JP3123004B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3123004B2 JP33594891A JP33594891A JP3123004B2 JP 3123004 B2 JP3123004 B2 JP 3123004B2 JP 33594891 A JP33594891 A JP 33594891A JP 33594891 A JP33594891 A JP 33594891A JP 3123004 B2 JP3123004 B2 JP 3123004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ページプリンタ等の印
字装置に係り、特に、複数種類の上位機器から出力され
る印字制御情報を解析して対応する印字動作を実行する
機能を有する印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ページプリンタ等の印字装置は、上位機
器から出力された印字制御情報を解析して、対応する印
字動作を実行する。このような印字装置は、通常、複数
種類の上位機器に接続可能に構成されている。即ち、種
々の上位機器から種々の印字制御情報が出力されるた
め、印字装置は、それらの情報に対応して動作できるよ
うな処理プログラムを用意しているのが普通である。
【0003】このように、或る特定の印字装置に対して
出力される特定の印字情報を受けて、その特定の印字装
置が印字するのと同等の印字処理を行なうための処理プ
ログラムをエミュレーションプログラムと呼んでいる。
【0004】従来の印字装置では、このエミュレーショ
ンプログラムを複数種類用意するために、内蔵ROMに
記憶した処理プログラムの他に、エミュレーションカー
トリッジのような方式でエミュレーションプログラムを
供給する方法がとられている。つまり、エミュレーショ
ンカートリッジ及び内蔵ROMには、上位機器から送ら
れて来る印字制御情報に対応して動作するための制御プ
ログラムが記憶されている。このようにして2種類に対
応可能とすることをダブルエミュレーションのように呼
ぶことがある。
【0005】従来、エミュレ−ションプログラムを記憶
した複数のメモリ、即ち内蔵ROMとエミュレーション
カートリッジ(外部ROM)とを切り換えて利用する場
合、図3の(B)及び(C)に示すような構成がとられ
ていた。
【0006】図3の(B)に於いては、印字装置に内蔵
の不図示マイクロプロセッサ(MPU)からの入出力
(I/O)命令によりフリップフロップ(F/F)10
0にラッチしているデータを切換え出力するようにし、
このラッチデータを内蔵ROM102へはインバータ1
04を介して、また外部ROM106へは直接、それら
ROMのチップセレクト(CSバー(バーは負論理を表
わすものとする、以下同じ)端子へ与えるように構成し
ている。このような構成とすることにより、I/O命令
で内蔵ROM102と外部ROM106とを切り換える
ことができる。
【0007】また、図3の(C)に於いては、外部RO
M106が接続されていないときには、所定の信号源
(+5V)からの選択信号により内蔵ROM102が選
択され、外部ROM106が装着されると、上記信号源
が接地されて、外部ROM106が選択されるように構
成されている。このような構成とすることにより、外部
ROM106の有無により、自動的に切り換えることが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
(C)に示したような後者の切り換え方法では、物理的
にどちらか一方のROMしか選択できないため、ROM
上のプログラムでの切り換えは不可能である。
【0009】これに対して、図3の(B)に示すような
前者の切り換え方法は、ROM上のプログラムでの切換
えは可能である。但し、I/O命令で切り換える方式で
あるので、I/O命令を発した途端、そのプログラム自
体が反対側のROMへ飛ぶため、暴走の可能性がある。
よって、ROMの内蔵/外部の切換えのプログラムは、
システムRAM等の切換えの影響しないエリアに一旦ロ
−ドしてから動作させる必要がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ROM上のプログラムで内蔵/外部を切り換え可能
で且つプログラムをRAM等にロ−ドしなくても内蔵/
外部の切換えができる印字装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の印字装置は、複数種の上位機器から送出
される印字制御情報に対応して印字動作可能なものであ
って、第1の種類の上位機器から出力される印字制御情
報を解析して対応する印字動作を実行するための制御プ
ログラムと、他のROMとの切り換えプログラムとを記
憶した第1のROMと、上記第1の種類とは異なる第2
の種類の上位機器から出力される印字制御情報を解析し
て対応する印字動作を実行するための制御プログラム
と、他のROMとの切り換えプログラムとを記憶し、前
記印字装置本体に対して着脱自在に構成された第2のR
OMと、上記第1又は第2のROMに記憶された制御プ
ログラムに従って各部印字デ−タ生成部の制御を実行す
ると共に、上記切換えプログラムに従って上記第1及び
第2のROMの切換えを指示するI/O命令を出力する
中央情報処理装置と、上記第2のROMの装着/非装着
を区別する状態信号に応じて、上記第1又は第2のRO
Mの何れかを選択する第1の選択信号を発生する第1の
選択信号発生手段と、上記中央情報処理装置から出力さ
れる上記I/O命令に応じて、上記第1又は第2のRO
Mの何れかを選択する第2の選択信号を発生する第2の
選択信号発生手段と、上記中央情報処理装置から入力し
たアドレスが、上記I/O命令に応じて切り換え可能な
第1の範囲の値か、上記I/O命令に応じて切り換え不
可能な第2の範囲の値かに応じて、上記第1及び第2の
選択信号発生手段により発生された上記第1及び第2の
選択信号の何れか一方を出力するROM選択信号生成手
段とを備え、上記切り換えプログラムは、上記第1及び
第2のROMの上記第2の範囲の同一のアドレスに記憶
された同一のものであることを特徴としている。
【0012】
【作用】即ち、本発明の印字装置によれば、内蔵ROM
である第1のROMと外部ROMである第2のROMの
第2の範囲の同一のアドレスに同一の切り換えプログラ
ムを記憶しておき、ROM選択信号生成手段によって、
中央情報処理装置から入力したアドレスが、第1の範囲
の値か第2の範囲の値かに応じて、第1及び第2の選択
信号発生手段により発生された第1及び第2の選択信号
の何れか一方を出力するようにしているので、ROM上
のプログラムで内蔵/外部を切り換え可能で且つプログ
ラムをRAM等にロ−ドしなくても内蔵/外部の切換え
ができるようになる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1の(A)及び(B)は本実施例の特徴部分
である内蔵ROMと外部ROMとの切り換えのための切
換部の構成を示す図であり、図2は実施例の印字装置の
ブロック構成図である。
【0014】図2に於いて、参照番号10は上位機器と
してのホストコンピュータであり、20は印字装置とし
てのページプリンタである。このページプリンタ20
は、インターフェース(I/F)コントローラ30と、
プリンタエンジン40、及びこれらI/Fコントローラ
30とプリンタエンジン40との間を接続するプリンタ
(PR)インターフェース50とで構成されている。
【0015】I/Fコントローラ30は、ホストインタ
ーフェース31,MPU32,内蔵ROM33,外部R
OM61(図1の(A))を内蔵するエミュレーション
カートリッジ(EMC)60を装着するためのコネクタ
34,RAM35,受信バッファ36,イメージデータ
発生部37,フレームメモリ(FRAM)38,及び切
換部39を有している。
【0016】ホストインターフェース31は、8ビット
パラレルインターフェース(セントロニクス準拠)とシ
リアルインターフェース(RS−232C準拠)によっ
て構成され、同一規格のインターフェースを持つホスト
コンピュータ10とのデータの送受信を行なう。
【0017】MPU32は、内蔵ROM33もしくはE
MC60内の外部ROM61に記憶されたコマンド解析
やシステム管理のための制御プログラムに従って、I/
Fコントローラ30内の各部の制御を司る。この場合、
MPU32は、バスコントローラやアドレスラッチ等を
含んでいるものである。つまり、アドレスとリード/ラ
イト信号を出力し、データのリード/ライトを行なうこ
とのできるMPUブロックである。
【0018】RAM35は、MPU32のワークエリア
として使用される。
【0019】受信バッファ36は、ホストインターフェ
ース31で受信されたホストコンピュータ10からのコ
マンドやデータを一時的に記憶する。
【0020】イメージデータ発生部37は、ホストコン
ピュータ10から送られて来る文字コードに対応する文
字パターン(イメージデータ)が記憶されたキャラクタ
ジェネレータ(CG)ROMや、ユーザのデザインによ
る文字パターン(外字)が記憶されるCGRAMで構成
され、入力コードに対応するイメージデータを発生す
る。
【0021】FRAM38は、1ページ分のイメージデ
ータを展開するためのビットマップメモリであり、印字
可能な最大の印字用紙(例えばB4)に対して上下左右
に所定の余白幅を除いた分の記憶容量を持っている。
【0022】切換部39は、後述するようにして、MP
U32が実行する制御プログラムを内蔵ROM33に記
憶されているものとEMC60内の外部ROM61に記
憶されているものとを切り換える。
【0023】PRインターフェース50は、FRAM3
8に展開されたイメージデータをビデオ信号に変換して
プリンタエンジン40に送信し、またプリンタエンジン
40からそのプリンタエンジン40の状態監視するため
のステータス信号をI/Fコントローラ30に送信す
る。
【0024】プリンタエンジン40は、図示しないプリ
ンタコントローラ,印字ヘッド,各種センサ,及び感光
体ドラム等の種々の負荷を有するプリンタ部41を具備
している。このプリンタ部41については、本発明の要
旨とは直接関係しないため、詳細な説明は省略する。
【0025】次に、本発明の特徴部分である切換部39
につき説明する。図1の(A)は、本発明の特徴部分を
抜きだして示す図である。同図に於いて、70はチップ
セレクト(CS)制御回路であり、80はフリップフロ
ップ(F/F)である。
【0026】プログラムROMとしては、内蔵ROM3
3と外部ROM61が存在する。具体的には、外部RO
M61はEMC60をさす。外部ROM61(EMC6
0)と内部(I/Fコントロ−ラ30本体)の間はコネ
クタ34を介して結ばれている。ROM33,61との
接続信号としては、アドレス,デ−タ,CSバーがあ
り、外部ROM61からの信号としてはさらにステ−タ
ス信号がある。このステ−タス信号とは、外部ROM6
1の有無を示す信号で、有りの場合には“0”、無しの
場合には“1”になる。また、CSバー信号はCS制御
回路70より発生する。このCS制御回路70に入って
くる切換ビット信号は、内蔵/外部のI/O命令による
切換信号である。
【0027】CS制御回路70は、図1の(B)に示す
ように、5個のAND回路71〜75、2個のNOR回
路76,77、及び4個のインバータにより構成されて
いる。
【0028】ここで、例えば、図3の(A)に示すよう
に、全ROM領域をアドレス0000H 〜FFFFH
し、そのうちのアドレスE000H 〜EFFFH をI/
O命令で切り換わらない領域とすると、このI/O命令
で切り換わらない領域のアドレス条件(EXXXH
は、第1のAND回路71の出力となる。
【0029】第2及び第3のAND回路72,73は、
このE000H 〜EFFFH を切り換えるための回路
で、I/O命令によっては切り換えずに、ステ−タス信
号によって切り換えている。つまり、アドレスE000
H 〜EFFFH は、外部ROM61がある時は外部、な
い時は内蔵ROM33を指定するというように、どちら
か一方が選択される。
【0030】第4及び第5のAND回路74,75は、
I/O命令で切り換わる領域(0000H 〜DFFFH
及びF000H 〜FFFFH )を切り換えるための回路
である。即ち、切り換えビット(F/F80の出力)が
“0”の場合には外部ROM61を、“1”の場合には
内蔵ROM33を選択する。
【0031】第1及び第2のNOR回路76,77は、
最終的なCSバー信号を作るための回路である。
【0032】以上のような構成の切換部39の実際の使
い方としては、上記のようなアドレス条件にした場合に
は、内蔵及び外部ROM33,61それぞれに入れるた
めのプログラムを作成する時に、I/O命令によるRO
Mの切り換えの部分のプログラムをサブル−チンにし
て、両ROM33,61のアドレスE000H 〜EFF
H の領域に入れるようにする。こうすることにより、
その領域は、ROM切り換えのI/O命令の影響は受け
ないため、サブル−チン内でこの命令を実行しても何ら
問題は生じない。
【0033】よって、RAM領域等を使わなくても、R
OMの切り換えができるようになる。従って、内蔵RO
M33と外部ROM61が同時に使えるようになり、プ
ログラムの幅が拡がる。
【0034】このように、ROMエリアを使ってROM
の切り換えを行なうようにし、内蔵ROM33と外部R
OM61が自由にアクセスできるようになるので、RO
Mの内蔵/外部の切り換えが簡単にでき、プログラムR
OMが内蔵と外部を合わせて2倍に使えるようになる。
また、ROM切り換えのプログラムをシステムRAM等
にロ−ドしなくても良くなる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ROM上のプログラムで内蔵/外部を切り換え可能で且
つプログラムをRAM等にロ−ドしなくても内蔵/外部
の切換えができる印字装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例の印字装置に於ける
切換部の構成を示す図であり、(B)は(A)中のチッ
プセレクト(CS)制御回路の回路構成図である。
【図2】図1の(A)の切換部を有する本発明の一実施
例の印字装置のブロック構成図である。
【図3】(A)はROMのI/O命令で切り換わる領域
と切り換わらない領域とを示す図であり、(B)及び
(C)はそれぞれ従来のROMの切り換えのための構成
を示す図である。
【符号の説明】
10…ホストコンピュータ、32…マイクロプロセッサ
(MPU)、33…内蔵ROM、34…コネクタ、39
…切換部、60…エミュレーションカートリッジ(EM
C)、61…外部ROM、70…チップセレクト(C
S)制御回路、80…フリップフロップ(F/F)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−122963(JP,A) 特開 平1−314176(JP,A) 特開 平1−209532(JP,A) 特開 平1−159273(JP,A) 特開 昭63−231624(JP,A) 特開 昭63−26744(JP,A) 実開 平2−82547(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/06 B41J 5/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の上位機器から送出される印字制
    御情報に対応して印字動作可能な印字装置に於いて、 第1の種類の上位機器から出力される印字制御情報を解
    析して対応する印字動作を実行するための制御プログラ
    ムと、他のROMとの切り換えプログラムとを記憶した
    第1のROMと、 上記第1の種類とは異なる第2の種類の上位機器から出
    力される印字制御情報を解析して対応する印字動作を実
    行するための制御プログラムと、他のROMとの切り換
    えプログラムとを記憶し、前記印字装置本体に対して着
    脱自在に構成された第2のROMと、 上記第1又は第2のROMに記憶された制御プログラム
    に従って各部印字デ−タ生成部の制御を実行すると共
    に、上記切り換えプログラムに従って上記第1及び第2
    のROMの切換えを指示するI/O命令を出力する中央
    情報処理装置と、 上記第2のROMの装着/非装着を区別する状態信号に
    応じて、上記第1又は第2のROMの何れかを選択する
    第1の選択信号を発生する第1の選択信号発生手段と、 上記中央情報処理装置から出力される上記I/O命令に
    応じて、上記第1又は第2のROMの何れかを選択する
    第2の選択信号を発生する第2の選択信号発生手段と、 上記中央情報処理装置から入力したアドレスが、上記I
    /O命令に応じて切り換え可能な第1の範囲の値か、上
    記I/O命令に応じて切り換え不可能な第2の範囲の値
    かに応じて、上記第1及び第2の選択信号発生手段によ
    り発生された上記第1及び第2の選択信号の何れか一方
    を出力するROM選択信号生成手段と、 を具備し、 上記切り換えプログラムは、上記第1及び第2のROM
    の上記第2の範囲の同一のアドレスに記憶された同一の
    ものであることを特徴とする印字装置。
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