JP3123803U - 送液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
プランジャポンプによる円滑な送液とプランジャシールの長寿命化を図る。
【解決手段】
表面を酸化物半導体(ジルコニア)で形成したプランジャ9を使用し、プランジャ9の表面に紫外線を照射する紫外線ランプLを設ける。紫外線照射によりプランジャ9の表面の酸化物半導体(ジルコニア)は光触媒として作用し、優れた親水性を示す。親水性となったプランジャ9の表面には、水膜が形成されやすくなり、円滑な送液が可能となる。また、析出しやすい溶質を含んだ水溶液を送液する場合にもプランジャ表面の乾燥が起こりにくく、塩の析出によるプランジャシールの損傷を防ぎシールの寿命が長くなる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、プランジャを内蔵し、このプランジャを往復駆動させて送液する送液装置に関し、さらに詳細には種々の液体を送液して分析を行なう液体クロマトグラフ用送液装置に関する。
従来より、液体クロマトグラフ用送液装置の機構としては、主にプランジャ方式の送液装置(以下、「送液装置」)が多く採用されている(特許文献1等)。送液装置の主要部品であるプランジャの材質に求められる特性としては耐薬品性があること、プランジャと摺動するシールの摩耗を抑えるためプランジャ表面を平滑に製作できることが挙げられる。この特性を満たす材料として、サファイア、ジルコニアセラミックが多く使用されている。
以下、図3にしたがって従来の送液装置の構造を説明する。図3に示すカム軸7およびカム12がモータ(図示せず)の回転軸に接続されて回転する。カム12にはカムフォロワ13が外接しており、カム12の回転によってカムフォロワ13も回転する。カムフォロワ13と滑動するフォロワ軸3は円筒形状のクロスヘッド6と固着されているので、カム12の回転はポンプヘッド4に滑合しているクロスヘッド6の直線往復運動に変換される。クロスヘッド6はバネ5により常に図の右方向(カム12側)に付勢されているのでカム12とカムフォロワ13は常に係合を保っている。クロスヘッド6には円筒形状のプランジャ9が軸芯上に延設されており、プランジャ9の往復運動によって作動流体室Vの容積が周期的に増減する。
ポンプヘッド4とシール11とプランジャ9で囲まれた作動流体室Vの容積がプランジャ9の右方への移動によって増大する期間に、作動流体は図の下方から作動流体室Vに吸入される。送液される作動流体の流れの方向を図3の下方から上方のみに限定するために逆止弁1および逆止弁8が挿入されており、この期間は図の上方からの作動流体の吸入は逆止弁1により防止されている。容積が減少する期間は図の下方への作動流体の流出が逆止弁8により防止されるので、作動流体は図の上方に逆止弁1を通過して吐出される。作動流体室V内の作動流体のクロスヘッド6方向への漏出はプランジャ9を囲む円環形状のシール11により防止される。
作動流体が緩衝液等の固形物を溶かしたものである場合には、ある期間の使用によってその塩等がプランジャ9の表面に析出しシール11との円滑な滑動を阻害するので、洗浄流路2には定期的に蒸留水など塩等を溶解する洗浄液を流すかまたは洗浄液を封入して、塩等を除去し円滑な滑動を回復または維持する必要がある。洗浄液の外部への漏出はシール10とシール11により防止される。
しかしながら、前述のような定期的な作業は煩雑であり、操作者は作業を怠りがちである。その結果、塩が析出してシールの劣化を引き起こす。そこで、プランジャに用いる材料を多孔質化し、微細な穴の中に水分を保持することでプランジャ表面が乾燥状態になった時もさらに水分を保持し、塩の析出を防ぐ試みもなされている(特許文献2)。
特開2004−60513号公報 特開平10−206405号公報
送液装置による円滑な送液動作のため、また、シールの長寿命化のためにプランジャとシールの間(摺動面)に均一な流体膜を形成しなければならない。液体クロマトグラフでは、高圧下(数十MPa)で多種多様な作動流体(移動相)が使用されるので、均一な流体膜を形成することが困難である。特に逆相系で多用される水系溶媒については、プランジャに用いられる材質が撥水作用を有し、流体膜が形成され難い。また、経験的に、移動相を水として使用する液体クロマトグラフシステムではシールの磨耗が早いことが知られている。
本考案は上記課題に鑑みて鋭意研究の結果なされたものであり、プランジャ表面に均一な流体膜を形成するためのものである。すなわち、本考案は、酸化物半導体からなる表面を有するプランジャと、前記プランジャの表面に紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、前記プランジャを往復運動させて作動流体を送液することを特徴とする。プランジャの表面は、酸化物半導体の1つであるジルコニアであることを特徴とする。
プランジャに紫外線を照射する紫外線照射部(例えば紫外線ランプ)を設けることで、プランジャ表面のジルコニアが酸化物半導体光触媒として機能する。
さらに、本考案に係る送液装置は、紫外線照射部の点灯/消灯を切換える切換部を有することを特徴とする。
紫外線ランプをON/OFFするスイッチを設けることで、水系移動相を使用するときは紫外線ランプをONにして紫外線を照射し、有機溶媒等の疎水性移動相を使用するときは紫外線ランプをOFFにしてを照射しないようにすることができる。
紫外線を照射された酸化物半導体光触媒は高い親水性を示すので、プランジャ表面に均一な水膜が形成される。均一な水膜が形成されたプランジャにより円滑な送液動作が行なわれ、析出しやすい溶質を含んだ水溶液を送液する場合にもプランジャ表面の乾燥が起こりにくくなる。プランジャ表面が乾燥しにくくなることで、塩の析出が抑制され、プランジャシールの損傷を防ぎ、シールの長寿命化を図ることができる。水系の移動相を利用するときにのみ紫外線ランプを照射するようにすることで、多様な用途に対応することが可能となり、また、紫外線ランプの長寿命化を図ることができる。
液体クロマトグラフ用送液装置を例に、本考案の送液装置を図1を参照しつつ説明する。図1において図3と同一の番号または記号を付する部品は図3と同一である。カム軸7の周囲を回転するカム12の回転運動はカムフォロワ13の回転およびクロスヘッド6の直線往復運動を介してクロスヘッド6と固着しているプランジャ9の直線往復運動を生じ、作動流体室Vの容積を周期的に増減させる。作動流体室Vを経由する作動流体の流れの方向は逆止弁8および逆止弁1により図の下方から上方へのみ行われるので、作動流体は作動流体室Vの容積が増大する期間は逆止弁8を通過して下方より作動流体室Vへ導入され、作動流体室Vの容積が減少する期間は逆止弁1を通過して上方へ吐出される。
本考案に係る送液装置では、プランジャ9の表面に紫外線を照射する紫外線ランプLが設けられている。紫外線を発するものであれば、小型のものでもよい。例えば直径3mm程度の紫外線ランプを入手することが可能であるので、小型の送液装置にも紫外線ランプを設置することができる。
紫外線ランプLはプランジャ9の表面に紫外線を照射する。作動流体室Vの容積が最も減少する状態(プランジャ9が最も前進した位置、図2(a))では、プランジャ9のクロスヘッド6に近い側に紫外線が照射される。図中、プランジャ9上に示した斜線部は紫外線照射により改質された部分を示している。カム12が回転し、プランジャ9の動作を作動流体室Vの容積が最も増大する状態(プランジャ9が最も後退した位置、図2(b))になる範囲まで、紫外線ランプLはプランジャ9の表面に紫外線を照射する。プランジャ9は送液時には直線往復運動を繰り返すので、クロスヘッド6の直線往復運動において、プランジャ9が最も後退した位置から最も前進した位置までの範囲で紫外線ランプLからプランジャ9の表面に紫外線が照射される(図2(b)、(c))。紫外線照射によって親水性になったプランジャ9の表面には水膜が形成されやすくなり、プランジャ9とシール11との摩擦が減少してシールの磨耗が低減される。形成された水膜により動作が円滑になり、安定した送液が可能となる。
なお、プランジャ9はプランジャシール11を超えて後退することはないので、プランジャ9の先端部には紫外線は照射されないが、本考案の効果は十分に得られる。
送液装置本体の電源が投入されている間、紫外線ランプLは常に点灯している必要はない。消灯/点灯する制御を送液装置本体の制御部(図示せず)から行い、必要の無いとき、例えば疎水性の液体を送液するときには、紫外線ランプを消灯しておけばよい。このようにすると、水系・疎水性の液体の種類を問わず使用することができるので、幅広い運用が可能になる。また、不必要時には紫外線ランプLによる電力の消費を抑え、紫外線ランプLの寿命を長くすることができる。
また、上記実施例は本考案の単に一例にすぎず、本考案の趣旨の範囲で適宜変更や修正したものも本考案に包含されることは明らかである。例えば、プランジャ9を心材と被覆材を別の材質で形成するものである。心材には超硬合金を使用したものを使用し、表面を被覆する材質としてとしてジルコニアの薄膜をPVD法(Physical Vapor Deposition法)で作成したものを使用することができる。また図1の実施例では、1つの紫外線ランプによりプランジャ表面に対して一方からのみ紫外線を照射するものを例示したが、紫外線ランプを多数設けて様々な角度から光照射するようにしても良い。
本考案は、分析・分取の用に供される液体クロマトグラフ装置の送液装置として用いられる。
本考案の送液装置の構造を示す図である。 プランジャ部への紫外線の照射状態を示すを示す図である。 従来の送液装置の構造を示す図である。
符号の説明
1・・・逆止弁
2・・・洗浄流路
3・・・フォロワ軸
4・・・ポンプヘッド
5・・・バネ
6・・・クロスヘッド
7・・・カム軸
8・・・逆止弁
6・・・クロスヘッド
9・・・プランジャ
10・・・シール
11・・・シール
V・・・作動流体室
L・・・紫外線ランプ

Claims (3)

  1. 酸化物半導体からなる表面を有するプランジャと、
    前記プランジャの表面に紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、
    前記プランジャを往復運動させて作動流体を送液することを特徴とする送液装置。
  2. 前記プランジャの表面はジルコニアであることを特徴とする請求項1に記載の送液装置。
  3. 前記紫外線照射部の点灯/消灯を切換える切換部を有することを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載の送液装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020534538A (ja) * 2017-09-22 2020-11-26 サイティバ・スウェーデン・アクチボラグ クロマトグラフィ装置のための弁ユニット
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