JP3123410B2 - 過給機付きエンジンの過給機制御装置 - Google Patents

過給機付きエンジンの過給機制御装置

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JP3123410B2
JP3123410B2 JP07258979A JP25897995A JP3123410B2 JP 3123410 B2 JP3123410 B2 JP 3123410B2 JP 07258979 A JP07258979 A JP 07258979A JP 25897995 A JP25897995 A JP 25897995A JP 3123410 B2 JP3123410 B2 JP 3123410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの回転エネ
ルギを受けて駆動する過給機付きエンジンの過給機制御
装置、特に、排気系に触媒装置が配備されている過給機
付きエンジンの過給機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンやディーゼルエンジン
の運転性能を向上させる場合、単に高排気量化を図ると
なく、吸気系にターボチャージャーや容積型過給機を配
備することが行われている。このような過給機を用いた
場合、排気量を代えること無く出力アップを図れるが、
特に、容積型過給機の場合、クランクシャフトより回転
出力の一部を消費し、この点での出力ロスを招く。この
ため、容積型過給機の運転域は、出力ロスを考慮する必
要の少ない中高負荷運転域でのみ過給優先制御を行なう
ようにしている。ところで、車両のエンジンを駆動する
ことにより排出される排気ガス中にはCO2,H2O,N
2の他に、CO(一酸化炭素),HC(炭化水素),N
Ox(窒素酸化物)が含まれる。
【0003】ここでCO(一酸化炭素),HC(炭化水
素),NOx(窒素酸化物)は有害成分としてその排出
量が規制されており、通常、ガソリンエンジンでは三元
触媒によりこれらの無害化処理を行なっているが、ディ
ーゼルエンジンは酸素過剰下で運転されることより、空
燃比を理論空燃比に合わせることができず、三元触媒を
用いての排ガス浄化処理は行なえなかった。即ち、供給
酸素量が多い状態で運転されるディーゼルエンジンでは
CO,HCの排出量は比較的少なく、これに対して、N
Oxの排出量が高レベルと成る。このため、ディーゼル
エンジンの排気系にはリーン運転下でNOxを還元処理
できる窒素酸化物還元触媒を内蔵したNOx触媒コンバ
ータが装着される傾向にある。
【0004】処で、ディーゼルエンジンの排気系に装着
されるNOx触媒は、図13に示すように、活性化温度
Tc1を上回るとその浄化効率を高め、しかも排気ガス
中のHC(炭化水素)/NOxのモル比が所定量を上回
るとその浄化効率を向上させることが知られており、た
とえば図14に示すような触媒活性域Aを有している。
なお、ここで横軸はHC/NOxの体積比であるモル比
で表され、縦軸は排気ガスの温度で、ここでの一例とし
てのNOx触媒の触媒活性域はHC/NOxモル比が1
以上ある場合と成っている。
【0005】これ故にNOx触媒を排気系に配備した場
合、その浄化効率ηNOXを高めるべく、排気系のNOx
触媒の上流側に還元用炭化水素HCを添加することが有
効であると推測され、添加されるHC(炭化水素)、例
えば未燃焼のHCの濃度を所定値以上に保持することが
行われ、HCボンベから間欠的にHC添加を行うという
技術が特開平4−284117号公報に開示され、ある
いは、燃料噴射時期を制御してHC添加を行うという技
術が特開平3−217640号公報に開示される。この
HC添加と同時に触媒温度を活性化温度Tso以上の所
定範囲内に早期に保持すべく、排気温制御もなされてい
る。
【0006】例えば、特開平4−311625号公報に
は、エンジンの暖機運転時に容積型過給機を駆動し、バ
イパス弁を閉じ、過給圧及び過給後エア温度を上昇さ
せ、これにより排気温度を上昇させ、触媒温度の早期上
昇を図っている。一方、特開平5−106453号公報
には、触媒の温度が、活性化温度以下で無負荷のとき、
エンジンの駆動する容積型過給機を迂回するバイパス路
のバイパス弁を開閉制御し、触媒温度に応じて過給圧を
リニアに制御し、触媒温度を適正に上昇させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
エンジンの排気系に触媒を配備し、その触媒の温度を活
性化温度域に保持する上で、容積型過給機を触媒の温度
調整手段として用いることが知られている。しかし、特
開平4−311625号公報に開示のように、エンジン
の暖機運転時に、バイパス弁を閉じ過給圧及び過給後エ
ア温度を上昇させるという構成を採った場合には次のよ
うな不具合が生じる。即ち、この場合、エンジン本体の
暖機は促進されるが、吸入空気量及び排気ガス量が多く
なり、触媒の放熱が促進されてしまい、活性化温度を達
成するのに時間が係り、触媒の温度調整手段として容積
型過給機が適正に駆動することとはならない。
【0008】一方、特開平5−106453号公報に開
示のように、バイパス弁を開閉制御し、触媒温度を適正
に上昇させるという構成を採った場合には次のような不
具合が生じる。即ち、この場合、ここでの容積型過給機
は常時エンジン回転に連動して回転しており、たとえバ
イパス路のバイパス弁を開閉制御しても、暖機運転時の
ような低回転域では過給圧が大きく上がらない上に、エ
ンジン本体の暖機に時間を要し、結果的に、触媒温度の
上昇に時間が係り、触媒の温度調整手段として容積型過
給機が適正に駆動することとはならない。本発明の目的
は、エンジン排気路上に配備される触媒の早期活性化を
図れる過給機付きエンジンの過給機制御装置を提供す
る。更に、第2の目的は、エンジン排気路上に配備され
る触媒の早期活性化を図れると共にその触媒の耐久性を
確保出来る過給機付きエンジンの過給機制御装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明はエンジンの吸気系に介装され、
同エンジンのクランク軸と排気系の回収タービンとの少
なくとも一方から伝達機構を介して駆動され吸入空気を
過給する過給機と、上記伝達機構の一部を形成し、同エ
ンジンのクランク軸と排気系の回収タービンとの少なく
とも一方から伝達された動力を変速して上記過給機を駆
動する変速機と、上記エンジンの排気系に配置された触
媒装置と、同触媒装置の温度を検出する触媒温度検出手
段と、同触媒温度検出手段の温度に応じて上記変速機の
変速比を制御する制御手段と、を有することを特徴とす
る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の過給機
付きエンジンの過給機制御装置において、上記制御手段
は、上記触媒温度が第1の所定温度より低いとき上記変
速機の変速比を最大減速側に制御することを特徴とす
る。
【0011】請求項3の発明は、請求項1記載の過給機
付きエンジンの過給機制御装置において、上記エンジン
のエンジン負荷状態を検出するエンジン負荷検出手段を
さらに備え、上記制御手段は、上記触媒温度が第1の所
定温度より高いとき上記エンジン負荷状態に応じて上記
変速機を制御する第1態様を有するとともに、上記第1
の所定温度より低いとき上記変速機の変速比を上記第一
態様より低い減速側変速比に制御する第2態様とを有す
ることを特徴とする。
【0012】請求項2又は請求項3の発明において、
記エンジンの冷却水温を検出する水温検出手段を更に備
え、上記制御手段は上記冷却水温が所定温度以下のとき
上記触媒温度検出手段の出力に優先して上記変速機の変
速比を最大側に制御するとすることも出来る。
【0013】請求項3の発明において、上記第2態様に
おける変速機の変速比は、上記触媒温度に応じた補正係
数により設定されるとすることも出来る。
【0014】請求項2又は請求項3の発明において、
記吸気系に配設され上記過給機をバイパスするバイパス
通路と、同バイパス通路を開閉する開閉弁を更に備え、
上記制御手段は、上記触媒温度が第1の所定温度より低
いとき上記開閉弁を閉弁するとすることも出来る。
【0015】請求項1の発明において、上記制御手段
は、上記触媒温度が第2の所定温度より高いとき上記変
速機の変速比を最大増速側に制御するとすることも出来
る。
【0016】請求項1の発明において、上記エンジンの
負荷状態を検出するエンジン負荷検出手段をさらに備
え、上記制御手段は、上記触媒温度が第2の所定温度よ
り低いとき上記エンジン負荷状態に応じて上記変速機を
制御する第1態様を有するとともに、上記第2の所定温
度より高いとき上記変速機の変速比を上記第一態様より
高い増速側変速比に制御する第3態様とを有するとする
ことも出来る。
【0017】請求項1の発明において、上記第3態様に
おける上記変速機の変速比は、上記触媒温度に応じた補
正係数により設定されるとすることも出来る。
【0018】請求項1の発明において、上記制御手段
は、上記第2の所定温度は上記第1の所定温度より高く
設定され、上記触媒温度が上記際1の所定温度より高く
且つ第2の所定温度より低いとき上記エンジン負荷に応
じて上記変速機の変速比を制御する第1態様を有すると
共に、上記第1の所定温度より低いときのは、上記変速
機の変速比を上記第1態様より低い減速側変速比に制御
する第2態様とを有し、且つ上記第2態様の所定温度よ
り高いときには上記変速機の変速比を第1態様より高い
増速側変速比に制御する第3態様とを有するとすること
も出来る。
【0019】請求項1の発明において、上記変速機が無
段変速機であるとすることも出来る。
【0020】請求項の発明は上記エンジンの吸気通路
に配設された過給機と、上記過給機の過給量を調整する
過給量調整手段と、上記エンジンの排気系に配設された
触媒装置と、同触媒装置の温度を検出する触媒温度検出
手段と、上記触媒温度が所定値より高いとき上記過給機
の過給量を増大させる方向に上記過給量調整手段が作動
するように制御する制御手段とを有したことを特徴とす
る。
【0021】
【実施例】図1及び図2には本発明の一実施例としての
過給機付きエンジンの過給機制御装置を示した。この容
積型過給機付きエンジン1は直列6気筒4バルブ型エン
ジンであり、後述の容積型過給機2及び排気タービン3
が装備された吸排気系と連動し、周知の燃料供給系が駆
動することによってクランク軸4より出力を発するよう
に構成される。
【0022】この容積型過給機付きエンジン1は、6つ
のシリンダ5を備えた本体6に吸気多岐管7及び排気多
岐管8を結合し、吸気多岐管7の上流の吸気路Iには容
積型過給機2と同過給機を迂回すると共に逆流防止弁9
を備えたバイパス路10とが並列的に連結される。吸気
路Iとバイパス路10との上流部分は合流されて、図示
しないエアクリーナ側に連通されている。他方、排気多
岐管8の下流には動力回収機構を成す排気タービン3が
連結され、排気タービン3の下流口はNOx触媒11を
収容するケーシング111を介し図示しないマフラー側
に連結される。
【0023】NOx触媒11はゼオライト系のNOX
媒であり、この触媒の一例は特開平4−215847号
公報に開示される。この触媒は酸素過剰雰囲気の排気ガ
ス中でもHCを還元剤としてNOXを還元でき、その特
性の一例を図13に示した。これより明らかなように、
NOX触媒11の上流側に図示しないHC添加手段を配
備して所定量以上のHC添加を行えば、排気ガス中のN
Xを良好な還元率で還元できるということが明らかで
ある。
【0024】なお、ここでのNOX触媒はゼオライト系
のNOX触媒で有るが、これに代えて、Cu−Z(銅−
ゼオライト)触媒、あるいはCo−Z(コバルト−ゼオ
ライト)触媒を用いて排気ガス中の窒素酸化物を還元す
るようにしても良く、これらの場合も、HCの添加を受
けて、確実にNOXを還元できる。ここではNOX触媒に
付いて記述したが、同触媒に代えて酸化触媒に置き換え
た装置としても良い。
【0025】容積型過給機2は排気タービン3の回転軸
12の回転力をフライホイール13に隣接して設けられ
た出力ギア14側より導入すべく、同出力ギア14に噛
合する第2変速機15と、捩じり変動を吸収して回転力
の授受をする流体継手16と、流体継手16側と容積型
過給機2の駆動軸17側とでの回転力の授受を無段階に
変速して行なえる無段変速機18とを介装する。しか
も、容積型過給機2の駆動軸17には一体的にギア19
が取り付けられ、同ギア19には第1変速機20を介し
て排気タービン3の出力軸12が連結される。ここで第
1変速機20は排気タービン3の回転数と容積型過給機
2の回転数を一定の減速比を保って連結させるもので、
排気タービン3が動力回収機構として作動するに必要な
回転数域と、容積型過給機2が全負荷運転時に必要な過
給圧を確保できる回転数域とに基づき適宜の減速比が設
定される。
【0026】容積型過給機2に並設されるバイパス管2
8内にはバイパス路10が形成され、このバイパス路に
は流路断面中心より偏心した中心軸901を備える逆流
防止弁9が装備される。図3に示すように、この逆流防
止弁9は吸気路I側に吸気をバイパスして流すと同弁9
の下側部分eが気流により押し上げられ、開位置d1に
保持され、過給時の逆流を弁9の下側部分eが受ける
と、同弁9の下側部分eが下方に回動し、閉弁位置d2
に自動的に保持される。このバイパス管28には閉弁用
アクチュエータ29が装着される。このアクチュエータ
29は駆動回路221に接続され、そのオフ時には図3
に実線で示す退却位置d1に保持され、オン時には2点
鎖線で示す閉弁位置d2に保持される。アクチュエータ
29は閉弁位置d2において、逆流防止弁9を強制的に
閉弁位置d2に切り換え保持出来る。
【0027】エンジン1の前部位置にはインタクーラ2
1が装備され、このインタクーラ21は容積型過給機2
及び吸気路Iを経て流入した加圧エアを空気冷却してシ
リンダ5側に送る周知の構成を採る。無段変速機(CV
T)18は第1プーリ181と第2プーリ182の間に
回転伝達ローラ183を介装し、回転伝達ローラ183
の両プーリとの回転伝達位置をアクチュエータ184の
働きで切り換え、両プーリとの回転伝達位置での径比を
変化させて無段変速を行うという周知構成を採る。ここ
での無段変速機(CVT)18のアクチュエータ184
はアクチュエータ切り換え用の図示しない電磁弁を介し
エンジンコントロールユニット(以後単にECUと記
す)22に制御される。
【0028】ECU22はマイクロコンピュータで要部
が成り、双方向性バスにより相互に接続されたROM
(リードオンメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)、CPU(マイクロプロセッサ)、入力ポートI
P、出力ポートOPを備えるという周知のハード構成を
採る。ここでの入力ポートIPには運転状態検出手段と
してのエンジンの回転数Ne算出用のクランク角信号を
出力する回転数センサ23、エンジンの負荷L信号を出
力する負荷センサ24、無段変速機18のエンジン側軸
185の回転数Nsを出力するエンジン側軸回転数セン
サ25、過給機側の駆動軸17の過給機回転数Npを出
力する過給機回転数センサ26、エンジンの水温Tw信
号を出力する水温センサ27、NOx触媒11の触媒温
度Tc信号を出力する触媒温度センサ28、シフト位置
が前進段でオンする図示しない前進段スイッチ等がそれ
ぞれ接続される。
【0029】他方、出力ポートOPには対応する図示し
ない駆動回路を介して無段変速機(CVT)18のアク
チュエータ184や、駆動回路221を介し閉弁用アク
チュエータ29が接続される。ROM及びRAMには図
6に示CVT制御プログラムや、図3の過給機回転数マ
ップm1、図4の第1の所定温度Tc1や、冷却水温の
暖機判定用の所定温度Tw0等が記憶処理される。EC
U22は、触媒温度センサ28の検出した触媒温度Tc
に応じて無段変速機18の変速比α(=Np(CVT出
力である過給機側の駆動軸17の回転数)/Ns(CV
T入力であるエンジン側軸185の回転数))を制御す
るという機能を備える。
【0030】特にこのECU22は、負荷運転域(図3
中のL>0域参照)では過給制御を行なうべく、過給機
回転数マップm1に沿って、エンジン負荷L及び出力軸
回転数Ns当たりの目標過給機回転数Npoを算出し、
これに実過給機回転数Npを合わせるべく無段変速機2
8を切り換えるという通常の第1態様M1の制御を行
う。更に、無負荷運転域(L=0)であって、冷却水温
が所定温度Tw0以下のとき触媒温度センサ28の出力
に優先して変速機の変速比αを増速側変速比である最大
側変速比αMAXに制御するエンジン暖機モードM0を行
う。
【0031】更に、無負荷運転域(L=0)では、触媒
温度が活性化温度Tc1に達する前においては、第1態
様M1の制御に入るに先立ち触媒温度調整制御に入る。
ここでは、触媒温度Tcが第1の所定温度Tc1(図1
3の活性化温度参照)より低いとき変速機の変速比を第
1態様より低い低速側変速比(ここでは最小変速比α
MIN側)に制御する第2態様である触媒暖機モードM2
を行う。更に、エンジンブレーキ(L<0)域では別態
様の過給制御を行う。このようなECU22の制御を図
6のCVT制御ルーチンに沿って説明する。
【0032】図示しないメインスイッチのオン処理によ
ってECU22は燃料制御等を含む図示しない周知のメ
インルーチンを実行し、その途中で図6のCVT制御ル
ーチンに達する。ここで、ECU22はスタータスイッ
チがOFFか否か判断し、オン中はCVT変速比を低速
側変速比(ここでは最小変速比αMIN側)に切り換え、
スタータの負荷を低減させる。スタータスイッチがOF
Fし、始動の完了後は直接ステップs3に進む。ここで
は、エンジン負荷Lの状態を判断し、L<0ではステッ
プs4に、L=0ではステップs5に、L>0ではステ
ップs6に進む。
【0033】L<0でステップs4に達すると、図示し
ない前進段スイッチがオンか判断し、オンの場合エンジ
ンブレーキ時であると見做し、過給機回転数Npoを算
出し、これに実過給機回転数Npを合わせるべく無段変
速機28を切り換え、過給機の働きを抑え、退却位置d
1の閉弁用アクチュエータ29をオンして閉弁位置d2
に保持し、強制的に逆流防止弁9を閉じ、過給機2及び
逆流防止弁9が回転抵抗手段となるように駆動し、メイ
ンルーチンにリターンする。一方、L=0でステップs
5に達すると、冷却水温Twが所定温度Twoを下回る
か否か判断し、下回る間はステップs8に進み、変速機
の変速比αを増速側変速比である最大側変速比α
MAXに、制御するエンジン暖機モードM0を行い、過給
による吸気温上昇を図り、エンジン暖機を図り、メイン
ルーチンにリターンする。この間、閉弁用アクチュエー
タ29を退却位置d1に保持し、逆流防止弁9を自動的
に開閉作動させる。
【0034】ステップs5の判断において、冷却水温T
wが所定温度Twoを上回って暖機が完了すると、ステ
ップs9に達し、ここでは触媒温度Tcが第1の所定温
度Tc1(図13の活性化温度参照)より低いときステ
ップs10に進む。ここでは、触媒温度Tcの早期上昇
を図るべく、図4に示すように、変速機の変速比を第1
態様M1より低い低速側変速比(ここでは最小変速比α
MIN側)に制御し、退却位置d1の閉弁用アクチュエー
タ29をオンして閉弁位置d2に保持し強制的に逆流防
止弁9を閉じる触媒暖機モードM2を行う。これによ
り、過給機の働きを抑え、吸気量を絞り、即ち排気量を
低減し、触媒の放熱を抑え、早期活性化を図り、メイン
ルーチンにリターンする。
【0035】更に、ステップs9で触媒温度Tcが第1
の所定温度Tc1を上回り、或いは、ステップs3でエ
ンジン負荷L>0に達した場合、ステップs6に進む。
ここでは、図3に示すように、過給機回転数マップm1
に沿って、エンジン負荷L及び出力軸回転数Ns当たり
の目標過給機回転数Npoを算出し、これに実過給機回
転数Npを合わせるべく無段変速機28を切り換えると
言う通常の第1態様M1の制御を行う。この間、閉弁用
アクチュエータ29を退却位置d1に保持し、逆流防止
弁9を自動的に開閉作動させる。
【0036】上述のところにおいて、ECU22は、ス
テップs9で触媒温度Tcが第1の所定温度Tc1を上
回のを待ち、ステップs10の触媒暖機モードM2を行
い、触媒温度Tcが第1の所定温度Tc1を上回と、ス
テップs6で不連続的に変速比αLを目標過給機回転数
Npo相当の変速比αに合わせるよう無段変速機28を
切り換え制御する。図1の過給機付きエンジンの過給機
制御装置の変形例としての第2実施例を説明する。この
第2実施例は図5に示す補正係数マップを備える。この
第2実施例は、図1の装置と比較し、図6のCVT制御
ルーチン上のステップs9,s10の部分が相違するの
みであり、ここでは同部分を図7に記載し、その他の部
分の説明を略す。
【0037】図7に示すように、過給機付きエンジンの
過給機制御装置の第2実施例は、上述のステップs5の
判断において暖機が完了として、ステップs9に達す
る。ここで、触媒温度Tcが第1の所定温度Tc1より
低いときステップs9−1に、高いと上述のステップs
6進む。このステップs9−1では、触媒温度Tcが第
1の所定温度Tc1より低いTc1−Δtに達したか否
か判断し、達しない間はステップs10に進み、触媒温
度Tcの早期上昇を図るべく、図4に示すように、変速
機の変速比を第1態様M1より低い低速側変速比(ここ
では最小変速比αMIN側)に制御し、退却位置d1の閉
弁用アクチュエータ29をオンして閉弁位置d2に保持
し強制的に逆流防止弁9を閉じ、吸気量を絞り、即ち排
気量を低減し、触媒の放熱を抑え、早期活性化を図る。
やがて、ステップs9−1での判断が、触媒温度Tcが
Tc1−Δtに達したと見做すと、ステップs9−2に
進み、ここで、変速機の変速比αを次の式で演算す
る。
【0038】 α’=(α−αMIN)×β+αMIN・・・・・・・ ここで、α’:今回のCVTの変速比、α:マップ上の
CVTの変速比、αMIN:CVTの最小変速比、β:補
正係数とし、図5に示す補正係数マップm2(予め設定
され、ROMに記憶処理しておく)で算出する。このス
テップs9−2では今回のCVTの変速比α’に応じた
目標過給機回転数Npoを求め、同回転数に実回転数N
pを合わせるよう無段変速機28を切り換え制御し、メ
インルーチンにリターンする。
【0039】このように、過給機付きエンジンの過給機
制御装置の第1変形例では、ステップs9−1、ステッ
プs9−2と進む間に、図4の符号eで示すように、無
段変速機18の変速比αが徐々に変化し、触媒温度Tc
がTc1に達した際に一気に過給機回転数マップm1上
の変速比に切り換えることが無く、変速ショックによる
不快感を乗員に生じさせことを防止出来る。図8のCV
T制御ルーチンを用い本発明の他の実施例としての第3
実施例を説明する。この第3実施例は図1の装置と比較
し、図8のECU22の行うCVT制御ルーチンの一部
が相違する点以外は同様構成を採り、ここでは、その他
の部分の重複説明を略す。
【0040】第3実施例の過給機付きエンジンの過給機
制御装置のECU22は、無段変速機18の変速比α
(=Np(CVT出力である過給機側の駆動軸17の回
転数)/Ns(CVT入力であるエンジン側軸軸18の
回転数))を制御し、負荷運転域(図3中のL>0域参
照)では、過給機回転数マップm1に沿って、上述の第
1態様M1の制御を行う。更に、上述のエンジン暖機モ
ードM0、触媒暖機モードM2、エンジンブレーキ(L
<0)域では別態様の過給制御を行う。特に、触媒温度
が第2の所定温度Tc2(触媒の耐熱温度)より高いと
き変速機の過給量を増加させる最大変速比αMAXに保持
する第3態様の制御を実行する。上述のECU22が所
定の時点で図8のCVT制御ルーチンに達すると、次の
制御を実行する。
【0041】ECU22はステップa1に達すると、図
示しないスタータスイッチがOFFか否か判断し、オン
中はCVT変速比を低速側変速比(ここでは最小変速比
αMI N側)に切り換え、スタータの負荷を低減させる。
スタータスイッチがOFFし、始動の完了後は直接ステ
ップa3に進む。ここでは、エンジン負荷Lの状態を判
断し、L<0ではステップa4に、L=0ではステップ
a5に、L>0ではステップa6に進む。L<0でステ
ップa4に達すると、図示しない前進段スイッチがオン
か判断し、オンの場合エンジンブレーキ時であると見做
し、過給機回転数Npoを算出し、これに実過給機回転
数Npを合わせるべく無段変速機28を切り換え、過給
機を減速制御し、退却位置d1の閉弁用アクチュエータ
29をオンして閉弁位置d2に保持し、強制的に逆流防
止弁9を閉じ、過給機2及び逆流防止弁9が回転抵抗手
段となるように駆動し、メインルーチンにリターンす
る。
【0042】一方、L=0でステップa5に達すると、
冷却水温Twが所定温度Twoを下回るか否か判断し、
下回る間はステップa8に進み、変速機の変速比αを増
速側変速比である最大側変速比αMAXに、制御するエン
ジン暖機モードM0を行い、吸気圧増による吸気温上昇
を図り、エンジン暖機を図り、メインルーチンにリター
ンする。この間、閉弁用アクチュエータ29を退却位置
d1に保持し、逆流防止弁9を自動的に開閉作動させ
る。
【0043】ステップa5の判断において、冷却水温T
wが所定温度Twoを上回って暖機が完了すると、ステ
ップa9に達し、ここでは触媒温度Tcが第1の所定温
度Tc1より低いときステップa10に進む。ここで
は、触媒温度Tcの早期上昇を図るべく、図4に示すよ
うに、変速機の変速比を第1態様M1より低い低速側変
速比(ここでは最小変速比αMIN側)に制御し、退却位
置d1の閉弁用アクチュエータ29をオンして閉弁位置
d2に保持し強制的に逆流防止弁9を閉じ、触媒暖機モ
ードM2を行う。これにより、過給機の働きを抑え、吸
気量を絞って触媒の放熱を抑え、早期活性化を図り、メ
インルーチンにリターンする。更に、ステップa9で触
媒温度Tcが第1の所定温度Tc1(活性化温度)を上
回り、或いは、ステップa3でエンジン負荷L>0に達
した場合、ステップa6に進む。ここでは、触媒温度T
cが第2の所定温度Tc2(触媒の耐熱性を保持出来る
温度)より低いときステップa11に、そうで無いとス
テップa12進む。
【0044】ステップa11では、触媒温度Tcが活性
化温度を上回ると共に過度に昇温していないと見做し、
図3に示す過給機回転数マップm1に沿って、エンジン
負荷L及び出力軸回転数Ns当たりの目標過給機回転数
Npoを算出し、これに実過給機回転数Npを合わせる
べく無段変速機28を切り換えるという通常の第1態様
M1の制御を行う。この間、閉弁用アクチュエータ29
を退却位置d1に保持し、逆流防止弁9を自動的に開閉
作動させる。一方、触媒温度Tcが第2の所定温度Tc
2(触媒の耐熱性を保持出来る温度)を上回り、過剰に
昇温したとして、ステップa12に達すると、ここでは
無段変速機18を最大変速比αMAXに保持し、第3態様
の制御を実行する。この時、閉弁用アクチュエータ29
を退却位置d1に保持し、逆流防止弁9を自動的に開閉
作動させ、メインルーチンにリターンする。
【0045】この第3態様の制御により、吸気量を急増
させ、触媒の放熱性を促進させ、触媒温度の低下を図る
ことで、触媒の熱劣化による耐久性の低下を防止出来
る。
【0046】上述のところにおいて、ECU22は、ス
テップa9,a6で触媒温度Tcが第1の所定温度Tc
1以上第2の所定温度Tc2以下の状態を待ち、ステッ
プa11で過給機回転数マップm1に沿った変速比αL
を確保すべく不連続的に無段変速機28を切り換え、同
様に、第2の所定温度Tc2以上の状態を待ち、ステッ
プa12で無段変速機18を最大変速比αMAXに不連続
的に切り換え制御する。
【0047】次に、第3実施例としての過給機付きエン
ジンの過給機制御装置の変形例である第4実施例を説明
する。第4実施例は図12に示す補正係数マップを備え
る。この第4実施例は、第3実施例と比較し、図8のC
VT制御ルーチン上のステップa9乃至a12及びステ
ップa6の部分が相違するのみであり、ここでは同部分
を図10に記載し、その他の部分の説明を略す。図10
に示すように、過給機付きエンジンの過給機制御装置の
第4実施例は、上述のステップa5の判断において暖機
が完了として、ステップa9に達する。ここで、触媒温
度Tcが第1の所定温度Tc1(図13の活性化温度参
照)より低いときステップa9−1に、高いと上述のス
テップa6進む。
【0048】このステップa9−1では、触媒温度Tc
が第1の所定温度Tc1より低いTc1−Δtに達した
か否か判断し、達しない間はステップa10に進み、触
媒温度Tcの早期上昇を図るべく、図11に示すよう
に、変速機の変速比を第1態様M1より低い低速側変速
比(ここでは最小変速比αMIN側)に制御し、退却位置
d1の閉弁用アクチュエータ29をオンして閉弁位置d
2に保持し強制的に逆流防止弁9を閉じ、吸気量を絞
り、即ち排気量を低減し、触媒の放熱を抑え、早期活性
化を図る。やがて、ステップa9−1での判断が、触媒
温度TcがTc1−Δtに達したと見做すと、ステップ
a9−2に進み、ここで、変速機の変速比αを上述の
式で演算する。次いで、ステップa9−2では今回のC
VTの変速比αnに応じた目標過給機回転数Npoを求
め、同回転数に実回転数Npを合わせるよう無段変速機
28を切り換え制御し、メインルーチンにリターンす
る。
【0049】一方、ステップa9で、触媒温度Tcが第
1の所定温度Tc1を上回ったとしてステップa6に進
むと、ここでは、触媒温度Tcが第2の所定温度Tc2
(触媒の耐熱性を保持出来る温度)より低いときステッ
プa11に、そうで無いとステップa6−1に進む。ス
テップa11では、図3に示す過給機回転数マップm1
に沿って、目標過給機回転数Npoを算出し、これに実
過給機回転数Npを合わせるべく無段変速機28を切り
換え、閉弁用アクチュエータ29を退却位置d1に保持
するという通常の第1態様M1の制御を行う。触媒温度
Tcが第2の所定温度Tc2を上回ると、ステップa6
−1に達する。ここでは、触媒温度Tcが第2の所定温
度Tc2より高いTc2+Δt’に達したか否か判断
し、達しない間は変速機の変速比αを次の式で演算す
る。
【0050】 α’=αMAX−(αMAX−α)×β’・・・・・・・ ここで、α’:今回のCVTの変速比、α:マップ上の
CVTの変速比、αMAX:CVTの最大変速比、β’:
補正係数とし、図12に示す補正係数マップm3(予め
設定され、ROMに記憶処理しておく)で算出する。こ
のステップa6−2では今回のCVTの変速比α’に応
じた目標過給機回転数Npoを求め、同回転数に実回転
数Npを合わせるよう無段変速機28を切り換え制御
し、メインルーチンにリターンする。一方、触媒温度T
cがTc2+Δt’を上回り、ステップa12に達する
と、無段変速機18を最大変速比αMAXに保持し、上述
の第3態様の制御を実行し、触媒の熱劣化による耐久性
の低下を防止出来る。
【0051】このように、過給機付きエンジンの過給機
制御装置の第4実施例では、ステップa9−1、ステッ
プa9−2と進む間に、図11に示すように、無段変速
機18の変速比αが徐々に変化し、触媒温度TcがTc
1に達した際に一気に過給機回転数マップm1上の変速
比に切り換えることが無く、同様に、触媒温度Tcが第
2の所定温度Tc2に達した際に一気に最大変速比α
MAXに不連続的に切り換え制御することが無く、変速シ
ョックによる不快感を乗員に生じさせことを防止出来、
確実に触媒の熱劣化を防ぎ、耐久性の低下を防止でき
る。以上のように、上述の各過給機付きエンジンの過給
機制御装置は、エンジン回転Neに規制されず過給圧を
増減出来、容積型過給機2の回転を減変化させた場合、
排気路上に配備されるNOx触媒11の早期活性化を図
れる。特に、ECU22によって、触媒温度が第1の所
定温度Tc1より低いとき変速機の変速比を最大減速側
に制御しても良い。この場合、容積型過給機2の回転を
低減し、排気ガス量を低減し触媒の放熱を抑え、早期活
性化をより的確に図れる。
【0052】エンジン負荷センサ24を備え、特に、E
CU22によって、触媒温度Tcが第1の所定温度Tc
1(例えば活性化温度)より高いときエンジン負荷L状
態に応じて変速機を制御する第1態様M1を有するとと
もに、第1の所定温度Tc1より低いとき変速機の変速
比を第1態様より低い減速側変速比αMINに制御する第
2態様M2とを有するものでも良い。この場合、触媒温
度Tcが第1の所定温度Tc1より高いと容積型過給機
2をエンジン負荷L状態に応じて制御する第1態様を行
い、第1の所定温度Tc1より低いと過給機の回転を低
減する第2態様M2を行い、排気ガス量を低減し触媒の
放熱を抑え、早期活性化をより的確に図れる。
【0053】冷却水温を検出する水温センサ27を更に
備え、特に、ECU22によって、冷却水温が所定温度
Tw0以下のとき触媒温度センサ28の出力に優先して
変速機の変速比を最大側αMAXに制御しても良い。この
場合、冷却水温が所定温度Tw0以下では、容積型過給
機2の回転を増加させ、過給圧を高め、エンジン暖機を
最優先でき、NOx触媒11の早期活性化をも図れる。
特に、第2態様M2における変速機の変速比αが、触媒
温度に応じた補正係数βにより設定されても良い。この
場合、第2態様が行われる際に、変速比が触媒温度Tc
に応じて経時的に減変化するので、容積型過給機2の回
転を円滑に減変化させることが出来、しかも、排気ガス
量を経時的に低減して触媒の放熱を抑え、早期活性化を
図れる。
【0054】吸気系に配設され過給機をバイパスするバ
イパス通路10と、バイパス通路11を開閉する逆流防
止弁9を更に備え、特に、ECU22によって、触媒温
度Tcが第1の所定温度Tc1より低いとき逆流防止弁
9を閉弁するようにしても良い。この場合、第1の所定
温度Tc1より低い時に吸気路を絞り、排気ガス量を低
減し触媒の放熱を抑え、早期活性化を図れる。特に、E
CU22によって、触媒温度Tが第2の所定温度Tc2
より高いとき変速機の変速比を最大増速側αMAXに制御
しても良い。この場合、触媒温度が第2の所定温度Tc
2より高いとき排ガス量を急増させて、NOx触媒11
の放熱を促進させ、触媒温度が過度に上昇することを防
止し、触媒の耐久性を確保出来る。
【0055】エンジンの負荷状態を検出する負荷センサ
24をさらに備え、特に、ECU22は、触媒温度Tc
が第2の所定温度Tc2より低いときエンジン負荷状態
に応じて変速機を制御する第1態様M1を有するととも
に、第2の所定温度Tc2より高いとき変速機の変速比
を第1態様より高い増速側変速比(例えばαMAX)に制
御する第3態様M3とを有しても良い。この場合、触媒
温度が第2の所定温度Tc2より低いとき第1態様を行
え、しかも、触媒温度が第2の所定温度Tc2より高い
とき排ガス量を急増させる第3態様を行え、これにより
触媒の放熱を促進させ、触媒温度が過度に上昇すること
を防止し、触媒の耐久性を確保出来る。
【0056】特に、第3態様M3における変速機の変速
比αは触媒温度Tcに応じた補正係数β’により設定さ
れても良い。この場合、触媒温度が第2の所定温度Tc
2より高く第3態様M3を行う場合、容積型過給機2の
回転を触媒温度Tcに応じて円滑に増変化させ、経時的
に排ガス量を増変化させて、触媒の放熱を促進させ、触
媒温度が過度に上昇することを防止出来、触媒の熱劣化
による耐久性に低下を防止出来る。
【0057】特に、ECU22によって第1態様M1と
第2態様M2と第3態様M3とを共に有しても良い。こ
の場合、触媒温度が第1の所定温度Tc1と第2の所定
温度Tc2間にあると過給機をエンジン負荷L状態に応
じて制御する第1態様を行い、第1の所定温度Tc1よ
り低いと容積型過給機2の回転を低減する第2態様M2
を行うので、排気ガス量を低減し触媒の放熱を抑え、早
期活性化を達成でき、且つ第2態様の所定温度より高い
ときには過給機の回転を高回転化する第3態様M3を行
うので、排ガス量を増変化させて、触媒の放熱を促進さ
せ、触媒温度が過度に上昇することを防止出来、触媒の
耐久性を確保出来る。特に、変速機が無段変速機18で
あっても良い。この場合、変速機の変速比αの変化の自
由度が増し、容積型過給機2の回転を的確に増減し、過
給圧を増減出来、触媒の早期活性化をより的確に図れ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、エ
ンジンの吸気系に介装され、クランク軸と排気系の回収
タービンとの少なくとも一方から伝達機構を介して駆動
され吸入空気を過給する過給機と、排気系に配置された
触媒装置と、伝達機構の一部を形成すると共に伝達され
た動力を変速して過給機を駆動する変速機とを備え、制
御手段によって、触媒温度検出手段の検出した触媒温度
に応じて変速機の変速比を制御する。
【0059】この変速機の変速比の変化に連動し、過給
機の回転が増減するため、エンジン回転に規制されず過
給圧を増減出来、過給機の回転を減変化させた場合、排
気路上に配備される触媒の早期活性化を図れる。請求項
2の発明は触媒温度が第1の所定温度より低いと変速比
を最大減速側にして触媒の暖機促進を図れる。請求項3
の発明は触媒温度が第1の所定温度より高いと第一の態
様であるエンジン負荷に応じた通常の変速比制御を行
い、低いと第一の態様より低い減速側変速比で制御して
過給機の働きを抑え排気量を抑え、触媒の早期活性化を
図れる。請求項2又は請求項3の発明において、上記エ
ンジンの冷却水温を検出する水温検出手段を更に備え、
上記制御手段は上記冷却水温が所定温度以下のとき上記
触媒温度検出手段の出力に優先して上記変速機の変速比
を最大側に制御するの様にした場合にはエンジンの早期
暖機を図れるの様な効果を得ることができる。請求項3
の発明において、上記第2態様における変速機の変速比
は、上記触媒温度に応じた補正係数により設定されるの
様にした場合には変速ショックを抑えることができるの
様な効果を得ることができる。請求項2又は請求項3の
発明において、上記吸気系に配設され上記過給機をバイ
パスするバイパス通路と、同バイパス通路を開閉する開
閉弁を更に備え、上記制御手段は、上記触媒温度が第1
の所定温度より低いとき上記開閉弁を閉弁するの様にし
た場合には触媒の暖機促進を図れるの様な効果を得るこ
とができる。請求項1の発明において、上記制御手段
は、上記触媒温度が第2の所定温度より高いとき上記変
速機の変速比を最大増速側に制御するの様にした場合に
は、排気量を増加して触媒の過度の加熱を抑え、耐久性
低下を防止できる。請求項1の発明において、上記エン
ジンの負荷状態を検出するエンジン負荷検出手段をさら
に備え、上記制御手段は、上記触媒温度が第2の所定温
度より低いとき上記エンジン負荷状態に応じて上記変速
機を制御する第1態様を有するとともに、上記第2の所
定温度より高いとき上記変速機の変速比を上記第一態様
より高い増速側変速比に制御する第3態様とを有するの
様にした場合には、この第2の所定温度より高いときに
排気量を増加して触媒の過度の加熱を抑え、耐久性低下
を防止できるの様な効果を得ることができる。ここで、
特に、上記第3態様における上記変速機の変速比は、上
記触媒温度に応じた補正係数により設定されるの様にし
た場合には変速ショックを抑えることができるの様な効
果を得ることができる。請求項1の発明において、上記
制御手段は、上記第2の所定温度は上記第1の所定温度
より高く設定され、上記触媒温度が上記第1の所定温度
より高く且つ第2の所定温度より低いとき上記エンジン
負荷に応じて上記変速機の変速比を制御する第1態様を
有すると共に、上記第1の所定温度より低いときのは、
上記変速機の変速比を上記第1態様より低い減速側変速
比に制御する第2態様とを有し、且つ上記第2態様の所
定温度より高いときには上記変速機の変速比を第1態様
より高い増速側変速比に制御する第3態様とを有すると
するの様にした場合には、第1態様でエンジン負荷に応
じた変速比での通常制御を、第2態様で触媒の早期活性
化を図り、第3態様で排気量を増加して触媒の過度の加
熱を抑え、耐久性低下を防止できるの様な効果を得るこ
とができる。請求項1の発明において、上記変速機が無
段変速機であるの様にした場合には適確な変速比を確保
出来るの様な効果を得ることができる。
【0060】請求項の発明は吸気通路に配設された過
給機と、その過給量を調整する過給量調整手段と、触媒
装置と、触媒温度検出手段とを備え、制御手段によっ
て、触媒温度が所定値より高いとき過給機の過給量を増
大させる方向に過給量調整手段が作動するように制御す
る。
【0061】このため、触媒温度が所定値より高いと
き、過給量を増大させ、排ガス量を増変化させて、触媒
の放熱を促進させ、触媒温度が過度に上昇することを防
止し、触媒の耐久性を確保出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過給機付きエンジンの過給機制御装置
の概略全体構成図である。
【図2】図1の過給機制御装置の逆流防止弁近傍の要部
断面図である。
【図3】図1の過給機制御装置のECUが用いる変速比
算出マップの特性線図である。
【図4】図1の過給機制御装置の触媒温度に沿った変速
比の経時変化を説明する特性線図である。
【図5】図1の過給機制御装置の変形例(第2実施例)
のECUが用いる補正係数マップの特性線図である。
【図6】図1の過給機制御装置のECUが用いるCVT
制御ルーチンのフローチャートである。
【図7】図1の過給機制御装置の変形例(第2実施例)
のECUが用いるCVT制御ルーチン内の一部のフロー
チャートである。
【図8】本発明の第3実施例である過給機制御装置のE
CUが用いるCVT制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第3実施例である過給機制御装置の触
媒温度に沿った変速比の経時変化を説明する特性線図で
ある。
【図10】本発明の第3実施例の変形例(第4実施例)
である過給機制御装置のECUが用いるCVT制御ルー
チン内の一部のフローチャートである。
【図11】本発明の第4実施例である過給機制御装置の
触媒温度に沿った変速比の経時変化を説明する特性線図
である。
【図12】本発明の第4実施例である過給機制御装置の
ECUが用いる補正係数マップの特性線図である。
【図13】排気ガス浄化装置で用いる軽油添加時のNO
x触媒の浄化効率特性線図である。
【図14】NOx触媒のHC/NOx−排気ガス温度に
応じた浄化領域を表した特性線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 容積型過給機 3 排気タービン 4 クランク軸 7 吸気多岐管 8 排気多岐管 9 逆流防止弁 10 バイパス路 11 NOx触媒 12 出力軸 14 出力ギア 15 第2変速機 18 無段変速機 17 駆動軸 19 ギア 20 第1変速機 22 ECU 23 回転数センサ 24 負荷センサ 25 エンジン側軸回転数センサ 26 過給機回転数センサ 27 水温センサ 28 触媒温度センサ d1 退却位置 d2 閉弁位置 Tc 触媒温度 α 変速比 I 吸気路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 39/04 F02B 33/00 F02B 37/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気系に介装され、同エンジン
    のクランク軸と排気系の回収タービンとの少なくとも一
    方から伝達機構を介して駆動され吸入空気を過給する過
    給機と、 上記伝達機構の一部を形成し、同エンジンのクランク軸
    と排気系の回収タービンとの少なくとも一方から伝達さ
    れた動力を変速して上記過給機を駆動する変速機と、 上記エンジンの排気系に配置された触媒装置と、 同触媒装置の温度を検出する触媒温度検出手段と、 同触媒温度検出手段の温度に応じて上記変速機の変速比
    を制御する制御手段と、を有することを特徴とする過給
    機付きエンジンの過給機制御装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、上記触媒温度が第1の所
    定温度より低いとき上記変速機の変速比を最大減速側に
    制御することを特徴とする請求項1記載の過給機付きエ
    ンジンの過給機制御装置。
  3. 【請求項3】上記エンジンのエンジン負荷状態を検出す
    るエンジン負荷検出手段をさらに備え、 上記制御手段は、 上記触媒温度が第1の所定温度より高いとき上記エンジ
    ン負荷状態に応じて上記変速機を制御する第1態様を有
    するとともに、上記第1の所定温度より低いとき上記変
    速機の変速比を上記第一態様より低い減速側変速比に制
    御する第2態様とを有することを特徴とする請求項1記
    載の過給機付きエンジンの過給機制御装置。
  4. 【請求項4】上記エンジンの吸気通路に配設された過給
    機と、 上記過給機の過給量を調整する過給量調整手段と、 上記エンジンの排気系に配設された触媒装置と、 同触媒装置の温度を検出する触媒温度検出手段と、 上記触媒温度が所定値より高いとき上記過給機の過給量
    を増大させる方向に上記過給量調整手段が作動するよう
    に制御する制御手段とを有したことを特徴とする過給機
    付きエンジンの過給機制御装置。
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