JP3123614U - 簡易ヘルメット兼用防災バッグ(略称:hbsl) - Google Patents

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Abstract

【課題】婦人用の中型トートバッグの内部を補強して簡易ヘルメットとして用い、地震時における落下物から頭部や肩部を守る。
【解決手段】婦人用中型トートバッグの内部に、一体的に着脱式のサブザック5aを内臓し、地震や火災などの災害時には、即時に内臓のサブザックを中身ごと取り出して背負うと共に、空にしたバッグ本体を逆さにして頭に被り、簡易ヘルメットとして落下物から頭部や肩を保護する事に役立つ。
【選択図】図1

Description

本考案は、婦人用トートバッグに着脱式のサブザックを一体的に内蔵した、頭部や肩を保護する防災バッグに関するものである。
[背景技術]
地震時には、咄嗟に手持ちのバッグや本などを頭にかざし、上空からの落下物から頭部や肩を護るのが普通である。従ってそれに代わりより効果的に頭部や肩を保護の保護が出来る実用的な携帯品があれば非常に有効である。
[考案の開示]
[考案が解決しようとする課題]
地震時に備えて外出の際に常に防災頭巾やヘルメットなどを携帯する事は難しい。婦人が外出するに際にはバッグを携帯するのが常であり、そのバッグを非常時において頭部や肩の保護に役立つ様にしておけば便利である。そこでバッグの中身を収納する着脱式のサブザックを内蔵させ、即時にそれを取り出して背負い、空にしたバッグを頭に被れるようにして問題を解決しようとするものである。
なお、これにより頭部や肩のみならず背部も保護する効果が期待され、また地震などの災害時に役立つのみならず、二重のファスナ−によりスリなどの日常の防犯対策にもなる。
[課題を解決する為の手段]
本考案は、バッグの本体に、中身を収納する着脱式のサブザックを、マジックテ−プなどを用いて一体的に内蔵させ、非常時に即座に取り出せるようにし、また簡易ヘルメットとなるバッグ本体の低部には、強靭かつ軽量な金属板などを張り、その内側にクッション材を入れ、また側部は防弾性の布地などを内張りし、これらにより地震時においてガラス破片などの鋭利な落下物や、タイルなど重量のある落下物から頭部を保護する。
なおサブザックの側部両側にポケットを設け、簡易防災マスクやエアバッグなどを収納させ、地震時や火災時の防塵・防煙に役立て、より安全な避難行動を助ける。
[考案の効果]
上述の様に、本考案の簡易ヘルメット兼用防災バッグ(婦人用)を常時携帯することにより、地震や火災などの災害時に即座に頭部や肩を保護しつつ、迅速かつ安全な避難行動をとる事を可能とし、災害時における落下物などによる死傷被害を軽減する事に役立つ。
なお、さらに防塵・防煙用の簡易マスクやエアバッグを具備させれば、より安全な避難が可能となる。またバッグ本体と内臓サブザックそれぞれにファスナ−を付けることにより中身は二重に保護されて日常の防犯にも役立ち、サブザックは予備の買い物袋として役立つ。
[考案を実施するための最良の形態]
バッグの本体には布の内張りを施し、その中に内蔵するサブザックを一体化して納め、それを即時に着脱し得るようにマジックテ−プやホックなどで止める。また簡易ヘルメットとなるバッグ本体の低部内側には強靱かつ軽量な金属板などを張り、また側部は強靭な防弾性の布地を内張りし、落下物による切傷や衝撃から頭部を守る効果を高める。またバッグ本体の前・後面側部(まち)には、透明、難燃で強靭なプラスチックを填めたスリット窓を設け視野の確保を図る。さらにバッグ本体に取り付ける2本の持ち手は、ヘルメットとしての装着時には両腕を通してバッグを頭部に固定する。
なおバッグ本体には難燃・強靱でしかも軽量な布地や皮革を用い、またサブザックにも難燃・強靱で薄手の布地を用い、全体を軽量かつ防災性の高いものとしつつファッション性も保つ。
[実施例]
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。1は防災バッグ本体に内蔵されているサブザックを取り出して背中に背負い、空にしたバッグ本体を逆さにして頭に被り、バッグの持ち手を両腕に通してバッグを頭に固定して簡易ヘルメットとして装着した様子を示す。これにより頭部や肩のみならず背部も落下物から保護され、また両手が自由になり避難行動を助ける。2は簡易ヘルメットを装着した正面の様子であり、バッグ本体の「まち」にはスリット窓が設けられており、はめ込まれている透明なプラスチック板を通して使用者の視野が確保される。3はバッグ本体内部に一体的に内蔵する着脱式のサブザック(巾着型)の収納状況を示す。なおこのサブザックは本体内部の数箇所で裏地とマジックテープで連結してあり即時に着脱が出来る。4は内臓サブザックの外観で、内部には貴重品、外部には防災用品を収納するポケットを有する。5、6は防災バッグ本体の外観であり、難燃性で強く軽い表地布を用いて婦人用バッグとしてのファッション性を保つ。なお内臓サブザックとの二重のファスナーにより防犯性に優れ、また内蔵サブザックは予備の買い物用として便利である。7、8はこの防災バッグの横断面(縮尺:1/2)および縦断面(縮尺:1/4)の詳細であり、側部におけるバッグの表地と裏地の間に張り付ける防弾性補強布の配置や、バッグの低部に張り付ける金属製補強板とクッション材の配置および、本体前後の「まち」の部分に設けるスリット窓などの配置を示す。またそれらの内側に内蔵されるサブザックの状況を示す。なおサブザック外側部のポケットには防塵、防煙用の簡易マスクとエアバッグ、また手袋、飲料袋などを収納し地震や火災時の非難行動を助ける。
[図1]簡易ヘルメットおよび内臓サブザックの装着状況を示す。
[図2]簡易ヘルメットの装着状況の正面外観を示す。
[図3]バッグ本体内部における内臓サブザックの収納状況を示す。
[図4]内臓サブザックの外観を示す。
[図5]防災バッグ本体の外観を示す。
[図6]防災バッグ本体の側面外観を示す。
[図7]防災バッグ本体の横断面の詳細を示す。
[図8]防災バッグ本体の縦断面の詳細を示す。
符号の説明
1 バッグ本体
2 バッグ本体の持ち手
3 バッグ本体側部のスリット窓
4 バッグ本体のファスナー
5 内蔵サブザック(5a)、巾着の紐(5b)、肩紐(5c)、内ポケット(5d)外ポケッと(5e)
6 バッグ本体の表地布
7 バッグ本体内部の裏地布
8 内臓サブザックとバッグ本体内部の裏地布との接着箇所
9 バッグ本体内部側面の防弾性補強布
10 バッグ本体内底部のクッション材
11 バッグ本体内底部の金属製補強板
本考案は、防災用ヘルメットに関し、地震などの災害時に頭部に被り、頭部や顔面および肩部の周辺を落下物などや火炎による打撲・裂傷・火傷などから防護する簡易ヘルメット兼用防災バッグに関するものである。
従来、上記のように頭部に被り、頭部などを保護する防災用ヘルメットとしては、工場、作業場での事故防止や交通事故防止用などの防護ヘルメットや防災頭巾が知られており、頭部から肩部周辺を保護するものである。
上述したような従来の防災用ヘルメットには以下のような問題が存在する。防護ヘルメットは、通常、硬質のプラスチックで成型されており耐衝撃性に優れるが、常時携行するには大きくて嵩張るという問題がある。一方、防災頭巾も常時携行するにはやや嵩張り、また主に布地の綿入れを用いて縫製されている為に衝撃や火炎などに対する防護性が十分ではない。また両者共に顔面の防護が十分ではない。
本考案は、以上の諸点を考慮してなされたもので、女性が外出や買い物などに日常用いるトートバッグとしての機能とファッション性を有しながら、災害時には頭部や顔面および肩部周辺を防護するのに優れた性能を有する簡易ヘルメット兼用防災バッグとして提供する事を目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案は以下の構成を採用している。請求項1記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、婦人用手提げ、肩掛け両用のバッグを本体として、その内部に着脱式のサブザック(背負い袋)を一体的に内蔵させ、災害時には内部のサブザックを瞬時に取り出して収納物全部を背負い、本体は逆さにして頭部に被り、地震時の落下物や火災時の火炎による打撲・裂傷・火傷などから頭部や顔面および肩部周辺を防護するための簡易防災ヘルメットとして用いることを特徴とする防災バッグである。
従って、本考案の防災バッグは、外観は通常の手持ち、肩掛け両用のトートバッグやバケツ型のバッグなどであるが、1)バッグ本体の内部および外装を防災性の高い素材で強化し、2)その両側面には簡易ヘルメットとしての利用時の視野を確保する窓を有し、3)またバッグの本体の内部には着脱式のサブザック(背負い袋)を内蔵し、4)簡易ヘルメットとしての使用時にバッグ本体に頭部を固定するために、バッグ本体内部に設ける頭頂部固定キャップおよび装着時に両腕を通して締めるバッグ本体の持ち手(コキかん付き)を具備することを機能面の特徴とする請求項1に記載する簡易ヘルメット兼用防災バッグである。
請求項2記載の簡易へルメット兼用防災バッグは、請求項1記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグとしての性能を担保するため、強靱かつ難燃性の布または皮革の外装とし、バッグ本体底部の内側を耐衝撃性などに優れた軽い金属板およびクッション材で補強し、また側部内側も防弾性の布地などで補強し、さらに装着時に使用者の視界を確保する為に、両側部に透明かつ強靭な防災性に優れた強化プラスチック製の窓を設ける。
請求項2の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、バッグ本体の安定した装着を助けるために、本体の底部内側には頭部固定キャップを設け、また本体の2本の持ち手は、装着時に両腕を通して固定する為の「コキかん」を付ける一方、本体の内部にはバッグの収納物の全てを入れる巾着型のサブザックを一体的に内蔵させ、災害時には瞬時にこれを取り出して背負う事を可能にするため、通常はバッグの内部にマジックテープ(登録商標)などで止めて着脱自在とするなどの形状・構造を有する。
請求項3に記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、請求項1記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグにおいて、使用者の体格や利用目的に応じて、大・中・小各種のサイズで調製され、通常時の機能とファッション性を有しながら、災害時においては、小型、中型のバッグは主に頭部や顔面と肩口を、また大型のバッグは広く頭部や顔面および肩部の周辺を、災害時の落下物などや火災時の火炎による打撲・裂傷・火傷などから防護するため、請求項2記載の形状・構造を有する防災バッグとして提供される。
請求項4に記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、請求項1記載の婦人用トートバッグの機能を有する簡易ヘルメット兼用防災バッグ(略称:HBSL)を基とし、これを1学生用の通学カバン(略称:HBSS),2紳士用のバッグ(略称:HBSG),3幼児用の通園バッグ(略称:HBSC)および、4学童用のランドセル(略称:HBSI)などに対してそれぞれが平常時の機能を持ちながら災害時にこれを頭部に装着することにより頭部や顔面および肩や背中の周辺部を落下物や火炎などから防護する請求項2記載の形状・構造を共有する簡易ヘルメット兼用防災バッグである。
上述の様に、本考案の簡易ヘルメット兼用防災バッグを常時携行することにより、地震や火災などの災害時に、即座に頭部や顔面および肩部周辺を保護しつつ迅速かつ安全に避難行動をとることを可能とし、落下物などや火炎による死傷被害を軽減するのに役立つ。なお、バッグ本体と内蔵サブザックの開口部にファスナーを付けることにより、収納物は二重に保護されて日常の防犯にも役立ち、サブザック(背負い袋)は予備の買い物袋として役立つ。
バッグの本体には布の内張りを施し、その中に内蔵するサブザックを一体化して納め、それを即時に着脱し得るようにマジックテープ(登録商標)などで止める。また簡易ヘルメットとなるバッグ本体底部の内側には強靱かつ軽量な金属板およびクッション材を張り、また側部は強靭な防弾性の布地を内張りし、落下物による切傷や衝撃から頭部や顔面および肩部周辺などを防護する効果を高める。またバッグ本体の両側部には、透明、難燃で強靭な強化プラスチックをはめたスリット窓を設け視野の確保を図る。さらにバッグ本体の内底部中央には装着時に頭部をはめるフェルト製の枠を持つ布製の固定キャップを設け、本体に取り付ける2本の持ち手(コキかん付き)に両腕を通して締め、これらを併せてバッグ本体を頭部に固定する。なおバッグ本体には難燃・強靱でしかも軽量な布地や皮革を用い、またサブザックにも難燃・強靭で薄手の布地を用い、全体を軽量かつ防災性の高いものとしつつファッション性を保つ。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。1は防災バッグ本体に内蔵されているサブザックを取り出して背中に背負い、空にしたバッグ本体を逆さにして頭に被り、バッグの持ち手を両腕に通してバッグを頭に固定して簡易ヘルメットとして装着した様子を示す。これにより、頭部や顔面および肩部周辺のみならず背部も落下物などから保護され、又両手が自由になり非難行動を助ける。2は簡易ヘルメットを装着した正面の様子であり、バッグ本体の両側部にはスリット窓が設けられており、はめ込まれている透明な強化プラスチック板を通して使用者の視野が確保される。3,4は防災バッグの本体の外観であり、難燃性で強くて軽い布地や皮革を用い、婦人用バッグとしてのファッション性を保つ。5はバッグ本体内部に一体的に内蔵する着脱式のサブザック(巾着型)の収納状況を示す。なおこのサブザックは本体内部の数箇所で裏地とマジックテープ(登録商標)で連結してあり即時に着脱が出来る。6は内蔵サブザックの外観で、内部には貴重品、外部には防災用品を収納するポケットを有する。7,8はバッグ本体および内蔵サブザックそれぞれの製図(立面・側面・平面)を示す。さらに9、10はこの防災バッグの横断面および縦断面の詳細であり、内側部においてバッグの表地と裏地の間に張り付ける防弾性補強布の配置や、バッグの底部に張り付ける金属製補強板とクッション材の配置および、本体の両側部に設けるスリット窓などの配置を示す。またそれらの内側に内蔵されるサブザックの状況を示す。11はバッグ本体を頭部に装着した状況の詳細を断面図で示すものであり、使用者はバッグ本体内底部の頭頂部固定キャップに頭部をはめ、バッグ本体の二本の持ち手に両腕を通して締め、バッグ本体を頭部に固定する。
簡易ヘルメットおよび内蔵サブザックの装着状況を示す。 簡易ヘルメットの装着状況の正面外観を示す。 防災バッグ本体の外観を示す。 防災バッグ本体の側面を示す。 防災バッグ本体内部における内蔵サブザックの収納状況を示す。 内蔵サブザックの外観を示す。 防災バッグ本体製図(立面・側面・平面) 内蔵サブザック製図(立面・側面・平面) 防災バッグ本体の横断面の詳細を示す。 防災バッグ本体の縦断面の詳細を示す。 防災バッグの装着状況(断面)の詳細を示す。
符号の説明
1.バッグ本体
2.バッグ本体の持ち手(コキかん付き)
3.バッグ本体内部のスリット窓
4.バッグ本体のファスナー
5.内蔵サブザック(5a)、巾着のひも兼肩ひも(5b)、内ポケット(5c)、外ポケット(5d)、頭頂部安定キャップ(5e)
6.バッグ本体の表地布
7.バッグ本体内部の裏地布
8.内蔵サブザックとバッグ本体内部の裏地布との接着箇所
9.バッグ本体内部側面の防弾性補強布
10.バッグ本体内底部のクッション材
11.バッグ本体内底部の金属製補強板
本考案は、防災用ヘルメットに関し、地震や火災などの災害時に頭部に被り、頭部や顔面および肩部の周辺を落下物などや火炎による打撲・裂傷・火傷などから防護する簡易ヘルメット兼用防災バッグに関するものである。
従来、上記のように頭部に被り、頭部などを保護する防災用ヘルメットとしては、工場、作業場での事故防止や交通事故防止用などの防護ヘルメットや防災頭巾が知られており、頭部から肩部周辺を保護するものである。
上述したような従来の防災用ヘルメットには以下のような問題が存在する。防護ヘルメットは、通常、硬質のプラスチックで成型されており耐衝撃性に優れるが、常時携行するには大きくて嵩張るという問題がある。一方、防災頭巾も常時携行するにはやや嵩張り、また主に布地の綿入れを用いて縫製されている為に衝撃や火炎などに対する防護性が十分ではない。また両者共に顔面の防護が十分ではない。
本考案は、以上の諸点を考慮してなされたもので、女性が外出や買い物などに日常用いるト−トバッグとしてのファッション性と機能を有しながら、災害時には頭部や顔面および肩部周辺を防護するのに優れた性能を有する簡易ヘルメット兼用防災バッグとして用い得るものとして提供する事を目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案は以下の構成を採用している。請求項1記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、婦人用手提げ、肩掛け両用のトートバッグを本体として、その内部に着脱式のサブザックを一体的に内蔵させ、災害時には内部のサブザックを瞬時に取り出して収納物全部を背負い、バッグ本体は逆さにして頭部に被り、地震時の落下物や火災時の火炎による打撲・裂傷・火傷などから頭部や顔面および肩周辺部を防護するための簡易防災ヘルメットとして用いることを特徴とする防災バッグである。
従って、本考案の防災バッグは、外観は通常の手持ち、肩掛け両用のト−トバッグであるが、1)バッグ本体の内部および外装を防災性の高い素材で強化し、2)その両側面には簡易ヘルメットとしての利用時の視野を確保するスリット窓を有し、3)またバッグの本体の内部には着脱式のサブザックを内蔵し、4)簡易ヘルメットとしての使用時にバッグ本体に頭部を固定するためにバッグ本体内部に設ける頭頂部固定キャップおよび装着時に両腕を通して締めるバッグ本体の持ち手を具備することを機能面の特徴とする請求項1に記載する簡易ヘルメット兼用防災バッグである。
請求項2記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、請求項1記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグとしての機能を担保するため、強靱かつ難燃性にして軽量な布地や皮革の外装とし、バッグ本体の底部内側は強靭かつ耐衝撃性に優れた軽金属板やプラスチック素材などで補強し、また側部内側全体を防弾性の布地などで補強し、さらに着用時に使用者の視界を確保する為に、両側部に透明・強靭かつ耐火性を有する強化プラスチック製の窓を設ける。
請求項2の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、バッグ本体の安定した装着を助けるために、本体の底部内側にはフェルト製などの枠を有する布製の頭頂部固定キャップを備え、また本体の2本の持ち手は、装着時に両腕を通して固定する為の締め具を付ける一方、本体の内部にはバッグの収納物の全てを入れる巾着型のサブザックを一体的に内蔵させ、災害時には瞬時にこれを取り出して背負う事を可能にするため、通常はバッグの内部にマジックテ−プ(登録商標)などで止めて着脱自在とするなどの形状・構造を有する。
請求項3に記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、請求項1記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグにおいて、使用者の体格や利用目的に応じて、大・中・小各種のサイズで調製され、通常時の機能とファッション性を有しながら、災害時においては、小型、中型のバッグは主に頭部や顔面と肩口を、また大型のバッグは広く頭部や顔面および肩部の周辺を、地震時の落下物などや火災時の火炎による打撲・裂傷・火傷などから防護するため、請求項2記載の形状・構造を有する防災バッグとして提供される。
請求項4に記載の簡易ヘルメット兼用防災バッグは、請求項1記載の婦人用ト−トバッグの形状・機能を有する簡易ヘルメット兼用防災バッグ(略称:HBSL)を基とし、これを1学生用の通学カバン(略称:HBSS)、2紳士用のバッグ(略称:HBSG)、3幼児用の通園バッグ(略称:HBSC)および、4学童用のランドセル(略称:HBSR)などに対して適用しそれぞれが平常時の機能を有しつつ災害時にこれを頭部に装着することにより頭部や顔面および肩や背中の周辺部を落下物や火炎などから防護する請求項1記載の機能または請求項2記載の形状と構造を有する簡易ヘルメット兼用防災バッグである。
上述の様に、本考案の簡易ヘルメット兼用防災バッグを常時携行することにより、地震や火災などの災害時に、即座に頭部や顔面および肩部周辺を保護しつつ迅速かつ安全な避難行動をとることを可能とし、落下物などや火炎による死傷被害を軽減するのに役立つ。なお、バッグ本体と内蔵サブザックの開口部にファスナ−を付けることにより、収納物は二重に保護されて日常の防犯にも役立ち、サブザックは予備の買い物袋などとして役立つ。
バッグの本体には布の内張りを施し、その中に内蔵するサブザックを一体化して納め、それを即時に着脱し得るようにマジックテ−プ(登録商標)などで止める。また簡易ヘルメットとなるバッグ本体の底部内側には強靱かつ耐衝撃性に優れる軽金属板やプラスチック素材などを張り、また側部全体を強靭な防弾性の布地で内張りし、落下物による切傷や衝撃から頭部を守る効果を高める。またバッグ本体の両側部には、透明・強靭かつ耐火性の強化プラスチック板を填めたスリット窓を設け視野の確保を図る。さらにバッグ本体を頭部に固定するために、バッグ本体の内底部中央には装着時に頭部をはめるフェルト製などの枠を有する布製の頭頂部固定キャップを備え、また本体に取り付ける締め具付きの二本の持ち手を両腕に通し、これらを併せてバッグ本体を頭部に固定する。なおバッグ本体には強靭かつ難燃にして軽量な布地や皮革を用い、またサブザックにも強靭かつ難燃にして薄手の布地を用い、全体を軽量かつ防災性の高いものとしつつファッション性を保つ。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。1は防災バッグ本体に内蔵されているサブザックを取り出して背中に背負い、空にしたバッグ本体を逆さにして頭に被り、バッグの持ち手を両腕に通して締め、バッグを頭に固定して簡易ヘルメットとして装着した様子を示す。これにより、頭部や肩のみならず背部も落下物などから保護され、又両手が自由になり避難行動を助ける。2は簡易ヘルメットを装着した正面の様子であり、バッグ本体の側部にはスリット窓が設けられており、はめ込まれている透明な強化プラスチック板を通して使用者の視野が確保される。3,4は防災バッグの本体の外観であり、強靭かつ難燃にして軽量な布地や皮革を用い、婦人用バッグとしてのファッション性を保つ。5はバッグ本体内部に一体的に内蔵する着脱式の巾着型サブザックの収納状況を示す。なおこのサブザックは本体内部の数箇所で裏地とマジックテープ(登録商標)で連結してあり即時に着脱が出来る。6は内蔵サブザックの外観で、内部には貴重品、外部には防災用品を収納するポケットを有する。7,8はバッグ本体および内蔵サブバッグそれぞれの立面・側面・平面の製図を示す。さらに9、10はこの防災バッグの横断面および縦断面の詳細であり、内側部においてバッグの表地と裏地の間に張り付ける防弾性補強布の配置や、バッグの底部に張り付ける強靭な軽金属製補強板とプラスチックの耐衝撃材の配置および、本体の両側部に設けるスリット窓などの配置を示す。またそれらの内側に内蔵されるサブザックの状況を示す。なおサブザックは使用者の両手をフリーにし、地震や火災時の避難行動を助ける。11はバッグ本体を頭部に装着した状況の詳細を断面図で示すものであり、使用者はバッグ本体内底部の頭頂部固定キャップに頭部をはめ、バッグ本体の二本の持ち手に両腕を通して締め具で締め、バッグ本体を頭部に固定する。
簡易ヘルメットおよび内蔵サブザックの装着状況を示す。 簡易ヘルメットの装着状況の正面外観を示す。 防災バッグ本体の外観を示す。 防災バッグ本体の側面を示す。 バッグ本体内部における内蔵サブザックの収納状況を示す。 内蔵サブザックの外観を示す。 防災バッグ本体製図(立面・側面・平面) 内蔵サブザック製図(立面・側面・平面) 防災バッグ本体の横断面の詳細を示す。 防災バッグ本体の縦断面の詳細を示す。 防災バッグの装着状況(断面)の詳細を示す。
符号の説明
1.バッグ本体
2.バッグ本体の締め具付き持ち手
3.バッグ本体側部のスリット窓
4.バッグ本体のファスナー
5.内蔵サブザック(5a)、巾着のひも兼肩ひも(5b)、内ポケット(5c)、外ポケット(5d)、頭頂部固定キャップ(5e)
6.バッグ本体の表地布
7.バッグ本体内部の裏地布
8.内蔵サブザックとバッグ本体内部の裏地布との接着箇所
9.バッグ本体内部側面の防弾性補強布地
10.バッグ本体内底部の耐衝撃材
11.バッグ本体内底部の軽金属板

Claims (4)

  1. 中型の婦人用手提げ・肩掛け兼用のバッグに着脱式のサブザックを内蔵させ、通常はバッグの内袋として用い、地震や火災時などの災害時にはこのサブザックを中身ごと即時に取り外して背負い、空にしたバッグの本体を、低部を上にして頭に被り、落下物から頭部や肩を保護する簡易ヘルメットとして用いることを特徴とする防災バッグ(略称:HBSL)。
  2. 上記の防災バッグに、簡易ヘルメットとしての一定の強度を持しめるため、バッグ本体底部の内側に、強靭かつ軽量の金属板などの適宜素材を敷き、さらにその上に軽量かつ柔軟なクッション材を敷く。またバッグ本体の側部全体(まちを含む)の内側には、防弾性の強靭な布地などの適宜素材を張り、これらの補強材により、鋭利な、また重量のある落下物片などから頭部や肩を保護する。またバッグ本体の両側のまちにスリット窓を設け、透明にして難燃かつ強靭なプラスチックなどの適宜素材を嵌め使用者の視野を確保する。さらにバッグ本体の二本の持ち手は、簡易ヘルメットとしての装着時には、それぞれに腕を通して頭部への固定を助ける。こうした防災機能を持たせながら、バッグ本体の表布は難燃性の強くて軽い布地や皮革を用い、外観は通常のバッグとしてのファッション性を保持する。
  3. 上記の簡易ヘルメット兼用防災バッグには、主に頭部の保護をする中型バッグと、頭部および肩を併せて保護する大型バッグが含まれる。
  4. 上記の考案(略称:HBSL)を基とし、これを下記の1学生用の通学カバン(略称:HBSS),2紳士用のバッグ(略称:HBSG)、3幼児用の通園バッグ(略称:HBSI)および4学童用のランドセル(略称:HBSC)などに適用した考案にも範囲が及ぶものとする。
    1 ヘルメット兼用防災かばん(サブザック内臓・学生用) (略称:HBSS)
    2 ヘルメット兼用防災バッグ(サブザック内臓・紳士用) (略称:HBSG)
    3 ヘルメット兼用防災バッグ(サブザック内臓・幼児用) (略称:HBSI)
    4 ヘルメット兼用防災ランドセル(サブザック内臓・学童用)(略称:HBSC)
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