JP3124007U - 両替機能付料金回収装置、およびゲーム機 - Google Patents

両替機能付料金回収装置、およびゲーム機 Download PDF

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Abstract

【課題】料金として支払われた硬貨が短期間で大量に貯まるのを抑制可能で、料金として支払われた硬貨の一部を両替用硬貨として運用して紙幣化することができる両替機能付料金回収装置と、この両替機能付料金回収装置を備えたゲーム機を提供すること。
【解決手段】ゲーム機は、両替用硬貨を備蓄するためのホッパーが満杯か否かを判断し(S30)、ホッパーが満杯でない場合(S30:NO)、振り分け装置をホッパー31側へ切り替え(S40)、ホッパーが満杯である場合(S30:YES)、振り分け装置を硬貨用金庫側へ切り替える(S50)。したがって、料金として硬貨が投入された場合、ホッパーが満杯でなければ、投入された硬貨は両替用としてホッパーに備蓄され、両替が行われた際に払い出されることになる。硬貨が両替用として払い出されれば、その分だけさらに硬貨の受け入れが可能となる。
【選択図】図6

Description

本考案は、料金回収機能に加えて両替機能をも兼ね備えた両替機能付料金回収装置と、この両替機能付料金回収装置を備えたゲーム機に関する。
従来、アミューズメント施設や喫茶店などの店舗には、硬貨を投入して遊ぶことができる各種業務用ゲーム機が設置されている。
この種の業務用ゲーム機は、多くの場合、ゲーム機の所有者であるリース業者側と設置場所を提供する店舗側とが契約を結んだ上で店舗に設置され、ゲーム機の売り上げやメンテナンスについてはリース業者側で管理を行い、売り上げの一部を設置場所提供代としてリース業者側から店舗側へ支払う、といった形態で運用されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2000−116933号公報
しかし、上記のような運用を行うことを考えると、リース業者側、および店舗側それぞれにおいて、以下に述べるような問題があった。
まず、リース業者側においては、各店舗における売り上げがすべて硬貨になってしまうため、多くの店舗での集金を行うと相当な量の硬貨が集まることなり、硬貨の運搬や銀行での紙幣への両替などに多大な労力がかかるという問題があった。また、売り上げの何割かを店舗側に支払う際には、紙幣での支払いを求められることが多いため、ゲーム機内に貯まった硬貨とは別に、店舗側に支払うための紙幣をあらかじめ用意しなければならず、その分だけ余分に現金を持ち歩かなければならないという問題があった。さらに、ゲーム機の利用頻度が高い店舗においては、硬貨がゲーム機内ですぐに満杯になるため、短期間で何度も集金にしかなければならないという問題もあった。
また、店舗側においては、上述の通り、硬貨でしかゲーム機を利用することができないため、常にある程度は両替用の硬貨を用意しておかなければならない、という問題があった。
さらに、この種のゲーム機に関しては法的な規制があるため、多くの場合、料金として紙幣を投入する仕組みにすることはできなかった。
本考案は、これらの諸問題を解決するためになされたものであり、その目的は、料金として支払われた硬貨が短期間の内に大量に貯まってしまうのを抑制可能で、しかも、料金として支払われた硬貨の一部を両替用硬貨として運用でき、料金として支払われた硬貨の一部を紙幣化することもできる両替機能付料金回収装置と、この両替機能付料金回収装置を備えたゲーム機を提供することにある。
以下、本考案において採用した特徴的構成について説明する。
本考案の両替機能付料金回収装置は、所定額面の硬貨が投入された場合には当該硬貨を料金として回収する一方、所定額面の紙幣が投入された場合には当該紙幣を両替対象として回収し、当該紙幣と同額分の前記硬貨を払い出すように構成された両替機能付料金回収装置であって、料金として投入された硬貨を収納可能な第1,第2の硬貨収納手段と、料金として投入された硬貨を、前記第1の硬貨収納手段へと案内する第1の状態、または、前記第2の硬貨収納手段へと案内する第2の状態に切り替え可能な振り分け手段と、両替対象となる紙幣が投入された場合に、前記第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の中から前記紙幣と同額分の硬貨を払い出す硬貨払出手段と、前記振り分け手段によって前記第1の硬貨収納手段へと案内された硬貨の数、および前記硬貨払出手段によって前記第1の硬貨収納手段から払い出された硬貨の数に基づいて、前記第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の数を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された硬貨の数が、あらかじめ設定された閾値以下である場合には、前記振り分け手段を前記第1の状態に切り替える一方、前記閾値を超えた場合には、前記振り分け手段を前記第2の状態に切り替える切替制御手段とを備えたことを特徴とする。
このように構成された両替機能付料金回収装置において、両替対象となる紙幣が投入された場合には、硬貨払出手段により、第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の中から紙幣と同額分の硬貨を払い出すことができる。また、料金として硬貨が投入された場合、硬貨は第1の硬貨収納手段または第2の硬貨収納手段に収納される。第1の硬貨収納手段または第2の硬貨収納手段のいずれに収納するかは、第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の数に応じて決まる。すなわち、第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の数があらかじめ設定された閾値以下である場合、振り分け手段が第1の状態に切り替えられ、硬貨が第1の硬貨収納手段へと案内される。一方、第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の数が、前記閾値を超えた場合には、振り分け手段が第2の状態に切り替えられ、硬貨が第2の硬貨収納手段へと案内される。
このような両替機能付料金回収装置によれば、料金として投入された硬貨の一部が両替に伴って紙幣となるので、同額を硬貨のみで回収する料金回収装置に比べ、回収される硬貨の枚数を抑制することができる。
したがって、例えば、この両替機能付料金回収装置を備えた業務用ゲーム機であれば、リース契約にて店舗に設置して売り上げの一部を設置場所提供代としてリース業者側から店舗側へ支払うといった形態で運用する際、リース業者側、および店舗側それぞれにおいて、以下に述べるような利点がある。
まず、リース業者側においては、各店舗における売り上げが、両替が行われた分だけは紙幣になるので、売り上げすべてが硬貨となる料金回収装置を備えた業務用ゲーム機とは異なり、多くの店舗での集金を行った場合に集まる硬貨の量を減らすことができる。したがって、硬貨の運搬や銀行での紙幣への両替などに要する労力を減らすことができる。
また、売り上げの何割かをリース業者側から店舗側に支払う際には、両替時に回収した紙幣を使って店舗側への支払いを行うことができる。したがって、料金回収装置内に貯まった硬貨とは別に、店舗側に支払うための紙幣をあらかじめ用意する必要が無く、あるいは、紙幣の用意がいくらかは必要であるとしても、その量を少なくすることができ、その分だけ余分に現金を持ち歩かなくても済むという利点がある。
さらに、ゲーム機の利用頻度が高い店舗においても、両替が行われた分だけ硬貨を回収する能力が回復するので、硬貨のみで料金を回収するものに比べると、硬貨が満杯になる可能性が低くなり、集金の頻度を下げることができるという利点がある。
また、店舗側においては、両替用の硬貨を別に用意しておく必要がなくなるので、面倒な手間がかからない。
加えて、紙幣はあくまでも両替のために投入されるものであって、料金としては硬貨しか投入されないので、例えば業務用ゲーム機のように、料金として紙幣を投入することが規制されている分野においても、問題なく採用することができる。
つまり、本考案によれば、料金として支払われた硬貨が短期間の内に大量に貯まってしまうのを抑制可能で、しかも、料金として支払われた硬貨の一部を両替用硬貨として運用でき、料金として支払われた硬貨の一部を紙幣化することもできる両替機能付料金回収装置を提供することができる。
ところで、前記振り分け装置の具体的構成については様々な形態を考え得るが、一例を挙げれば、前記振り分け装置は、料金として投入された硬貨が起立した状態のまま転がり落ちるように当該硬貨を案内する硬貨通路と、2位置のいずれかに変位する可動部の位置が、駆動信号を与えるといずれか一方の位置から他方の位置に切り替わり、その後、駆動信号を停止しても各位置に変位した状態を維持可能なキープソレノイドと、キープソレノイドに駆動されて、硬貨通路外へ引っ込んだ位置、または、硬貨通路内へ突出した位置に変位する進路変更部材とを備え、進路変更部材が硬貨通路外へ引っ込んだ位置にある場合は、硬貨通路内を転がり落ちる硬貨が進路変更部材に衝突することなく転がり落ちて第1の硬貨収納手段内へ落下する一方、進路変更部材が硬貨通路内へ突出した位置にある場合は、硬貨通路内を転がり落ちる硬貨が進路変更部材に衝突して進路が変更され、当該硬貨が第2の硬貨収納手段内へ落下するように構成されたものを考えることができる。
このように構成された両替機能付料金回収装置であれば、キープソレノイドによって進路変更部材の位置を硬貨通路外へ引っ込んだ位置または硬貨通路内へ突出した位置に保持できるので、位置を切り替える際には電力を消費するものの、その位置を保持する際には電力を消費しないので、励磁/消磁によって位置を切り替えるソレノイドとは異なり、無駄な電力消費を抑制することができる。
さらに、本考案のゲーム機は、本考案の両替機能付料金回収装置を備えたゲーム機である。したがって、本考案の両替機能付料金回収装置について述べた通りの作用、効果を奏するゲーム機となり、料金として支払われた硬貨が短期間の内に大量に貯まってしまうのを抑制可能で、しかも、料金として支払われた硬貨の一部を両替用硬貨として運用でき、料金として支払われた硬貨の一部を紙幣化することもできるようになる。
次に、本考案の実施形態について一例を挙げて説明する。
図1は、本考案の一実施形態として例示するゲーム機の正面図、図2は、同ゲーム機の右側面図である。
このゲーム機1は、テーブル型に構成されたもので、筐体3の上部には天板5が設けられ、筐体3の下部には脚部7が設けられている。天板5の上面側はガラス板によって構成され、このガラス板越しに筐体3内に設けられたゲーム機構が見える構造になっている。
本実施形態の場合、ゲーム機構としては、遊技球が入る入賞口を設けた遊技盤上に遊技球を発射して、遊技球が入賞口に入ったら所定の点数が付与されるゲームを採用している。遊技球は1ゲーム毎に所定個数だけ発射され、各遊技球が入賞口に入った場合は、入賞口毎の点数、あるいは入賞口の組み合わせに応じた点数が付与される。また、入賞口によっては3桁の乱数を表示し、表示された数値に応じた点数が付与される。さらに、それらの合計点数によっては景品メダルが払い出される仕組みも採用している。
ただし、筐体3内に設けられるゲーム機構自体は、どのようなゲーム機構であってもよく、ゲーム機構の具体的な形態は様々なものを考え得る。例えば、実際に上記のような遊技球を発射するゲーム機構以外のゲーム機構であってもよく、より具体的には、モニタに映し出されるキャラクタをボタンで操作して遊ぶ、いわゆるビデオゲームのようなゲーム機構を採用してもよい。
筐体3の正面側には遊技操作部9が設けられ、この遊技操作部9に配設されたボタン類(図示略)を操作して利用者がゲームを楽しむことができるようになっている。
また、ゲーム機1は、両替機能付料金回収装置10を備えている。この両替機能付料金回収装置10は、両替を行うために設けられた構成として、紙幣識別装置11、硬貨払出装置13(本考案でいう硬貨払出手段の一例に相当)、および硬貨払出口15などを備えている。
紙幣識別装置11は、本実施形態の場合、千円紙幣に対応したもので、紙幣投入・返却口11aから投入された紙幣の真贋を、内蔵する磁気センサや光学センサによって鑑定し、投入物が千円紙幣であった場合のみ、その紙幣を紙幣用金庫11bへ受け入れるようになっている。なお、投入物が千円紙幣以外のもの(例えば、紙幣以外のものや額面の異なる紙幣)であった場合、紙幣識別装置11は、紙幣投入・返却口11aから投入物を排出する。
硬貨払出装置13は、紙幣識別装置11に投入された紙幣と同額分の硬貨を払い出す装置で、本実施形態の場合、紙幣投入・返却口11aに千円紙幣を投入すると、硬貨払出装置13から10枚の百円硬貨が硬貨払出口15へ払い出されるようになっている。なお、この硬貨払出装置13の細部の構造については、後で詳しく説明する。
また、この両替機能付料金回収装置10は、ゲーム料金を回収するために設けられた構成として、硬貨識別装置21、振り分け装置23(本考案でいう振り分け手段の一例に相当)、および硬貨用金庫25(本考案でいう第2の硬貨収納手段の一例に相当)などを備えている。
硬貨識別装置21は、本実施形態の場合、百円硬貨に対応したもので、硬貨投入口21aから投入された硬貨の真贋を鑑定し、百円硬貨であった場合のみ硬貨を受け入れるようになっている。なお、百円硬貨以外のもの(例えば、硬貨以外のものや額面の異なる硬貨)が硬貨投入口21aから投入された場合や、投入物が引っかかるなどして返却レバー21bが操作された場合は、投入物が硬貨返却口21cに返却される構造になっている。
振り分け装置23は、硬貨識別装置21が受け入れた硬貨を、硬貨払出装置13または硬貨用金庫25に振り分けるための装置である。詳しくは後述するが、本実施形態においては、硬貨払出装置13に備蓄された両替用硬貨の枚数が、事前に設定された枚数を下回っている場合に、振り分け装置23が硬貨を硬貨払出装置13へと振り分ける。また、硬貨払出装置13に備蓄された両替用硬貨の枚数が、事前に設定された枚数以上になっている場合には、振り分け装置23が硬貨を硬貨用金庫25へと振り分ける。
次に、硬貨払出装置13の細部の構造について、さらに詳しく説明する。
図3は、硬貨払出装置13を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。
硬貨払出装置13は、両替用硬貨を備蓄するためのホッパー31(本考案でいう第1の硬貨収納手段の一例に相当)を備えている。このホッパー31の底面には大径穴33が形成され、この大径穴33の奥に回転盤35が配設されている。
回転盤35は、ホッパー31内の硬貨を1枚ずつ送り出すために設けられた可動体で、パルスモーター37によって回転駆動される構造になっている。この回転盤35には、ちょうど1枚ずる硬貨が嵌り込むような形態とされた小径穴35aが5つ形成され、これら5つの小径穴35aの底が底板39によって塞がれている。回転盤35が回転した際には、小径穴35aに嵌り込んだ硬貨が回転盤35とともに回転しながら、底板39上に形成されたガイド沿いに案内されて徐々に遠心方向へと押し出され、最終的には、上行ガイド部41内へと押し出される。
上行ガイド部41は、硬貨を上方へと案内する部材である。上述の回転盤35によって押し出される硬貨は、上行ガイド部41の下端側にある入口から上行ガイド部41内へと押し込まれる。上行ガイド部41内へ押し込まれた硬貨は、上行ガイド部41内で一列に並び、後から押し込まれた硬貨が先に押し込まれた硬貨を押し上げるかたちで、順に上方へと移動する。
上行ガイド部41内を上方へと移動した硬貨は、引き続いて、前行ガイド部43内へと押し出される。この前行ガイド部43は、硬貨をゲーム機1の正面側へと案内する部材である。前行ガイド部43には、硬貨が前行ガイド部43の出口側への移動を規制する規制部材45が設けられている。
規制部材45は、軸46を中心に回動可能で、常時は、コイルスプリング47によって上方へと引き上げられている。この状態では、前行ガイド部43内にある硬貨の通路が閉鎖され、前行ガイド部43内の硬貨が規制部材45に当接して、それ以上は硬貨が前行ガイド部43の出口側への移動しないようになっている。
一方、上述の回転盤35の回転に伴って硬貨が1枚押し出されると、上行ガイド部41および前行ガイド部43の内部で一列に並んだ硬貨が後から押され、規制部材45に当接している先頭の硬貨が規制部材45を押圧する。この押圧力を受けて、規制部材45はコイルスプリング47を引き延ばしながら徐々に下方へと回動し、硬貨が通過可能となる位置に至る。そして、この状態でさらに先頭の硬貨が後続の硬貨によって押し出されると、後続の硬貨からの押圧力は規制部材45へ伝わらなくなり、引き延ばされたコイルスプリング47からの力よって規制部材45は急速に上方へと回動する。その結果、先頭の硬貨1枚だけが規制部材45によって前方へと弾き飛ばされることになり、この1枚の硬貨が硬貨払出口15から払い出されることになる。なお、実際に硬貨が払い出されたかどうかは、光学式の通過センサ49によって検出可能となっている。
以上のように構成された硬貨払出装置13は、あらかじめ上行ガイド部41および前行ガイド部43の内部に硬貨を充填した状態にしてから使用される。そして、硬貨を払い出す際には、パルスモーター37に駆動信号を与えることにより、回転盤35を回転させる。これにより、5つの小径穴35aに嵌り込んだ硬貨が順に上行ガイド部41へと押し出され、上行ガイド部41および前行ガイド部43の内部に充填されていた硬貨が順に押し出されて、硬貨払出口15から払い出される。所要枚数の硬貨が実際に払い出されたかどうかは、光学式の通過センサ49によって検出され、所要枚数の硬貨が払い出されていない場合は、さらにパルスモーター37に駆動信号を与えることにより、不足分の硬貨を払い出すために必要な角度だけ回転盤35を回転させる。
本実施形態の場合、回転盤35は1回転すると最大で5枚の硬貨を払い出すので、1枚の硬貨を払い出すために必要な角度は72度、10枚の硬貨を払い出すためには回転盤35を2回転させる必要がある。ただし、ホッパー31内の硬貨は、回転盤35に形成された5つの小径穴35aすべてに確実に嵌り込んでいるとは限らないので、回転盤35の回転角だけで正確な枚数の払出を行うことはできない。そこで、通過センサ49により、実際に払い出された硬貨を検出して、その枚数をカウントし、必要に応じてパルスモーター37に追加の駆動信号を与えることにより、正確に所要枚数の硬貨を払い出すのである。
次に、振り分け装置23の細部の構造について、さらに詳しく説明する。
図4は、振り分け装置23を示す図であり、(a)は硬貨を硬貨払出装置13へと案内する第1の状態における平面図、(b)は硬貨を硬貨用金庫25へと案内する第2の状態における平面図、(c)は第1の状態における正面図、(d)は第1の状態における右側面図、(e)は第1の状態における背面図、(f)は第1の状態における左側面図である。
この振り分け装置23は、硬貨識別装置21から受け取った硬貨が起立した状態のまま正面側から背面側へと転がり落ちるように当該硬貨を案内する硬貨通路51と、駆動信号を与えると、図4(a)および同図(b)に示したいずれか一方の状態から他方の状態に切り替わり、その後、駆動信号を停止しても各状態を維持可能なキープソレノイド53と、キープソレノイド53に駆動されて変位する進路変更部材55とを備えている。
硬貨通路51の背面側端部付近は、一方の側壁端部51aが、他方の側壁端部51bや底面端部51cよりも正面側に近い位置で途切れた構造になっていて、ちょうどその位置に貫通孔57が形成されている(図4(f)参照)。そして、進路変更部材55は、キープソレノイド53に駆動されて、硬貨通路51外へ引っ込んだ位置(図4(a)参照)、または、貫通孔57を介して硬貨通路51内へ突出した位置に変位するようになっている。
進路変更部材55が硬貨通路51外へ引っ込んだ位置(図4(a)参照)にある場合、硬貨通路51内を転がり落ちる硬貨は、図4(a)中に二点鎖線の矢印で示したように、進路変更部材55に衝突することなく真っ直ぐに転がり落ち、その結果、硬貨は硬貨払出装置13が備えるホッパー31内へ落下する。
一方、進路変更部材55が硬貨通路51内へ突出した位置(図4(b)参照)にある場合、硬貨通路51内を転がり落ちる硬貨は、図4(b)中に二点鎖線の矢印で示したように、進路変更部材55に衝突して側方へと進路が変更され、その結果、硬貨は硬貨用金庫25内へ落下する。
次に、ゲーム機1の制御系について説明する。
図5は、ゲーム機1の制御系を示すブロック図である。
ゲーム機1は、既に説明した紙幣識別装置11、硬貨払出装置13、硬貨識別装置21、振り分け装置23、遊技操作部9などを備え、これらが制御部61によって制御されるようになっている。
制御部61は、本実施形態の場合、CPU、ROM、RAMなどを備えた単一の制御基板として構成されており、CPUがROMに記憶されたプログラムに従って動作することにより、ゲーム機全体の動作を制御するようになっている。ただし、この種の制御部は、主制御基板の統制下で、複数の制御基板が各種構成に対する制御を分担して実施するようになっていってもよく、例えば、主制御基板と、それ以外の制御基板(例えば、表示制御基板、音声制御基板、ランプ制御基板など)が協働して、ゲーム機全体の動作を制御するようになっていてもよい。
また、上述の通り、本実施形態の場合は、既に説明した通り、遊技球を使ったゲーム機構を採用しているため、制御部61は、遊技球発射装置63、遊技球検出器65、表示部67、景品払出装置69、およびリモコン信号受信部71なども制御するように構成されている。
遊技球発射装置63は、ぱちんこ機等においても採用されている周知のものであり、遊技操作部9でのボタン操作が行われている間は、遊技球を1球ずつ一定間隔で発射することができる。
遊技球検出器65は、金属体の通過を検出可能な通過センサで、これもぱちんこ機等においても採用されている周知のものである。各入賞口に入った遊技球が通過する通出路には、それぞれ遊技球検出器65が設けられ、この遊技球検出器65で金属製の遊技球が通過したことをセンサで検出したら、それに応じて点数を付与する等の処理が行われるようになっている。
表示部67は、LCDや7セグメントLED等によって構成されたもので、乱数の表示やゲームを演出するキャラクターの表示などを行うようになっている。また、ゲーム機1において各種エラーが発生した場合には、そのエラーコードや対処方法の説明文などが表示部67に表示されるようになっている。さらに、ゲーム機1の管理者だけが使用する特殊なモードに移行した場合には、表示部67にゲーム機1で管理する各種管理情報を表示することもできる。管理情報の具体例としては、例えば、紙幣識別装置11に投入された紙幣の枚数、硬貨払出装置13から払い出した硬貨の枚数、硬貨識別装置21に投入された硬貨の枚数、といった入出金情報を挙げることができる。また、遊技球の発射個数、入賞口へ入賞した遊技球の個数、入賞口へ入賞しなかった遊技球の個数、景品払出装置69からの景品払い出し個数、といったゲーム情報を挙げることができる。
音声出力部68は、ゲームを演出する効果音を発生させるものである。また、ゲーム機1において各種エラーが発生した場合には、その対処方法についての説明が音声で流れるようになっている。
景品払出装置69は、本実施形態の場合、景品としてメダルを払い出す装置を採用しており、具体的な構成は、硬貨払出装置13と類似のものとなっている。
リモコン信号受信部71は、ゲーム機1とは別体のリモコン73から無線送信されてくる信号を受信する装置である。
リモコン73は、ゲーム機1の管理者が所持する装置で、上述した各種管理情報を表示部67に表示させたい場合は、リモコン73での操作により、ゲーム機1はゲーム機1の管理者だけが使用できる特殊なモードに移行するようになっている。
なお、上記遊技球発射装置63、遊技球検出器65、表示部67、音声出力部68、景品払出装置69、リモコン信号受信部71などの構成は、いずれも必須の構成ではなく、ゲーム機構の具体的な構成は任意に変更可能である。
より具体的な例を挙げれば、例えば、上述したビデオゲームのようなゲーム機構を採用している場合、遊技球発射装置63や遊技球検出器65などは不要である。また、景品としてメダル以外のものを払い出す構成を採用しても構わないので、景品払出装置69の具体的構成は、メダルを払い出す装置に限定されるものではない。例えば、プリペイドカードや各種チケット類を景品として払い出すのであれば、そのような景品を払い出すための装置で代替することができる。さらに、景品を払い出すこと自体も必須ではないので、景品の払い出しを行わないゲーム機であれば、景品払出装置69自体を省略しても構わない。また、音声を出力しないゲーム機であれば、音声出力部68は不要である。さらに、リモコン73以外の仕組み(例えば、ゲーム機における鍵の操作や暗証番号操作)で管理情報を見ることができるゲーム機であれば、リモコン信号受信部71は不要である。あるいは、管理情報を見るための仕組みそのものを持たないゲーム機である場合も、リモコン信号受信部71は不要である。
次に、制御部61において実行される処理について、図6〜図8のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、ゲーム機1の電源スイッチを投入すると、制御部61において実行される処理である。
この処理を開始すると、制御部61は、まず、紙幣用金庫11bが満杯か否かを判断する(S10)。S10の処理において、紙幣用金庫11bが満杯であるか否かは、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリまたはNVRAMなど)に記憶された収納紙幣数Bに基づいて判断される。収納紙幣数Bは、紙幣用金庫11bに収納された紙幣の枚数を示す値で、紙幣用金庫11bから紙幣が取り出された時にリセット(ゼロクリア)され、その後、後述する処理の中で紙幣が投入される毎に1ずつ加算される。本実施形態の場合、紙幣用金庫11bには最大で400枚の紙幣を収納できるので、収納紙幣数Bが400以下の場合は紙幣用金庫11bが満杯でないと判断される。
S10の処理において紙幣用金庫11bが満杯でないと判断された場合(S10:NO)、制御部61は、硬貨用金庫25が満杯か否かを判断する(S20)。S20の処理において、硬貨用金庫25が満杯であるか否かは、不揮発性メモリに記憶された収納硬貨数Cに基づいて判断される。収納硬貨数Cは、硬貨用金庫25に収納された硬貨の枚数を示す値で、硬貨用金庫25から硬貨が取り出された時にリセット(ゼロクリア)され、その後、後述する処理の中で硬貨が硬貨用金庫25に振り分けられる毎に1ずつ加算される。本実施形態の場合、硬貨用金庫25には最大で1000枚の硬貨を収納できるので、収納硬貨数Cが1000以下の場合は硬貨用金庫25が満杯でないと判断される。
S20の処理において硬貨用金庫25が満杯でないと判断された場合(S20:NO)、制御部61は、硬貨払出装置13のホッパー31が満杯か否かを判断する(S30)。S30の処理において、ホッパー31が満杯であるか否かは、不揮発性メモリに記憶された両替用硬貨数Hに基づいて判断される。両替用硬貨数Hは、ホッパー31に収納された硬貨の枚数を示す値で、例えば、200枚の硬貨を両替用として備蓄した場合であれば、両替用硬貨数Hには初期値200がセットされ、その後、後述する処理の中で硬貨がホッパー31に振り分けられる毎に1ずつ加算され、両替が行われる毎に10ずつ減算される。本実施形態の場合、ホッパー31には最大で200枚の両替用硬貨を備蓄できるので、両替用硬貨数Hが200以下の場合は、ホッパー31が満杯でないと判断される。
S30の処理においてホッパー31が満杯でないと判断された場合(S30:NO)、制御部61は、振り分け装置23をホッパー31側へ切り替える(S40)。このS40の処理は、具体的には、振り分け装置23が備えるキープソレノイド53に駆動信号を与える処理になる。振り分け装置23がホッパー31側または硬貨用金庫25側のいずれへ切り替わっているのかについては、本実施形態の場合、制御部61が備える不揮発性メモリにフラグとして記憶されているので、このフラグに基づいて振り分け装置23がホッパー31側へ切り替わっているか否かを判定し、ホッパー31側へ切り替わっていない場合にのみ、キープソレノイド53に対して駆動信号を与えている。ただし、振り分け装置23がホッパー31側へ切り替わっている状態で、振り分け装置23をホッパー31側へ切り替えるための駆動信号をキープソレノイド53にさらに与えたとしても、余計な電力を消費する点を除けば実害はないので、振り分け装置23の状態を判定することなく、キープソレノイド53に対して単に駆動信号を与えるようにしてもよい。以上のようなS40の処理により、振り分け装置23は図4(a)に示した第1の状態に切り替わるので、以降、振り分け装置23によって案内される硬貨は、硬貨払出装置13が備えるホッパー31へと振り分けられる状態になる。
一方、S30の処理においてホッパー31が満杯であると判断された場合(S30:YES)、制御部61は、振り分け装置23を硬貨用金庫25側へ切り替える(S50)。このS50の処理も、S40の処理と同様、振り分け装置23が備えるキープソレノイド53に駆動信号を与える処理であり、フラグに基づいて必要な場合にのみ駆動信号を与えるように構成してある点、フラグを利用することなく単に駆動信号を与えるように構成しても構わない点も、S40の処理と同様である。このようなS50の処理により、振り分け装置23は図4(b)に示した第2の状態に切り替わるので、以降、振り分け装置23によって案内される硬貨は、硬貨用金庫25へと振り分けられる状態になる。
なお、これらS30〜S50の処理を実行する制御部61は、本考案でいう算出手段に相当する。
こうしてS40またはS50の処理を終えたら、制御部61は、処理対象となるイベントが発生するまで待機する(S60)。ここで、利用者が両替のために紙幣を投入したり、ゲーム料金として硬貨を投入したりすれば、処理対象となるイベントが発生したことになるので、S60の処理を抜けることになる。なお、利用者が遊技操作部9でゲーム関連の操作を行った場合や、管理者がリモコン73で操作を行い、その操作に応じた信号をリモコン信号受信部71で受信した場合も、処理対象となるイベントが発生したことになるので、S60の処理を抜けることになる。
S60の処理を抜けた場合、制御部61は、紙幣投入が行われたか否かを判断する(S70)。ここで、紙幣投入が行われていると判断された場合(S70:YES)、紙幣投入時処理を実行する(S80)。このS80の処理については、後から詳しく説明する。そして、S80の処理を終えたら、S10の処理へと戻り、これにより、S10以降の処理が繰り返されることになる。
一方、S70の処理において、紙幣投入が行われていないと判断された場合(S70:NO)、制御部61は、硬貨投入が行われたか否かを判断する(S90)。ここで、硬貨投入が行われていると判断された場合(S90:YES)、硬貨投入時処理を実行する(S100)。このS100の処理については、後から詳しく説明する。そして、S100の処理を終えたら、S10の処理へと戻り、これにより、S10以降の処理が繰り返されることになる。
なお、S90の処理において、硬貨投入が行われていないと判断された場合(S90:NO)、制御部61は、その他の処理を実行する(S110)。このS110の処理には、利用者が遊技操作部9でゲーム関連の操作を行った場合に実行すべき処理や、管理者がリモコン73で操作を行い、その操作に応じた信号をリモコン信号受信部71で受信した場合に実行すべき処理などが含まれる。ただし、これらの処理は、本考案の要部には直接関連しない処理となるので、これ以上の詳細な説明は省略する。そして、S110の処理を終えたら、S10の処理へと戻り、これにより、S10以降の処理が繰り返されることになる。
また、S10の処理において紙幣用金庫11bが満杯であると判断された場合(S10:YES)、あるいは、S20の処理において硬貨用金庫25が満杯であると判断された場合(S20:YES)、制御部61は、エラーを報知して(S120)、本処理を終了する。このS120の処理により、表示部67には、エラーコードや対処方法の説明文などが表示され、同時に、音声出力部68から、対処方法についての説明が音声で流れる。
ちなみに、通常は、紙幣用金庫11bや硬貨用金庫25が満杯になる前に、余裕を持って料金を回収できるようにゲーム機1が運用される。したがって、ゲーム機1が通常通りに運用されていれば、紙幣用金庫11bや硬貨用金庫25が満杯になることはない。それにもかかわらず、紙幣用金庫11bや硬貨用金庫25が満杯になった場合は、料金回収スケジュールの見直しを含めた対処が必要なので、S120の処理によるエラーを報知した場合は、以後、ゲーム機1の運用は、管理者が必要な対処を行うまで一時的に中止される。
さて次に、上記S80の処理に相当する紙幣投入時処理について、図7のフローチャートに基づいて説明する。
紙幣投入時処理を開始すると、制御部61は、硬貨払出装置13のホッパー31に両替用硬貨があるか否かを判断する(S210)。S210の処理において、ホッパー31に両替用硬貨があるか否かは、不揮発性メモリに記憶された両替用硬貨数Hに基づいて判断される。本実施形態の場合、両替機構は1枚の千円紙幣が投入されると10枚の百円硬貨を払い出すように構成されているため、S210の処理では、両替用硬貨数Hに基づいて、H≧10であればホッパー31に両替用硬貨があると判断し、H<10であればホッパー31に両替用硬貨がないと判断することになる。
S210の処理において両替用硬貨があると判断された場合(S210:YES)、制御部61は、硬貨の払出を行う(S220)。このS220の処理では、制御部61から硬貨払出装置13のパルスモーター37に対して駆動信号が与えられ、これにより、硬貨が払い出されることになる。実際に払い出された硬貨の枚数は、既に説明した通り、通過センサ49によって検出することができるので、S220の処理では、10枚の硬貨を払い出したことが通過センサ49によって検出されるまで、パルスモーター37に駆動信号が与えられる。
そして、S220の処理が完了したら、両替用硬貨数Hから10を減算し(S230)、収納紙幣数Bに1を加算して(S240)、紙幣投入時処理を終了する。
一方、S210の処理において両替用硬貨がないと判断された場合(S210:NO)、制御部61は、紙幣識別装置11に対して紙幣の返却を指令し(S250)、エラーを報知して(S260)、紙幣投入時処理を終了する。このS260の処理により、表示部67には、エラーコードや対処方法の説明文などが表示され、同時に、音声出力部68から、対処方法についての説明が音声で流れる。
ちなみに、S260の処理によるエラーを報知した場合、両替はできないことになるが、ゲーム自体を行うことはできるので、S260の処理では、両替ができない状態であることを報知するとともに、店員への両替依頼を促す説明が報知される。したがって、この説明を見た利用者は、必要に応じて店員に両替を依頼し、ゲームを楽しむことができる。
さて次に、上記S100の処理に相当する硬貨投入時処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
硬貨投入時処理を開始すると、制御部61は、振り分け装置23による硬貨の振り分け先が、硬貨払出装置13のホッパー31であるか硬貨用金庫25であるかを判断する(S310)。振り分け装置23がホッパー31側または硬貨用金庫25側のいずれへ切り替わっているのかについては、既に説明した通り、制御部61が備える不揮発性メモリにフラグとして記憶されているので、S310の処理では、フラグに基づいて振り分け先がホッパー31であるか硬貨用金庫25であるかを判断する。
S310の処理において振り分け先がホッパー31であると判断された場合(S310:ホッパー)、制御部61は、両替用硬貨数Hに1を加算する(S320)。なお、このS320の処理、および上述のS230の処理を実行する制御部61は、本考案でいう算出手段に相当する。
一方、S310の処理において振り分け先が硬貨用金庫25であると判断された場合(S310:金庫)、制御部61は、収納硬貨数Cに1を加算する(S330)。
そして、S320またはS330の処理を終えたら、制御部61は、累計投入硬貨数Tに1を加算する(S340)。累計投入硬貨数Tは、硬貨識別装置21の硬貨投入口21aに投入された硬貨の数を累計するためのカウンタで、制御部61が備える不揮発性メモリに記憶されている。この累計投入硬貨数Tは、ゲーム機1から料金を回収する際にリセット(ゼロクリア)され、その後、硬貨が投入される毎にS340の処理によって1ずつ加算される。
続いて、制御部61は、ゲーム可能回数Gに1を加算する(S350)。ゲーム可能回数Gは、利用者がゲームを楽しむことができる残り回数に相当し、硬貨が投入される毎にS350の処理によって1ずつ加算され、その後、S110の処理の中で利用者が1ゲームを実行する毎に1ずつ減算される。また、ゲーム可能回数Gは、S110の処理の中でゲームでの得点に応じて加算される場合もある。そして、S350の処理を終えたら、硬貨投入時処理を終了する。
なお、ゲーム機1の管理者は、リモコン73を操作することにより、表示部67に収納紙幣数B、収納硬貨数C、両替用硬貨数H、累計投入硬貨数Tなどの値を管理情報として表示させることができる。これにより、ゲーム機1の管理者は、ゲーム料金として投入された金額(本実施形態の場合、累計投入硬貨数T×100円)や、その時点で備蓄されている両替用硬貨の数H、両替によって回収された紙幣の枚数Bなどを知ることができる。
最初に200枚の硬貨を両替用として備蓄してあった場合、両替用硬貨数Hを見て両替用の硬貨が減っているかどうかを判断でき、不足分があれば硬貨用金庫25から取り出してホッパー31に補充することにより、ホッパー31内の硬貨備蓄量を200枚に戻すことができる。
その上で、硬貨用金庫25と紙幣用金庫11bから回収される金額の合計は、ゲーム料金として投入された金額(本実施形態の場合、累計投入硬貨数T×100円)は一致するはずなので、両者を照合することによって売り上げ金額を確認することができる。
以上説明したように、上記ゲーム機1によれば、両替機能付料金回収装置10を備えているので、料金として投入された硬貨の一部が、両替用硬貨としてホッパー31へと供給され、両替に伴って紙幣と交換されることになる。したがって、同額の料金を硬貨のみで回収する料金回収装置に比べ、回収される硬貨の枚数を抑制することができる。
よって、このような両替機能付料金回収装置10を備えたゲーム機1であれば、リース契約にて店舗に設置して売り上げの一部を設置場所提供代としてリース業者側から店舗側へ支払うといった形態で運用する際、リース業者側、および店舗側それぞれにおいて、以下に述べるような利点がある。
まず、リース業者側においては、各店舗における売り上げが、両替が行われた分だけは紙幣になるので、売り上げすべてが硬貨となる料金回収装置を備えたゲーム機とは異なり、多くの店舗での集金を行った場合に集まる硬貨の量を減らすことができる。したがって、硬貨の運搬や銀行での紙幣への両替などに要する労力を減らすことができる。
また、売り上げの何割かをリース業者側から店舗側に支払う際には、両替時に回収した紙幣を使って店舗側への支払いを行うことができる。したがって、売り上げすべてが硬貨となる料金回収装置とは異なり、料金回収装置内に貯まった硬貨とは別に、店舗側に支払うための紙幣をあらかじめ用意する必要が無く、あるいは、紙幣の用意がいくらかは必要であるとしても、その量を少なくすることができ、その分だけ余分に現金を持ち歩かなくても済むという利点がある。
さらに、ゲーム機の利用頻度が高い店舗においても、両替が行われた分だけ硬貨を回収する能力が回復するので、硬貨のみで料金を回収するものに比べると、硬貨が満杯になる可能性が低くなり、集金の頻度を下げることができるという利点がある。
また、店舗側においては、ゲーム機1での両替が可能となることから、両替用の硬貨を別に用意しておく必要がなくなるので、面倒な手間がかからない。
加えて、紙幣はあくまでも両替のために投入されるものであって、料金としては硬貨しか投入されないので、業務用ゲーム機のように、料金として紙幣を投入することが規制されている分野においても、上記両替機能付料金回収装置10であれば、問題なくゲーム機1にいて採用することができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、硬貨払出装置13や振り分け装置23について、具体的な形態を例示して説明を行ったが、同等な機能を実現することができれば、細部の具体的形態については特に限定されない。
また、上記実施形態では、テーブル型のゲーム機を例示したが、アップライト型のゲーム機など、ゲーム機の具体的形態についても限定されない。
本考案の一実施形態として例示するゲーム機の正面図。 本考案の一実施形態として例示するゲーム機の右側面図。 硬貨払出装置を示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 振り分け装置を示し、(a)は硬貨を硬貨払出装置へと案内する第1の状態における平面図、(b)は硬貨を硬貨用金庫へと案内する第2の状態における平面図、(c)は第1の状態における正面図、(d)は第1の状態における右側面図、(e)は第1の状態における背面図、(f)は第1の状態における左側面図。 ゲーム機の制御系を示すブロック図。 制御部において実行される主処理のフローチャート。 制御部において実行される紙幣投入時処理のフローチャート。 制御部において実行される硬貨投入時処理のフローチャート。
符号の説明
1・・・ゲーム機、3・・・筐体、5・・・天板、7・・・脚部、9・・・遊技操作部、10・・・両替機能付料金回収装置、11・・・紙幣識別装置、11a・・・紙幣投入・返却口、11b・・・紙幣用金庫、13・・・硬貨払出装置、15・・・硬貨払出口、21・・・硬貨識別装置、21a・・・硬貨投入口、21b・・・返却レバー、21c・・・硬貨返却口、23・・・振り分け装置、25・・・硬貨用金庫、31・・・ホッパー、33・・・大径穴、35・・・回転盤、35a・・・小径穴、37・・・パルスモーター、39・・・底板、41・・・上行ガイド部、43・・・前行ガイド部、45・・・規制部材、46・・・軸、47・・・コイルスプリング、49・・・通過センサ、51・・・硬貨通路、51a,51b・・・側壁端部、51c・・・底面端部、53・・・キープソレノイド、55・・・進路変更部材、57・・・貫通孔、61・・・制御部、63・・・遊技球発射装置、65・・・遊技球検出器、67・・・表示部、68・・・音声出力部、69・・・景品払出装置、71・・・リモコン信号受信部、73・・・リモコン。

Claims (3)

  1. 所定額面の硬貨が投入された場合には当該硬貨を料金として回収する一方、所定額面の紙幣が投入された場合には当該紙幣を両替対象として回収し、当該紙幣と同額分の前記硬貨を払い出すように構成された両替機能付料金回収装置であって、
    料金として投入された硬貨を収納可能な第1,第2の硬貨収納手段と、
    料金として投入された硬貨を、前記第1の硬貨収納手段へと案内する第1の状態、または、前記第2の硬貨収納手段へと案内する第2の状態に切り替え可能な振り分け手段と、
    両替対象となる紙幣が投入された場合に、前記第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の中から前記紙幣と同額分の硬貨を払い出す硬貨払出手段と、
    前記振り分け手段によって前記第1の硬貨収納手段へと案内された硬貨の数、および前記硬貨払出手段によって前記第1の硬貨収納手段から払い出された硬貨の数に基づいて、前記第1の硬貨収納手段に収納された硬貨の数を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された硬貨の数が、あらかじめ設定された閾値以下である場合には、前記振り分け手段を前記第1の状態に切り替える一方、前記閾値を超えた場合には、前記振り分け手段を前記第2の状態に切り替える切替制御手段と
    を備えたことを特徴とする両替機能付料金回収装置。
  2. 前記振り分け装置は、
    料金として投入された硬貨が起立した状態のまま転がり落ちるように当該硬貨を案内する硬貨通路と、
    2位置のいずれかに変位する可動部の位置が、駆動信号を与えるといずれか一方の位置から他方の位置に切り替わり、その後、駆動信号を停止しても各位置に変位した状態を維持可能なキープソレノイドと、
    キープソレノイドに駆動されて、硬貨通路外へ引っ込んだ位置、または、硬貨通路内へ突出した位置に変位する進路変更部材とを備え、
    進路変更部材が硬貨通路外へ引っ込んだ位置にある場合は、硬貨通路内を転がり落ちる硬貨が進路変更部材に衝突することなく転がり落ちて第1の硬貨収納手段内へ落下する一方、進路変更部材が硬貨通路内へ突出した位置にある場合は、硬貨通路内を転がり落ちる硬貨が進路変更部材に衝突して進路が変更され、当該硬貨が第2の硬貨収納手段内へ落下する
    ことを特徴とする請求項1に記載の両替機能付料金回収装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の両替機能付料金回収装置を備えたゲーム機。
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