JP3122679U - 非常用物品収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】この考案は、エレベータのゴンドラに設置可能で、非常用物品を収納できる非常用物品収納箱を提供することを目的とする。
【解決手段】非常時に用いる携帯ラジオ、懐中電灯、乾パン、あるいは、非常用水ペットボトル31を収納する収納部10aと、前記収納部10aから非常用水ペットボトル31等の取出しを許容する開閉蓋部10bと、通常時は、前記開閉蓋部10bを開閉不可能に固定する開閉固定ネジ12と、前記収納部内の前記非常用物品のメンテナンスを許容する底面蓋10cとを備えたエレベータのゴンドラ100内に設置される非常用物品収納箱1であることを特長とする。
【選択図】図1
【解決手段】非常時に用いる携帯ラジオ、懐中電灯、乾パン、あるいは、非常用水ペットボトル31を収納する収納部10aと、前記収納部10aから非常用水ペットボトル31等の取出しを許容する開閉蓋部10bと、通常時は、前記開閉蓋部10bを開閉不可能に固定する開閉固定ネジ12と、前記収納部内の前記非常用物品のメンテナンスを許容する底面蓋10cとを備えたエレベータのゴンドラ100内に設置される非常用物品収納箱1であることを特長とする。
【選択図】図1
Description
この考案は、非常時に使用する非常用物品を収納する非常用物品収納箱に関する。
大型地震が多く発生する地震大国である日本では、災害時に使用する非常用の物品を収納する非常用収納箱が多く提案されている。
例えば、特許文献1に示すように、収納箱に緊急救助用品を整理して収納して設置するものがある。しかし、この収納箱は、緊急救助用品を整理して収納することを目的としたものであり、設置スペースは、大きく嵩張るものであった。
例えば、特許文献1に示すように、収納箱に緊急救助用品を整理して収納して設置するものがある。しかし、この収納箱は、緊急救助用品を整理して収納することを目的としたものであり、設置スペースは、大きく嵩張るものであった。
また、特許文献2に示す災害用避難袋セットの場合、持ち運び可能なスーツケース状の収納部に避難用物資を収納し、前記収納部にキャリーを備えたものである。この災害用避難袋セットは、コンパクトに構成され、持ち運びが容易であるため、利用者の満足度は、高いものと考えられる。
しかし、通常、利用者は、予期できない大地震に備えて常に災害用避難袋セットを携帯していることは考え難く、災害用避難袋セットを携帯していない場合に災害にあった場合に、対応することができなかった。
このように災害用避難袋セットを携帯していない場合に、例えば、エレベータに搭乗中に大地震が発生すると、通常のエレベータは、その場で停止するため、利用者がエレベータのゴンドラに閉じ込められる。そして、利用者をゴンドラ内から救出するまでに長時間を要することもある。
したがって、エレベータのゴンドラの中に、非常用物品を収納しておくことは、非常に有用であると考えられるが、上述したような非常用物品の収納箱では、不特定多数の人が出入りするゴンドラ内に設置するのに適していなかった。
この考案は、エレベータのゴンドラに設置可能で、非常用物品を収納できる非常用物品収納箱を提供することを目的とする。
この考案は、非常時に用いる非常用物品を収納する収納部と、前記収納部から前記非常用物品の取出しを許容する取出用開閉部と、通常時は、前記取出用開閉部の開閉を禁止する開閉禁止手段と、前記収納部内の前記非常用物品のメンテナンスを許容するメンテナンス用開閉許容手段とを備えたことを特徴とする。
上記非常用物品は、水やスポーツドリンク等の飲料、乾パンや缶詰等の保存食、懐中電灯、あるいは、災害情報を聞くことのできる携帯用ラジオ等であることを含む。
上記開閉禁止手段は、前記取出用開閉部を前記収納部に固定するネジや、カギであることを含む。
メンテナンス用開閉許容手段は、前記取出用開閉部と異なる開閉部、又は前記取出用開閉部を開閉許容するカギであることを含む。
上記開閉禁止手段は、前記取出用開閉部を前記収納部に固定するネジや、カギであることを含む。
メンテナンス用開閉許容手段は、前記取出用開閉部と異なる開閉部、又は前記取出用開閉部を開閉許容するカギであることを含む。
これにより、通常時は、収納部に収納した非常用物品を取出し不可能にし、非常時に取出すことができる収納箱をエレベータのゴンドラに設置することができる。
したがって、不特定多数の人が乗り降りするゴンドラに設置しても、通常時に悪戯目的で収納部に収納した非常用物品を取出されることを防止できる。よって、本当に必要である非常時に非常用物品がなくなっていることを防止できる。
したがって、不特定多数の人が乗り降りするゴンドラに設置しても、通常時に悪戯目的で収納部に収納した非常用物品を取出されることを防止できる。よって、本当に必要である非常時に非常用物品がなくなっていることを防止できる。
また、メンテナンス用開閉許容手段を設けたことによって、収納部に収納した非常用物品を容易にメンテナンスすることができる。したがって、賞味期限のある飲食物や、使用期限のある電池等であっても、常に賞味可能な、あるいは、使用可能な状態で収納することができる。
この考案の態様として、前記収納部に収納された前記非常用物品を外部から視認できる窓部を備えることができる。
これにより、収納されている非常用物品を、前記取出用開閉部を開けずとも、確認することができる。したがって、ゴンドラ内に閉じ込められた状態であっても、非常用物品が収納されていることを確認した利用者に安心感を与えることができる。
これにより、収納されている非常用物品を、前記取出用開閉部を開けずとも、確認することができる。したがって、ゴンドラ内に閉じ込められた状態であっても、非常用物品が収納されていることを確認した利用者に安心感を与えることができる。
また、この考案の態様として、前記収納部に、複数の前記非常用物品を区分けして収容する収容容器を整列収納することができる。
上記整列収納は、収納方向等を統一させ、整然と収まりよく収納することを含む。
これにより、様々な形状の非常用物品であっても、収まりよく整列収納することができる。さらに、収容容器の形状を略統一することでさらに収まりよく整列収納することができる。したがって、収納部全体をコンパクトに形成することができ、設置スペースの限られたゴンドラ内であっても設置することができる。
上記整列収納は、収納方向等を統一させ、整然と収まりよく収納することを含む。
これにより、様々な形状の非常用物品であっても、収まりよく整列収納することができる。さらに、収容容器の形状を略統一することでさらに収まりよく整列収納することができる。したがって、収納部全体をコンパクトに形成することができ、設置スペースの限られたゴンドラ内であっても設置することができる。
複数の前記非常用物品を区分けして収容する収容容器を整列収納した非常用物品収納箱をゴンドラ内に設置することで、災害の発生によってゴンドラ内部に閉じ込められた利用者は、収納部に収納された水やスポーツドリンク等の飲料、乾パンや缶詰等の保存食、懐中電灯、あるいは、災害情報を聞くことのできる携帯用ラジオ等の非常用物品を利用することができる。したがって、何も非常用物品のないゴンドラ内部で救助を待つ場合と比較して、生存可能時間を延長することができる。また、ゴンドラの外部の災害状況を携帯ラジオ等で聞くことができるため、閉じ込められた利用者の安心感を高めることができる。
また、この考案の態様として、使用方法の説明書きを、一定光量以下の環境光で視認可能な表示手段で表示する表示部を備えることができる。
これにより、初めて搭乗した利用者であっても、ゴンドラ内の照明が消えた暗闇の中で使用方法を視認でき、使用方法を知ることができるため、利用者の利便性を高めることができる。
これにより、初めて搭乗した利用者であっても、ゴンドラ内の照明が消えた暗闇の中で使用方法を視認でき、使用方法を知ることができるため、利用者の利便性を高めることができる。
また、この考案の態様として、前記収納部を、難燃性材料で形成することができる。
上記難燃性材料は、アルミ、ステンレス、スチール等の金属製や、耐熱ガラス等の不燃性材料、或いは、例えば添加型の難燃剤を添加したABSやエポキシ樹脂等の難燃性樹脂又は不燃性樹脂等であることを含む。
これにより、地震等の災害によって火災が発生した場合であっても、前記収納部に収納した非常用物品が焼失することを防止できる。
上記難燃性材料は、アルミ、ステンレス、スチール等の金属製や、耐熱ガラス等の不燃性材料、或いは、例えば添加型の難燃剤を添加したABSやエポキシ樹脂等の難燃性樹脂又は不燃性樹脂等であることを含む。
これにより、地震等の災害によって火災が発生した場合であっても、前記収納部に収納した非常用物品が焼失することを防止できる。
また、この考案の態様として、前記取出用開閉部を、前記収納部の上部に備えることができる。
これにより、地震等の衝撃によって開閉禁止手段が破損した場合であっても、収納部に収納した非常用物品が飛び出すことを防止できる。
これにより、地震等の衝撃によって開閉禁止手段が破損した場合であっても、収納部に収納した非常用物品が飛び出すことを防止できる。
また、この考案の態様として、前記収納部を、前記ゴンドラ内部の壁面に固定する設置固定手段を設けることができる。
上記設置固定手段は、取外し可能な吸盤、磁石、又は、面ファスナ、或いは、両面テープ等であることを含む。
上記設置固定手段は、取外し可能な吸盤、磁石、又は、面ファスナ、或いは、両面テープ等であることを含む。
これにより、ゴンドラに固定でき、地震等の衝撃を受けた場合であっても移動しないため、安全に本考案の非常用物品収納箱を設置できる。したがって、利用者の満足度を向上することができる。
また、既設のエレベータのゴンドラにも本考案の非常用物品収納箱を設置できる。したがって、ゴンドラを交換する場合と比較して、安価に本考案の非常用物品収納箱を設置でき、エレベータの管理者の満足度を向上することができる。
さらに、取外し可能な設置固定手段で構成した場合、メンテナンスの際に、取外してメンテナンスできるため、容易に前記収納部に収納した非常用物品のメンテナンスを行うことができる。
また、既設のエレベータのゴンドラにも本考案の非常用物品収納箱を設置できる。したがって、ゴンドラを交換する場合と比較して、安価に本考案の非常用物品収納箱を設置でき、エレベータの管理者の満足度を向上することができる。
さらに、取外し可能な設置固定手段で構成した場合、メンテナンスの際に、取外してメンテナンスできるため、容易に前記収納部に収納した非常用物品のメンテナンスを行うことができる。
また、この考案の態様として、前記収納部に収納した非常用物品を、前記収納部から取出す取出し手段を備えることができる。
取出手段は、複数の非常用物品をまとめて梱包し、その一部が前記取出用開閉部近傍に配される袋状梱包材やその取っ手、或いは、一端を収納部内面の上方に固定し、内面の高さ方向に沿わせて底部で折り返したU字状の帯状部材であることを含む。
取出手段は、複数の非常用物品をまとめて梱包し、その一部が前記取出用開閉部近傍に配される袋状梱包材やその取っ手、或いは、一端を収納部内面の上方に固定し、内面の高さ方向に沿わせて底部で折り返したU字状の帯状部材であることを含む。
これにより、収納部に収納した非常用物品を容易に前記取出用開閉部から取出すことができる。また、複数の非常用物品を収納部に収納している場合、一度にそれら複数の非常用物品を取出すことができるため、利用者の利便性が高まる。さらに、例えば、収納部を、普通人が奥にまで手を挿入することのできない程度の寸法に形成した場合であっても、容易に収納部の奥側に収納した非常用物品を取出すことができる。
また、この考案の態様として、前記開閉禁止手段及び前記取出用開閉部を囲繞するカバー部を備え、該カバー部を、前記本体部に対して取外し自在に構成し、前記本体部に取り付けたカバー部と前記本体部との境界を封印する封印手段を設けることができる。
封印手段は、片面に接着剤層を備えた帯状のテープや、シールであることを含む。
封印手段は、片面に接着剤層を備えた帯状のテープや、シールであることを含む。
これにより、取出用開閉部、及び開閉禁止手段を前記カバーによって覆うことができ、封印を外さなければ、取出用開閉部を開閉できなくすることができる。したがって、通常時に、悪戯目的で取出用開閉部を開けることを防止できるため、利用者や管理者の満足度を向上することができる。
また、この考案の態様として、前記カバー部の上面を、傾斜させることができる。
これにより、ゴンドラ内に設置した本考案の非常用物品収納箱に座ったり、乗ったりすることを防止できる。したがって、通常時にカバー部が損傷を受ける可能性を低減することができる。
これにより、ゴンドラ内に設置した本考案の非常用物品収納箱に座ったり、乗ったりすることを防止できる。したがって、通常時にカバー部が損傷を受ける可能性を低減することができる。
また、この考案の態様として、前記カバー部を、内側が視認できる透明部材で形成することができる。
前記透明部材は、半透明、または、透明の樹脂部材であることを含む。
前記透明部材は、半透明、または、透明の樹脂部材であることを含む。
これにより、利用者は、カバー部の内側に開閉禁止手段、及び取出用開閉部があることを外部から確認できる。したがって、収納部に収納した非常用物品を取出したいが、どこから取出せばよいか分からないといった状況になることを防止でき、利用者の利便性を向上することができる。
また、この考案の態様として、前記メンテナンス用開閉許容手段を、前記本体の背面または、底面に備えることができる。
これにより、通常の設置状態において、外観上メンテナンス用開閉許容手段を視認困難に形成することができる。したがって、通常時に、封印された取出用開閉部を開けずに、メンテナンス用開閉許容手段から非常用物品が取出されることを防止できる。
これにより、通常の設置状態において、外観上メンテナンス用開閉許容手段を視認困難に形成することができる。したがって、通常時に、封印された取出用開閉部を開けずに、メンテナンス用開閉許容手段から非常用物品が取出されることを防止できる。
また、この考案の態様として、前記開閉禁止手段を、前記取出用開閉部を施錠して前記本体部に対して固定する施錠手段と、該施錠手段の開錠操作を許容する開錠操作手段とで構成することができる。
これにより、前記取出用開閉部の閉状態での固定、及び解放を行うことができる。また、悪戯目的で、取出用開閉部を開封して非常用物品を取出されることを防止できる。
これにより、前記取出用開閉部の閉状態での固定、及び解放を行うことができる。また、悪戯目的で、取出用開閉部を開封して非常用物品を取出されることを防止できる。
また、この考案の態様として、前記開錠操作手段を、暗証番号の入力を許容する暗証番号入力部で構成し、前記暗証番号入力部のうち前記暗証番号を、一定光量以下の環境光で視認可能な表示手段で表示することができる。
これにより、開錠のための暗証番号を知らない利用者であっても、エレベータが停止し、ゴンドラ内の照明が消えると、暗証番号を確認することができ、利用者にとって利便性が高まる。
これにより、開錠のための暗証番号を知らない利用者であっても、エレベータが停止し、ゴンドラ内の照明が消えると、暗証番号を確認することができ、利用者にとって利便性が高まる。
また、この考案の態様として、本体部の上面部材を、傾斜させることができる。
これにより、ゴンドラ内に設置した本考案の非常用物品収納箱に座ったり、乗ったりすることを防止できる。したがって、通常時に損傷を受ける可能性を低減することができる。
これにより、ゴンドラ内に設置した本考案の非常用物品収納箱に座ったり、乗ったりすることを防止できる。したがって、通常時に損傷を受ける可能性を低減することができる。
また、この考案の態様として、前記表示手段を、光を蓄積し、蓄積した光を発する蓄光塗料で構成することができる。
これにより、ゴンドラ内の通常時の照明の光を蓄積して光を発することができる。したがって、別の照明器具や発光装置を設置した場合と比較して安価で行うことができるととも、地震の振動によって発光装置が故障するといったことの懸念がなくなる。
この考案によれば、エレベータのゴンドラに設置可能で、非常用物品を収納できる非常用物品収納箱を得ることができる。
この考案の一実施形態を以下図面と共に説明する。
非常用物品収納箱1の設置状況の斜視図を示す図1と、非常用物品収納箱1の斜視図を示す図2、非常用物品収納箱1の正面図を示す図3、非常用物品収納箱1の左側面図を示す図4、非常用物品収納箱1の中央付近の縦断左側面図を示す図5、非常用物品収納箱1の開閉について説明する説明図を示す図6、使用方法表示板18の平面図を示す図7とともに、非常用物品収納箱1について説明する。
非常用物品収納箱1は、図1に示すようにエレベータのゴンドラ100の内部に設置するものである。詳述すると、非常用物品収納箱1は、正面中央に左右に開く扉部101を備えた略立方体のゴンドラ100内部の側壁面100aに沿って固定されている。前記ゴンドラ100は、建物(図示省略)内部に設置され、図示省略する昇降装置によって上下動し、ゴンドラ100内部に乗り込んだ利用者を所望の階に移動するものである。詳述すると、ゴンドラ100は、前記扉部101が閉じた状態でエレベータ設置箇所を上下動し、所望の階に停止すると図示省略する建物側の扉部と重なり合い、建物側の扉部と扉部101は、同期して開閉する構成である。これにより、利用者は、ゴンドラ100に乗り込んで所望の階に移動し、所望の階で降りることができる。
非常用物品収納箱1は、図2に示すように、本体部10と、透明のカバー部20とで構成している。
本体部10は、幅広の直方体(横幅約30cm×奥行き約10cm×高さ約50cm)に形成し、上面開放の中空の収納部10aと、収納部10aの上面開放部を覆う開閉蓋部10bとで構成されている。また、収納部10aの正面上部には、直角部分が正面左上となる向きで配された直角三角形の視認窓部11が備えられている。なお、前記収納部10a、及び前記開閉蓋部10bは、適宜の厚みを有するスチール材で形成されている。また、視認窓部11は、透明の難燃性樹脂板を嵌め込んで、外部から収納部10a内部に収納した非常用物品収容容器30及び非常用水ペットボトル31を視認できる窓を形成している。なお、上記難燃性樹脂板は、添加型の難燃剤を添加したABSやエポキシ樹脂等の板材で構成することができる。
本体部10は、幅広の直方体(横幅約30cm×奥行き約10cm×高さ約50cm)に形成し、上面開放の中空の収納部10aと、収納部10aの上面開放部を覆う開閉蓋部10bとで構成されている。また、収納部10aの正面上部には、直角部分が正面左上となる向きで配された直角三角形の視認窓部11が備えられている。なお、前記収納部10a、及び前記開閉蓋部10bは、適宜の厚みを有するスチール材で形成されている。また、視認窓部11は、透明の難燃性樹脂板を嵌め込んで、外部から収納部10a内部に収納した非常用物品収容容器30及び非常用水ペットボトル31を視認できる窓を形成している。なお、上記難燃性樹脂板は、添加型の難燃剤を添加したABSやエポキシ樹脂等の板材で構成することができる。
開閉蓋部10bは、平面視外縁付近に6箇所備えた図示省略する固定ネジ貫通孔を貫通させた6本の開閉固定ネジ12で、前記収納部10aの上面に固定している。なお、前記開閉固定ネジ12の上部のネジ回し部分を大きく形成しているため、普通人が素手で開閉固定ネジ12を締め込み、及び緩めることができる。
また、図6に示すように、開閉蓋部10bの上面中央部には、非常用物品収納箱1の使用方法が表示された使用方法表示板18を備えている。該使用方法表示板18は、図7に示すように、平面視横長の長方形のシールであり、表面部分に蓄光塗料による蓄光文字18aで使用方法が表示されている。
カバー部20は、前方に向かって低くなるように傾斜する傾斜上面を有し、底面が開放された中空のカバーである。なお、該カバー部20の底面側の内周面を、前記本体部10の上端部の外周よりわずかに小さく形成し、下端部に内周面が前記本体部10の上端部の外周よりわずかに大きく形成した適宜の深さの嵌合溝部20aを備えている。なお、カバー部20は、透明の前記難燃性樹脂板を成形して、上記形状に形成している。
前記カバー部20の上記嵌合溝部20aを本体部10の上端部に嵌合させて取り付けることで、カバー部20は、本体部10の開閉蓋部10b及び開閉固定ネジ12を囲繞している。また、カバー部20の外周側下端と、収納部10aの側面との境界部分を跨ぐように封印テープ13を全周に貼付して、カバー部20を収納部10aに固定し、さらに、封印テープ13の上面と、カバー部20の正面部と、本体部10の正面部とを跨ぐ正面視円形の封印シール14を貼付している。
また、図5に示すように、収納部10aは、底面部分に底面蓋10cを取外し可能に備え、該底面蓋10cを、外縁部分に備えた固定ネジ16で前記収納部10aに固定している。さらに底面蓋10cの底面には、非常用物品収納箱1を設置した際のクッション材17を底面視四隅に備えている。
上述のように構成した非常用物品収納箱1の内部には、複数の非常用物品収容容器30に収容した非常用物品、及び飲料水が封入された非常用水ペットボトル31を上下方向に積み重ねて整列収納している。
前記非常用物品収容容器30は、直径約8cm×長さ約25cmの円筒形であり、内部に携帯ラジオ、懐中電灯、乾パン、携帯用トイレ等の非常用物品を収容可能に構成されている。
また、非常用水ペットボトル31は、500mlの水が封入されたペットボトルである。なお、上記非常用物品収容容器30と非常用水ペットボトル31は、略同一の専有空間を有する。このため、本体部10内部には、前記非常用物品収容容器30と前記非常用水ペットボトル31とを、整然と、かつ収まりよく収納することができる。
このような非常用物品収納箱1を、図4及び図5に示すように、ゴンドラ100(図1)の床部100bに載置し、収納部10aの背面に取り付けた吸盤15で側壁面100aに固定している。なお、吸盤15は、図示省略するが収納部10aの背面の四隅近傍にそれぞれ備えられている。
なお、本実施例において、開閉蓋部10bの表面中央に使用方法表示板18を貼付したが、カバー部20の表面中心に使用方法表示板18を貼付してもよい。
なお、本実施例において、開閉蓋部10bの表面中央に使用方法表示板18を貼付したが、カバー部20の表面中心に使用方法表示板18を貼付してもよい。
続いて、非常用物品収納箱1の使用方法およびその効果について説明する。
通常時において、非常用物品収納箱1は、図1に示すように、ゴンドラ100に設置されている。この状態において、不特定多数の利用者がゴンドラ100に乗り降りするが、開閉蓋部10b及び開閉固定ネジ12を囲繞しているカバー部20を本体部10に取り付けて封印テープ13及び封印シール14で封印しているため、悪戯目的で、本体部10内部に収納した非常用物品を取出すことを防止できる。
通常時において、非常用物品収納箱1は、図1に示すように、ゴンドラ100に設置されている。この状態において、不特定多数の利用者がゴンドラ100に乗り降りするが、開閉蓋部10b及び開閉固定ネジ12を囲繞しているカバー部20を本体部10に取り付けて封印テープ13及び封印シール14で封印しているため、悪戯目的で、本体部10内部に収納した非常用物品を取出すことを防止できる。
詳述すると、封印テープ13及び封印シール14を開封し、カバー部20を取外し、開閉固定ネジ12を緩めて開閉蓋部10bを取外して収納部10a内部に収納した非常用物品を取出すには約5分程度の時間がかかる。このため、悪戯目的で非常用物品を取出そうとしても、ゴンドラ100に乗り込んでから降りるまで約1〜3分以内であることが一般的に多いため、発見されやすく、このリスクを認識させることで、悪戯目的で非常用物品を取出されることを防止することができる。
また、昨今のエレベータの場合、外部からゴンドラ100内部を監視する監視カメラが設置されているため、非常用物品収納箱1を悪戯目的で開封して、非常用物品を取出すことを間接的に防止している。
また、使用方法表示板18の蓄光文字18aは、上述したように蓄光塗料で印刷されているため、通常時にゴンドラ100内部を照らしていた照明装置(図示省略)から発せられたゴンドラ100内部の環境光を蓄光塗料に蓄えることができる。したがって、蓄光文字18aは、その蓄光塗料に蓄えた光を発することができる。
また、カバー部20を前方に向かって低くなるように傾斜させて形成しているため、非常用物品収納箱1に座ったり、乗ったりすることを防止でき、通常時に損傷を受ける可能性を低減できる。
次に、大地震が発生し、その振動によって、エレベータの機能が停止され、移動中であったゴンドラ100がその場で停止し、ゴンドラ100に乗り込んでいた利用者がゴンドラ100内部に閉じ込められた場合を想定する。このような状況において、地震の規模が小さく、エレベータ機能に損傷を受けていない場合で安全確認されると、ゴンドラ100は移動を再開し、閉じ込められた利用者は解放される。しかし、エレベータ機能に損傷を受けた場合は、ゴンドラ100内部に閉じ込められた利用者は、いつごろ解放される予想することができない。
上記状況において、ゴンドラ100内部に閉じ込められた利用者は、カバー部20の外部から開閉蓋部10b上面に貼付された使用方法表示板18の表示を見て非常用物品収納箱1の使用方法を確認する。なお、ゴンドラ100内部の照明が消えた場合であっても、暗闇の中で使用方法を示す蓄光文字18aがそれまでに蓄えていた光を発するため、使用方法を確認することができる。
利用者は、使用方法表示板18の使用方法の表示に基づいて、封印テープ13、及び封印シール14を開封し、図6に示すように、カバー部20を外し、開閉固定ネジ12を緩めて開閉蓋部10bを取外し、収納部10a内部から非常用物品収容容器30や非常用水ペットボトル31を取出すことができる。これにより、ゴンドラ100内部に閉じ込められた利用者は、非常用水ペットボトル31で水分補給するとともに、非常用物品収容容器30に収容された乾パンで食料を摂取することができる。したがって、非常用物品収納箱1が設置されておらず、飲食物がない状態でゴンドラ100に閉じ込められた場合と比較して、その状態で生存できる時間である生存可能時間を延長することができる。
また、非常用物品収容容器30に収容された懐中電灯や携帯ラジオを使用することによって、地震による外部の被害状況を携帯ラジオから聞くことができたり、暗闇であるゴンドラ100内部を照らすことができたりするため、閉じ込められた利用者に安心感を与えることができ、利用者の満足度を向上することができる。
次に、収納部10a内部に収納した非常用物品収容容器30及び非常用水ペットボトル31のメンテナンスについて説明する。上述したように、収容容器30に収容した非常用物品が携帯ラジオ、懐中電灯等の電化製品である場合、これらは、電池を駆動源としているため、電池には使用期限があり、一定期間経過すると電池を交換する必要がある。また、乾パン等の保存食や非常用水ペットボトル31は、賞味期限が設定されており、賞味期限が徒過する前に交換する必要がある。
したがって、予期せぬ地震に備えて設置する非常用物品収納箱1は、収納部10a内部に収容した非常用物品に合わせて一定期間ごとに、新しい非常用物品と交換するためのメンテナンスが必要となる。しかし、本体部10から開閉蓋部10bを取外し、収納部10a内部から非常用物品収容容器30や非常用水ペットボトル31を取出すためには、カバー部20を本体部10に固定している封印テープ13及び封印シール14を開封する必要がある。そのため、メンテナンス作業に時間がかかるとともに、作業が煩雑であった。そこで本考案の非常用物品収納箱1では、上述したように収納部10aの底部に取外し可能に構成した底面蓋10cを備えている。
したがって、メンテナンス作業を行う作業者は、先ず側壁面100aに固定した本体部10の吸盤15を取外し、非常用物品収納箱1を上下逆さまにして、収納部10aの底部を上側に向け、固定ネジ16を緩めて、底面蓋10cを開けて収納部10a内部から収納していた非常用物品収容容器30や非常用水ペットボトル31を取出す。そして、新たな非常用水ペットボトル31や、新品の乾パン、あるいは、電池交換した携帯ラジオや懐中電灯を収容した非常用物品収容容器30を収納部10aに収納し、底面蓋10cを固定ネジ16で固定して、再度非常用物品収納箱1を上下逆さまにして吸盤15で側壁面100aに固定することでメンテナンスすることができる。
これにより、作業者は、封印テープ13、及び封印シール14を開封せずとも、収納部10a内部に収納した非常用物品を交換することができるため、容易にメンテナンス作業を行うことができる。したがって、常に使用可能な状態の非常用物品を本体部10に収納することができる。
なお、本実施例において、非常用物品収容容器30に収容する非常用物品を携帯ラジオ、懐中電灯、並びに乾パンとしたが、携帯テレビ、携帯無線機、携帯用発電装置、使い捨てカイロ、あるいは、宇宙食のような保存性のある保存食であってもよい。
また、非常用水ペットボトル31は、飲料水を封入しているが、吸収性の高いスポーツドリンクを封入してもよい。この場合、真夏の暑い時期にゴンドラ100内部に閉じ込められた場合、ゴンドラ100内部は、高温になり、閉じ込められた利用者が脱水症状になりやすいが、スポーツドリンクを摂取することで、脱水症状にあることを防止できる。
さらに、上記非常用物品は、管理者の意向によって選択して収納するように設定すれば、管理者の満足度を向上することができる。
さらに、上記非常用物品は、管理者の意向によって選択して収納するように設定すれば、管理者の満足度を向上することができる。
また、封印シール14に、蓄光塗料で、非常用物品収納箱1は非常時に使用するものであることを表示してもよい。これにより、通常時に悪戯目的で開封されることをさらに防止できる。
続いて、第2の実施例の非常用物品収納箱1について、第2の実施例の非常用物品収納箱1の斜視図を示す図8と、開閉蓋部10bを開けた状態の他の実施例の非常用物品収納箱1の斜視図を示す図9と、鍵部40の拡大正面図を示す図10とともに説明する。なお、上述した実施例1と同様の構成については、本実施例において同じ番号で示し、詳細な説明を省略する。
本実施例の非常用物品収納箱1は、上記実施例1と異なり、本体部10のみで構成されている。
本体部10は、上面を前方に向かって低くなるように傾斜させた幅広の直方体(横幅約30cm×奥行き約10cm×高さ約50cm)に形成し、上面開放の中空の収納部10aと、収納部10aの上面開放部を塞ぐ開閉蓋部10bと、収納部10aを塞いだ状態の開閉蓋部10bの正面側端部を、収納部10a正面側上端部に固定する鍵部40とで構成している。
本体部10は、上面を前方に向かって低くなるように傾斜させた幅広の直方体(横幅約30cm×奥行き約10cm×高さ約50cm)に形成し、上面開放の中空の収納部10aと、収納部10aの上面開放部を塞ぐ開閉蓋部10bと、収納部10aを塞いだ状態の開閉蓋部10bの正面側端部を、収納部10a正面側上端部に固定する鍵部40とで構成している。
収納部10aは、前記鍵部40の固定側メス部42を正面の幅方向中心の上端付近に備え、固定側メス部42と略同一の幅を有する上下方向の帯状の視認窓部11を備えている。なお、収納部10aは、実施例1と同様に、適宜の厚みを有するスチール板で形成している。また、視認窓部11は、透明の前記難燃性樹脂板を嵌め込んで、外部から収納部10a内部に収納した非常用物品収容容器30及び非常用水ペットボトル31を視認できる窓を形成している。
開閉蓋部10bは、図示省略する収納部10a背面側上端部分に備えた幅方向水平軸を枢動軸とするヒンジで接続されており、正面側の中央付近に、鍵部40の移動側オス部41を備えている。なお、開閉蓋部10bも、実施例1と同様に、適宜の厚みを有するスチール板で形成している。また、開閉蓋部10bの上面側中心付近には、実施例1と同様に、図7に示した使用方法表示板18を貼付している。
鍵部40は、上述したように移動側オス部41と固定側メス部42とで構成され、固定側メス部42の正面中央に、開錠するための暗証番号を入力するボタン入力部43を備えている。このボタン入力部43は、1〜0までの十個の数字ボタンと、#ボタンと、*ボタンとの12個のボタン43aで構成されている。
なお、鍵部40の施錠方法は、公知の施錠構造で構成されているため、詳細な説明を省略するが、図9に示す移動側オス部41の鉤部41aが、固定側メス部42上面中央の孔部42aを貫通して固定側メス部42内部で図示省略する被鉤部に嵌合することで施錠される。
また、鍵部40の開錠方法は、固定側メス部42の正面に備えたボタン入力部43からの暗証番号の入力によって、前記被鉤部が開錠方向に移動し、鉤部41aの嵌合が解放され、鍵部40を開錠する。
次に、暗証番号の入力について説明する。本実施例の暗証番号は、1ボタンと、3ボタンと、5ボタンと、9ボタンと、#ボタンとが、押下順序にかかわらず、押下されることで開錠されるように予め設定されている。
なお、ボタン入力部43の1ボタンと、3ボタンと、5ボタンと、9ボタンと、#ボタンとは、蓄光塗料で表面が塗装されている。したがって、図10に示すように、ゴンドラ100内部の環境光が一定の光量以下まで下がると、それまでのゴンドラ100内部の照明による光を蓄えていた蓄光塗料が光を発するため、暗証番号に設定されているボタン43aは、暗証番号に設定されていない番号ボタンと異なり、視認できる。利用者は、この光を発するボタン43aを押下順序を問わず、押下することによって、鍵部40を開錠することができる。
したがって、暗証番号を予め知らない利用者や、知っていたとしても忘れてしまった利用者であっても、光を発するボタン43aを押下することで、鍵部40を開錠して、本体部10内部に収納した非常用物品収容容器30や非常用水ペットボトル31を取出すことができ、利用者の利便性を高めることができる。さらには、例えば、暗証番号を覚えている利用者であっても、ゴンドラ100内部の照明が消え、暗証番号である暗闇の中で光を発するボタン43aを視認することができるため、暗証番号の誤入力を防止することができる。
さらに、通常時においては、鍵部40で開閉蓋部10bを施錠することができるため、悪戯目的で、非常用物品収納箱1内部に収納した非常用水ペットボトル31や非常用物品収容容器30に収容した非常用物品を取出すことを防止できる。
また、鍵部40を操作することで、容易に非常用物品収納箱1内部に収容した非常用物品収容容器30や非常用水ペットボトル31を取出すことができるため、さらに容易に非常用水ペットボトル31や非常用物品収容容器30に収容した非常用物品のメンテナンスを行うことができる。このため、管理者の満足度を向上することができる。なお、メンテナンス作業時においてゴンドラ内は明るく、暗証番号に設定されている番号ボタン43aは発光していないが、メンテナンスする作業員は暗証番号を知っているため、鍵部40を開錠することできる。
また、本体部10上面を前方に向かって低くなるように傾斜させて形成しているため、非常用物品収納箱1に座ったり、乗ったりすることを防止でき、通常時に損傷を受ける可能性を低減できる。
続いて、第3の実施例の実施例の非常用物品収納箱1について、第3の実施例の非常用物品収納箱1の斜視図を示す図11と、正面図を示す図12と、中央付近の縦断面図を示す図13と、開閉について説明する説明図を示す図14とともに説明する。なお、上述した実施例1と同様の構成については、本実施例において同じ番号で示し、詳細な説明を省略する。
本体部10は、幅広の直方体(横幅約30cm×奥行き約3cm×高さ約50cm)に形成し、上面開放の中空の収納部10aと、収納部10aの上面開放部を覆う開閉蓋部10bとで構成されている。また、収納部10aの正面上部中央には、縦長四角形の視認窓部11が備えられるとともに、その左右両側に略正方形の飾り窓11aをマトリックス状に複数配置している。なお、実施例1と同様に、前記収納部10a、及び前記開閉蓋部10bは、適宜の厚みを有するスチール材で形成され、視認窓部11及び視認窓部11aは、透明の難燃性樹脂板を嵌め込んで、外部から収納部10a内部に収納した非常用物品30a及び非常用水パック31aを視認できる窓を形成している。
開閉蓋部10bは、左右両側の外縁付近に1箇所備ずつ備えた固定ネジ貫通孔(図示省略)を貫通させた2本の開閉固定ネジ12で、前記収納部10aの上面に固定している。なお、実施例1と同様に、前記開閉固定ネジ12の上部のネジ回し部分を大きく形成している。
また、図11に示すように、収納部10aの正面下部には、非常用物品収納箱1の使用方法が表示された使用方法表示板18を備えている。なお、該使用方法表示板18は、図7に示したように、表面部分に蓄光塗料による蓄光文字18aで使用方法が表示されているが、実施例1と異なり、日本語、英語、並びに韓国語の3ヶ国語で図7に示す使用方法が表示されている。
カバー部20は、底面が開放された中空のカバーであり、該カバー部20の底面側の内周面を、前記本体部10の上端部の外周よりわずかに小さく形成し、下端部に内周面が前記本体部10の上端部の外周よりわずかに大きく形成した適宜の深さの嵌合溝部20aを備えている。なお、カバー部20は、収納部10aと同様のスチール材で形成している。
前記カバー部20の上記嵌合溝部20aを本体部10の上端部に嵌合させて取り付けることで、カバー部20は、本体部10の開閉蓋部10b及び開閉固定ネジ12を囲繞している。また、カバー部20の外周側下端と、収納部10aの側面との境界部分を跨ぐように封印テープ13を全周に貼付して、カバー部20を収納部10aに固定し、さらに、封印テープ13の上面と、カバー部20の正面部と、本体部10の正面部とを跨ぐ正面視円形の封印シール14を左右方向に適宜の間隔を隔てて2枚を貼付している。
また、図5に示すように、収納部10aは、底面部分に底面蓋10cを取外し可能に備え、該底面蓋10cを、収納部10aの側面下部に備えた固定ネジ16で前記収納部10aに固定している。さらに底面蓋10cの底面には、非常用物品収納箱1を設置した際のクッション材17を左右両端近傍に備えている。
上述のように構成した非常用物品収納箱1の内部には、複数の正面視略四角形の非常用物品30a、及び飲料水が封入された非常用水パック31aを上下及び左右方向に積み重ねて整列収納している。詳述すると、図示省略するパーテーションで収納部10a内部を仕切り、上側に2行4列のマトリックス状に配置した8個の非常用水パック31aと、下側に後述するように複数種類の非常用物品30aとを配置している。なお、上記非常用物品30a、非常用水パック31a、並びに前記パーテーションは、上記配置のまま、図15に示すように、透明の袋状の収容袋50に収容して、収容袋50ごと収納部10aに収納されている。なお、収容袋50は、上面中央に、幅方向の開封自在なファスナ50aを備え、左右両端を適宜の間隔を隔てて正面、及び背面の上部中央付近に縫着した取っ手51を備えている。
前記非常用物品30aは、肉厚(図12中奥行き方向)が直径約2cmの正面視四角形であり、それらは携帯ラジオ、懐中電灯等の非常用物品自体であったり、乾パンや、折畳んだ携帯用トイレ等の非常用物品である。
また、非常用水パック31aは、正面視縦長長方形の上部中に飲み口を備え、180mlの水が封入された真空パックである。
また、非常用水パック31aは、正面視縦長長方形の上部中に飲み口を備え、180mlの水が封入された真空パックである。
このような非常用物品収納箱1を、図13に示すように、ゴンドラ100(図1)の床部100bに載置し、収納部10aの背面に取り付けた吸盤15で側壁面100aに固定している。なお、吸盤15は、図示省略するが収納部10aの背面の四隅近傍にそれぞれ備えられている。
上記構成としたことにより、本実施例1と同様の効果を得ることができるとともに、収納部10aの奥行き方向寸法を薄く形成したことにより、ゴンドラ100内部で非常用物品収納箱1が占有する平面寸法を小さくすることができる。したがって、空間が制限されているゴンドラ100内部であっても、非常用物品収納箱1を設置したことによる、ゴンドラ100内部に乗り込んだ利用者へ与える圧迫感を低減することができる。
さらに、収納部10aの奥行き方向寸法を薄く形成したことにより、本体部10上面を斜面に形成せずとも、本体部10上面に利用者が悪戯目的で乗ることを防止できる。したがって、通常時に悪戯目的の利用者から損傷を受けることを防止できる。
さらに、収納部10aの奥行き方向寸法を薄く形成したことにより、本体部10上面を斜面に形成せずとも、本体部10上面に利用者が悪戯目的で乗ることを防止できる。したがって、通常時に悪戯目的の利用者から損傷を受けることを防止できる。
また、非常用物品30a及び非常用水パック31aを配置して収容した収納袋50を収納部10aに収納したことによって、非常用物品30a及び非常用水パック31aを容易に、収納部10aから取出すことができる。特に、本実施例のように、収納部10aの奥行き寸法を薄く形成するとともに、高さを高く形成している場合、底部側に配置した非常用物品30aを収納部10a上部から取出すことは困難であるが、取っ手51を握持して収納袋50を収納部10aから取出すことで、底部側に配置した非常用物品30aも容易に取出すことができる。また、非常用物品30aや非常用水パック31aを交換するために、底面蓋10cから非常用物品30a及び非常用水パック31aを取出す場合も同様に容易にメンテナンスすることができる。
また、収納袋50を透明部材で形成したことによって、収納袋50内部に収容した非常用物品30a及び非常用水パック31aを、収納部10aに収納した状態で、視認窓部11を介して本体部10外部から視認することができる。
この考案の構成と、上述の実施形態との対応において、
取出用開閉部は、開閉蓋部10bに対応し、
以下同様に、
開閉禁止手段は、開閉固定ネジ12又は、実施例2の鍵部40に対応し、
メンテナンス用開閉許容手段は、底面蓋10c又は、実施例2のボタン入力部43に対応し、
窓部は、視認窓部11に対応し、
収容済容器は、非常用物品収容容器30又は、非常用水ペットボトル31に対応し、
表示手段は、蓄光文字18aに対応し、
表示部は、使用方法表示板18に対応し、
設置固定手段は、吸盤15に対応し、
取出し手段は、収納袋50及び取っ手51に対応し、
封印手段は、封印テープ13及び封印シール14に対応し、
上面部材は、開閉蓋部10bに対応し、
施錠手段は、鍵部40に対応し、
開錠操作手段は、ボタン入力部43に対応し、
暗証番号入力部は、ボタン入力部43に対応し、
難燃性部材は、スチールに対応し、
非常用物品は、携帯ラジオ、懐中電灯、乾パン、携帯用トイレ、あるいは、飲料水に対応するも、
この考案は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものでは、なく、多くの実施の形態を得ることができる。
取出用開閉部は、開閉蓋部10bに対応し、
以下同様に、
開閉禁止手段は、開閉固定ネジ12又は、実施例2の鍵部40に対応し、
メンテナンス用開閉許容手段は、底面蓋10c又は、実施例2のボタン入力部43に対応し、
窓部は、視認窓部11に対応し、
収容済容器は、非常用物品収容容器30又は、非常用水ペットボトル31に対応し、
表示手段は、蓄光文字18aに対応し、
表示部は、使用方法表示板18に対応し、
設置固定手段は、吸盤15に対応し、
取出し手段は、収納袋50及び取っ手51に対応し、
封印手段は、封印テープ13及び封印シール14に対応し、
上面部材は、開閉蓋部10bに対応し、
施錠手段は、鍵部40に対応し、
開錠操作手段は、ボタン入力部43に対応し、
暗証番号入力部は、ボタン入力部43に対応し、
難燃性部材は、スチールに対応し、
非常用物品は、携帯ラジオ、懐中電灯、乾パン、携帯用トイレ、あるいは、飲料水に対応するも、
この考案は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものでは、なく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…非常用物品収納箱
10…本体部
10a…収納部
10b…開閉蓋部
10c…底面蓋
11…視認窓部
12…開閉固定ネジ
13…封印テープ
14…封印シール
15…吸盤
18…使用方法表示板
18a…蓄光文字
20…カバー部
30…非常用物品収容容器
30a…非常用物品
31…非常用水ペットボトル
31a…非常用水パック
40…鍵部
43…ボタン入力部
50…収容袋
51…取っ手
100…ゴンドラ
10…本体部
10a…収納部
10b…開閉蓋部
10c…底面蓋
11…視認窓部
12…開閉固定ネジ
13…封印テープ
14…封印シール
15…吸盤
18…使用方法表示板
18a…蓄光文字
20…カバー部
30…非常用物品収容容器
30a…非常用物品
31…非常用水ペットボトル
31a…非常用水パック
40…鍵部
43…ボタン入力部
50…収容袋
51…取っ手
100…ゴンドラ
Claims (16)
- 非常時に用いる非常用物品を収納する収納部と、
前記収納部から前記非常用物品の取出しを許容する取出用開閉部と、
通常時は、前記取出用開閉部の開閉を禁止する開閉禁止手段と、
前記収納部内の前記非常用物品のメンテナンスを許容するメンテナンス用開閉許容手段とを備え、
エレベータのゴンドラ内に設置される
非常用物品収納箱。 - 前記収納部に収納された前記非常用物品を外部から視認できる窓部を備えた
請求項1に記載の非常用物品収納箱。 - 前記収納部に、複数の前記非常用物品を区分けして収容する収容容器を整列収納した
請求項1、又は、2に記載の非常用物品収納箱。 - 使用方法の説明書きを、一定光量以下の環境光で視認可能な表示手段で表示する表示部を備えた
請求項1、2あるいは、3に記載の非常用物品収納箱。 - 前記収納部を、難燃性材料で形成した
請求項1から4のうちいずれか1つに記載の非常用物品収納箱。 - 前記取出用開閉部を、前記収納部の上部に備えた
請求項1から5のうちいずれか1つに記載の非常用物品収納箱。 - 前記収納部を、前記ゴンドラ内部の壁面に固定する設置固定手段を設けた
請求項1から6のうちいずれか1つに記載の非常用物品収納箱。 - 前記収納部に収納した非常用物品を、前記収納部から取出す取出し手段を備えた
請求項1から7のうちいずれか1つに記載の非常用物品収納箱。 - 前記開閉禁止手段及び前記取出用開閉部を囲繞するカバー部を備え、
該カバー部を、前記本体部に対して取外し自在に構成し、
前記本体部に取り付けたカバー部と前記本体部との境界を封印する封印手段を設けた
請求項1から8のうちいずれか1つに記載の非常用物品収納箱。 - 前記カバー部の上面を、傾斜させた
請求項9に記載の非常用物品収納箱。 - 前記カバー部を、内側が視認できる透明部材で形成した
請求項9又は10に記載の非常用物品収納箱。 - 前記メンテナンス用開閉許容手段を、前記本体の背面または、底面に備えた
請求項9、10、あるいは11に記載の非常用物品収納箱。 - 前記開閉禁止手段を、
前記取出用開閉部を施錠して本体部に対して固定する施錠手段と、
該施錠手段の開錠操作を許容する開錠操作手段とで構成した
請求項1から8のうちいずれか1つに記載の非常用物品収納箱。 - 前記開錠操作手段を、暗証番号の入力を許容する暗証番号入力部で構成し、
前記暗証番号入力部のうち前記暗証番号を、
一定光量以下の環境光で視認可能な表示手段で表示した
請求項13に記載の非常用物品収納箱。 - 前記本体部の上面部材を、傾斜させた
請求項13又は14に記載の非常用物品収納箱。 - 前記表示手段を、
光を蓄積し、蓄積した光を発する蓄光塗料で構成した
請求項4、又は、14に記載の非常用物品収納箱。
Priority Applications (1)
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JP2006002598U JP3122679U (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 非常用物品収納箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006002598U JP3122679U (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 非常用物品収納箱 |
Related Child Applications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009184823A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Tornex Inc | 非常用防災品備蓄庫 |
JP2010064839A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Shikoku:Kk | エレベータ用簡易トイレ |
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JP2013095573A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Minoru Saito | 避難袋 |
CN111717739A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 三菱电机大楼技术服务株式会社 | 电梯系统 |
-
2006
- 2006-04-07 JP JP2006002598U patent/JP3122679U/ja not_active Ceased
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