JP3123368B2 - 水平釜ミシン - Google Patents

水平釜ミシン

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JP3123368B2
JP3123368B2 JP06285103A JP28510394A JP3123368B2 JP 3123368 B2 JP3123368 B2 JP 3123368B2 JP 06285103 A JP06285103 A JP 06285103A JP 28510394 A JP28510394 A JP 28510394A JP 3123368 B2 JP3123368 B2 JP 3123368B2
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shuttle
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内釜の回動をストッパ
ー部によって一定の範囲内に規制するようにした水平釜
ミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水平釜ミシンの水平釜装置は、図
4に示されるように、上下に往復動する針棒に同期して
水平方向に回動可能にミシンの針板58の下方に配置さ
れた外釜18と、この外釜18内に回転自在に配置さ
れ、上端外周に水平方向に突出する内釜止め59を備え
た内釜28と、前記外釜18の回動に伴って前記内釜2
8が一定範囲以上に回動することを防ぐために、前記内
釜止め59を遊嵌する一対のストッパー部58a、58
bとで構成されている。また、前記外釜18には、図示
しない剣先部と、その外釜18の回動に応じ所定のタイ
ミングで揺動するオープナ22とが設けられている。前
記剣先部は、上糸で形成されるループを捕捉し、内釜2
8の外周を回ることにより下糸との間で縫目を構成する
ためのものである。前記オープナ22は、段付ピン35
を支点とし揺動するオープナ台32と、ピン33を介し
前記オープナ台32に一端が枢着され、外釜18と前記
オープナ台32とを連動させるリンク34とで構成され
ている。前記内釜28には、前記オープナ22に当接す
る当り部39が設けられており、図4に示されるように
オープナ22に当接している。
【0003】次に、水平釜装置の動作について説明す
る。ミシンが回転駆動されると、外釜18は矢印方向に
回転し、内釜28の内釜止め59は、針板58のストッ
パー58aに当接し、内釜28の回動が停止する。しば
らく外釜18が回転すると、所定のタイミングでオープ
ナ22が段付ピン35を支点に揺動する。この揺動によ
って内釜28は、外釜18の回転とは逆方向に回動し、
それに伴い、内釜止め59は、針板58のストッパー5
8bに当接する。すると針からの上糸は、内釜止め59
を容易に通過し内釜28の外周を回ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の水平釜ミシンでは、内釜止めと針板のストッパ
ーとが水平釜の高速回転時に衝突して騒音が発生してい
た。また、内釜止めと針板のストッパー部との衝突はと
きには内釜止めに疲労破壊を生ずるという問題があっ
た。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、内釜止めと針板のストッパー部と
の衝突による騒音を低減できる水平釜ミシンを提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために本発明の水平釜ミシンは、上下に往復動する針棒
に同期して水平方向に回動可能にミシンの針板の下方に
配置された外釜と、この外釜内に回転自在に配置され、
上端外周に水平方向に突出する内釜止めを備えた内釜
と、前記外釜の回動に伴って前記内釜の回動を一定範囲
内に規制するために、前記内釜止めを遊嵌する一対のス
トッパー部とを備えており、前記ストッパー部を合成樹
脂材料で構成すると共に前記針板に対して着脱可能に支
している。
【0007】
【作用】上記の構成を有する本発明の水平釜ミシンは、
上下に往復動する針棒に同期して外釜が水平方向に回動
し、外釜内に配置された内釜に設けられた内釜止めが合
成樹脂材料で構成された一対のストッパー部に当り、内
釜の回動を一定範囲内に規制すると共に、衝突音を低下
させる。
【0008】また、前記ストッパー部が内釜止めの衝突
によって摩耗したときに、前記針板から前記ストッパー
部を取り外し、新しいストッパー部と交換することが可
能である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した水平釜ミシンの実
施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】本実施例の水平釜ミシンは、図4に示され
る従来の水平釜ミシンにおける針板58のみ異なるた
め、他の構成要素の説明は省略する。
【0011】本実施例の針板1は、図1に示されるよう
に針板本体3と、ストッパー本体6とで構成されてい
る。針板本体3は、金属の材料によって略長方形の平板
状に形成され、二つの針孔部5が設けられている。この
針孔部5には、図示しない送り歯が遊嵌される。その送
り歯は、図示しない送り台に固定されており、針運動と
同期して楕円状の送り運動を行なう。この運動によって
縫製された縫製物が送られる。また、針板本体3の中央
部には、針孔7が施されている。針板本体3の裏側長手
方向の側面には、段が設けられており、その段の両端に
前記ストッパー本体6をネジ2で固定するためのネジ孔
が設けられている。
【0012】前記ストッパー本体6は、合成樹脂材料と
してのポリプロピレン、ナイロン、ポリアセタール、P
OM、PAI、PA等の材料により略平板状に形成され
ている。そのストッパー本体6の両端部には、前記ネジ
が貫通できる孔が設けられており、その孔よりも中央よ
りは、図4に示されている内釜止め59を遊嵌する一対
のストッパー部8を備えている。そのストッパー部8と
ストッパー本体6とは、同じ材料によって一体成形され
ている。
【0013】以上説明したことから明かなように本実施
例の水平釜ミシンによれば、上下に往復動する針棒に同
期して外釜18が水平方向に回動し、外釜18内に配置
された内釜28に設けられた内釜止め59が合成樹脂材
料で構成された一対のストッパー部8に当るため、内釜
の回動を一定範囲内に規制でき、かつ衝突音を低下させ
ることができる。
【0014】また、ストッパー本体6が、内釜止め59
の衝突によって摩耗したときに、ネジを緩めて摩耗した
ストッパー本体6を針板本体3から取り外し、新しいス
トッパー本体6を取り付けることが容易にできる。
【0015】尚、本発明は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなくその要旨を逸脱しない範囲において、
種々の変更を加えることができる。例えば、本実施例の
ストッパー本体6は、ネジによって針板本体3に固定さ
れているが、図2に示されるように、ストッパー本体6
を接着剤によって接着することにより、針板本体3に固
定させてもよい。この場合、針板本体3とストッパー本
体6とは分離不可能となる。
【0016】更に、図3に示されるように、針板本体3
とストッパー本体6とを合成樹脂材料、例えば、POM
によって一体成形してもよい。
【0017】また、本実施例では、両ストッパー部8を
同じ材料により一体的に接続しているが、接続する必要
はなく、分離されていてもよい。
【0018】また、両ストッパー部8を針板本体3に固
定したが、針板本体3付近のミシン本体に基端部を固定
してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明の水平釜ミシンによれば、上下に往復動する針棒に同
期して外釜が水平方向に回動し、外釜内に配置された内
釜に設けられた内釜止めが合成樹脂材料で構成された一
対のストッパー部に当るため、内釜の回動を一定範囲内
に規制でき、かつ衝突音を低下させることができる。
【0020】また、前記ストッパー部を前記針板に対し
て着脱可能に支持したため、前記ストッパー部が内釜止
めの衝突によって摩耗して使用不可能になったときに、
前記針板から前記ストッパー部を取り外し、新しいスト
ッパー部と交換でき、容易にかつ安価に修理することが
できる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストッパー部が針板本体に対して分離できる針
板の斜視図である。
【図2】ストッパー部が針板本体に対して分離できない
針板の斜視図である。
【図3】合成樹脂材料によって一体成形された針板の斜
視図である。
【図4】従来の水平釜ミシンの水平釜装置の要部を示す
上面図である。
【符号の説明】
1 針板 2 ネジ 3 針板本体 5 針孔部 6 ストッパー本体 7 針孔 8 ストッパー部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に往復動する針棒に同期して水平方
    向に回動可能にミシンの針板の下方に配置された外釜
    と、この外釜内に回転自在に配置され、上端外周に水平
    方向に突出する内釜止めを備えた内釜と、前記外釜の回
    動に伴って前記内釜の回動を一定範囲内に規制するため
    に、前記内釜止めを遊嵌する一対のストッパー部とを備
    えた水平釜ミシンにおいて、 前記ストッパー部を合成樹脂材料で構成すると共に前記
    針板に対して着脱可能に支持したことを特徴とする水平
    釜ミシン。
JP06285103A 1994-11-18 1994-11-18 水平釜ミシン Expired - Fee Related JP3123368B2 (ja)

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JPH08141268A JPH08141268A (ja) 1996-06-04
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04172874A (ja) * 1990-11-07 1992-06-19 Nec Corp Catv伝送路のagc方式
JPH0564030A (ja) * 1991-09-03 1993-03-12 Nec Corp 中継増幅器

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