JP3123328B2 - 送風機羽根車 - Google Patents

送風機羽根車

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JP3123328B2
JP3123328B2 JP05336366A JP33636693A JP3123328B2 JP 3123328 B2 JP3123328 B2 JP 3123328B2 JP 05336366 A JP05336366 A JP 05336366A JP 33636693 A JP33636693 A JP 33636693A JP 3123328 B2 JP3123328 B2 JP 3123328B2
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善樹 泉
孝 杉尾
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低騒音効果のある厚さの
ある翼型の送風機羽根車において、性能を維持して軽量
化を達成した翼型羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の厚肉の翼型送風機は図7に示され
るような構造になっていた。すなわち、略円柱形状のハ
ブ3の周囲に複数枚の厚肉で翼型の羽根2を設けてい
た。送風機としては、この羽根車1を適当なケーシング
に納め、矢印の方向に回転させることで送風作用を生じ
る。羽根車1は羽根車ハブ3にモーターのシャフトを固
定して回転するものである。
【0003】しかし、羽根2の厚さがあるので従来は発
泡成型で制作し、樹脂の引けを防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の構造を
有する送風機は、薄肉な送風機にくらべ格段に低騒音で
あるが羽根が厚いので樹脂成型の時間が長く、かつ重量
が非常に重い。すなわち、引け防止のための発泡成型で
は、羽根2に樹脂量を多く要し重量が格段に重い。その
ため、材料費が高く、また、樹脂成型時間が長いのは、
羽根車1を金型上で冷却し樹脂が冷却固定されるのに要
する時間、すなわち冷却時間が長いのである。この成型
時間が長いのはコスト高となる。本発明はこれら格段の
重量増加と成型時間と材料費の問題を解決し、かつ厚肉
による翼型の低騒音効果を維持するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、ハブの周囲に複数個の厚肉の翼型羽根を備え、前記
羽根の負圧面側に、テーパ部を3方に有したエグリを設
けたものである。
【0006】また、羽根の負圧面の外周側を残し自乗平
均半径より内側からエグリを入れたものである。
【0007】また、羽根の負圧面の前縁側を残し、弦長
の15%位置以降より略円形状のエグリを入れたもので
ある。
【0008】
【作用】前記手段による作用は以下の通りである。
【0009】ハブの周囲に複数個の厚肉の翼型羽根を備
え、前記羽根の負圧面側に、3方にテーパ部を有したエ
グリを入れ、また、羽根の外周を残し自乗平均半径より
エグリを入れ、また、前縁側を残し、弦長の15%位置
以降よりエグリを入れる。そして、このエグリは羽根の
翼型形状をできるだけ保持し、スムースに入れるため、
翼型羽根車の低騒音効果をそのまま維持できる。また、
このエグリ部自身は薄肉なため、羽根の中実な樹脂部分
を減少させ大幅な重量軽減を達成する。また、樹脂の中
実な部分がエグリにより減少するので、樹脂成型上の冷
却時間が薄肉な翼と同等レベルまで減少する。当然、樹
脂材料の量が減少する。その結果、コストが低減する。
【0010】即ち、前記エグリは羽根の負圧面側に、翼
型の基本形状を上記のように守った状態で、かつスムー
スに設けられるので、羽根に特徴的な剥離騒音を助長さ
せず、エグリにより騒音が増加することはない。そのた
め、厚肉の翼型の低騒音効果をそのまま維持できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1から図6までに
沿って説明する。
【0012】図1は、本発明のエグリ7を有した羽根車
の斜視図である。図2・3・4は、本発明の第1の実施
例について説明したものである。
【0013】羽根車1は、略円柱上のハブ部3に羽根2
が備えられている。そして、羽根2の負圧面側に、所定
のエグリ7が薄肉で設けてある。羽根車1のハブ部3に
モーターシャフトを固定し、適切なケーシングに納め、
モーターにより矢印の方向に回転させることで送風作用
を生じる。この時、空気は羽根2の前縁4より侵入し後
縁5より流出する。
【0014】そこで、前記負圧面側のエグリ7には3方
にテーパ部8・9を設けてあるので、エグリ7形状がス
ムースなために、羽根2の負圧面側に特徴的な剥離を助
長させず、その結果で騒音が増加することは非常に少な
い。そのため、厚肉の翼型の低騒音効果をそのまま維持
できる。
【0015】図5は本発明の第2の技術手段について説
明したものである。羽根2の負圧面の外周側を残し自乗
平均半径u((R2+r2)/2)より内側からエグリ7
を入れたため送風機羽根車1で送風作用に大きく寄与す
る外周のチップ6近傍を翼型の形態で大きく残すことに
なる。そのため、羽根2の負圧面側の空気の主流の流れ
に影響を与える度合が非常に少なく、剥離騒音を助長さ
せる度合が非常に少ない。
【0016】図6は本発明の第3の技術手段について説
明した、平面図と断面図である。羽根2の負圧面の前縁
側を残し、弦長の15%(1/L×100=15)位置
以降より略円形状のエグリ7を入れたものである。この
ことで、羽根2の前縁4側近傍の翼型の形状を保つこと
で、翼に特徴的な前縁剥離を低減できるため、剥離騒音
を助長させることがない。
【0017】このように本発明の技術手段1〜3項に記
載したように、前記エグリ7は薄肉で羽根の負圧面側
に、翼型の基本形状を上記のように守った状態で、かつ
スムースに設けられるので、羽根に特徴的な剥離騒音助
長させず、エグリ7により騒音が増加することはない。
そのため、厚肉の翼型の低騒音効果をそのまま維持でき
る。
【0018】かつ、エグリ7自身は薄肉なため羽根の中
実な樹脂部分を減少させ大幅な重量軽減を達成するもの
である。樹脂の中実な部分がエグリ7により減少するの
で、樹脂成型上の冷却時間が薄肉な翼と同等レベルまで
減少する。当然、樹脂材料の量が減少する。その結果、
コストが低減される。
【0019】
【発明の効果】本発明は、ハブの周囲に複数個の厚肉の
翼型羽根を備え、前記羽根の負圧面側に、3方にテーパ
部を有したエグリを薄肉で入れ、また、羽根の外周を残
し自乗平均半径より内側にエグリを入れ、また、前縁側
を残し、弦長の15%位置以降よりエグリを入れ、羽根
の中実な樹脂部分を減少させ大幅な重量軽減を達成し、
かつ低騒音効果をエグリのない翼型と同等に維持させる
ものである。また、樹脂の中実な部分がエグリにより減
少するので、樹脂成型上の冷却時間が薄肉な翼と同等レ
ベルまで減少する。当然、樹脂材料の量が減少する。そ
の結果、コストが低減する。
【0020】即ち、前記エグリは羽根の負圧面側に、翼
型の基本形状を上記のように守った状態で、かつスムー
スに設けられるので、羽根に特徴的な剥離騒音助長させ
ず、エグリにより騒音が増加することはない。そのた
め、厚肉の翼型の低騒音効果をそのまま維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における送風機羽根車の斜視
【図2】同要部正面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】図2のB−B断面図
【図5】本発明の第2の実施例の正面図
【図6】(a)は本発明の第3の実施例の正面図(b)
は(a)のC−C断面図
【図7】従来の翼型厚肉翼の斜視図
【符号の説明】
1 羽根車 2 羽根 3 ハブ 4 前縁 5 後縁 6 チップ 7 エグリ 8・9 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/38 F04D 25/08 305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブの周囲に複数個の厚肉の翼形羽根を
    備え、この羽根の負圧面側に、テーパ部を3方に有した
    連続性のあるエグリを設けた送風機羽根車。
  2. 【請求項2】羽根の負圧面の外周側を残し自乗平均半径
    より内側からエグリを入れる請求項1記載の送風機羽根
    車。
  3. 【請求項3】羽根の負圧面の前縁側を残し、弦長の15
    %位置以降より略円形状のエグリを入れる請求項1記載
    の送風機羽根車。
JP05336366A 1993-12-28 1993-12-28 送風機羽根車 Expired - Fee Related JP3123328B2 (ja)

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CN108869394B (zh) * 2018-09-14 2024-06-25 广东美的制冷设备有限公司 轴流风轮及空调器
JPWO2022168262A1 (ja) * 2021-02-05 2022-08-11

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