JP3123434B2 - ピーラー倣い装置及びピーラー倣い制御方法 - Google Patents

ピーラー倣い装置及びピーラー倣い制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面円状鋼片又は
鋳片(以下、単に「鋼片」という。)のピーリング装置
において、大曲の鋼片を回転するバイトチップの中心に
芯出しして切削可能とするピーラー倣い装置及びこのピ
ーラー倣い装置を用いてピーリング装置に対する鋼片の
倣いを制御する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在使用されているピーリング装置に対
する鋼片の倣いは、図15、図16に示すように、ピー
リング装置1の上流側に配置した入り側ガイド2によっ
て行っている。すなわち、鋼片Bの外周層を切削する時
に切削残りや振動が発生すると、切削残りや振動がない
ように、その都度、作業者が入り側ガイド2の調整ねじ
2a〜2dのねじ込み量を調整して芯出しを行っていた
(図16参照)。なお、図15中の3はピーリング装置
の出側近傍に配置された出側ガイド、4は入り側ガイド
2の上流側に、これに対して接離移動可能に設置された
入り側送り装置、5は出側ガイド3の下流側に、これに
対して接離移動可能に設置された出側送り装置であり、
これら入り側送り装置4及び出側送り装置5は、モータ
6によって正逆回転されるねじ軸7によって、それぞれ
入り側ガイド2又は出側ガイド3に対して接離移動する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、作業者はピ
ーリング加工中はピーリング装置1から離れることがで
きなかった。また、振動が起こってからの調整のため、
ピーリング装置1のバイトチップ1aに過負荷がかか
り、バイトチップ1aが欠損する原因となっていた。つ
まり、従来の入り側ガイドを用いた倣いでは、ピーリ
ング装置の自動化が行えず、バイトチップの欠損によ
る工具費が高くつき、バイトチップの交換による休止
時間が多い、という問題があった。
【0004】なお、曲がりのある鋼片を芯出ししてピー
リングする機械として、ピーリング装置の入口側の押し
込み装置と、回転するカッタヘッドと、カッタヘッドの
後ろ側に設けられた案内装置と、ピーリングを完了した
鋼片を引き出す手段を備え、カッタヘッドが機械台枠に
回転自在に軸受支持された中空軸の入口側端部に取り付
けられ、後ろ側案内装置が機械台枠に取り付けられたカ
ッタヘッドのそばまで中空軸の中へ片持ちで突入し、後
ろ側案内装置がばね緩衝性を備えて鋼片に接触する個々
の案内要素を有し、後ろ側案内装置がすべての案内要素
のための芯出し装置を有し、芯出し装置が緩衝要素を有
するようになっている鋼片のピーリング装置において、
それぞれの個々の案内装置には二つの後ろ側受け座が付
設され、一方の受け座は剛性であり、他方の受け座は緩
衝ばねを有し、剛性の受け座が個々の案内要素の撓みを
制限することを特徴とするものが特開平2−21200
1号に提案されているが、この装置は、中空軸の中に案
内装置が入って鋼片を芯出しして切削するので、図15
に示すような既設のピーリング装置に取り付けると、小
径の鋼片しか切削できないという問題がある。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、既設のピーリング装置に取り付け
た場合においても、ピーリング装置の能力を低下させる
ことがなく、しかも、バイトチップの欠損に起因する問
題もなく、ピーリング装置の自動化が達成できるピーラ
ー倣い装置及びこのピーラー倣い装置を用いたピーラー
倣い制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、入り側ガイドに、少なくとも上部ガ
イドローラに作用する負荷を検知するロードセルを備え
るとともに、上下部のガイドローラに上下、左右方向の
過大な負荷が作用した時に、これら上下部のガイドロー
ラを過大な負荷が作用した方向に逃がす緩衝部材を設け
ることとしている。そして、ロードセルで上部ガイドロ
ーラに作用する負荷を検知することで、ピーリング装置
のバイトチップに作用する負荷を検出し、この負荷が基
準範囲より外れた場合には基準範囲に入るように上下部
のガイドローラを昇降させて鋼片を芯出しする。また、
バイトチップに過大な負荷が作用した場合には、緩衝部
材によって上下部のガイドローラを過大な負荷が作用し
た方向に逃がす。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のピーラー倣い装置は、ピ
ーリング装置の上流側に配置された入り側ガイドと、こ
の入り側ガイドに対して接離移動可能に設置された入り
側送り装置とからなるピーラー倣い装置において、鋼片
を上下から把持状に案内すべく各々接離昇降可能なガイ
ドローラを備えた入り側ガイドに、少なくとも上部ガイ
ドローラに作用する負荷を検知するロードセルを備える
とともに、上下部のガイドローラに上下、左右方向の過
大な負荷が作用した時に、これら上下部のガイドローラ
を過大な負荷が作用した方向に逃がす緩衝部材を設けさ
せているのであり、また、必要に応じて、鋼片の後端部
を上下から把持する上受け台と下受け台を備えた入り側
送り装置の、下受け台の座面を鋼片の進行方向に円弧状
に形成しているのである。
【0008】上記した本発明のピーラー倣い装置を用い
てピーリング装置に対する鋼片の倣いを制御するに際し
ては、鋼片外周層の切削時、入り側ガイドの少なくとも
上部ガイドローラに作用する負荷をロードセルによって
検出し、この検出値が基準範囲より外れた場合、検出値
が基準範囲となるように上下部のガイドローラを昇降移
動させることによって行う。
【0009】上記したように構成した本発明のピーラー
倣い装置では、ロードセルで少なくとも上部ガイドロー
ラに作用する負荷を検知することで、ピーリング装置の
バイトチップに作用する負荷を検出できる。従って、そ
の検出値が基準範囲から外れた場合には基準範囲に入る
ように上下部のガイドローラを昇降動させることで、鋼
片をピーリング装置に倣わすことができる。
【0010】また、鋼片の曲がりによってバイトチップ
に過大な負荷が作用した場合、上下部のガイドローラは
緩衝部材によって過大な負荷が作用した方向に逃げるの
で、バイトチップに作用する過大な負荷を軽減できる。
この時、入り側送り装置の、下受け台の座面を鋼片の進
行方向に円弧状に形成しておけば、より効果的である。
【0011】
【実施例】以下、本発明のピーラー倣い装置を図1〜図
14に示す一実施例に基づいて説明し、このピーラー倣
い装置を用いたピーラー倣い制御方法に及ぶ。図1は本
発明のピーラー倣い装置を取り付けたピーリング設備の
概略図、図2は本発明のピーラー倣い制御方法の考え方
の説明図、図3は入り側ガイドの正面図、図4は本発明
のピーラー倣い装置を取り付けたピーリング設備の平面
図、図5は図4の矢視A−A図、図6は図4の矢視B−
B図、図7は図4の矢視C−C図、図8は入り側送り装
置の正面図、図9は図8の平面図、図10は図8の矢視
A−A図、図11は図8の矢視B−B図、図12は入り
側送り装置における動力伝達部を断面して示す図、図1
3は入り側ガイドにおける上部ガイドローラの倣い制御
のフロー図、図14は入り側ガイドにおける下部ガイド
ローラの倣い制御のフロー図である。
【0012】図1〜図12において、11は入り側スキ
ッドであり、この入り側スキッド11に搬入された鋼片
Bは、中間ストッパー12及び先端ストッパー13を経
て、入り側スキッド11上をその先端部から入り側スキ
ッド11の先端側切欠部に配置された入り側可動スキッ
ド14に設けられた受け台15a,15bまで転動す
る。
【0013】中間ストッパー12及び先端ストッパー1
3はそれぞれ油圧シリンダ16a〜16cのロッドの出
退動によって入り側スキッド11の転動面に対して起伏
揺動し、鋼片Bを通過させたり、停止させたりする。ま
た、受け台15a,15bは油圧シリンダ17a,17
bのロッドの出退動による起伏揺動と、油圧シリンダ1
8a,18bのロッドの出退動による転動方向への移動
で、受け台15a,15b上の鋼片Bを前方に配置され
たピーリング設備(入り側送り装置19)に受け渡す。
【0014】なお、入り側可動スキッド14は、モータ
14aの出力軸に取り付けたスプロケット14bの正逆
回転によりチェーン14c、スプロケット14d、駆動
軸14eを介して車輪14fを正逆回転させることでレ
ール14g上を鋼片Bの長手方向に移動し、鋼片Bの長
さに応じて最適の位置で支持できるようになっている。
【0015】19は前記入り側スキッド11及び入り側
可動スキッド14によって搬送されてきた鋼片Bの後端
部を受け入れて、上下の受け台19a,19bによって
上下から把持する入り側送り装置である。
【0016】この入り側送り装置19は、図8〜図12
に示すように、油圧シリンダ19cのロッドに直結する
上受け台19aの受け面を円柱体により円弧状に、ま
た、油圧シリンダ19dのロッドに直結する下受け台1
9bの受け面を円柱体を半割りにして幅方向にV切削し
たV状となして、ロッドの出退動で鋼片Bを所定の高さ
位置で強固に把持できるようにするとともに、同一水平
面におけるある範囲の回転ができるように自由度をもた
せている。加えて、本発明では、下受け台19bの座面
19baを、図1、図8に示すように、鋼片Bの進行方
向に円柱体背面の円弧状となし、前記した自由度との相
乗効果によって鋼片Bに力が作用した場合の緩衝として
いる。
【0017】また、この入り側送り装置19のピーリン
グ装置1に対する接離移動は、モータ20の出力軸の正
逆回転を減速機21、スプロケット22a、チェーン2
2b、スプロケット22cを介して伝えたねじ軸22d
に、入り側送り装置19に配設したナット19eを螺合
させることによって行われる。
【0018】本実施例では、このナット19eをハーフ
ナットとして、油圧シリンダ19fのロッドの出退動に
よってねじ軸22dとの螺合を解除可能となすととも
に、モータ19gの出力軸の正逆回転をプーリ19h、
ベルト19i、プーリ19j、ギア19k,19ma,
19mb,19n,19oを介して車輪19pに伝える
ことで、鋼片Bの長さ変更に対応できるものを開示して
いる。なお、図8,10,11中の19qはレールであ
る。
【0019】23はピーリング装置1の上流側に配置さ
れ、前記入り側送り装置19によって後端部を把持され
た鋼片Bの先端側を上下から把持状に案内する入り側ガ
イドであり、前記入り側送り装置19とで本発明のピー
ラー倣い装置を構成するものである。
【0020】この入り側ガイド23は、図3に示すよう
に、モータ23aによってスクリュージャッキ23bを
駆動してV型の上部ガイドローラ23cを、また、モー
タ23dによってスクリュー軸23eを正逆回転させ、
これに螺合する支持台23mに回転自在に支承されたV
型の下部ガイドローラ23fを、各々昇降が可能なよう
に構成し、入り側送り装置19によって把持された鋼片
Bに対してセンターリングできるようになっている。
【0021】そして、鋼片Bを案内してピーリング装置
1で鋼片Bの外周層を切削する時に、これら上下部のガ
イドローラ23c,23fに作用する負荷は、ロードセ
ル23g,23hによって検出できるようになってい
る。また、上下部のガイドローラ23c,23fに作用
する荷重の支持部には、上下部のガイドローラ23c,
23fに上下方向の過大な負荷が作用した時に、これら
を上下方向に逃がす、例えば皿ばね23i,23jが設
けられている。さらに、上下部のガイドローラ23c,
23fの支持軸には、左右方向に過大な負荷が作用した
時に、これらを左右方向に逃がす、例えば皿ばね23k
が設けられている。なお、図3中の23nはガイドロッ
ドである。
【0022】上記した入り側送り装置19によって後端
部を把持され、先端側を入り側ガイド23で案内された
鋼片Bは、入り側送り装置19のピーリング装置1に対
する接近移動によって、先端側からバイトチップ1aに
よって外周層を切削され、黒皮をむかれてゆく。すなわ
ち、このピーリング装置1は、モータ1bの出力軸の回
転を減速機1cを介して機械台枠1d内に配設されたギ
ア(図示せず)に伝え、このギアと一体的に取り付けら
れた中空軸1eを回転させる。そして、この中空軸1e
にねじ止めしたバイトホルダー1fには例えば6個のバ
イトチップ1aが保持され、これらのバイトチップ1a
によって鋼片Bの外周層が螺旋状に切削されてゆく。
【0023】このピーリング装置1による外周層の切削
の際、鋼片Bは入り側送り装置19に後端を把持された
状態で、予め入力された情報(鋼片Bの外径)に基づい
て入り側ガイド23の上下部のガイドローラ23c,2
3fを同期して昇降することにより自動的にセンターリ
ングされる。そして、センターリング後は、切り込み量
や回転速度がセットされたバイトホルダー1fが回転
し、前記センターリングされた鋼片Bが入り側送り装置
19によって低速でピーリング装置1に送り込まれ、切
削を開始する。
【0024】この切削時、鋼片Bが曲がっている場合の
倣い制御の基本的な考え方を図2に基づいて説明する。
すなわち、鋼片Bが曲がっている場合には、回転切削し
ているバイトチップ1aとの間に芯ずれが発生し、各々
のバイトチップ1aの切削量に差が発生して、バイトチ
ップ1aに作用する負荷Fが変化する。このバイトチッ
プ1aに作用する負荷Fの反力F’,−F’は剛体であ
る鋼片Bを介して支点となる入り側ガイド23の上下部
のガイドローラ23c,23fに作用し、ロードセル2
3g,23hで検出される。
【0025】従って、これらの検出値が予め切削前に設
定された上下それぞれの基準範囲より外れた場合には、
切削時に発生するビビリを生じない把持力を確保しつ
つ、検出値が基準範囲となるように上下部のガイドロー
ラ23c,23fを昇降させる。この時の上下部のガイ
ドローラ23c,23fの倣い制御のフローを図13及
び図14に示す。なお、図13,14中のLは基準範囲
より下方に外れた反力、Hは基準範囲より上方に外れた
反力である。
【0026】なお、上記した倣い制御は、上下部のガイ
ドローラ23c,23fを別個に行うものについて説明
したが、上部ガイドローラ23cに作用する反力−F’
に基づいて上下部のガイドローラ23c,23fの倣い
制御を行ってもよい。すなわち、前記倣い制御時、鋼片
Bの先端や後端を切削する場合には鋼片Bは、入り側送
り装置19あるいは後述する出側送り装置26によって
片持ちで支持されるので、入り側ガイド23の下部ガイ
ドローラ23fに作用する鋼片Bの重量が大きくなる。
一方、鋼片Bの中間部分は入り側送り装置19と後述す
る出側ガイド24によって入り側ガイド23の両側を支
持されるので入り側ガイド23の下部ガイドローラ23
fに作用する鋼片Bの重量は小さい。従って、鋼片Bの
重量の影響を受けにくい上部ガイドローラ23cに作用
する反力−F’を基準とし、これによって上下部のガイ
ドローラ23c,23fの倣い制御を行うのである。
【0027】上記したように、ロードセル23g,23
hで検出される反力F’,−F’が予め切削前に設定さ
れた基準範囲より外れた場合には、検出値が基準範囲と
なるように上下部のガイドローラ23c,23fを昇降
させることで、鋼片Bに曲がりがある場合でも鋼片Bの
芯をバイトチップ1aの芯に連続して合わせることがで
きる。
【0028】このように倣い制御しつつ鋼片Bをピーリ
ング装置1に送り込んで鋼片Bの外周層を切削するが、
鋼片Bの先端がピーリング装置1の出側に配置された光
電スイッチ27で検出されると、出側ガイド24の下部
受けローラ24aが鋼片Bに接触するまで上昇し、停止
した後、上部受けローラ24bが下降し、鋼片Bを基準
として把持する。これによって、切削時の振動発生を防
ぐことができるので、出側ガイド24で鋼片Bを把持し
た後は、バイトチップ1aの回転や送り速度を増速して
切削する。この時、上下部の受けローラ24a,24b
は下部受けローラ24aに作用する負荷に応じて昇降動
し、鋼片Bの曲がりに応じて把持力を確保している。そ
して、入り側送り装置19によってリミットスイッチ2
5が動作すると、出側送り装置26が鋼片Bの先端を把
持し、入り側送り装置19に代わって鋼片Bを送って切
削を継続する。
【0029】なお、出側送り装置26の構成は基本的に
は入り側送り装置19と同じであるが、鋼片Bが曲がっ
ている場合でも鋼片Bを基準として把持するので、下受
け台の受け面は上受け台の受け面と同様に円柱体により
円弧状としている。
【0030】外周層の切削が終了すると、油圧シリンダ
28aのロッドを突出移動させて受けローラ28bを鋼
片Bの下まで移動させる。その後、出側ガイド24、出
側送り装置26による鋼片Bの把持を解除し、油圧シリ
ンダ28cのロッドを突出移動させて受けローラ28b
を起立揺動させ鋼片Bを持ち上げる。これにより、鋼片
Bは出側スキッド28上を転動してピーリング設備より
排出される。
【0031】なお、本実施例では緩衝部材として皿ばね
を開示したが、同様の作用を奏するものであれば、コイ
ルスプリングや弾性ゴム等を使用してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロードセルで入り側ガイドの少なくとも上部ガイドロー
ラに作用する負荷を検知することで、ピーリング装置の
バイトチップに作用する負荷を検出し、その検出値が基
準範囲から外れた場合には基準範囲に入るように上下部
のガイドローラを昇降動させることで、鋼片をピーリン
グ装置に精度良く倣わせることができる。
【0033】また、本発明によれば、バイトチップに過
大な負荷が作用した場合、上下部のガイドローラは緩衝
部材によって過大な負荷が作用した方向に逃げるので、
バイトチップに作用する過大な負荷を軽減できる。この
時、入り側送り装置の、下受け台の座面を鋼片の進行方
向に湾曲状に形成しておけば、より効果的である。
【0034】このように、本発明によれば、既設のピー
リング装置に取り付けた場合においても、ピーリング装
置の能力を低下させることがなく、しかも、バイトチッ
プの欠損に起因する問題もなく、ピーリング装置の自動
化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピーラー倣い装置を取り付けたピーリ
ング設備の概略図である。
【図2】本発明のピーラー倣い制御方法の考え方の説明
図である。
【図3】入り側ガイドの正面図である。
【図4】本発明のピーラー倣い装置を取り付けたピーリ
ング設備の平面図である。
【図5】図4の矢視A−A図である。
【図6】図4の矢視B−B図である。
【図7】図4の矢視C−C図である。
【図8】入り側送り装置の正面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の矢視A−A図である。
【図11】図8の矢視B−B図である。
【図12】入り側送り装置のにおける動力伝達部を断面
して示す図である。
【図13】入り側ガイドにおける上部ガイドローラの倣
い制御のフロー図である。
【図14】入り側ガイドにおける下部ガイドローラの倣
い制御のフロー図である。
【図15】従来のピーラー倣い装置を取り付けたピーリ
ング設備の概略図である。
【図16】従来の入り側ガイドの正面図である。
【符号の説明】
B 鋼片 1 ピーリング装置 19 入り側送り装置 19a 上受け台 19b 下受け台 19ba 座面 23 入り側ガイド 23c 上部ガイドローラ 23f 下部ガイドローラ 23g ロードセル 23i 皿ばね 23j 皿ばね 23k 皿ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−135690(JP,A) 特開 昭50−107591(JP,A) 特開 昭60−197302(JP,A) 特開 昭50−13988(JP,A) 実開 昭50−132786(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 33/00 - 35/48 B23B 5/12 B23D 79/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピーリング装置の上流側に配置された入
    り側ガイドと、この入り側ガイドに対して接離移動可能
    に設置された入り側送り装置とからなるピーラー倣い装
    置において、鋼片を上下から把持状に案内すべく各々接
    離昇降可能なガイドローラを備えた入り側ガイドに、少
    なくとも上部ガイドローラに作用する負荷を検知するロ
    ードセルを備えるとともに、上下部のガイドローラに上
    下、左右方向の過大な負荷が作用した時に、これら上下
    部のガイドローラを過大な負荷が作用した方向に逃がす
    緩衝部材を設けたことを特徴とするピーラー倣い装置。
  2. 【請求項2】 鋼片の後端部を上下から把持する上受け
    台と下受け台を備えた入り側送り装置の、下受け台の座
    面を鋼片の進行方向に円弧状に形成したことを特徴とす
    る請求項1記載のピーラー倣い装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のピーラー倣い装置
    を用いてピーリング装置に対する鋼片の倣いを制御する
    方法であって、鋼片外周層の切削時、入り側ガイドの少
    なくとも上部ガイドローラに作用する負荷をロードセル
    によって検出し、この検出値が基準範囲より外れた場
    合、検出値が基準範囲となるように上下部のガイドロー
    ラを昇降移動させることを特徴とするピーラー倣い制御
    方法。
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