JP3123908B2 - バタフライ弁の弁体 - Google Patents

バタフライ弁の弁体

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JP3123908B2
JP3123908B2 JP07305027A JP30502795A JP3123908B2 JP 3123908 B2 JP3123908 B2 JP 3123908B2 JP 07305027 A JP07305027 A JP 07305027A JP 30502795 A JP30502795 A JP 30502795A JP 3123908 B2 JP3123908 B2 JP 3123908B2
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Inventor
利治 田中
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株式会社巴技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、耐腐食性、耐熱性を
備えたバタフライ弁の弁体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バタフライ弁の弁体を樹脂で形成
したものは公知であり、特開昭62−62061号公報
等に開示されている。現在、耐腐食性、耐熱性を有する
樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)が広く知られているが、この樹脂は高価であり、か
つ成形が困難であるため、バタフライ弁の弁体を成形す
るには適していない。又、特開昭62−62061号公
報に開示された弁体は、芯材の外周面に樹脂層を被覆す
る構造であるため、通常の弁体の製造方法により芯材を
形成し、この芯材の外周面に樹脂をコーティングする工
程が加わる結果、製造コストが上昇して高価となってし
まう欠点がある。バタフライ弁の弁体は、上下の弁棒で
支持して圧力を支え、中央部に最大の曲げ応力を発生さ
せるようになっているため、中央部の断面係数Zを高く
する必要があり、このために中央部の厚みをあつくする
と弁体の重量が増加してくる。特に、樹脂をコーティン
グした弁体では、芯材のみが曲げ応力の負担メンバーで
あるため、中央部の厚みを増加しなければ成らず、重量
層が避けられなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、芯材の製
造並びに樹脂層の被覆工程の時間を短縮して、製造コス
トを節減すると共に、弁体の重量を削減可能としたバタ
フライ弁の弁体を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、断面円弧状の芯板を内部に
空洞部が形成されるように接合して芯体を形成し、該芯
体の直径方向に弁棒を軸支するための軸受体を取り付
け、該芯体と軸受体の外周面を樹脂層で被覆すると共
に、芯体に孔を形成して、芯体の外周面を被覆する樹脂
層の樹脂を空洞内に充填し、樹脂の成形圧力で中空の芯
体が変形しないようにしたことを特徴とする。
【0005】
【0006】更に、軸受体が一本の棒状体からなり、そ
の両端に弁棒を軸支自在としたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつこの発明
の好ましい実施の形態を詳細に説明する。この発明は、
内部に円筒状の流路を貫穿した弁本体内に円盤状の弁体
を回転自在に軸支し、弁本体の内周面と弁体の外周縁と
の間にゴム状弾性を有するシートリングと称せられる弾
性密封材を介在させて、弁体の回動により流路を開閉す
るようにしたバタフライ弁の弁体であって、金属製の芯
体(1)と該金属製の芯体の外周面に被覆される樹脂層
(2)とから成る。芯体(1)は、プレス成形又は鍛造によ
り形成された断面円弧状の二枚の芯板(1a)(1b)を中央部
に空洞部(3)が形成されるように接合して成る。樹脂層
(2)を形成する樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ナイロン(PA)等の樹脂或いはその他の樹脂を
用いることが出来、好ましくは射出成形により芯体(1)
の外周面に被覆される。
【0008】芯体(1)を構成する芯板(1a)(1b)はその中
央部に半円形の凹溝(4)が形成されており、該凹溝(4)
は、接合されるとき円形の開孔(5)になる。又、芯板(1
a)(1b)の外周縁には、芯体部位置決め用の半円形の切欠
部(6)が形成される。前記円形の開孔(5)には、弁棒を
軸支するための軸受体(7)が嵌挿、固着され、弁棒を軸
支自在である。芯体(1)は、断面円弧状の芯板(1a)(1b)
を接合して、中央部を外方に膨出した凸形状にし、内部
に空洞部(3)を形成した構造であるため、重量を軽減す
ることが出来ると共に、断面係数を高くし強度を向上す
ることが出来る。又、プレス成形若しくは鍛造により成
形できるため、製造が容易となる。軸受体(7)の一方(7
a)は、外部のアクチュエータに連結される駆動側の弁棒
を軸支する軸受体であって、角穴、セレーション等の廻
り止め構造となっており、他方の軸受体(7b)は遊動側
の弁棒を軸支する。
【0009】樹脂層(2)は、芯体(1)の外周面に射出成
形により被覆され、弁体の外周面形状及び寸法を規定す
る。樹脂層は、芯体(1)並びに軸受体(7)の外周面を層
状に被覆する。図1〜9の構造では、樹脂層(2)は、芯
体(1)の外面に層状に被覆され、芯体(1)の内部の空洞
部(3)は、樹脂が充填されていない状態である。又、図
10〜16に示すように、芯板(1a)(1b)に孔(8)を穿孔
し、樹脂の射出時に芯体(1)内の空洞部(3)にも樹脂を
充填し樹脂層(2)と一体化しても良い。孔(8)の数、大
きさ、形状は特に限定されない。
【0010】又、弁棒を軸支するための軸受体(7)は、
図17〜23に示すように、駆動側と遊動側とを一体化
した一本の棒状の軸受体(7c)とし、芯体(1)の中心に挿
通、固着しても良い。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、芯体の形成と樹脂層
の被覆との時間を短縮することが出来ると共に、芯体の
内部を空洞化してあるので軽量化を図ることが出来る。
又、芯体の中央部の断面係数を高くできるため、弁体中
央部の曲げ応力を大きくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる芯体の外観斜視図
【図2】この発明にかかる弁体の一部を切り欠いだ外観
斜視図
【図3】芯体の分解斜視図
【図4】芯体の正面図
【図5】図4A−A’線に沿った断面図
【図6】図4B−B’線に沿った断面図
【図7】弁体の正面図
【図8】図7C−C’線に沿った断面図
【図9】図7DーD’線に沿った断面図
【図10】この発明の一変形にかかる弁体の一部を切り
欠いだ外観斜視図
【図11】同変形にかかる弁体の正面図
【図12】図12E−E’線に沿った断面図
【図13】図12F−F’線に沿った断面図
【図14】同変形にかかる芯体の正面図
【図15】図14G−G’線に沿った断面図
【図16】図14H−H’線に沿った断面図
【図17】この発明の他の変形にかかる弁体の一部を切
り欠いだ外観斜視図
【図18】同変形にかかる弁体の正面図
【図19】図18I−I’線に沿った断面図
【図20】図18J−J’線に沿った断面図
【図21】同変形にかかる芯体の正面図
【図22】図21K−K’線に沿った断面図
【図23】図21L−L’線に沿った断面図
【符号の説明】
(1)芯体 (1a)芯板 (1b)芯板 (2)樹脂層 (3)空洞部 (4)凹溝 (5)開孔 (6)切欠部 (7)軸受体 (8)孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−105373(JP,A) 特開 昭61−223376(JP,A) 特開 昭62−62061(JP,A) 実開 昭56−25872(JP,U) 実開 昭57−145868(JP,U) 実開 平7−10637(JP,U) 実開 平5−34363(JP,U) 実開 昭55−122562(JP,U) 特公 平4−68506(JP,B2) 実公 平3−1664(JP,Y2) 実公 平7−4371(JP,Y2) 実公 平3−55009(JP,Y2) 実公 昭45−11167(JP,Y1) 実公 昭48−25707(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 1/16 - 1/226

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面円弧状の芯板を内部に空洞部が形成さ
    れるように接合して芯体を形成し、該芯体の直径方向に
    弁棒を軸支するための軸受体を取り付け、該芯体と軸受
    体の外周面を樹脂層で被覆すると共に、芯体に孔を形成
    して、芯体の外周面を被覆する樹脂層の樹脂を空洞内に
    充填し、樹脂の成形圧力で中空の芯体が変形しないよう
    したことを特徴とするバタフライ弁の弁体。
  2. 【請求項2】軸受体が一本の棒状体からなり、その両端
    に弁棒を軸支したことを特徴とする請求項1記載の弁
    体。
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