しかしながら、上述のような従来のねじれ溝4を具えたセンタ穴ドリル1は、ねじれ溝4のリードが一定で、ドリル部2のねじれ溝4のねじれ角θ1が10度程度と小さいために切削性能が低いという問題があり、この一方、ねじれ角θ1を大きくして切削性能を向上させようとすると、センタ穴加工部3のねじれ溝4のねじれ角θ2も大きくなり、センタ穴加工部3の刃先角が鋭利になり過ぎることによって、刃先強度が不足するとともに加工精度が不安定になるという問題があった。
この発明は上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、この発明のセンタ穴ドリルは、ドリル部とセンタ穴加工部とを順次に具えるとともにねじれ溝を具えるセンタ穴ドリルにおいて、ドリル部のねじれ溝のリードがセンタ穴加工部のねじれ溝のリードよりも小さいことを特長とするものである。
かかるセンタ穴ドリルによれば、センタ穴加工部よりも外径が小さいドリル部のねじれ溝のリードがセンタ穴加工部のねじれ溝のリードよりも小さいので、センタ穴加工部の刃先角が鋭利になり過ぎないようにセンタ穴加工部のねじれ溝のねじれ角を抑えつつ、ドリル部のねじれ溝のねじれ角を大きくしてドリル部の切削性能を向上させることができる。しかも、図9(a),(b)に示す従来のセンタ穴ドリル1のようにドリル部2のウェブ(溝底によって形成された部分)5の先端にその部分を薄くしたシンニング6を設けて切削のスラスト荷重を少なくするのとは異なり、ねじれ溝のリードを変えてねじれ角を大きくすることによってドリル部の切削トルクを少なくすることができる。但し、ねじれ角を大きくするのに加えてシンニングを設けても良い。
なお、この発明のセンタ穴ドリルは、ドリル部においてねじれ溝のリードが連続的および/または段階的に大きくなる、すなわちねじれ溝のリードが、ドリル部の先端からセンタ穴加工部に向けて連続的に大きくなるか、ドリル部の途中で段階的に大きくなるか、または連続的と階段的とが組み合わされて大きくなると、ねじれ溝の研削加工の自由度が増すので好ましい。
また、この発明のセンタ穴ドリルは、ドリル部の先端でのねじれ溝のねじれ角が15度以上で30度以下であると、特にドリル部の切削トルクを少なくすることができるので好ましい。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明のセンタ穴ドリルの一実施例を、図中左側と右側とで中心軸線周りの向きを変えて示す側面図、図2は、図1の右側に示す向きで上記実施例のセンタ穴ドリルを拡大して示す側面図、図3(a),(b)は、図2に示す向きから中心軸線周りに正面から見て時計回りに僅かに回転した向きで上記実施例のセンタ穴ドリルを示す側面図および正面図、図4(a),(b)は、図3に示す向きから中心軸線周りに正面から見て時計回りに約45度回転した向きで上記実施例のセンタ穴ドリルを示す側面図および正面図、そして図5は、図4(a)に示す向きで上記実施例のセンタ穴ドリルをさらに拡大して示す側面図であり、これらの図中、従来のセンタ穴ドリルと同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
この実施例のセンタ穴ドリル1は、図1〜図5に示すようにドリル両端からそれぞれ、ドリル部2とセンタ穴加工部3とシャンク7とを順次に具えるとともに、ドリル部2からシャンク7に亘るねじれ溝4を具えており、そのドリル部2のねじれ溝4のリードを、センタ穴加工部3のねじれ溝4のリードよりも小さくしている。このようにして、ドリル部2の先端とセンタ穴加工部3との二ヶ所で切削加工を行うためにドリル部2とセンタ穴加工部3とのそれぞれにおいてねじれ溝4のねじれ角を適切にすることで、センタ穴加工部3の刃先角が鋭利になり過ぎないようにセンタ穴加工部3のねじれ溝4のねじれ角を抑えつつ、ドリル部2のねじれ溝4のねじれ角を大きくしてドリル部2の切削性能を向上させることができる。
なお、この実施例では1枚の砥石にてねじれ溝4を形成する場合に、ドリル部2とセンタ穴加工部3とのそれぞれにおいて、ねじれ溝4の形状が切り屑処理性と剛性とを満足できるようにするため、ドリル部2の先端のねじれ溝4のねじれ角θ1を15度以上で30度以下の範囲内とするねじれ溝4のリードとするとともに、センタ穴加工部3のねじれ角を、ドリル部2の先端のねじれ溝4のねじれ角θ1に対し−3度から+7度までの範囲内とするねじれ溝4のリードとした。
上記実施例のセンタ穴ドリル1を具体化した実施例1として、以下の表1に示すようにドリル部2の外径φ1が3mm、センタ穴加工部3の角度αが60゜、シャンク7の外径φ2が8mmのセンタ穴ドリル1において、ドリル部2の先端から基部付近までのねじれ溝4のリードを26mmとし、ドリル部2の基部からセンタ穴加工部3を過ぎてシャンク7に亘るねじれ溝4のリードを65mmとして製作し、この実施例1のセンタ穴ドリル1と、ねじれ溝4のリードが42mmで一定の従来品とでセンタ穴加工を行い比較した。加工条件は、被削材を低炭素鋼S20C相当とし、工具回転数1590rpm、1回転送り0.08mm/rev、切り込み深さ6.5mm、BT40の縦型マシニングセンタで水溶性切削油を用いるものとした。ドリル部2の切削トルクを確認した結果、従来品が45N・cmであったのに対して実施例1は28N・cmであり、37.7%の削減となった。実施例1のセンタ穴ドリル1は、加工後のセンタ穴加工部3も刃先強度不足や加工精度が不安定になるという問題の発生はなく良好な結果となった。
Figure 2009202302
上記実施例のセンタ穴ドリル1を具体化した実施例2として、以下の表2に示すようにドリル部2の外径φ1が5mm、センタ穴加工部3の角度αが60゜、シャンク7の外径φ2が11mmのセンタ穴ドリル1において、ドリル部2の先端でねじれ溝4のリードが43mmとなり、センタ穴加工部3とシャンク7との交点でねじれ溝4のリードが95mmとなるようにリードを連続的に変化させて製作し、この実施例2のセンタ穴ドリル1と、ねじれ溝4のリードが66mmで一定の従来品とでセンタ穴加工を行い比較した。加工条件は、被削材を高炭素鋼S50C相当とし、工具回転数955rpm、1回転送り0.15mm/rev、切り込み深さ9.4mm、BT40の縦型マシニングセンタで水溶性切削油を用いるものとした。ドリル部2の切削トルクを確認した結果、従来品が164N・cmであったのに対して実施例2は108N・cmであり、34.1%の削減となった。実施例2のセンタ穴ドリル1は、加工後のセンタ穴加工部3も刃先強度不足や加工精度が不安定になるという問題の発生はなく良好な結果となった。
Figure 2009202302
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができ、例えば、シャンク外径が上記例と異なるセンタ穴ドリルや、他のB形、C形、R形等のセンタ穴ドリルにも適用することができる。
また、センタ穴ドリル1の中心軸線周りにおけるねじれ溝4の向きは、図示例ではドリル両端部で一致させているが、必ずしもドリル両端部で一致させなくても良い。
かくしてこの発明のセンタ穴ドリルによれば、センタ穴加工部よりも外径が小さいドリル部のねじれ溝のリードがセンタ穴加工部のねじれ溝のリードよりも小さいので、センタ穴加工部の刃先角が鋭利になり過ぎないようにセンタ穴加工部のねじれ溝のねじれ角を抑えつつ、ドリル部のねじれ溝のねじれ角を大きくしてドリル部の切削性能を向上させることができる。
この発明のセンタ穴ドリルの一実施例を、図中左側と右側とで中心軸線周りの向きを変えて示す側面図である。 図1の右側に示す向きで上記実施例のセンタ穴ドリルを拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、図2に示す向きから中心軸線周りに正面から見て時計回りに僅かに回転した向きで上記実施例のセンタ穴ドリルを示す側面図および正面図である。 (a),(b)は、図3に示す向きから中心軸線周りに正面から見て時計回りに約45度回転した向きで上記実施例のセンタ穴ドリルを示す側面図および正面図である。 図4(a)に示す向きで上記実施例のセンタ穴ドリルをさらに拡大して示す側面図である。 図2と同じドリル部の向きで従来のセンタ穴ドリルを拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、図4と同じドリル部の向きで従来のセンタ穴ドリルを示す側面図および正面図である。 (a),(b)は、通常のツイストドリルを示す側面図および、そのツイストドリルの先端部を拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、図7と同じドリル部の向きで従来のシンニング有りセンタ穴ドリルを示す側面図および正面図である。
符号の説明
1 センタ穴ドリル
2 ドリル部
3 センタ穴加工部
4 ねじれ溝
5 ウェブ
6 シンニング
7 シャンク
11 ツイストドリル
12 ねじれ溝
α センタ穴角
θ,θ1〜θ3 ねじれ角
θ4 すくい角
φ,φ1,φ2 外径
L リード

Claims (3)

  1. ドリル部(2)とセンタ穴加工部(3)とを順次に具えるとともにねじれ溝(4)を具えるセンタ穴ドリル(1)において、
    ドリル部(2)のねじれ溝(4)のリードがセンタ穴加工部(3)のねじれ溝(4)のリードよりも小さいことを特長とする、センタ穴ドリル。
  2. ドリル部(2)においてねじれ溝(4)のリードが連続的および/または段階的に大きくなることを特長とする、請求項1記載のセンタ穴ドリル。
  3. ドリル部(2)の先端でのねじれ溝(4)のねじれ角(θ1)が15度以上で30度以下であることを特長とする、請求項1または2記載のセンタ穴ドリル。
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